二次創作小説(紙ほか)
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入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- デュエル・マスターズ 0・メモリー 堂々完結
- 日時: 2014/12/07 13:44
- 名前: タク ◆XaammrlXPk (ID: oLjmDXls)
【読者の皆様へ】
初めまして、二次などで創作を行っている、タクと申します。この度はデュエル・マスターズ 0・メモリー、完全に完結しました! 今まで皆さん、応援ありがとうございました。続編、デュエル・マスターズ D・ステラも応援よろしくお願いします!
【番外編あらすじ】
教団の脅威は去ったはずだった。教団の神官、バラモンとデトロイトによって呼びこされた2人の無法の覇者、そして竜神王。しかし、それはやがて世界を脅かす要因に。そして、ヒナタがデュエマをやめる!? 衝撃の番外編、ついに本格始動!
用語集>>10
登場人物紹介>>02
デッキ紹介>>67
デッキ紹介2 >>190
参照1000突破企画:切札紹介 >>114
本編>>247
番外編:強襲の竜神王編
エクストラターン0:キー・メモリアル >>246
エクストラターン1:異変 >>253
エクストラターン2:竜神王 >>254
エクストラターン3:恐怖 >>257
エクストラターン4:狂気 >>258
エクストラターン5:行動開始 >>261
エクストラターン6:デコード >>262
エクストラターン7:ケリを付けろ >>265
エクストラターン8:敗者の条件 >>266
エクストラターン9:急襲、竜神王 >>267
エクストラターン10:決死の特攻 >>268
エクストラターン11:デッド・オア・デッド >>280
エクストラターン12:鬼 >>298
エクストラターン13:暴かれた根源 >>300
エクストラターン14:捨てられたデッキケース >>301
エクストラターン15:ベルフェモール >>304
エクストラターン16:向き合うこと >>305
エクストラターン17:大阪へ >>307
エクストラターン18:咆哮、激震、超克 >>310
エクストラターン19:星として、海に散る >>311
エクストラターン20:絶望への反逆 >>312
エクストラターン21:決戦の舞台へ >>313
エクストラターン22:立ち塞がる無法の皇 >>314
エクストラターン23:激震、インフィニティ・ドロン・ゴー! >>315
エクストラターン24:最後の戦い >>336
エクストラターン25:反逆の一戦 >>337
エクストラターン26:竜神王結合 >>338
エクストラターン27:破壊衝動 >>339
エクストラターン28:絶望と破壊の渦 >>340
エクストラターン29:終焉 >>341
参照3000突破記念!ヒナタへ56の質問
>>176 >>177
短編1:仁義なき戦い(パブリック・エネミー) >>163 >>164
短編2:恋の裏技 >>182 >>185 >>188
短編3:親父の背中 >>206
短編4:恐怖、学園七不思議!? >>281 >>283 >>285 >>289 >>290 >>294 >>295
短編5:探偵パラレル >>306
コラボ番外編
モノクロさん作、デュエル・マスターズMythology
”last smile”
あらすじ:デュエル・マスターズMythologyで活躍中のヒロインキャラ、御船汐。彼女の空白の一年間とは、まさしく鎧竜での一年間のことだった。では、何故彼女はそれを失うことになったのか? そして、記憶と共に彼女が失わなければならなかったものとは。オリキャラによって繋がる2作品の謎が今此処に明かされる。
そして、無法と神々が今、交錯する。
短編のつもりが中編クラスの長さになってしまったこの作品。最後まで必見!
第一話:別れと悲劇はデュエマの後で
>>316 >>317 >>321 >>322
第二話:月夜野シオは彼女なのか?
>>323 >>327 >>328
第三話:神話の使い手
>>329 >>330 >>331 >>332
第四話:そして神話へ
>>335 >>345 >>348 >>349
第五話:”先輩”
>>350
キャラクター裏話
パート1 暁ヒナタ >>293
パート2 黒鳥レン >>299
基本、概存のカードを使用していますが、これからの展開でオリジナルカードを使うかも知れません。ご了承下さい。
なお、クリーチャーの解説などは、以下サイト様から引用させていただいています。
DuelMasters Wiki(デュエルマスターズ ウィキ)様
- ターン2:初陣! ( No.5 )
- 日時: 2013/06/12 19:42
- 名前: タク ◆XaammrlXPk (ID: wJNgr93.)
入学式がすぐに始まり、校長の長たらしい挨拶の後、入学式は終わった。ヒナタもレンも同じクラスで、1−Eだった。
「くっ、何故入学初日でこんな目に・・・・・・!?」
入学式後、教室に入ったヒナタの開口一声はこれだった。1時間前、2人はとりあえず、無理矢理入ろうと言うことで、門をよじ登ろうとしたところ、何と上の方にトゲが付いており、仕方なく怪我を覚悟して無理矢理突破したのであった。が、その結果2人の制服はボロボロに。
「こ、こんな姿・・・・・・我が美学に反する!!美しくない!!」
「お前はしばらく黙れ!!」
調子に乗ってしゃべり立てるレンを黙らせるヒナタ。
「そもそも貴様が悪いのだ!!永遠に眠れ!フォーエバー!!」
「う、うわああああ!!」
そんなこんなで大喧嘩に。当然、みんな呆れて止める者は居ない。が、咄嗟にヒナタの投げたカードが
ザシュッ!!
レンの頬をかすめる。怒ったレンがイスをヒナタに投げつける。すると--------------------。
「こら!!あんた達!止めなさい!」
「「!?」」
現れたのは、1人の女子生徒だった。ポニーテイルにしており、ヒナタの第一印象は”可愛い女子”だった。顔が怒りで歪んでいなければ。
「教室をメチャクチャにするつもり!?」
「ここで沈め、暁ヒナタ!!」
「何でだよ、だからぁー!!」
「無視するなぁー!!」
さらに騒ぎはでかくなり教室がグチャグチャになる大惨事となった。が、最終的にこの少女の鉄拳制裁で2人とも沈んだ。
(今日は付いていない・・・・・・。)
結果、主犯格のヒナタとレンはこっぴどく先生に叱られ、教室の後片付けのついでに反省文をたらたら書く羽目にあった。
「今回は容赦しよう。が、次やったら退学だ!」
「すんませんでしたぁー!!」
ちなみに、教室の騒ぎを静めるために、先生が教室の壁へ撃ったパンチでめり込んだ壁も修繕することになった。
「教室をぐちゃぐちゃにして!」
「はい。」
「物を散らかして!」
「はい。」
「んでもって、教室の壁に大穴開けて!!」
「それはアンタがやったんだろ!!」
と突っ込みたかったヒナタとレンだが、止めておいた。
「とりあえず、騒ぎも終わったことだし、自己紹介しよう。私、貴方達の担任を務めることになった、倉谷と申します。よろしくお願いします。」
この男の先生は、一見モヤシに見えるが腕力は相当あるらしい。眼鏡を掛けており、30代程か。
「とりあえず、君達とは理科とHRで会うことになる。それでは早速、君達の実力を見るため、クジで同じになった相手とデュエマしてもらう。」
「!」
教室からざわめき声が響いた。
「それではまず、問題児の暁ヒナタくん。」
「問題児・・・・・・。」
入学式の日に、問題児呼ばわりされる羽目になるとは。辺りからはクスクス笑う声すら聞こえる。
(こ、こいつらぁ〜!)
少なくともヒナタの拳には、血管が浮き上がっていた。
「ヒューヒュー!ヒナタの問題児!」
「黙れレン!!」
「その次は同じく問題児の、黑鳥レンだ。」
「うそぉ〜ん!!」
しばらくして、クジの結果が出た。
「じゃ、相手とデュエマして。セット、オープン。」
次の瞬間、デュエル・テーブルが現れた。それもいくつもの。教室が無駄に広かったのは、このせいか。
「で、俺の相手は・・・・・・。」
「あたしの相手は・・・・・・。」
「「・・・・・・。」」
対戦相手を見て、ヒナタは絶句した。相手の少女も絶句した。
「お前!!さっき、俺を殴ったヤツ!!」
「あんたこそ!さっき、あたしを無視して喧嘩を続けたヤツ!!」
「それと俺にも名前はあるんだよ!!暁ヒナタという素晴らしい名前がな!!」
「あたしにだって!如月コトハっていう名前があるんだから!!」
両者の目から火花が散る。すぐさま、2人には共通の考えが浮かんだ。
((デュエマでぶっつぶす!!))
と。
「それじゃあ始め!」
先生の声が響き渡った。
ターン8。ヒナタのシールド:3。コトハのシールド:4。ヒナタのバトルゾーンには、《アクア・ライブラリアン》、《アクア・ソニックウェーブ》。コトハのバトルゾーンには、《青銅の鎧》に《無頼勇機タイガ》。コントロールの使い手であるヒナタには少々厳しい状況だ。
「俺のターン!俺は呪文、《クリスタル・メモリー》を唱える!効果で山札からサーチ・・・・・来た!ターンエンド!」
「あたしのターン!《青銅の鎧》を進化!大地よ!我が下部に力を!《機神勇者スタートダッシュ・バスター》をバトルゾーンへ!」
機神勇者スタートダッシュ・バスター P 火/自然文明 (4)
進化クリーチャー:ヒューマノイド/ビーストフォーク 6000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
進化−自分の火または自然のクリーチャー1体の上に置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある相手の、コスト5以下のクリーチャーを1体選び、持ち主のマナゾーンに置く。
W・ブレイカー
「ちっ、速攻か・・・・・・!」
「効果で《ソニックウェーブ》をマナ送りに!さらに、《スタートダッシュ・バスター》でW・ブレイク!!」
シールドが2枚削られる。これでシールドは1。が、
「シールド・トリガー発動!《アクア・サーファー》!効果で、《タイガ》を手札へ!」
「だからどうしたのよ!ターンエンド!」
「へへん、見せてやるぜ!行け呪文、《ヒラメキ・プログラム》!効果で、アクア・サーファー破壊!来たぜ!神の力は偽りか真実か?その力をもって俺に証明しろ!現れよ、オラクリオン!《神聖騎オルタナティブ》召喚!!効果で、《スタートダッシュ・バスター》のパワーをマイナス6000!!破壊だ!」
「うっ!!」
神聖騎 オルタナティブ P 無色 (7)
クリーチャー:オラクリオン 7000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選ぶ。バトルゾーンに自分の《策士のイザナイ ゾロスター》があれば、その選んだクリーチャーを破壊する。《策士のイザナイ ゾロスター》がなければ、そのターン、そのクリーチャーのパワーは−6000される。
W・ブレイカー
切り札を破壊され、焦りを見せるコトハ。だが、まだまだと言った表情だ。
「《アクア・ライブラリアン》でシールドブレイク!ターンエンド!」
「一気に攻め入ってやる!あたしのターン!《タイガ》召喚!さらに、
呪文、《聖火のバスタートラップ》で《オルタナティブ》をマナゾーンへ!そして、《タイガ》でシールドブレイク!!ターンエンド!」
「俺のターン!シールド0でもッ諦めない!呪文、《ヒラメキ・プログラム》!効果で、《アクア・ライブラリアン》破壊!」
うっ、と焦りを見せるコトハ。さらに、
「海の怒りは汝の怒り!これが俺の最強の切り札だ!!《サイバー・A・アイアンズ》を召喚!!登場時に5枚ドロー!!さらに、呪文!《ダイヤモンド・ソード》!!効果で、こいつはこのターン、スピード・アタッカーに!!」
サイバー・A・アイアンズ SR 水文明 (9)
クリーチャー:サイバー・コマンド 12000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、カードを5枚まで引いてもよい。
自分の他の水のクリーチャーをバトルゾーンに出した時、そのターン、このクリーチャーはブロックされない。
T・ブレイカー
「そ、そんなっ!!」
「《アイアンズ》でT・ブレイク!!ターンエンド!!」
「あたしのターン!もう一体の《タイガ》を召喚!!《タイガ》でトドメ------------------。」
「念のためにタイガをもう一体召喚したのか。だけど、この瞬間!ニンジャ・ストライク発動!《斬隠オロチ》召喚!!効果で《アイアンズ》を転生し、来いッ!!・・・・・・《無限の精霊リーサ》!!こいつはな!勝てばアンタップするブロッカーなんだ!!つまり!無限ブロッカーだぜ!!」
「う、うそぉ・・・・・・!!う・・・・・・ターンエンド。」
コトハは、為す術無しといった顔をしている。
「俺のターン!!行け、《魔光王機デ・バウラ伯》召喚!墓地に眠る、《ダイヤモンド・ソード》を回収し、呪文!《ダイヤモンド・ソード》を再び唱える!!効果で俺のクリーチャー全員が攻撃可能に!!《デ・バウラ》で最後のシールドをブレイク!そして、《リーサ》でトドメだ!!」
「きゃ、きゃぁー!!」
ダイレクト・アタック成立。このデュエマ、暁ヒナタが勝利した。
「暁ヒナタ・・・・・・。なかなかの強者らしいな。」
「デュエマの途中だ、焔クナイ。」
クナイと呼ばれた少年は相手の少年を軽蔑するような目で見た。
「ほう、デュエマに集中しろと?いいだろう。忍ッ!!俺のターン、《土隠雲(ウンカイ)の超人(ジャイアント)》召喚だ!!効果で、《威牙の幻 ハンゾウ》、《斬隠蒼頭龍バイケン》、《光牙忍ハヤブサマル》をサーチ!さらに、そのうちの一体を貴様に見せずに、手札に加える!!」
「何ィ!?それで俺のプレッシャーを誘おうとしているのかァ!?俺のターン!呪文、《ロスト・ソォーウル》!!」
少年は、ハイテンションでこの呪文を唱えた。《ロスト・ソウル》。この呪文は、相手の手札を全て破壊するという効果を持つ。
(ためらいなく全部手札を破壊したァー!?)
呆れるクナイ。ある意味、アホである。
「相手のターンにハンデスされたとき、忍ッ!!現れよ!汝こそシノビの総統なり!!《斬隠蒼頭龍バイケン》召喚!!」
「うっそぉ〜ん!!」
何ターンか後、このデュエマは焔クナイが勝利した。
「あたしの負け。って今回は認めてあげる。だけどッ!!次は絶対に勝つわよ、暁ヒナタ!!」
「へへん、どっからでも掛かってこい!!」
得意気に言い返す、ヒナタ。それを遠方から見つめる、焔クナイ。
「暁ヒナタ・・・・・・。次の標的はアイツだな・・・・・・狩るか。」
その瞳には、敵意があったが、純粋さもあり闘争心と言えた。
- ターン3:チームバトル!3対3! ( No.6 )
- 日時: 2013/06/05 05:47
- 名前: タク ◆XaammrlXPk (ID: 39RfU1Y2)
下校時------------------。今日は入学式だけだったので授業はなく、そのまま寮へ帰ることになった。
が、何故かヒナタ、レン、コトハが並んで帰っている。
「で、アンタはどんなカードを中心にデッキを組んでいるの?」
「えーと、やっぱ呪文を生かせるカードかな。特に、《青狼の始祖アマテラス》とかは、山札から呪文を使えるから便利だぜ。」
「へーえ、あたしはあんまり呪文中心のデッキは使うの得意じゃないし・・・・・・ありがと、ヒナタ。で、レンは?」
「僕はゼロ文明とか、そういう切り札を素早く出せるカード・・・・・・《真実の名 修羅丸》とかだな。」
「へえ。」
数10分前・・・・・・。
「さーて帰るか。」
「今日は一日、大変だったな。」
「てか、お前何で着いてきたんだ!」
ヒナタがレン(何故か着いてきた)校門を出ようとした途端・・・・・・。
「ちょっと待ちなさい、暁ヒナタ!」
「あ?!」
見るとそこには、さっき対戦した、如月コトハの姿が。
「ちょ、ちょっと待て!まさか、またデュエマしろとか・・・・・・。」
「バカね、そんな事言うわけ無いよ。聞きたいことがあるだけよ!」
「あ!?聞きたいこと!?」
ヒナタは少し苛立ちの感情を込めて言い返した。
「そう!アンタ・・・・・・デッキ作るときはどんなことに気を付けているわけ?」
「はぁ!?またまた何で。」
「参考までに聞かせて貰うまでよ!そ、それに・・・・・・昨日の敵は今日の友っていうし!」
もっとも、まだ半日も経っていないが。
「ま、まぁ・・・・・・良いけど・・・・・・。」
「ありがと!」
「それじゃあさ、お前もどんな組み方してるか教えてくれや。今日のデュエマでさ俺、お前のデッキの組み方に興味を持ったんだよね。」
「良いよ!じゃあ、よろしく!ヒナタ!それと・・・・・・アンタは?」
コトハはレンの方を向いていった。
「僕か?僕は黑鳥レン、よろしく。」
「それじゃあ決定ね!」
「「何が。」」
2人の声がハモった。
「あたしのチームに入っ・・・・・・。」
「「嵌めやがったなこいつ!!」」
何と最初からこれが狙いだったのか。
「お願い!今、あたしチームを作ろうとして居るんだけど、ほら!夏のトーナメントとかは、自分たちで作ったチームで戦う、チーム戦になるから今のうちから、作っておこうと思って・・・・・・ダメかな?」
懇願するコトハ。
「ま、まあ・・・・・・そこまで言うなら・・・・・・。」
ヒナタはまあまあ乗り気のようだ。
「良いだろう、我が辞書に断るという言葉は無い。」
「んじゃ自販機でコーラ買ってきて。」
「女子限定だ。」
と言うわけである。
「んでもって、バウンスとか入れて・・・・・・ん?」
ザワザワ・・・・・・。
向こうでざわざわ騒ぐ声がする。
「おいおい、何の騒ぎだ?」
「行ってみよう!」
「へへへ・・・・・・!約束通り俺が勝ったら、そのレアカードを頂戴する。忘れてないな!《大邪眼・B・ロマノフ》でW・ブレイク!!」
見るからに他校の制服を着ており、不良ぽい男が鎧竜学園の丸眼鏡を掛けた小柄な生徒相手にデュエマをしている。
「ど、どうしたんですか!」
コトハが、ヤジの一人に話しかける。
「ああ、見てくれよ。あいつは”公立獄亜苦童中学”の連中なんだが、あいつにレアカードを賭けたデュエマを無理矢理申し込んだんだ。ほら、もうアイツなんかビビリまくってデュエマにならないんだよ!」
「どうでも良いが、すごい名前の中学だな・・・・・・。」
指を指した方向には、小柄な少年が大柄な不良を見て完全に怯えてしまっている。
「じゃあ、何で止めないんですか!」
「止めようと思っても、アイツの仲間が邪魔して、入れないんだ!」
「へへへー!!こっから先は立ち入り禁止だぜ!」
不良ぽい少年が何人もそのデュエルテーブルを囲んでいる。ご丁寧に、立ち入り禁止ロープまで張られている。
「あいつら、喧嘩にも強くて大人でも勝てないとか。」
「そ、そんな・・・・・・!」
「《超聖竜ボルフェウス・ヘブン》でトドメだぁー!!」
「う、うわあー!!」
勝負が決まった。勝者はあの大柄な不良少年だ。
「ヒャーハッハッハ!!約束通り、てめぇの《ビビラ精霊オッソ・レオーネ》は貰うぜ!」
「ああ・・・・・・!や、やめてください!」
「文句あんのかテメェ!!」
「ひいっ!!」
不良少年のドスの利いた声で、少年はカードを渡してしまった。
「待て!!」
「あん?」
不良少年が振り向くと、そこにはヒナタの姿が。
「ヒナタ!!」
人混みに紛れて、ヒナタはよく見えないが、今の声を聞きコトハが声を上げる。
「何だテメェ!!何で入ってきた!」
「油断大敵だぜ!這い蹲って入ったのさ!さてそれは置いておいて。カツアゲとは、良い度胸じゃねえか、この大馬鹿野郎が!!」
「カツアゲだあ!?これは正当な取引って言うんだよ!!」
不良少年は逆ギレしてデッキケースを再び取り出す。
「それにお前もだ!」
怯えている少年に、ヒナタは叫んだ。
「こんなヤツに臆して、自分のカードを渡す事なんてねえ!困ったら、周りのヤツに言え!怖さに負けて渡しちまったら、それこそ本当の大馬鹿野郎だ!」
少なくとも、今のヒナタの顔は怒りで強張っていた。
「は、はいッ!!」
「お前!名前は!」
「茅山・・・・・・茅山リョウって言います!」
リョウは、ビビリながらも自分の名前を言った。ヒナタは不良少年の方に向き直った。
「リョウ!お前のカードは絶対に取り返す!だから、ちょっと待ってろ!」
「へへ・・・・・・ならデュエマで勝負しようや。お前が勝ったら、カードを返してやる!ただし、3対3のチームバトルでな!」
チームバトルルール
1)デュエリスト3人のチームで戦う。
2)先方、次方、大将を決め相手とデュエマをする。
3)計3回デュエマし、先に2回勝ったら勝ち。
「とまあ、ルールはこんな感じだ。」
そう言った少年の横に、仲間が2人現れる。
「つまり、チームも組んでいないお前には勝負にもならねえってこった!!」
辺りからは不良少年へブーイングが飛ぶ。だが、ヒナタは不敵な笑みを浮かべた。
「心配ねーぜ。俺にはちゃんと仲間が居る!レン!コトハ!」
その声が聞こえたのか、レンとコトハは中心の方に向かう。が、取り囲んでいる仲間の一人が阻む。が、不良少年が
「良い!通せ!」
「へ、へいッ!!」
と言ったので、すんなり通れた。
「ヒナタ。勝機はあるの?」
「分からん。だけど、戦わなきゃデュエリストの名が廃るぜ!」
「逃げるのは、僕の美学に反するしねぇ。戦うよ。」
「待ってろ、リョウ!絶対に勝つ!!」
こうして、ヒナタ達VS不良グループのデュエマが始まった!勝敗はいかに!?
- ターン4:思い出 ( No.7 )
- 日時: 2016/03/25 02:34
- 名前: タク ◆XaammrlXPk (ID: AfTzDSaa)
こうして、3対3のチームデュエルが始まったわけである。
その後、まず先方と張り切っていたレンは、
「我が美しい下部、《真実の名 修羅丸》召喚!さらに、《メッサダンジリ・ドラゴン》の効果でスピード・アタッカーに!!」
「お、おいおい!!無いだろそりゃあ!!」
相手の少年が、敗北を予感する。
「《修羅丸》でW・ブレイク!効果で、《真実の名 ボルメテウス・ゼロ・ドラゴン》召喚!《ボルメテウス・ゼロ・ドラゴン》でW・ブレイク!効果でシールドはデッキボトムへ!《メッサダンジリ》でトドメだ!!」
「そ、そんなぁー!!」
このように、勝利した。そして、次方のコトハは
「《襲撃者エグゼドライブ》でシールドブレイク!《機神勇者スタートダッシュ・バスター》でトドメ!」
「ま、負けたァー!!」
これを見ていたヒナタは呆れた。
「うーん、はっきし言って弱いな。悪いけど。てわけで先に二勝したから、カード返して貰おうか!」
「ぐぅ・・・・・・!」
不良少年のリーダーは手に持ったカードを見る。そして、嫌らしげな笑みを浮かべた。
「後、もう一戦お前らが勝てたらな!この、俺様に!」
「何だとォ!?」
周りからは再び、不良少年のリーダーにブーイングが飛ぶ。
「じゃあ良いのか?このカードがどうなっても!そっちの態度によっちゃあ、ビリビリにして破いてやっても良いんだぜ?」
「あ!!」
少年は、カードを両手で破るマネをする。
「や、やめてよ!!」
リョウが悲痛な声を上げる。
「そ、そのカードはお小遣いを貯めて、ようやく手に入れた僕の切り札なんだ!だから・・・・・・!」
「うるせぇ!!てめぇの事情なんか知ったことあるか!だいたい、デュエマなんてクソゲーム、俺がテキトーに寄せ集めたデッキで勝てるくらいショボいゲームなんだよ!」
と少年は高笑いを上げた。
「この、卑劣漢!!」
コトハが怒りの声を上げる。しかし、少年は至って気にしていない様子である。ついに、コトハが少年に殴り掛かろうとしたが、ヒナタが制した。
「・・・・・・下がってろ、コトハ。」
「で、でも・・・・・・!」
「ここは、ヒナタに譲れコトハ。」
レンの声も険しかった。ヒナタが、デッキをシャッフルする。
「おい、腐れヤンキー共。」
「ああ?何だお前が俺様の相手」
「覚悟しておけ。」
今のヒナタの声には、普段では考えられない威圧感がこもっていた。そして、普段前髪に掛けたサングラスを装着する。
「な、何だコイツ・・・・・・!!」
「始めるぞ。」
周りも静かになった。不良少年は、ヒナタの滾る怒りを覚醒させてしまった事を後々で後悔することになる。
「”アレ”を使うのは久々だが、このデッキでテメェをぶっつぶす!!」
「や、やれるもんなら、やってみな!!」
こうして、静かに決闘の開始は告げられた。
ターン6。ヒナタのターン。
「3マナで《虚空の力(アカシック・フォース) レールガン》召喚。《潜行する穿孔 ギーガ》でシールドブレイク。」
いつになく、静かな口調のヒナタ。しかし、その瞳は完全に怒りで燃えていた。そう、今彼が使っているのは火水アウトレイジデッキ。序盤からガンガン攻めていけるデッキだ。
「こ、怖い・・・・・・。」
リョウが怯えたように声を上げる。確かに、今のヒナタからは恐ろしささえも感じられる。
「確かにな。静かだが気迫が感じられる。」
「にしても、あのデッキは速効が得意なアウトレイジメインだけど・・・・・・。」
「そうらしいな。」
一方、デュエマは着々と進んでいた。
「俺様のターン!《ボーンおどり・チャージャー》で山札から2枚を墓地肥やしだ!ターンエンド!」
「俺のターン。《エマージェンシー・タイフーン》でこっちも2枚引いて、1枚墓地送りだ。ターン終了!」
どちらも墓地を増やす。13ターン目、不良少年のターン。
「へへへ・・・・・・!墓地進化GV!!その邪眼を用い、全てを見通せ!ロマノフ一族の血筋に誓い、目の前の敵滅せん!《大邪眼・B・ロマノフ》召喚!!《B・ロマノフ》でT・ブレイク!!お前の手札をメテオバーンで3枚破壊!!さらに、《腐敗電脳メルニア》で《レールガン》を破壊!」
周辺は再びざわつき始める。ヒナタは目を閉じた。
小学校4年の頃、俺はいじめられっ子だった。ただ、気にくわないと言う理由だけで痛い目に遭わされる。だけど、どんな逆境でもデュエマだけは手放さなかった。ある日、身を挺して自分を庇ってくれた女子生徒が居た。そいつとは、その日から友達になった。いつも俺と仲良くしてくれた。多分、俺はそいつの事が好きだったのだろう。多分。登下校も一緒。それで冷やかされたこともあったが、彼女は喧嘩に強かったため、いじめっ子はすぐ返り討ちにしていたが。そんな、ある日のことだった。
「このデッキ、あげるよ。ヒナタのために作ったんだ!」
「い、良いのか?むしろお礼しなきゃいけないのは、俺の方なのに。」
「いいんだよ!大事にしてね、このデッキ!」
「ああ!絶対に俺のエースにするぜ!じゃ、デュエマすっか!」
その時、嬉しかったのは覚えている。だが、その次の日、アイツは交通事故で死んだ。ただ、何かが引っかかる・・・・・・。俺はそのカードをいつの間にか、封印してしまった。あの悲しい思い出を蘇らせないように・・・・・・。
「だけど、逃げないって決めたんだ!!そして、デュエマを・・・・・・アイツとの絆を汚したお前を、俺は許さない!!俺のターン!!」
ああ・・・・・・ようやく来てくれたな・・・・・・。
「久しぶりだな・・・・・・!ようやく、お前の熱い魂を暴れさせることが出来るぜ!」
一体、ヒナタの真の切り札とは!?そして、デュエマの行方は!?
- ターン5:百万超邪 ( No.8 )
- 日時: 2013/07/04 22:05
- 名前: タク ◆XaammrlXPk (ID: 39RfU1Y2)
「俺は、G・0(グラビティ・ゼロ)を発動!《百万超邪(ミリオネア) クロスファイア》!!さらに6マナで、《暴走龍(ライオット)5000GT》召喚!!」
「な、切り札が同時に!?まだ、そんな物を隠し持っていたのか!!」
百万超邪(ミリオネア) クロスファイア P 火文明 (7)
クリーチャー:アウトレイジ 7000+
G・ゼロ−自分の墓地にクリーチャーが6体以上あり、自分の《百万超邪 クロスファイア》がバトルゾーンになければ、このクリーチャーをコストを支払わずに召喚してもよい。
スピードアタッカー
パワーアタッカー+1000000(攻撃中、このクリーチャーのパワーは+1000000される)
W・ブレイカー
暴走龍(ライオット) 5000GT ≡V≡ 火文明 (12)
クリーチャー:アウトレイジ 12000
このクリーチャーを召喚するコストは、自分の墓地のクリーチャー1体につき1少なくなる。ただし、コストは1より少なくならない。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、サイキック・クリーチャーを全て破壊する。その後、パワー5000以下のクリーチャーを全て破壊する。
誰もパワー5000以下のクリーチャーを召喚できず、サイキック・クリーチャーをバトルゾーンに出すことができない。
スピードアタッカー
T・ブレイカー
「《5000GT》の効果で全てのパワー5000以下は破壊!さらに、呪文・《無限掌》!効果で《クロスファイア》はこのターン、バトルに勝てばアンタップ!!」
「な、何だってぇぇぇぇぇー!!!!」
周りからは歓声が上がった。
「覚悟しろ!!《クロスファイア》でお前の《B・ロマノフ》を攻撃して破壊!!アンタップ!!」
「うっ!!」
クロスファイアはパワーアタッカー100万という、ハイスペッククリーチャー。もはや、誰にも止められない。
「よくよく考えると、結構エグいコンボだな・・・・・・。」
と呟くレン。
「《5000GT》でT・ブレイク!《クロスファイア》で最後のシールドを貰うぜ!!」
その時だった。
「《5000GT》から割られたシールドからシールド・トリガー発動!!《インフェルノ・サイン》!効果で俺様の最強切り札を墓地からバトルゾーンへ!さっき、《ボーンおどり・チャージャー》で墓地に送っておいたのはこいつだ!現れよ!その剣振るい、目の前の敵切り裂け!現れよ、《狼虎サンダー・ブレード》!!」
狼虎(ろうこ)サンダー・ブレード SR 闇文明 (7)
クリーチャー:デーモン・コマンド/ハンター 7000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手のクリーチャーを1体破壊する。
W・ブレイカー
「効果で、《クロスファイア》破壊!!残念だったな!!ヒャハハハハハ!!!!」
「ちッ!!」
詰めが甘かった。と、後悔しても遅い。
「俺様のターン!!その魂持って、目の前の敵滅ぼさん!!漆黒の剣士、推参せよ!現れよ、《魔刻の斬将オルゼキア》!!」
魔刻の斬将オルゼキア SR 闇文明 (7)
クリーチャー:デーモン・コマンド 6000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のクリーチャーを1体破壊する。その後、相手は自身のクリーチャーを2体選び、破壊する。
W・ブレイカー
「ギャハハハハハ!!死ねい!!《オルゼキア》を破壊し、《5000GT》も道連れに破壊!!」
「《5000GT》!!」
破壊に次ぐ破壊。これが彼のやり方。
「さあ、俺様に抗ったこと、後悔しろ!!《サンダー・ブレード》でW・ブレイク!!」
シールドが2枚、割られて飛び散る。しかし、諦めなければ奇跡は起こる物。
「シールド・トリガー発動!!《クリスタル・メモリー》!!効果で、カードをサーチ!!」
「うっ!!ターンエンド!!」
「覚悟しやがれ!!俺のターン!呪文、《キリモミ・スラッシュ》!効果で俺のクリーチャーは全員、スピード・アタッカーに!」
「ク、クリーチャーなんて居ないじゃないか!!」
「いや、今から出すんだよ!!交差する炎、それを受け継ぎし魂!アウトレイジMAX!!《新世界 シューマッハ》!!さらに、墓地に6体クリーチャーがいる場合、G・0で《盗掘人形モールス》を召喚!!」
新世界(ニューワールド) シューマッハ SR 火文明 (6)
クリーチャー:アウトレイジMAX 6000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、各プレイヤーは自身の手札をすべて捨てる。その後、それぞれカードを5枚まで引いてもよい。
W・ブレイカー
「ななななな!?アウトレイジMAX!?」
完全なる形勢逆転。
「守れなくてゴメンな・・・・・・。お前の分まで、俺は仲間を守るから・・・・・・。ナナカ--------------------------------。」
そう呟き、ヒナタはカードをタップさせる。
「《モールス》で最後のシールドをブレイク!《シューマッハ》でトドメだ!!」
「あじゃぱー!!」
「古ッ!!」
「まあ、不良共は全員縛って警察につきだして置いたし、カードも取り返したで一件落着だな。」
「本当にありがとう御座います!!」
「へへッ、良いって事よ!また何かあったら俺らに相談しな!」
そう言ってヒナタは、カードをリョウに返した。リョウは何度もお礼を言い、帰って行った。それを見送った後で、レンが口を開いた。
「で、そのデッキ、元はお前のデッキではないようだが。」
「ああ、こいつは友達から貰ったデッキなんだ。」
「でも、何でそれを今まで使わなかったの?」
そう言われて言葉を失うヒナタ。
「いや、また機会があったら話す。ま今回は、アイツから貰ったこのデッキに頼った勝利だからな。しばらく、これは封印しておくか。」
「な、何故!?」
レンが驚いたように問う。
「いや、何となく・・・・・・な。」
(アイツの事を忘れたくなくて、自分のデッキを使っていてもこのデッキを持っていたけど、いい加減、過去とも見切りを付けなくちゃな。俺がもっと強くなるまで-------------------俺がみんなを守れるようになるまで、このデッキは封印しよう。)
「まあ、過去に何があったかは知らんが、僕たちも帰ろうか。」
「ああ!」
「暁ヒナタ・・・・・・アイツはどんなカードでもその能力を最大限まで引き出すプレイングをしている。だが、この世に俺より強い者が居るのは決して許されない罪------------------貴様に恨みはないが、俺の力を示すため、その踏み台となって貰うぞ・・・・・・!」
学校の屋上から見下ろすクナイ。次回、ヒナタに魔の手が迫る!!
- オリキャラ募集のお知らせ ( No.9 )
- 日時: 2013/06/09 02:23
- 名前: タク ◆XaammrlXPk (ID: 39RfU1Y2)
この度、オリキャラを募集することになりました。ただし、あくまでも”生徒だけ”の募集なのでご理解下さい。以下テンプレートをコピペして投稿してください。採用枠は”3人”です。ある程度集まったら判断しようと思います。
テンプレート
名前:
国籍:(日本人以外もOK)
年齢:(13から18まで。これは、鎧龍決闘学院が中等制のため。)
性別:(男か女で)
容姿的特徴:(髪の色など。)
性格:
設定:
使用デッキ:(中心となるカード、またその他のカード、デッキの方向性が分かる程度で。使用文明は一応書いておいてください。ただし、書かなくてもOKです。その場合は作者が決めます。
例:水・光文明の呪文中心デッキ
・青狼の始祖アマテラス(切り札)
・ヒラメキ・プログラム
・クリスタル・メモリー
上記参考に。)
サンプルボイス(増やしても良い)
「」
「」
「」
切り札召喚時のセリフ:(例:ヒナタのアマテラス召喚時「その光は天から地上をも照らす!現れよ、太陽の使者!《青狼の始祖アマテラス》!」ただし、これも書かなくても良い。)
それでは、ご不明な点があれば作者にお知らせ下さい。それでは、投稿待ってます!
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