神の使徒と希望のヒカリ 作者/乃亜 ◆uz.dYBj786

――――悲しくて

もうどうにもならなくて

独りぼっちになったのが

恐くて

恐くて――――

気付いたら

また仲間を作ってしまっていた――――



+7夜+【汽車の中での会話。】




神田は外を見て―――

コナルはそんな神田をおちょくって―――

伏羲はお菓子を食べながらアレンと笑いながら話してて―――

更紗は任務について調べていた―――

皆いつもと同じように見えるのに―――

何か可笑しいのは何故?

リナリーはフッと外の景色を見た。

粉雪が舞っている。

ホゥッと息を吐くと、窓硝子(マドガラス)が白くなる。

リナリーはカタンと窓に寄り掛かると、皆の方を見た。


(・・・・・皆はいつも通りなのに―――

こんな思いは私だけなの―――?




 皆 哀 し く な い の・・・・・・?)



外はまだ、粉雪が舞っていた―――。







          *

―――同時刻 教団。――――

冷たいコンクリートの部屋からは、「ハッ、ハッ」と小さい息遣いが聞こえてくる。


タンタンッと足音もする。


きっと、クロアが練習しているんだろうか。


其処へ



任務から帰った



一人の少女と少年が



還って来た――――