二次創作小説(新・総合)

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【オリキュア】メモリアルプリキュア!
日時: 2017/08/01 23:00
名前: 愛 (ID: fYNkPhEq)

初めましてかこんにちは!愛です!
本日からはメモリアルプリキュアというオリキュア小説を書きたいと思っています。
基本テンションとノリに任せて書くのでグダグダすると思いますが、楽しんでいただけると幸いです。
それでは、よろしくお願いします。

Re: 【オリキュア】メモリアルプリキュア! ( No.189 )
日時: 2018/01/13 21:17
名前: 愛 (ID: fYNkPhEq)

第29話「月乃の学校復帰!初友達は新人教師!?」5

「今を輝く、一つの光! キュアアデッソ!」
「過去を束ねる、一つの夢! キュアパースト!」
「未来を照らす、一つの希望! キュアフューチャー!」
「「「取り戻せ! 愛のメモリー!」」」
「「「メモリアルプリキュア!」」」

 名乗りを終えると、私達はすぐに開いていた窓から飛び出して中庭に下りる。
 そこでは、記憶世界と結合したこの世界を破壊しているワスレールがいた。

「遠慮なく暴れやがってぇ~!」

 パーストはそう言いながらパーストソードを取り出す。
 それに私達もそれぞれアデッソソードとフューチャーレイピアを取り出し、構える。
 その間にもワスレールが暴れているのだが……何せ、動きが早い。
 下手に攻撃も出来ないため、私達はその場でたじろぐことしか出来なかった。

「何あの動き……キモッ……」
「どうした? プリキュア。戦わないのか」

 その言葉に、私達は顔を上げた。
 そこには、壁が壊れ出来た穴からこちらを見下ろすバーグラーの姿があった。

「バーグラー!」
「フッ、所詮貴様等もその程度か。……ワスレール! やれ!」

 バーグラーの言葉に、ワスレールは動きを止める。
 そして私達を見て、こちらに突進してきた。

「はッ……ちょうどいいや! そっちから向かってきてくれるんなら!」

 そう言ってパーストはパーストソードを構え、ワスレールを迎え撃つ。
 ワスレールが攻撃をしてくるが、それを躱し、パーストソードで斬りつけた。
 攻撃を受け、ワスレールの動きが鈍くなる。

「ッ……!」

 私は息を吐き、一気にワスレールとの距離を詰める。
 ワスレールの懐に入り、アデッソソードで斬りつけた。
 刃渡りの短いパーストソードとは比べ物にならないであろうダメージが、ワスレールに入った。
 しかし、それでもワスレールの動きは止まらない。
 大分鈍くなった動きで、必死に体を動かし、私達に攻撃しようとしてくる。
 これくらいの速度なら……!

「フューチャー!」
「分かっています!」

 私が呼んだ時には、すでにフューチャーが胸元のラブメモリーウォッチからレモン色の針を外しているところだった。
 すぐに私とパーストはワスレールから離れた。
 フューチャーはレモン色の針をフューチャーレイピアに嵌め込み、回転させる。

「未来を照らす大いなる希望! フューチャーレイピア!」

 叫び、フューチャーレイピアで円を描く。
 その中で星を描き、その真ん中でレイピアを横に構える。
 すると光がレイピアに集まり、輝き出す。

「プリキュア! フューチャーエスペランス!」

 叫び、フューチャーは体を回転させて目の前の空間を両断する。
 すると一筋の光がワスレールに飛び、空中でワスレールを固定させる。
 フューチャーはワスレールに背を向け、フューチャーレイピアで回転する針を停止させた。
 するとワスレールが爆発し、消えていく。

「あとは……」

 私はそう呟き、顔を上げる。
 そこには、こちらを見下ろしているバーグラーがいた。
 彼は忌々しそうに顔を歪め、こちらを睨んでいた。

「クッ……次こそは……!」

 そう呟いて、バーグラーは去っていった。

Re: 【オリキュア】メモリアルプリキュア! ( No.190 )
日時: 2018/01/13 23:42
名前: 愛 (ID: fYNkPhEq)

第29話「月乃の学校復帰!初友達は新人教師!?」6

<バーグラー視点>

 世界が色を取り戻し、動き出す。
 今回も……ダメだった……。
 俺は軽く舌打ちをして、目の前にいる少女を見た。

「あ、あれ? なんか、変な感じが……」
「さぁ……気のせいじゃないか?」

 そう答えてみると、後宮月乃は「そうかなぁ」と呟いて腕を組み、首を傾げる。
 ……記憶世界との結合は、他の人間には一切感知できないハズなのだが……。
 まぁ、今は良いか。

「それより、そろそろ授業が始まるし、もう戻ろうか。本当に体調が悪いわけでもないんだし」
「え……あ、ハイ」

 俺の言葉に後宮月乃はそう答え、改めて隣を歩く。
 しかし、教室に戻ったら、また女子生徒達の攻撃……否、口撃こうげきを受けなければならないのか……。
 そう考えると一気に倦怠感が訪れ、俺は肩を落とした。

「……背中、失礼します」

 その時、そう言って後宮月乃が俺の背後に周る。
 まさか、俺の正体を知られた……!?
 そして妹達のために俺を亡き者にするのか!?
 そう考えている間に、脇腹に指が這った。

「おい、やめ……!?」
「失礼します!」

 大事なことなので二回言いました、的な感じだろうか。
 彼女は声を張ってそう言い……俺の脇腹をくすぐり始めた。

「……!? あっははは!?」

 笑いたくないのに、勝手に笑いが零れる。
 目に涙が浮かび、俺はしばらく笑った。
 しばらくして、ようやく彼女のくすぐりから解放された。
 肩で息をしていると、後宮月乃は俺の前に立って、笑顔を浮かべた。

「やっぱり! 場倉先生、ムッとしてるより笑顔の方が良いですよ!」
「は?」
「あ、えっと……場倉先生、ずっと無表情だから、無表情より笑顔の方が良いと思いますよ」

 そう言って満面の笑みを浮かべる後宮月乃。
 ……確かに、笑顔は良いな。
 彼女の言葉に納得していると、後宮月乃はハッとして、その後慌て始める。

「あわわ、ごめんなさい! 生徒なのに、生意気なこと言っちゃって」
「いや、気にしてないが……」

 俺の言葉に、後宮月乃は「でも……」と呟いて不安そうな表情をする。
 だから俺は彼女の頭に手を置き、視線を合わせた。

「大丈夫だ。あと……アドバイスありがとな」
「え、あ……ハイ」

 ポカンとした顔で言う後宮月乃に、俺は、自然と顔が綻ぶのを感じた。
 それから自分の顔が緩んでいるのを感じ、自分の頬に手を当てた。
 なんだ、これは……これが、笑顔?

「……場倉先生の笑顔、凄く綺麗」

 そう言って、後宮月乃は微笑んだ。
 笑顔なんて、正直初めて浮かべた気がする。
 そうか……俺の笑顔は綺麗で、似合うのか……。

「……ありがとう。お前も、笑顔がよく似合うよ」

 俺はそう言って、笑って見せた。
 確かに、プリキュアの関係者と関わるのは良いかもしれない。
 奴等から学べることは、多そうだ。

Re: 【オリキュア】メモリアルプリキュア! ( No.191 )
日時: 2018/01/14 18:01
名前: 愛 (ID: fYNkPhEq)

第30話「シーフの罠!?守れ!杏奈のメモリア!」1

<バーグラー視点>

「バーグラーおかえり!」

 ロブメモワールに戻ると、セフトが笑顔で出迎えた。
 大体コイツがよく笑う時は、ロクなことがない。
 俺は手近なソファに腰掛け、「なんだ?」と早速尋ねた。

「なんだ、って、まだ何も言ってないよ?」
「お前がヘラヘラしている時は大体何かあるだろ。……早く言え」

 俺の言葉に、セフトは「バーグラーには敵わないなぁ」と言って笑う。
 直後、突然無表情になった。
 ON・OFFの差の激しさに、俺はつい表情を引き締めた。
 彼は無表情のまま指を組み、そこに顎を乗せる。

「……シーフが、新しい作戦を思いついたんだ」
「なっ……新しい作戦、って……まさか……!」
「そう。……キュアアデッソを手に入れるための、ね」

 セフトの言葉に、俺は唇を噛みしめた。
 するとセフトはニヤニヤと笑いながら頬杖をつき、小首を傾げた。

「どんな風になるのか、楽しみじゃない?」

 セフトの質問に、俺は答えられない。
 元々、シーフはこういうプリキュアとの戦いには消極的な部類だ。
 ボウキャーク様の命令だから仕方なく行っている。そんな状況だった。
 今ではこうやって積極的に戦いに行くとは……人は変わるものなんだな。

 しかし、今のプリキュアも可哀想なものだ。
 よりによって、シーフに目を付けられるとは。
 彼女は、自分が欲しいものを手に入れるためには、手段は選ばない。

 良い例がメモリアだ。
 今の世界でもやったようだが、シーフはまず敵を内部から壊す。
 プリキュアの一人を手玉に取り、そこから友情関係を壊していく。
 これで完全にプリキュアを行動不能にするというわけではないが、何かしらの悪影響は及ぼす。
 そこで出来た亀裂を突くような精神攻撃を仕掛けたりするのが、今までの手段だ。

 そして、今回はプリキュアの一人に目を付けた。
 どんな作戦で行くのか……正直、考えたくもない。
 全く……敵ながら、同情するよ。

<杏奈視点>

「んぅ……ふぁぁ……」

 伸びをしてから、私は欠伸をする。
 今日は休日なので、いつもより長く寝た。
 寝ぼけまなこを擦りながら辺りを見渡していた時、窓に何かが挟まっているのが見えた。

「……?」

 不思議に思いつつ、私はベッドから出て、窓に挟まっている『ソレ』を抜き取った。
 それは、一枚の手紙だった。
 私は立ったままその手紙を開き、その内容を読む。

『杏奈へ
 私は心を入れ替えました。
 私は杏奈と仲良くなりたいです。
 良かったら二人で話がしたいので、指定場所に来て下さい』

 名前は書いていないが、誰が書いたのかはすぐに分かった。
 私は手紙を閉じ、窓の外を見つめた。

「……シーフちゃん……?」

 誰よりも寂しがり屋な友人の名前を、ポツリと呟いた。

Re: 【オリキュア】メモリアルプリキュア! ( No.192 )
日時: 2018/01/14 21:27
名前: 愛 (ID: fYNkPhEq)

第30話「シーフの罠!?守れ!杏奈のメモリア!」2

 手紙を読んだ後、私は服を着替え、朝食を食べ、顔を洗い、シーフちゃんに指定された場所に向かった。
 最初は瑞樹ちゃん達に話すべきかと思った。
 しかしシーフちゃんは手紙で、二人で話がしたいと書いてあった。
 だから、私は一人で指定された場所に行く。

 ……正直に言えば、罠である可能性が高いとは思う。
 でも、私はほんの少しでも可能性があるなら、シーフちゃんを信じたい。
 シーフちゃんは、私に一人にしないでと、懇願した。
 だったら私も、それに応えたい。
 その形の一つとして、私は……ラブメモリーウォッチを置いて来た。
 私はシーフちゃんを信じる。
 だから、シーフちゃんも、私に心を開いてほしいのだ。

「……ここ、だよね?」

 目の前にある廃工場を見上げ、私は呟いた。
 シーフちゃんが、二人きりで話す場所として指定した場所。
 工場名や、手紙に書いてある簡易地図を見て確認し、私はそこにシーフちゃんがいることを確信する。
 深呼吸をして、覚悟を決め、私は中に踏み込んだ。

「……杏奈」

 中に入ると、こちらを見て微笑むシーフちゃんの姿があった。
 それに、私は自分の顔が綻ぶのが分かった。

「シーフちゃん……」
「約束通り、一人で来てくれたのですね」

 そう言って嬉しそうに笑うシーフちゃん。
 それに私は頷き、彼女の元に駆け寄った。

「うん。……私もね、シーフちゃんと話をしてみたくて」
「まぁ、そうなのですか?」
「ん……あのさ、シーフちゃん……もう、ロブメモワールなんて抜けようよ」

 私の言葉に、シーフちゃんは驚いたように目を丸くした。
 私はすぐに彼女の手を取り、両手で包み込むように握った。

「私、シーフちゃんと戦いたくなんてない。……シーフちゃんが私と一緒にいたいなら、その……ロブメモワールなんて抜けようよ!」
「杏奈……」
「住む場所なら、私の家に来れば良いよ。パパも、ママもお祖父ちゃんも、皆優しいから。事情を話せば、きっと許可してくれるよ。だから!」
「杏奈!」

 シーフちゃんが張り上げた声に、私はハッと我に返る。
 見ると、シーフちゃんは悲しそうに目を伏せ、私の手に、私が握ってない方の手をソッと添えた。

「シーフちゃん……」
「……杏奈。貴方の気持ちは嬉しいわ。でも、私はボウキャーク様を裏切れない。……ごめんなさい」

 そう言って私の手を握り返すシーフちゃん。
 それに、彼女の手を握り返す力が緩むと、彼女は私の手から抜け出すように、手を離した。

「ご、ごめん……シーフちゃんのこと、よく考えずに、勝手なことばかり言って……」
「いえ、良いのです」

 シーフちゃんはそう言って距離を取る。
 それに私は自分の二の腕を撫で、彼女に視線を向けた。

「じゃ、じゃあ……シーフちゃんは、一体何の用で……」

 私の言葉に、シーフちゃんはキョトンとした顔をした。
 それから無邪気な笑みを浮かべ、両手を合わせる。

「確かに杏奈が言う通り、私は杏奈と一緒にいたい。でも、ボウキャーク様は裏切られません」
「……」
「だから、私と杏奈が一緒にいる方法は、一つしかありません」

 肌が粟立つ。寒気がする。
 本能が、今すぐこの場から逃げろと、警告を促す。
 しかし、理性は言うんだ。

 もう間に合わないぞ……と。

「……どんな、方法なの……?」

 掠れた声で、そう聞いた。
 するとシーフちゃんは「よくぞ聞いてくれました」と言って、無邪気な可愛らしい笑みを浮かべる。
 手に汗が滲む。頬を冷たい何かが伝う。
 バクバクと高鳴る心臓の鼓動を聴きながら、私は彼女の次の言葉を待った。

「その唯一の方法。それは……杏奈が、私のものになる」

 シーフちゃんのその言葉を聞いた瞬間、足元から赤いリボンのようなものが現れ、私の体を締め付ける。
 両手と胴体を強く縛られ、身動きが出来なくなる。
 さらにリボンが伸びて、私の体は宙に浮く。
 これで、縛られていない下半身も、意味を成さなくなる。

「し、シーフちゃん……!」
「杏奈。怖いですか? 大丈夫。すぐにそんな恐怖すら感じなくなりますからね」

 笑顔で言うシーフちゃんに、私は寒気がした。
 なんとかもがくも、上半身は縛られていて無効。下半身は宙に浮いているため、どんなに動かしても足が無様に空を切るだけ。
 そんな時、私の体を縛るリボンが、黒い光を帯びた。

「……!? ぁあッ!?」

 その瞬間、私は声を漏らす。
 体から何かが抜かれるような感触。
 苦しくて、痛くて、そして……それが終わったら自分がどうなるのか、怖くて。
 私は瞼を瞑り、瑞樹ちゃんや星華ちゃん、月乃ちゃんやリコルンの顔を思い浮かべる。

「お願い……助けて、皆……!」

 小さく、そう呟いた。

Re: 【オリキュア】メモリアルプリキュア! ( No.193 )
日時: 2018/01/15 23:17
名前: 愛 (ID: fYNkPhEq)

第30話「シーフの罠!?守れ!杏奈のメモリア!」3

<瑞樹視点>

「杏が……いない……?」

 私の言葉に、杏のお母さんが頷いた。

「そうなのよ。瑞樹ちゃんと遊んでくるって言ってたんだけど……」

 その言葉に、私とセッチーは顔を見合わせた。
 今日はセッチーの仕事も休みだし、折角だから遊ぼうという話になったのだ。
 杏も今日は何も用事が無いハズだし、突然押しかけて驚かせようと思ったのだ。
 しかし、いざ家に来てみれば、私と遊ぶという名目で杏は外出済み。
 ……これはまさか……。

「ダメ。杏奈、電話にも出ないよ」

 離れた場所で杏に電話をしていたツッキーも、そう言って電話を切る。
 優しい杏のことだ。私と遊ぶという名目は、きっと親を心配させないための方便だ。
 そして、彼女が理由を隠して会いに行く相手と言えば……。

「……シーフ……」

 ポツリと呟いた私の言葉に、セッチーとツッキーは表情を引き締める。
 しかし、このままでは手がかりが足りなさすぎる。

「あの、杏奈は一体どこに……」

 不安そうな表情で聞いてくるお義母さん。
 それに、私が代表して尋ねる。

「あの、今、杏がどこにいるのか分からなくて……それで、もし宜しければ、杏の部屋を見ても良いですか?」
「で、でも……」
「杏を見つけるためなんです! お願いします!」

 私がそう言って頭を下げると、私を挟む形でセッチーとツッキーも「お願いします!」と言って頭を下げる。
 すると、頭上から「あまり漁らないであげてくださいね」と言う声が降って来た。
 それに、私達は顔を上げ、「ありがとうございます!」と答えて中に上がった。

 杏の部屋は、前に上がった時とほとんど変化は無かった。
 変化と言えば……机の上に置いてあるラブメモリーウォッチくらい。

「これ、杏奈さんのラブメモリーウォッチ……」
「……杏……」

 机からラブメモリーウォッチを拾い、私は彼女の名を呼ぶ。
 その時、ラブメモリーウォッチが淡く輝いた。

「……! 杏……!?」
「あの……針が、動いてませんか……?」

 セッチーの言葉に、私はラブメモリーウォッチの針を観察する。
 よく見ると、三本の針が動き、ある一点を指した。
 これはまさか……杏がいる方向……?

「リコルン。これは……」
「多分、杏奈のメモリアに何かが起こっているリコ。ラブメモリーウォッチはそれを知らせようとしているリコ」

 リコルンの言葉に、私は無意識の内にラブメモリーウォッチを強く握った。
 この方向に行ったら、杏に何が起こっているか。
 ……分からない。でも……進むしかない。

「行くよ、セッチー。ツッキー」
「そんなこと言ってる場合じゃないですよ! 早く行かないと、杏奈さんが!」

 恐らく、今この中で一番慌てているであろうセッチーに、私はつい苦笑を零した。
 多分、私ももう少し動揺すべきなのかもしれない。
 でも、それよりも……――

「そうだね。さ、早く杏を救いに行こうか」

 ――今はただ、杏に会いたいんだ。
 私の言葉に、二人は頷く。
 さぁ、助けに行こうか。友達を。


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