神の使徒と希望のヒカリ 作者/乃亜 ◆uz.dYBj786

「あああああぁぁぁ!!」

――――教団内にまた、新たなエクソシストの叫び声が響いた。



+3夜+【また。】




「あああああぁぁぁ!!」

――――そう、その叫んだ人物は―・・

「!?・・・」

コナルはその叫び声を聞くと″ある部屋〟へ走った。

「コナル!?」

その後を神田が追う。

「どうしたさ―?」

またその後をラビが追う。

―――ある部屋とは―――



        *


「どうしたのぉモヤっちぃ!」

――――そう、ある部屋とはアレン・ウォーカーの部屋の事であった。

ぷぅんとみたらし団子の香りがする。

「ぼッ、僕の髪がぁ・・」

「?髪が?」

ラビが毛布を被っているアレンの近くへ行き、毛布を取っ・・・・


「あ!アレンの髪茶色さぁ!」


―――そう、アレンの髪の毛はいつもの白髪では無く、昔の茶色の髪になっていた。

「わ―い!染めずに茶髪になれるなんて嬉しいです―!」

アレンは何故か小躍りしている。

周りにはふわふわと花とちょうちょが飛んでいる。


「・・・アレンも異変さ―?」

ラビが顎に手をあてて何か考えている。

「・・・・コナル。」

「何?兎ィ。」

「・・・昨日何か不思議な事無かったさ?」

「う―んとねぇ・・・確かお風呂入ってる時に人が居たかも―。」

「俺も昨日風呂入ったんさ―・・アレンは?」

「僕もです―vふふふふ―v」

アレンはもう夢の世界に入っている。

「お―い、花飛んでますよ―」

ラビがアレンに言う。


          *


「・・・・あ・・」

アレンは小さく何かを呟いた。

今、ラビ達と居るのは食堂。

アレンはラビに頭を隠せと言われたので頭にバンダナを巻いている。


異変が在った。


隊員、科学班、エクソシストの調子がおかしい。

教団の者の10分の8程度の人達が体が機械の様になっていたり、今まで体が小さかった人の体が大きくなっていたり、またその反対の人も居る。

「・・こりゃ変さね―。」

ラビが呟いた。

「そうですね―・・・

・・・・・・。」

アレンが何かを考え始めた。

「・・・アレンどうしたさ?」

「・・いや、一つずっと気になっていた問題があるんです・・」

「・・・何さ?」

ラビが生唾をゴクリと飲む。

「・・・・実は―・・」

アレンがゆっくりと顔を上げる―・・


「僕、お腹空いてたんです。だから先ご飯食べさせてもらいますね♪」

――――ガクッ

ラビがずっこけた。

アレンはルンルンとスキップしながらジェリーの所へ行く。

いつも通りの注文をすると、席についている。

         *

+クロアビジョン+

「ジェリぽ―――ん。うどん10杯と白米20杯ちょうだ―。後デザートにプッ●ンプリン10個―。量多め―。」

クロアが半分寝ている体を揺らしながらジェリーに話し掛けた。


「クロちゃ――――んッv」

ドドドド・・と足音がした。

「は?―――」

クロアが後ろを向く前にガバッと後ろから何かに抱きつかれ「クロちゃんおはようさ―v」


「・・・ラビ・・」

クロアは半分呆れた表情でラビを見つめた。

―――ガシッ

またもやクロアはラビを背負い投げした。

「・・一本!」

またかよというツッコミはノーでv(ぇ

ラビは気を失った。


「クロちゃ―んッv」

後ろには、コナル、神田、アレンが居た。