複雑・ファジー小説
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- セカイ戦記
- 日時: 2016/05/17 18:57
- 名前: 彩都 (ID: lKhy8GBa)
ーーぼくは戦うーーこの汚れたセカイとーー
二作目の投稿です。
初めての方も知っている方も初めまして、彩都と申します。
気長に投稿します。
今回は歴史ファンタジー…かも…
という事で宜しく
登場人物
今作は先にキャラ紹介をさせていただきます。
主人公
トゥダ・リク 男
このセカイは名前に意味は無く、名字・名前や逆に名前・名字は無く、名字・名字、名前・名前となっている。
リクは名前・名前。
リーナ・ユリ 女
名前・名前。
妖精で回復の魔法を使う。
リクの仲間。
リヴェレット・モコ 女
名前・名前。
攻撃系の魔法を使う。
ユリは貧乳だが、モコは巨乳。
何時も箒に乗っている。
ショウ・コウ 男
名前・名前。
肉弾戦が得意な仲間。
魔法では倒せない存在には肉弾戦が良いとされている。
ジェネレッド・D 男
?・?
リクの仲間だが何者かは知らない。
敵かもしれない。
Dは物語の中心に近い。
サルウ°ァ・ティル 女
名前・名前。
名前の言い方は秘密。
大きな剣、真剣簪(かんざし)を使う。
大きさは約三メートル。
サワラビ・ユウ
名字・名前。
遙か遠く、キョクトウのニホンの人間。
彼も何者かは分かってない。
何時も一人で行動している。
薙刀の師範代を務めている。
μ
記号。
名前を持たず、施設で使われていた記号を使っている。
戦闘力は圧倒的に強いが、カロリーが切れるとすぐ戦闘不能になる。
白いジャージに白い肌、髪は無く、オールバックの様な角を生やしている。
用語解説
魔法
魔法は体内に眠る魔力を燃焼させて、魔法を扱う。
キンキなる魔法も存在する。
キンキなる魔法は使うと死んだり、植物人間になったりする。
存在
セカイ戦記における敵。
魔法で倒せる奴や肉弾戦でしか倒せない者もいる。
肉体の一部分が膨らんでいたりと『異形』の存在。
ゾンビの様に意志は持たず、人間を襲う。
セカイ
混沌としている。
その混沌のせいで存在が出来たと言われている。
舞台的に言えば、『北斗の拳』の世紀末ワールドに近いです。
存在が色んな所でばっこしている。
妖精
見える者もいれば見えない者もいる。
リク達のメンバーは見える奴が多い。
見えない者は眼鏡を使ったりする。
だが、眼鏡も法外な値段が多い。
傷の手当や回復が得意。
回復は魔法に当たるので、妖精は無意識に魔法を使っている事になる。
『リク…貴方は希望の仔…貴方は奇跡の仔…貴方は私と**の仔…お母さんが居なくても頑張るのよ…』
「お母さん!!」
そう言って、母さんは燃え盛るセカイから、燃えた。
跡形もなく、消えた。
セカイ戦記 序章 、『運命』の仔
俺はトゥダ・リク。
男、十六歳。
《ヤツラ》を始末する者。
《ヤツラ》とは、前々からこのセカイに現れた敵だ。
コイツ等のせいで俺は母を亡くした。
俺はコイツ等を駆逐する為に仲間を探している。
俺は仲間探しの為に故郷を捨てた。
そして俺は前へ一歩、踏み出した。
少し歩いて着いたのは、妖精の世界、フェアリアだ。
そこで俺は水浴びをしているビキニの女性を見つけた。
「おーい!妖精王に会いたい!道案内してくれ!」
ビキニの女性は羽を生やしてこちらに来た。
どうやら妖精らしいが、背は俺の胴体位だろう。
「貴方、妖精王に会いたいの?今は会えないわ、会うの止めたら?」
「俺は《ヤツラ》を駆逐する為に妖精王に力を借りに来たんだ、止める事は出来ない」
「分かったわ、じゃあ貴方の仲間になるから会うのは止めてくれない?回復も出来るから旅には最適よ」
「良いのか?」
「良いわよ、私の名前はリーナ・ユリ、宜しく」
「俺はリク、宜しく」
こうして、人間、リクと妖精、リーナの出会いだった。
「なぁ、リーナ、この水は人間でも飲めるのか?」
そう言って、リーナが浸かっていた水を一掬い、口に近づける。
「ダメッ!!!!!」
リーナの止めは既に遅し、もう口に含んで、喉を鳴らした後だった。
「ん?どうした?リーナの汗が入っているから、飲むなってか?大丈夫だろ…」
リーナは言う。
「いや、そうじゃなくて…人間は此処の水飲むと、人間には毒だからって…」
そう言うのと同じくして、リクは気絶する。
「リクッ!?」
リーナはビキニのまま、、リクを長老の所へ連れていった。
「んー、ユリ…」
長老は重い口を開いた。
・・・・・・・・・・・・
「こやつには毒その物が無い…これはどういう事じゃ?」
「えっ…?」
リーナは驚いた。
人間で泉の水を飲んだのは大抵、必ず死ぬ、最悪死ななくても毒の後遺症が残るのに…。
リーナにとって、この事は不思議で不思議で意味が分からなかった。
すると、リクが目覚めた。
「う…うーん…此処は…何処だ…?」
リクはすぐさま、リーナを見つけた。
「リーナ!此処は何処だ!?俺は何故此処に!?」
リクは慌てて周りを見やる。
「落ち着くのじゃ、少年」
と、長老が止める。
長老は、リクが倒れて此処に来た事、此処は妖精の村と長老である事を話した。
「全く信じられん話だが、俺が記憶を覚えていないんだ、リーナ有難う」
「良いよ、リクって見た目に反して軽いんだもん」
そういうリーナに驚くリク。
「お前さん知らんのか?妖精は小柄だが怪力だぞ?」
その事を聞いて驚く。
妖精は力が凄いんだ…。
リクは新たに情報を頭に叩き込んで、立ち上がる。
「良し、行くか」
長老はリクがすぐ立ち上がった事と同時に驚くが、どこかへ行く事にも驚く。
「待て、お前さん、今から何処へ行くのじゃ?」
長老が聞くと、すぐさま言った。
「隣町だよ」
「隣町には《ヤツラ》が要るのじゃぞ!!」
長老は止める。
それに対しリクは。
「大丈夫だよ、そいつ等は始末屋であるこの俺に任せな!
」
そう言う台詞に驚く長老。
まさか、《ヤツラ》を倒す力を持っているのか…。
そう思っていると、二人は出発していた。
長老の声は空しくも聞こえなくなった。
こうして、傷が回復したリクとリーナは旅を開始するのだった。
次の町は何処へ行くのか…それは誰も分からない…
序章終了 第一章へ続く…
セカイ戦記 第一章 運命の仔の戦闘
妖精の世界、フェアリアの隣、戦争の世界、バトランゲージは存続の危機に瀕していた。
バトル王宮最上階国王の部屋。
「ひいぃぃ!!まっ待て!話せば分かる!金ならたんまり有る!だから見逃してくれぇ!」
「…………」
バトランゲージ国王、マイルは謎の生命体と話していた。
生命体は体を包帯で巻かれている者やジリジリと追い詰める者も居た。
ただ、生命体には共通点が幾らか有った。
一つ目は全員、肌が腐敗した色になっていた、具体的に灰色。
二つ目は口を大きく広げ、涎を垂らしている事。
そして三つ目は…
喋らない事だ…
何故喋らないのか、各国で議論されるが、喉が使い物にならないが妥当とされてきた。
生命体の過去の姿は、人間だった。
数十年、数百年経っても、この生命体は存在してきた。
そして生命体はゾンビの様に感染する。
今もそんな生命体から避、難する人間の中に反旗を翻す存在も居た。
その名は『退治者』と呼ばれる事になった。
その人物は生命体を倒す程の力を持っていた。
そんなリクも『退治者』の一人だ。
そして『退治者』達は、生命体に名を付ける事にしたのだ。
その名は《ヤツラ》となったのだ。
※小説のレスを消さないで下さい。
消しても無駄なので。
何か気に食わないなら、書き込めば良いじゃないですか、何でそんな事が出来ないんですか?
他人様の小説を消して、ナニが満足ですか?
彩都の小説のレスを消す事に何の意味があるんですか?
出来ればそれを書き込めば、彩都も納得します、なので、消さないで下さい。
困るのはこの小説を読む読者様なので。
コピペしていますから、消しても無駄ですよ?
- Re: セカイ戦記 ( No.154 )
- 日時: 2016/06/27 20:22
- 名前: 彩都 (ID: Jolbfk2/)
残り二回──その戦いに勝てば、二回連続で勝った者は──優勝する──
そんな常識、されど常識、本当に『二回勝てば優勝出来る』のだろうか?
そんな考えを持ちながら、彼女、ユリーカは暗い夜の夜空を見る──勝ちたい?違う……違うんだ……もっと強い奴と戦いたいんだ……そう──仮面の男──だ、アイツと闘技場で戦って、あの不思議な仮面を外す、それだけを考えていた、実際あの仮面の男が、ユリーカの『気』を目覚めさせた本人だし、実際強い。
そう、ただ単純にユリーカは思う、強い存在と戦える方が、自分にとっては幸せなんだと──そしてあの仮面の男が目覚めさせた存在、コウ君、コウ君も強いか分からないが、あの潜在的な『気』の量には驚かせたものだ。
そんな彼と戦いたい、早く、そして決勝戦なら、驚異的な強さを見せ付けて、ケッコンしてもらう!それがユリーカの考えだった。
そしてユリーカはそう考えながら、屋根の上で眠る──彼女の強さに勝てる奴等同年代には居ない──
翌日──
「遂に来たんだな──コウ……!」
「あぁ……リク!」
リクとコウ、二人は気持ちを奮迅させて、前へ進んだ──目指すは優勝、そしてモコを救う──
そして二人は闘技場へ向かった──
闘技場──
「ふむ、来た様だな、トゥダ・リクにショウ・コウ」
Dが二人に話しかける、そして返答する。
「お前らは俺と当たった場合、どうする?」
「俺は雷神愚で頑張る、龍VS雷、か……」
「俺は『気』で勝つ、そしてモコを救う」
「モコ……?それは知らんがそうなのか──精々俺に当たらない様戦えよ──」
そう言って、Dは闘技場内へ入る、二人も真剣な顔になって入る──
ユリーカは欠伸をしながら、三人が来るのを確認する。
「レディース・アンドジェントルメェェン!!!遂に始まりました!闘技場、本選!遂に始まりましたねぇ──誰が優勝するか分かりません!ではトーナメントを発表します!」
そしてトーナメントが発表された、そしてユリーカは驚愕する。
D、コウ、リクが固まっていたのだ!そしてユリーカ自身は一番端、一番右だったのだ!
そして初戦はリクとDだった。
「いきなり……!」
「ほう、遂に戦うのか……龍VS雷、どうなる戦いになるんだか……?」
「その様だな……!」
二人は燃えていた、その間のコウは少しオロオロしていた──
リクは戦う準備をして闘技場に立つ、そしてDがリクに言った。
「なぁ、何か賭けをしないか?勝ったら賞金を渡すとか?」
「……面白そうだ、だったら俺はD、お前が俺等の≪ヤツラ≫を倒す仲間になってくれないか?」
その発言を聞いて、Dは言う。
「あぁ、良いぜ、だったらお前が負けたら、酒場の賭けの賞金は全て俺な?」
「あぁ、良いぜ!」
二人の賭けが成立して、司会者が言った。
「では、話し合いも終わったようですし──試合開始!」
刹那、『試合開始』と言った瞬間、Dはリクの目の前に居た。
「!?」
あまりのスピードにリクは後退る、そして右手に雷神愚を溜める。
「遅い、龍神愚ブレイク」
リクの腹部に大きな一撃が走る──リクは意識が飛んだ──そして空中で気を取り戻す。
「……ハッ!?」
自分が空中に浮いている事に不思議に思いながら、地面に着こうとする。
「遅いんだよ、龍神愚スクリュー!」
左手で、スクリューを作り出す、そしてリクの後ろに居たDは背中に龍神愚スクリューを放つ。
その攻撃を直接受けて、リクは地面に突っ伏される。
「ぐはぁ!」
リクはあまりの痛みに驚く。
「だが、俺は諦めない!雷神愚ショット!」
右手に溜めた雷神愚を落ちてくるDの腹部に当てる、体に一瞬で雷が走る。
「!?」
自分の体に走った事の無い感覚に奇妙な感覚を覚えるDにリクは雷神愚ブレイドで斬りにかかる。
「うおぉ!雷神愚ブレイド!持続性のある雷神愚だぜ!」
「ほう、一撃で決着を着ける龍神愚とは少し違うようだな──だが俺も諦めないぜ」
両手に龍神愚スクリューを纏わせる、そして両手を合わせて、リクに突進する。
「龍神愚ハリケーン!」
両手から、体にスクリューの渦が纏われる、そしてリクの方に向かう、リクもDに突進する。
「雷神愚ショットォォォォォォォォ!!!」
雷神愚ショット、龍神愚ハリケーン、二つの力がぶつかる──ぶつかった瞬間、ぶつかった所から巨大な光が放った。
拳と回転、二つの異なる物がぶつかって、光を放った様だ──
「ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
二人の雄叫びが会場に響く──そして大きな光を放った後、一気に光が小さくなり、リクとDが確認出来る様になる……
煙たい会場の中、ドサリ、と倒れる音がする、そして影から立つ者の姿が確認出来た──その立つ者とは──Dだった!
リクは右手を前に出したまま、倒れていた、そしてボロボロのDが、何とか息を荒げながら立っていた。
「ハァハァ……中々の攻撃力だった、これで倒れなかったら、俺が負けていたのか……」
そう言いながら、膝を着くD──急いで司会者が言う。
「勝者はジェネレット・D選手!そしてリク選手を急いで救護!」
会場が喚く中、リクに向かって、Dは言った。
「これで分かっただろう?俺が強いって……後、賭けの話、忘れるなよ?」
そう言って、膝立ちのDも倒れた、二人は救護班に回収される。
あまりにも呆気なく、あっさりと終わったDとリクの戦いに、観客はただ呆然とするしかなかった──
- Re: セカイ戦記 ( No.155 )
- 日時: 2016/06/28 10:01
- 名前: 彩都 ◆XBMksF4Uco (ID: 4nNMzbDf)
残り二回──その戦いに勝てば、二回連続で勝った者は──優勝する──
そんな常識、されど常識、本当に『二回勝てばニート生活が出来る』のだろうか?
そんな考えを持ちながら、彼女、ところてんキングは暗い夜の夜空を見る──勝ちたい?違う……違うんだ……もっと怠けてニ−ト生活したいんだ……そう──ふんどしの男──だ、アイツとアニマル農園で戦って、あの不思議なふんどしを外す、それだけを考えていた、実際あのふんどしの男が、デントナの『亀のせんべい』を目覚めさせた本人だし、実際強い。
そう、ただ単純にデントナは思う、強い存在と戦える方が、自分にとっては幸せなんだと──そしてあのふんどしの男が目覚めさせた存在、コウ君、コウ君も強いか分からないが、あの潜在的な『気』の量には驚かせたものだ。
そんな彼と戦いたい、早く、そして決勝戦なら、驚異的な強さを見せ付けて、ケッコンしてもらう!それがユリーカの考えだった。
そしてユリーカはそう考えながら、屋根の上で眠る──彼女の強さに勝てる奴等同年代には居ない──
翌日──
「遂に来たんだな──丸橋係長……!」
「あぁ……名倉君!」
丸橋と名倉、二人は気持ちを奮迅させて、前へ進んだ──目指すは優勝、そして服部専務を救う──
そして二人はエ口ビデオ店へ向かった──
闘技場──
「ふむ、来た様だな、名倉リクタに丸橋コウヘイ」
Dが二人に話しかける、そして返答する。
「お前らはオイドンと当たった場合、どうするでやんすか?」
「俺は納豆の着いた箸で頑張る、メソポタミヤ真拳VSアジャカルタ鳳凰拳、か……」
「俺は『賄賂50万円の力』で勝つ、そして千田婦人を救う」
「モコ……?それは知らんがそうなのか──精々俺に当たらない様戦えよ──」
そう言って、Dは闘技場内へ入る、二人も真剣な顔になって入る──
長谷部穂乃子は欠伸をしながら、三人が来るのを確認する。
『ごめん わたしおじゃる丸が始まるから帰るわ』
なんと帰った
- Re: セカイ戦記 ( No.156 )
- 日時: 2016/06/30 19:55
- 名前: 彩都 (ID: n1enhNEv)
「えーと……リクが負けたのか?」
コウは隣にいたユリーカに聞く、そしてユリーカは言った。
「そうだね、リクは負けた、としか言えないね、だが、これで分かったろう?Dが強いという事に──」
「すっげぇ!俺、もっと戦いたくなった!」
そう言うコウに少し呆れるユリーカ、だがそんな性格は自分も持っている為、反論出来ない。
そして担架で運ばれるリクとD、コウはリクに近付いて話す。
「リク!生きてるか!?」
「いや……流石に生きてる……後、話したい事が──Dとの賭けなんだが──」
「賭け……?あぁ、聞いておこう」
「────────」
一通りリクは話す、そしてコウは納得する。
「おう、分かった、お前の仇は取るからな……!」
「頼んだぜ……」
そう言いながらリクは病院へ運ばれる──コウは気持ちを切り替え、敵を倒す事だけ考えた──
「さぁ、凄い戦いでしたが、次はもっと熱い!?風を操る風来坊!『ウィン・ファルールド』選手VS色々な強敵と戦ってきた今大会注目の存在!『ショウ・コウ』選手です!」
「遂に俺か……!」
「リクの様に負けないでよ?」
「あ?俺をリクよりも弱いと決め付けるな」
「へぇ、大口叩くじゃん?」
そう言いながらユリーカは笑う。
そしてコウは闘技場の舞台の上に立つ。
そしてウィンを待つ──そして薄緑の鎧、薄緑の鎧の少女が無言のまま現れる──彼女がウィンだった──
「では、集まりましたね?では試合開始!」
言った瞬間だった、ウィンは呪文か魔法を唱えて、自分に翼を生やす、そしてコウに向かって攻撃する。
「うわっと!?」
何とかコウは避ける、そして自分の体に『気』を纏わせる、今回は『防御型』だった。
「…………」
ウィンは無言のまま、手に渦を纏わせる、そしてそれを合わせて前に突き出す。
そしてその攻撃はコウに当たる、コウは宙に浮くのを耐える、そしてその攻撃が終了したと同時に、手から『気』を発射する。
「……ッ……!」
何弾も発射する内、ウィンは直撃を受けてしまう。
そしてウィンは地面に伏せてしまう、ウィンが立ち上がろうとすると、目の前に『気』を発射する寸前のコウが立っていた。
「降参するなら今の内だぜ?早く『参りました』といえば手を下ろすが?」
コウは少し不思議がっていた、『本選に出る位だからこんなに弱い訳が無い』!だが、それでも『気』の弾でぶつかって地面に伏せている、それが不思議だ、あまり『気』の弾は強く無いのに……
するとウィンが喋る──
「オ前コソ『平伏セ』」
その瞬間、コウは何時の間にかうつ伏せで伏せていた──今、何が起きた?
急におっさんの声がしたと思ったら、自分は伏せていた──どういう事なんだ!?
するとウィンが言った。
「簡単ダ、『言葉ノ暴力』ダヨ……『平伏セト言ッタラ平伏ス』、ソレガ私ノ『言葉』ノ力!」
そ……そんな……ウィンは喋らなかった、では無く、喋れなかった!そして喋ると相手がそれを実行してしまう!
そう、この力は簡単に言えば、『死ねと言ったら死んでしまう』、そんな凶悪な能力だった。
そしてウィンは言った。
「オ前ハ私ニ勝テナイ、勝ツノナラ、『言葉ヲ失ワセル』シカナイ!」
そう言いながら、翼の力を使って、宙に浮く、そして呟く。
「『オ前ハ私ニ勝テナイ』、さぁ、どうするショウ・コウ?」
完全にやられた……言葉で威圧する力──これに俺は勝てるのか……否、勝たなきゃいけないんだ!
コウは何とか立ち上がり、ウィンの後ろに瞬間移動する、そして『気』を『攻撃型』に変更して、ウィンに攻撃する。
ウィンの頬に拳を一発打つ、ウィンは反応出来ずに、地面にぶつかる。
そこから、地上に降りて、コウは攻撃を仕掛けるが、地面にぶつけた場所にウィンはいなかった。
するとウィンはコウの後ろから言った、『君ハ動ケナイ、ソノママウツ伏セダ』と言う。
だが、後ろにいるのが発覚したウィンに対して、コウは右手で裏拳をぶつける、そのまま裏拳を受けるウィン、ウィンは不思議がる、『何故、自分ノ声ガ効カナイ』のかを……
「あっはっは、お前の『声』はもう効かないぜ!」
コウが相手の心の声を読んだかの様に感じるウィン、ウィンはコウに聞く。
「簡単だよ、『お前の声を聞かなきゃいい』だけなんだよ、『気』で耳栓を擬似的に作れば良いんだからな!」
何と、その手で来たか、そう思いながら大声でウィンは言う。
「『ショウ・コウ!お前はうつ伏せに──』」
「小さい声でぐちぐちうるせぇ」
そう言いながらコウはウィンの顔面を殴る、『攻撃型』の『気』を纏った拳なので、相当強い拳だった、そんな拳をモロに受けたのだ、簡単に言えば、人間サイズの鉄球を自分の頬に向かって殴られる感覚だ、そんな攻撃を特に頬にぶつけられるのだ、これはたまったもんじゃない。
拳がぶつかった後、兜が壊れる、そこには可愛い顔の桃色の髪色の少女が倒れていた──
「女だったのか……でもどうやっておっさんみたいな声を……?」
するとウィンが呻きながら言った。
「コレハ私ノ地声ダ……」
「そうだったのか……もう降参するか?」
「アァ……コレ以上オ前ト戦イ続ケルト、私ノ体ガ壊レルゥ!」
体をモジモジとうねらせながら、ウィンは降参する。
そしてコウが二回戦出場となった。
「そしてウィン選手VSコウ選手の戦いはコウ選手が勝ちました!コウ選手は二回戦進出です!それでは三戦目は──」
司会者がそう言いながら、試合を進める、ユリーカは欠伸をしながら屈伸をする、ユリーカは自分の出番を待つだけだった──
- Re: セカイ戦記 ( No.157 )
- 日時: 2016/07/04 20:14
- 名前: 彩都 (ID: z6zuk1Ot)
「三戦目は神速の移動を誇るスピード狂!『リネッタ・マルトゥール』選手!それに対する選手は気合と根性と執念の戦士!『セルド・バルムング』選手!」
二人の登場にリネッタ親衛隊も観客も歓声を上げる、相当強い選手らしい。
「俺が勝つ!そしてコウと戦うんだ!」
「それはさせませーん☆私が勝って、優勝するんだから☆」
「「「リネッタちゃーん!!!」」」
親衛隊の声が木霊する、案外煩かった。
「それでは、試合開始!」
司会者は少し諦めて、試合を開始させた。
「行くぜ!『波紋だって生きている(ドライブ・ワン)』!」
人差し指と中指を銃身の様に伸ばし、二本の中をグルグルと回転する波紋を撃つセルド。
「遅い」
何時の間にか目の前に居たリネッタは居らず、セルドの後ろに移動するリネッタ。
そのまま手に持っている手榴弾を投げ付ける。
「アンタに面白いプレゼントだよ!」
手榴弾のピンを外し、二つ目の手榴弾に手をかけるが、セルドは笑う。
「そんなの、『爆発する前に壊せば良い』んだ、モード『波紋手腕(ハンドレット・ショット)』!」
右手に波紋を纏わせ、手榴弾を握る、そして手榴弾は急に静かになる、レバーも握った筈なのに止まった?何故だ?
そうリネッタが思っているとセルドは言った。
「──もうじきだ……」
その瞬間、爆発、だが、手榴弾自体は壊れていない、では何処が爆発したのか?簡単だ、『セルドの握っている部分』だ!
「アッハハ!やっぱり呆気に取られたか、簡単だよ、『真ん中から波紋を流して、火薬を外に押し出した』んだよ、だから火薬が吹っ飛んだ、まぁ、簡単に言えばパンが膨らむみたいな感じだな、『押し出して外に出して、爆発を免れた』みたいな?」
その説明を受けてリネッタは驚く。
(こんな危ない事をしたのか!?一歩間違えれば普通に火薬の方で爆発して死ぬぞ!)
そう思いながら、三つ目を持って、両手で手榴弾を持つ。
「もう手榴弾は効かないぜ?」
その瞬間、両手の手榴弾から火薬だけが吹っ飛ぶ、不思議な行為にリネッタは驚く。
「何だ!?何もしていないのに火薬が……!?」
「簡単だ、もう中身が分かったから、『足から波紋を流して、手榴弾の火薬だけを外へ押し出した』んだ、この地面からな?」
地面に指を刺すセルド──あまりの格の違いに冷や汗を流すリネッタ。
「リネッタちゃんはもっと強いでしょー!?」
ハッと、親衛隊の言葉に耳を貸すリネッタ、まだだ!私の神速の移動があれば!
その瞬間、セルドの後ろに移動するリネッタ、その瞬間、振り向いてセルドはリネッタの腕を掴む。
「遅いのは君だろ?もしも此処から波紋を流せばどうなる?」
「……中から爆発とか……?」
リネッタがそう言うとセルドは言った。
「知らん、試してみるか?」
その瞬間、一気に自分が売れなくなる姿を予想して、手の力を弱める──その瞬間、空いた片手でリネッタの脇腹に触れる。
「終わりだ、『波紋・絶対崩壊(タイタン・ウェイブ)』!」
触れた部分から不吉な音がする、ゴキュリリリ……何処が壊れた!?分からない!分からないが折られた!肋骨か!?
そう考えているとリネッタは倒れていた。
「終わったか……」
そう言いながら司会者を呼ぶ。
「俺の勝ちだ、リネッタ、だったか?アイツはもう立てないぜ?結構な骨を砕いてやった」
「あっ、そうですか、それでは救護班を呼んでおきます、この試合、『セルド・バルムング』選手の勝利です!」
「はぁ、やっと勝った、これでコウと戦うのに一歩近付いたぜ……」
そう呟きながら右手を上げる、そして親衛隊隊長の人間は言う──
「セルド……貴様、我等のリネッタちゃんをボロボロの状態にさせやがって……!」
そう言いながら親衛隊隊長は闘技場を出た──
夜 セルドの寮前──
「さぁ、どうするか?特訓と言ってもやる事が無い、一日のメニューをこなすと大変だな、やる事が無くて──もう一回するかな?」
そう言いながら、セルドは考える、そしてセルドの泊まっている寮に近付く黒い影、そしてその黒い影は斧を持って、セルドの真後ろで斧を振り回す。
グチャリ、頭が裂かれる音がする、セルドは驚く。
「あっ……がぁ……」
「やった、やったぞ!リネッタちゃんの為にセルドを殺したぞ!」
歓喜に震えていると黒い影──親衛隊隊長だ──の後ろから声が聞こえた。
「何だ、ただの復讐か」
後ろに居たのは頭の割れていないセルドだった、何故そこに居る!?
「何故そこに居るって……移動したからに決まってるだろう?お前が来ている事は少し前から知っていた、だからお前の足に波紋を流した、斧で攻撃する前な──そしてお前の平衡感覚を潰しておいた、まあ、数分もすれば平衡感覚は戻るけどな──んで、お前はリネッタ──だったか?──にこの事をバラしたら、親衛隊失格だな、どうする?」
それを言われ、少し焦る、そしてセルドは言った。
「そんなのは関係ないな、お前は出場者に危害を加えた、これを司会者に言っておく──」
そして闘技場の大会関係者に連絡をして、闘技場の規約に反した親衛隊隊長は刑務所へ連れて行かれた──そして翌日、準決勝が始まる──
- Re: セカイ戦記 ( No.158 )
- 日時: 2016/07/07 20:56
- 名前: 彩都 (ID: vnwOaJ75)
「はぁ……ハァハァ!何だったんだ、あの敵は……!?」
ユリーカは一人橋の下で膝を抱えながら呟く──それはユリーカの一回戦の事だった──
ユリーカはトーナメントの一番右、一番端っこだった、そして残るメンバーはカラード・レナスだった。
「あっ?遂にオレ?遂にオレ?」
そういうカラードにユリーカは勝てるか不安だった、何故ならこの人物のデータ等見てさえも無かったからだ。
(どうせまた私が勝つんだろうけどさ──流石に未知の敵だからなぁ……勝てるか少し不安だな──)
そう思いながら舞台の上に立つユリーカ、カラードも舞台に立って、両手でVサインをしている。
緊張感が無いなぁ、そう思いながら司会者は声を出す。
「カラード選手は、目立たずに勝利してきました、まさかこんなイメチェンをするとは、誰も思わなかったでしょう」
今のカラードの格好は、金髪に前髪を少しだけ結んで、緑色の繋ぎにポケットに筆や絵の具等を詰め込んでいる格好だった。
見た目はまるでただの繋ぎを着た絵師の様だった──ピンク色の縁のサングラスを着けていなければの話だが──
「まぁ、健闘しようや、まぁ、オレが勝つけどね!」
プチンッ!頭の中で血管が切れる様な堪忍袋の尾が切れる様なよく分からない音がする、まぁ、血管が切れたら大変だろうが──
コイツ──今迄の戦いを見て、私に勝てるとでも言えるのか?全く、私も完全に舐められたものだ──
そして司会者が言った。
「それでは試合開始!」
ユリーカは一気に『気』を解放して、体に『気』を纏う、そして何時でも攻撃出来る準備をする。
だが、何故か纏えない、それは何故だろう?するとよく見ると、紫色のペンキがユリーカの綺麗な太股に塗られていた。
「何だこれは!?」
ユリーカは自分に付いたペンキを拭う、だが拭えない、まるで『染み付いた痣』の様に──
「アハハッ!やっぱり何かしらの力で自分を強化していたんだな、良かった、『ムラサキ』が使えて──」
「『ムラサキ』!?何だそれは?」
ユリーカが不思議そうに問う、するとカラードは笑いながら言った。
「オレのカラー魔術(マジシャニング)は相手を不利にする力なのさ!『ムラサキ』は『相手の能力を使えなくする』!んで、この力にはまだ続きがある、『相手を不利にする』、そして逆に自分に使うと、『自分を有利にする』力なんだ!だが、『ムラサキ』は基本オレに使ってもあまり効果が無いから使わないけどな!」
そう言いながらカラードは右手の筆に赤いペンキをつけ、自分の左頬にぶつける。
「そして『アカ』は『己の攻撃力を増加させる』!逆にアンタに塗ったら『相手を苛々させる』になるんだぜ!さぁ、どうする?何も能力が使えないままオレに勝てるかな!?」
クソ、『気』が少しでも使えたら少しは楽なんだけどな──そう心の中で呟きながら、カラードは赤いオーラみたいな物を纏う──まぁ、『力で捩じ伏せる』事が出来るから良いんだけれど──
ユリーカはそう考えながらゆっくりと──ゆっくりと前に進む、辿り着くのはカラードの居場所だ──
「あれぇ?あれあれぇ?何でこっちに向かってるのぉ?あっ!まさか審判さんに『参りました』、『リタイア』を言いに行くのぉ?」
そういうカラードの前に立って、ユリーカは一言言った。
「黙れ、ガキが」
そう言った瞬間ユリーカは鉄槌打ちをする、綺麗にカラードの頭部にクリーンヒットする!
「ぐはぁ!」
口から唾を吐き出すカラード、少し脳震盪を起こす──
「ぐえぇ……中々な攻撃だぜぃ……」
「そうか、だが、まだまだだ」
頭を抱えたカラードに腹部に重いアッパー攻撃をするユリーカ。
カラードから少し黄色い液体が口から出る。
ゼハァゼハァ、と荒い呼吸をするカラード。
そして涎を垂らしながらカラードは言う。
「くっ……クソがァッ!」
そう言いながら左手から黒の絵の具を取り出す、一体何をするつもりだろうか?
「お前は……お前は『これ』で苦しめぇ!!」
カラードは筆に黒い絵の具をつけて、ユリーカの腹部に筆ごと押し付ける。
少しの静寂が起きる、何も起きない、いや、自分の肉体には何も起きてはいなかった、まさかハッタリだったか──誰がハッタリだって?──
誰だ!?今の声は!?ユリーカは周りを見渡す、だが自分の近くにはカラード、それ以外なら審判と司会者だけだ──一体何処から声が──こっちだよ、ユリーカ──
声のした方へ向く──そして地面を見つめる、すると『自分の影から自分を睨む目』が現れたのだ。
「!?」
あまりの異形、あまりの異常さに膝から崩れ、ユリーカは後退りしてしまう。
そして自分の影から何かが現れる──目、口がついただけの自分の肉体を象ったモノ──まるで陰から自分が出て来た様な異質な存在に──
──ユリーカ……私と一つになろうよ?──なりたくない!なりたくない!そんな心の叫びも無駄だった──異質な存在はユリーカの顔のエラを優しく両手で触れながら口に異質な存在の口を合わせる、その瞬間異質な存在はちゅるんと消えた、まるでユリーカが異質な存在を吸い込んだと思われた──
そしてそのままユリーカは上を向いたまま動かなくなった──
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