二次創作小説(紙ほか)

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デュエル・マスターズ 0・メモリー 堂々完結
日時: 2014/12/07 13:44
名前: タク ◆XaammrlXPk (ID: oLjmDXls)

【読者の皆様へ】
初めまして、二次などで創作を行っている、タクと申します。この度はデュエル・マスターズ 0・メモリー、完全に完結しました! 今まで皆さん、応援ありがとうございました。続編、デュエル・マスターズ D・ステラも応援よろしくお願いします!

【番外編あらすじ】
教団の脅威は去ったはずだった。教団の神官、バラモンとデトロイトによって呼びこされた2人の無法の覇者、そして竜神王。しかし、それはやがて世界を脅かす要因に。そして、ヒナタがデュエマをやめる!? 衝撃の番外編、ついに本格始動!

用語集>>10

登場人物紹介>>02
デッキ紹介>>67
デッキ紹介2 >>190
参照1000突破企画:切札紹介 >>114

本編>>247

番外編:強襲の竜神王編

エクストラターン0:キー・メモリアル >>246
エクストラターン1:異変 >>253
エクストラターン2:竜神王 >>254
エクストラターン3:恐怖 >>257
エクストラターン4:狂気 >>258
エクストラターン5:行動開始 >>261
エクストラターン6:デコード >>262
エクストラターン7:ケリを付けろ >>265
エクストラターン8:敗者の条件 >>266
エクストラターン9:急襲、竜神王 >>267
エクストラターン10:決死の特攻 >>268
エクストラターン11:デッド・オア・デッド >>280
エクストラターン12:鬼 >>298
エクストラターン13:暴かれた根源 >>300
エクストラターン14:捨てられたデッキケース >>301
エクストラターン15:ベルフェモール >>304
エクストラターン16:向き合うこと >>305
エクストラターン17:大阪へ >>307
エクストラターン18:咆哮、激震、超克 >>310
エクストラターン19:星として、海に散る >>311
エクストラターン20:絶望への反逆 >>312
エクストラターン21:決戦の舞台へ >>313
エクストラターン22:立ち塞がる無法の皇 >>314
エクストラターン23:激震、インフィニティ・ドロン・ゴー! >>315
エクストラターン24:最後の戦い >>336
エクストラターン25:反逆の一戦 >>337
エクストラターン26:竜神王結合 >>338
エクストラターン27:破壊衝動 >>339
エクストラターン28:絶望と破壊の渦 >>340
エクストラターン29:終焉      >>341

参照3000突破記念!ヒナタへ56の質問
>>176 >>177

短編1:仁義なき戦い(パブリック・エネミー) >>163 >>164
短編2:恋の裏技 >>182 >>185 >>188
短編3:親父の背中 >>206
短編4:恐怖、学園七不思議!? >>281 >>283 >>285 >>289 >>290 >>294 >>295
短編5:探偵パラレル >>306


コラボ番外編

モノクロさん作、デュエル・マスターズMythology

”last smile”
あらすじ:デュエル・マスターズMythologyで活躍中のヒロインキャラ、御船汐。彼女の空白の一年間とは、まさしく鎧竜での一年間のことだった。では、何故彼女はそれを失うことになったのか? そして、記憶と共に彼女が失わなければならなかったものとは。オリキャラによって繋がる2作品の謎が今此処に明かされる。
そして、無法と神々が今、交錯する。
短編のつもりが中編クラスの長さになってしまったこの作品。最後まで必見!

第一話:別れと悲劇はデュエマの後で
>>316 >>317 >>321 >>322

第二話:月夜野シオは彼女なのか?
>>323 >>327 >>328

第三話:神話の使い手
>>329 >>330 >>331 >>332

第四話:そして神話へ
>>335 >>345 >>348 >>349

第五話:”先輩”
>>350

キャラクター裏話

パート1 暁ヒナタ >>293
パート2 黒鳥レン >>299


基本、概存のカードを使用していますが、これからの展開でオリジナルカードを使うかも知れません。ご了承下さい。

なお、クリーチャーの解説などは、以下サイト様から引用させていただいています。
DuelMasters Wiki(デュエルマスターズ ウィキ)様

Re: デュエル・マスターズ 0・メモリー ( No.116 )
日時: 2013/07/31 06:48
名前: タク ◆XaammrlXPk (ID: 0.DI8Vns)

Dr・クロ

修正して封李のデッキも加えておきました。

ターン38:バカとテストとクリーチャー ( No.118 )
日時: 2013/08/04 11:26
名前: タク ◆XaammrlXPk (ID: 0.DI8Vns)

「うあぁあー!!どーすんだー!!試験勉強とか、マジ嫌だー!!」
「叫くな!補習になるぞ!次の問題!文節が複数連なった文節は、何という?」
「連文節・・・・・・だよね。」

 リョウが控えめに答えた。ここは、鎧龍決闘学院の図書室。集まっているのは、ヒナタ、レン、リョウの3人だった。目的は言うまでもなく、いよいよ明日の定期テストの勉強であった。市販の問題集をやってもきりがないので、ここは互いに問題集片手に、問題を出し合うことにしたのである。

「じゃあ、次は僕が出しますよ。えーっと、今から上げるクリーチャーの中で、最もコストが高いクリーチャーを言え。」

 リョウは、問題文を読んだ。鎧龍では当然、デュエル・マスターズのテストも出る。

「《虚空の翼ダークモルダー》P7000、《アクア・サーファー》P2000、《地獄のケンカボーグ》P4000、《緑神龍ドラピ》P15000。」
「舐めるなよ!!《ドラピ》の事は知らないが、ここは一番パワーの高い、《緑神龍ドラピ》だァー!!」
「バカか。《ドラピ》のコストはたったの1。答えは、6マナでパワー2000の《アクア・サーファー》だ。」

 呆れたように言い放つレン。《ドラピ》は1マナにもかかわらず、パワーは15000、そしてT・ブレイカーだが、登場したときにマナが9枚以上ないと、即破壊される。

「じゃあ、次は・・・・・・。」
「君たちー!はかどっているかーい?」

 聞き覚えのある声。思わず振り返るヒナタ。

「ジェ、ジェイコフ!?」
「実は、うちの財閥が造った、メカ家庭教師《ドライさん1号》が完成したから、テストも兼ねて、僕の家に来てほしいんだけど。あ、美味しい炭酸ジュースや、レアカードも用意しているよ?」

 ヒナタは勉強が嫌いなので、即座に逃げようとしたが、レンが襟首を掴んだので脱走は失敗し、レンが即答した。

「絶対行きます!!」




 ジェイコフ邸。広々とした土地にある、豪邸。あらゆる装飾が施されており、派手で、正直目がちかちかする。

「思った通り、でっかい家だな・・・・・・。」
「さーね?庶民の家がどうなっているのかは、僕は知らないけどね。」
「腹立つなァ・・・・・・。」

 ヒナタは思わず呟いた。しかし、機嫌が良いのか、ジェイコフはそんなことは気にもとめない。

「んじゃあ、この部屋。」

 ジェイコフは、ヒナタ達をある一室に通した。その部屋は、学校の図書室のような部屋だった。

「さて、セバスチャン。」
 
 ジェイコフが振り向くと、老執事が荷台に積まれたロボットを押してやってきた。

「はっ、お坊ちゃま。」
「これが、《ドライさん1号》だ。」
「ヨロシクオネガイシマス、ミナサン。」

 ドライさんさんが喋った。そして、どこが最新のロボットだと突っ込みたくなった。どうみても、一昔前の丸みを帯びた、古くさいデザインである。怪獣映画のロボットを思い出したのは、言うまでもない。

「なんだこれ!!キ○グジョーじゃねーんだよ!!」
「こんなデザインにしたのは、親しみを出すためでね。うん。」

 確かに、愛着がわかないこともない。

「それじゃーね!2時間後くらいに、ジュース持ってくるから!」
「あー、頼むわ。」




 2時間後。ジュースを持って、さっきの部屋に行こうとする、ジェイコフに、科学者の1人が話しかけた。

「お坊ちゃま、《ドライさん1号》には、冷却機能に問題があって、長時間の使用は危険と言うことですが・・・・・・。」
「な、何だと!?」

 ジェイコフは、危うく、ジュースをこぼしそうになる。

「セバスチャン、ジュースを頼むぞ!」
「お、お坊ちゃま!!」



 ジェイコフは、老執事と共に、部屋へ駆け込んだ。が、なかなかあかない。どうやら、中からしめられているようである。あらゆる手段を試した結果、夜中の2時くらいに、ようやく突破できた。それほど防御は固く、有刺網に電子ロックなどが全て置かれていた。部屋に入ったジェイコフは次の瞬間、絶句した。その場には、どこかのボクシングマンガのように、白く燃え尽きてしまった3人の男と、鞭をふるいながら暴走するロボ。

「ふっ、ジェイコフ、俺は燃え尽きてしまったぜ・・・・・・。」
「パクリはもう良いから、起きろ!!何があった!!」

 慌てて、3人を揺すり起こすジェイコフ。

「トットトベンキョウシナサイ!!電気ムチヲフルイマスヨ!!」
「おいどーいうことだジェイコフ!!このロボ、だいぶ前から暴走し始めたぞ!!こいつの授業は分かり易かったのに!!んでもって、いきなり鞭をふるうんだ!それから後は、すんごいスパルタ授業になって・・・・・・そして、いきなり部屋から誰も出入りできないようにしてさ!」

 ヒナタは涙目で訴えた。

「すまない、ヒナタ。こいつには、冷却機能に問題があるらしい。それが原因で暴走したんだろう。」
「んだとォ!?」

 ジェイコフは、デッキケースを取り出す。

「やつには、デュエマに負けると強制終了するプログラムを組み込んである!!」
「何でそんな面倒なプログラム組み込んだんですか!!」

 リョウが突っ込む。確かに、もっともである。

「何故か?ふふふ・・・・・・面白そうだからだよ!」
(ダメだこの人・・・・・・。)
 

 3人は呆れて口が開いたままだ。ジェイコフは、デッキケースの一番上のカードに向かって、囁いた。

「ムスタング、頼むぞ。」
『おおう!!』
「ドライさん、デュエマで勝負だ!!」
「イイデショウ・・・・・・!!」



 ターン12:ドライさんのターン。互いにバトルゾーンのクリーチャーは、ドライさんが0、ジェイコフの場には《メッサダンジリ・ドラゴン》。そして、ジェイコフのマナは相当たまっている。

「ワタシノターン、《パクリオ》召喚。効果デ、アナタノ手札ヲミテ、
シールドヘ!!《偽りの王 ヴィルヘルム》ヲシールドニ!!」
「ピーピングハンデス・・・・・・!厄介だね。僕のターン、《蒼黒の知将ディアブロスト》召喚!」

蒼黒の知将ディアブロスト SR 闇文明 (5)
クリーチャー:デーモン・コマンド 6000
バトルゾーンにある相手のクリーチャーはすべて「ブロッカー」を得る。
W・ブレイカー

「さて、ターンエンドだよ。」
「ワタシノターン、《トロン》と《スーパーハッカー サイバー・クーン》ヲ召喚!」

スーパーハッカー サイバー・クーン R 水文明 (5)
クリーチャー:サイバーロード/ハンター 2000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分のサイバーロードを3体破壊してもよい。そうした場合、進化ではないサイバー・コマンドが出るまで自分の山札の上からカードをすべてのプレイヤーに見せる。そのクリーチャーをバトルゾーンに出し、残りを自分の墓地に置く。

「大改造!ビビビ!!サイバーロード3体ヲ材料ニ、アラワレヨ!!《サイバー・R・コンストラクション》召喚!」

サイバー・R(リ)・コンストラクション P 水文明 (9)
クリーチャー:サイバー・コマンド 12000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の墓地にあるサイバーロードをすべて、手札に戻す。
T・ブレイカー

 サイバーロード3体をベースとして、強力な電脳獣、サイバー・コマンドが現れる。しかし、なお、ジェイコフは余裕そうだ。

「僕のターン。行くよ!!《フェアリー・ギフト》を唱え、《誇り高き破壊者 ムスタング》召喚!さらに、《プライマル・スクリーム》を唱え、山札から4枚を墓地に!!」

 墓地に落ちた、4枚中1枚がクリーチャーのカードだ。

「来たぞ!《ディアブロスト》の効果で、お前のクリーチャーは全員、ブロッカー化されているから、《R・コンストラクション》破壊!!」
「ナッ、バカナ!!」
「ターンエンドだ!」

 観戦していたヒナタに、ドラポンが話しかける。

「ヒナタ!ジェイコフの使っている、アウトレイジ、《ムスタング》は紛れもなく、封印されていた古代のカードっちゃ!」
「じゃあ、あいつも・・・・・・!!」

 ターン15、ジェイコフのターン。

「行け!《「祝」の頂 ウェディング》で攻撃!!そしてッ!!《天頂秘伝 ゼニス・レクイエム》を唱えて、ワールド・ブレイカーに!!シールドは全て、墓地送りにして、《ムスタング》でダイレクトアタック!!」
「キ、キノウテイシ・・・・・・。」

 そう言って、ドライさんは機能停止した。

「す、すげーな!お前!アウトレイジを手に入れたなんて!!」

 ヒナタが感嘆の声を上げる。

「まーね!」
「これで、教団の連中との戦いも安心だな!」
「きょう・・・・・・だん?」

 ジェイコフ1人だけが、教団について、何も知らなかったのであった。



 翌日。

「あー、昨日は酷い目にあったぜ!俺マジ寝不足だわ。」
「ふん、どうせ貴様は勉強しても頭に入っていまい。」
「まあまあ・・・・・・。」



 一週間後、テストの結果が配られた。そして、ヒナタ、レン、リョウの3人は職員室に来ていた。

「「「・・・・・・。」」」
「全く、テストの途中に居眠りとは・・・・・・赤点とるのも無理ないな。」

 先生が、ため息をつきながら、言う。

「「「・・・・・・。」」」
「お前ら補習な♪」

 先生は笑顔で言った。次の瞬間、3人の表情が恐怖に変わる。

「「「あーんまーりだぁー!!!!!!!!」」」

 ちなみに、結局、ジェイコフからレアカードは貰えたらしいが、3人とも怒った親から没収となった。(ちなみにジェイコフは普通に良い点だったらしい。)

ターン39:覚醒する力 ( No.119 )
日時: 2013/08/08 09:04
名前: タク ◆XaammrlXPk (ID: 0.DI8Vns)

「なぁ、ヒナタ、知ってるか?この学院が建ったのは、武闘財閥って言う財閥のおかげなんだ。そこの財閥の御曹司は、俺の友達でさ。」

 昼休み、廊下を歩きながら無頼シントと暁ヒナタは会話していた。

「武闘財閥っていうと、あの超大型企業ですか?」
「ああ、財閥の御曹司の名前は武闘フジ。俺のライバルの一人で、そのプレイスタイルは理知・計算ずくめのテツヤの戦略とは、真反対。自壊、墓地肥やし、そして墓地進化!ロマノフ一族の力を最大限にまで引き出す、強力なデッキを所持しているのさ。」
「ロマノフって、背景ストーリーだと、本当に財閥じゃないですか。」

 ヒナタは驚いたように言った。

「ただ、アイツには本当にヤバイ切札を所持しているんだ。」
「あれですか?《大邪眼B・ロマノフ》ですか?」

 しかし、その答えをシントは一蹴した。

「違うな。」
「じゃあ、マッド・ロック・チェスター(《邪神M・ロマノフ》、《邪神R・ノマノフ》、《邪神C・ロマノフ》の3体で構成されるゴッド。ただし、《邪神M・ロマノフ》はプレミアム殿堂入り。)ですか?」
「それも違う。だいたい、《邪神M・ロマノフ》はプレミアム殿堂入りしていて、デッキには入れられない。」
「じゃあ、《暗黒皇グレイテスト・シーザー》ですか?」
「違う。」
「じゃあ、何なんですか!!」

 ヒナタはとうとう、堪忍袋の緒が切れて、声を荒げた。しかし、シントは宥めるように手で制した。

「まあ、落ち着けって!まあ、いずれ戦ったときに分かるさ。ただ、い
えるのは、ドラゴン・ゾンビじゃねーってことだ。」
「ちぇ・・・・・・教えてくれたって良いじゃないですか。」

 ヒナタはふくれっ面で返した。が、そのときであった。

「ん・・・・・・黒煙?」

 シントはふと呟いた。まさに、2人の周りには、黒い霧の姿。

「ど、どうなってやがる!!」
「シント先輩!振り払って!これ、吸ったらヤバイですよ!!」

 見上げると、そこには鎧に身を包んだ、謎の男の姿。

「我が名はハゴロモ・・・・・・。貴様らに天誅を下しに来た。」
「あ?天誅?何だ?天からネズミでも降ってくるのか?天チューってことで。」

 こんな状況でもちくりと嫌味を指すシント。しかし、ハゴロモはそれを無視し、

「天誅!!」

 と叫び、床へ舞い降りる。そして、杖を振り下ろした。

「おらぁっ!!ヒナタに何するんっちゃ!!」

 が、間一髪。突然ヒナタのデッキから飛び出てきたドラポンに、拳銃で防がれてしまう。

「ナイスだぜ、ドラポン!!」
「おう!」

「おのれぁ・・・・・・!!」

 ハゴロモは、ヒナタに飛びかかるようにして、あの黒い空間へ引きずり込んだ。

「ヒナタっ!!」

 シントの声が聞こえたが、直後にとぎれる。

「ちっ、シント先輩!」
「さぁ、人間よ。どちらか、選べ。」

 瞬時にシールドが展開され、デッキ手札が用意される。

「消滅の未来か、永遠の絶望か?」




 ターン13:ハゴロモのターン。互いのシールドは3枚。ヒナタのバトルゾーンには、《一撃奪取 トップギア》と《双拳銃 ドラポン》。一方、ハゴロモの場には自身の分身である、《神光のイザナイ ハゴロモ》だけだ。

「さて、私のターン。《交錯のインガ キルト》召喚!我をタップし、光臨発動!《真実の名 アカデミアン》召喚!どうだ!私は、伝説のゴールデン・エイジのクリーチャーでさえも呼び出せるのだ!!効果で、《ドラポン》を手札に!!」
「ちっ、バウンスを貰ったか。」

 手札に戻るドラポン。バウンスでは、ドロン・ゴーも何もない。

神光のイザナイ ハゴロモ P 光文明 (6)
クリーチャー:オラクル 4000
光臨−自分のターンの終わりに、このクリーチャーがタップされていた場合、自分の山札を見る。その中からコスト8以下の無色クリーチャーを1体選び、バトルゾーンに出してもよい。その後、山札をシャッフルする。

真実のトゥルーネーム アカデミアン P 無色 (7)
クリーチャー:リキッド・ピープル/アンノウン 7000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにあるクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻してもよい。
W・ブレイカー

「はははっ!どうだ!この私は、教団階級”イザナイ”では最強なのだからな!名ばかりの”カノン”や他の”イザナイ”と一緒にしないで貰おうか!!」
「あーはいはい、あーはいはい。」
「ちょっと!?聞いてるの!?」
「ぜーんぜん。」

 即答。まさしく、聞き流している。

「俺のターン、《ドラポン》召喚。呪文、《ヒラメキ・プログラム》で破壊。」

ヒラメキ・プログラム R 水文明 (3)
呪文
自分のサイキックではないクリーチャーを1体破壊する。その後、自分の山札の上から、その破壊されたクリーチャーよりコストが1多いクリーチャーが出るまで、カードをすべてのプレイヤーに見せる。そのクリーチャーをバトルゾーンに出してもよい。その後、山札をシャッフルする。

 《ドラポン》にヒラメキ・プログラムを撃ち、破壊するヒナタ。

「そして、ドロン・ゴーで《ドラゴ・リボルバー》を出して、《ロードスター》も山札から召喚だ!」

 ドロン・ゴーとこの《ヒラメキ・プログラム》は非常にかみ合っている。実質これで、クリーチャーが一体増えるのだから。

「ぐぬぅ・・・・・・!貴様が選ぶのは、破滅の未来のようだな!!」
「《ロードスター》の効果で、マナも墓地送りに!そして、墓地が6枚たまったから、《百万超邪 クロスファイア》召喚だぜ!!いっけぇ!!《ロードスター》でW・ブレイク!」

 シールドを割る《ロードスター》。しかし、

「S・トリガー発動!《支配のオラクルジュエル》で《クロスファイア》を破壊する!天誅ッ!!」
「なっ!!《クロスファイア》がッ!!」

 次の瞬間、《クロスファイア》に焼き印が押される。

支配のオラクルジュエル P 光/闇文明 (8)
呪文
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
S・トリガー
相手のタップされていないクリーチャーを1体破壊する。
バトルゾーンにある相手のクリーチャーをすべてタップする。

 《クロスファイア》が破壊された直後、ヒナタの場のクリーチャー全員に光の輪が填められる。つまり、残りのクリーチャー全員をタップしたのである。

「ははははははッ!何が《クロスファイア》だ!弱い弱い!はははははは!」

「いい加減にしておけよ・・・・・・!俺の仲間を何人傷つけたら、気が済むんだァー!!!」

 激昂するヒナタ。表情からは、もはや怒りの感情しか読み取れない。

「なっ、何をほざくか!!私のターン!神の力は偽りか真実か?神化せよ!そして、天誅を下せ!《アカデミアン》から進化!《聖忌祀ニューウェイヴ》!」

聖忌祀(せいきまつ)ニューウェイヴ P 無色 (8)
進化クリーチャー:オラクリオン 13000
進化−自分の無色クリーチャー1体の上に置く。
T・ブレイカー
このクリーチャーまたは自分の他のクリーチャーが破壊された時、相手のクリーチャーを1体破壊する。
相手のターン中に自分のシールドがブレイクされた時、このクリーチャーは相手のシールドを1枚ブレイクする。

「T・ブレイク!!」

 ヒナタのシールドが全て割れる。しかし、ヒナタは笑みを浮かべた。しかし、その笑みはいつもの笑みとは違った。相手をあざ笑うような笑みだ。同時に、ヒナタのクリーチャー全員の瞳が赤黒く光る。そして、破壊を意味する宣言を、神の使いに言い放った。

「S・トリガー、《無法のレイジクリスタル》。」

 直後、《ニューウェイブ》が水流に飲まれて消滅し、《ハゴロモ》が破壊された。

「なっ、何が起こった・・・・・・!?まさかあの少年、怒りにまかせて自分の力を暴走させているのか!?」

無法のレイジクリスタル P 水/火文明 (8)
呪文
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
S・トリガー
バトルゾーンの相手の、パワー6000以上のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。その後、相手のパワー6000以下のクリーチャーを1体破壊する。

「俺のターン。」

 ハゴロモは少年の頭上に、水晶のような結晶が浮遊しているのを見た。そして、叫んだ。

「バカな・・・・・・!0・メモリーだと!?」
「0・メモリー、《ドラゴ・リボルバー》を進化。」

 直後、《ドラゴ・リボルバー》の体が腐敗し、骨が露出し始める。が、同時に黒い炎を身にまとう。

「《アサルトブレイバー L7》ッ!!」

Re: デュエル・マスターズ 0・メモリー ( No.120 )
日時: 2013/08/08 16:16
名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: PNtUB9fS)

 課題の量がえげつなさすぎて現実逃避すらも困難になりつつある白黒です。

 ターン38のタイトルを見た瞬間、笑いが込み上げると同時に感心しました。成程、確かにクリーチャーに漢字をあてれば『召喚獣』になりますね。クリーチャーは基本的に召喚するものですし、大型獣みたいに〜獣って言いますしね。
 そしてまた現れた教団の、今度は《ハゴロモ》ですか。そろそろ《パイル》が出て来ると思いましたが、アテが外れました。
 《ハゴロモ》のデッキはオラクリオンのようですね。《ニューウェイヴ》の能力は最初見た時、かなり驚かされましたが、やっぱり普通に殴るだけでもこのサイズだと強力です。
 今度は《クロスファイア》がやられ、今だ謎の多い0・メモリーによって《ドラゴ・リボルバー》がヤバい進化をしたようですが……なんだかどこぞの暗黒進化を思い出しますね。
 《クロスファイア》がやられたということは、奴が出て来る兆候と見ましたが、それより《アサルトブレイバー L7》の方が気になりますね。《ドラゴ・リボルバー》から進化した意味と、その能力。《ハゴロモ》とのデュエルはどうなるのか。今後の展開も楽しみです。

Re: デュエル・マスターズ 0・メモリー ( No.121 )
日時: 2013/08/08 22:49
名前: タク ◆XaammrlXPk (ID: 0.DI8Vns)

白黒

まあ、オリキャラの見せ場を作ろうと、色々案じた結果、このような回になりました。タイトルだけでなく、ターン38はネタ要素も色々詰め込んでみました。
ターン39では、ヒナタに秘められた力と0・メモリーについて触れました。《アサルトブレイバー L7》は、進化アウトレイジの命名ルールに則って、つけました。L7は戦車の一種の名前です。色々、これのためだけに丁度いい名前を探したんですけどね。”アサルトブレイバー”の部分に当たる当て字は、次の話で明らかになると思います。ちなみに、《L7》の容姿は、ドラゴン・ゾンビのような白骨化した竜の体に、マフィアのような制服、そして両腕がバズーカ砲のような重火器になっています。
それでは、次回をお楽しみに。


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