二次創作小説(紙ほか)

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デュエル・マスターズ 0・メモリー 堂々完結
日時: 2014/12/07 13:44
名前: タク ◆XaammrlXPk (ID: oLjmDXls)

【読者の皆様へ】
初めまして、二次などで創作を行っている、タクと申します。この度はデュエル・マスターズ 0・メモリー、完全に完結しました! 今まで皆さん、応援ありがとうございました。続編、デュエル・マスターズ D・ステラも応援よろしくお願いします!

【番外編あらすじ】
教団の脅威は去ったはずだった。教団の神官、バラモンとデトロイトによって呼びこされた2人の無法の覇者、そして竜神王。しかし、それはやがて世界を脅かす要因に。そして、ヒナタがデュエマをやめる!? 衝撃の番外編、ついに本格始動!

用語集>>10

登場人物紹介>>02
デッキ紹介>>67
デッキ紹介2 >>190
参照1000突破企画:切札紹介 >>114

本編>>247

番外編:強襲の竜神王編

エクストラターン0:キー・メモリアル >>246
エクストラターン1:異変 >>253
エクストラターン2:竜神王 >>254
エクストラターン3:恐怖 >>257
エクストラターン4:狂気 >>258
エクストラターン5:行動開始 >>261
エクストラターン6:デコード >>262
エクストラターン7:ケリを付けろ >>265
エクストラターン8:敗者の条件 >>266
エクストラターン9:急襲、竜神王 >>267
エクストラターン10:決死の特攻 >>268
エクストラターン11:デッド・オア・デッド >>280
エクストラターン12:鬼 >>298
エクストラターン13:暴かれた根源 >>300
エクストラターン14:捨てられたデッキケース >>301
エクストラターン15:ベルフェモール >>304
エクストラターン16:向き合うこと >>305
エクストラターン17:大阪へ >>307
エクストラターン18:咆哮、激震、超克 >>310
エクストラターン19:星として、海に散る >>311
エクストラターン20:絶望への反逆 >>312
エクストラターン21:決戦の舞台へ >>313
エクストラターン22:立ち塞がる無法の皇 >>314
エクストラターン23:激震、インフィニティ・ドロン・ゴー! >>315
エクストラターン24:最後の戦い >>336
エクストラターン25:反逆の一戦 >>337
エクストラターン26:竜神王結合 >>338
エクストラターン27:破壊衝動 >>339
エクストラターン28:絶望と破壊の渦 >>340
エクストラターン29:終焉      >>341

参照3000突破記念!ヒナタへ56の質問
>>176 >>177

短編1:仁義なき戦い(パブリック・エネミー) >>163 >>164
短編2:恋の裏技 >>182 >>185 >>188
短編3:親父の背中 >>206
短編4:恐怖、学園七不思議!? >>281 >>283 >>285 >>289 >>290 >>294 >>295
短編5:探偵パラレル >>306


コラボ番外編

モノクロさん作、デュエル・マスターズMythology

”last smile”
あらすじ:デュエル・マスターズMythologyで活躍中のヒロインキャラ、御船汐。彼女の空白の一年間とは、まさしく鎧竜での一年間のことだった。では、何故彼女はそれを失うことになったのか? そして、記憶と共に彼女が失わなければならなかったものとは。オリキャラによって繋がる2作品の謎が今此処に明かされる。
そして、無法と神々が今、交錯する。
短編のつもりが中編クラスの長さになってしまったこの作品。最後まで必見!

第一話:別れと悲劇はデュエマの後で
>>316 >>317 >>321 >>322

第二話:月夜野シオは彼女なのか?
>>323 >>327 >>328

第三話:神話の使い手
>>329 >>330 >>331 >>332

第四話:そして神話へ
>>335 >>345 >>348 >>349

第五話:”先輩”
>>350

キャラクター裏話

パート1 暁ヒナタ >>293
パート2 黒鳥レン >>299


基本、概存のカードを使用していますが、これからの展開でオリジナルカードを使うかも知れません。ご了承下さい。

なお、クリーチャーの解説などは、以下サイト様から引用させていただいています。
DuelMasters Wiki(デュエルマスターズ ウィキ)様

Re: デュエル・マスターズ 0・メモリー ( No.202 )
日時: 2013/10/25 07:49
名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: 0.DI8Vns)

白黒

コメントありがとうございます。そろそろ、物語も終盤です。

天川も、前作のキャラクターです。全体除去を得意としていますね。後は、ゼニスを切り札とした戦法が特徴的ですね。
《キンジ》の使い手である、キイチは色んな意味で嫌な性格にしたつもりです。面倒くさがりですし。目は常に死んでいますし。
そして、シスコン兄貴のシュウヤですが、相手によってかなりキャラが変わります。ジェイコフもデュエマの実力は認めている一方で、扱いに困っているような感じです。

フジとジェイコフに手を組ませたのは、折角の富豪同士なので何となく合わせてみたかったような感じです。あと、エルとシオ、リョウを組ませたのは、まぁ面白くなるかな・・・・・・と。文明代表の所持者を出すのに、いちいち新キャラを出すわけにもいかないので・・・・・・。
あと、大番狂わせは・・・・・・・多分ないです。はい。

文明の長ですが、これは別冊コロコロで連載しているストーリー・オブ・デュエルマスターズという背景ストーリーの漫画を元に決めました。ただ、肝心の《ジャッキー》と《ブルース》の代理はどうしようかと悩んだのですが、結局デッド&ビートのクリーチャーで合わせました。《デス・シュテロン》にしたのは、訳があります。まぁ、それは後ほどに。

それでは、また。

ターン69:エグザイルの驚異 ( No.203 )
日時: 2013/10/26 09:21
名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: 0.DI8Vns)

「ま、まずい・・・・・・!アタシのターン、《偽りの名 バルガ・ラゴン》を召喚!」

 連ドラの必須パーツ、《バルガ・ラゴン》を繰り出したコトハ。攻撃するたびに、ドラゴンを出す強力獣だ。

偽りの名(コードネーム) バルガ・ラゴン P 火文明 (7)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/アンノウン 7000
このクリーチャーが攻撃する時、自分の山札の上から1枚目をすべてのプレイヤーに見せる。そのカードが進化でないドラゴンであれば、バトルゾーンに出してもよい。
W・ブレイカー

「スノーフェアリーをサポートに、ドラゴンをメインにしたデッキか。しかし、お前も可愛くないものだな。一度でもいいから、「お兄ちゃんだーい好き!」って言って俺の胸に飛び込んできても」
「ぜっ、たい、やるかー!!本当にぶっ殺すわよ、バカアホ兄貴!!《チャミリア》のタップトリガーで、山札から《竜星バルガライザー》をサーチ!」
「ははは!どんなに言われても、俺は折れないぞー。何故なら、それが照れの裏返しだということを、お兄ちゃんは知っているからだ!」
「これ、本音なんだけど!!」

 逐一腹の立つ兄だと彼女は感じる。そして、相当な重症だ。ここまでだと、ある意味賞賛に値する。コトハからすれば、賞賛ではなく硝酸をぶっかけたいところだろうが。ヒナタは一度、コトハに問いかけた。

「おーい、この人の異常なシスコンっぷりって何かワケがあるのか?」
「うん。深いわけがね・・・・・・。」

 声のトーンを落とし、コトハは語り始めた。

「あの兄貴・・・・・・アタシを異常に好いてるのよ。以上。」
「ぜんっぜん深くねえ!!何か過去に深いドラマがあるのかと思ったぜ!!」

 盛大に突っ込むヒナタ、しかし、そうしている間にもシュウヤはプレイングを進める。

「ハハハハハ!!俺のターンだ!《ディス・メルニア》をさらに召喚!さあ呪文、《デッドリー・ラブ》で《クーマン》を破壊し、《バルガ・ラゴン》を破壊だ!そして、ドロン・ゴー!!」

 直後、悪寒がコトハを襲った。恐ろしい気配、これは天川から聞いた--------------------------

「賢者の力と愚者の力、それらが融合するとき、1つの真実が導き出される!無限皇に代わり、君臨せよ!水文明長代行、《百仙閻魔 マジックマ瀧》!」


百仙(バイト)閻魔(ヘル) マジックマ瀧 VR 水/闇文明 (7)
エグザイル・クリーチャー:アウトレイジMAX 7000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
このクリーチャーが攻撃する時、相手の手札を2枚見ないで選び、捨てさせる。このターン自分のアウトレイジはブロックされない。
W・ブレイカー
ドロン・ゴー:このクリーチャーが破壊された時、名前に「百仙」または「閻魔」とあるエグザイル・クリーチャーを1体、自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。
自分の他の、名前に「マジックマ瀧」とあるエグザイル・クリーチャーをバトルゾーンに出すことはできない。

「うそっ!!これじゃあ・・・・・・!!」
「ははは!覚悟しろ!・・・・・・ターンエンドだ。」

 今、完全に召喚酔いのこと忘れていたよね?と突っ込みたくなった。しかし、抑える。ここで突っ込んだら負けのような気がしたからだ。

「アタシのターン!!」

 彼女の運がよければ、目当てのカードは山札に眠っているはずだ。

「《竜星バルガライザー》召喚!そして呪文、《魂の呼び声》を唱えて、レッドコマンド・ドラゴンを指定!」

魂の呼び声 UC 自然文明 (3)
呪文
種族をひとつ選び、自分の山札を見る。その中から選んだ種族を持ち名前が異なるクリーチャーを3体選んで相手に見せる。山札をシャッフルしてからその3体を好きな順序で山札の一番上に戻す。

 《魂の呼び声》。種族を指定し、山札を見てその中から名前の違う3体を順番に山札の上に置く呪文だ。しかし、

「うそっ・・・・・・!いや、だけど・・・・・・!!」

 お目当てのカードは、シールドに眠っているらしかった。

「《国士無双カイザー「勝×喝」》、《鬼カイザー「滅」》、《ジャジャーン・カイザー》の順に山札の上へ!《バルガライザー》で攻撃!」
「《ディス・メルニア》でブロック!」

 分かっている。本意ではないが、《バルガライザー》は切り捨てる作戦だった。その代償として、

「《国士無双カイザー「勝×喝」》召喚!」

 さらなるドラゴンが現れるのだから。

国士無双カイザー「勝×喝」(ガッツ) P 火文明 (8)
クリーチャー:レッド・コマンド・ドラゴン/ハンター/エイリアン 8000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、バトルゾーンにある自分のドラゴン1体につき1回、相手とガチンコ・ジャッジする。こうして自分が勝つたび、相手のコマンド1体または相手のパワー7000以下のクリーチャーを1体破壊する。(ガチンコジャッジ:各プレイヤーは自身の山札の上から1枚目を見せ、それを一番下に置く。そのカードのコストが相手以上であれば、自分の勝ちとする)
スピードアタッカー
W・ブレイカー

「《「勝×喝」》が出たとき、自分のドラゴンの数だけ、ガチンコ・ジャッジする!」

 この場合は、回数は1回だけだ。結果は、コトハがコス6の《鬼カイザー「滅」》、シュウヤがコスト4の《解体人形ジェニー》だった。

「勝ったから、《マジックマ瀧》を破壊!!」
「ドロン・ゴー!《マジックマ瀧》を再び召喚!」

 やはりしぶとい、エグザイル・クリーチャー。スレイヤーのブロッカーもいるため、攻め込んでも意味がないからかターンを諦めた。

「俺のターン!呪文、《ハイドロ・ハリケーン》!!」
「げっ!!」

ハイドロ・ハリケーン R 水文明 (6)
呪文
バトルゾーンにある自分の光のクリーチャー1体につきカードを1枚、相手のマナゾーンから選び、持ち主の手札に戻してもよい。
バトルゾーンにある自分の闇のクリーチャー1体につき、バトルゾーンにある相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻してもよい。
※殿堂入り

「俺の場に、闇のクリーチャーは3体!全員手札送りだ!!」
「くっ!《チャミリア》!《バルガライザー》!《コッコ・ルピア》が!」

 さらに、猛追は続いた。

「そして、《マジックマ瀧》でW・ブレイク!!ここで、アタックトリガー(攻撃時に発動する効果)が発動!お前の手札を2枚、墓地送りだ!選ぶのは当然、さっき手札に行ったばかりの《バルガライザー》と《コッコ・ルピア》!」

手札を2枚破壊。それは、かのプレミアム殿堂呪文、《スケルトン・バイス》並みの強力な効果だった。

「ははは!どうだ!降参か?さて、《ブラッドレイン》と《ディス・メルニア》でさらに2枚シールドをブレイクだぁー!!」
「・・・・・・来たッ!!」

 コトハはこの時、勝利を確信していた。何故ならば、これがこのデュエマで、最後の兄のターンと確信したからだった。

ターン70:勝利宣言 ( No.204 )
日時: 2013/10/25 23:22
名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: 0.DI8Vns)

シールドは残り1枚。コトハは本来なら、精神的にもゲーム的にも追い詰められたはずだ。しかし、コトハの表情は勝利を確信した笑みだった。

「やっぱり、シールドに埋まっていたのね・・・・・・!それで終わり?」
「ターンエンドだ!次のターン、勝負を決めてやる!!」
「ざーんねん。それは叶わないわ。何故なら、もう”兄貴のターンは来ないから。”」

 彼女の言っていることの意図が読めなかったシュウヤ。しかし、彼女の言っていることの意味がわかった。

「数多の勝負を乗り越え、ここに宣言する!未知なる侵攻者へ掲げる反逆の旗に浮き出る二文字、それは”勝利”!!《勝利宣言 鬼丸「覇」》召喚!!」

勝利宣言ビクトリー・ラッシュ 鬼丸「ヘッド」≡V≡ 火文明 (10)
クリーチャー:ヒューマノイド/レッド・コマンド・ドラゴン/ハンター/エイリアン 9000+
スピードアタッカー
パワーアタッカー+5000
このクリーチャーが攻撃する時、相手とガチンコジャッジする。自分が勝ったら、このターンの後にもう一度自分のターンを行う。(ガチンコジャッジ:各プレイヤーは自身の山札の上から1枚目を見せ、それを一番下に置く。そのカードのコストが相手以上であれば、自分の勝ちとする)
T・ブレイカー

 《勝利宣言 鬼丸「覇」》。攻撃時のガチンコ・ジャッジに勝てば、エクストラターンを得られる最強とも名高いビクトリーカード。

「し、しまったぁー!!そんな奴をデッキに・・・・・・!!」
「兄貴、覚悟ッ!!《鬼丸「覇」》で攻撃!この時、アタックチャンス発動!《炎龍秘伝 カイザー・フレイム》で《ディス・メルニア》を破壊!!」


炎龍秘伝カイザー・フレイム UC 火文明 (7)
呪文
アタック・チャンス−レッド・コマンド・ドラゴン
相手の「ブロッカー」を持つクリーチャーをすべて破壊する。
バトルゾーンに自分の ≡V≡ (ビクトリー)を持つレッド・コマンド・ドラゴンがあれば、この呪文を唱えた後、墓地に置くかわりに山札の一番上に置いてもよい。

 さらに、《ディス・メルニア》を破壊。そしてガチンコ・ジャッジ。しかし、ここで《カイザー・フレイム》のもう1つの効果が発動する。

「《カイザー・フレイム》の効果発動!自分の場にビクトリーカードがある場合、この呪文を墓地に置く代わりに山札の一番上に置く!」

 つまり、ガチンコ・ジャッジの勝率が上がるのである。案の定、ビート中心のシュウヤのデッキには、コストの高いクリーチャーは、《マジックマ瀧》以外入っておらず、結果、コトハが《カイザー・フレイム》、シュウヤが《腐敗電脳メルニア》だった。

「く、くそっ!!」
「T・ブレイク!!さらに効果で、”もう一回”アタシのターン!!」

 ここで《鬼丸「覇」》のもう1つの効果が発動。単純に言えば、”もう一度自分のターンが行える”のである。

「今度は、マナ進化GVでマナのドラゴン3体を進化元に、《超天星バルガライゾウ》をバトルゾーンへ!!」

超天星ちょうてんせいバルガライゾウ VR 自然文明 (9)
進化クリーチャー:アース・ドラゴン/フェニックス/サムライ 15000
マナ進化GV−ドラゴンを3体自分のマナゾーンから選び、このクリーチャーをその上に重ねつつバトルゾーンに出す。
メテオバーン−このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを3枚選び墓地に置いてもよい。そうした場合、自分の山札の上から3枚をすべてのプレイヤーに見せる。その中から進化ではないドラゴンを好きな数、バトルゾーンに出してもよい。残りを墓地に置く。
T・ブレイカー

 現れたのは、不死鳥の力を手に入れた龍を呼ぶ龍。”バルガ”の血筋を持った、究極のクリーチャーだった。

「《バルガライゾウ》のアタック時のメテオバーンで山札を3枚めくり、効果で・・・・・・《鬼カイザー「滅」》を召喚!」

 デッキのドラゴンの比率が、普通の連ドラよりも低いからか、1体しかドラゴンは呼べなかった。が、十分だ。

「残りのシールドをブレイク!!」
「くああっ!!S・トリガー発動!!《デーモン・ハンド》で《鬼丸「覇」》を破壊!!」

 除去耐性が無い故に、簡単に破壊されてしまった《「覇」》。しかし、遅かった。何故なら、仮にそれを破壊したとして、

「《鬼カイザー「滅」》で--------------------」

 呼び出された龍が待ち構えているのだから。

「ダイレクトアタック!!」
「うっ・・・・・・馬鹿なぁー!!」





「わかった。約束通り、暁との結婚を認めよう。」
「ちょっとまてぇー!!スケールでかくなってるんだけど!!」

 コトハは慌てて突っ込む。直後、

「こんのバカ兄貴!!」
「ぐはぁー!!」

 このシスコン兄貴にアッパーカットを食らわせた。シュウヤは、驚く程に吹っ飛び、気持ちいいほどにドサッと音を響かせ、倒れた。

「流石我が妹・・・・・・運動音痴のくせに、格闘技だけは習得している・・・・・・。」

 そう、遺言を残しシュウヤは空の星となったのだ。(死んでいない。)



 
 中堅戦で白星を獲得し、残すは大将戦を残すのみとなった。ここで勝ち抜くには、ヒナタが敵の大将、ジェイコフに勝利するしかない。

『大将戦!!両者、デッキを用意してください!!』

「ヒナタ。ボクは君に勝つために、ばっちり練習したんだ。負けるつもりはない!!」
「へへっ、そりゃあこっちも同じだッ!!互いに後悔のないようになッ!!」

 しかし、ヒナタは1つの不安を抱えていた。今朝、《アラシ》のカードが突然消えたことである。幸い、今回はビート中心のデッキのため、入れていなかったが、心配である。

(考えても仕方がねえ・・・・・・!!今は勝つしかない!!)

『制限時間15分ッ!試合、開始ッ!!』

Re: デュエル・マスターズ 0・メモリー ( No.205 )
日時: 2013/10/26 01:14
名前: Orfevre ◆qg.Pdh2GVU (ID: P4RGPyNJ)


ご参照ありがとうございます

オリジナルカードに関しては「妄想カード集」の集まりで
こんなカードがあったらという思いで作りました

作品も面白いです
クリーチャーの擬人化は考えてなかったので
採用するかもしれません
(厚かましいかもしれませんが…)

宜しければ、オリジナルカードの
感想やアイデアもくれると嬉しいです

短編3:親父の背中 ( No.206 )
日時: 2013/10/26 01:33
名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: 0.DI8Vns)

『グッドモーニング、ヒナタ!鎧龍では上手くやってるかい?父さんも、結構頑張っているよ!この出張も、あと一週間で終わるからさ!で、今ヒナタはデュエマで何のデッキを使ってるんだい?まぁ、デュエマに根を詰めすぎて、勉強が\(^o^)/オワタにならないように気をつけろよ!(笑)それじゃあ、頑張れよ! 父より』

 俺の親父は、よく海外へ出張することが多い。今はオーストラリアにいる。貿易会社の重鎮だけでなく、本当にすごいのはデュエマのプロも副業で兼ねているということだ。曰く、「海外での友好関係を築く手段としてやり始めたらハマって、そのままプロになってしまった。」ということだ。母さんが、何でこんなオヤジと結ばれたのかは未だに分からない。母は、彼の優しくて素直なところに惹かれたのかもと言っていたが・・・・・・全く、恋愛事情とかガキの俺には分からない。
 にしても、あのバカ親父、オーストラリアの時差を考えてメールを送っていないな。今は夜なんだが・・・・・・。それも、真夜中。スマホの電源切り忘れた俺がバカだった。夜中にメールの着メロが鳴り、起きてしまった。ああ、明日は学校で居眠り確定だな、チクショウ。あ、明日は鎧龍サマートーナメントだった。授業ねーんだ。でも、デュエマの途中で寝たら困るな・・・・・・。
 まあ、良い。ここはデッキを組もう。火、自然、水のビートダウンにしようか・・・・・・いや、ここは火、水のアウトレイジデッキで攻めるべきか?火、水、闇も捨てがたいぞ。

「あーっ、チクショォ!!ぜんっ、ぜん纏まらねえ!!」

「お兄ちゃん、やめてよ。大声出すの・・・・・・。」
「わ、わりぃ・・・・・・。」

 全く、困ったものだ。そーいえば、この間、親父が出張に行く前、デュエマしたっけ。あれは確か、武闘ビルでの戦いの前日だったな。





「俺のターン!《ゼッツー》を《ダークナイト クリストファー》に進化!」

 試行錯誤とは言え、久しぶりに使った火水ビートの切れ味は、やはり抜群だった。しかし、流石親父。プロを侮るべからず。場に、《侵入する電脳者 アリス》や《飛散する斧 プロメテウス》、《突撃奪取 ファルコン・ボンバー》を並べてしまった。とにかく俺は、《クリストファー》で《ファルコン・ボンバー》を破壊し、自分の場の《ゼッツー》で《プロメテウス》を破壊した。だが、次の親父のターンだった。

「《紺碧術者 フューチャー》召喚!どーだ、ヒナタ!父さんの切札だ!」
「ア、アウトレイジ!?しかもスピードアタッカー!?」

 そこからは凄かった。《フューチャー》と《アリス》のコンボで、山札に仕込んだ呪文、《ティラノリンク・ノヴァ》で俺のシールドは焼き尽くされ、《フューチャー》でダイレクトアタックを決められてしまった。

「だぁー!!負けたァー!親父手加減しろよ!」
「ハハハハ!お前もまだまだだな!アウトレイジで俺とやり合おうなんざ、100年はえーんだよ!ハッハッハ!」

 だけど、と親父は付け加えた。

「お前、強くなったな・・・・・・。なーんてな、ハッハッハ!」

 いつもの豪快な笑い。照れ隠しだったのかな。親父の陽気な姿。俺はそれが大好きだ。そして、これだけは言える。優しくて、世界一誇れる俺の親父だと。





「・・・・・・朝か。」

 気付けば朝だった。デッキは、結局出来上がった。《百万超邪 クロスファイア》のカードは、実体化する奴以外にも持っていたから、それをメインに組み上げた。《ドラポン》も勿論、入れた。
 
「親父。俺、絶対優勝するからな。とっとと仕事終えて帰ってこいよ。」

 親父が言ってた「強くなったな」は、多分デュエマだけのことじゃない。鎧龍に入ってから、色んなやつとデュエマして、色んなカードに出会って。今の俺を支えてるのは、間違いなくそれだ。だから、勇気を持って臨もうと思う。今日の、最高の晴れ舞台へと。


 
 










 だけど、俺は気づかなかった。《アラシ》が、明らかに不自然な風に乗って、飛んでいったのを。まだ、暗雲は残っている。


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