複雑・ファジー小説

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セカイ戦記
日時: 2016/05/17 18:57
名前: 彩都 (ID: lKhy8GBa)

ーーぼくは戦うーーこの汚れたセカイとーー

二作目の投稿です。
初めての方も知っている方も初めまして、彩都と申します。
気長に投稿します。
今回は歴史ファンタジー…かも…
という事で宜しく

登場人物
今作は先にキャラ紹介をさせていただきます。
主人公
トゥダ・リク 男
このセカイは名前に意味は無く、名字・名前や逆に名前・名字は無く、名字・名字、名前・名前となっている。
リクは名前・名前。
リーナ・ユリ 女
名前・名前。
妖精で回復の魔法を使う。
リクの仲間。
リヴェレット・モコ 女
名前・名前。
攻撃系の魔法を使う。
ユリは貧乳だが、モコは巨乳。
何時も箒に乗っている。
ショウ・コウ 男
名前・名前。
肉弾戦が得意な仲間。
魔法では倒せない存在には肉弾戦が良いとされている。

ジェネレッド・D 男
?・?
リクの仲間だが何者かは知らない。
敵かもしれない。
Dは物語の中心に近い。
サルウ°ァ・ティル 女
名前・名前。
名前の言い方は秘密。
大きな剣、真剣簪(かんざし)を使う。
大きさは約三メートル。
サワラビ・ユウ
名字・名前。
遙か遠く、キョクトウのニホンの人間。
彼も何者かは分かってない。
何時も一人で行動している。
薙刀の師範代を務めている。
μ
記号。
名前を持たず、施設で使われていた記号を使っている。
戦闘力は圧倒的に強いが、カロリーが切れるとすぐ戦闘不能になる。
白いジャージに白い肌、髪は無く、オールバックの様な角を生やしている。

用語解説
魔法
魔法は体内に眠る魔力を燃焼させて、魔法を扱う。
キンキなる魔法も存在する。
キンキなる魔法は使うと死んだり、植物人間になったりする。
存在
セカイ戦記における敵。
魔法で倒せる奴や肉弾戦でしか倒せない者もいる。
肉体の一部分が膨らんでいたりと『異形』の存在。
ゾンビの様に意志は持たず、人間を襲う。

セカイ
混沌としている。
その混沌のせいで存在が出来たと言われている。
舞台的に言えば、『北斗の拳』の世紀末ワールドに近いです。
存在が色んな所でばっこしている。
妖精
見える者もいれば見えない者もいる。
リク達のメンバーは見える奴が多い。
見えない者は眼鏡を使ったりする。
だが、眼鏡も法外な値段が多い。
傷の手当や回復が得意。
回復は魔法に当たるので、妖精は無意識に魔法を使っている事になる。

『リク…貴方は希望の仔…貴方は奇跡の仔…貴方は私と**の仔…お母さんが居なくても頑張るのよ…』
「お母さん!!」
そう言って、母さんは燃え盛るセカイから、燃えた。
跡形もなく、消えた。

セカイ戦記 序章 、『運命』の仔

俺はトゥダ・リク。
男、十六歳。
《ヤツラ》を始末する者。
《ヤツラ》とは、前々からこのセカイに現れた敵だ。
コイツ等のせいで俺は母を亡くした。
俺はコイツ等を駆逐する為に仲間を探している。
俺は仲間探しの為に故郷を捨てた。
そして俺は前へ一歩、踏み出した。
少し歩いて着いたのは、妖精の世界、フェアリアだ。
そこで俺は水浴びをしているビキニの女性を見つけた。
「おーい!妖精王に会いたい!道案内してくれ!」
ビキニの女性は羽を生やしてこちらに来た。
どうやら妖精らしいが、背は俺の胴体位だろう。
「貴方、妖精王に会いたいの?今は会えないわ、会うの止めたら?」
「俺は《ヤツラ》を駆逐する為に妖精王に力を借りに来たんだ、止める事は出来ない」
「分かったわ、じゃあ貴方の仲間になるから会うのは止めてくれない?回復も出来るから旅には最適よ」
「良いのか?」
「良いわよ、私の名前はリーナ・ユリ、宜しく」

「俺はリク、宜しく」
こうして、人間、リクと妖精、リーナの出会いだった。

「なぁ、リーナ、この水は人間でも飲めるのか?」
そう言って、リーナが浸かっていた水を一掬い、口に近づける。
「ダメッ!!!!!」
リーナの止めは既に遅し、もう口に含んで、喉を鳴らした後だった。
「ん?どうした?リーナの汗が入っているから、飲むなってか?大丈夫だろ…」
リーナは言う。
「いや、そうじゃなくて…人間は此処の水飲むと、人間には毒だからって…」
そう言うのと同じくして、リクは気絶する。
「リクッ!?」
リーナはビキニのまま、、リクを長老の所へ連れていった。

「んー、ユリ…」
長老は重い口を開いた。
 ・・・・・・・・・・・・
「こやつには毒その物が無い…これはどういう事じゃ?」
「えっ…?」
リーナは驚いた。
人間で泉の水を飲んだのは大抵、必ず死ぬ、最悪死ななくても毒の後遺症が残るのに…。
リーナにとって、この事は不思議で不思議で意味が分からなかった。
すると、リクが目覚めた。
「う…うーん…此処は…何処だ…?」
リクはすぐさま、リーナを見つけた。
「リーナ!此処は何処だ!?俺は何故此処に!?」
リクは慌てて周りを見やる。

「落ち着くのじゃ、少年」
と、長老が止める。
長老は、リクが倒れて此処に来た事、此処は妖精の村と長老である事を話した。
「全く信じられん話だが、俺が記憶を覚えていないんだ、リーナ有難う」
「良いよ、リクって見た目に反して軽いんだもん」
そういうリーナに驚くリク。
「お前さん知らんのか?妖精は小柄だが怪力だぞ?」
その事を聞いて驚く。
妖精は力が凄いんだ…。
リクは新たに情報を頭に叩き込んで、立ち上がる。
「良し、行くか」
長老はリクがすぐ立ち上がった事と同時に驚くが、どこかへ行く事にも驚く。
「待て、お前さん、今から何処へ行くのじゃ?」
長老が聞くと、すぐさま言った。
「隣町だよ」
「隣町には《ヤツラ》が要るのじゃぞ!!」
長老は止める。
それに対しリクは。
「大丈夫だよ、そいつ等は始末屋であるこの俺に任せな!

そう言う台詞に驚く長老。
まさか、《ヤツラ》を倒す力を持っているのか…。
そう思っていると、二人は出発していた。
長老の声は空しくも聞こえなくなった。
こうして、傷が回復したリクとリーナは旅を開始するのだった。
次の町は何処へ行くのか…それは誰も分からない…
序章終了 第一章へ続く…

セカイ戦記 第一章 運命の仔の戦闘

妖精の世界、フェアリアの隣、戦争の世界、バトランゲージは存続の危機に瀕していた。
バトル王宮最上階国王の部屋。
「ひいぃぃ!!まっ待て!話せば分かる!金ならたんまり有る!だから見逃してくれぇ!」
「…………」
バトランゲージ国王、マイルは謎の生命体と話していた。
生命体は体を包帯で巻かれている者やジリジリと追い詰める者も居た。
ただ、生命体には共通点が幾らか有った。
一つ目は全員、肌が腐敗した色になっていた、具体的に灰色。
二つ目は口を大きく広げ、涎を垂らしている事。
そして三つ目は…
喋らない事だ…
何故喋らないのか、各国で議論されるが、喉が使い物にならないが妥当とされてきた。
生命体の過去の姿は、人間だった。
数十年、数百年経っても、この生命体は存在してきた。
そして生命体はゾンビの様に感染する。
今もそんな生命体から避、難する人間の中に反旗を翻す存在も居た。
その名は『退治者』と呼ばれる事になった。
その人物は生命体を倒す程の力を持っていた。
そんなリクも『退治者』の一人だ。
そして『退治者』達は、生命体に名を付ける事にしたのだ。
その名は《ヤツラ》となったのだ。

※小説のレスを消さないで下さい。
消しても無駄なので。
何か気に食わないなら、書き込めば良いじゃないですか、何でそんな事が出来ないんですか?
他人様の小説を消して、ナニが満足ですか?
彩都の小説のレスを消す事に何の意味があるんですか?
出来ればそれを書き込めば、彩都も納得します、なので、消さないで下さい。
困るのはこの小説を読む読者様なので。

コピペしていますから、消しても無駄ですよ?

Re: セカイ戦記 ( No.351 )
日時: 2018/05/14 22:12
名前: 彩都 (ID: pUqzJmkp)  

ていうか一体此処何処だよ!?ブレンドはそう思いながら、溜息を吐く、今は夜では無いので、色々な存在に道を案内していけば良いんだが、流石にこんな年で人に道案内される、というは恥ずかしい。
いやぁ、流石に逃げる時、道を先に知っておけば良かった……ブレンドはそう思いながら、その場で溜息を吐いて、凭れ、その場で膝を曲げる。
「…………」
無言状態で考え、息を吸う、さぁ、どうしよか?これからどうしよか?ブレンドはそう考えながら、息を飲み込む。
今此処で、動かないよりも、『今動いて、知っている道を探した方が良い』、ブレンドはそう考え、その場で大きく息を吸って、ジャンプし、屋根の上を走る──ブレンドは知っている道を見つける事が出来るだろうか?それはブレンドにも分からない──

「…………」
『巨大な胸を持つ存在』は『下に倒れる『巨大な胸を持つ存在』だった存在』を見つめていた。
…………二度目の死、か、『巨大な胸を持つ存在』はそう思いながら、その場で膝を曲げ、座りこんで顔を両手で覆い、泣き始める、だが、『巨大な胸を持つ存在』は『下に倒れる『巨大な胸を持つ存在』だった存在』の上に存在しているので座りこんでも、『空中に座りこんでいる』という意味不明な状況だが。
「はぁ……どうして、あんな簡単に死んだんだよ……!?私は……私は……!ブレンドに一矢報いろうとしたんだろう!?なのに……なのに……!」
『巨大な胸を持つ存在』はその場で泣き始める、だが、誰も慰めてくれる存在はいない、否、『誰も慰めてくれる存在自体いない』である。
『巨大な胸を持つ存在』は心臓を貫かれた下の自身を見ながら、その場で泣き喚くしかなかった──だが、その泣き声は誰にも聞かれる事無く、ただ、その場で泣き続ける事しかなかった──そして『巨大な胸を持つ存在』だった存在は静かに、ゆっくりと、砂の様に足先から消えていき、残ったのは『巨大な胸を持つ存在』の服装だけになった──

「ねぇねぇ、ユリーカちゃん」
そう言って、リーナがユリーカに話しかける、ユリーカは『何?リーナちゃん?』と首を傾げ、返答する。
「ブレンドさん、一体何処に居るんだろう?このセカイから出ないとか何とか言っていた気がするけど……かといって、このセカイは広過ぎて、探索範囲が広過ぎる、だから追いかける方って案外大変なんだけど?その部分、分かっているのかなぁ?ブレンドさんって?」
「…………さぁ、どうだろうねぇ?」
リーナの発言にユリーカはただただ適当に返答する、そして二人は前に進み、ブレンドを追いかけ、探す──この先にブレンドがいる、と思いながら──

「…………」
「…………」
「…………」
コウ、D、リクの男三人衆は無言でベッドに寝転がっていた、すると、急にコウが発言する。
「……リンゴ」
「……ゴリラ」
「…………」
「……おい、続けろよ?」
「……そうだぞ?今はしりとりなんだから?」
「はぁ!?何でいきなりしりとりが始まってんだよ!?俺、いきなり過ぎて分からないんだけど!?」
いきなりしりとりを始めたコウ、リクに対し、Dが怒鳴って、意味不明を唱える。
「ってか、どうしてしりとりなんだよ!?もっと面白ゲームとかあるだろ!?ババ抜きにジジ抜きとか!?」
「おいおい?トランプですってリクさぁん?」
「本当ですねぇコウさぁん?」
「はぁ!?何!?何なのこの空気!?何で俺が弾圧されてんのぉ!?普通弾圧されるのはしりとりを勝手に始めているお前等二人だろぉ!?」
「おいおい?この世にはこう言う言葉がある、『多数決』ってな!」
リクとコウにツッコミを入れるDに対し、リクが口を歪ませて発言する、そんなリクに対し、Dが『卑怯だぁ!』と大声を出す。
「アッハッハッ!確かにリクの言う通りでもあるし、Dの言う通りでもある!でも、暇じゃない?D君よぉ!?」
「…………まぁ、その意見は認めよう、確かに暇だ、確かに退屈だ、確かに暇(いとま)を得過ぎている、だからと言って、口頭だけで遊ぶ遊びも如何なものか?それならババ抜きみたいに頭を使い、手も使うゲームの方が良いと思う、その方が、口頭一つだけよりも、頭、手、口、体の四つを使うだろう?」
「まぁ、それはそうだなぁ?でも、それだったら、『鬼ごっこ』はどうだろうか?手、頭、口、体、足、五つも使っているぞ?」
「その前に俺達の体の事を考えろ」
Dの発言にコウが言うと、Dが一刀両断する、確かに体の事を考えなければな……そんな空気が三人の周りを漂う。
するとDが静かに発言する。
「……頭、手、口、体、指を使うゲームならどうだろう?おっと、体と言っても、上半身を捻る、とかそんな感じで簡単だ」
「はぁ?何それ?」
「何なんだ?」
「フッフッフッ?二人共食いついてきたな?良いぞ?そう言う食いつき、釣りなら最高だ、さて、それじゃあ、説明しようか、頭、手、口、体、指を使うゲームって奴をよぉ!」
Dがそう言って、紙に文字を書いて、二人の目の前に提示する。
「な、何だこの文字?読めないんだが……?」
コウがそう言うと、Dが『そりゃそうだ、これは異国の文字だからな!』と宣言する。
「これは『麻雀(マージャン)』と言うんだ!よく俺の親父が人間の姿に変身して、この麻雀で遊んでいたよ……懐かしいなぁ……」
そう言うDに対し、『麻雀って何だ……?』とリク、コウが思う、頭、手、口、体、指を使うゲーム、それが麻雀……?いや、どういうゲームか分からん、リクとコウはそう思いながら、鼻息を荒くし、『懐かしいなぁ……!』と呟くDを呆れながら見続ける──

Re: セカイ戦記 ( No.352 )
日時: 2018/05/17 22:57
名前: 彩都 (ID: hAr.TppX)  

「な、なぁ?Dよ?早くその『麻雀』を教えてくれよ?」
「ん?あぁ、忘れていたな、まずはルール説明だな」
Dはそう言って、紙に色々と書き、リク、コウに見せる。
「まず、三枚一組のチームを作る、そのチームを四つ作る、そしてそのチームを率いる二人のチームを作る、この時、二人のチームは同じ者──簡単に言えば、双子だな──でないといけない、此処迄は良いか?」
「俺はいい、コウは?」
「ある程度は理解した」
「そうか、そして麻雀には、何種類かのパーツがある、そのパーツ名は『牌』と言う、これからパーツじゃなくて、『牌』っていうから覚えておくんだ」
「ふーん」
「おぅ、分かった」
「よし、まず一番分かりやすいのが、『萬子(マンズ/ワンズ)』だ、この牌は『一萬』、『二萬』、『三萬』、『四萬』、『五萬』、『六萬』、『七萬』、『八萬』、『九萬』と書かれた牌だ、因みにこの文字は『漢字』といい、このゲーム発祥の文字だ」
「……ふむ、この文字を読めたら楽だな」
「そうだ、まぁ、簡単だし、頑張れば良い、それでは次の牌の種類を説明しよう、次の牌は『索子(ソウズ/ソーズ)』と言う、竹の形が描かれた牌なんだ、『萬子(マンズ/ワンズ)』と違って、『漢字』を使っていないから分かりやすいだろう、だけど、一つ目は数字ではなく、鳥だから、間違えないように」
「何で一つ目なのに、鳥なんだよ?」
「そーだそーだ!」
「知るか!?俺に言うなよ!」
Dの説明を受けて、抗議するリクとコウに対し、Dが怒鳴って、説明を続ける。
「そして次で数字は終了だ、次の牌は『筒子(ピンズ)』と言う、丸い絵柄が書かれた牌だから、『萬子(マンズ/ワンズ)』、『索子(ソウズ/ソーズ)』より分かりやすいだろう、さぁ、此処迄セーフか?」
「まぁ、まぁな?」
「お、おぅ……」
「よし、次は特殊な牌を紹介しよう、次の牌は『字牌(ツーパイ、ジハイ)』だ、これは『萬子(マンズ/ワンズ)』と同じく、漢字が使われている、だが、『萬子(マンズ/ワンズ)』と違って、牌には、一文字しか使われていないから、覚えやすい」
Dがそう言って、紙に『東』、『西』、『南』、『北』、『發』、『中』、と六つを書く、すると、コウが『待った』と発言する。
「ん?何だコウ?」
「ま、待てよ?その白い牌って奴?それは一体何なんだ?代用の牌かぁ?」
「おっ?良い所に目がいったな、これは代用の牌……ではない、これは『白』と呼ばれる牌だ、れっきとした牌である、だから代用の牌では無い」
「成程、早とちりしちまったぜ……」
「おいおい?流石にそれは卑怯に見えるぜ?」
そう言うリクを見て、Dが『知るか、そんなもん』と返答する。
「さて、それじゃあ、最初に出した、『三枚一組』の話をしようか、えー、今さっき出した牌四種類、それらを集めて、三枚作る、それで三枚一組になる、だけど!その牌の種類にもよる!『萬子(マンズ/ワンズ)』、『索子(ソウズ/ソーズ)』、『筒子(ピンズ)』の三種類は『123』、『234』、『345』、『456』、『567』、『678』、『789』みたいな階段の数字を使う事が出来る、だが、『字牌(ツーパイ、ジハイ)』は数字では無いので、これは無理なんだ、そして、今さっき言った三つの数字、三枚一組で、『順子(シュンツ・ジュンツ)』という、後、『順子(シュンツ・ジュンツ)』に措いて、一つだけ注意だ、『891』、『912』には出来ない、それだけは覚えておけ」
「おぅ、分かった」
「あ、あぁ……」
麻雀の説明を受けて、コウ、リク達は額の汗を拭う、あれっ?このゲーム、案外難しいんじゃね?と、思い始めていた。
「それでは次の三枚一組を教えよう、次の種類は『刻子(コーツ)』と言う、『111』、『222』、『333』、『444』、『555』、『666』、『777』、『888』、『999』といった同じ牌三つの事を言うんだ、『字牌(ツーパイ、ジハイ)』はこの『刻子(コーツ)』で三枚一組に出来るんだ」
「おいおい?『字牌(ツーパイ、ジハイ)』は結構不遇な扱いなんだな?」
「そうだなぁ」
「ま、まぁ、確かにそれもそうだな……でも、『字牌(ツーパイ、ジハイ)』は『順子(シュンツ・ジュンツ)』より強いから仕方無いな……」
「へぇ」
Dの発言を受けて、コウが静かに頷く。
「はい、これで大まかなルールは終了、今迄言った牌を集めて、『役』と呼ばれるモノを先に作って、あがった方の勝利、まぁ、『役』の説明は後ででも良いか、それじゃあ、二人共、麻雀やろう!」
そう言うDを見て、リクとコウが返答する。
「面倒臭そうだから止めておく」
「話を聞いて、段々とこんがらがってきたから、やりたくない、何か面倒事に巻き込まれた気分だ」
「だよなぁ、厄介事にも近い」
「…………そうか」
Dはリクとコウの発言を受けて、紙を破り捨てて、頭を垂れる、そして三人は何事もなかったように、溜息を吐いて、虚空を見つめる──暇だなぁ、三人共、そう思いながら──

Re: セカイ戦記 ( No.353 )
日時: 2018/05/21 23:54
名前: 彩都 (ID: uJGVqhgC)  

ユリーカとリーナは走って、前に進んでいた、だが、リーナは宙に浮いて、移動していた。
「…………」
「ハァハァ……ハァハァ……」
「…………」
「ハァハァ……ハァハァ……」
「…………」
「…………ちょっと待てやぁ!?何で私は息切れを起こしているのに、リーナちゃんは息切れを起こしていないの!?宙に浮くのも案外疲れるでしょ!?」
「……えっ?」
いきなりのユリーカの発言に、リーナは素っ頓狂な声を出した、そしてリーナが説明する。
「べ、別に……言うて、あまり『魔力』を消費しないし……歩くより楽っちゃ楽だけど……?」
「そ、そうなの……?」
「う、うん……」
リーナの話を聞いて、驚愕するユリーカに対し、リーナは静かに頷く、そしてユリーカはその場で立ち止まって、溜息を吐いた。
「そ、そうだったのか……そ、それじゃあ、悪いけど、私疲れたから、宙に浮かせて、移動してくれる?」
「うん?あぁ、いいよ、それ位ならOK!だって、ユリーカちゃんは軽いしね!」
「そ、そうかなぁ……?」
リーナの発言を受けて、ユリーカは両手で頬を押さえ、顔を赤らめる、そしてリーナの両手を掴んで、宙に浮くユリーカ、二人は段々と宙に浮き、周りの存在の頭より少し上の高さ迄宙に浮く、そして二人は前に進み、ブレンドを探す──果たして、ブレンドは見つかるのか?それはユリーカ、リーナには分からない──

「…………はぁ」
ブレンドはのんびり待ちながら、後頭部を掻いていた。
「此処が何処だか分からないが、人通りが少ない場所ってのは分かるな……あー、かといって、人通りが多い所に向かうと、巨乳野郎と、姪っ子達に出会うしなぁ……中々に戻れないんだよなぁ……」
ブレンドはそんな事を呟きながら、溜息を吐いた、そしてブレンドは少しだけ路地裏から出る事にした、まず、『この場所は人通りが少ない』という事、つまり、『巨乳野郎、姪っ子達があまり来なさそう』な場所なのだ、だから、巨乳野郎、姪っ子達が来る可能性は低い、低いと言う事は、簡単に出歩ける確率も増えるのだ。
「……それにしても、どうして此処は人通りが少ないんだぁ……?」
ブレンドがそう呟くと、近くに、紙を敷いて、寝転がる老人を見付けた、あぁ、そうか、そう言う事か、とブレンドは判断した。
此処はスラム街のような場所だ、だから、人も行きたがらないし、あまり人通りも少ないのか、ブレンドはそう判断して、『来た道を間違えた』と、思った、そして『いや、逆にこのスラム街で身を潜めた方が良いのか』と、考え、スラム街のような場所の奥へと向かう──

「ふむ、まだ暗くは無いが、街灯が少ないな……」
ブレンドはそう呟きながら、前に進む、すると、段々と周りに紙を敷いて、寝転がる老人が増えてきた、おやおや?これじゃあ、完全にスラム街じゃないか……ブレンドはそう思いながら、『コイツ等も大変な人生を送っているんだろうなぁ?まぁ、俺より酷くは無いだろうけど』と、考えた。
すると、背後から『きえぇぇぇ!』と、叫びながら、一人の女性が現れる!
「おいアンタ!?」
「ん?俺の事か?俺はアンタみたいな妙齢のお姉さんには手を出さないんだが?」
「違うわぁ!あ、アンタ……どんな不幸を背負って生きているんだい!?」
「…………はぁ?」
いきなり摩訶不思議な事を言う一人の女性、ブレンドは首を傾げながら、発言を続ける。
「ま、待て待て?妙齢のお姉さんよ?俺が不幸を背負って生きている?なぁにを言っているんだ?俺は不幸なんか背負って生きちゃいねぇよ?それは他人の勘違いじゃないか?」
「いいや!違うね!アンタから発せられるオーラ!それが物語っている!アンタ……どれだけ不幸な生涯を生きて来たんだい……?」
「……黙れ婆さん?アンタにゃ関係ないだろ?逆に聞くけど、俺に何の不幸があるっての?」
ブレンドが一人の女性にそう言うと、一人の女性は静かに言う。
「そ、そんなの……『妻が不倫して別れた』んだろう?そして、こんな辺鄙(へんぴ)な所に来たんだろう……?」
「…………」
なぁに言ってんだこの婆さん!?俺はケッコンもしていなきゃ、恋愛もしていないんだが!?ってか不倫さえされてねぇよ!だって、妻居ないもん!ブレンドはそう思いながら、内心苛つきを抑えながら発言する。
「あぁ、そうだよ!だから何だよ!?」
「アンタ……酒飲んで、忘れない?」
「はぁ?」
「私、店を持っているんだ、居酒屋で少し飲まないかい?」
「……いや、行かない、だって、俺、知り合いを待っているから……そんな、飲みに行けねぇ」
「あらそうかい?それじゃあ、ずっと待ってるよ?」
「待たなくていい……今日は明日の朝迄忙しいので」
「あらそうかい?じゃあ、来るのを待ってるよ」
「あー、はいはい、分かりました」
ブレンドはそう言って、走って、一人の女性の前から立ち去った、あーあー、あぁいう勧誘は急いで逃げないと、捕まっちまう、そして高い酒を飲まされるんだ、ブレンドはそんな事を思いながら、何とか逃げれて、助かった……と思った──

Re: セカイ戦記 ( No.354 )
日時: 2018/05/24 22:19
名前: 彩都 (ID: w93.1umH)  

……中々に面倒な所に来てしまった、ブレンドはそう思いながら、スラム街を歩く、すると目の前に数人のボロボロの襤褸切(ぼろぎ)れを羽織った男性が現れる、手には仰々しい大きさのナイフがある。
「へへへ……おい、おっさん?俺達に金くれよ?まぁ、くれなくても、力ずくで奪うけどなぁ!」
そう言って、先頭の男性がブレンドに向かって走ってきた、そして仰々しい大きさのナイフを前に出す。
「おいおい?危ねぇなぁ?」
ブレンドはそう言って、『足を上に上げ、足先で仰々しい大きさのナイフを蹴り上げた』、そして呆気にとられている男性を顔面にエルボーして、気絶させる。
「…………」
「あっ、気絶した」
ブレンドのその発言で、残りの男性がブレンドに向かって走ってきた、先に一人の男が仰々しい大きさのナイフをブレンドに向かって投げ、刺そうとするが、ブレンドは器用に指と指の叉(また)に挟んで、受け止める、そしてブレンドは逆に仰々しい大きさのナイフを投げ返して、男性の太股を狙う。
「なっ!?」
驚愕する男性は逃げる間もなく、太股に仰々しい大きさのナイフが刺さってしまう、男性は太股に仰々しい大きさのナイフが刺さってしまい、その場で寝転がって悲鳴を上げる。
「お、お前……!」
残った男性が一人果敢にブレンドに挑む、だが、ブレンドは静かに横に移動し、片足を少し前に出す、すると残った男性がブレンドの足に引っ掛かって、その場で転んでしまう。
そしてブレンドは残った男性の腰を踏んで、溜息を吐く。
「……はぁ、ガキ共?大人に喧嘩する時はちゃんと判断をしてから挑みな?そうでないとこんな事になるんだぜ?」
ブレンドはそう言って、腰を思いっきり踏んで、痛みを発現させる、そして溜息を吐いて、足をどけて、前に進む──さぁ、次は何処に向かおうか?ブレンドは静かにそう考えて、虚空を見上げた──

「…………」
「はぁ、楽だわぁ……」
「…………」
「それにしても、伯父さんが見付からない……」
宙に浮くリーナ、ユリーカペアは空中でブレンドを探す、だが、中々見付からない。
「うーん、確かに見付からないねぇ?はて、一体何処に?」
今迄無言だったリーナが遂に発言した、発言したリーナに対し、ユリーカが『そうだねぇ……一体何処に……?』と、返答する。
「それにしても、ブレンドさんだって、此処のセカイをあんまり歩いた事ないでしょ?だから、道に迷ってそうで、心配だよぉ……ユリーカちゃんもそう思うよねぇ……?」
リーナの発言を受け、『……確かにね』、と、返答するユリーカ、それにしても一体何処に向かったのだろうか?それさえ分かれば良いんだけど……ユリーカはそう思いながら溜息を吐いた──

「はぁ、それにしても、此処のスラム街、案外広いなぁ?」
ブレンドはそう呟きながら、周りをキョロキョロと確認する、結構色々なお店があるし、別段儲かってはいない、って訳じゃないんだな、でも、治安が悪い……ブレンドはそう判断して、スラム街を歩いていた。
すると、道の端っこに汚いワンピースを着た幼女が座って震えていた、幼女の前には小さなお皿があり、震えている幼女をよく見ると、涙を流していた。
「…………」
何で、何で泣いているのだろうか?今は冬では無いから、寒くて、震えている訳では無いよなぁ?それなのに……何故?ブレンドはそう思いながら、幼女の前に立って、膝を曲げ、話しかける。
「なぁ、嬢ちゃん?」
「うっ……ひくっ……な、何、おじちゃん?」
「……君はどうして泣いているんだ?別段寒い訳でもないだろう?それなのに震えている、それはどうしてだ?」
首を傾げながら言うブレンドに対し、少し心を許した幼女が言う。
「え、えと……お、お父さんと、お母さんが……病気で苦しんでいるの……病院に行きたいんだけど、お金が無くて……だから、此処でお皿にお金を入れてくれる人を待っているの……お母さんもお父さんも死んじゃヤダ、から……!」
『死』という言葉を使った瞬間、幼女はその場で一気に泣き始める、その姿を見て、ブレンドが言う。
「……ふむ、成程、分かった、それじゃあ、御両親……お父さんとお母さんの容態を確認したいから、俺を家に案内してくれないか?」
「えっ?おじさん医者なの?」
「いや?医者じゃない、だけど、医者の弟が居る、少しだけ医療を、少しだけ医者の勉強をした事がある、まぁ、医者の試験にゃ落ちたけど」
ブレンドはそう言って、幼女に安心感を持たせる、そして幼女が泣き止んでブレンドに言う。
「ねぇ、それホント!?」
「あぁ、本当だ、俺は嘘を吐かないからな?」
完全に嘘を言って、幼女を安心させるブレンド、キャッキャッ喜ぶ幼女を見ながら、『見て、何も出来なかったら、最悪ブランドに全部丸投げしよう』と、思うブレンド、そして『おじさん!こっちだよ!』と、幼女が言い、自身の家のルートを教えながら、幼女と両親の家に向かう幼女とブレンド──さぁ、どんな病気なのだろうか?それはブレンドには分からない──

Re: セカイ戦記 ( No.355 )
日時: 2018/05/28 23:07
名前: 彩都 (ID: KqRHiSU0)  

『薬』とは、『毒』である、どんな薬でさえ、適当、適度、適切な量を飲めば、治ったり、回復に向かったりする、だが、適当、過度、不適切な量を飲めば、逆に酷くなったり、回復に向かわなかったりする、薬は決められた量を超えて飲んでしまうと毒となってしまうのだ。
これはどんな薬だってそうだ、麻薬も、大麻も、覚醒剤もMDMA、危険ドラッグもそうである。
麻薬を最初に摂取した時は少ない量で満足するが、何度も『少ない量』で摂取すると、その『少ない量』の刺激では肉体が慣れてしまって、少しずつ量を増やしてしまう、そして最終的には大量摂取で死んでしまう。
薬とは、適切に扱わなければ、毒なのである、だが、そんなの……『ブレンド』には、一ミリも関係ない事である。
何故ならブレンドは『毒を操る事が出来る』肉体だからである、どんな毒であろうと、『自身の肉体で対抗する毒を使って、毒と毒を対抗させ、』させる事が出来るのだ、だから、どれだけ薬を摂取しても、薬を摂取し過ぎて、毒になろうとも、『ブレンドにはどんな毒でさえ、一ミリ、少したりとも効かない』のだ。
では、どうしてブレンドが病気の両親の所に向かおうとしたのか?それは簡単である、『毒を毒で制す』、その行動をする為である。
何故、何故ブレンドは『毒で毒を制す』という行為をしようとしているのか?それは『毒』は『薬』だからである。
『適当、過度、不適切な量を飲めば、逆に酷くなったり、回復に向かわなかったりする』、それが『薬』である、それが『毒』になってしまう、では、『適当、適度、適切な量を飲めば、治ったり、回復に向かったりする』のが『薬』、なら、『適当、過度、不適切な量を飲めば、逆に酷くなったり、回復に向かわなかったりする』、それが『毒』なら……『『毒』の量を少なくすれば、『薬』になる』という事になる!実際インフルエンザのワクチンを作る際、インフルエンザの菌を鶏の受精卵で培養し、ワクチンを作る方法もあるので、実際、『毒』は薄めれば『薬』となるのだ!そしてブレンドは幼女に家を案内され、幼女の家の前に立っていた。
「……此処が君の家か?」
「うん!そーだよ!」
「そうか……それで?効き忘れていたが、君の名前は何と言うんだ?私はブレンドと言う」
「私ぃ?私はイザヴェラ!イザヴェラ・ザクベール!」
「ふむ、イザヴェラか……それじゃあ、イザヴェラちゃん、おじさんにお父さんとお母さんを紹介してくれ」
「うん!分かった!」
幼女──イザヴェラだ──はそう言って、部屋の中にブレンドを案内する──さぁ、どんな病気なのか?ブランドでも治療出来る病気であってくれ……そう思いながら、ブレンドは息を飲み込んだ──

「……はぁ、暇ですねぇ」
そう言って、ブランドが呑気にコーヒーを飲みながら待機する、それにしても、ユリーカは一体何処に言ったんでしょうか?兄貴と一緒に遊んでいるのかなぁ?兄貴も居ないしなぁ?ブランドは兄、ブレンドの事を思いながら、溜息を吐く。
「はぁ、何か、色々と心配ですねぇ?お互いがお互いに……ユリーカはユリーカで兄貴の事、ボコボコにしなきゃ良いけど……兄貴も兄貴でユリーカをボコボコにしなきゃいいけれど……」
ブランドはそんな事を呟きながら、昼の時間を楽しむ──そして来客が来て、診察を開始する──

「お父さん!お母さん!お医者さんを連れてきたよ!」
「な、何だと?」
「何ですって……?」
イザヴェラの発言を受けて、頭に折ったタオルを乗せた、小刻みに揺れる男性と女性が顔を上げる、イザヴェラの後ろにはブレンドが立っており、ブレンドが頭を下げ、『医者です』と、発言する。
「ほ、本当に医者か……?初めて見る顔だ」
「それもそうでしょう、何故なら、私、数日前にこのセカイに配属された身なので」
「そう、なのか……それじゃあ、先に妻を……」
「いや!貴方が先に……!」
「お前……!」
「いや、あの……」
いきなり惚気る夫婦を見て、焦るブレンド、何か面倒臭そうな夫婦に出会ってしまった……ブレンドはそう思いながら、溜息を吐いて、男性の方に言う。
「それじゃあ、先に夫さんの方から調べますね?」
「私は妻を先に、と言ったのだが……まぁ、仕方無い」
ブレンドは夫の話を聞き流して、布団を剥がし、上半身の服を脱がせる、ブレンドはイザヴェラに、『今からお父さんを診るから、近くで遊んでいてね?』と、言って、イザヴェラを遠くに配置させ、イザヴェラの父を確認する。
体の所々に黒い点がある、これは……ブレンドはそう思い、隣に寝転んでいる妻の法にも目をやる。
「奥さん、服を脱がします、失礼」
ブレンドはそう言って、布団を剥がし、妻の素肌を確認する、矢張り……『夫と同じ黒い点がある、だが、夫より量は少ないから、発症したてか?』と、判断する、そしてこの黒い点の事を夫に聞く。
「え、えーと、お聞きしますが、この体の黒い点、何時から発症しましたか夫さん?」
「えっ?えーと……軽く半年前から……そして段々と体が動かなくなっていって……」
「私もです……」
半年、か……成程、半年前、この夫が原因で嫁にも同じ症状が……ブレンドはそう思いながら、夫の仕事を聞く──この仕事で夫が何をしていて、この症状が起きたのかが分かる──


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