複雑・ファジー小説
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- 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト
- 日時： 2012/11/10 18:20
- 名前： 梶原明生 （ID: /PtQL6mp）
美幸へ・・・しがない空手拳法有段者の警備員が「金無し大兄妹アイドル」の不運の死を遂げた未来を変えるために、過去へタイムスリップする。 ひめゆり自衛隊・・・沖縄第１５旅団の隊員達が実験と称した防衛省の企みにより特戦群と空挺団の策略に巻き込まれ、時空波装置で昭和２０年３月２３日にタイムスリップする。そこで彼等が見たものは・・・やがて酷い惨状に特戦群の隊員等も心を動かされる。そして新たな希望が・・・2つ交互にお送りするタイムスリップアクション。ダイジェスト短縮版で執筆いたします。・・・原稿は完成済み。
- Re: 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト ( No.87 )
- 日時： 2013/05/02 18:02
- 名前： 梶原明生 （ID: uZAkimhj）
「美幸へ」・・・そんな時、寝言のようにお婆ちゃんがふぃと呟いた。「むじょかーアイドルになれーっ・・・。」「うん、なるよ。」無邪気に答える美幸さん。「そうだよ。思い続けていれば必ず叶う。希望は捨てないことだ。」「希望。・・・何か食べ物の事。」またもや熱く語ってしまい、文子さんも唖然としていた。こうして、ドタバタした１日を終えた。この時代を立ち去らねばならない時期が迫っていた。名残惜しいがやむおえない。その前に伝えなくてはいけない事がある。・・・7「私の初夢」終わり。 次回8「ショック」に続く。 「ひめゆり自衛隊」そんな口をたたいてると、またもや白煙が空高くへと幾重にも伸びて米軍戦闘機を撃ち落としていく。ただ、さっきと違うのは、標的の数が多すぎる事だ。「02、米軍機の残党がそっちに向かった。８２式、９６式、それから軽地対空砲で迎撃しろ。」沢田一尉からの慌ただしい無線連絡に０２班に緊張が走る。「おっしゃ。任せろ。」岡田二尉が８２式指揮装甲車上の１２．７ミリ重機関銃銃座に登って米軍機に向けて構えた。柄川三尉も同様で、他、三村三曹や宗末三曹はＡＡＴを構えた。「敵機捕捉。」「テーっ。」掛け声と共に、この時初めて装甲車陣が実弾の火花を散らした。「バシュッ。」というミサイルの発射音と共に、逃がした際の二段構えとして、重、軽機関銃による攻撃も行った。凄まじい発射音と光が目まぐるしく空へ吸い込まれてゆく。・・・続く。
- Re: 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト ( No.88 )
- 日時： 2013/07/14 14:48
- 名前： 梶原明生 （ID: CrTca2Vz）
お久しぶりです。長らく続きを書けなくてすみません。一身上の都合により、書きこんでる余裕がなくなり、環境も変わって今馬車馬のように毎日１４時間働いてます。今日はやっと休みが取れて書きこんでますが、先ずは挨拶代りにと書き込みしました。続編、８月の連休辺り一気に書きこもうかななんて計画中です。しばしご猶予を。
- Re: 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト ( No.89 )
- 日時： 2013/08/04 18:55
- 名前： 梶原明生 （ID: CrTca2Vz）
「ひめゆり自衛隊」・・・そしてそれに成す術もなく、米軍のコルセア戦闘機は４０機以上が撃墜されていく。「やったぁ、・・・やったぜ。」三村三曹がガッツポーズをとる。「コラッ、何だその態度は。少しは慎め。」岡田二尉が８２式装甲車上から脇にいた三村三曹を叱りつけた。「何故です。作戦成功なのに、別に構わないじゃないですか。」aatを肩に担いだまま釈然としないといった顔付で見た。「どのみち俺達は殺してはいけない米人を殺したんだぞ。少しは考えろ。」岡田二尉にそう言われると三村三曹もさすがに言葉を返せなかった。そうしているうちに南風原陸軍病院壕入口から予科二年の佐久川米子を引き連れた沢田一尉等０１班が足早に帰ってきた。「全隊員、すぐに次の時空波に備えろ。米軍もバカじゃない。すぐに編隊を整えて何十機と空から襲ってくるぞ。次の時空波発生予定時刻は０６１０時だ。」「ゲッ、後二分しかねぇ。これじゃ、ノブちゃんや美紀ちゃん達と会えねぇ。」不意にそう漏らしたのは無論、吹田二士である。・・省略・・「あ、あなたは瑞慶村春子さんじゃないですか。」「そういうあなたはたしか予科二年の佐久川さん。」「え、でっ、でもたしか瑞慶村さんは・・・４月１４日に戦死したと聞かされていました。これは一体。・・・」「そんなバカな。私はこうして生きてるわ。誰がそんなことを・・・」言いかけたところで、木村三尉が無言の威圧感で彼女達に迫ってくる。「これは我々義烈空挺部隊における作戦の一貫にすぎない。だが、少し説明しておこう。君達は表向きは死亡していることになっている。これは、より君達を守り抜くためと、ある重大な任務を果たすためだ。しかしそれは極秘事項で君達にも、他の者にも知らせるわけにはいかんのだ。これからさらに、ひめゆりの学徒隊員は増える。後の者の事をよろしく頼むぞ。・・・おい、森山三曹、片瀬陸士長。」「はい。」「お前たちを今からひめゆり学徒隊専属の警務隊員に編組する。しっかり頼むぞ。」「了解しました。」・・・続く。
- Re: 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト ( No.90 )
- 日時： 2013/08/14 22:46
- 名前： 梶原明生 （ID: CrTca2Vz）
「美幸へ」・・・8「ショック」時は早いもので、もう９０年のひな祭りに達していた。春と共に巣立つ子がいた。美紀子である。しかし、本人の希望もあり、島内の高校へ通うこととなり、家から出ることはなかった。だが、俺は出ていかなければならない。現代側の生活が待っているからだ。羅心流空手拳法道の額を見上げながら腕組みしつつ一人呟いた。「よし、友成、義弘を中心に強化稽古をやるか。」自分がいない間この道場を義弘に守ってもらいたい気持ちもあったからだ。いずれ、譲らなければならない。この日の夕方、羅心流空手拳法道の奥義やコツをできるかぎり教えた。「三尖相照とは、鼻先、手先、足先が体の真中に一直線に揃うことを言う。構えの基本理念だ。体の中心線に急所が集中しているので、防御するために意識するんだ。」・・・続く。
- Re: 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト ( No.91 )
- 日時： 2013/08/15 15:50
- 名前： 梶原明生 （ID: uZAkimhj）
「ひめゆり自衛隊」・・・そしてその時は来た。時空波が発生し、再び彼等は光へと消えていった。その頃、米海軍司令室では、先ほどの戦況を報告されているスプルーアンス大将の姿があった。「バカな。もう完璧にそのロケット部隊を撃破したのではなかったのか。」「はっ。そ、それが。・・・あの後の総攻撃でその誘導弾なるものを持つ敵部隊を全滅させたとばかり思っておりましたので、まさか５０機もの戦闘機を撃ち落とせるほどの部隊が残っていたとは思いませんでした。」さすがのスプルーアンス大将も、歯ぎしりをしながら、机上を拳で叩いた。「失礼いたします。クロフォード大尉であります。」「うむ、入れ。」そんな時、一人の士官が入ってきた。「おおっ、話には聞いた。君がロケット部隊に強襲されて唯一生き残って帰還したクロフォード大尉か。君から直接聞きたいと思っていた。それで、ジャップ供はどんな攻撃をしてきた。どんなロケット弾だ。」「は、それが、・・・私もパイロットとなりまして多く実戦を経験し、日本軍と戦ってきましたが、・・・あのような部隊は一度たりとも見たことはありません。私が率いたコルセア部隊は・・・全滅でした。しかし奴等は、これは私の私見ですが、突如あらわれては突如消えているような不可解な部隊であると思われます。」・・・続く。
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