複雑・ファジー小説
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- 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト
- 日時: 2012/11/10 18:20
- 名前: 梶原明生 (ID: /PtQL6mp)
美幸へ・・・しがない空手拳法有段者の警備員が「金無し大兄妹アイドル」の不運の死を遂げた未来を変えるために、過去へタイムスリップする。 ひめゆり自衛隊・・・沖縄第15旅団の隊員達が実験と称した防衛省の企みにより特戦群と空挺団の策略に巻き込まれ、時空波装置で昭和20年3月23日にタイムスリップする。そこで彼等が見たものは・・・やがて酷い惨状に特戦群の隊員等も心を動かされる。そして新たな希望が・・・2つ交互にお送りするタイムスリップアクション。ダイジェスト短縮版で執筆いたします。・・・原稿は完成済み。
- Re: 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト ( No.297 )
- 日時: 2017/06/01 01:56
- 名前: 梶原明生 (ID: Xc48IOdp)
「美幸へ」…⑲「不穏な二年生」 美幸さんが二年生になると、それまで守っていた三年生が卒業し、兄の勇が一緒に卒業したため、美幸さんを守れるのは正彦一人となった。まして妙子の息のかかった女子が卒業とあっては孤立するのは目に見えていた。現三年生の一人が嫌味をワザと美幸さんのそばで言う。「私と誕生日のさ、美幸とかいうヤな女がいるんだけど。キモイよね。」それを聞いた美幸さんは、その三年生の胸倉を掴んだ。「目の前でやめてくれますか、先輩。」すでに彼女の羅心流空手拳法の実力は知れ渡っていたため、三年生は手出しできなかった。「畜生、調子乗るなよ。」勿論調子に乗るはずがない。この時既に戒めを強化していたからだ。特別イジメられることもなかった。…続く。
- Re: 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト ( No.298 )
- 日時: 2017/06/02 18:15
- 名前: 梶原明生 (ID: 97SCsTUE)
「ひめゆり自衛隊」…そう話した途端に米兵の英語で話す声が聞こえはじめた。「しっ、」野田校長が人差し指を立てて静かにすることを促した。岩影に所狭しと隠れる砂川達。心臓が張り裂けそうな時間。見つかれば撃たれる。内間シマと宮城静子は手榴弾のピンに手を伸ばす。「ダダダダーン。」思わずピンを抜きそうになる機関銃の爆音が聞こえたが、よく聞くとそれは自分達に向けられているようには思えなかった。「神谷小隊長、後は任せろ。ひめゆりを救い出せ。」「了解。」佐藤三尉が89式小銃を構えながら指示を出す。神谷三尉と高山陸士長等が崖道を気をつけながら降りつつ声を上げた。「おーいっ、義烈空挺部隊だ。はやまるな、助けに来たんだ。我々と共に着いてくるんだ。」「はい。」神谷三尉の声に誰もが思わず涙ぐんだ。堪えていたものが一気に吹き出したような感じだった。大山はこの時初めて未来の自衛隊員と出会った。砂川美幸から聞かされていた事もさることながら、その上見たこともない装備の軍人を見れば、なおさら愕然とせざるおえなかった。「き、君は…鉄血…勤皇隊員なのか…」聞こうとしたが、今度は間伐入れずに砂川美幸、美紀からとんでもない声をかけられた。「パパっ…」「えっ…」高山陸士長も驚いたが、真相を聞く間もなく、木村三尉が割り込んでくる。「何をしている、急げっ。…それから君は大山君だね。君は私に着いてきなさい。」神谷三尉も高山陸士長もその言葉に耳を疑った。相手は素性も知れぬ鉄血勤皇隊員である。なのに、彼の名前を知っていたばかりか、特別扱いするとはどう考えても不自然だ。「神谷小隊長。あの大山っていう少年。顔どこかで見たことありませんか。」…続く。
- Re: 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト ( No.299 )
- 日時: 2017/06/14 16:17
- 名前: 梶原明生 (ID: JnkKI7QF)
「ひめゆり自衛隊」高山陸士長が大山の後ろ姿を見つつ顔を寄せる。「うむ。確かに何処かで。…とにかく彼女達を連れ出そう。」「了解。」ひめゆりと野田校長は彼等に先導されて外へ出た。崖道を出た所で佐藤三尉等と合流し、東辺名の本部へと急いだ。二名態勢で銃撃し、ハンドタッチで交代しつつ、斜め後ろへ走ってまた交代する。チームワークが要求される。そんな時、アダンのジャングルからいきなり高山陸士長に飛びかかる影があった。かなり薄汚れた姿だが、日本人でないことはわかった。思わず彼は89式小銃の銃床でナイフの一撃をかわした。が、切り返してナイフは喉を狙ってくる。すでに89式小銃を負い紐で背中に回していた高山陸士長は左手でその男の手首を捉えて掌底突きを食らわし、足で絡めて腰投げで倒すと男の腹部に膝落としを撃ち込む。そのまま腕を極めようとするものの、男は渾身の力を込めて立ち上がった。しかし高山陸士長も起き上がり、取り上げたナイフを後ろへ投げて突然、瞬足の上段回し蹴りを側頭部に叩き込んだ。もんどり返って倒れる男。…続く。
- Re: 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト ( No.300 )
- 日時: 2017/06/20 00:34
- 名前: 梶原明生 (ID: 0zy7n/lp)
「美幸へ」…しかし、それと同時にやはり女の子。オシャレに目覚めるのはアイドルの性というものだろう。「おしろい花」の黒い実を使って、ファンデーションにしたり、髪染めに興味を持っていた。道場に正彦と共に来た時に美幸さんに話をした。「美幸。髪染めに興味あるんだって。」「うん、そうだよ。」「これはあくまで一つの考えとして聞いてくれ。昨今はやたら着飾る時代だ。しかしよく考えてくれ。人間がナチュラルであることが、どれだけ美しいかということを。髪染めは自然に逆らう行為になる。それがいいことか、悪いことか、考えてみようか。」「わかった。考えとくね。」思い深く美幸さんは応えてくれた。…続く。
- Re: 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト ( No.302 )
- 日時: 2017/06/20 09:47
- 名前: 梶原明生 (ID: SKF4GgT1)
北大路さくらさん?これはどちらの小説ですか?
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