神の使徒と希望のヒカリ 作者/乃亜 ◆uz.dYBj786

――――猫と鼠の鬼ごっこ。

もう少しで鼠が負けちゃう。

猫が鼠の尻尾を掴んだ時―――


小さな赤毛の兎さんが出てきました。

『もうやめようよ――――』



+4夜+【赤毛の兎(ラビット)】




「待ちやがれェ――――ッ!!俺の天ぷら返せェ―――!!」

「まぁまぁ、そんなに怒るなよ・・・ッ・・」

まだまだまだまだ神田とクロアは鬼ごっこ中。

もう1時間程教団を走っただろうか?

シュッ、シュッ、とクロアは華麗に―――

跳ねたり―――

飛んだり―――

その後ろから神田は六幻を構えて走ってくる。




ついに、あの扉の前まで来た―――――


『ガチャ――』

茶色の扉から燃える火のように赤い赤毛が出てくる。

―――団服を着た少年。


クロアは知らずに後ろを見ながら走っていく。


あ!


隊員が叫ぶ。

クロアはそのまま突っ込ん――――





ぽすり・・・

簡単に誰かの暖かい腕の中にクロアは入った。



「・・・は?」



「あ、クロアさーv」


赤毛の少年が可愛らしくニコッと笑った。


彼の名はラビ。

ブックマンの継承者。

ブックマンとは裏歴史を記録する者。


ラビは腕に入ってきたクロアをギュゥッと抱きしめると嬉しそうに言った。


「クロアから抱きつくなんて今日は良い日さーv」


「こけないようにしてくれて有難なラビvでも入ってきたんじゃねぇぞv」

少し黒いオーラをクロアは出すと、後ろを向いた。



「――――ゲッ!Σ(゜Д゜)」


後ろには神田がどす黒いオーラを出して眼光を放っている。

「が、眼光ビィーム★」

「・・・斬る。」

「まぁまぁユウv女の子に手ぇ上げちゃ駄目さぁvvし・か・も、こんな可愛い子にさぁvv」

「俺をファーストネームで呼ぶな!後v、付けるなッ!!!」



ふぅ・・・助かった。


クロアは内心そんな事を考えていた。

「おい!俺の天ぷらは!」

「あ、食べちゃったァー★ごめんね♪」

「てめぇ絶対反省してねぇだろが(怒」

    カンダ クロア
結局、 猫 と 鼠 の鬼ごっこは・・・・

ラ ビ
赤毛の兎さんの勝ち――――v