複雑・ファジー小説
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- 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト
- 日時: 2012/11/10 18:20
- 名前: 梶原明生 (ID: /PtQL6mp)
美幸へ・・・しがない空手拳法有段者の警備員が「金無し大兄妹アイドル」の不運の死を遂げた未来を変えるために、過去へタイムスリップする。 ひめゆり自衛隊・・・沖縄第15旅団の隊員達が実験と称した防衛省の企みにより特戦群と空挺団の策略に巻き込まれ、時空波装置で昭和20年3月23日にタイムスリップする。そこで彼等が見たものは・・・やがて酷い惨状に特戦群の隊員等も心を動かされる。そして新たな希望が・・・2つ交互にお送りするタイムスリップアクション。ダイジェスト短縮版で執筆いたします。・・・原稿は完成済み。
- Re: 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト ( No.167 )
- 日時: 2015/02/22 20:57
- 名前: 梶原明生 (ID: mEbrvTN1)
「ひめゆり自衛隊」…それはできん。わかっているはずだぞ高山陸士長。」…省略…やがて装甲車陣にたどり着くと柄川三尉と森山三曹と、片瀬陸士長が待っていた。「いかんな。不衛生だった上に、かなりの脱水症状があり熱もある。栄養失調も重なってるな。」いつの間にか首に聴診器をかけた柄川三尉が、担架で運ばれてきた安座間を慣れた様子で診察している。そこから彼が臨床経験のある衛生隊員だとわかる。「大丈夫ですか、助かりますよね。」高山陸士長が心配そうに尋ねた。「多分な。とにかく救護用の96車両に運んでくれ。森山三曹、看護手伝ってくれ。」「はっ、はい。」…省略…担架を折り畳みながら少しホッとする高山陸士長だった。しかし、息つく暇もなく再び艦砲射撃とロングトム加農砲が襲い、先ほどの本部壕に直撃弾が当たった。「ドカーンッ」その轟音に一瞬凍りついた。「しまった。」黒煙と灰煙が舞う中、彼は死の匂いを嗅いだ気がした。…続く。
- Re: 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト ( No.168 )
- 日時: 2015/02/23 21:44
- 名前: 梶原明生 (ID: hwITajaP)
「美幸へ」…そこは子供。まだふてくされてる。「だって。いっぱい食べられないんだもん。。」「わかった。じゃあ特別だ。俺がモモ缶人数分買ってきてやるよ。そのかわり、もう二度とバカなことはするな。いいな。」「はーい。」渋々答える妙子にやれやれ、前途多難な美幸さんの姉だなと思い知る出来事だった。… 次回⑬「五百円玉のうまみ」に続く。
- Re: 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト ( No.169 )
- 日時: 2015/02/24 20:18
- 名前: 梶原明生 (ID: tA56XhER)
「ひめゆり自衛隊」…ここから中の様子はわからないが、本来安座間晶子はあの砲撃で殉職し、他多くの看護婦、民間人、兵士が死亡したとの記録を見た高山陸士長にとって、耐え難い光景だった。「くそっ、何てことだ。…」強く唇を噛みしめるしかなかった。一方、後藤曹長率いる神谷三尉達救出部隊は、与座岳付近に接近していた。互いに援護しあい、槍型隊形で歩きながら左右に銃口を向けて警戒した。「ほう、義烈空挺隊の皆さんは変わった構え方や陣形をとるんですな。」関心したように三田軍曹が言った。その矢先に11時の方角から何か物音が聞こえた。「敵か…」吉川三曹がM24レミントンのスコープで覗くと、草木の間からこの時代のものではないダークグリーンのスーツを見た時、相原三曹だとわかった。「相原三曹発見。これより保護する。…やれやれ、とんだ荷物が増えたな。」増田二曹が無線で全隊員に告げた。彼はクリケットを取り出してカチカチ鳴らしはじめた。「んっ、これは…シッ。聞こえる。708部隊のシグナル、間違いない11時の方向から。」…続く。
- Re: 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト ( No.170 )
- 日時: 2015/02/26 22:42
- 名前: 梶原明生 (ID: y.72PaHC)
「美幸へ」…⑬五百円玉のうまみ」 俺はパチンコは苦手なのだが、この日は久幸さんや文子さんにに連れられて人生初のパチンコをやってみることにした。「へぇー、電子板じゃないんですね。北斗の拳や水戸黄門はないんですね。」「あ、何て。」「いや、何でもありません。」つい自分のいた時代のパチンコを思い浮かべてしまった。…続く。
- Re: 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト ( No.171 )
- 日時: 2015/03/01 23:16
- 名前: 梶原明生 (ID: diY.t.1D)
「ひめゆり自衛隊」…彼女もまたクリケットを取り出して鳴らしはじめる。互いに味方だとわかると歩み寄りはじめて初対面を果たした。「私は第203特別編制飛行隊所属の相原三等空曹です。」増田二曹の後ろから後藤曹長が現れた。「うむ。我々は708の者だ。しかし何故墜落させられたんだ。相手はプロペラ機だろ。」責めたいが責められないといった困り顔で言ったが、相原三曹もカチンときた。「それは…予期せぬエンジントラブルで…」「本当か。コルセア戦闘機にやられてたように見えたがな。どの道一機100億円のお高いFー2を失ったんだ。その責任は重いだろうがな。」増田二曹が皮肉混じり間に入ってきたが、神谷三尉が本隊へ帰投することを促す。「それよりも早くここを離れましょう。また砲弾の雨が降り始めますから。」「そうだな。では先を急ごう。ん、君は…」相原三曹の後ろから現れた小さな少年に気づいた。「自分は鉄血勤皇隊の銀条正人二等兵であります。」「そうか。すると君が案内してくれたわけか。」「そうであります。「うむ。礼を言うぞ。…よし、それでは本隊へ急ごう。こっちだ。」後藤曹長は全隊員を促し、沢田一尉等のもとへと向かった。…続く。
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