神の使徒と希望のヒカリ 作者/乃亜 ◆uz.dYBj786

―――――外には
白過ぎる雪が舞っていた。
その粉雪は
私の真っ黒な心に
降り続けた――――――
+11夜+【粉雪】
コトン―――
コトン―――
ゆっくりと汽車は駅へ近づいていく。
伏羲はジッと外を見つめていた。
ふしゅ―っ・・・
いきなり、汽車が止まると、皆が跳ね起きた。
「着いたのぉ?ふぁぁ―ッ・・・」
コナルは大きな欠伸(アクビ)と背伸びをすると、そのまま大きな荷物をズルズルと引っ張りながら外へ出る。
「・・・・貸せ。」
神田がコナルの大きな荷物をひょいっと肩に担いだ。
「わ―っv有難う神ちゃ―んv」
「わ―っvかっこいい神ちゃ―んv俺のも持って―v」
――――と伏羲が笑いながら言った。
「誰がするか!」
神田は少し切れるとそのままズンズンと駅へ出た。
「・・・何だてめぇ。」
「?」
アレンがはてなを浮かべて神田の前を見ると
一人の少女が立っていた――――
「てめぇ、誰だ・・・?」
「・・・・ソダード・リール。よろしくな若造。」
「・・・・若ッ・・・・てめぇ・・・」
そこへコナルがピョンっとソダードの前へ出た。
「あっ!ソダソダ!やっほ―☆」
「コナル、知ってるんですか??」
「うん。前の任務で一緒だったv」
「・・・・」
「ヨロシクお願いします。ソダードさん。」
アレンが手を差し伸べると、ソダードはそれを避けて、更紗の隣に立った。
「・・・・・」
すると、コナルがアレンの耳に近づいて
「モヤっち・・あのね・・・ソダソダはデラカードだからすぐ怒るよ・・・つぅか切れると恐いよ?」
「モヤっちじゃありません、アレンです。後デラカードじゃなくてデリケートね。」
そのままエクソシスト一向は
駅を後にした―――――

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