二次創作小説(紙ほか)

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あやかし緋扇*希望*
日時: 2014/08/17 15:56
名前: 美玉 (ID: 7hV223vQ)

美玉です!!
Sho-Comiで連載している、くまがい杏子先生の【あやかし緋扇】の小説を書いていきたいと思います。
部活や親や勉強などで、更新は遅くなると思いますが一生懸命頑張ります。
もしよかったらコメントください!!
下手な小説ですが、よろしくお願いします!

.。.:*・゜+.。.:*・゜+.。.:*・゜+.。.:*・゜+.。.:*・゜+.。.:*・゜+.。.:*・゜+.。.:*・゜

部活やら勉強やらで、更新率がすごく減ります。
もしも更新が途絶えたら、『親にPCとPSP……取り上げられたな』と思ってください。
まずは、この小説を見てくれている人はいるのかな…?Σ(ωo)!!

お待ちしております♪

Re: あやかし緋扇*希 ( No.208 )
日時: 2013/09/23 17:36
名前: 美玉 (ID: 7SQO2dT8)

敵役、ちゃんと書きますよ!(^^)!
今は静まりましたが、現世にもつながっています。

Re: あやかし緋扇*希 ( No.209 )
日時: 2013/09/23 18:18
名前: 美玉 (ID: 7SQO2dT8)




(咲saidですよー)
「そんなことがあったとは……」
彼に問いかける。
「驚きました?」
「だからこのようなことを…!」
「んー、それもありますけど……違いますね」
「え…?」
まぁ、分からないでしょうけど。
「私、あまり前世は関係なかったのですよ」

昔から、あなた達は仲がよかったのですよね。
……なのに私だけ。

「サービスしてあげます」



   * * *

これはまだ私が小さかった頃。
家で稽古やら術の練習やらで、この場所にやってきた。
それがつまらなくて、抜け出した。
ほとんど外から出ていなくて、とても新鮮。
しかし、気づいたら道が分からなくなってしまった。
一人では怖く、しかも初めて来た場所で。
私はどうすることも出来なくて、泣き出してしまった。
「お母様……ごめんなさい」
迷ったと気づいた道の端で泣きながら座っていた。
周りの人は、通り過ぎるときに、じろっと見てくる。
その視線が怖い。
恐怖でおびえていると、一人の男性が声をかけてきた。



「きみ、どうしたの?」


Re: あやかし緋扇*希 ( No.210 )
日時: 2013/09/24 20:28
名前: 美玉 (ID: 7SQO2dT8)

肩がぴくりと揺れる。
こんな私に誰なんだろう。
顔を少し上げると、彼はにこっと笑う。
彼はしゃがんで目線が同じになるようにした。
小さい子の扱いに慣れているのだろう。
「……あなたはだれですか?」
お母様が、「ちゃんと敬語を使いなさい」と言っていたのを思い出した。
「俺は“青治”って言うんだ。せ、い、じ」
「せいじ…さん……」
「で、どうしたんだい?」
その言葉を聞き、止まっていた涙が溢れ出す。
「大丈夫だよ」
彼は私の頭を撫でる。
この温もり、覚えているような気がする。
「……わたし、みちがわからなくなってしまいました」
正直に言う。
「あぁ、そういうことか……」
彼は立ち上がる。
……この人も周りの人と同じなのだろうか。
離れていってしまうのだろうか。
不安で心臓がバクバクいっていた。
ぎゅっと目を瞑り、自分の服を掴んで力をいれる。



「よし、一緒に探しに行こう!」


Re: あやかし緋扇*希 ( No.211 )
日時: 2013/09/25 05:11
名前: 美玉 (ID: 7SQO2dT8)

「……え?」
彼は私を持ち上げて、背中に乗せる。
そして走り出した。
予想外のことで頭の中が混乱している。
「きみの家、目印とかある?」
「え……あ、わたし……りょこうできたので」
さすがに術のことは言えない。
この人は普通の人なんだから。
「そうか……じゃあ、親の人、探してるな」
……正直、探していないかもしれない。
大人は、私のことより家のことだから。
探していたとしても、私のことを心配している訳ではない。
……でも……この人は私のことを心配してくれている。


私は、彼の首にまわしていた腕に、少しだけ力をいれた。




日が暮れる頃。
「咲! 咲ー!」
お母様の声だ。
私は安心より、不安、恐怖を感じていた。
怒られる…!
「あ、この子のお母さんでしょうか?」
「はい、そうです! ありがとうございます」
お母様は頭を下げる。
「よかったね、見つかって」
「……はい」
出来るならば、この人から離れたくない。
「じゃあね! お母さんから離れるなよ」
彼は走っていく。
「ありがとうございます!!」
大きな声でお礼を言うと、彼は手を振ってくれた。

Re: あやかし緋扇*希 ( No.212 )
日時: 2013/09/25 20:32
名前: 美玉 (ID: 7SQO2dT8)


   + + +

術の練習に使っていた屋敷に戻ると、やっぱり怒られてしまった。
しかし私の頭の中はあの人のことでいっぱいだった。
すぐに分かった。


私はあの人に恋をしてしまったと。


それからは、ほとんど練習がてにつかなかった。
先生からも怒られてしまって、
「今、術の練習をしても意味がない」
と言われ、休みをもらった。
それからは、彼が外にいた、夕方にまた1人で外に出て、お礼もかねて彼に会いに行った。
いろんな話をした。
彼の妹のことや学校のことなど色々。
会えない日もあったがとても楽しかったし、嬉しかった。



だけど、私はまだ小さな子供で、彼は高校生。
自分の想いが届かないということは分かっている。
だから、幸せになってくれるだけでいい。
彼に好きな人ができたとき、私はもうこの町にいないけれど、うまくいくよう祈っていよう。


これが私の初恋だった。



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