神の使徒と希望のヒカリ 作者/乃亜 ◆uz.dYBj786

早く、この闇から救って―――

早く

早く。

ヒカリのある場所へ連れてって―――



+9夜+【二人の救世主☆】




「はぁっ!?何!?」

クロアは叫び声をあげた。

ドアに見える影は少年と少女と思わせる。




「よっ!アンタがクロア?」



男の子――――?



「は、はぁ・・・そうですけど?」

「ふ~ん・・・・俺は神剣。宜しくな。」

「は、はぁ・・」





「あ、あの~・・・・・ふ、踏まないでください・・・神剣さ~ん・・・私此処に居るんですが・・」

「あ、ゴメンゴメン!気付かなかった!あ、コイツも俺と同じのエクソシストの・・・・」

「・・・・ェ、詠娑(エイシャ)って言います・・宜しくお願いします・・・」

「はぁ、宜しく。」




・・・・この二人・・・・何の用なんだ・・・・?


クロアは疑わしそうに二人を見た。




       *


――――此処ハ同時刻ノイギリス――――


――――カタン、カタン・・・・

――――カタン、カタン・・・・

「ゴットンゴットンゴットンゴットン(怒」

コナルが恐い顔をして神田を覗き込んでいる。


「あの―・・・コナル、どうしたんですか?」

「神ちゃんが起きない・・・・(怒(黒」

「神田も疲れてるんでしょう。ソッとしといてあげて・・・」

「い・やv」

「・・・・・・・・・・ぇ?」

「いやって言ったの、モヤっちv」

「モヤシじゃありません、アレンです。」

「モヤっちって言ったんだぉ?」

「モヤシの要素取り込んでんじゃないですか。」

「いいじゃんvモヤっちv」

「子供に言われたくありません(怒」

「ムキーッ!子供じゃないモン!ちゃんと山葵(ワサビ)食べれるもん!」

「・・・・・ソレで大人って事じゃないと思います。」

コナルはじっと神田の顔を覗き込んだ。

「・・・・・可愛いねぇv」

「・・・。」

「落書きしちゃお。」

「え・・・ッ!!」

キュッ、キュッ。

アレンが気付いた時にはもう既に時は遅し。

神田の額には『蕎麦ラヴv』と書かれてあった。

「あ″―――。やっちゃいましたか・・」

そこへ伏羲がやって来た。

口には大きい飴を咥えている(クワエテイル)。

「あ、アレン。勝手に悪戯(イタズラ)しちゃ駄目だろ?」

「い、いや僕がやったんじゃ・・・・」

「駄目だねぇ―。アレン。」

「コォォォナァァァァルゥゥゥゥ!!」

遂にアレンとコナルは追いかけっこをし始めた。

リナリーが怒りでふるふると震えている。

更紗は黒いリナリーを恐いんで少し涙目でリ、リナリー・・・落ち着いてぇ・・・・と落ち着かせようとしている。


更紗が気付いた時にはもう時は既に遅し。(二回目。



「いい加減にしなさぁぁぁぁぁぁいぃぃぃぃぃ!!」


あまりにも大きな声なので、落書きをされていた神田が跳ね起きた。

マ,ヌケだ。

アレンはビックリして真っ青になった。

更紗はどんよりとしたオーラを出している。

伏羲は飴を割ってしまっていた。


リナリーが肩でハァハァと息をしていると、更紗が

「リ、リナリー・・・・・?」

リナリーがハッと近くを見ると、他の乗客がビックリしてコッチを見ている。


「あ・・・・ッ・・・・す、すみませんでした・・・」

リナリーは顔を真っ赤にして座り込んでしまった。

コナルは、クロアの事を思って、外を見た。

もうすぐ、駅に着く――――