神の使徒と希望のヒカリ 作者/乃亜 ◆uz.dYBj786

頭痛い・・・

ぐぁ・・


ガバッ



+23夜+【2人で】




――――そう、ソレはクロアが教団の廊下を歩いているときに起こった。


今日はクロアは休日。

昨日まで任務に行っていた。

そして初任務♪初任務♪と浮かれて頭を物凄い硬いアクマにぶつけたのである。

くらくらと揺れながらクロアが歩いていた。

・・・・いや、ふらついていた。


ガバッ



いきなりクロアは誰かに後ろから抱きしめられた。




「んぎゃっ!」

奇声を発したクロアは恐る恐る後ろを見た。

「・・・・何か用?ラビ。」




「お久さ―vクロちゃんv」

そう、後ろに居たのはラビ。

「俺の名前覚えてくれてたんさァv」

「いや、変態兎と覚えていたんですが。」


――――ギュゥ

ラビはクロアを抱きしめる力を強くした。

D灰大好き人間なら喜ぶ物を・・・(ぇ



―――――そこで事件は起こった。



     ――ガシッ


クロアはラビの両手を掴んだ。

「へ?」

ラビははてなマークを浮かべるとにっこりと笑った。


――――ドゴッゴーン!

派手な音がした。

廊下に居た隊員達はラビとクロアに注目した。

そう、クロアはラビに得意の背負い投げをしたのだ。

「・・・一本!」

クロアはニヤリと不敵に笑うと手をパンパンと掃った。

そのままぽてぽてと歩いていこうとした。


「あっ!居た居た・・ラビ!クロア!」

リーバー班長が二人を呼んだ。

「何スか。」

とクロアがリーバー班長の所へ歩いていく。

「実は・・・任務だ。」



          +


「――――は?」

ラビが目を見開いた。

重々しい雰囲気がその言葉で破られた。

「―コナルがノアに浚われた(サラワレタ)のか?」

「――――・・ああ。」

コムイが目を伏せた。

「コナル君が居なくなったので1名、アレン君が負傷したので1名・・・少なくなってしまってね・・だから行って来て欲しいんだよ。」

クロアが溜息をついた。

「・・・俺は別に良いけど。俺は戦えたら何でもいいからな」

クロアはそう言うとソファーに座った。

「俺も良いさ。」

ラビとクロアは目線を合わせると言った。


「・・・決定で良いかな?」


「ああ。」

「おいさ。」

二人は団服を着た。