複雑・ファジー小説

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美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト
日時: 2012/11/10 18:20
名前: 梶原明生 (ID: /PtQL6mp)

美幸へ・・・しがない空手拳法有段者の警備員が「金無し大兄妹アイドル」の不運の死を遂げた未来を変えるために、過去へタイムスリップする。  ひめゆり自衛隊・・・沖縄第15旅団の隊員達が実験と称した防衛省の企みにより特戦群と空挺団の策略に巻き込まれ、時空波装置で昭和20年3月23日にタイムスリップする。そこで彼等が見たものは・・・やがて酷い惨状に特戦群の隊員等も心を動かされる。そして新たな希望が・・・2つ交互にお送りするタイムスリップアクション。ダイジェスト短縮版で執筆いたします。・・・原稿は完成済み。

Re: 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト ( No.192 )
日時: 2015/05/26 21:51
名前: 梶原明生 (ID: y.72PaHC)  

「ひめゆり自衛隊」…沢田一尉の無線を聞いた神谷三尉は全員車両に乗り込むよう促しながら、いつもと様子の違う高山陸士長の姿を見ていた。いつまでもどこかを見つめてるようだった。しかし後一分しかない状況では仕方なかった。やがて82式装甲車の扉を閉めた。だが次のタイムスリップでは彼等も予期せぬ事態がおころうとは思いにもよらなかった。果たしてそれは何か。… 次回「豹変」に続く。

Re: 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト ( No.193 )
日時: 2015/05/27 20:25
名前: 梶原明生 (ID: eVM80Zyt)  

「ひめゆり自衛隊」…「豹変」昭和20年 6月17日 午前0630時。三和村第一外科壕付近に朝方の梅雨空の光と共に青白い電磁波が現れて、ハリケーンのような雲に包まれた陸上自衛隊第708実験中隊がタイムスリップしてきた。神谷三尉達はいつもの如くすでにMATが必要と思い、用意をして待機していたが、すでに時空波が過ぎたというのに一向に無線伝達がない。「一体どうしたんだ、何故命令がないんだ。」彼の心に一抹の不吉な予感が走ったが、それは当たっていた。スピーカーが初めて使われ、82式指揮装甲車内の沢田一尉の怒号が聞こえてくる。「村上少佐、私は天皇陛下直轄義烈空挺部隊中隊長の沢田だ。君は岡田ニ尉と共に戦った同志だろ。なのにこの出迎えは何の真似だ。応えろ。」…続く。

Re: 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト ( No.194 )
日時: 2015/06/03 20:52
名前: 梶原明生 (ID: SnkfRJLh)  

「ひめゆり自衛隊」…「応えろだと、ふざけるな。貴様尉官の分際で、少佐である私に何だその口の聞き方は。お前らこそ何者だ。ある者の密告でお前達が読谷などにはいないと判明した。すでに鬼蓄米軍により占拠され、我ら日本軍の欠片もないばかりか、お主等のような部隊は何一つ存在していなかったそうだ。ひめゆり学徒隊を拉致し、死亡した等とほざいているが、そんなものは嘘だろう。さては貴様等、米軍の回し者だな。」そう言ってる間にすでに99式小銃や機関銃等で武装した村上少佐の部隊が陸上自衛隊第708実験中隊を包囲し始めていた。「ふんっ、陛下の名をかたるとは許せぬところなれど、その装甲車、武器弾薬等をこちらに引き渡せば命だけは助けてやる。十数える間に答えを出せ。さもなくば、お主等全員敵とみなし、攻撃する。ひとーつ。ふたーつ。…」…続く。

Re: 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト ( No.195 )
日時: 2015/06/08 21:37
名前: 梶原明生 (ID: SnkfRJLh)  

「ひめゆり自衛隊」…沢田一尉はこの予期せぬ事態に困惑の色を隠せなかった。しかし迷っている場合でもなかった。「くそっ、あの村上少佐の隣にいる男。教師の松金だ。あいつ徒者じゃないと思っていたが、恐らくは陸軍中野学校の人間に違いない。」…省略…「おい、三浦三曹。MFIは飛ばしたか。」「はい。」「回りに何名いる。」「ざっと見て90名はいます。」「わかった。全隊員に告ぐ。外側の96式の乗員はガンポートから89式かミニミ機関銃でMFIの映像をもとに射撃しろ。合図は銃声だ。」「了解。」…続く。

Re: 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト ( No.196 )
日時: 2015/06/09 20:21
名前: 梶原明生 (ID: D486Goe5)  

「ひめゆり自衛隊」…神谷三尉は返事したものの、もはや同じ日本人も殺さなければならないのかと少し躊躇していた。彼は82式装甲車の小窓から89式小銃を構えた。「LCD画面をよく見て外すなよ神谷。」隣にいる佐藤三尉が折り曲げ銃床式の89式小銃を構えながら彼に言った。「はい。」「5…6…」村上少佐の声が高らかになったその時、82式装甲車の12.7ミリ重機関銃の火が吹いた。「今だっ、撃てーっ。」「タタタタタンッ」一斉に射撃が始まった。…続く。


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