二次創作小説(紙ほか)

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デュエル・マスターズ 0・メモリー 堂々完結
日時: 2014/12/07 13:44
名前: タク ◆XaammrlXPk (ID: oLjmDXls)

【読者の皆様へ】
初めまして、二次などで創作を行っている、タクと申します。この度はデュエル・マスターズ 0・メモリー、完全に完結しました! 今まで皆さん、応援ありがとうございました。続編、デュエル・マスターズ D・ステラも応援よろしくお願いします!

【番外編あらすじ】
教団の脅威は去ったはずだった。教団の神官、バラモンとデトロイトによって呼びこされた2人の無法の覇者、そして竜神王。しかし、それはやがて世界を脅かす要因に。そして、ヒナタがデュエマをやめる!? 衝撃の番外編、ついに本格始動!

用語集>>10

登場人物紹介>>02
デッキ紹介>>67
デッキ紹介2 >>190
参照1000突破企画:切札紹介 >>114

本編>>247

番外編:強襲の竜神王編

エクストラターン0:キー・メモリアル >>246
エクストラターン1:異変 >>253
エクストラターン2:竜神王 >>254
エクストラターン3:恐怖 >>257
エクストラターン4:狂気 >>258
エクストラターン5:行動開始 >>261
エクストラターン6:デコード >>262
エクストラターン7:ケリを付けろ >>265
エクストラターン8:敗者の条件 >>266
エクストラターン9:急襲、竜神王 >>267
エクストラターン10:決死の特攻 >>268
エクストラターン11:デッド・オア・デッド >>280
エクストラターン12:鬼 >>298
エクストラターン13:暴かれた根源 >>300
エクストラターン14:捨てられたデッキケース >>301
エクストラターン15:ベルフェモール >>304
エクストラターン16:向き合うこと >>305
エクストラターン17:大阪へ >>307
エクストラターン18:咆哮、激震、超克 >>310
エクストラターン19:星として、海に散る >>311
エクストラターン20:絶望への反逆 >>312
エクストラターン21:決戦の舞台へ >>313
エクストラターン22:立ち塞がる無法の皇 >>314
エクストラターン23:激震、インフィニティ・ドロン・ゴー! >>315
エクストラターン24:最後の戦い >>336
エクストラターン25:反逆の一戦 >>337
エクストラターン26:竜神王結合 >>338
エクストラターン27:破壊衝動 >>339
エクストラターン28:絶望と破壊の渦 >>340
エクストラターン29:終焉      >>341

参照3000突破記念!ヒナタへ56の質問
>>176 >>177

短編1:仁義なき戦い(パブリック・エネミー) >>163 >>164
短編2:恋の裏技 >>182 >>185 >>188
短編3:親父の背中 >>206
短編4:恐怖、学園七不思議!? >>281 >>283 >>285 >>289 >>290 >>294 >>295
短編5:探偵パラレル >>306


コラボ番外編

モノクロさん作、デュエル・マスターズMythology

”last smile”
あらすじ:デュエル・マスターズMythologyで活躍中のヒロインキャラ、御船汐。彼女の空白の一年間とは、まさしく鎧竜での一年間のことだった。では、何故彼女はそれを失うことになったのか? そして、記憶と共に彼女が失わなければならなかったものとは。オリキャラによって繋がる2作品の謎が今此処に明かされる。
そして、無法と神々が今、交錯する。
短編のつもりが中編クラスの長さになってしまったこの作品。最後まで必見!

第一話:別れと悲劇はデュエマの後で
>>316 >>317 >>321 >>322

第二話:月夜野シオは彼女なのか?
>>323 >>327 >>328

第三話:神話の使い手
>>329 >>330 >>331 >>332

第四話:そして神話へ
>>335 >>345 >>348 >>349

第五話:”先輩”
>>350

キャラクター裏話

パート1 暁ヒナタ >>293
パート2 黒鳥レン >>299


基本、概存のカードを使用していますが、これからの展開でオリジナルカードを使うかも知れません。ご了承下さい。

なお、クリーチャーの解説などは、以下サイト様から引用させていただいています。
DuelMasters Wiki(デュエルマスターズ ウィキ)様

ターン52:理由 ( No.162 )
日時: 2013/09/22 19:11
名前: タク ◆XaammrlXPk (ID: 0.DI8Vns)

 日蓮とフジは、激しいデュエマを繰り広げていた。両者、ドラゴンを中心としたデッキ、フジはドラゴン・ゾンビデッキ、日蓮はドラゴンのゴッド・ノヴァを使用している。フジの場には《黒神龍オドル・ニードル》、《ダーク・ルピア》。日蓮の場には、《神龍のイザナイ ガーリック》と《神来のイザナイ 日蓮》だ。シールドはフジが3、日蓮が4という状況だ。

「俺のターン。《黒神龍ダンチガイ・ファンキガイ》召喚!」

黒神龍ダンチガイ・ファンキガイ SR 闇文明 (6)
クリーチャー:ドラゴン・ゾンビ/ハンター 6000
このクリーチャーが攻撃する時、相手とガチンコ・ジャッジする。自分が勝ったら、進化ではないドラゴン・ゾンビを1体、自分の墓地からバトルゾーンに出してもよい。
W・ブレイカー

 現れたのは、反骨の身を持つ死龍。おぞましい雄叫びを上げて、威嚇する。が、

「私のターン。《スーパー獄門スマッシュ》で《オドル・ニードル》を撃破する。」
「くっ、やられたか。だが、墓地から《グールジェネレイド》を召喚!」
「まだですよ!さらに、《ガーリック》と《日蓮》で計3枚のシールドブレイク!!」

 2体のイザナイが、フジのシールドヘ畳みかけた。シールドが一気に割れ、さすがのフジも舌を鳴らす。

「これほどまでとはな・・・・・・!」
「光臨発動!《日蓮》で《真滅右神ブラー》を、《ガーリック》で《龍機左神オアシス》を召喚!」

 《ガーリック》は光臨によって、コスト8以下のアーマード・ドラゴンかドラゴン・ゾンビを召喚できる。これにより、日蓮の場は2倍にふくれあがる。

「《オアシス》の効果で、《ダンチガイ・ファンキガイ》を破壊!」
「ちっ、またかよ!」
「同じデッキで私に挑もうなど、愚の骨頂。さあ、ゴッド・リンク!神々よ、融合せよ!《真龍機神オアシス&ブラー》!」

 現れた龍神はまさしくフジが恐れていたそのものだった。が、

「俺のターン・・・・・・!ははは・・・・・・!信じられないほどヤバイ状況なのに、体がぞくぞくするぜ・・・・・・!俺は、《魔龍バベルギヌス》召喚!効果で自身を破壊して、《偽りの王 モーツァルト》を召喚!」

偽りの王(コードキング) モーツァルト P 闇/火/自然文明 (11)
クリーチャー:キング・コマンド・ドラゴン/アンノウン 17000
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、ドラゴン以外をすべて破壊する。
相手のドラゴンは攻撃することができない。
T・ブレイカー

「《ダーク・ルピア》の効果で《オアシス&ブラー》を破壊!さらに、墓地から《グールジェネレイド》2体をリアニメイト!」
「《ブラー》を残す!」

 繋がるようにコンボが決まる。これらを全て計算してのことなのだ。

「これで、テメーのドラゴンの動きを封じた。さらに、ドラゴン以外の存在、俺の《ダーク・ルピア》と《日蓮》を破壊!」
「や、やられた!」

 さすがの日蓮も驚いたのか、声を上げる。しかし、

「私のターン!進化!《ブラー》を《聖危茉エンカー・ダークオングレイブ》に!」
「なっ!!」

 現れたのは、人造神。効果で墓地の無色を全て取り込み、自身のエネルギーとする。

「さらに《エンカー》で最後のシールドをブレイク!メテオバーンで《儀心のイザナイ 一休》を召喚!」


犠心のイザナイ 一休 P 光文明 (5)
クリーチャー:オラクル 1000
このクリーチャーが破壊された時、コスト7以下の、進化ではない無色クリーチャーを1体、自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。

「ま、まさか!!」
「《一休》でダイレクトアタック!」
「《ハンゾウ》をニンジャ・ストライクで出し、破壊だ!」

 ガマのようなシノビが、《一休》を破壊するが、直前で渦が巻き起こる。

「破壊時の効果で、《双魔左神ディーヴォ》を召喚だ。」

 またゴッドだ。倒しても倒しても、きりがない。が、1ついえることがある。倒しても倒してもキリがないのならば-----------------

「さあ、ターンエンド。次のターン、《モーツァルト》を破壊し、私が勝利を掴む!!」
「ヤ、ヤバイ・・・・・・。俺のターン。」

 直接、根源を叩きつぶせばいいと。

「進化V!ドラゴン2体・・・・・・《グール》2体を進化元に、《超神龍アラブル・トラブル》!効果で、俺様のシールドを全て破壊し、俺の《モーツァルト》と相手のシールドも1枚を残して全て破壊する!!」
「なっ!?」

超神龍アラブル・トラブル ? (9)
進化クリーチャー:ドラゴン・ゾンビ 7000
進化V−自分のドラゴン・ゾンビ2体の上に置く。
このクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、自分のシールドを全て墓地に置く。そうした場合、自分のクリーチャーを破壊し、相手のシールドを1枚残して全て墓地に置く。

 現れたのは、武闘財閥が開発したバケモノ。黒き鎧に身を包み、敵を殲滅せんとの勢いでこちらを睨み付けている。

「さらに、墓地進化。《死神術士デスマーチ》を召喚!」


死神術士デスマーチ UC 闇文明 (1)
進化クリーチャー:デスパペット 1000
ブロッカー
墓地進化−闇のクリーチャーを1体自分の墓地から選び、このクリーチャーをその上に重ねつつバトルゾーンに出す。
このクリーチャーがバトルする時、そのバトルの終わりまで、バトルしている相手クリーチャーのパワーは-4000される。(パワー0以下のクリーチャーは破壊される)

「《デスマーチ》で最後のシールドをブレイク!」
「何故だ!何故そうまでして、我らオラクルの理想郷に刃向かおうとする!」
「トーゼンだろ。」

 日蓮の問いを一蹴し、フジは言い放った。

「押さえつけられて反抗するのは、何もアウトレイジだけじゃねえってこった。」
「------------------------------------------!!」

 フジは拳を振りかざした。そして叫ぶ。

「《アラブル・トラブル》でダイレクト・アタック!!」
「ぐっ、ぐああああああああああああああああ!!」

 黒き龍の炎に、日蓮は焼き尽くされ、消滅した。その姿を見て、フジはため息をつく。

「バカなやつだ・・・・・・。平和を訴えていたはずが、逆に自分たちが争いを起こす起因になっていたとも知らずに・・・・・・何事も行き過ぎはいけないな行き過ぎは。」

短編1:仁義なき戦い(パブリック・エネミー)【前編】 ( No.163 )
日時: 2013/09/23 09:29
名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: 0.DI8Vns)

「お嬢さん、お嬢さん、コッチに来て。」

 これは、本編ターン32から少し後の話。如月コトハは下校の途中だったが、ふと声をかけられた。見ると、怪しげな風貌の男が色んな人形を売っている。

「お守りに1つ如何かな?」
「うーん、1個50円か・・・・・・。」

 それにしても、どこかで見覚えのある人形である。デフォルメされた悪魔のようなブタだ。

「このブタ、どっかで見たような・・・・・・。んじゃ、1つ下さい。」
「まいどー。」



「あーあ、無駄遣いだったかな?」

 買ってみたものの、後悔する。気づけば、もう自室の前まで着いていた。後は、宿題をやって自分のお気に入りのベッドに突っ伏すだけである。それと、最近増えた居候が嬉しそうに「ドラポンとお昼食べに行くんだ♪」とか言っていたが・・・・・・と考えながらドアノブに手をかけた瞬間だった。
 コトハは、咄嗟にしゃがんだ。何故なら、ドアに穴が開いていたからである。そして、撃ち出された光弾の後・・・・・・。そして、黒くこげた人形。結果的にお守りが役に立ったようだ。そして犯人はもう見当がついている。

「ちょっとぉー!!オーロラー!!いきなり、あたしに何するの!!てか、この人形今回の伏線じゃなかったの!?」

「なーんだ・・・・・・!ブタじゃないんだ・・・・・・!コトハかぁ・・・・・・!!」

 コトハは、これ以上彼女を突き詰めるのをやめた。今日のオーロラからは、明らかに異常なオーラを感じる。

「ど、どーしたのよ!」
「フン、別にィ?ブタが来たら、1秒で焼きブタにしてやろうと思っただけだよ?」
「こ、怖ッ!何があったのよ!というか、ブタといえばシオちゃんのペット(?)のブータン?」

 そう問いかけた瞬間、今度は窓ガラスが割れた。

「二度とあたしの前で、その名前を口に出さないで。」
「す、すみません・・・・・・。」
「話せば長いんだけど・・・・・・。」




 数時間前。オーロラはドラポンと一緒に、弁当を食べようとしていた。

「それじゃあ、開けよーよ!」
「おう!」

 ドラポンも、弁当箱のふたを開けようとする。その間にも、

(ああ・・・・・・今日もオーロラはぶちかわええわ・・・・・・。)
「どーしたの?」
「い、いや何でもないっちゃ!」

 ドラポンは顔を真っ赤にする。(元から赤いが。)そして、2人は弁当箱のふたを開けた。次の瞬間、驚愕した。

「「べ、弁当がなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!」」

 思い切り叫ぶ。そして、思わず辺りを見回した。すると------------


「ふー、食った食ったブー。」

 聞き覚えのある声。そして、2人はその声の持ち主に殺意を持った。

「「ブゥータァーン!!」」
「あれ?もしかして、あのちっぽけな弁当は、お前らのモノかブー?」

 とうとう切れたドラポンは銃を構えた。が、次の瞬間、オーロラが傍を横切る。

「あんた!人の弁当食べておいて、図々しいにも程があるわ!!」
「フーン!俺様のものは俺様のもの、お前の分は俺様の分だブー!!」
「ま、まあ喧嘩はよせっちゃ!」
「「うるさーい!!」」

 ドラポンは2匹の攻撃を喰らい、飛んでいった。

「りっ、りーふーじーんっちゃー!!」




「・・・・・・って感じで口論からマジ喧嘩になって・・・・・・。」
「ひっどーい!同情するわ!(後、ドラポンも)」

 コトハも今回は憤慨した。が、

「やっぱ、この間ブータンの弁当を消し炭にしたのが悪かったかな?」

 一瞬で取り消した。

「結局、アンタかい!!」

 ダメだこれ、謝らないと、とシオの家に電話をかけた。シオとコトハは、やはり性格の違いもあり、そこまで仲が良い訳ではない。。この間電話番号の交換までした。

(にしても、月夜野さんも厄介なペットを抱えて大変ね。)

 と思いつつ電話をかけた。しばらくして、シオの家に繋がった。

『ハイ、月夜野です。』
「あ、月夜野さん?ごめんね!うちのオーロラが、この間そっちの相方に迷惑かけちゃったみたいだから、謝らせに行っても良い?」
『いえいえ先輩、こっちも迷惑をかけたみたいですから。』

 次の瞬間、ガチャッと音がし、声が変わる。

『オイイィ!!オーロラと代われブー!!』
「へっ?」

 コトハは一瞬困惑した。同時に、オーロラもコトハの受話器をひったくる。

「言われなくても代わってやったわよ、バーカ!バーカ!」
『よーし!こうなったら、主同士のデュエマで決めるブー!!』
「分かったわ!!望むところよ!!」

 その後、すぐにオーロラは電話を切った。そして、

「コトハァ〜!どーしよー!」

 と、涙声で訴える。

「アンタいい加減にしなさいよ!!あーもー!これじゃあ、相手に謝るどころか喧嘩売ってるようなもんじゃない!!」
「売ったのは相手でしょ!」
「どっちみち、同じよ!」

 すると、再び電話がかかる。

「はい、如月です・・・・・・。」
『すみません、先輩。今ブータンは吊るし上げて、言い知れない恐怖を味あわせているところなのです。』

 それを聞き、一瞬コトハは戦慄を覚えた。

(怖いよ・・・・・・怖いよ・・・・・・月夜野さん・・・・・・。)

「い、良いわよ謝らなくたって。何なら、今からデュエマ・・・・・・する?」
『そちらが良いのなら・・・・・・。』
「じゃあ、海戸町のカードショップ・・・・・・『WIN×WIN』って店だけど、分かる?確か、そっちの家からも近かったと思うけど。5時くらいで良い?」
『分かりました。そこで落ち合うです。』
「OK。じゃあ、またね。」

 と、受話器を置いた。そしてため息をつく。

「急いでいかないと・・・・・・。」

 と言いつつ、まずは着替えようと自室のクローゼットに向かったのであった。

短編1:仁義なき戦い(パブリック・エネミー)【後編】 ( No.164 )
日時: 2013/09/23 11:43
名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: 0.DI8Vns)

 海戸町カードショップ、『WIN×WIN』。そこには、2人のデュエリスト。如月コトハとオーロラ、そして月夜野シオとブータンだった。

「むはは!逃げなかったようだなブー!」
「逃げる?あたしとアタシの相棒が、そんなことするわけないじゃない!」

 いきなり言い争う2人を見て、コトハとシオはげんなりした。

「はぁ、今日はごめんね。」
「良いんですよ。この際、2人に気の済むようにしたほうが、いいと思うんで。」

 店内のデュエルスペースで、早速デッキを出す2人。オーロラとブータンも、カードとなって、デッキに入る。

「「デュエマ・スタート!!」」




 現在、互いのシールドはコトハが4枚、シオが2枚という状況だ。場は、コトハがタップ状態の《無頼勇騎タイガ》と《青銅の鎧》、そしてシオが《一撃奪取ブラッドレイン》、《死神獣ヤミノストライク》だ。そして、シオのターン。

「やはり、先輩のデッキはビート中心ですね。」
「あら?ビートはあまり好みじゃないようね。」
「ご察しのとおりです!呪文、《デッドリー・ラブ》で《ヤミノストライク》を破壊し、《タイガ》を破壊!そして、《ヤミノストライク》の破壊時効果で《殲滅の英雄ハンニバルZ》を召喚!」

殲滅の英雄(カリスマ)ハンニバルZ(ゼータ) VR 闇文明 (7)
クリーチャー:デーモン・コマンド 7000
E・ソウル
地獄返霊4(このクリーチャーが攻撃する時、またはその返霊能力を使った時、自分の墓地からカードを4枚、好きな順序で山札の一番下に置いてもよい。そうした場合、このクリーチャーの返霊能力を使う)
返霊−相手のクリーチャーを1体破壊する。
W・ブレイカー

 現れたのは、悪魔のカリスマ。龍に跨り、威圧する悪魔だ。

「さらに、《ブラッドレイン》で《青銅の鎧》と相打ちに破壊です。」
「やるじゃない!」
「そちらが数を増やして攻めて来るなら、返り討ちにするまでです。」

 だが、コトハはさらに攻め手を増やそうとする。

「アタシのターン!《妖精のイザナイ オーロラ》召喚よ!」
『OK!コトハ、そのままドンドンやっちゃって!』

 オーロラが、カードごしに叫ぶ。

「分かってるって、オーロラ!さらに、呪文《ドンドン打つべしナウ》を唱えるわ!」

 オーロラが現れる。さらに、

ドンドン打つべしナウ UC 自然文明 (1)
呪文
S・トリガー
バトルゾーンにある自分のクリーチャーを1体、タップする。次の自分のターンのはじめまで、相手のクリーチャーが攻撃するたび、そのクリーチャーは可能であればこのようにしてタップしたクリーチャーを攻撃する。このようにしてタップしたクリーチャーが水または闇のクリーチャーであれば、カードを1枚引いてもよい。

「効果でオーロラをタップ!そして、光臨発動!山札から《守護炎龍レヴィア・ターン》を出して、効果で《ダイヤモンド・ブリザード》を《オーロラ》から進化!」

 これによって、召喚酔いのタイムラグを解消したのだ。


ダイヤモンド・ブリザード VR 自然文明 (3)
進化クリーチャー:スノーフェアリー 5000
進化−自分のスノーフェアリー1体の上に置く。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、スノーフェアリーをすべて、自分の墓地とマナゾーンから手札に戻す。

 妖精が進化し、新たなる力を得る。次の瞬間、コトハの手札が一気に増えた。

「効果で墓地とマナのスノーフェアリーは、全てアタシの手札に入ったわ!」
「それで、ビートダウンの弱点である手札枯渇を補ったわけですか。ですが、それで私が動じると思いましたか?私のターン。」

 シオは手札を引くと、ため息をついた。

「これでどうでしょうか?《豚魔槍 ブータン》召喚。そして呪文。《デッドリー・ラブ》で《ブータン》を破壊し、ドロン・ゴーです。」
『ブー!ドロン・ゴーだブー!』

 次の瞬間、カードが入れ替わる。手札から、さらに強大な存在が現れるのだ。

「魔槍の王。生者を貫き、地獄の国家に君臨です——召喚《地獄魔槍 ブリティッシュ》」
『ブリーヒッヒッヒッヒィ!!これで勝利は確定だブリィー!!』

 《ブリティッシュ》となったブータンが高笑いを上げる。確かに、カードのイラストは格好良いのだが、語尾で全部台無しである。さらに、

「手札を破壊し、こちらは手札を補充です。さらに《ハンニバル》でW・ブレイク!!効果で、地獄返霊4発動!墓地を4枚、山札に戻して《ブリザード》を破壊!」
(月夜野さんが新しいカードを中心にしたデッキにしてるなんて・・・・・・。)

 シールドが割られ、焦り出すコトハ。

「ダメ・・・・・・早く何とかしないと・・・・・・。アタシのターン
!」

 ドローをする。そして、来た。目当てのカードが。

「・・・・・・来た!!《冒険妖精ポレゴン》召喚!さらに、進化!妖精のフルパワーを見せてあげなさい!大いなる壁となり、大いなる大地の剣となれ!《ダイヤモンド・フォール》、降臨せよ!」

ダイヤモンド・フォール R 自然文明 (6)
進化クリーチャー:スノーフェアリー 5000+
進化−自分のスノーフェアリー1体の上に置く。
自分のシールドが3枚または4枚の時、バトルゾーンにある自分のクリーチャーすべてのパワーは+2000される。自分のシールドが2枚以下の時、バトルゾーンにある自分のクリーチャーすべてのパワーは+4000される。
バトルゾーンにある自分の、パワー6000以上のクリーチャーはすべて、「W・ブレイカー」を得る。

「そ、それがどうしたんですか?仮にそんなクリーチャーを出したところで、次のターンもう一度《ハンニバル》で・・・・・・。」
「それが、できないのよね。呪文、《お清めトラップ》!」
「!!」

 それを聞いて、シオは動揺した。しかし、顔には出さないでいる。この呪文の効果で、シオは自分の墓地を山札に戻さなければならないのだ。


お清めトラップ R 自然文明 (3)
呪文
自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。
相手の墓地からカードを1枚以上選んでもよい。そうした場合、相手はこれを自身の山札に加えてシャッフルする。

「これは予想していませんでしたね・・・・・・。」
「墓地がなければ、《ハンニバル》の効果も使えない。どう?完璧な筋書きでしょう?さらに、《ドンドン打つべしナウ》で《フォール》をタップし、ターンエンド!これがコンボ、”スノーウォール”!効果でパワーが上がっている《ダイヤモンド・フォール》を前に、誰も手出しはできないわ!」


 一気に状況はコトハに転がった。が、

「私のターン。ならば、これを見ても顔色一つ先輩は変えられずに居られるですか?《ハンニバル》を進化--------------魔界の神。死者を導き、絶望の冥土に降臨です——進化《悪魔神ドルバロム》」
「へっ!?」

 次の瞬間、コトハのマナとバトルゾーンのカードが消えた。

「う、嘘・・・・・・!!」
「《ドルバロム》で残りのシールドをすべてブレイク!!」

 トリガーこそ出たものの、火力呪文で大型クリーチャーが焼けるはずも無く。

「《ブリティッシュ》でダイレクトアタック!!」
「うぅ・・・・・・。アタシの負けかぁ・・・・・・。」

 コトハは項垂れて、ため息をつく。

「そんなことはないですよ。先輩も強かったですし。」
「月夜野さん・・・・・・。ねえ、今度からシオちゃんって呼んでいい?」
「構いませんよ。それより、もう一度デュエマしませんか?」
「ええ、もちろん!!」

 喧嘩がきっかけで(相方同士の)仲良くなれることもある。そう痛感したコトハであった。




「というか、あたしたち忘れられてない?」
「知るかブー!!」

 結局、謝罪の件はどうなったのか。





「理不尽すぎるっちゃぁ・・・・・・。折角のデートが・・・・・・。」
「ドラポン・・・・・・返す言葉もねぇよ・・・・・・。」

 ドラポンは、包帯を巻いた体で、おんおん泣いていたのであった。それを見て慰めるヒナタはもっと大変だっただろうが。

ターン53:オール・デリート ( No.165 )
日時: 2013/09/23 19:51
名前: タク ◆K8cyYJxmSM (ID: 0.DI8Vns)

「貴様は適合者なのだ。教えてやろう。どんなに自分の力がすごいのか、私が貴様に眠る力を呼び覚ましてやる。」
「意味不明・・・・・・とでも言ってやろうか!」

 レンと天草のデュエル。現在、互いにまだシールドは5枚。場にはレンの《墓地の守護者 メガギョロン》と《信託のサトリ 最澄》、天草の《聖黒獣アシュライガー》と《知識の精霊ロードリエス》だ。レンは序盤から積極的に《戦慄のプレリュード》を使用し、2体のゼロ文明獣を出した。そして今は天草のターンだ。

「私のターン。貴様は自分に眠る力がどれほどの物か、分かっていない。アウトレイジであるにも関わらず、我々教団が求めているモノを持っている。むしろ喜べばいい。」
「断る。僕はオラクルとして生きるつもりはない!!」
「ならば、無理矢理でも認めさせるまでだ!己の価値を!それを、どれほどの人物に求められているかを!!私は《ウェディング・ゲート》を唱え、《精霊のイザナイ 天草》と《聖霊左神ジャスティス》を召喚!」


聖霊左神ジャスティス VR 無色 (7)
クリーチャー:ゴッド・ノヴァ/エンジェル・コマンド 8000+
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から5枚を見る。その中からコスト6以下の呪文を1枚、コストを支払わずに唱えてもよい。残りを自分の墓地に置く。
W・ブレイカー
左G・リンク
このクリーチャーがリンクしている間、このクリーチャーはシールドをさらに1枚ブレイクする。

 呪われし祝福の門が開かれた。現れたのはイザナイ最高位の男、《天草》と聖霊の神《ジャスティス》だ。《ウエディング・ゲート》の対象は光でも進化でもないクリーチャー。さらに、神の瞳が光る。

「さらに山札から《プロジェクト・ゴッド》を唱える!!」

プロジェクト・ゴッド UC 水文明 (4)
呪文
自分の山札の上から5枚を墓地に置く。その中にゴッドがあり、バトルゾーンにある自分のゴッドとリンクできる場合、そのゴッドを1体バトルゾーンに出してリンクしてもよい。

「効果で、山札5枚を墓地に置き、その中から《悪魔右神ダフトパンク》も召喚だ!!」


悪魔右神ダフトパンク VR 無色 (7)
クリーチャー:ゴッド・ノヴァ/デーモン・コマンド 8000+
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、コスト6以下の無色クリーチャーを1体、自分の墓地からバトルゾーンに出してもよい。
W・ブレイカー
右G・リンク(このクリーチャーをバトルゾーンに出す時、「中央G・リンク」または「左G・リンク」を持つゴッドの右側にリンクしてもよい。リンクしたゴッドは、各ゴッドの特性(パワーや能力)をすべて持つ1体のクリーチャーとなる。バトルゾーンを離れる時は、その中の1枚を選ぶ)

「おっと、まだリンクはしないぞ。どのみち、すぐリンクした姿を見せてやるからな!効果で、墓地から《妖精左神パールジャム》も召喚だ。効果でマナを加速!」

 今度は高笑いを上げる女神。美しいが、同時に禍々しさも感じる。さらに、地面が光って天草のマナゾーンにカードが追加された。

「まだゴッドを出すつもりか!」
「さて、《ダフトパンク》と《パールジャム》をゴッド・リンク!効果で更にマナを加速だ。ターンエンド!」
「攻撃しない!?何故だ!リンクしたゴッドは召喚酔いしないはずだぞ!」

 さっきリンクしなかったのは、《パールジャム》のリンク時効果を使いまわすため。ゴッド・リンクは強制ではないため、好きなゴッドが出た際に相方とリンクができるのだ。また、ゴッドはリンクすれば召喚酔いしなくなる。例え、リンクした2体が召喚酔状態でも。一撃の威力が高くなるにも関わらず、天草はレンを攻撃しなかった。

「貴様のターンだ。」
「ちっ、僕は《真実の名 螺旋龍》を召喚だ!」

 舞踏財閥が開発した対教団用カード、《螺旋龍》。現れたクリーチャーは、かの《電磁旋竜アカシック・ファースト》に似ていた。

「コイツの効果は、最初のみすべてのバトルに勝ち、ゴッドにのみ持つアンタップキラー付きのスピードアタッカーだ!」

真実のトゥルーネーム 螺旋龍アカシック・ゼロ ? 無色 (8)
クリーチャー:ボルケーノ・ドラゴン/アンノウン 7000
このクリーチャーは、最初のバトルのみ「全てのバトルに勝つ」を得る。また、このクリーチャーはタップされていない相手のゴッドを攻撃でき、クリーチャーとのバトルに勝ったとき、アンタップする。
ゴッドスレイヤー
フュリー・チャージ:このクリーチャーは、バトルゾーンに出たターンに、タップしているクリーチャーを攻撃できる。

「さて、覚悟しろ。まずは《最澄》でT・ブレイク。」
「・・・・・・。」

 天草のシールドが割られた。さらにレンはゴッドへ猛追を仕掛ける。

「そして《螺旋龍》で攻撃!狙うのは当然、リンクしたゴッドだ!!《螺旋龍》で《ジャスティス&パールジャム》を破壊!」

 龍はゴッドに食いつく。次の瞬間、《パールジャム》が悲鳴を上げて消滅した。

「そして《ジャスティス》に攻撃!ゴッドスレイヤーが発動して相打ちだ!!」
「リンクしたゴッドを解体し、さらに破壊するとは・・・・・・。ですが、私のターン。呪文、《大地と永遠の神門》を唱える!」
「ば、馬鹿な!!ということは・・・・・・!!」
「効果で、《ジャスティス》を復活させ、効果で更に《フォース・アゲイン》を唱え、《ダフトパンク》を破壊し、再度復活!」


大地と永遠の神門 P 闇/自然文明 (6)
呪文
マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く。
コスト7以下のゴッドを1体、自分の墓地またはマナゾーンからバトルゾーンに出す。

 次の瞬間、倒されたはずの神が土煙とともに地面から咆哮をあげて、起き上がった。これが教団の神の力なのか。

「そして、《ダフトパンク》の効果で墓地から《人造神ラエン》を召喚!」

人造神ラエン ? 無色 (6)
クリーチャー:ゴッド・ノヴァ/オラクル 4000+
このクリーチャーがバトルゾーンに出たとき、自分の墓地を全て山札の一番下に好きな順で置く。そうした場合、このクリーチャーが他のゴッドとリンクしているとき、さらにシールドを1枚ブレイクする。
中央G・リンク(このクリーチャーまたは他のゴッドをバトルゾーンに出す時、自分の好きな数のゴッドからカードを1枚ずつリンクを外してもよい。その後、このクリーチャーを「右G・リンク」または「左G・リンク」とあるゴッドにリンクしてもよい)

「墓地のカードをすべて山札へ、そして《ジャスティス》と《ダフトパンク》とゴッド・リンク!」
「なっ、何だと!?」
「《ラエン》は教団が作った量産用ゴッド。さあ、貴様にこの修羅場を乗り越えられるか?」

 1つとなった神を前にして、大ピンチのレン。果たして、勝機はあるのか?

Re: デュエル・マスターズ 0・メモリー ( No.166 )
日時: 2013/09/24 09:47
名前: レッド ◆mAzj/Mydf. (ID: LIyXzI4u)

タク
久しぶり!
昨日は小説にコメントしてくれてありがとう!!

やっと連載再開できたので、少しずつゆっくり描いていきます。
デュエマの小説、久しぶりに読んだよ!

いつの間にか知らない間に凄く進んでてビックリした!
ここまで進んだということは、そろそろクライマックス間近かな?

私も小説、ゆっくり更新しつつもストーリーを考えて描く予定だよ。
もう一つの【バン×ハルと忘却の彼方】は今日中に連載再開します。

じゃあ、また来るね!


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