二次創作小説(紙ほか)
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- あやかし緋扇*希望*
- 日時: 2014/08/17 15:56
- 名前: 美玉 (ID: 7hV223vQ)
美玉です!!
Sho-Comiで連載している、くまがい杏子先生の【あやかし緋扇】の小説を書いていきたいと思います。
部活や親や勉強などで、更新は遅くなると思いますが一生懸命頑張ります。
もしよかったらコメントください!!
下手な小説ですが、よろしくお願いします!
.。.:*・゜+.。.:*・゜+.。.:*・゜+.。.:*・゜+.。.:*・゜+.。.:*・゜+.。.:*・゜+.。.:*・゜
部活やら勉強やらで、更新率がすごく減ります。
もしも更新が途絶えたら、『親にPCとPSP……取り上げられたな』と思ってください。
まずは、この小説を見てくれている人はいるのかな…?Σ(ωo)!!
お待ちしております♪
- Re: あやかし緋扇*希望* ( No.438 )
- 日時: 2014/02/14 20:39
- 名前: 美玉 (ID: OY1qUU.1)
知っていますか?
今日はバレンタインデーでs((
知ってますよね。
というわけで。
前書いた〈バレンタインデー編〉を読み返してみてください。
少しでも甘い気持ちが届いたたらいいな。と思います。(^○^)
>>385-388
- Re: あやかし緋扇*希 ( No.439 )
- 日時: 2014/02/16 08:47
- 名前: 美玉 (ID: z5Z4HjE0)
やっとゲームから解放され、未来は体を伸ばした。
「ふぅ。……やっと終わった〜っ!」
「そうですね」
2人とも酷く疲れた顔をして通学路を歩く。
「未来さん、大丈夫でしたか? ……キス」
顔を赤らめて最後の言葉を呟く陵。そのせいでもっと意識してしまう。
「大丈夫だったよっ」
多分。陵がいてくれたからだと思う。
「僕は大丈夫ではないんですが」
「え……?」
聞き返す未来に陵は真っ赤になって「う〜」と唸る。しばらくすると陵は未来の手を取り、路地に引っ張っていった。
「りょ、陵……?」
顔を見せない陵を心配し、のぞき込もうとすると。
抱きしめられた。未来の腰に手をまわし、肩に顔を乗せる。
「あまり見ないでください。恥ずかしいんで。……ゲームといえど、頬にするだけじゃ我慢できません」
そういうことは……。
「ここにしてもいいですか?」
未来の唇に当たるぐらいの軽いキスをする。
「もうしてるじゃん」
クスクスと笑う未来に少し微笑んで、もう1回唇にキスをした。今度は深く、角度を変えたりして。
口と口の間から漏れる声はより2人の身体を熱くさせる。
未来達は夢中になって何度もキスをした。
終わり
- Re: あやかし緋扇*希望* ( No.440 )
- 日時: 2014/02/16 12:50
- 名前: おはるな (ID: so77plvG)
うわ〜!すごく面白かったです!
次の小説、楽しみに待ってます!
- Re: あやかし緋扇*希望* ( No.441 )
- 日時: 2014/02/16 16:27
- 名前: 美玉 (ID: z5Z4HjE0)
おはるなさん、ありがとうございます!
楽しみにしていてくれて嬉しいです♪
コメントが来て「頑張るぞっ」とやる気が出ます。
ですが……、ネタは出てこない……。
というわけで(どういうわけだ)。
私が昔書いたあやかしの小説見せちゃいます!
別のサイトで書いたのをコピーするだけですが。
駄作でっせ?(キャラが変わる美玉)
それでもいいという人は見てください。(^^ゞ
(言い訳になっております。たたの尺稼ぎです)
- Re: あやかし緋扇*希望* ( No.442 )
- 日時: 2014/02/16 17:39
- 名前: 美玉 (ID: z5Z4HjE0)
*緋*
「未来さん! 大丈夫ですか!?」
「うん! 大丈夫!」
放課後の静かな校舎。大体の生徒は帰ってしまい、残りは部活。そんな学校の空き教室で。
「志那都比古神よ! 我に害する御霊に裁きを与えよ!」
霊と戦っていた。結構強いらしく手こずっている。陵は自分の後ろに未来を隠し、攻撃を受けさせないようにしている。
「くっ…!」
緋扇の操作を誤りそこに霊の攻撃。大事な緋扇を落としてしまった。ケケケ……、と不気味に笑いながら襲ってくる。
腕に怪我を負ったが、未来を護るためにすぐさま緋扇を拾い上げ技を出す。教室には置いてあった資料の紙や机が風の渦に巻き込まれる。
前にいた霊に必死になっていて、背後から這い寄る敵には気づかなかった。
「きゃっ!」
未来の叫び声で陵は気づく。後ろを見ると未来が床に吸い込まれるようにゆっくり倒れていった。
「未来さんっ!」
やはり動揺は隠せない。
「っ!」
未来に気をとられていて前の霊に意識せず鋭い爪で制服の腕辺りを切り裂かれた。爪は肌まで達していて、ぽたぽたと指先にかけて真っ赤な血がたれている。
「木の神、句句廼馳!」
叫ぶように神を呼ぶと返事をくれる代わりに床から太い蔦が何本も出てくる。その蔦はものすごい速さで霊を包んでいく。緋扇で蔦を操り、閉じると霊は「ありがとう」と言葉を残していき、淡い光の粒になって消えていった。
陵はすぐに未来に向かい、身体を揺する。うっすら開けている目には、何も映っていなかった。
「……ひょういされている」
すぐに未来から霊を離そうとする。すると緋扇を持っていた方の手をバチンッとはらわれた。
「っ…!」
顔を歪ませ、手の甲を押さえる。じわりと手の熱が傷にしみた。手から落ちた緋扇は音をたてて遠くに着地する。
……この霊も強い。
未来は立ち上がりふらふらと歩きだした。
止めようとしたけど、今の自分じゃ無理だと分かっていたので陵は緋扇を取りに行く。未来には悪いが句句廼馳で拘束しようと試みた。が、緋扇に触った時には校舎にはいなかった。
ベランダに出て外を確認すると、未来の姿が見えた。校門のところまできている。
そのまま飛び降り、風を使い着地すればいいんだけれどまだグラウンドにはちらほら生徒達がいるので難しい。陵は走って廊下に出て階段を降りていく。
「未来さん!」
彼女の名前を叫ぶとこっちを見て……にやっと不気味に笑った。
未来は真っ直ぐ進んでいく。目の前には道路が。
自動車がエンジン音を鳴らせはしってくる。車が近づいた時に進んでいった。
「未来さ……」
その瞬間、耳が痛むような甲高いブレーキ音。
「え……」
未来の周りには鮮やかな血が地面に滲む。
「嘘だ……」
足から崩れていく。すると未来の身体から黒い影が見えた。陵は何も考えられなかったが、無意識にその影を斬るように緋扇をあてる。あてた部分だけが歪んで霊が地面に落ちる。
「……鎮守の神よ」
緋扇を開き翳して呟くように唱えると、ぽつぽつと光が湧き出てきて霊を包み込む。光となって天にのぼっていった。
「僕は……貴女を護れなかった……」
手にも力が入らなくなり、扇子を落とす。まだ乾いていない血の上に。
いつも鮮やかな扇子の緋の色は、自分の血と未来の血で。
……黒ずんで見えた。
+ + +
あれ……ここは…?
目をゆっくり開けると、真っ白な天井。白いベッドの上だった。
「っ…!」
全身が重くてきしむ。
あ。前……。
記憶が蘇ってくる。
霊にひょういされて……。
そう。彼女、唐沢未来は車にはねられたのだ。
ちらっと周りを見ると、ベッドに頬をつけて寝ている陵がいた。
寝顔、可愛い。
こんな全身が破滅的な状態なのにいつもと同じようなことを思っている。
しばらくすると、窓にかかっている白の薄いカーテンから光が射し込む。雲の間から顔を出した太陽のせいだ。日光が陵の顔にあたる。
「う……」
眩しいと言うように声を出し、少しずつ目を開く。
「……未来さん?」
一瞬で眠りから覚めたように起きあがる。
「未来さん! 気がついたんですね!? 1週間も目覚めなかったんですよ! 良かった……」
未来の状態を確認した後、安堵の声を漏らす。
「陵、ごめんね。あたしが霊にひょういされなかったらーー」
「未来さんは悪くないですっ!!」
謝って済むことではないと分かっていた。陵に迷惑かけたんだから。でも、言葉を続けようとしたら陵の怒鳴るような声で切られた。
「僕は貴女を護れなかった。……これじゃあ、子供の時と同じですよ」
肩や声を震わせ言う。
それだけ未来を失うことが怖かったのだ。
「ふがいないです」
ぎゅっと手を握り締める。何かに耐えるように。
「あたしは大丈夫だから。心配しないで」
笑顔で答えると。
「貴女は強いですね……」
と呟き、俯く。ぽたり。と1滴の雫がたれた。
「陵…?」
声をかけると、「はい?」と顔を上げる。
目には涙が溜まっていて今にもこぼれ落ちそう。顔にはまだ乾いていない湿った涙のあとがあった。
「あ……。すみません」
止めようと涙を指で拭っているが、流れていくばかり。
「すみません……」
顔を手で隠し見られないようにしている。
「かっこ悪いですよね。男が泣くなんて」
「あはは」と声では笑っているが表情には何もかもが出ている。たまに出るしゃっくりがより一層その感情を強くする。
「かっこ悪くないよ。むしろ、あたしに感情を見せてくれる陵はかっこ良いと思う」
今の自分の正直な気持ち。いつもは素直じゃないからね。
未来は手をのばし、陵の頬に触れる。陵は少し驚いた後、優しく手を重ねてくれた。
「陵、ありがと」
「未来さん、ありがとうございます」
終わり
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