二次創作小説(映像)※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

DM エクストリーム
日時: 2015/10/03 05:53
名前: 彩都 (ID: ???)  

初めまして、そうでない人も初めまして、彩都(サイト)と申します。
DMはデュエルマスターズの略です。
オリジナルカードも出るかもしれません。
複雑・ファジー小説にて、『セカイ戦記』を執筆中ですので、こちらも宜しくお願いします。

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58



Re: DM エクストリーム ( No.94 )
日時: 2016/06/07 20:43
名前: 彩都 (ID: NtGSvE4l)  

九ターン目──
『声』に導かれるままレンはデッキの上からカードを一枚引いた──すると引いたカードは『竜神開放』だった──中々の良い引きだなぁ……そう思いながらマナをチャージせずに『竜神開放』を発動した。
「へぇ……中々良いカードを引きましたね──ですが、私が勝ちます!」
水姫がそう言いながら、身構える。
そしてレンはデッキから『JET:赤竜神 竜神:レッド・キング・ドラゴン』を場に出した。
「来い!『JET:赤竜神 竜神:レッド・キング・ドラゴン』!」
2000×9(相手のターンも一ターンとして数えるので、合計17ターンです)=36000だった。
「これで釘宮はタップしていたら、このクリーチャーを攻撃しなければならないんだぜ!そしてバトルフェイズ!『JET:赤竜神 竜神:レッド・キング・ドラゴン』でクアトロ・ブレイク!ターン終了!」
水姫のシールドを四枚も割る、そしてチェックする、シールド・トリガーは無かったようだ。
「くっ!割られた……攻撃は確かに──ですが、『JET:赤竜神 竜神:レッド・キング・ドラゴン』を手札に戻せば、強制攻撃の効果は消える!」
「ぐっ!確かに……だけど、俺だって勝ちたいんだ!手札戻しよ!来るな!」
「それはこのデッキの一番上のカードの引き次第よ──私のターン、ドロー!」
水姫は引いたカードを見る──だが、手札にも引いたカードにも手札に戻すカードは無かった。
「くっ!全員で攻撃!」
そう言いながら、『WATER:ポセイ首領(ドン)・無敵の海王(キング・オブ・ポセイドン)』、『WATER:ウォーター・タイガー』は破壊される──そして水姫はターン終了を宣言する──
十ターン目──
「俺のターン、ドロー!チャージせずに、バトルフェイズ!『バックラ』でブレイク!自身の効果で一枚追加!ダブル・ブレイクだ!」
「くっ!──ですがシールド・トリガー発動!『WATER:タップ・ダンサー ジャンゴ』召喚!効果で『このカードが場に出た時、相手のクリーチャーを一体選択して、タップする』!」
「うわっ!」
そう言いながら、レンの『JET:赤竜神 竜神:レッド・キング・ドラゴン』はタップされる──そして水姫はターン終了を宣言する──
十一ターン目──
「俺のターン、ドロー!チャージせずにバトルフェイズ!『バックラ』でトドメェ!」
『バックラ』の攻撃が水姫に突き刺さる。
「きゃああああああああああああああ!!!!!!!!!」
「何とか勝利!大逆転!サンキュー『JET:赤竜神 竜神:レッド・キング・ドラゴン』!」
そう言うと、声が聞こえた。

まぁな、私が引かせてやったんだ、少しは喜んでくれ

「そうか──サンキュー!『JET:赤竜神 竜神:レッド・キング・ドラゴン』!!」

全く……この使い手には呆れる……楽しんで勝つとはな……

『JET:赤竜神 竜神:レッド・キング・ドラゴン』はそう一人ごちながら、また眠る──

「……んで、どうするんだ?」
お爺さんがそう言うと、外を見せる、もう暗くなっていた、時間はもう夕方六時だった。
「……結構時間が経ってるんだな……」
そう言いながら、光は周りを見る、数人の男女が魂を抜かしていた、光が、水姫とレンの戦いの合間にデュエルしたデュエリストだった、数人が数人とも光に負けていた。
「もう、今日は解散するか?」
「そうですねぇ……そうしましょうか?」
「そうだなぁ……門限もあるしなぁ」
そう言いながら三人はお爺さんと離れた。
そして三人は三人の帰路に向かった……すると『JET:赤竜神 竜神:レッド・キング・ドラゴン』がレンに話しかける。

おい、主よ……

「何だよ?俺は主じゃなくて、加導野連勝って言う名前が──」
そう常套句を述べようとした時、『JET:赤竜神 竜神:レッド・キング・ドラゴン』はとんでもない事を言った。

デュエルで強くなりたいか?誰にも負けない無敵のデュエリストになりたいか……?

「……あぁ……そして仮面の修道女の野郎とか、アシュラ──伯父さんにも勝ちたいし、日本大会にも世界大会にも出て、優勝したい──それの何だ?」
そう言うと、『JET:赤竜神 竜神:レッド・キング・ドラゴン』は簡単に言った。

私なら、それを簡単に成し遂げる事が出来る……どうだ、私の作戦に乗らないか?

「……それってつまり、どういう事だ……!?」
レンがそう言うと、『JET:赤竜神 竜神:レッド・キング・ドラゴン』は言った。

簡単だ、私に体を預けろ……私の力でお前を勝たせてやる……主よ……デュエリストの頂点に立たないか?

その発言に対し、レンは言った。
「……預けるだけで良いんだな?」

あぁ、『預ける』だけで良いんだ……

『JET:赤竜神 竜神:レッド・キング・ドラゴン』は悪い顔になって、片口を思いっきり開けさせた。
そしてレンは体を『預ける』事にした……『預ける』のはデュエル中だけという制約をつけて、レンは『JET:赤竜神 竜神:レッド・キング・ドラゴン』に体を貸す事にした──そしてレンは『暴走』する事になるのだが……それはまだ知らない──

Re: DM エクストリーム ( No.95 )
日時: 2016/06/10 19:48
名前: 彩都 (ID: OZDnPV/M)  

そして一週間後──土曜日──

「フフフ……これが人間の肉体──あまり使い勝手は悪そうだな──まぁ、どうせ、この主には気付かないから、まぁ、良いんだけどな──」
そう言いながらグッフッフと笑う──今のレンの肉体は『JET:赤竜神 竜神:レッド・キング・ドラゴン』に乗っ取られていた──『預ける』とは言ったものの『乗っ取る』等言っていなかった、それを確認しなかったレンが悪いのだが──
乗っ取られてしまったのなら、もう遅い、今は『JET:赤竜神 竜神:レッド・キング・ドラゴン』のやりたい放題だった。
「それにしても──我等の世界とはまた違う世界だ──とても平和な世界だ……我もこんな世界を目指していたが──『龍神』の奴等……『龍王』……そして三つ目の『龍』が我等の世界を攻撃して……」
そう、一人ごちながら過去を思い出す──

数千年前──『クリーチャー世界』

「皆ぁ!大丈夫かぁ!?」
そう言いながら『JET:赤竜神 竜神:レッド・キング・ドラゴン』は他の二体の竜、『黄竜神』と『水竜神』に話し掛ける。
『黄竜神』は額から汗と血が、『水竜神』は肩に甚大な怪我を負っていた──今動けるのは『JET:赤竜神 竜神:レッド・キング・ドラゴン』しかいない──だが、そんな『JET:赤竜神 竜神:レッド・キング・ドラゴン』でさえ、左目は血で固まって開けなかった。
(どうする……?今からこの二体を逃がすか?いや、無理だ、ダメージが大き過ぎて飛行が困難だ……そして目の前に『敵』が居る……どうする自分……?)
そう考えながらも、『敵』の進軍は数を増やしていく……そう思っていると、傷が回復しているのが感じた──『黄竜神』、『水竜神』が『JET:赤竜神 竜神:レッド・キング・ドラゴン』の体の傷を治していく──
「お……お前ら……!」
「へっ!お前だけ逃げろよ……俺等にはもうそんな力は無い──あるのは回復ぐらいしかねぇ」
「そうです──どうか貴方だけでも逃げて下さい……!ここは私達が食い止めますから……
!」
そう言われ、右目から涙が出る──そんな事されたら……我は……我は……!
『JET:赤竜神 竜神:レッド・キング・ドラゴン』は空を飛ぶ、そして『敵』に向かって叫ぶ。
「てめぇらこの野郎!ここは我が受け止める!」
そう言いながら『敵』に突っ込む──その光景に二体の竜は言う。
「全く──『赤竜神』の野郎……本当に戦いが好きだなぁ」
「フフッ!そうですねぇ……私達も加勢しましょう、『黄竜神』?」
「そうだな……バカの仲間はバカだからな!」
「えぇ、私達もバカだったのですね!」
「そりゃそうだ、俺達は最強の『三竜』だからな!」
そう言いながら『黄竜神』、『水竜神』は『敵』に突っ込む──その『敵』の名は──『龍』の名を持つ三体の『龍』──その名は『龍神』、『龍王』、『龍──』

えっと、名前なんだったっけ?最後はもう覚えていない……
だが、何とか反旗を翻した三体の『龍』は『三竜神』の手によって、負けた、そして『三竜神』、反旗を翻した三体の『龍』はそれぞれ違う場所に封印される事になった──もう、こんな悲劇は起こさない様に、特に反旗を翻した三体の『龍』は厳重に封印された──
その事は反旗を翻した三体の『龍』を厳重に封印した後、我等は聞いた。
我等は反旗を翻した三体の『龍』が封印した後、封印が解けた時の事を考えて、封印される時期を反旗を翻した三体の『龍』の後にした。
そして数年して、もう封印が解ける事は無いだろう、そう判断した『三竜神』は封印される事にした──
もうあんな酷い争いは存在しない様に──そう思いながら『JET:赤竜神 竜神:レッド・キング・ドラゴン』は眠った──

そんな過去を思い出す……そんな過去を思い出しても、もう遅いのだ──『誰か』が反旗を翻した三体の『龍』の封印を解いたのだ、その解いた存在は『誰』なのか、それは『JET:赤竜神 竜神:レッド・キング・ドラゴン』でさえも分からない、だが可能性としては、『アシュラ』と呼ばれた人物、『龍皇』と呼ばれた人物がもっとも有効、あの封印はがっちりと硬い封印をしてある、『龍皇』は知らないが、『アシュラ』は最も見た事が無いので、封印を解いたかもしれない、と予想出来る。
だが確定的な証拠が無い為、『アシュラ』が反旗を翻した三体の『龍』の封印を解いた可能性は無いに等しい──だが誰が反旗を翻した三体の『龍』の封印を解いたのだろうか?まぁ、それを言うなら仮面の修道女も怪しい──何か封印を解く為の呪詛か何かを唱えたかもしれない、そんな可能性も拭えない──果たして真相はどうなのだろうか?
そう考えながら『JET:赤竜神 竜神:レッド・キング・ドラゴン』はドムドムに向かった。
完全にバレないように対応しなくては──そう思いながらドムドムに着く、そしてレン基『JET:赤竜神 竜神:レッド・キング・ドラゴン』はドムドムの店内に入った──
そして光達の席へと向かった──

Re: DM エクストリーム ( No.96 )
日時: 2016/06/14 22:04
名前: 彩都 (ID: Bf..vpS5)  

「あっ、レンじゃねぇか」
声を掛けたのは愛宕光だった、コイツはやけに我が操っているレンに親しい、それは不思議だった、そして次に声を掛けたのは釘宮水姫だった。
「あら、連勝君ですか、今日は」
コイツは我と同じ目的に近いな──まぁ、お互い頑張るしかない。
するとお爺さんがレンを睨んだ──まさか我が入れ替わっている事に気付いたか?いや、まさかな?普通気付く筈が無い、だから大丈夫だ。
そう思いながら三人の居る机の椅子に座り、『JET:赤竜神 竜神:レッド・キング・ドラゴン』は大きく深呼吸をする。
「すぅぅぅぅ……はぁ〜……」
「おっ?今日はどうした?気合入れの深呼吸か?」
光がそう言うと『JET:赤竜神 竜神:レッド・キング・ドラゴン』は言った。
「まぁな……そんな感じだな──さて、今日は誰と我がデュエルするんだ?」
突然光が笑い始めた、一体どうしたんだ?
「おいおいぃ!お前、『我』とか言うキャラだっけ?アハハハ!」
『我』、その言葉に少し我は口を開けたまま動かなかった、そして数瞬後、気付く、あぁ、そういえば主は一人称が『俺』、だったな、全く──自分が一番真似をしなくてはいけない所を真似出来ていないとは……呆れる。
そして少し咳払いをして、発言する。
「あぁ、すまない、『俺』だけだと、キャラが立ってない様な気がしてな……『我』はどうだろうか?」
「ん?お前は『Nの痣』でキャラが立ってるし、元世界最強の甥っ子だし、『赤竜神』だって心を通わせたし、お前の何処がキャラが立ってないんだよ?まず、一番立ってないのは、俺、水姫、お爺さんの三人だろ?」
「「ちょっと!?」」
お爺さんと水姫はツッコむ、そして発言する。
「待って下さいよ!?私も立ってますよ!?一応日本大会常連ですし、今年の夏の西日本大会に出る事になってますし!」
水姫がそう言うと、光が一人で呟いた──
「もうそんな季節か──デュエル・マスターズ日本大会──まぁ、出ても負けるのが常套ルートだしな、俺は店舗大会で落ちてるからなぁ……」
その発言を聞いて、店内をグルリと見渡す、『デュエマ 日本大会 来月スタート!』と──まず、主は大会に出る事を決定しているのだろうか?そう『JET:赤竜神 竜神:レッド・キング・ドラゴン』は思いながら、空を見る──暑い暑い、とは言ってもまだ六月なのだから──

そんな空に思いをふけていると、お爺さんが言った。
「あのぅ、儂もキャラが立っていると思うんじゃが──」
「えっ?何でだよ?何処がだよ?」
光がそう言うと、申し訳なさそうにお爺さんは言った。
「だって、『JET』、『LIGHTNING』、『WATER』を渡したのは誰じゃ?オマケに『DEATH』だって持っておる、では何でこんなにデッキを持っているんじゃろうなぁ……?」
ジロリ、と光の瞳を見るお爺さん、その瞳に光は少し後退る。
「なっ!何だよぅ!俺だけか!?キャラが立ってないのは!?」
するとお爺さんが言った。
「物の見事に悪役、からの仲間入り、結構なキャラじゃろうが?」
「えっ?そっ……そうかなぁ?」
少し頭を掻く光。
そして水姫が言う。
「つまり四人ともキャラが立ってませんか……?」
少しの沈黙の後、三人の男は言った。
「「「確かに!!!」」」
その同調さに完全に呆れる水姫。
「何でなんでしょう……?」

「さぁて、今日はどうするんだ?」
『JET:赤竜神 竜神:レッド・キング・ドラゴン』が言う、そして水姫が言った。
「えっと、少し質問が──お爺さん、どこ迄アシュラと『龍神』、『龍王』を知れましたか?」
その質問に対し、お爺さんは言った。
「アシュラは──まだまだじゃ……中々情報が少ない、倒した一勝に聞くしかない、もしくはその仲間か──『龍神』、『龍王』もじゃ、あのカードは不明な事が多い、だから儂にも分からんのじゃ──まだまだ捜索中じゃ──他には?」
「いえ、それだけで充分です、有難う御座いました」
お爺さんの発言を聞いて、『JET:赤竜神 竜神:レッド・キング・ドラゴン』は顎に手を当て、考える。
(『龍神』、『龍王』──あやつ等はまだ動いておるのか──儂等が止めた三体の『龍』の封印は解かれている、という事か──つまり、儂が戦って、勝って、三枚をもう一度封印すれば良いんじゃな?だったら簡単だ、急いでアジトに向かって叩けば良い、それが簡単に出来たら良いがな──今度こそ強固に強固を重ねた厳重な封印にしてやるわい……)
そう思いながらある程度の三体の『龍』の対処法を考えてから、腕を組んだ。
「でも他に無いって言うなら、もうデュエマしか残って無いぜ?」
「確かにな──そして水姫も、光も『Nの痣』を早く使いこなせる様にならないとなぁ──連勝もだが──」
「最後は余計だ」
『JET:赤竜神 竜神:レッド・キング・ドラゴン』はそう言って、デッキをシャッフルする。
何時でもデュエル出来る様にしておかないとな──そして二人を見る、二人もデュエルをする気満々だった──
誰が最初に『JET:赤竜神 竜神:レッド・キング・ドラゴン』とデュエルするか、それは分からない──

Re: DM エクストリーム ( No.97 )
日時: 2016/06/17 20:55
名前: 彩都 (ID: zh8UTKy1)  

最初のデュエルは水姫と光だった。
「えっ?我は?」
レンの肉体を操る『JET:赤竜神 竜神:レッド・キング・ドラゴン』は呆気に取られた声を出す、すると光が言った。
「いや、前のリベンジだ、水姫!」
「えぇ!良いですよ!前回と同じく、私が勝ちます!」
「おう!今回は自作デッキで戦おうぜ!全国大会レベルのデッキ、どんなんか楽しみだぜ!」
「えっ?全国大会用のデッキですか?すぐ負けますよ?」
「何を〜?」
二人の言い合いはすぐに終わって、水姫と光のデュエマが始まった。
二人のレベルを確認しようと、『JET:赤竜神 竜神:レッド・キング・ドラゴン』は二人にデュエマの試合を見ようとするが、お爺さんに呼ばれる、そして外に出る。
「何だ、お爺さん?我とデュエマをするのか?」
そう言うと、お爺さんは言った。
「お前、『赤竜神』だろ?俺は知ってるんだ、『JET:赤竜神 竜神:レッド・キング・ドラゴン』?」
その発言を聞いて、『JET:赤竜神 竜神:レッド・キング・ドラゴン』は少し冷や汗を掻いた。
「おい……何故知っている……!?」
「俺には全てお見通しだ、ってお前も乗るなよ……」
呆れた様にお爺さんは言った。
「だって、俺が連勝の肉体を奪えって言ったもんなぁ、よくも簡単に出来たな」
「まぁな、このガキ、アホだった」
ストレートに言う『JET:赤竜神 竜神:レッド・キング・ドラゴン』に少し傷付くお爺さん。
「そこ迄ハッキリ言わなくても──」
そう言いながら『JET:赤竜神 竜神:レッド・キング・ドラゴン』は更に続ける。
「おまけにお前と契約したからな、『連勝の肉体を操って、闇堕ちさせろ』と──」
「あぁ、その事だがな、お前も気付かない内にヤバい事になる、ちゃんと自分を見失うなよ?俺はそれが困る」
お爺さんがそう言うと、『JET:赤竜神 竜神:レッド・キング・ドラゴン』は言った。
「おい、それはどういう──」
その話を切って、お爺さんは言った。
「まぁ、それはその時で良い、水姫か光、どちらかが連勝を助ける助け舟になるかもな」
そう言いながらドムドムに戻るお爺さん、お爺さんの発言に気がかかりながら連勝の肉体の『JET:赤竜神 竜神:レッド・キング・ドラゴン』もドムドムに入った──

(あの野郎の発言、何か気にかかる……お前は何を知っているんだ?どこ迄お前は『知って』いるんだ……?)
『JET:赤竜神 竜神:レッド・キング・ドラゴン』はそう思いながら水姫と光のデュエルを見る。

光、マナ六枚、手札三枚、場は『ムルムル』が二体、『一撃奪取(スタート・ダッシュ) アクロアイト』が一体、『時空の守護者ジル・ワーカ』が二体だった。
一方水姫は、マナ七枚、手札七枚、場は『アクア・サーファー』が一体、『アクア・ティーチャー』が三体、『蒼神龍ボルバルザーク・紫電・ドラゴン』が一体だった。
そして御互いシールドは五枚だ。
「では、私のターンは終了します」
「うおぅ!パワー6000の二回ブロック可能なクリーチャーか──でも俺は負ける気は無いぜ!ドロー!俺は『一撃奪取 アクロアイト』の効果で最初に出す光のクリーチャーのコストを1減らすぜ!来い!コスト4で召喚、『光器パーフェクト・マドンナ』!そして残ったマナでもう一度『一撃奪取 アクロアイト』を召喚!これで2マナ減るぜ!」
「へぇ、コストを減らす、そして大型クリーチャーを場に出そうとしているのね、でも負けないよ!」
そう言いながら身構える。
「そして俺のターンは終了だ、さぁ、どうやってこのブロッカーを除去するんだ?」
ニヤニヤ笑う光に対し、水姫は笑う、そして言う。
「私は諦めません、諦めたら、良いカードも来てくれません!では私のターン、ドロー!水のマナをチャージ、そして6マナ支払って、『龍覇 メタルアベンジャー』召喚、効果でコスト4以下の水のドラグハートを出させて頂きます、『真理銃 エビデンス』を装備!それではターン終了!」
「おぅ、龍解を狙う気か、でも俺は勝つぜ!」
そう言いながら、光はカードを引いた。
「俺はこのままターン終了!」
「何もしない、手札を温存する気かな?」
「おっと、それは言えないぜ、さぁ、お前のターンだ、水姫」
「……私のターン、ドロー──3マナ支払って、呪文『エナジー・ライト』発動、二枚引きます、ではもう一度『エナジー・ライト』発動、もう一回デッキから二枚を引きます、そして2マナを支払って、呪文『スパイラル・ゲート』発動、『時空の守護者ジル・ワーカ』を手札に、そしてターン終了、そして、『真理銃 エビデンス』の効果発動、『自分のターンの終わりに、そのターン、自分の水のクリーチャーまたは水の呪文を合計3枚以上、召喚または唱えていれば、このドラグハートをクリーチャー側に裏返し、アンタップする』!私は呪文『エナジー・ライト』二枚と呪文『スパイラル・ゲート』を発動しています、そう、合計三枚の呪文を発動しました、なので龍解条件完了!そして『龍素王 Q.E.D.』を場に!」
場に『龍素王 Q.E.D.』が現れる、光は次のターン以降が苦しくなる事を考える。
どちらが勝つかは分からない──

Re: DM エクストリーム ( No.98 )
日時: 2016/06/21 21:26
名前: 彩都 (ID: YzSzOpCz)  

光のターンになった、そして水姫は一人ごちる。
「……光君はどうして日本大会に出れないんでしょうか?」
「えっ?日本大会?あんなのレベルが高いから俺が勝てないだけだろ?」
そう言うと、水姫は言った。
「いえ、光君のデュエルセンスは日本大会でも通用しますよ?日本大会常連者が言う位なんですから──ですが、私も優勝してみたいです……」
目を伏せながら、悲しそうな目をする水姫──その気持ちはよくよく分かる──何故なら今のデュエマは『絶対無敵のデュエリスト』が大会を席巻しているからだ──最悪日本に留まっているだけだが、もしも世界に出てしまったら、そのデュエリストが世界を制する事になるかもしれない──そしてそんなデュエリストも『世界に出る気は無い』と言っている、その言葉は何時撤回されるだろうか、それだけを待つしかない。
そしてもう数年も連続して勝ち続けたら、一勝の記録を塗り替えてしまうかもしれない──その記録だけは越す事は難しいが──
だが、今はそんな事を考えていも意味が無い、今は今なのだ、光が勝つか、水姫が勝つか、その大一番のターン、光はデッキから一枚を引いた──
「──俺のターン、ドロー!」
目を閉じてカードを引く──そしてゆっくり、細目でカードを確認した──これは……!
「俺のターン、光のマナをチャージ、そして6マナタップ、呪文『ヘブンズ・ゲート』発動、手札から二体迄のブロッカー持ちクリーチャーを場に出す、俺は手札から『白騎士の精霊アルドラ』、『天海の精霊シリウス』を場に、そしてターン終了」
「では私のターン、ドロー、『龍素王 Q.E.D.』の呪文効果を使用『各ターン、自分の水の呪文1枚目を、コストを支払わずに唱えてもよい』、では私は『インビンシブル・テクノロジー』を発動、8枚のカードをデッキから手札に加えます、そしてクリーチャー効果発動、『各ターン、自分の水のクリーチャー1体目を、コストを支払わずに召喚してもよい』、それでは手札から『偽りの名(コードネーム) Iformulax(アイフォーミュラテン)』を召喚します!そして『偽りの名 Iformulax』の効果は『自分のターンの終わりに、このクリーチャーがタップされていて、自分の手札が10枚以上あれば、自分はゲームに勝利する』です、もしも次のターン、ブロックせずに攻撃を受けたら光君は負けます──」
「相当追い詰められている……って訳か──結構ヤバくなってきた……」
「えぇ、そうですよ……私の勝利は目前です!」
「そうか、でも諦めないぜ?」
そう言いながら水姫はターン終了を宣言した、そして光はデッキからカードを一枚引いた──
「クソッ!良いカードは来なかったか……だが俺は諦めないぜ!ターン終了だ!」
何もせずに光はターン終了した、そして水姫のターンとなる。
「では私のターン、ドロー、『龍素王 Q.E.D.』の呪文効果を使用『各ターン、自分の水の呪文1枚目を、コストを支払わずに唱えてもよい』を発動します、『英雄奥義 スパイラル・ハリケーン』を発動します、『バトルゾーンにあるクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す』、『ムルムル』を手札に、そしてマナが七枚あるのでマナ武装7を使用します、『自分のマナゾーンに水のカードが7枚以上あれば、バトルゾーンにある相手のクリーチャーを全て持ち主の手札に戻す』、では全てを元に戻して下さい?」
「はぁっ?」
あまりにも突然の行動に光は焦る。
「えっ?全て手札に戻すの?」
「はい、全て手札に戻して下さい、光君のクリーチャーは」
その発言で、自分の負けが確定した──そう思いながら手札にクリーチャーを戻す光。
そして水姫が言った。
「ではバトルフェイズです、『偽りの名 Iformulax』でダブル・ブレイク」
「トリガー無し……クソッ……」
「それではターン終了です──『偽りの名 Iformulax』の効果は分かりますか?」
「『自分のターンの終わりに、このクリーチャーがタップされていて、自分の手札が10枚以上あれば、自分はゲームに勝利する』……だろ?そして手札は10枚以上あるから、特殊勝利完了……」
「そうです、私の勝ちです」
可愛い笑顔で勝利宣言をする、そして光は言った。
「やっぱ水姫の特殊勝利デッキは勝てないなぁ、どうしてだ?」
「もっと戦略を練って下さい、話はそれからです、ただブロッカーをおいても意味無いのです」
「いや、分かってるけどさぁ、中々攻撃するカードが来てくれないんだよ、四枚入れてるのに……」
そう言いながらデッキを回す光、するとシールドに五枚もその攻撃するカードが固まっていた。
「……ただ運が悪いですね……それしか言えません……」
「あはは……こりゃダメだ……」
そう言いながら光は頭を掻いた、そしてレン基『JET:赤竜神 竜神:レッド・キング・ドラゴン』は光に言う。
「だったら我とデュエルしようでは無いか」
「おっ?やるかぁ?」
そう言うと、『LIGHTNING』のデッキに入っていた『黄竜神』が光の前に現れる。

おい、お前、気を付けろ、何だか厭な匂いがするぜ?

「そうか?俺にはそう感じないけどな……まぁ、お前の入った『LIGHTNING』で行くぜ!」
「そうか、なら我は『JET』を使おう」
そう言いながら二人はカードをシャッフルする、このデュエル、どうなるか分からなかった──


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58



この掲示板は過去ログ化されています。