神の使徒と希望のヒカリ 作者/乃亜 ◆uz.dYBj786

「皆!」


――――この声は・・



+8夜+【被害者続出】




「更紗!伏羲!」

アレンが二人に駆け寄った。

「皆が変なんだよ!アレン達何か知らねェ?」

伏羲がお菓子を食べながら答えた。

伏羲は背が小さくなっていて、子供になっている。

更紗は両腕がロボットの様になっている。

「コレって一体何なのよ!?皆がおかしいじゃない!」

更紗が腕を押さえて言った。

「実はお風呂が原因らしいんですよ!それでコムイさんがその薬を隠したみたいで・・それを探さなくちゃいけないんです!!」

アレンが叫んだ。

「・・・・ワゥ」

「うわっ!!な、何なんさ!?この犬!?」

ラビの足元に居るのは、真っ黒い犬。

その目には、何か懐かしさを感じた。

「・・・・コレ・・」

伏羲がわしゃわしゃとその犬の頭を撫でる。

汗が出ている。

「実はs《ドゴッ!!》

伏羲が正体を明かそうをした所に、神田が突っ込んできた。

コナルが犬を触るために降りた所為だ。

神田は犬にぶつかり、犬は倒れた。

「キャンッ!!!」

犬は悲鳴をあげると、どす黒いオーラを出した。


「ガウ・・・・!!」

犬は呻(ウナ)ると、神田に向かって走っていく。


――――ダンッ・・・

バク・・・


――犬は神田の頭を噛んだ。

「あ″―――――あ!!!!!」


皆が叫んだ。

「痛・・ッ!!血出てるぞコレ!おい!!」

神田が転げまわっている。

犬はまた噛り付いている。

「・・あの犬、神剣なんだよな・・」

伏羲が呆れて溜息をついた。

「だからか・・」

クロアは笑いをこらえながら床を叩いている。

「この野郎ッ!!」

神田が神剣を振り払った。

神剣がびった―んとアレンに当たる。

「ちょっと!何するんですか!」

神剣をまたアレンが投げ返す。

「うるせェなモヤシ!投げるな!」

神田がまた神剣を投げる。

もはや神剣には意識は無い。(えええ

「クッ・・ソがぁぁぁ!!」

神田が最後に神剣を投げた。

アレンがサッと避け・・

びった――――――ん!!!


「・・・・・・」


「ああッ!ソダソダ!」


さ――――っ・・

一気にその場の雰囲気が冷めた。

アレンと神田は真っ青だ。

「・・・・(怒」


――――ボゴッ・・ゴキッ・・・ドガッ・・


ソダードがぱんぱんと埃を掃った。

ソダードの顔と首、そして腕には何故か大きな湿布の様な物が貼られてある。

しかも、かなり大きく。

「ソダード・・貴方は被害にあってないの?あの・・・変な事とか・・あれはお風呂の所為でね?兄さんが勝手にある人物と薬を入れて・・今その特効薬を探してるの・・」


「・・・・」

ソダードは黙ってその湿布を剥がした。

―――ばりっ・・

「・・・・!!」


ソダードの頬には、ヨッシーの絵が大きく書かれてあった。

腕、首の湿布も剥がすと、同じくヨッシーの絵が。

「・・・・落ちないんだ・・この絵・・多分・・それだと思う・・」

やっぱりね・・

その場に居た者はそう思った。

「・・でも・・まぁ・・薬探すにか無いよな・・?」

クロアの言葉に皆が頷いた。

「じゃぁ・・探すか・・」

皆がダッと走った。

それを、ある人物が――


覗いていた。