神の使徒と希望のヒカリ 作者/乃亜 ◆uz.dYBj786

「んじゃ始めるさ―。」
+10夜+【探せェェェェ】
―ラビチーム―
「・・・んで、何処へ行くんだよ?」
神田が自分の耳を触りながら言う。
「まぁ―まぁ―焦らない方が良いさ―v俺としてはまず俺がいつも通っている図書室に・・」
「お前図書室行ってんのか?頭パァァなのに?」
クロアが吃驚している。
「パー?俺ってパー?クルクル?」
ラビはラビで落ち込んでいる。
「早く図書室行こ―よぉー?」
コナルがダダッと走った。その後を神田とクロアが追う。
「パー・・」
ラビ、ちょっと黙んなさい。(酷
(・ω・間。
「此処ぉ?」
コナルが部屋を見回す。
「そうさぁ。とりあえず此処を探してみるさぁ。」
ラビがそう言ったのを始まりに、皆は探し始める。
「・・・・・」
神田が手に持っているのは[蕎麦の作り方。―プロ級―君もチャレンジ★―]
何で戦争の最中にこんな可愛い物が置いてあるんだよ。
「作者ァ―。それはジェリーの奴の本だと思うさ―。ってゆ―かユウちゃんと探すさ―!」
「・・・チッ」
チッじゃねぇよ。
「・・・・あり?」
クロアがある本棚を見ている。
「どうしたさ?」
「・・ん―とよ・・・此処が何か可笑しいんだよなぁ・・・」
クロアの手元に在る本のページが破られている。
行のはじめはじめが破られている。
「ん―・・」
本の題名は[錬金術の全て]。
「この部分は確か3・段・終・4・目・・だろ思うさ―。」
「さァーすがブックマンの跡継ぎ・・」
「跡継ぎって何さ、跡継ぎって。店じゃねぇさ。」
「ねぇねぇ。」
いきなりコナルがその本を覗き込む。
「それってさぁ、つなげたら3段終4・・だよねぇ?」
「そうさ―。」
「それってさぁ、この本棚の3段目の終わりから4番目の本・・・って事じゃなぃ?」
「「「・・・・・」」」
神田・ラビ・クロアが何かを考えている。
ラビがぽんと手を打った。
「成程!おチビちゃんもたまには役にた・・」
―――ゲシッ・・・・
た・・と言った瞬間コナルの足蹴りがラビの顎に命中した。
「ぐはっ・・・・」
ラビは血を吐いて倒れた。(甥
コナルは何事も無かった様に4番目の本を取った。
中からカサリと音がした。
ポロリと中から小さい袋が出てきた。
袋には大きな文字で[リナリー]と書いてある物が出てきた。
「「「・・・・・」」」
自分の薬じゃねぇのかよ。
その場に居た者はそう思っただろう。
「・・・・まぁ、よかったじゃん。リナリーのが見つかって・・」
クロアはそう言うとそれをラビの団服に入れた。
「あ―・・見てみて!」
コナルがまた何か発見したらしく、神田がそれを見た。
「何だコレ?」
中には紙が入っていた。
「何か書いてあるねぇ?」
[見つけちゃったか―(泣)残念☆(笑)じゃぁ今度の薬の在り処はァ―・・・科学班の部屋!!じゃぁねぇ~☆]
バリリリリリ・・・メキッ。
・・・・今さっきの音は、クロアが紙を引き契った後握り締めた音だ。
「あのやろォ・・・・」
めきめきと音が鳴る。
「怖いさ―・・・」
ラビが真っ青だ。
「でも、次は科学班の奴等のところなんだろ?簡単じゃねぇか。」
「そうさ―。んじゃ行くさ―。」
ラビ・神田・コナル・クロアチームは次の場所で―・・
次は誰の薬だろうか―・・・

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