二次創作小説(紙ほか)
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入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- デュエル・マスターズ 0・メモリー 堂々完結
- 日時: 2014/12/07 13:44
- 名前: タク ◆XaammrlXPk (ID: oLjmDXls)
【読者の皆様へ】
初めまして、二次などで創作を行っている、タクと申します。この度はデュエル・マスターズ 0・メモリー、完全に完結しました! 今まで皆さん、応援ありがとうございました。続編、デュエル・マスターズ D・ステラも応援よろしくお願いします!
【番外編あらすじ】
教団の脅威は去ったはずだった。教団の神官、バラモンとデトロイトによって呼びこされた2人の無法の覇者、そして竜神王。しかし、それはやがて世界を脅かす要因に。そして、ヒナタがデュエマをやめる!? 衝撃の番外編、ついに本格始動!
用語集>>10
登場人物紹介>>02
デッキ紹介>>67
デッキ紹介2 >>190
参照1000突破企画:切札紹介 >>114
本編>>247
番外編:強襲の竜神王編
エクストラターン0:キー・メモリアル >>246
エクストラターン1:異変 >>253
エクストラターン2:竜神王 >>254
エクストラターン3:恐怖 >>257
エクストラターン4:狂気 >>258
エクストラターン5:行動開始 >>261
エクストラターン6:デコード >>262
エクストラターン7:ケリを付けろ >>265
エクストラターン8:敗者の条件 >>266
エクストラターン9:急襲、竜神王 >>267
エクストラターン10:決死の特攻 >>268
エクストラターン11:デッド・オア・デッド >>280
エクストラターン12:鬼 >>298
エクストラターン13:暴かれた根源 >>300
エクストラターン14:捨てられたデッキケース >>301
エクストラターン15:ベルフェモール >>304
エクストラターン16:向き合うこと >>305
エクストラターン17:大阪へ >>307
エクストラターン18:咆哮、激震、超克 >>310
エクストラターン19:星として、海に散る >>311
エクストラターン20:絶望への反逆 >>312
エクストラターン21:決戦の舞台へ >>313
エクストラターン22:立ち塞がる無法の皇 >>314
エクストラターン23:激震、インフィニティ・ドロン・ゴー! >>315
エクストラターン24:最後の戦い >>336
エクストラターン25:反逆の一戦 >>337
エクストラターン26:竜神王結合 >>338
エクストラターン27:破壊衝動 >>339
エクストラターン28:絶望と破壊の渦 >>340
エクストラターン29:終焉 >>341
参照3000突破記念!ヒナタへ56の質問
>>176 >>177
短編1:仁義なき戦い(パブリック・エネミー) >>163 >>164
短編2:恋の裏技 >>182 >>185 >>188
短編3:親父の背中 >>206
短編4:恐怖、学園七不思議!? >>281 >>283 >>285 >>289 >>290 >>294 >>295
短編5:探偵パラレル >>306
コラボ番外編
モノクロさん作、デュエル・マスターズMythology
”last smile”
あらすじ:デュエル・マスターズMythologyで活躍中のヒロインキャラ、御船汐。彼女の空白の一年間とは、まさしく鎧竜での一年間のことだった。では、何故彼女はそれを失うことになったのか? そして、記憶と共に彼女が失わなければならなかったものとは。オリキャラによって繋がる2作品の謎が今此処に明かされる。
そして、無法と神々が今、交錯する。
短編のつもりが中編クラスの長さになってしまったこの作品。最後まで必見!
第一話:別れと悲劇はデュエマの後で
>>316 >>317 >>321 >>322
第二話:月夜野シオは彼女なのか?
>>323 >>327 >>328
第三話:神話の使い手
>>329 >>330 >>331 >>332
第四話:そして神話へ
>>335 >>345 >>348 >>349
第五話:”先輩”
>>350
キャラクター裏話
パート1 暁ヒナタ >>293
パート2 黒鳥レン >>299
基本、概存のカードを使用していますが、これからの展開でオリジナルカードを使うかも知れません。ご了承下さい。
なお、クリーチャーの解説などは、以下サイト様から引用させていただいています。
DuelMasters Wiki(デュエルマスターズ ウィキ)様
- エクストラターン1:異変 ( No.253 )
- 日時: 2014/02/16 18:18
- 名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: 0.DI8Vns)
「《四十日鼠 チョロチュー》でダイレクトアタック!」
研修合宿とは、非常に面倒なものである。という発想は、ヒナタの中で途中から爆ぜて、ドラポンの持った銃の銃口に吸い込まれて消えた。
特にデュエマで優秀な生徒を選抜し、全学年から2人ずつ出るという冬の学園対抗大会に出場する、というコンセプトから熱血デュエル馬鹿、暁ヒナタはこの合宿でトップに上り詰めようとしていた。
現に今も、1人倒したばかりだ。
この合宿では、1年のみが参加し、スイスドロー形式でどんどん戦っていくものである。
そして、最上位の1人が学園対抗合宿に参加できるというもの。しかし、超エリートのエル・ヴァイオレットは参加するまでも無く、その椅子を1つ勝ち取ってしまったのである。
勝ち数が多くない生徒は、後でマラソンさせられるという最悪の副産物が付いてくるわけだが。しかし、いつもの通り友人の黒鳥レン、如月コトハ、月夜野シオは刻々と上位に上り詰めようとしていたのだった。
が、そんな中で唯一不愉快な感情を抱く人物が居た。
ヒナタの相棒のチビ龍・ドラポンである。
(何っちゃ!? あのデッキは! ヒナタのアホ、馬鹿! 調子に乗って!)
何故、こうもドラポンが激怒しているのか。まず、それは2つの理由があった。
1つ目。まずヒナタが今現在使っているデッキの内容である。それは、前代未聞の”半分が同じカード”のデッキだった。
いや、デッキ云々抜かす前にルール違反でしょ、デュエマには同じカードは4枚しか入れられないというルールがあるでしょ、アホなの、死ぬの? という読者の皆様。
実は、このカードならばそれが可能なのである。
四十日鼠 チョロチュー UC 火文明 (3)
クリーチャー:アウトレイジMAX 2000+
このカードは、4枚以上デッキに入れることができる。
バトルゾーンにある自分の他の《四十日鼠 チョロチュー》1体につき、このクリーチャーは「パワーアタッカー+2000」を得る。
このクリーチャーはパワーが6000以上の時「W・ブレイカ—」を得る。
これぞ、ルール度外視のアウトレイジMAXに相応しいカードである。《チョロチュー》はデッキに4枚以上入れてもいいのだ。ヒナタは調子に乗ってこれを40枚投入したデッキを作ってしまい、即・ドラポンをデッキから抜いてしまった。
そして何より、2つ目はヒナタがそのデッキで勝ちまくっていることである。メインキャラほせ(ry)恐るべし。
というのは嘘で、何回かフルチョロチューデッキで負けて懲りたかと思いきや、
「いーや、40枚だったからいけねんだ!」
とほざいて、今度は条件付スピードアタッカー《漆黒の猛虎 チェイサー》や《白骨の守護者ホネンビー》、そしてコスト3以下を3体呼び出す《復活のトリプル・リバイブ》を投入した結果、勝率が上がって現在この結果である。
「もうやだ、もう泣きたい」
そう言って、突っ伏すドラポン。それを見かねたのか、コトハがドラポンの肩を叩く。相棒にして、ドラポンの思い人である妖精、オーロラも一緒だった。
「大丈夫! アタシがヒナタの目を覚まさせてあげるんだから!」
と、次にヒナタと当たることになっていたのか、そういってデュエルフィールドへ。
それを見送るドラポン。
直後、頭に激しい衝撃を感じる。
まるで、貫かれるような。
「ツッ……!」
だが、痛みをこらえ、さっさとヒナタの班の部屋に向かうことにした。
***
「はっはっはっは! コトハ君? チョロチューによって究極のデュエリストとなったこの俺に勝てると思っているのかね。さあ、闇のゲームの始まりだ!」
いかにも闇の王者といった気取りでヒナタは完全に暴走してしまっている。
「それ完全に別のカードゲームよね、自重しなさい。ネズミだけに、チュー二病にかかったわけね、って全然上手くないわ!」
「馬鹿言え、この俺にはチョロチュー究極の布陣(《チョロチュー》×8匹)を出している。次のターンで一気に決めるために今まで攻撃しなかったこと、有難く思うが良い。最早、究極の道☆楽☆王(Do-Raku-oh!)の俺様に勝てるわけが……」
「たった今召喚した《GENJI XX》でW・ブレイク。《ポッツーン》でダイレクトアタック」
この瞬間。コトハの勝利が決まった。そして、よりによって能力なしの《ポッツーン》にとどめを刺された、というショックがヒナタを現実へ呼び戻した。
「う、うわあああ!! この負け方は酷過ぎる……って俺は今まで何をしていたんだ?」
「100回死ね、アホヒナター!!」
次の瞬間、デュエルホールにはとてつもない勢いで銃弾が乱射された音が響き渡った。
***
「悪かったってー、機嫌直してくれよぉー、な? な?」
「うっさいっちゃ!」
昼休み。何とか、マラソン組に入らずにすんだヒナタであった。
さて、どうデッキを組むか。いつも通り、アウトレイジで組もうと思っていたヒナタ。火、水は必須だろう。
それにしても最近ふと思うことがあった。
ドラポンの様子が少しおかしいのだ。
いや、別にオーロラ絡みの恋わずらいとかそういう話ではなく。
「何なんだろうな……」
次の瞬間、咆哮が轟いた。遠い方角からではあるが。
『グオオオオオオッ!!』
「「……」」
とてつもなく嫌な予感しかしない。だが、一体何だ? 迷惑にも此処で大声を上げる輩は。
「ま、いっか」
「スルー!? 無視しちょくんか!?」
「デッキ組んでる最中だぜ。ふざけたクソヤローはまた騒ぎが起こったらぶっ潰しに行くけどな」
さて、まずはメインカラーは決まった。水と火。それは、ヒナタを今まで一番支えてきたカラーだった。
「……《新世界 シューマッハ》、《戦慄の取引 ビッグ・パルサー》、んでもって《疾封怒闘 キューブリック》、最後はこいつだ!」
《百万超邪 クロスファイア》。オラクルとの最終決戦の後、エグザイルとしての力は失ったが、その攻撃力は健在である。
「さて、飯食いに戻るか!」
「オイコラ、おだんは?」
しまった。ドラポンのことを完全に忘れていた。といってしまえば、それまでだが。
「わりー、わりー、もう一回デッキ組みなおすからよ、な?」
「……」
が、次の瞬間。何かが斬れる音がした。
『グギャオオオオオ!!』
部屋の天井がずり落ちて、凶悪な1対の目がヒナタを睨む。《神聖斬 アシッド》だ。
「オ、オラクリオン!? 何でこんなところに!」
などと抜かしている暇は無い。即刻で逃げた。部屋のドアを乱暴に閉め、廊下を駆け抜けて外へ出る。異変に気付いた生徒や教員も避難を開始していた。
「バケモンだぁー!!」
「クリーチャーだ、逃げろぉー! 殺されるぞ!!」
「皆、落ち着いて! 先生の指示に従って逃げて!」
ダメだ。完全に大混乱と化した。
その光景を見て、自分が何とかしなければ、と咄嗟に感じて、即興で作ったデッキだが、奴に立ち向かう。
「決闘空間開放!」
ドラポンが叫びを上げると同時に、黒い靄が広がって、ヒナタの回りに5枚のシールドが展開された。
その名の通り、盾といった形をしている。
これが、決闘空間でのデュエマ。命と命のやり取りを目の前で行い、敗者は死のリスクに付きまとわされるのだ。
***
「レン、まずいわよ。 あっちにも、こっちにもオラクリオンが!」
「分かっているッ!」
だが、数が多い。《神聖麒 シューゲイザー》、《神聖騎 オルタナティブ》、《聖忌祀 ニューウェイブ》に《神聖祈 パーロック》……。
「先輩達、変だと思いませんか」
クラス一の無表情で知られ、デュエマの腕も高い女子生徒、月夜野シオが真っ先に問うた。
「ここには、オラクリオンしかいないですよ」
見渡してみれば、確かにそうだった。
何かが違う。
何かがおかしい。
「ゴッド・ノヴァ……確かに! ヨミの襲撃のときは、ゴッド・ノヴァも居たけど、今回は見当たらない!」
「武闘ビルの際もそうだ。何故、オラクリオンだけなんだ!?」
『グガガ……』
不気味に脳内に響く声。次の瞬間、巨大な影が姿を現す。
そこには、大量の鎖で縛られた、巨大な竜の姿があった。
- エクストラターン2:竜神王 ( No.254 )
- 日時: 2014/02/16 20:11
- 名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: 0.DI8Vns)
「バカな……何なんだこの龍は!!」
レンは思わず叫んだ。竜の姿は、デュエル・マスターズのクリーチャーとしては異質で、東洋のものに近かった。漆黒の鎧に全身を包み、額には宝玉が埋め込まれている。見れば、龍は白目をむいており不気味だった。
紫色の体で、牙が口から突き出ており、蛇といった容姿だ。
その巨大な体に誰かが乗っているのが見えた。
「ハハハハハハハハ!」
現れたのは、鬼のような風貌の男だった。紅いマントを羽織っている。そして、鉄器面を顔に被っており黒い肌に金色の目が特徴的だった。
「お前は……!」
「俺様の名は最強のオラクリオン、《神聖鬼 デトロイト・テクノ》様だ! 俺様が来たのは、貴様らポンコツアウトレイジを滅すためだ! この、《ムシュフシュ》でな!」
「はぁ? 《ムシュフシュ》? 何抜かしてんだハゲ」
「ハゲ!? 仮にもオラクリオンの俺様にハゲって言った!? 確かにアニメでは噛ませだったよ!? だけど、俺は現にこうして」
「メタ発言するなバカ。それよか、何だそいつは」
「ハハハ、こいつはな……」
そういうと、龍の頭を足蹴にして見せた。
「竜神王だッ!!」
「はぁ?」
「フハハ……! 龍でありながら、神の力を受け継ぐ最強の力を持った王だ!! 我ら、真・オラクル教団の最大の戦力よ! 洗脳するには手間がかかったがな! さあ、行け! 《ムシュフシュ》よ!!」
次の瞬間、鎖が解き放たれた音がした。ジャリジャリとした金属音が響き渡る。そして-----------デトロイト・テクノの体にとぐろを巻いた。
「はっ!?」
「今まで、散々コケにしてくれたな、オラクルめ……!」
グギギギと音が響いた。デトロイトの体にヒビが入る音がした。
「い、痛たたたたた!! なぜだ!? 洗脳は!?」
「演技に決まっているだろう!!」
シュルル……と長い舌を巻く音がした。デトロイトの体がムシュフシュの口に近づいていくのが分かった。
「ぐ、ぐぎゃあああああああ!!」
ポイッと放り込まれ、後には何も残らなかった。やはり、噛ませ役には変わりなかったようだった。
「我々を愚弄するからこうなるのだ……!!」
「く、食っちまった……!!」
ムシュフシュは、レン達の方を向くと、その禍々しい目を向けた。
「此処に宣言する。わが名は《毒牙の竜神王 サーペント・ムシュフシュ》。我ら竜神王は貴様ら人間に宣戦布告をする、とな」
そして、瞬きする間に回りに居たオラクリオン達が全滅したのが見えた。
***
アシッドとヒナタのデュエル。現在、互いのシールドは5枚。まだまだ此処からだ。
「いっくぜぇ……。 《アクア・エヴォリューター》を進化! 現れよ、超電脳のスーパーヒーロー! 《超閃機ジャバジャック》!」
超閃機ジャバジャック SR 水文明 (4)
進化クリーチャー:リキッド・ピープル閃 6000
進化—自分のリキッド・ピープル1体の上に置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、カードを4枚引いてもよい。そうした場合、自分の手札を2枚、好きな順序で山札の一番下に置く。
W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2枚ブレイクする)
《海底鬼面城》を要塞化させているおかげで、このターンだけで最初のドローを含んで2枚引いている。
そして現れたのは、ヒーローのような姿をした水棲人。正義を司る電脳の使者は、より”操作”に特化させた能力を開花させた。
つまり、《ジャバジャック》の効果はカードを4枚引いて2枚を山札の一番下に置くというもの。
水の進化クリーチャーのコストを下げる《エヴォリューター》を進化元にすることで、早3ターン目に打点2の中型クリーチャーを召喚できた。
「手札を4枚ゲット、そして2枚を山札の一番下へ。《ジャバジャック》でW・ブレイク!」
大量に引きまくって、もう手札の心配はない。
「ターンエンドだ」
『我輩のターン、《ライフプラン・チャージャー》を使うのであーる。そして、《神聖斬 アシッド》を我輩の手札に加えるのであーる。そして、チャージャー効果でマナへ送るであーる。ターンエンドであーる』
まだ形成を整えているだけのアシッド。しかし、構わずヒナタは攻めにかかる。
「攻めなきゃ勝てねえよ。俺のターン! 《鬼面城》の効果でもう一枚引いて、《ニンプウ・タイフーン》を使うぜ。そして、手札4枚全部を俺の山札の下へ、そして持っていた手札よりも一枚多く引く」
来た。新たなる鼓動が。ほら、無法者の新たな鼓動が聞こえる。
友人の進化した切札が。
「行くぞ、ナナ!! このターン、合計6枚引いたからグラビティ・ゼロ発動!」
今は亡き幼馴染の名を呼びカードの一枚が光り輝く。
「無法者の鼓動を聞け。巻き上がる炎、渦巻く水流! マッハ億万の轟く速さを目にせよ! 《天災超邪 クロスファイア2nd》!!」
天災超邪(ビリオネア) クロスファイア 2nd(セカンド) R 水/火文明 (7)
クリーチャー:アウトレイジMAX 7000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
G・ゼロ - このターン、カードを6枚以上引いていて、自分の 《天災超邪 クロスファイア 2nd》がバトルゾーンになければ、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
スピードアタッカー
W・ブレイカー
一気に攻める。《2nd》は最初のドローを含めて6枚以上引いたターン、グラビティ・ゼロでタダ召喚が可能となるのだ。
「《クロスファイア2nd》でW・ブレイク!!」
シールドが二枚割られる。しかし。
『S・トリガー発動であーる! 《フェアリー・ライフ》でマナを加速するであーる』
「まだまだぁー!! 《ジャバジャック》でW・ブレイクだ!」
シールドが叩き割られる。しかし、アシッドのマナは既に4。そして、次のターンに5となる。
『我輩のターンであーる! 《戦慄のプレリュード》を使って、《神聖斬 アシッド》を召喚であーる!』
まずい。アンタッチャブル持ちのブロッカーが現れる。しかし、他にクリーチャーが居ない以上……。
「俺のターン、《アクア・エヴォリューター》を召喚して進化! 《金属器の精霊 カーリ・ガネージャー》へ」
ここで、勝負がほぼ決まった。
「《ガネージャー》で最後のシールドをブレ……」
次の瞬間だった。アシッドに何かが突き刺さる。しっかりと貫通したのが見えた。
------消えろ、邪悪なオラクルの糞犬め
『ア、ガガガ……!!』
次の瞬間、アシッドの体が爆ぜて消えた。
その跡には、龍の影があった。
しかし、唯の龍のものではない。
「な、何だよお前……!!」
次の瞬間、龍は激しい咆哮を上げた。
まるで、心をえぐられるかのような衝撃に身を焼かれた。
「我が名は《処刑の竜神王 サンロマン・ガルグイユ》。世界の頂点に立つものなり!! 」
- Re: デュエル・マスターズ 0・メモリー 番外編 ( No.255 )
- 日時: 2014/02/16 20:49
- 名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: SMalQrAD)
どうも白黒です。卒業式の日を把握していなかったせいで、ちょっととんでもないことになりかけています。
まあそんなことはさておくとして、番外編なのでプロローグから《ジャッキー》と《ブルース》について、もしくは復活した《イズモ》との戦いを描くのかと思いましたが、まさかここで新クリーチャーが出て来るとは……クリーチャー、ですよね?
竜神王とはまたたいそうな名前で出て来ましたが……《サーペント・ムシュフシュ》はまんま蛇って感じの名前ですね。冠詞は毒牙で、サーペントは何語だったか忘れましたが蛇の意味ですし、ムシュフシュもメソポタミアだったかエジプトだったかの神話で語られる幻獣でしたよね? 語源だかどっかの部位だかが蛇だったような気がします。
《サンロマン・ガルグイユ》は、まだちょっとよく分かんないですね……サンロマンは、どこかの地名だったような気がしますが、どこでしたか。ガルグイユはガーゴイルの語源でしたっけ。ガーゴイルって元々は排水口の置物なので(さらに元を辿ればガルグイユがモデルだった気がします)水文明っぽい感じがしますね。冠詞は闇っぽいですが。
そして、やはり最新カードの情報が速いですね。モノクロはネットで調べているので、どうしても最新カードの情報が遅れがちになります。
ヒナタは早速《チョロチュー》を使ってますね。デュエマの大原則であるカードの枚数指定すらもぶち破るアウトレイジらしいクリーチャーで、白黒も驚きました。最近のアウトレイジは、どうにもぶっ飛んだ感じが足りなかったので、エピソードⅢの第四章には期待しています。
ちなみに、何気に《カツムゲン》の名前がメソロギィの命名ルールとほぼ同じという……名前の前に支配地域がないのが唯一の相違点ですけど。
っていうか、《アシッド》の弱さ半端ないですね……いや、ヒナタが強いのか?
そしてデトロイト・テクノはあっさり退場しましたね。アニメでも結構好きだったんですけどね、彼。カードもそこそこ好きでした。
まあ、その後に出て来た《ゾロ・ア・スター》にほとんど注目を持って行かれた感はありますけどね。ゾロスター好きの白黒大歓喜です。ただ、理性を失ってしまっているのが残念ですが……
しかし、薄々思っていましたが、回を重ねていくにつれてドラポンの出番がなくなり、不憫になっているように感じるのは白黒だけでしょうか? 結構、ドロン・ゴーしないどころか《ドラポン》すら出さずにデュエルが終わることも多かったような気がします。まあだからどうしたというわけでもないのですが。
最後の方はぐだつきましたが、とりあえず今回はここまでということで。それでは。
- Re: デュエル・マスターズ 0・メモリー 番外編 ( No.256 )
- 日時: 2014/02/16 21:50
- 名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: 0.DI8Vns)
白黒さん
コメントありがとうございます。
今回の番外編は、10話程で終わらせたいところです。
当初は、イズモと戦うというシナリオだったんですが、ありきたりだったので変更しました。
というわけで、新たな敵・竜神王と戦うシナリオです。どんどんオリジナルカードが登場する予定です。
大体、由来もその通りだと思います。伝説上の竜を基にしているので。
最新カードの情報は、基本自分もネットで調べています。情報を得ているサイトが違うからですかね?
さて、ドラポンについてですが、今回はドロン・ゴー新形態を出す予定なので、心配は無用です。長らく保留にしてきましたが、そろそろ執筆が進みだすと思います。
それでは、また。
- エクストラターン3:恐怖 ( No.257 )
- 日時: 2014/02/20 18:52
- 名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: 0.DI8Vns)
「竜神王だァ?」
大層なことを抜かしやがるドラゴンだと思った。
現実空間に戻されてまだ光に目が慣れていないものの、一目見て分かった。
こいつは敵だ、と。
目の前に佇むドラゴンは、腕が異様に発達しており、多くの鱗に囲まれた頭はギラギラと光っている。胴体の中央には、水晶のようなパーツが埋め込まれていた。
その水晶には、黒いラインが何本も迸っていた。
「そうだ。暁ヒナタ---------」
仰け反りそうになった。何故このドラゴンが-------否、竜神王が自分の名前を知っているのか。
「貴様には、我と決闘空間による勝負を申し込む!!」
次の瞬間、一気に黒い靄が広がった。
***
「ま、待ってくれ!! 一体、お前らの目的は何だ!?」
「貴様にそれを教える義理は無い!」
既に、ターンは経過している。
現在、ヒナタのシールドは5枚。一方のガルグイユのシールドは4枚。一枚ヒナタがリードしている状態だ。
ヒナタの場には、それを裏付けるように、最初のシールドを破った《アクア・メルゲ》がいた。
逆に、ガルグイユの場には何も居ない。
アクア・メルゲ R 水文明 (2)
クリーチャー:リキッド・ピープル 1000
自分のターン中、自分の他のクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の手札を1枚捨ててもよい。そうした場合、カードを1枚引く。
※殿堂入り
(相手のマナに置かれた文明(カラー)は水と闇……あれじゃ、スピードアタッカーによる殴り返しは殆ど無いと言っても良い)
火文明と無色以外には、基本スピードアタッカーのカードは存在しない。今この局面で《メルゲ》が死ぬことがあるとすれば、除去呪文ぐらいのものだ。
「我が手番……5マナで城カード、《裁きの城 キングオブ・ラグーン》を要塞化!!」
聞いたことの無いカードを要塞化してきた。ガルグイユのシールド一枚に、異様な触手と同時に、1つの城が完成する。
「さらに、効果で手札を捨てれば《竜神王》と名の付くクリーチャーを山札からサーチ出来る! この私の分身、《処刑の竜神王 サンロマン・ガルグイユ》を我が手札に」
山札が一気に開かれ、ガルグイユの正面に並んだカード-----いわば手札にそれが加えられた。
「ターン終了だ」
「舐めてんのか、デュエマは攻めないと勝てねえぜ! 俺のターン!」
手札に、暖かいぬくもりを感じた。この感覚は---------
「《双拳銃 ドラポン》を召喚ッ!」
『っしゃぁー! 久々に脳天に風穴開けちゃるっちゃー!!』
「頼むぜ! 《メルゲ》の効果で手札を1枚交換する。 んでもって、《メルゲ》でもう一枚シールドをブレイク。 要塞化しているシールドに攻撃だ!」
「無駄だ、《ラグーン》は要塞化している限り、コレ一枚だけで無ければ選ばれない」
厄介な効果だ。《メルゲ》の攻撃はわき道へ反れて別のシールドへ。しかも、
「S・トリガー発動。《アクア・サーファー》で《ドラポン》をバウンス」
《ドラポン》のカードがヒナタの手札へ吹っ飛ばれた。しかも、次のターン。
前のターンにトリガーしたクリーチャーは、召喚酔いしない。
「ぐっ、強い……!」
「貴様のターンは終わりだな? では行かせて貰うぞ!! 我が手番に《処刑の竜神王 サンロマン・ガルグイユ》を召喚!!」
突如、空間が切り裂かれて咆哮を上げる龍の姿。さらに、
「《アクア・サーファー》で貴様の《メルゲ》を攻撃!」
破壊された。しかし、それだけだ。
まだ手札もシールドも残っている。
余裕綽々と言った笑みで、ヒナタはカードを引いた。
「俺のターン! 《ドラポン》を召喚だ。 ターンエンド」
「無駄だ、我がターン。我が相方、《毒牙の竜神王 サーペント・ムシュフシュ》を召喚! G・リンク!」
***
その頃、レン達は目の前にいる竜神王と対峙していた。
「教団といい、お前らといい……日本はどうなってやがんだ。クソッ!」
確かに、こうも日本にばかり災厄が降りかかるのは、少しおかしい。教団が他の国で暗躍していてもおかしくなかったはずだ。
「日本だから災難が降りかかるのではない。災難が降りかかるのが日本……そう考えてはみないのか? さて-------」
ムシュフシュは、息をつくと天を仰ぐ。
「出番、のようだな」
突如、ムシュフシュの体が消えた。
***
「《毒牙の竜神王 サーペント・ムシュフシュ》を召喚、そして」
刹那、《ガルグイユ》と《ムシュフシュ》の体の間に紫電が迸った。2つの龍の体が引き寄せられるかのようにバチバチと音を立てていく。
ずぶっ
と聞き心地の悪い音がした。見ているだけで吐き気がする。
オラクルのゴッド・ノヴァは、リンクの際、紋章同士で結ばれただけだった。
しかし、コレは違う。元々、1つの存在だったことを裏付けるかのように、まさに1つとなっているのである。
にゅるにゅると触手のようなものが絡み合う。
「G・リンク」
次の瞬間、紫電が一気に放たれた。
思わず右腕で目を覆う。
轟く轟音とともに現れたのは、1つとなった竜神王の姿。
右に《ガルグイユ》、左に《ムシュフシュ》。
まさに、これが真のリンクと言わんばかりに。
「なんて、禍々しいんだッ!!」
「さて、ここで我が効果を使わせてもらう。行け、リンクした竜神王で攻撃。 さらに、《ムシュフシュ》は自分の場に居る自分以外の《竜神王》の種類の数だけ貴様のシールドをブレイクするぞ、W・ブレイクだ!」
さらに、竜神王の双頭から激しい炎が放たれる。
「アタックトリガー”竜神王の吐息(ドラゴン・ブレス)”!! まず、《ムシュフシュ》のドラゴン・ブレス:レベル5で山札から5枚を墓地に置き、貴様の手札を5枚-------つまり全部破壊!」
「嘘だろッ!?」
一発目の息は、ヒナタの手を弾いてカードを全て墓地へ叩き落した。
同時に、《ドラポン》も墓地へ。
しかし、猛攻はこれでは終わらないのだ。
「次に、我がドラゴン・ブレス:レベル6でコスト4以下のゴッドを呼び出せる。それも、墓地のカードを6枚山札の一番下へ戻すことでな!」
「はァ!?」
次の瞬間、炸裂の魔方陣が現れた。そして、ゴポゴポと妖しい音と同時に全身がぶくぶくと泡だった、奇怪の竜神王が現れる。
その容姿は、たるんだ水色の脂肪に覆われた、お世辞にも龍とは言い難いもの。しかし、頭には角が付いており、竜神王の一柱であることを誇示していた。
「手札からタダで《奇怪の竜神王 ツメイ・ゴルニッヒ》を召喚! さらに、G・リンク!」
異形の竜神王は、さらなるリンクを繰り返すことで、1つとなった。
何度見ても吐き気がこみ上げる。
「そして、《ゴルニッヒ》の効果で手札を全て捨てれば、墓地からコスト3以下のゴッドをバトルゾーンへ! 現れよ、《漆黒の竜神王 アングバット・アンカラゴン》よ!」
4柱目の神、《アングバット・アンカラゴン》。黒き正統的な西洋の龍のような容姿をしているが、尾は異様に長い。それは、他の神と1つになるときに必要になるのである。
そして、最後のリンクが終わった。
「G・リンク、4体神《竜神王》!!」
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