複雑・ファジー小説
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト
- 日時: 2012/11/10 18:20
- 名前: 梶原明生 (ID: /PtQL6mp)
美幸へ・・・しがない空手拳法有段者の警備員が「金無し大兄妹アイドル」の不運の死を遂げた未来を変えるために、過去へタイムスリップする。 ひめゆり自衛隊・・・沖縄第15旅団の隊員達が実験と称した防衛省の企みにより特戦群と空挺団の策略に巻き込まれ、時空波装置で昭和20年3月23日にタイムスリップする。そこで彼等が見たものは・・・やがて酷い惨状に特戦群の隊員等も心を動かされる。そして新たな希望が・・・2つ交互にお送りするタイムスリップアクション。ダイジェスト短縮版で執筆いたします。・・・原稿は完成済み。
- Re: 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト ( No.242 )
- 日時: 2015/11/16 05:47
- 名前: 梶原明生 (ID: x03fhwcN)
美沙さん、書き込みありがとうございます。驚きです。当方、最近は自分に文才どころか国語力もないと悟ったこの頃です。それでも何かに突き動かされてただただ書き連ねる毎日です。そんな小説にお付き合いくださいましてありがとうございます。読みは、かじはらあきおです。興味ありましたら他の小説も楽しむ程度に読んでいただけたら光栄です。 敬具
- Re: 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト ( No.243 )
- 日時: 2015/11/16 21:40
- 名前: 梶原明生 (ID: y.72PaHC)
「美幸へ」…姉の妙子をもしのぐくらいだし、いつしか兄の勇や正彦にもひけをとらない実力になり、稽古にも熱が入っていた。そんな中、事件は起きた。若佐工務店の仕事が休みになったある日、道場の窓からものすごい姿で出かける文子さんの姿を見かけた。丸いサングラスに厚化粧。ヒョウ柄の服に派手なバッグを持っていた。「もしかして今日授業参観か。」ついていくと予感的中。学校に向かっていた。…続く。
- Re: 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト ( No.244 )
- 日時: 2015/11/17 21:31
- 名前: 梶原明生 (ID: tdVIpBZU)
「ひめゆり自衛隊」…「何を言っている富岡。少しでも歴史を元通りの状態にしなくてはならん。余計なことを言うな。」佐藤三尉が彼の肩を掴んで言うものの、頑として譲らない。「佐藤三尉、わたしが後を引き受けます。先を急いで下さい。」「うむ、わかった。」後藤曹長が進言してきたので佐藤三尉も信用して任せた。萩堂ウタ子、知念芳子、神田幸子を引き連れて壕を出る01班。その頃、砂糖黍を手にした上田美十子と牧志鶴子は、増田ニ曹や片瀬陸士長に先導されながら歩いていた。壕の入り口が見え始めたかというところで、片瀬陸士長が上田美十子に振り返りざま言った。「あなたヘアピンが取れかかってるよ。」「えっ、…」言われて頭に手をやろうとしたらポロリと下へと落ちていく。それを見た増田ニ曹は他の隊員に叫ぶ。「木陰に隠れろ。伏せるんだ。」片瀬陸士長はかがんだ上田美十子を抱きかかえつつ、横の岩影に身を伏せた。すると…ドカンと155ミリ加農砲の砲弾が塹入り口を直撃した。次の瞬間上田美十子は叫んでいた。「古波蔵さーんっ。…そんな」壕入り口はかろうじて残っていたはいたものの、それ以外は無残な直撃後を土埃と共に露わにした。発狂する上田美十子を制しながら片瀬陸士長は言った「大丈夫。大丈夫だから、彼女は…生きている。」「えっ。」…続く。
- Re: 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト ( No.245 )
- 日時: 2015/11/18 22:11
- 名前: 梶原明生 (ID: DU.Bh3c8)
「ひめゆり自衛隊」…「いい、聞きなさい。これは誰にも話したら駄目。機密事項だから本来は話せないけど。…皆は生きてる。我々が保護している。表向きは戦死となってるけど。この砂糖黍は私が渡す。あなたはこれを渡せなかった事になってる。…いいから私達に全て任せて。」上田美十子はその話に安心して素直に砂糖黍を渡す。…省略…「片瀬さん、これは何ですか。こんな機械は見たことはありません。何十年もの先の世界ならいざ知らず、このようなものが今の時代に作れますか。でも米軍でないのはわかります。なら答えはただ一つ。あなたはもしや…」…続く。
- Re: 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト ( No.246 )
- 日時: 2015/11/19 19:41
- 名前: 梶原明生 (ID: x03fhwcN)
「ひめゆり自衛隊」…「何十年も先の世界から来た方々ではありませんか。昔、外国の書物に過去と先の時代を行き来できる機械で時間旅行をするとかいう小説を読んだことがあります。先の世界ならそれも可能と夢をはせた事もあります。だから私は以前からずっとそれを考えていました。もしやそうではないかと。」「しっ。」片瀬陸士長は遮るように人差しを立てた。「それが本当とわかればなおのこと。…これは決して他言してはいけない。…省略…でもこれだけははっきり言える。私達は決してあなた達の敵ではないということを。」「ではやはり片瀬さんは…」言いかけた矢先に増田ニ曹が来た。「上田、お前は壕に戻れ。片瀬、牧志鶴子はついてこい。装甲車に戻るぞ。」「了解。じゃあまた。」89式小銃を負い紐で肩にかけ直しながら片瀬陸士長は上田美十子に目配せをしつつ、増田ニ曹についていく。そんな姿を壊れたMFIを手で握りしめながら見つめる上田美十子であった。梅雨の雨がパラパラと再び沖縄の地に降り注ぎはじめた。…次回「全面地上戦」に続く。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72