二次創作小説(新・総合)
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- 【オリキュア】メモリアルプリキュア!
- 日時: 2017/08/01 23:00
- 名前: 愛 (ID: fYNkPhEq)
初めましてかこんにちは!愛です!
本日からはメモリアルプリキュアというオリキュア小説を書きたいと思っています。
基本テンションとノリに任せて書くのでグダグダすると思いますが、楽しんでいただけると幸いです。
それでは、よろしくお願いします。
- Re: 【オリキュア】メモリアルプリキュア! ( No.159 )
- 日時: 2017/12/30 20:44
- 名前: 愛 (ID: fYNkPhEq)
第25話「杏奈争奪戦!?小悪魔シーフ登場!」3
<シーフ視点>
階段を上り切ると、目の前にガラス張りの時計が広がった。
その先に見える光景に、私は息を呑む。
すると、先に上っていた今行杏奈が私を見て「えへへっ」と笑った。
「良い所でしょ? 折角だから、シーフちゃんにも見てほしくて」
「そう、ですか……」
「ほらっ、もっと近くで見てみようよ」
そう言って今行杏奈は私の腕を引き、巨大なガラス窓に近づく。
そこから見える景色に圧倒され、私は口を開けて固まった。
「えへへ、凄いでしょ。あ、ホラ、あそこに私の家があるんだよ」
今行杏奈が指さした方向に集中すると、確かに、Adessoの屋根が見える。
それを見ていると、彼女は濁った目を私に向け、微笑む。
「ね、シーフちゃんのおうちはどこにあるの?」
「えっ……」
「え、あ……もしかしてここから見えない場所? だったら時計部分から……」
そう言って歩き出そうとする今行杏奈の腕を……気付いたら、私は咄嗟に掴んでいた。
それに、彼女は淀んだ目を私に向け、不思議そうに首を傾げた。
「……シーフ、ちゃん……?」
「杏奈……あの、その……」
本当に無意識での行動だったので、私はつい口ごもる。
すると今行杏奈は私の頭に手を置き、少ししゃがんで私と視線を合わせる。
「どうしたの? シーフちゃん。どこか痛い?」
「いえ、あの……そういうわけでは……」
「あっ……じゃあ、具合悪い? あ、お腹痛くなった? アイス食べたし……」
「違う……違うんです……」
私は小さく首を振った。
それに、今行杏奈は不思議そうな顔で私を見た。
「シーフちゃん……やっぱりどこか変だよ。とりあえず、誰か呼んでこようか……」
そう言ってどこかに歩いて行こうとする今行杏奈。
それに、気付いたら私は彼女を背中から抱きしめていた。
「わっ……シーフちゃん?」
「やだ……行かないで……一緒にいて下さい……」
そんな風に、弱々しく呟く。
すると今行杏奈は一度私の腕を彼女の体から離させる。
不思議に思っていると、彼女は私の体を抱きしめ返した。
「あっ……」
「大丈夫だよ。シーフちゃん。……私はずっと、シーフちゃんの傍にいる」
「杏奈……」
私はそう呟き、彼女の体を強く抱きしめた。
すると今行杏奈は息を吐くようにフッと笑い、私の背中を優しく撫でる。
それに少しずつ涙腺が緩み、気付いたら、私は涙を流していた。
「杏奈っ……ずっと、ずっと一緒にいてくださいね……?」
「うん……私はずっとシーフちゃんの傍にいるよ」
今行杏奈の言葉に、私は彼女の服を握った。
……分かっている。
これが、偽物の感情だということも。
彼女が、それを本心から言っているわけではないということも。
でも、私は……。
「……杏」
その時、声がした。
今一番、聴きたくない声だった。
今行杏奈は不思議そうな表情で顔を上げ、私の体を離して立ち上がる。
私も振り向くと、そこには……前原瑞樹が立っていた。
- Re: 【オリキュア】メモリアルプリキュア! ( No.160 )
- 日時: 2017/12/30 21:54
- 名前: おにぎりあたま (ID: dD5lIPT6)
こんにちは、おにぎりあたまです。
コズミックプリキュアの作者です。
僕の作品は、愛さんの影響で生まれました。
僕の姉・・・・樹里越都が、越都の後輩の伊智子さんに、
「めっっちゃおもしろいですよ!これに影響されて、ウチも小説の書き方変えたんです」
とすすめられて、よんでみたところ、愛さんの小説にはまって、プリキュアオールスターズダブルワールドを書き始めたそうです。僕は、越都にすすめられて、この小説を見てみました。
ついに僕は、ハトプリからスマプリまでしか見ていなかったのに、ネットで、歴代プリキュアについて調べ上げ、小説を書くことになってしまいました。どうしてくれるんですかwww
ありがとうございました。
もしよろしければ、僕の小説の添削もしてくだされば嬉しいです。
長文失礼しました。
- Re: 【オリキュア】メモリアルプリキュア! ( No.161 )
- 日時: 2017/12/30 22:19
- 名前: 愛 (ID: fYNkPhEq)
初めまして、愛です。
おにぎりあたまさんのコズミックプリキュア、私の小説が影響していたのですか
通りで「あれ?コレどこかで見覚えあるな?パクられた?」と思うわけですねw
まさか裏でそんな会話があったとは……私はただ女の子がイチャイチャしている様を書いて楽しんでいるだけなんですがねぇ。
まぁこれを機に他のプリキュアの視聴もしてみてはどうでしょうか。ドキドキプリキュアとか魔法つかいプリキュアとかオススメですよ。メモリアルプリキュアなんて敵にもならないくらい女の子がイチャイチャしています←
コズミックプリキュアに関しては、私の小説の書き方に合わせて添削させて頂くと注意するべき点が多すぎて、正直面倒なんですよねぇ。
まぁとりあえず私が特に気になっている点だけ上げるならセリフが説明口調になっていることと地の文が少しウザいですね。
細かい指摘がお好みであれば追々お邪魔させて頂きます。
気が向けば。
では、今後ともメモリアルプリキュアを楽しく読んでもらえると助かります。
- Re: 【オリキュア】メモリアルプリキュア! ( No.162 )
- 日時: 2017/12/30 23:36
- 名前: 愛 (ID: fYNkPhEq)
第25話「杏奈争奪戦!?小悪魔シーフ登場!」4
<瑞樹視点>
杏が行きそうな所を考えて、真っ先に思いついたのが時計塔だった。
この町に来てあまり日が浅い上に、プリキュアの活動で忙しかった杏が、この町でお気に入りの場所が出来るほど色々な場所に周っているか微妙だったから。
そんな中で行きそうな場所というと、この時計塔しか思い浮かばなかった。
そして、その予想は見事に当たり、時計塔の階段を上った先には杏とシーフが……抱き合っていた。
うん。なんで?
「杏……」
「貴方は……さっきの……」
光の無い虚ろな目でそう呟き、数歩後ずさる杏。
するとシーフが私と杏の間に立つ。
「嫌だ……杏は渡さない!」
「何、それ……別に杏はアンタのものじゃないでしょ」
「瑞樹さん、これ何て修羅場?」
「あー星華。これは子供が見たらいけないやつ」
「外野うるさい!」
後ろで後宮姉妹が何やら不穏な会話をするのを聴いて、ついツッコミを入れた。
それから杏を見て「杏……」と呟く。
しかし、杏はそんな私の言葉に表情を強張らせ、後ずさる。
「杏、怖がらないで」
「……や……」
「……覚えていないかもしれないけど、私は杏の……友達だよ?」
そう言いながら近づいてみても、彼女は後ずさる。
幸い、時計塔から出る出入り口は私達が上ってきた階段のみなので、そこさえ死守すれば逃げられることはない。
「セッチー! ツッキー! あとついでにリコルン! 杏達が逃げないようにそこ守って!」
「り、了解です!」
「なんか鬼ごっこみたいな流れになってきたような……」
「瑞樹~目的間違えたらダメリコ~」
ツッキーとリコルンの一言に少しイライラしつつ、私は杏とシーフを見る。
さて……どうしたものか……。
そう思って辺りを見渡していた時、部屋のど真ん中にグランドピアノが置いてあるのが目に入った。
「……ピアノ……?」
なぜ時計塔にあるのかは不明だが、元々時計塔の内部は洋風造りなので、違和感はない。
私はピアノに近づき、かぶせてあった布を取って、鍵盤の蓋を開け、間に挟まっていた布を取り除く。
布は埃をかぶっていたが、ピアノ自体は小綺麗で、まだ充分弾ける。
椅子の上から埃を払い落とし、私はピアノの前に腰掛ける。
「杏……私は、貴方のおかげで、またピアノを弾こうと思えた」
そう言いながら、私は鍵盤に指を乗せ、弾き始める。
曲は……子犬のワルツ。
軽やかな音色を奏でながら、私は少し声を張って続ける。
「私は! 杏に出会っていなかったら、きっと今もピアノや兄貴避けていた! でも、杏がいたから! 今の私がいる!」
大きめの声を張り上げながら、私はピアノを弾く。
頭上から聴こえる時計塔の音に負けないくらいの音色で、杏に、私の想いを届ける。
「杏奈! ダメ!」
その時、シーフの声がした。
顔を上げると、そこには、こちらに歩いて来ようとする杏と、その腕を掴むシーフの姿があった。
相変わらず、杏の目に光は無い。
でも……震える目で、彼女は私を見ていた。
「なんか……聴いたこと、あるの……この曲……」
「……弾いてみる?」
ピアノを弾く手を止め、そう聞いてみる。
すると杏は小さく頷き、シーフの腕を振り払ってこちらに近づいて来る。
「あっ……」
小さく声を漏らすシーフをひとまず無視して、私は椅子から立ち上がり、杏に座らせる。
それから彼女の手を鍵盤に乗せさせて、小さく囁く。
「とりあえず、ゆっくりで良いから。少しずつ弾いてみよ?」
「でも……私、ピアノ触るのも初めてで……弾けるか……」
……本当に、記憶が全部無いんだな……。
私は小さく息をつき、彼女の頭を撫でた。
「大丈夫だよ。……自分を信じて?」
私の言葉に杏は小さく頷き、子犬のワルツを弾く。
記憶には残っていなくても、体は覚えているもの。
一度弾き始めると、ぎこちない音色が辺りを満たし始めた。
それに私は目を瞑り聴き入る。
しかしその時、不協和音が響き渡って、演奏が止まった。
「……ははっ。またミスった。杏、いつもここでミスるもんね」
そう言いながら瞼を開くと、そこには……こちらを見上げ、涙を流す杏の姿があった。
「杏……?」
「瑞樹ちゃん……ごめんね……? 全部忘れてて……ごめん……」
杏の言葉に、私は反射的に彼女を抱きしめた。
強く、強く。もう、逃がさないために。
「大丈夫だよ……杏、杏……!」
「瑞樹ちゃん……ごめん……ごめん……!」
そう言って杏も私を強く抱きしめ返す。
それに私は彼女の頭を撫でる。
「なんで……」
その時、掠れた声がした。
顔を上げると、そこには、こちらを睨んでいるシーフの姿があった。
「シーフちゃん……」
「ねぇ、杏奈……ずっと私と一緒にいてくれるんですよね……? 私と一緒に……ずっと……」
「シーフちゃん……?」
怯えたような表情で、杏は私の服を強く握った。
だから私は安心させるように杏の背中を撫でる。
その時、世界が白黒に染まり、停止した。
「杏奈さん! 瑞樹さん!」
すぐにセッチーがリコルンを抱きしめてこちらに駆け寄ってくる。
ツッキーは……止まったのか。
そう思っていた時、突然シーフが近くにあったガラスを割り、外に飛び出す。
「ちょっ……変身して追いかけるしか無いか!」
「ですね……杏奈さん。戦えますか?」
「うん。……シーフちゃんのためなら」
そう言ってラブメモリーウォッチを構える杏に私はホッとして、同じくラブメモリーウォッチを構えた。
セッチーがラブメモリーウォッチを首から外すのを確認し、私達は声を揃えて叫んだ。
「「「プリキュア! メモリアルコンバージョン!」」」
- Re: 【オリキュア】メモリアルプリキュア! ( No.163 )
- 日時: 2017/12/31 15:46
- 名前: 愛 (ID: fYNkPhEq)
第25話「杏奈争奪戦!?小悪魔シーフ登場!」5
「今を輝く、一つの光! キュアアデッソ!」
「過去を束ねる、一つの夢! キュアパースト!」
「未来を照らす、一つの希望! キュアフューチャー!」
「「「取り戻せ! 愛のメモリー!」」」
「「「メモリアルプリキュア!」」」
名乗りを終え、私達はシーフを追って外に飛び出す。
塔の外壁を上り屋根に上がると、屋根の頂点部分で腕にメモリアを纏わせているシーフが見えた。
「シーフちゃん!」
「杏奈……」
シーフはアデッソを見ると、嬉しそうな顔をした。
しかしすぐに歪んだ笑みを浮かべ、メモリアを纏わせていない方の手を自分の頬に手を当てた。
「杏奈……私は、どうやら貴方を好きになってしまったようです……」
「えっ……」
「だから……私は貴方を、手に入れます!」
そう言ってから手を振り上げ、シーフは叫んだ。
「ディープエアインネルング!」
メモリアが黒い塊となり、やがてそれが晴れる。
そこには、巨大なスプーンのような見た目のワスレールがいた。
「スプーン……?」
「まさか、アイス屋さんの……」
アデッソの言葉に、私は今日行く予定だったアイス屋さんを思い出した。
なるほど……シーフは私達からアデッソを奪って二人きりで行ったというわけか。
へぇ……。
「ふざけんなぁぁぁぁぁぁぁッ!」
叫びながら、私はワスレールに蹴りを入れる。
するとワスレールの体が吹き飛び、上空に飛び上がる。
やがて、私達から少し離れた距離に落下し、屋根に身を打ち付けた。
「ぱ、パースト……?」
「アンタ……アデッソの記憶を奪っただけじゃなく、一緒にアイス屋行くとか……ふざけんな!」
「パースト……なんかたっぷり私怨が籠っていませんか?」
そう言いながら死んだ目でフューチャーレイピアを取り出すフューチャーに、私は、人の事言えないだろ、と心の中でツッコミを入れた。
しかし私もパーストソードを取り出し、ワスレールを睨む。
「アデッソに手を出した罪……償ってもらうから」
「ぱ、パースト……私に手を出したのはシーフちゃんであって、ワスレールじゃ……」
アデッソの言葉に、私はシーフを見る。
シーフはそんな会話を聞いても尚、余裕の笑みを浮かべながらアデッソを見つめている。
「……少なくとも、今の私達じゃ、彼女には勝てない。けどイライラはするからワスレール倒す」
「えぇ……」
「……アデッソは、あんな風に記憶消されたりして、恨んだりしていないの?」
私の問いに、アデッソは「ふぇ……?」と言って首を傾げた。
それから少し間を置いて、小さく頷いた。
「ん……そりゃあ、確かに、記憶消されたりしたのは嫌だけど……でも……パーストが助けてくれたから」
そう言ってはにかむアデッソに、私は言葉を失う。
するとアデッソは私の手を取って、嬉しそうに笑った。
「それにね、パーストが私を探しに来てくれて……嬉しかったから。だから、そうなると、ちょっと……良かったな、って」
「……はぁ……」
アデッソの言葉に私は呆れ、ため息をつく。
それからアデッソの頭に手を置き、ワシャワシャと撫でる。
「わ!?」
「全く……そういうこと言われると、怒りが収まっちゃうじゃん」
私の言葉に、アデッソはクスッと笑った。
それから自分のラブメモリーウォッチを指で撫でた。
「……だから、私は怒ってるパーストじゃなくて……いつもの明るいパーストと一緒に、戦いたいな」
「……ったく。アデッソはしょうがないな」
私の言葉にアデッソは笑い、アデッソソードを取り出す。
それから私に手を出して、ニコッと笑った。
それに私は頷き、彼女の手を取る。
「行くよ……アデッソ!」
「うんっ!」
「あの、勝手に二人の世界作らないでください……私もいますよ?」
苦笑混じりにそう言いながら手を挙げるフューチャーに、私達は同時に吹き出した。
すぐにアデッソは咳をして、ワスレールを見つめる。
「じゃあ……行くよ、パースト、フューチャー」
「おお!」
「了解です!」
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