神の使徒と希望のヒカリ 作者/乃亜 ◆uz.dYBj786

足手纏いになりたくないから―――
だから私は戦うの。
独りぼっちになりたくないから―――
だから私は仲間を作るの。
シにたくないから―――
だから私は―――
私は――――
+8夜+【練習】
コツコツコツ・・・・
冷たくなった廊下には
一人の少年と一人の少女が話しながら歩いていた。
二人が向かう先は―――
―――――室長室。
*
「イノセンス発動!白対術ノ術!第一の術、『鳳仙花!』」
クロアは手を大きなロボットに出すと、ロボットの表面がブクブクと泡立ち、そしてそのまま―――
バンッ!
大きな音を出して破裂した。
クロアの持つ『白対術ノ術』の第一の術の鳳仙花は、名前の通り相手を破裂させて破壊出来る術。
クロアはそれしか出来ない。
しかも、黒魔術が使えない。
「こんなんで・・・・任務なんか行けないよねぇ・・」
小さくクロアは呟いた後、アハハと笑った。
「任務って楽しそうだなー・・・」
上の見ながら目を瞑ると(ツブルト)、暗い闇が訪れる。
――――きっと、いつかは自分もこの闇に入ってしまう。
クロアはそっと思った。
バンッ!
いきなり練習場のドアが破壊された。
「はぁ!?何!?」
″誰か〟の影が
クロアの目には映った。
きっと、その時クロアは
その人達が
自分の未来への鍵だと言う事を
知らなかっただろう――――

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