二次創作小説(紙ほか)

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あやかし緋扇*希望*
日時: 2014/08/17 15:56
名前: 美玉 (ID: 7hV223vQ)

美玉です!!
Sho-Comiで連載している、くまがい杏子先生の【あやかし緋扇】の小説を書いていきたいと思います。
部活や親や勉強などで、更新は遅くなると思いますが一生懸命頑張ります。
もしよかったらコメントください!!
下手な小説ですが、よろしくお願いします!

.。.:*・゜+.。.:*・゜+.。.:*・゜+.。.:*・゜+.。.:*・゜+.。.:*・゜+.。.:*・゜+.。.:*・゜

部活やら勉強やらで、更新率がすごく減ります。
もしも更新が途絶えたら、『親にPCとPSP……取り上げられたな』と思ってください。
まずは、この小説を見てくれている人はいるのかな…?Σ(ωo)!!

お待ちしております♪

Re: あやかし緋扇*希 ( No.343 )
日時: 2013/12/09 06:45
名前: 美玉 (ID: D/yB5FiZ)

 うう、見つかったか。
「ちょっと。目、覚めちゃって」
「……中、入りますか? 廊下は寒いでしょうし」
 陵の気遣いにおずおずと部屋に入る。そして陵は扉を閉めた。
 こたつの上に広げてある教科書やノートが目に入る。
「陵、まだ勉強してたの?」
「はい」
「……頭いいのに」
 呟くように言うと陵はその言葉に反応し、口をひらく。
「未来さん。僕は元からいいわけではありませんよ」
 陵が座布団の上に座り、未来はこたつに足を入れる。
「ちゃんと勉強しているんです。していないと学力だって落ちます」
 少し間をおいた後、そのまま続ける。
「努力は結果で見えてきます」
 未来は突然立ち上がった。陵はそれに驚いたようで目を見開く。
「陵! 今から勉強教えてもらってもいい?」
「は、はいっ」
 勉強道具を取りにいくために廊下に出た。

Re: あやかし緋扇*希 ( No.344 )
日時: 2013/12/10 21:46
名前: 美玉 (ID: D/yB5FiZ)


「……よくこんな時間までできましたね」
「失礼な」
 時刻は7時。いつもはこのくらいの時間に朝食なのに、勉強をしているのはとても新鮮だ。眠いけどね。
「では未来さん。今日は1人で頑張ってください」
「うん! ……ん…?」
 ひ、1人って…?
「言うのを忘れていたのですが、実は……急に仕事が入ってしまいまして」
「ほんとなの!?」
「本当です。嘘を言ってどうするんですか」
 じゃあ、今日は自分で勉強しないといけないの? 絶対続かない!
「出そうな問題をまとめておきましたから……。これをやっといてください」
 ドンッとこたつのテーブルの上にプリントの束が現れる。
 ……これを……やれと。
「わかりましたか?」
「……」
「ご褒美、あげますから」
「はい」
 物につられる自分。

 陵は行っちゃったことだし、今は自分の課題『陵からの試練(プリント)』にとりかかろう。……ご褒美よりもやってなかった時のお仕置きの方が怖い。
「よし、やるぞー!」
 声を出して、頬をペチペチ叩いて渇を入れた。

Re: あやかし緋扇*希 ( No.345 )
日時: 2013/12/11 16:50
名前: 美玉 (ID: D/yB5FiZ)


   + + +

「ふう、疲れましたぁ」
「あら陵。お帰りなさい」
「母さんただいま」
 玄関で靴を脱ぎ、ふう、とまたため息をつく。
「そんなに強い霊だったのか?」
 父さん…!
「人ごとみたいに言わないでくださいよ。押しつけてきたのは貴方じゃないですか」
「しょうがないだろ。俺も他に仕事が入ってたんだから」
「……お酒を飲んでいてそのようなことを言うとは」
「なんか言ったか?」
「いえ、何も」
「それにしては笑顔なのに真っ黒なオーラを出しているが」
 親子喧嘩が長々と続く。しばらく言い合っていると思い出したことがあった。
「母さん、未来さんは…?」
「夕食食べたし、お風呂も入っていたわよ」
「そうですか。では、先にお風呂に入っておきましょう」
 帰ってきてから一番最初に聞いておきたかったことなのに。言い合っている最中に忘れてしまっていた。
 未来さん、すみません。
 身につけていた腕時計を見ると、もう12時は過ぎていた。

 お風呂からあがった後、すぐに自分の部屋を目指す。なぜかって? 未来がいるからだ。
 部屋の扉を開けると、寝ていた。未来はテーブルに顔をくっつけて、すうすうと寝息をたてている。

Re: あやかし緋扇*希 ( No.346 )
日時: 2013/12/11 23:07
名前: 美玉 (ID: D/yB5FiZ)

 自然と笑みがこぼれた。
 こたつの上に広がっているプリントを見てみると、空白もあるがきちんとやってある。しかも、あってる。
「ふふっ。頑張りましたね」
 未来の頭を優しく撫でると、ん。と声を出した。その声を聞いてドキッとする。なんか、いつもと声が違くて……正直焦る。
「み、未来さん。……風邪ひきますよ…?」
 ベッドに連れていこうと思い、未来の体をおこす。後ろには何も支えがなく、すぐに倒れそうだったが陵が支えているから大丈夫。
 すると未来が口を開いた。
「りょぉ……大好き……」
「っ……」
 一気に熱が上がる。顔は真っ赤で、人に見せられないくらい情けない。
貴方の夢の中で、僕は何をしているのでしょうか…? 夢の中では甘えてくれているのでしょうか?
「……ごめんなさい」
 ぽつりと呟くと、肩にのせていた手に少し力を入れ、前にのり出す。
 未来の顔にどんどん近づいていった。

Re: あやかし緋扇*希 ( No.347 )
日時: 2013/12/12 06:42
名前: 美玉 (ID: D/yB5FiZ)


 唇が……触れる。
 押しつけるだけだった。それでも恥ずかしい。
 でもそのおかげで……。
「う、ん〜っ」
 起きてしまった。
「未来さん…!」
「陵…?」
 未来は目を擦り、開けるとぎょっとした。陵と未来の距離は近く、支えるために肩に手を置いている。
「すみません! キ、キスしてしまいましたぁ!」
「ば、ばかっ!」
 逃げようとしてもがいているけど、しっかりと固定しているので無駄なこと。
「許可も取ってないのに……」
「許可なんていらないじゃん!」
「でもそうしないと、色々とまずいので」
「許可はいらない!」
 きっぱり言った後、青ざめる。まずいことを言ってしまったと。
「強制はしないので」
 肩から手を離す。
 立ち上がろうとすると、手を掴まれた。
「りょ、陵が気のすむまで……キス……していいよ……」
 え?
「そしたら僕……止められなくなっちゃいますよ…?」
 未来はその言葉を聞き、もっと赤くなって縮こまる。
「それでもいいよ……」
 ……我慢しなくてもいいってことですよね…?
 陵は未来の首もとに腕をまわし抱きしめた。
「未来さん……」


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