すいぶ!-南梨高等学校吹奏楽部-

作者/ 夕詠 ◆NowzvQPzTI



【harmony.65*なみなしの☆セイトカイさまっ♪~マジ一発屋1000%~】



「会長、こんなやつの相手、ウチで十分ですよ。任せて下さい!」

そう言いながら、会長と呼ばれた童顔女子の前に、すっと出てきたのは同じく南梨高の制服を着たショートカットの女子だった。
……あ、会長で思い出した!
あの童顔女子、田所莉子会長だ。
三年生なのに、身長と童顔のせいで外見年齢は小学校高学年。
それである意味、人気を集めている、南梨高の生徒会長。
で、梅垣の前に出てきた女子は、副会長の有働先輩だ。

「ウチは南梨高副会長の有働蓮だ。いきなり会長に告白するとはいい度胸だな。ジャンプの角で頭殴ってやろうか?地味に涙目になるレベルで痛いぞ?」

有働先輩は持っていたジャンプの角を指差した。
地味だな。ホント地味だな。

「ちょっと、蓮ちゃん。他校の生徒に生徒会の人間が手ぇ出したなんて知られたら困るからやめて!!あ、俺、南梨高等学校生徒会書記の二年、五十嵐潤っていいますー!よろしくお願いしますっ」

そう言って有働先輩の前に出てきたのは五十嵐と名乗ったイケメン男子。
それにしても礼儀正しいな、オイ。
そして今回は新キャラ登場回なのね。
いい加減この小説キャラ多いよね。網倉あたり転校してくれないかなー。

「とりあえず、会長さんの事は諦めた方がいいよ。あ、どうも。三年会計の水無月ありすです」

次に出てきたのは茶色のソバージュの髪に、青色のうさみみリボンを付けた女子。
つーか、さっきから、皆ここぞとばかりに出番食ってくるな。
大丈夫です、まだ生徒会の回あるんで安心してください。

「会長さんはあなたみたいな若い男には一切、興味無いの」

水無月先輩はそう言って梅垣くんを見る。
若いって……あなたも十分若いでしょうが。会長に至っては外見年齢小学生だし。
―――いや、これはもしかして……。

「会長さんは外見小学生のくせに、根っからの年上でダンディーなおじ様キラーなの」

熟女キラーならぬ熟男キラーきたァァァァァァァ!!