神の使徒と希望のヒカリ 作者/乃亜 ◆uz.dYBj786

――――エクソシスト

それは神に魅入られた者達

彼等は闇より現れた禍禍しき者を葬るために在る__

―――今日もまた__

雪が降る___。



+1夜+【雪降る夜に】




白い粉雪が降ってきた。

″ソノ女〟は

その雪を手に包み込むと

ギュっと握り締めた__


         *


「あ、雪だァ・・・・・」

リナリーがフッと声を出した。

リナリー・リー。

黒の教団内での美少女のエクソシスト。

イノセンスは装備型の『黒い靴(ダークブーツ)』。

「あ、本当だね~」

コムイ・リー。

黒の教団の室長。リナリーのお兄さんであり、極度のシスコン。

科学ヲタクである。

窓から見える景色は

白く染まっていく。


バンッ!


威勢良く室長室の扉が開いた。


「ちーっすッ!コムイ!」


漆黒の目と髪を持った少女。

″キラ・クロア〟。

ソレが彼女の名前。

つい最近教団に入ったエクソシスト。

黒魔術ノ術と白対術ノ術のイノセンスを持つ。

「あ、クロア!」

「あ、クロちゃん♪調子どうだい?」

「バッチシッ!科学班の御蔭だよッ♪でさッ!コレ見てみろよ!」

クロアの手の中には雪兎が作られていた。

「わぁッ・・・」

「すげぇだろッ!?すぐ積ってよッ!んじゃなッ!」

そのままクロアは走って消えていった。


外はまだ

冷たい雪が

降っていた―――――