美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト | 複雑・ファジー小説

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美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト: 日時： 2012/11/10 18:20; 名前：梶原明生（ID: /PtQL6mp）; 美幸へ・・・しがない空手拳法有段者の警備員が「金無し大兄妹アイドル」の不運の死を遂げた未来を変えるために、過去へタイムスリップする。　　ひめゆり自衛隊・・・沖縄第１５旅団の隊員達が実験と称した防衛省の企みにより特戦群と空挺団の策略に巻き込まれ、時空波装置で昭和２０年３月２３日にタイムスリップする。そこで彼等が見たものは・・・やがて酷い惨状に特戦群の隊員等も心を動かされる。そして新たな希望が・・・2つ交互にお送りするタイムスリップアクション。ダイジェスト短縮版で執筆いたします。・・・原稿は完成済み。

Re: 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト ( No.117 ): 日時： 2014/01/25 16:51; 名前：梶原明生（ID: uZAkimhj）; 「ひめゆり自衛隊」・・・「無論、切腹は覚悟の上だ。だが今は軍人としての責務を果たさねばならぬ故、それが終わればいつでもこの命捧げよう。」「わかった。それでは早速向かわせるから、我々はこれで戻る。」「了解した。」沢田一尉と貴嶋大尉は互いに敬礼を交わし、本部壕を後にした。「どうするつもりですか。」神谷三尉が尋ねた。

Re: 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト ( No.118 ): 日時： 2014/01/29 11:19; 名前：梶原明生（ID: ???）; 「美幸へ」…他に目をやると、何と羅心流の道着が散乱して平積みになっていた。「やれやれ、喉元過ぎればってやつか。」義弘が申し訳なさそうに言ってきた。「すみません、つい…」「いいよ。これから徐々にキレイにしていくからさ。」そう言いつつ片付けはじめると、銘柄の違う複数のタバコの吸い殻を見つけた。「おかしいな。二人が吸ったにしては量も種類も多い。しかもそう古くない。するとまさか。…」一抹の不安を感じた。それはさておいて、その夜。……なかなか寝付けない丑三つ時。「ガサッ、ゴソ、ガサッ。」と外から人が歩く音が聞こえた。「ん、待てよ。…いかん、忘れてた。確かこの時間、美幸さんがお婆ちゃんの霊を見た時間のはず。」緊張感走るなか、物音立てずに静かに窓外を覗いた。青白い幽かな光が、天原家へと入っていった。

Re: 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト ( No.119 ): 日時： 2014/01/30 11:40; 名前：梶原明生（ID: ???）; 「仕方あるまい。今は無事６月２３日の大時波発生時まて、この時代を生き抜かねばならん。日本軍を敵に回すわけにはいかんだろう。」…続く。

Re: 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト ( No.120 ): 日時： 2014/03/02 19:33; 名前：梶原明生（ID: jBG6ii5p）; 「美幸へ」…俺は気になって仕方なく、静かに外に出て天原家の窓で聞き耳を立てた。「まさか。…」思わず口を手でふさいだ。中からお婆ちゃんらしき声が聞こえてきたからだ。「文子や、後のこと頼むからな。」「あれ、お婆ちゃん死んだんじゃないの。」美幸さんが起きたらしく、あどけない言葉を投げかけていた。「あれ、美幸か。お前が一番心配じゃ。でもお前には不思議な力がかぶさってる。安心してあの世に行ける。さようなら、美幸。…」そう言うとお婆ちゃんは姿を消した。…続く。

Re: 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト ( No.121 ): 日時： 2014/03/10 17:05; 名前：梶原明生（ID: CrTca2Vz）; 「ひめゆり自衛隊」・・・「神谷三尉、それから佐藤三尉。君等の部隊は我々の岡田二尉の班と共に残って第３２軍司令部に行け。次は五日後の５月１６日に回収してやる。よろしく頼むぞ。」「えっ、・・・は、はい。了解。・・・」顔を曇らせた神谷三尉だったが、承諾せざるおえなかった。装甲車陣に戻った頃にはすっかり日は落ちていた。・・省略・・このときはじめて三田軍曹等の気持ちが分かったことだろう。しかし、岡田二尉の顔に似合わぬ大声で目が覚める。「よしっ、ボサッとするな。すぐに第32軍司令部へ向かうぞ。」「了解。・・・」そう叫んで彼等は背嚢とベルトのポーチバッグや、水筒にマットレス、寝袋をズッシリとぶら下げて装甲車に乗った。草木の物陰から一人の男がその様子を見ている。「奴等本当に日本軍の部隊か。・・・」そう心で呟いていたのは師範学校の教師、松金太郎である。だが彼の正体は。・・・続く。