神の使徒と希望のヒカリ 作者/乃亜 ◆uz.dYBj786

      コムリン。

      嗚呼・・・



+16夜+[被害者はコムリンの中に消えていった]




    ガシャ・・ゴォンゴォン・・

   コムリンの奇妙な音と共にエクソシスト数名は走っていく。

   「ど・・・っどうするんですか・・っ!!もう僕疲れました・・ッ」

    アレンが汗をダラダラと流しながら言う。

  顔は真っ青だ。


   「うるせぇモヤシ!!テメェ一人が疲れてるんじゃねぇんだぞ!?」


   神田が叫ぶ。


   「ユウってどっちかと言えば体力とか続く方じゃないんさ?」


   ラビが頭に?マークを浮かべる。

  
  「・・・・・・」


   神田が肩を見ろという風に首を向ける。

  ラビが肩を見るとコナルが肩に乗っかっていた。


   「てっ・・てめぇ・・もう疲れるから降りろ・・」


   神田が息を切らしながら言う。


   「分かったァ―。」


   コナルがのんびりと言った。


   コナルはぴょんっと地面へ着地した。


    「でも・・本当にヤバイわよ・・ッ・・」

  更紗が疲れ気味に言う。

  後ろではコムリンが「エクソシストハ強化スル。」と良いながら追いかけてくる。


   「・・・・・・戦うしかないんじゃない?」

   伏羲が言う。


   確かにそうだ。


   「でも・・・・」

   リナリーは何か思いつめている。


    「コムリンって・・・日々進化してるから・・・ちょっと危険じゃな「イノセンス、発動!!」

   アレン・神田はイノセンスを発動させている。

  
         ――――― ピキリ。

   リナリーの額に青筋がたち、顔には黒い影が出来る。


    「・・・・話聞いてたのかしら?」

   そう言って伏羲に顔を向ける。

   ひぇッ!!という小さな悲鳴が伏羲からあがり、ブルブルと伏羲は震えだす。

   「聞いていなかったと思いますリナリー様・・」

   「やぁねぇ?伏羲。どうしたのよ?」

  伏羲は更紗の後ろでガタガタと震えている。

   それを更紗が真っ青な顔で頭を撫でている。


   リナリーがにっこりと笑う。


    まるでその場は吹雪の様だ。


     ・・っと、そのころ。神田・アレンといえば。



   「神田は下がっていてください!!僕一人で十分です!!」

   「テメェ誰に口聞いてんだモヤシ!そのひょろっこい体引き抜くぞコラ!?それともモヤシ炒めにしてやろうか!?ああ!?」

  「モヤシじゃなくてアレンです!!何で神田はいつも覚えれないんですか!?あ、心も頭もパッツンで、脳に蕎麦が詰まってるからか。」

   「テメェモヤシ!!何言ってやがる!?てめぇこそその貧弱な頭にモヤシ詰め込んでるんじゃねぇのか!?」

  「だ~か~らァ!!パッツン脳みそ蕎麦詰めの人に言われたくないんですってば!!」


       その様子を黙ってラビはにこやかに見つめていた。(半分呆れ顔で

  

     あ、俺もしかしたら喧嘩にやめささないとリナリーに殺.られるかも。と思いながら。

  ラビは氷の様な笑顔のリナリーを見つめながら言った。

  「・・・・伸。」


   ラビはアレンと神田の所に行った。



    相変わらず伏羲は震えていた。



    コムリンは黙ってエクソシストを見つめていた。