複雑・ファジー小説
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- 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト
- 日時: 2012/11/10 18:20
- 名前: 梶原明生 (ID: /PtQL6mp)
美幸へ・・・しがない空手拳法有段者の警備員が「金無し大兄妹アイドル」の不運の死を遂げた未来を変えるために、過去へタイムスリップする。 ひめゆり自衛隊・・・沖縄第15旅団の隊員達が実験と称した防衛省の企みにより特戦群と空挺団の策略に巻き込まれ、時空波装置で昭和20年3月23日にタイムスリップする。そこで彼等が見たものは・・・やがて酷い惨状に特戦群の隊員等も心を動かされる。そして新たな希望が・・・2つ交互にお送りするタイムスリップアクション。ダイジェスト短縮版で執筆いたします。・・・原稿は完成済み。
- Re: 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト ( No.102 )
- 日時: 2013/11/04 09:04
- 名前: 梶原明生 (ID: iEydDqYB)
「美幸へ」・・・「そして、素人を決して侮るな。その心が油断につながり、思わぬところで墓穴を掘ることになる。最後にもうひとつ。・・・武道家と芸能人にはある共通点がある。それは、入りたて。弱い自分と思い、やりはじめて段々上達して自信が付くと自分を強いと錯覚し、自惚れる。しかし、ライバルや強豪が現れるたび怯え、心を打ち砕かれる。そしてどちらも道というものに目覚めはじめる。だからこそ早くこの道というものに目覚めることが、武道の本分というものだ。・・・友成、義弘。この道場をお前たちにしばらく譲ることにする。俺は訳あって博多にもどらなくてはいけなくなった。若佐工務店の仕事でな。いつここへ帰れるか分からん。」「えーっ。」皆一斉に叫んだ。・・・続く。 「ひめゆり自衛隊」・・・しかし、雨は無情にも泥地をさらに歩けにくくし、ブーツや膝パッドに喰い込んでくる。そしてあちこち砲弾が炸裂し、隊員達の心拍数を上げていった。「大丈夫かよ。」吹田二士が不安そうに洩らすと沢田一尉の怒号が飛ぶ。「怯むなっ、砲弾は当たりはせん。それよりも防空態勢をしっかり整えろ。」緊迫感は増し、飛んでくるコルセア戦闘機に向けて何十発となく誘導弾を撃ち込んだ。「またかっ、X部隊が現れたぞ。」いつの間にかそういう仇名が陸上自衛隊第708実験中隊につけられていた。「くそっ、艦砲射撃が強くなってるな。ここは一つ仕方がない。三浦三曹、本部に連絡しろ。至急プランBを発動してくれと伝えろ。」「プランB・・・了解しました。」無線機を持った三浦三曹が要請を本部に伝えた。そうしてる間にも砲弾の嵐が四方に炸裂している。「佐藤小隊長と神谷小隊長は私達と共に第三外科壕に入るぞ。今日保護するのは、島袋ノブと、他数名のひめゆり学徒隊員だ。」「えっ、島袋。・・・ノブちゃんかよ。」吹田二士は声高らかに笑顔になった。・・・続く。
- Re: 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト ( No.103 )
- 日時: 2013/11/10 20:40
- 名前: 梶原明生 (ID: uZAkimhj)
「美幸へ」・・・「そんな、行っちゃうの。」「マジかよ。もっと教えてもらいたいのに。」「行くのなんてヤダッ。」美紀子、義弘、そして美幸さんが口々にもらした。「大丈夫。必ずまた帰ってくる。帰って変えなきゃいけないことがあるから。」「えっ、変えるって何を。・・・」友成が不思議そうに尋ねる。「いや、その、自分を変えなきゃなってことだよ。」「なるほど。」そう言うしかなかった。翌日、若佐工務店での挨拶が終わって帰ると、道場に皆が集まって何かしてる姿が見えた。「あ、お帰りなさい。」・・・続く。 「ひめゆり自衛隊」・・・神谷三尉は号令をかける。「よし、吹田二士、植村三曹、田上曹長等は自分に着いてきてくれ。」「了解。」全員掛け声と共に、89式小銃やミニミ軽機関銃等を手に持って佐藤三尉等と合流し、第三外科壕へと向かった。増田二曹や吉川三曹も来ている。「コラッ、吹田。テッパチをしっかり被らんか。」久々一緒になった田上曹長が吹田二士の後ろから叱りつけた。「は、はい、了解。くそ、何で後ろにいるんだよ。・・・」吹田二士は一人ぼそぼそとぼやいた。しかし次の瞬間、砲弾が近くで炸裂し、彼は泥土に埋まってしまった。・・・続く。
- Re: 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト ( No.104 )
- 日時: 2013/11/25 07:58
- 名前: 梶原明生 (ID: uZAkimhj)
「美幸へ」・・・皆して出迎えてくれたが、その先には料理やらお酒やらが用意されていた。「おいおい、これは一体。」「今までのお礼もかねて送別会やろうってことになったんすよ。」友成が応えてくれた。「いや、ここまで気使わなくても良かったのに。」「さ、そう言わず入って入って。」義弘が促してくれた。文子さんがまたお皿を持ってくる。「すみませんね。ここまでしてもらって。」「いいんだよ。今日二時のフェリーに乗るんじゃろ。さぁ、早く食べて飲んで。」「は、はい。じゃ、早速。・・・」しばし52島の名物料理を堪能した。目の前に美幸さんがいる。随分大きくなった気がした。彼女の成長を真近で見れることに、僅かながらに幸せを感じていたのだ。・・省略・・リュックを持って外に出た。すると、・・・「先生、僕らの套型見てください。羅心拳功壱の型始めっ。」何と、いつの間にか道着に着替えて待っていたのだ。・・・続く。 「ひめゆり自衛隊」・・・「ウワーッ、クソッ。大丈夫か吹田っ。」列にいた増田二曹と田上曹長とで必死に泥土を掻き分けて、彼の腕を二人掛かりで引き上げた。もの凄い姿になった吹田二士はまるで鳩が豆鉄砲でも喰らったような目付きで応えた。「ほ、星が舞ってる。・・・」田上曹長と増田二曹は、思わず吹き出した。が、真剣な顔つきを戻しつつ言った。「良かった。何ともないぞ。大丈夫だ吹田、さぁ早く皆に追いつくぞ。」「はいっ。」元気よく応えた後、増田二曹に背中を叩かれるように押されて前へと走っていった。すると、そんな時だった。何やら懐かしい、絶対にこの時代にありえないジェット噴射の音が聞こえた気がした。それに神谷三尉も振り向く。「バカなっ、ありえないだろ、何故空自がっ・・・」信じられなかった。それは紛れもなく、Fー2戦闘機の一個編隊の機影だったのだ。そして、パイロットはあの木許裕二二尉と空田隼人三尉に相原萌三曹達である。・・・続く。
- Re: 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト ( No.105 )
- 日時: 2013/11/25 08:26
- 名前: 梶原明生 (ID: uZAkimhj)
「美幸へ」・・・「エイッ、ヤーッ。」初めて教えた時より格段に良くなってる。「有難う、皆。また会おう。・・・よくぞここまで上達した。友成、義弘、後を頼んだぞ。そして、・・・美幸ちゃん。また来るからね。」そう言い残し、バス停側へと歩いていった。名残惜しかったが仕方ない。するとそのバス停前には案の定、堂守が立っていた。「お待ちしていました。それでは現在側へ戻りましょう。」「はい、お世話かけます。」「いえ、どういたしまして。」再びあの青白い光とともに福岡県博多の俺の家に戻った。それからというもの、また忙しい警備業の日々が始まった。相変わらず警備の合間に梨本先輩がケータイをいじってる。「お、援交してくれる女子高生また見つけた。」画面みながらそう呟いてる彼が相当キモかったが、以前の暗かった日々に比べれば、気になるほどではなかった。それから数カ月。・・・続く。
- Re: 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト ( No.106 )
- 日時: 2013/11/25 09:46
- 名前: 梶原明生 (ID: uZAkimhj)
「ひめゆり自衛隊」・・・「こちら第六飛行隊隊長の木許二尉です。沢田一尉、応答願います。」沢田一尉の無線に直接掛ってきた。「こちら708の沢田一尉だ。久しぶりだな木許二尉、待っていたぞ。艦砲射撃が激しい、すぐに叩いてくれ。」「了解。最新鋭の航空自衛隊の底力みせてやりますよ。ご安心ください。」それぞれ各海岸へと進出し、米軍艦隊の駆逐艦、巡洋艦に向けてasm-1ミサイルを撃ち込んだ。これは別名80式空対艦誘導弾と言われ、アクティブレーダー誘導を備えたものである。「何だ、あれは。・・・X部隊の次は一体何なんだ。」コルセア戦闘機団は、上空ですれ違った恐ろしく早い航空機に言葉を失った。・・省略・・この上得体の知れぬ「化け物」に攻撃されねばならないのか。誰もが亜全とした顔になった。・・省略・・「ターゲット捕捉。発射。」そうしている間にFー2戦闘機から次々にasm-1ミサイルが撃ち込まれた。・・・続く。
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