複雑・ファジー小説

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美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト
日時: 2012/11/10 18:20
名前: 梶原明生 (ID: /PtQL6mp)

美幸へ・・・しがない空手拳法有段者の警備員が「金無し大兄妹アイドル」の不運の死を遂げた未来を変えるために、過去へタイムスリップする。  ひめゆり自衛隊・・・沖縄第15旅団の隊員達が実験と称した防衛省の企みにより特戦群と空挺団の策略に巻き込まれ、時空波装置で昭和20年3月23日にタイムスリップする。そこで彼等が見たものは・・・やがて酷い惨状に特戦群の隊員等も心を動かされる。そして新たな希望が・・・2つ交互にお送りするタイムスリップアクション。ダイジェスト短縮版で執筆いたします。・・・原稿は完成済み。

Re: 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト ( No.182 )
日時: 2015/04/02 20:03
名前: 梶原明生 (ID: eVM80Zyt)  

「美幸へ」…3日経っても天原家に帰ってこなかったのだ。「あのヤローッ。」凄い剣幕で美幸さんを連れ出した文子さんは、軽四で西野表港に向かった。それを見ていた俺はタクシーを呼んでギリギリフェリーに間に合った。雑魚寝部屋にいる文子さんと美幸さん。やがて二人は鹿児島市内のパチンコ屋やカプセルホテルを回ったが、久幸さんがいない。つまり浮気相手のところにいるということだ。文子さんの頭が勇ましい桜島状態。「帰るよ美幸。」そう言って再び52島に帰ることとなった。家についてからは玄関に塩撒いたりして仁王立ちで久幸さんの帰りを待っている。手には焼酎を持ち、グビグビ飲みながらの待機である。そして傍らには何と…チェーンソーが置かれていた。…続く。

Re: 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト ( No.183 )
日時: 2015/04/02 20:21
名前: 梶原明生 (ID: SnkfRJLh)  

「ひめゆり自衛隊」…その時いきなり具志上恵子は96式装甲車から子供達を連れて降りてきた。「恵子…いや具志上さん、どうしたんだ降りなくていい。」「いえ、高山さん。私達親子のためにここまでしていただいただけで十分です。皆さんにご迷惑をおかけできません。」…省略…割って入るように幸村二尉が言う。「あー、そうだなそれがいい。高山陸士長、本人がそう言ってるんだ。行かせてやれ。」「しっ、しかし。…」「その替わり。」具志上恵子は条件を出した。「あの二人の女の子だけでもここへ置いてやってはもらえませんか。それができれば私達母子は今すぐここから出ていきます。」…続く。

Re: 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト ( No.184 )
日時: 2015/04/04 22:39
名前: 梶原明生 (ID: hwITajaP)  

「美幸へ」…「只今。…」何とも拍子抜けた声で帰宅する久幸さん。「テメーッ、殺してやるーっ。」チェーンソーを起動させながら文子さんは久幸さんに飛びかかろうとした。影で待機していた俺はすぐに飛び出した。「文子さん、危ない。」斜め横からチェーンソーを振り下ろそうとしたところへ半棒を差し込んで弾き返した。羅心流空手拳法道の半棒術でチェーンソーの柄の部分を抑えつつ、袈裟懸けに棒を押し付けて壁際に動けなくした。同時にチェーンソーを奪いつつ電源を切った。「何してんだっ、あんたはーっ。」半狂乱になる文子さんを何とか取り押さえた。「落ち着いて下さい、こんなことしたらどうなるか分かるはずです。」「うるさい。ぶっ殺してやる。」その鬼気迫る姿は他の子供達も止められるはずはなく、俺も抑えるのが必死だった。…続く。

Re: 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト ( No.185 )
日時: 2015/04/08 22:00
名前: 梶原明生 (ID: hwITajaP)  

「ひめゆり自衛隊」…それを聞く幸村ニ尉ではない。「駄目だ。あの二人も連れ出せ、今すぐに。」そこへ沢田一尉が現れた。「おい、幸村ニ尉。折角だから条件を呑んでやろう。」「いや、しかし…」「少しでも減るんならそれでいいだろう。いつまでも構ってはいられん。幸村ニ尉、82式車両に戻れ。」「でも、高山と田上の処罰はどうするんですか。」その言葉でチラリと二人を見る沢田一尉だったが、すぐに応えた。「保留だ。」「そんな、沢田中隊長。…」沢田の後を追う幸村ニ尉。その二人には目もくれず、高山陸士長は具志上恵子と二人の子供の後を追いかけた。…続く。

Re: 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト ( No.186 )
日時: 2015/04/12 23:51
名前: 梶原明生 (ID: D486Goe5)  

「美幸へ」…「分かった、母ちゃんすまなかった。もう浮気はしないから許してくれ、この通りだ。」ようやく久幸さんが土下座し始めた。「久幸さん、やっぱり浮気は良くないですよ。あなた家庭を崩壊させる気ですか。」「いやっ、そんなつもりは…」そのセリフに文子さんから力が消え始めて泣き崩れた。それを宥める久幸さん。これを機に久幸さんの浮気はぷっつりなくなった。目を丸くしてる美幸さんに言った。「美幸ちゃん。浮気はいけないことだということを覚えとくんだよ。」そう言いつつ、天原家を後にした。 次回、⑮「ようやく小学生」に続く。


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