複雑・ファジー小説
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト
- 日時: 2012/11/10 18:20
- 名前: 梶原明生 (ID: /PtQL6mp)
美幸へ・・・しがない空手拳法有段者の警備員が「金無し大兄妹アイドル」の不運の死を遂げた未来を変えるために、過去へタイムスリップする。 ひめゆり自衛隊・・・沖縄第15旅団の隊員達が実験と称した防衛省の企みにより特戦群と空挺団の策略に巻き込まれ、時空波装置で昭和20年3月23日にタイムスリップする。そこで彼等が見たものは・・・やがて酷い惨状に特戦群の隊員等も心を動かされる。そして新たな希望が・・・2つ交互にお送りするタイムスリップアクション。ダイジェスト短縮版で執筆いたします。・・・原稿は完成済み。
- Re: 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト ( No.187 )
- 日時: 2015/04/14 20:59
- 名前: 梶原明生 (ID: eVM80Zyt)
「ひめゆり自衛隊」…「これを持ってってくれ。中にありったけの食料と水と医療品がある。すまない、力になれなくて。本当は。…」「いえ。私達のためにここまでして下さいまして、本当に申し訳ありません。ありがとうございます。」高山陸士長は、彼女達にアサルトバックパックを渡していたのだ。そして愛おしむように三人の子供の健一、なつ、洋介の頬を両手でさすりながら別れを告げた。「なんかおじちゃん、本当の父ちゃんみてぇだ。」「本当だ。別れたくないよう。」健一となつは半泣きになりながら言ったが、恵子が制した。…続く。
- Re: 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト ( No.188 )
- 日時: 2015/04/21 20:07
- 名前: 梶原明生 (ID: y.72PaHC)
「美幸へ」…⑮「ようやく小学生」 あれから早いもので3年の月日が経っていた。相変わらずこの時代と現代を行ったり来たりしながら過ごし、いよいよ美幸さんが6歳になり、小学校入学となった。「ほら、美幸。ランドセルだよ。次男の友春さんからのプレゼントだった。中にはセーラームーンの筆箱に鉛筆や消しゴムなんかが入っていた。久幸さんが美幸さんに向けて訓示みたいなことを言っていた。「いいか美幸。物は大切にしろ、友達を大事にしろ、それから家族を大事にしろ。」それを外から聞いてて思い出すふしがあった。俺も小学校入学の時、父から言われたのは「友達は大事にするな。いずれ裏切る。だから家族だけを大事にしろ。」だった。…続く。
- Re: 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト ( No.189 )
- 日時: 2015/04/29 22:04
- 名前: 梶原明生 (ID: tdVIpBZU)
「ひめゆり自衛隊」…「駄目よ困らせたら。大丈夫またきっと会えるから。それでは、失礼いたします。」「おじちゃんさようなら。…」なすすべもなく彼女達を見送った。その姿を実は沢田一尉は見ていた。何故だか少し後悔の念が心に浮かんだ。…省略…彼は非常さですぐその心をかき消した。やがて具志上恵子達の姿は見えなくなっていった。「Fー2操縦士一名、相原三曹を連れてきました。」そんな頃に後藤曹長率いる救出部隊が到着した。…続く。
- Re: 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト ( No.190 )
- 日時: 2015/05/20 20:10
- 名前: 梶原明生 (ID: eVM80Zyt)
「美幸へ」…やがて翌日小学校から美幸さんが帰ってくると泣きじゃくっていた。そこで俺は美幸さんに聞いてみた。「どうして泣いてるの。」「だって、クラスの子に母ちゃんのことお婆ちゃんかって言われた。お婆ちゃんなら早く死ぬんでしょ。」「そんなことないさ。美幸ちゃんがいい子にしてればその分長生きできるんだよ。」「本当に。…」「本当だとも。」美幸さんの涙が見る見るうちに引いていった。それからというもの学校生活で美幸さんは何度も給食を持ち帰ることが多くなった。恐らく彼女にとって給食は驚きの連続だったろう。この頃から美幸さんと妙子さんとのライバル関係は激しくなっていった。ある時、食器洗いしている友美が泣いていた。美幸さんの帰りに同行していた俺は家の中に入って問いただした。「どうしたんだ。」…続く。
- Re: 美幸へ。ひめゆり自衛隊。混合ダイジェスト ( No.191 )
- 日時: 2015/05/24 20:41
- 名前: 梶原明生 (ID: D486Goe5)
「ひめゆり自衛隊」…「うむ。ご苦労だった。」「第203飛行中隊所属の相原です。申し訳ありません。こんな事になろうとは。」ビシッと敬礼しながら相原三曹は少し言い訳じみた応えを出したが、それとは全く畑違いの質問をする沢田一尉。「それよりも、Fー2と操縦席は始末したか。」「はい。それはしっかり爆破してきましたこの時代に無い物の証拠は残さないという鉄則は遂行するつもりです。」「それは良かった。武器、装備はしっかり持ってるようだな。おい、後藤曹長、彼女を森山三曹の所へ連れて行け。ひめゆりの警務に当たらせろ。」「了解。」こうして相原三曹は96式装甲車に案内された。「全隊員に告ぐ。これより5分後の1215時に時空波が発生する。各自車両に乗り込め。次の目標時間は、昭和20年6月17日0630時だ。」…続く。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72