神の使徒と希望のヒカリ 作者/乃亜 ◆uz.dYBj786

冷たい部屋に

残された僕

君の事を思い出しながら

目を瞑る。

そうすれば君の事を

1秒でも長く感じてられるから。



+24夜+【for you~君ノ為ニ】




    護 れ な か っ た 

ただ、その言葉だけが

神田の頭の中で響く

「――――・・・・ッ」

ゆっくりとベッドに倒れこむ。

灯は点けていない。

神田の目の前には暗い闇が在る。

「―――・・いっその事――」

神田は両手で顔を隠した。

「このまま消えたい――――」


―――三日月の光が

神田の漆黒の髪を

照らしていた



          *


灯が灯っている部屋では、リナリー達が何かを話していた。

「・・・どうする?」

伏羲が口を開いた。

「取り戻すに決まってんでしょ―が!」

更紗が噛み付きそうな勢いで叫ぶ。

「――って事はノアの陣地へ強行突破・・・ね。」

リナリーが言った。

その隣にはクロアとラビが居る。

ラビはクロアに抱きつこうとするのでクロアが脚でラビのみぞおちを押さえている。

「ん―、俺は別にいいよ。ど―せノアとは戦うんだしよ―」

クロアがだらしなく言う。

「お・・・俺・・も・・いい・・さ・・」

ラビも呻き声を出しながら言う。


――――――強行突破―――――

ソレは非常に困難だ。


「それしかないんじゃん。行こう。」

クロアが言った。


―――皆の気持ちは同じだった。



 コ ナ ル を 取 り 戻 し た い 。