二次創作小説(映像)※倉庫ログ

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DM エクストリーム
日時: 2015/10/03 05:53
名前: 彩都 (ID: ???)  

初めまして、そうでない人も初めまして、彩都(サイト)と申します。
DMはデュエルマスターズの略です。
オリジナルカードも出るかもしれません。
複雑・ファジー小説にて、『セカイ戦記』を執筆中ですので、こちらも宜しくお願いします。

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Re: DM エクストリーム ( No.164 )
日時: 2017/02/07 21:23
名前: 彩都 (ID: ???)  

水姫は結花と共に海へと来ていた、そして結花が水姫に無茶難題を言う。
「さぁ、君の名前は水姫、と言ったわね?それじゃあ脱いで?一応下着姿が良いんだけど、自分の要望は素っ裸でお願い?」
結花の言葉に対し、水姫は顔を赤くし、叫んで返答する。
「い、厭ですよ!何で脱がないといけないんですか!?」
「だって今から海の中に入るのよ?だから脱いで欲しいの?簡単に言えば水浴びをしましょう?どうせ一勝君やあのお爺さんは除きなんてしそうじゃないしね──するのはガキ二人かもしれないけど──というより、『マナ』を吸収するのは水の中が良いんだけどなぁ」
そう言って結花は服を脱ぎ、下着姿になる、すると鞄から学校で着用するスクール水着を取り出し、下着の上から着る、そしてスクール水着の中からブラジャーとショーツを取り出して、体から下着を脱いだ、その姿を見て、水姫は少し溜息を吐いて、服を脱ぎ始めた。
「あら?本当に脱ぎ出しちゃった?お姉さんの冗談なのに?」
「冗談ですか!?」
水姫は結花の言葉にツッコミを入れる、まさか冗談だったとは……そう思いながら上着だけを脱いで、ラフな格好にする。
「ほ、本当に海の中に入るんでしょうか?」
水姫はそう言って顔を赤らめて海と結花を交互に見る、結花は根負けして、自分の鞄から白ビキニを取り出して水姫に渡す。
「はぁ、後ろ向いているからさっさと着替えなさい、急いでね、早急に、高速に──」
「分かりました!」
水姫は結花の言葉を切って岩陰に向かう、結花は頬杖をかきながら溜息を吐く──そして結花が自分のデッキを取り出した時に岩陰から白ビキニの水姫が現れる。
「おぉっ……白ビキニに興奮する男子の気持ちが今分かった気がする──多分だけど──何だか初々しくて興奮するなぁ」
「ひぇっ!」
結花の言葉に水姫はビビってしまう、へ、変態だ!青空さんとは違う変態さだ!そう思いながら水姫は結花に少し警戒しながら話しかける。
「で、一体何で水着に着替えて海で遊ぶんです?逆に考えて『マナ』を溜めるには陸上の方が良いと思うんですが……?というより海に入って『マナ』を溜めるとは……?」
水姫がそう言うと、結花はゆっくりと説明し始める──
「『マナ』を溜める方法は自分の使う文明の『マナ』の場所に行って、呼吸する事、だけど水文明の場合、『水』の中に入らないと『マナ』を吸収する事が出来ないの、だから海の中に入って『マナ』を吸収するのよ」
「な、成程……それなら海に入らないといけないですよね、ですが貴方の要望だけで裸で海の中に入るのは遠慮させて頂きますがね」
「ちぇ、いけずぅ」
結花の説明を聞いて、頷く水姫、だが結花の最初に言った言葉を繰り返し、拒否する、すると膨れっ面になる結花、み、見たかったのか、と少し恐怖する水姫。
「後何で水文明を使わない私が水着になったか知りたいか?」
「えっ?水文明使いじゃないんですか?私てっきり水文明だから私を指導する為に一緒に行動している、と考えてました……では何故一緒に行動しているんですか?」
水姫がそう言うと、結花は簡単に水姫に言う。
「アンタが水文明だからよ?水文明の『マナ』を溜めるには海に行かないと『マナ』を溜めれないし──そして水着になった理由が分かる筈よ?」
結花の言葉に対し、水姫は厭な予感がする、本当、厭な予感が……そう考えながら水姫は結花に言う。
「ま、まさか、まさかですよ?まさかそんな考えで行動していたら私は殴りますよ?いいですか?水着になった理由を言いますよ?いいんですか?」
念には念を、その言葉を体現するかの様に水姫は何度も同じ言葉を繰り返す、すると結花が耳を穿(ほじ)りながら水姫の言葉を急かす。
「さっさと発言しなさいよ、『マナ』を溜める時間が少なくなるわ、早急に発言なさい?」
結花の言葉を聞いて、水姫はすーはー、と深呼吸して、結花に言った。
「まさか『水浴びとかで遊ぶ』為に水着になった、とか……?」
水姫がそう言うと、結花はゆっくりと親指を立てた拳を水姫に見せながら舌を出して水姫に言う。
「せ・い・か・い☆」
「やっぱり殴りまーす☆」
結花の言葉を聞いて水姫は結花の頭に一発拳を入れた──ゴツンッと鈍く重い音がして結花は頭を抑えながら右往左往へと悶える──

「と、とりあえず、『マナ』を早く溜めましょう?早く溜めないと一勝君や光君に見せる顔が無いわ……」
「アンタの所為で『マナ』を溜められていないんでしょうが!水着に着替えろとか裸になれとかで時間を食って!」
結花の言葉に対し、水姫がツッコミを入れる、こんな人と光君は一緒に居たのか、と思うと心労と気苦労しかしない、そう思いながら水姫はゆっくりと海に自分の右足を入れる。
「ひゃっ!」
あまりにも冷たく、変な声を出してしまった、すると後ろで変な音がした、水姫が振り向くと鼻血を出している結花が居た。
「……流石に無視しよう、あんまり絡んでいると本当に『マナ』が溜められそうにない……」
水姫はそう呟いて、ゆっくりと左足を海に入れていく……すると冷たくてまた変な声を出してしまう、その声を出してしまい、厭々後ろに振り向くと片方で鼻血を出していた結花が両方で鼻血を出していた、水姫は無言のまま溜息を吐いて冷たさを我慢しながら、ゆっくりと海の中に入って、首から下を浸からせて空を見る、これで本当に『マナ』が溜まるのでしょうか?そう思いながら深呼吸を始める──

Re: DM エクストリーム ( No.165 )
日時: 2017/02/10 20:42
名前: 彩都 (ID: RuL2wqqJ)  

「そんなんで『マナ』が溜まる訳無いじゃん、バカかよ」
そう言って鼻血を拭く結花、結花の言葉に対し驚く水姫。
「は、はぁ!?う、嘘なんですか!?だったら白ビキニだって嘘!?」
「うん、白ビキニは私の趣味!」
「コイツ……!!」
綺麗な笑顔の結花の顔を見た水姫は腹が立ち、海辺から出て、結花に言う。
「いい加減巫山戯るのは止めて下さい!私が死んでも良いんですか!?私はアシュラを倒す為に此処に来たんです!お巫山戯で私をからかうのなら、デュエルで貴方を倒します!」
「…………」
水姫の言葉に対し、結花は鼻で笑う、何故鼻で笑ったのか?それは水姫には分からない。
「『デュエルで貴方を倒します』ぅ?笑わせんな、アンタはどれだけ頑張っても私に勝つ事は出来ない、光君、連勝君でもね……!」
力強く結花は水姫に宣言する、結花の眼差しは力強く『本当だ』、と言えそうな瞳だった。
「そんなの……日本大会常連者の私には関係ないです、『デュエルは勝つか負けるか』なんです、貴方が勝つかは私とデュエルしない限り分かりません!そうでしょう!?デュエルは運で決まる部分もありますからね!」
「……果たして本当に『そう』かしら?『運』でデュエルが決まる部分?じゃあ逆に考えて『どんなカードも欲しい時に引く事が出来る能力を持った人物』が最強よね?」
「……確かにそうですが──それはどういう意味ですか?」
水姫の言葉にゆっくりと結花は答えた。
「『『その』『能力』を持った人物』が実際に存在するのよねぇ──そして『その人』はデュエマを止めた、一度暴走したから──無意識に発動する能力、頑張って何とか制御出来る様になったけど……最初は大変だったわ、デッキの上のカードを触った瞬間『デッキの中全てが確認出来た』のだから……まぁ、今は『その人』がどうなっているか、分からないけどね」
「……何ですかそれ?どんな『能力』なんですか……!?その『能力』さえあったら世界大会優勝も簡単なのに……!」
「果たして『それ』が幸せなのかしら?血の滲む様な特訓をして制御出来る様になったのよ?貴方には分かるかしら?『その『能力』を持った者』の悲しみを、今迄のデュエルの楽しみを『能力』に奪われたこの『悲しみ』を!その『能力』の所為で楽しいデュエルを辞める事になったこの『悲しみ』を!貴方には分からないわよ!この『悲しみ』!この『苦しみ』を!」
結花は蹲(うずくま)りながら苦しく言葉を発し、嗚咽する、結花の姿を見て、水姫は驚愕する、まさか『その『能力』を持った者』って……?
「まさか貴方なんですか?結花さん、『その『能力』を持った者』って……」
水姫がそう発言すると結花は首を横に振って返答する。
「私は違うわ……だけど私が手に入れられたら『その子』の気持ちが分かるかもしれない──だけど私は手に入れられなかった……それは仕方無いわよね、能力には適合者が居る、私はたまたま適合しなかっただけ──でも分からないんだよねぇ、だって私は『持たざる者』だから……もしも『その』『能力』を持っていたら私は『その子』の気持ちが分かって上げられたのにね──」
結花はそう言って急に足を伸ばして屈伸をする、そして結花は水姫に言う。
「さて本題に入りますか、どうやって『マナ』を手に入れるか?それは簡単です、自分の集めたい『マナ』の文明の所に行ってその文明の所で呼吸するだけ、たったそんだけよ」
結花の簡単な説明で水姫は少し呆れてしまった。
「は、はぁ?たったそんだけですか?じゃあ海に入らなくても此処で呼吸してても『マナ』は溜まるんですか?」
水姫がそう言うと結花は『うん』と頷いた。
「態々寒い中ビキニで入った意味がありません……」
「まぁ、私の目には眼福だったから良いけれど──まぁ、結構呼吸してたし、低コストクリーチャーなら今の所出せるんじゃない?」
「低コストクリーチャーですか……それなら!」
結花の言葉に水姫は反応し、自分の何時も使っている日本大会用のデッキを取り出し、深呼吸する。
「それでは……出でよ!『アクア・ティーチャー』!」
水姫がそう言ってカードを前に出す、すると結花と水姫の目の前に『アクア・ティーチャー』が現れた。
「す、凄い……!これがクリーチャーを実体化した姿!」
そう言って感激していると急に『アクア・ティーチャー』が目の前から消えた、えぇっ!?何で消えたの!?と慌てふためく水姫の姿を見て結花は静かに答えた。
「クリーチャーを実体化した後、『実体化している間だけ実体化したクリーチャーの『マナ』を支払わないとダメ』なの、だから『アクア・ティーチャー』ならずっと体からコスト1の『マナ』が減っている、と言う事、だけど消滅した、と言う事は体にもう『マナ』がないから消えたの……だからもっと『マナ』を溜めないとね」
「な、成程……もっと『マナ』を体に溜めないといけないのですか……!それではもっと呼吸する事を考えないとですね!」
水姫はそう言って深呼吸を何度も何度も繰り返す、その姿を見ながら結花は『白ビキニは良いなぁ、スタイルが分かるから』と思いながら水姫のスタイルにうっとりしていた──そして水姫はゆっくりとマナを溜めていく──

Re: DM エクストリーム ( No.166 )
日時: 2017/02/14 21:45
名前: 彩都 (ID: 1lEcCkWN)  

「…………」
「うーむ、結構な時間が経ったな、とりあえず、何か召喚しようか?」
お爺さんの言葉に反応してレンが目を閉じていた顔を上に上げる、そしてポケットに入れていた一勝が作ったデッキを手に取り、デッキから一枚カードを引いて、カード名を詠唱する。
「現れよ!二刀流に目覚めし竜よ!今此処に顕現せよ!召喚!『ボルバルザーク・紫電・ドラゴン』!!」
レンがそう言うとカードから『ボルバルザーク・紫電・ドラゴン』が現れる、そしてレンの目の前に登場し、唸り声を上げる。
「うっひゃー!すげぇ!俺を守ってくれるクリーチャーが目の前に現れる感動!『ブレイズ・クロー』じゃ得られない高揚感があるぜ!」
レンがジャンプしながら喜ぶ、お爺さんは『全く、はしゃぎ過ぎじゃ……』と少し溜息を吐く。
レンはジャンプした後、その場で立ち止まって『ボルバルザーク・紫電・ドラゴン』を見続ける、不思議に思ったお爺さんがレンに言う。
「一体どうしたんじゃ連勝よ?」
お爺さんの言葉に気が付いたレンはお爺さんに返答する。
「んー?あぁ、どうやって『召喚したクリーチャーをカードに戻す』んだろうって?だって『ボルバルザーク・紫電・ドラゴン』を出す、コスト7だろ?んで『ボルシャック・NEX』を召喚する、この時点でコストを13も払わないといけない、だけど『ボルバルザーク・紫電・ドラゴン』を手札に戻せば『ボルシャック・NEX』の召喚コスト6で済むじゃん?二体もクリーチャーを出していたら体の中の『マナ』がすぐ無くなっちまうだろ?だからどうやって戻すんだろうって?」
レンの言葉を聞いてお爺さんは答えた。
「何じゃ、そんな事か、そんなのは簡単じゃ、『もう一度クリーチャーの名を言う』のじゃ、ただしクリーチャーをカードに戻すのも少し『マナ』が必要じゃからな?──と言っても戻すクリーチャーのコストの半分を消費するが、な──」
「ふぅん、成程なぁ……それじゃあ、戻れ!『ボルバルザーク・紫電・ドラゴン』よ!」
レンがそう言うとレンの目の前に存在していた『ボルバルザーク・紫電・ドラゴン』はカードに吸い込まれ、『ボルバルザーク・紫電・ドラゴン』は目の前から消えてしまう。
「……おぉっ、本当に消えた……すげぇな」
「そうじゃろう?さぁ、もっと『マナ』を溜めるべく、最初に来た場所に向かおうか?」
「えっ?何で?もう集まって特訓するのか?」
お爺さんの言葉に不思議がるレン、そんなレンに対しお爺さんは静かに返答する。
「ん?少し違うな、お前のデッキは『火文明と自然文明』の二色デッキだろう?多色クリーチャーは『他の文明の『マナ』が無いと使用出来ない』んだよ、だからお前のデッキに入っている『ボルバルザーク・エクス』は使えないんだ、『ボルバルザーク・エクス』を召喚するには『自然文明の『マナ』』が必要なんだよ、んでもって最初に現れた草原、あの場所に『自然文明の『マナ』』が溜められるんじゃよ、だから『ボルバルザーク・エクス』を自分の目の前に召喚するには、最初に現れた草原で『自然文明の『マナ』』を集めないといけないんだ、だから最初に現れた草原に行くんだよ、流石に何人か集まってそうだしな」
お爺さんの言葉を聞いてレンは頷く。
「成程な、つまり『自然文明の『マナ』』を溜める為に最初の草原に行くって事だな!?」
「そう言う事じゃ、それじゃあ下山しようか、水分補給もしないといけないからな」
「それもそうだな、喉が渇いて喉がカラカラだぜ……さっさと下山しようぜ?」
レンはそう言って、その場に座る、だが活火山なので地面が熱く、すぐに立ち上がってしまう。
「うぅっ、迂闊に休憩出来ねぇじゃねぇか……何時間立ちっぱなしなんだよ……」
レンは溜息を吐きながら最初の草原に向かう為に下山する、お爺さんもレンの後ろに着いていき、下山する──

「それにしてもさぁ」
急にレンが口を開ける、お爺さんは静かにレンの言葉を聞く。
「この活火山ってさぁ、相当でかいよなぁ?地球のエベレストよりでかいかもしれねぇなぁ」
「流石にそれは無い、ただの遠近法ででかく感じただけじゃろう、精々1000メートルも無いと思うがな」
「ふーん、ガキの俺にしちゃあ大きく感じるんだよなぁ」
「ただの勘違い、もしくは単純に見間違えているだけじゃよ」
レンの言葉に対しお爺さんは簡単に静かに答える、レンは『ふーん』と言って、ゆっくり歩く。
「それにしても腹が減ったなぁ、飯食った後に自然文明の『マナ』を溜めようぜ?」
ぐうぅ、とレンのお腹の虫が鳴る、お爺さんは少し溜息を吐いて、レンに言う。
「仕方無いなぁ……ご飯食べた後に『マナ』を吸収するぞ?それでいいか?」
「おう!やっとご飯が食べれる……」
レンはそう言って音を出す腹を摩る、ぐーぐーとお腹が鳴る、レンはその音を鎮める為に霞を食うがごとく空気を食べる振りをして空腹を満たす。
「はぁ、空気を食べても美味しくは無いよぉ」
レンはそう言って溜息を吐く、レンとお爺さんはゆっくりと下山する、レンは下山して食事を取る事が出来るのだろうか、それはレンとお爺さんには分からない──

Re: DM エクストリーム ( No.167 )
日時: 2017/02/17 21:37
名前: 彩都 (ID: Ga5FD7ZE)  

「…………」
「おいおい、ここでも『マナ』集めかよ……まぁ、いいけれどさぁ?お前って自然のデッキあるのか?もしくは自然のカードがあるのか?」
「えっ?あぁ、ありますよ、カードだけは──自然のデッキは作っていませんね、何か自然文明だけのデッキは慣れなくて──デッキに入れられないんですよね、自分の想定しているコンボが出来ないイメージがありまして」
一勝の言葉を聞いて光は静かに答える、すると一勝は『ふーん』と言った後、言葉を続ける。
「なぁ、『星龍パーフェクト・アース』のカード効果知ってるか?アバウトで良いけれど」
「えっ?『星龍パーフェクト・アース』ですか……?確か『このクリーチャーが場に存在する限り自分のシールドゾーンにあるシールドは全て『シールド・トリガー』になる』、でしたっけ?結構アバウトですけど」
「そうだ、シールドを全て『シールド・トリガー』にするカードだ──『シールド・トリガー』が光文明お得意の物じゃない、って言っている気がするだろ?──案外使えるんだがマナに五色全てが必要なカードだな」
「はい、そうですが……それが一体どうしたんですか?」
光がそう言うと一勝は静かに言う。
「この効果、よくよく考えてみろ、『自分のシールドが全て『シールド・トリガー』になる』、どういう事か分かるかな?」
「えっ?ただ単純に『自分のシールドが全て『シールド・トリガー』になる』だけじゃないですか……?……あっ、ま、まさか?」
一勝の言葉を聞いて光は言い返す、すると光はとある一つの事実を思い付いた。
「そう、言いたい事は分かるぜ?つまり『シールドからどんなカードが出るか分からない驚きがある』、ってな」
「そう!それです!俺が言いたいのはそれです!」
一勝の言葉を聞いて光は指を指して声を荒げる。
「でも何で……」
「簡単だよ、俺にとってデュエマは『運』だからだ、どんなカード、どんな手札、どんなシールドか分からない、だからこそワクワク出来るんだ、どんなカードが来ても良い、自分はそのカードを勝利に導けるか?を信条にしてデュエルしているんだ、だから俺は『星龍パーフェクト・アース』が好きだ、『シールドが全て『シールド・トリガー』になる』という運要素!こんな運要素、誰が信じるさ?信じるのは俺位だと思うがな──つまり、自分が言いたいのは『この世には色々なカード、デッキ、戦略がある、色々な物に触れないのに一つの物に拘るな』って事、俺みたいに五色デッキ、多色デッキを使った方が良いって事さ、光君、もっと色々なデッキ、カードに触れて見ないか?何も一つの物に拘らなくても良いさ、色々なデッキに触れた方が色々な戦略が思いつく──まぁ、決めるは全て君だからな、別に俺みたいに多色じゃなくても良い、と言う事で自分のデッキを頑張って磨こう!」
「……はい!頑張って光文明最強のデュエリストを目指します!」
「あぁ!ちゃんと他のデッキにも触れてくれよ!君はまだ伸びしろがある、もっと他のデッキに触れた方がもっと強くなるぜ!」
「応援有難う御座います!」
一勝にそう言われて光は喜ぶ、頑張って光文明最強を目指すぜ!そう思いながらその場で自分のデッキを拡げて改造を始める──

「此処はこうして……あぁしてぇっと……うーん、中々難しいコンボだが、頑張って扱えるようにしないとなぁ」
光はそう言いながらカードを見つめながらデッキに入れたり抜いたりする、その様子をのんびりと一勝は見ていた。
(成程なぁ、そう言うデッキかぁ、ブロッカーを大量展開して『ダイヤモンド・ソード』でブロッカーの『相手プレイヤーに攻撃出来ない』効果を無効にして、一斉攻撃か、結構考えられているデッキだな、だがこのデッキの弱点としては『ブロッカーを破壊する』カードが出たらすぐ自分の場のクリーチャーのカードが無くなる、という点だ、弱点とは言わないが、もう少しブロッカーを場に出すクリーチャーカード、呪文カードが欲しい所だな……まっ、このデッキは光君のデッキだ、あまり口出しはしないでおこう……)
一勝はそう思いながら、大きな溜息を吐く、そして欠伸をする、それにしても二チームが遅いな、何でこんなに遅いんだろう?『マナ』を溜めるのがそんなに難しいっけ?いやそんな筈は無い、だけど一番気がかりなのはあの爺さんだ、何で『『この世界』の事を知っていて、行き方も知っている』?普通この世界の行き方は知らない筈だ、そう、一般人なら──まさか一般人では無い、と言う事か?だけどアイツは何者なんだ?一体何者で一体どうやってこの世界の行き方を知った?それが不思議だ……一勝はそう考えながら活火山に向かったお爺さんを睨む、お爺さん、自分にとって味方なのか、敵なのかは一勝には分からないが、連勝、光君、水姫君の味方である、と言う事から自分達の味方かもしれない、一勝はそう思いながら光のデッキ弄りを見続ける──何時完成するかは光の気分次第だ──

Re: DM エクストリーム ( No.168 )
日時: 2017/02/21 21:07
名前: 彩都 (ID: ET0e/DSO)  

「うーん……もう大丈夫でしょうか?」
水姫がそう言って座禅の座り方から足を崩し、足を前に伸ばす、そんな姿を見て結花が言う。
「本当、アンタはスタイルがいいわねぇ、普段どんな生活をしているの?」
「普段ですか?普段、朝にフォアグラ、キャビアは食べていますね、昼は学校の給食、夜はトリュフとか……」
「私も普段食べないわよ!一ヶ月に一回程度だわ!」
水姫の言葉に対しツッコミを入れる結花、何だこの金持ちは……本当に水姫ちゃんの家庭はお金持ちなのね、私とは大違いね、そう思いながら溜息を吐く結花。
「アンタ、本当に呆れるわ……」
結花がそう言うと急にお腹が鳴った、この音は結花からだった、結花は水姫に話しかける。
「ねぇ、お腹空かない?私お腹空いたんだけど?」
「私は別にお腹空いていないですね……最初の草原に戻ります?結花さん?」
「そうねぇ……貴方はどうなのよ?もっと『マナ』が溜めたい、とか折角のビキニだから泳ぎたい、とかない訳?」
「いえ、ないですね、今住んでいる場所に室内プールとかあるので」
「何それ羨ましいわね、私も家を建てる時、室内プールとか作ろうかしら……?」
水姫の言葉を聞いて結花が顎に手を当てながら考える、すると水姫がとんでもない事を言った。
「でも結花さんってただの一般人ですよね?企業の社長とかしているんですか?」
「…………」
水姫の一言で結花は固まった、そりゃね、私はファッションの会社の社長兼ファッション・デザイナーだけど……『東京ガールズコレクション』にだって自分の服が出た事があるのに!目指すはパリコレとかだけど!まさか私の存在を知らないなんて……たまにテレビに出るんだけどなぁ、結花はそう思いながら心の中で泣く。
「ま、まさかテレビとかに出た事があるんですか?もしくは世界で有名な人とか……?」
流石にこの空気はまずいと適当な語句を並べる水姫、すると結花は笑顔になって水姫に言う。
「うん!私、テレビとかに少しは出た事もあるファッション・デザイナーなんだよね、『東京ガールズコレクション』に服を出した事もあるし、一応ファッション会社の社長兼ファッション・デザイナーなんだけど?水姫ちゃん知らない?」
「す、すいません、テレビとかはあまり見た事が無くて……まさか社長だったなんて……」
社長がこんなに変態って、社員の人は少し大変そうだなぁ、と心の奥底でそう思いながら水姫は驚く振りをする、次に水姫が言う。
「あっ、そういえば少しお腹減ってきた様な……?結花さん、最初の草原に戻りませんか?あっ、その前に早く服に着替えないとですね……それじゃあ着替え終わったら最初の草原に行きましょう?それでは服を着替えた後にお会いしましょう!」
「そ、そうね、それじゃあ着替えた後に……」
水姫の言葉を聞いて結花も着替える事にした、それにしてもテレビを見ない子とかいるんだなぁ、と思いながら結花はスクール水着を脱ぎ始めた……

「さて、それでは最初の草原に戻りますか」
水姫はそう言ってゆっくりと歩き出す、すると結花が呆れながら言う。
「ねぇ、クリーチャー召喚してクリーチャーの足を利用して向かわないの?」
「えっ?流石に私の『マナ』では無理でしょう?それに『マナ』があった所で水文明のクリーチャーはこの付近で無いと出せませんし──ドラゴンとかならまだ分かりますが、まだそこ迄『マナ』も無いですし……私には召喚出来ませんね──ていうか此処に来る時は徒歩で来たじゃないですか……」
結花の言葉に対し、水姫がツッコミを入れる、ツッコミを入れた水姫に対し、結花は反論する。
「……甘いわね、逆に『水の『マナ』を使用しなかった』、と言う考えは出来ないの?水文明のデッキを少し貸してよ?私が召喚すればアンタは『マナ』を使用せずに私だけ消費する、と言う事になる──」
「すいませんがそれは出来ません、だって私の水文明のカードは皆、『水中に入っているカードのイラストばっか』なんですよね、だから陸上に出ている水文明のカードは無い、と思われます」
「……マジかよ、それなら歩くしかないなぁ」
水姫の言葉を聞いて結花は仕方なく歩く事を考える、ほっ、と水姫はこんな虚言で安心してしまう、何故なら『デッキの中を見られてデッキ対策でもされてしまったらこの人とデュエルする時、負けてしまう』可能性があるからだ。
それを阻止する為に『水中に入っているカードのイラストばっか』という突然の思いつきの虚言を吐いたのだ、デッキは命よりも大事、昔からそう言われ続けてきた水姫の咄嗟の虚言だった。
「それにしても中々長いわね、最初の草原って……あぁ、面倒だわぁ」
不意に結花が声を出す、自分はクリーチャーを召喚しないのか?と思ったがそれを聞くのも野暮だろう、と思い、心の中に秘める事にした。
「そうですねぇ、確かに面倒ですが、これも『空腹が最高のスパイス』を実現させる為の下準備、と考えると少し楽になるかもしれませんよ?」
水姫がそう言うと結花は『ぶぅ、面倒だ』と言って項垂れる。
ゆっくりと水姫と結花は最初の草原に向かう、水姫と結花チーム、レンとお爺さんチーム、どちらが先に最初の草原に着くかは誰も分からない──


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