神の使徒と希望のヒカリ 作者/乃亜 ◆uz.dYBj786

   「 わぁぁぁぁぁ!!! 」

科学班の、声が響いた。

+13夜+【アレ  登場。】




更紗・伏羲・アレン・リナリーチーム―――



「・・・・で、ところで僕たちは何処へ行くんですか?」

アレンが言う。


その顔には、[絶対に僕は薬を探したくない]と思っている表情だ。


「ん―と―・・・・まずは室長室とか?」


伏羲は小さな足取りでとてとてと歩く。

子供なので少し早歩きになる。


「ん―・・・確かに、薬を作った兄さんの部屋だからねぇ・・・探してみる価値はあるんじゃないかしら?」


・・・・・リナリーの顔には、[私は絶対に薬を探し出して兄さんを殺.る]という表情が出ている。

・・・・最も、笑顔だからか、そんな風には感じられないと思うが。


「そうだね・・・・行ってみようか。」


更紗が腕を押さえている。


4人は、室長室へ歩いて向かう。


―――伏羲は走っていたが。


         +


      「皆―!!」


リナリーが大きな声を出した。

室長室には白衣や本、書類などが沢山散乱していた。


   何故、誰も居ないのか?


  その時は皆、その事について追求しなかった。


  「とりあえず探すしかないわね・・」


  更紗が書類を片付け始める。


  リナリーも後に続く。


  「僕たちは本の間とか、机とか調べましょうか、伏羲。」

   「・・・・・・・」


  伏羲はアレンをキッと睨んだ。


     ・・・・・・・・・・・あ。


   「・・・・そういえば伏羲、背、届きませんね。」


 伏羲は黙って本棚の本を背伸びして探す。

  アレンは少し焦りながら探し始めた。

   

   「・・・・何よコレ。」


   更紗が何か紙を持っている。

   伏羲がその紙を見た。

   その紙とは―・・・




    「兄さん――・・・」


    そう、それはリナリープロマイドだった。(ぇぇぇ

  リナリーはそれを笑顔でぐしゃりと握りつぶした。


   更紗達は真っ青になりながらまた探し始めた。


        「あ。」



   いきなり伏羲が止まった。


   「どうかしましたか?」

 アレン、リナリー、更紗が近寄る。

  「此処に、何かボタンがあるんだけど。」

  伏羲はそのボタンを見つめる。
  
  「怪しいですね・・」

  「兄さんの事だもの・・・」

  「多分落とし穴とかじゃない・・?」

  伏羲以外の3人は怪しそうに眺めている。

  「違うって―。ホラ。」


             ぽちっ



   まるで漫画のような効果音が部屋に響いた。

  「え????」

  「押したんです・・・・・か?」

   伏羲は頷いた。

  

   「「「何やってんだこらァァァァ!!!」」」

  3人が叫んだ。

  「大丈夫だって―。流石にコムイも人を殺.すような物は作ら―・・・」


   伏羲がそこまで言った時だった。



    ゴォンゴォン―・・・・


   いきなり壁が開いた。




     

     「エクソシト、捕獲。」

「エクソシストハ捕獲。」



   目の前には、小さなコムリン。大きなコムリン・・・


    色々なサイズのコムリンが居た。


    4人は走り出した。


        コムリン
      あの悪魔から逃げるために。