複雑・ファジー小説
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- セカイ戦記
- 日時: 2016/05/17 18:57
- 名前: 彩都 (ID: lKhy8GBa)
ーーぼくは戦うーーこの汚れたセカイとーー
二作目の投稿です。
初めての方も知っている方も初めまして、彩都と申します。
気長に投稿します。
今回は歴史ファンタジー…かも…
という事で宜しく
登場人物
今作は先にキャラ紹介をさせていただきます。
主人公
トゥダ・リク 男
このセカイは名前に意味は無く、名字・名前や逆に名前・名字は無く、名字・名字、名前・名前となっている。
リクは名前・名前。
リーナ・ユリ 女
名前・名前。
妖精で回復の魔法を使う。
リクの仲間。
リヴェレット・モコ 女
名前・名前。
攻撃系の魔法を使う。
ユリは貧乳だが、モコは巨乳。
何時も箒に乗っている。
ショウ・コウ 男
名前・名前。
肉弾戦が得意な仲間。
魔法では倒せない存在には肉弾戦が良いとされている。
ジェネレッド・D 男
?・?
リクの仲間だが何者かは知らない。
敵かもしれない。
Dは物語の中心に近い。
サルウ°ァ・ティル 女
名前・名前。
名前の言い方は秘密。
大きな剣、真剣簪(かんざし)を使う。
大きさは約三メートル。
サワラビ・ユウ
名字・名前。
遙か遠く、キョクトウのニホンの人間。
彼も何者かは分かってない。
何時も一人で行動している。
薙刀の師範代を務めている。
μ
記号。
名前を持たず、施設で使われていた記号を使っている。
戦闘力は圧倒的に強いが、カロリーが切れるとすぐ戦闘不能になる。
白いジャージに白い肌、髪は無く、オールバックの様な角を生やしている。
用語解説
魔法
魔法は体内に眠る魔力を燃焼させて、魔法を扱う。
キンキなる魔法も存在する。
キンキなる魔法は使うと死んだり、植物人間になったりする。
存在
セカイ戦記における敵。
魔法で倒せる奴や肉弾戦でしか倒せない者もいる。
肉体の一部分が膨らんでいたりと『異形』の存在。
ゾンビの様に意志は持たず、人間を襲う。
セカイ
混沌としている。
その混沌のせいで存在が出来たと言われている。
舞台的に言えば、『北斗の拳』の世紀末ワールドに近いです。
存在が色んな所でばっこしている。
妖精
見える者もいれば見えない者もいる。
リク達のメンバーは見える奴が多い。
見えない者は眼鏡を使ったりする。
だが、眼鏡も法外な値段が多い。
傷の手当や回復が得意。
回復は魔法に当たるので、妖精は無意識に魔法を使っている事になる。
『リク…貴方は希望の仔…貴方は奇跡の仔…貴方は私と**の仔…お母さんが居なくても頑張るのよ…』
「お母さん!!」
そう言って、母さんは燃え盛るセカイから、燃えた。
跡形もなく、消えた。
セカイ戦記 序章 、『運命』の仔
俺はトゥダ・リク。
男、十六歳。
《ヤツラ》を始末する者。
《ヤツラ》とは、前々からこのセカイに現れた敵だ。
コイツ等のせいで俺は母を亡くした。
俺はコイツ等を駆逐する為に仲間を探している。
俺は仲間探しの為に故郷を捨てた。
そして俺は前へ一歩、踏み出した。
少し歩いて着いたのは、妖精の世界、フェアリアだ。
そこで俺は水浴びをしているビキニの女性を見つけた。
「おーい!妖精王に会いたい!道案内してくれ!」
ビキニの女性は羽を生やしてこちらに来た。
どうやら妖精らしいが、背は俺の胴体位だろう。
「貴方、妖精王に会いたいの?今は会えないわ、会うの止めたら?」
「俺は《ヤツラ》を駆逐する為に妖精王に力を借りに来たんだ、止める事は出来ない」
「分かったわ、じゃあ貴方の仲間になるから会うのは止めてくれない?回復も出来るから旅には最適よ」
「良いのか?」
「良いわよ、私の名前はリーナ・ユリ、宜しく」
「俺はリク、宜しく」
こうして、人間、リクと妖精、リーナの出会いだった。
「なぁ、リーナ、この水は人間でも飲めるのか?」
そう言って、リーナが浸かっていた水を一掬い、口に近づける。
「ダメッ!!!!!」
リーナの止めは既に遅し、もう口に含んで、喉を鳴らした後だった。
「ん?どうした?リーナの汗が入っているから、飲むなってか?大丈夫だろ…」
リーナは言う。
「いや、そうじゃなくて…人間は此処の水飲むと、人間には毒だからって…」
そう言うのと同じくして、リクは気絶する。
「リクッ!?」
リーナはビキニのまま、、リクを長老の所へ連れていった。
「んー、ユリ…」
長老は重い口を開いた。
・・・・・・・・・・・・
「こやつには毒その物が無い…これはどういう事じゃ?」
「えっ…?」
リーナは驚いた。
人間で泉の水を飲んだのは大抵、必ず死ぬ、最悪死ななくても毒の後遺症が残るのに…。
リーナにとって、この事は不思議で不思議で意味が分からなかった。
すると、リクが目覚めた。
「う…うーん…此処は…何処だ…?」
リクはすぐさま、リーナを見つけた。
「リーナ!此処は何処だ!?俺は何故此処に!?」
リクは慌てて周りを見やる。
「落ち着くのじゃ、少年」
と、長老が止める。
長老は、リクが倒れて此処に来た事、此処は妖精の村と長老である事を話した。
「全く信じられん話だが、俺が記憶を覚えていないんだ、リーナ有難う」
「良いよ、リクって見た目に反して軽いんだもん」
そういうリーナに驚くリク。
「お前さん知らんのか?妖精は小柄だが怪力だぞ?」
その事を聞いて驚く。
妖精は力が凄いんだ…。
リクは新たに情報を頭に叩き込んで、立ち上がる。
「良し、行くか」
長老はリクがすぐ立ち上がった事と同時に驚くが、どこかへ行く事にも驚く。
「待て、お前さん、今から何処へ行くのじゃ?」
長老が聞くと、すぐさま言った。
「隣町だよ」
「隣町には《ヤツラ》が要るのじゃぞ!!」
長老は止める。
それに対しリクは。
「大丈夫だよ、そいつ等は始末屋であるこの俺に任せな!
」
そう言う台詞に驚く長老。
まさか、《ヤツラ》を倒す力を持っているのか…。
そう思っていると、二人は出発していた。
長老の声は空しくも聞こえなくなった。
こうして、傷が回復したリクとリーナは旅を開始するのだった。
次の町は何処へ行くのか…それは誰も分からない…
序章終了 第一章へ続く…
セカイ戦記 第一章 運命の仔の戦闘
妖精の世界、フェアリアの隣、戦争の世界、バトランゲージは存続の危機に瀕していた。
バトル王宮最上階国王の部屋。
「ひいぃぃ!!まっ待て!話せば分かる!金ならたんまり有る!だから見逃してくれぇ!」
「…………」
バトランゲージ国王、マイルは謎の生命体と話していた。
生命体は体を包帯で巻かれている者やジリジリと追い詰める者も居た。
ただ、生命体には共通点が幾らか有った。
一つ目は全員、肌が腐敗した色になっていた、具体的に灰色。
二つ目は口を大きく広げ、涎を垂らしている事。
そして三つ目は…
喋らない事だ…
何故喋らないのか、各国で議論されるが、喉が使い物にならないが妥当とされてきた。
生命体の過去の姿は、人間だった。
数十年、数百年経っても、この生命体は存在してきた。
そして生命体はゾンビの様に感染する。
今もそんな生命体から避、難する人間の中に反旗を翻す存在も居た。
その名は『退治者』と呼ばれる事になった。
その人物は生命体を倒す程の力を持っていた。
そんなリクも『退治者』の一人だ。
そして『退治者』達は、生命体に名を付ける事にしたのだ。
その名は《ヤツラ》となったのだ。
※小説のレスを消さないで下さい。
消しても無駄なので。
何か気に食わないなら、書き込めば良いじゃないですか、何でそんな事が出来ないんですか?
他人様の小説を消して、ナニが満足ですか?
彩都の小説のレスを消す事に何の意味があるんですか?
出来ればそれを書き込めば、彩都も納得します、なので、消さないで下さい。
困るのはこの小説を読む読者様なので。
コピペしていますから、消しても無駄ですよ?
- Re: セカイ戦記 ( No.165 )
- 日時: 2016/08/01 20:16
- 名前: 彩都 (ID: 8topAA5d)
コウは一人、闘技場の舞台となる場所の一本道を歩いていた、するとユリーカを見つける、そう、コイツを倒せば賞金が……そう思いながらユリーカに声を掛ける。
「おい、ユリーカ、お互い健闘しようぜ?」
そう言った瞬間、コウは不思議な感覚を感じた、まるで『心臓を掴まれた』様な感覚が──いや、気の所為だろう、そう思いながら周りを見遣る、するとユリーカの姿が無かった、まさか、もう闘技場の中に入ったのか?と思っていると、後ろからユリーカの声がした。
「決勝戦、そんなの私が勝つに決まっているでしょう?馬鹿なのコウ君は……?私はこのセカイ最強なのよ?普通に外のセカイからやってきた貴方には私は勝てないわ」
「はぁ?お前こそ何を言っているんだよ?俺が勝つか、じゃないんだよ、俺が優勝しないと二人に顔が合わせられねぇからな、俺がお前を倒す、たったそれだけだ」
「へぇ……出来る者ならやってみなさいよ、私が勝っても知らないわよ?ウフフフフ……」
笑いながらユリーカはコウをかわしながら舞台へと歩む……その姿を見ながらコウは思う。
俺が優勝しないと……ユリーカの考えは変わらない──
そして数分が経って、コウは舞台の上に立つ。
すると司会者が喋り始めた。
「さぁさぁさぁ!遂に始まりました!最高の舞台!決勝戦!さぁ、ショウ・コウ選手かユリーカ・アトランザム選手か、優勝するのは一体どっちなんだぁぁぁ!?」
「遂に始まった──」
リーナがそう言うと、両手を合わせながらコウが優勝する事を願う──仮面の男はコウとユリーカの試合を見に来ていた、そして仮面の男は一人ごちる。
「……本当に勝てるのでしょうかねぇ?あの最強化物ユリーカに勝てる『ニンゲン』等……?」
するとコートを羽織った男性──ブレンド・ユリーカだ──は言う。
「お前のお墨付きなんだろ?ショウ・コウは……だから接戦になるかもしれねぇな──俺はショウ・コウを勝者として見るぜ。お前はユリーカ・アトランダムを勝者としてみれば良いじゃないか──」
すると仮面の男──ブランドは言った。
「うーん……いや、実はね、私はユリーカにも『気』を教えたのです、だからこの戦いは『兄弟子、弟弟子の戦い』、なんですよね……」
それを聞くと、ブレンドは驚く。
「お前……弟の癖に怖いぜ……でも兄弟子、弟弟子の戦いか──弟弟子に俺は賭ける、ブランド、お前はどうするんだ?」
ブランドが渋々、小さな声で言った──
「私は……私は……ユリーカを……選択しよう……」
「それで良いんだ、ヒトは一番大事な時、絶対に選択を一つ、しなくちゃならない、それが悪い目でも良い目でも良いんだ、『選択をする』、その行為が一番大切なんだからな──」
そう言いながらブレンドは右手に持った紙コップの中のジュースを飲む、二人の内、どちらが当たるか、ユリーカ、コウも、ブレンド、ブランドも知らない──
「さぁさぁ!遂に今日一番、いや今年一番の戦いが始まります!ショウ・コウ選手か、ユリーカ・アトランザム選手か、どちらが優勝するでしょうぅぅぅ!?それでは両者睨み合って──」
司会者がそう言うとコウとユリーカは睨み合う。
「……コウ君、私が勝って、このセカイ最強を見せ付けるわ、どうか抗わないでね?」
「いや、抗うさ、俺は優勝して、リクとモコを救わなきゃいけないんだ、そして俺は優勝した金を全てリクとモコに使うんだ、その為なら、俺はどんな命も捨ててやる、もしも俺が負けたらリク、モコ、リーナに顔向けが出来ないからな──だから俺はお前を倒す」
そう言って、ユリーカは試合が始まる前に『気』を纏う、だがコウは『気』を纏わずにそのまま立ち続ける。
「……何で、『気』を纏わない……?」
「纏う必要が無い、そんなの戦いの途中で纏えば良いじゃないか……」
「それもそうだけど……」
二人はそう言いながら司会者の声を待つ。
「リク……俺はとうとう決勝戦迄来たんだ、だから俺は優勝する!だから見ていてくれ!」
左手で拳を作り、心臓に当てる、俺は……何としても優勝するんだ!
そう思いながらコウは空を見る──太陽が照っている青空は燦燦と暑く、綺麗な青空だった──
するとユリーカはいきなり背中を撫でられる、振り向くと、周りは真っ暗な世界になっていた、そして振り向いた先には自分と同じ格好の黒い存在が居た、これが、私の負の感情か、そう思いながら声を出す。
「お前、もう出てくるなよ、今は決勝戦、私はコウ君と本気でぶつかりたいんだ、邪魔はするな」
「ははは!煩い、お前は闇の私に飲み込まれて生きていれば良いんだよ、私はお前より強いんだからな」
そう言った瞬間、闇の人格は一瞬で移動し、ユリーカを飲み込んで行く……そしてユリーカの人格は闇の人格になった──
これで『お前が好きなコウ君とやらを殺したら、お前の人格さえも壊れる』かなぁ?
闇の人格は歪んだ顔を作った、そして真っ暗な世界から元の世界に戻ってくる。
さぁ、コウ君を殺そうか──闇の人格はそう思いながら自分の右手を握った──もうすぐ試合が開始される、コウとユリーカ、どっちが勝つか、分からなかった──
- Re: セカイ戦記 ( No.166 )
- 日時: 2016/08/04 20:06
- 名前: 彩都 (ID: vzo8adFf)
俺が勝つ、そしてモコとリクを救う、そう思いながらコウは自分の両手を見る、今の今迄、父に教えられてきた≪ヤツラ≫に対抗する為の力、そして仮面の男から目覚めさせて貰った『気』の力──コウは自分の両手首から指先迄しっかりテーピングされているテープを外す、今の今迄自分では気付かなかったが、物凄く手がボロボロだった、まるで老人の手の様にボロボロだった、だが皺はあまり無く、ただただ傷だらけ、それだけの手だった、そしてコウは思う、俺の手は結構酷使していたんだな……、そして巻き直して、コウは前を見る、この相手が俺が倒すべき相手、これは俺の、俺自身の戦いなんだ、そう思いながらコウは目を瞑って、深呼吸をする、二回、三回、四回と、深い、深い深呼吸を行った──四回目、深い深い深呼吸をして、コウは目を開ける、目の前には椅子から立ち上がって、観戦している観客、柵を越えて、もっと近くで見たい観客、飲み物や食べ物を食べている観客、飲み物が入った箱を背負いながら歩き回って、飲み物を販売するお姉さん、太っている人、禿げている人、痩せている人、髪がふさふさの人、巨乳な人、貧乳な人、高身長な人、低身長な人、毛深い人、毛が薄い人、肌が白い人、肌が黒い人、縮れ毛の人、直毛の人等、等等等等色々な人達が俺とユリーカとの戦いの末路を見たい人達か、そう思うと、俺はとんでもない舞台に立っているのか……、そう思うと、心が熱くなった、他にも熱くなった場所がある、それは体全体だ、『体全体が決勝戦で熱くなっている』のだ!コウの頭はアドレナリンを放出していた!そしてコウは思う、この決勝戦、何が何でも優勝しなくては!そう思いながらコウは前に進む、そして定位置に立つ、さぁ、俺の準備は出来た、後は、試合開始の声を待つだけだ──
さぁさぁさぁさぁ!コウ君を殺したらどうなるかなぁ?どうなるかなぁ?この体の持ち主が暴走して、このセカイ諸共ぶち壊すかなぁ?あぁ、もう楽しみで仕方無い位だよ!早くコウ君との戦いが始まらないかなぁ?始まらないかなぁ?壊したい、壊したい、壊したい!壊したいんだよ!コウ君を!このセカイを!私がこのセカイ最強なら何でも出来る、破壊も!殲滅も!このセカイの崩壊も!何でもかんでも自分の両手両足五体満足全て揃っていればね!私はこのセカイ最強の名を持っているんだ、コウ君に負けたら、私は弱い存在じゃないか、だからね、コウ君?私の名誉の為に死んで欲しいなぁ?なぁに、私は普通さ、これが『私』なんだ、破壊衝動の塊、それが私なんだ、だから目の前のコウ君や、闘技場、はたまた観客全員破壊して殺す、殺す、殺す殺す殺す殺す殺す!そして私がこのセカイ最強を見せ付ける、この世に存在するニンゲンや他の種族は私の下に付いて、従っていれば良いんだ、これが私の最終目標、乗っ取って、この体の持ち主の全てを奪う!それが私、悪の人格さ、そう、私が『正義』になる日は来るか?いや違う、絶対に今日来させる!全てにおいて私が『正義』になってやる、早くこのセカイを乗っ取ってやりたいよ、そして元の人格に戻って、元の人格を困らせて自殺、そう言う手も良いかもしれないなぁ!アハハハハハハハハハ!楽しい楽しい楽しい!楽しいなぁ!この体の持ち主を壊す、それを考えると、とても面白いよ、何でこんなに壊す事が楽しんだろうねぇ?私は知らないよ?だってニンゲンの体を作ったのは『神様』なんだよ?だから『神様』が悪いんじゃないかな?私は悪くない、何故なら『ニンゲンの『笑う』という感情さえも『神様』が作った』物だからね──まぁ、今はそんな事は置いといて、私は目の前の障害、コウ君を殺す、たったそれだけだ、そしてコウ君を殺せば、私の物語は終了、この体の持ち主が勝手に暴走して、このセカイを破壊するか、自殺するかの二択ぐらいだろう、さぁ、早く試合が始まらないかなぁ……?早く速くハヤク!と、ユリーカはそう思いながら前に進む、そして定位置に立つ、さぁ、私の準備は出来た、後は、試合開始の声を待つだけだ──
そして二人がまたもや睨み合う、そしてユリーカはにやり、とゆっくりと笑う、コウは少し顔を顰(しか)める。
そしてコウは大きく息を吸って、一気に息を吐いた、さぁ、何時でも掛かって来い、こっちは何時でも戦闘可能だぜ、そう思いながら体を前に曲げる、まるで力士の様に腰を屈めて、肩を窄(すぼ)ませ、両手の指を物を掴む様に少し曲げる、これで自分の準備は完了、さぁ、かかってこい!
そう思いながら待機していると、司会者が言った。
「さぁ、段々と歓客の声が高まっていきました!私もこの戦いは予測不能です!果たして、勝者はどっちの選手なのでしょうか!?私もどっちが優勝するか、ドキドキしています!」
そう言ってから、司会者は大きな深呼吸をしてから言った。
「それでは決勝戦、ショウ・コウ選手VSユリーカ・アトランザム選手──試合開始!」
司会者がそう言った瞬間、二人は動き出した、リクとモコを救うべく、優勝しようとするコウ、闇の人格に操られたユリーカ、どちらが勝つか分からない──
- Re: セカイ戦記 ( No.167 )
- 日時: 2016/08/08 20:14
- 名前: 彩都 (ID: oKgfAMd9)
轟音、それ以外に観客の言葉は出なかった。
ドゴォン!こんなに大きな音は聞いた事が無かった位の轟音、これは二人がぶつかった音か?そんな疑問を持つ内に轟音が鳴った場所には砂埃が舞っている、その砂埃が段々と落ち着き、観客の目にも見えた──そこに映った光景は、異常だった。
腕、腕、腕腕腕腕腕腕腕腕!謎の轟音の正体は、二人の腕がぶつかった音だったのだ!
まるでトラックが人とぶつかる音がニンゲン同士の腕で起きようとは誰も予想はしなかっただろう。
「…………」
「…………」
二人は無言のまま見つめあう──『猛火・猪突猛進(もうか・ちょとつもうしん)』が効かないなんて……なんつー頑丈な腕をしているんだコイツ……そう思いながらコウはニヤッと笑う。
コイツ……前腕の所に頭を押し付けて突進してきやがった!?何ていう頑丈な腕……!これは壊しがいがあるわ……!そう思いながらユリーカはニヤッと笑う。
コウの『猛火・猪突猛進』を左手の前腕で受け止める、コウの場合は横にして突進したが、ユリーカは前腕を縦にしてガードした。
そして二人は相手の腕の骨の硬さに驚愕する、更に二人は後方ジャンプして間合いを取った。
「お前、中々硬いなぁ、倒すのに骨が折れそうだ、硬いのに折れそうなのかよってツッコミは無しだが」
そう言いながら自分のボケにけらけら笑うコウ、そしてコウは言う。
「さぁて、少しは本気の半分でも出してやるかぁ……」
今さっきのは本気じゃないのかよ!?コウ以外の観客、ユリーカ、司会者が思う。
「アンタ……まだ本気を出していなかったって事……?」
ユリーカが恐る恐る聞く、するとキョトンとした様な声で言うコウ。
「うん?そうだが?だって、女のお前をあまり傷付けさせたくねぇからなぁ……」
すると闇の人格であるユリーカは歯軋りして言った。
「……っく!あまり女を舐めるなよぉ!」
右手に爪を立て、コウを引っ掻こうとする、だが簡単に避けられてしまう。
「怒りに身を任せるなよ、狙いが定まらなくなる」
「ううう……煩い!」
今度は左手にも爪を立て、両手でコウを攻撃する、だが少ししか掠らなかった。
「お前……何か前より『弱くなって』ないか?」
プツン、闇の人格のユリーカの頭の中で、何かが切れた、そして自分の背に二つの黒い渦を作り出し、コウに向かって言う。
「黙れ黙れ黙れ黙れぇぇぇ!もうキレたぞ、私はお前をぶち殺す!」
「殺せる者ならやってみろよ?」
そう言いながらユリーカに近づいていく。
その目は覚悟が出来ている目だった──そしてユリーカの目の前にコウは立つ。
「さぁ、何でもやってみろよ?」
その瞬間、闇の人格のユリーカは笑った、何故なら『渦の領域(エリア)』に入ったからだ!
その瞬間、コウはユリーカの後ろの渦に巻き込まれる、そしてユリーカごと渦は飲み込んでいく──観客は唖然としていた──
渦の中──
「何だ此処は……?」
コウが人知れず言うと、目の前にユリーカが現れた。
「此処は私の『絶無型』が生み出した個人空間よ?さぁ、真の決着を着けましょうか?」
そう言いながらユリーカはコウの後ろに瞬間移動して、頭を思いっきり蹴った。
「がぁ!?」
コウはそのまま吹っ飛んだ、どうやって移動したか分からなかった、だから避けられなかった。
「いてて……全く、この強さがやっぱユリーカだな、見るだけで感じるよりも受けて感じた方が良いな──さぁ、本気で戦い合おうぜ!」
コウはニコニコ笑いながら右手で『来い来い』と促す、何故だ?何故お前は『気』を纏っていないのにここ迄笑っているんだ?私が『千闘型』を使用すれば、死ぬかもしれないのに──不思議だ、この男、一体何で笑っていられるんだ?そう思いながらユリーカは『千闘型』に『気』を入れ替える、さぁ、笑っていられるのも今の内だぞ?そう思いながらユリーカは攻撃態勢に入った──
「さぁ、行くぜ……」
そう言いながらコウは深呼吸をする、そしてコウは目に『気』を溜めて、『視確認型』を発動する、これで何時でも移動した場所を確認出来る、そしてこれがコウにとって、今日初めての『気』の発動だった。
そしてタンッとユリーカが移動した、コウはその移動のスピードに何とか追い付いて、右手で移動した場所を殴った、だがそこはただの虚空、まさか!?そう思った須臾(しゅゆ)、コウの目の前にユリーカが現れる、まさか、最初に殴った場所に移動して、その後殴られる瞬間の少し前に『絶無型』で移動して、俺が殴った後にまたこの場所──最初に殴った場所──に戻ってきた、というのか!?
そう考えた時、自分の目の前に靴底が見えた、そしてコウは靴底に押されながら端に飛ばされた。
「ぐぅっ!」
吹っ飛んで、ダメージを受ける、今のは特に痛かった……そう思いながらコウは立ち上がる。
「中々の痛みだったぜ……」
「そう?でも私は貴方を殺しに来たの、だから貴方はこの閉鎖空間で死ぬのよ、永遠に『元の世界に戻れぬ』ままね!」
そう言うと、コウは不思議がる、あんなにケッコンしよう!って言ってきたユリーカが可笑しい、何故なんだ?
「お前はユリーカなのか?何か変だぞ?」
そう言うと、闇の人格のユリーカは言った。
「そりゃそうよ、私はカラードのお陰で現れた負の人格なんですから──まぁ闇の人格でも良いけれど──私は今、この体を乗っ取っているんですから」
そう言うと、コウは驚いた。
「……負の人格、闇の人格……つまり、お前はユリーカの悪の人格ってか?」
コウが言うと、ユリーカは答えた。
「そうですよ?」
ユリーカが簡単に言うと、コウは歯軋りをした、普通のユリーカと戦いたかったのに、闇だか負だか分からない奴に自分を乗っ取られて、道理で変だった筈だぜ──そう思いながら、元の人格に戻して戦おうと思うコウ──そして思いっきり自分の拳を握った──
- Re: セカイ戦記 ( No.168 )
- 日時: 2016/08/11 20:35
- 名前: 彩都 (ID: oKgfAMd9)
「てめぇが負の人格だか闇の人格とかは知らねぇが……」
そう言いながらコウはゆっくりと自分の右手を握り締めながら闇の人格のユリーカに詰め寄る。
その行動を不思議に思いながら、ユリーカはコウを見つめる。
「さっさと元の感情に戻りやがれ」
そう言いながらコウは右手でユリーカの顔面を殴った──だがユリーカは殴られても仁王立ちの状態だった、コウの拳では吹っ飛ばなかったようだ。
「……いってぇな、何すんだ」
ユリーカはコウを殴り返す、殴られてコウは吹っ飛んでしまう、そして何とか立ち上がる。
「俺は普通の強いユリーカと戦いたいんだ、誰がお前と戦いたいものか」
そう言いながらコウはユリーカに向かって攻撃をする為にユリーカの前迄移動する、そしてコウは言った。
「『猛火・一神腐乱(もうか・いっしんふらん)』!」
衝撃、ユリーカがこの技を受けた瞬間に思ったのは、『衝撃』の文字のみだった、それもその筈、『猛火・一神腐乱』は『アッパーを強力にした』パンチなのだ!その拳はユリーカの開いた腹部に向かって放たれる!ぐわん!自分の体が宙に浮き、一種の無重力を感じるユリーカ、そして自分の背中は壁にぶつかっていた、そしてユリーカの次に思った事は『何ていう攻撃なんだ、まだまだ受けてみたい、そしてコウ君を倒す!』だった、そして壁にぶつかって落ちるユリーカにコウはまだ攻撃を続ける。
「お前がユリーカの体から離れる迄俺は攻撃を止めない」
そう言いながらコウの目はユリーカの体全てを見ていた、そしてコウは左手に拳を作って、叫ぶ。
「『猛火・無頼壊(もうか・ぶらいかい)』!」
ユリーカの腹部にコウの左手が入る、それだけでも胃が圧迫されて胃液が出そうだが、コウは更にそこから回転を繋げる、そしてユリーカは胃の中、腹の中を掻き混ぜられた感覚を感じる。
「ぐっぅぅぅぅぅぅ!!」
「があぁぁぁぁ!?」
遂にユリーカの口から血が出てきた、そしてユリーカは言う。
「……コウ君、君のその攻撃、一体何なんだ!?」
「『猛火・無頼壊』はその名の通り、『誰にも頼らずに破壊する』技、そしてこの技は相手の体の中を掻き混ぜる様に殴った所から自分の腕の回転を入れる、まぁ、押し込んで皮膚を回転させただけなんだが──」
そう言いながら腹部に突っ込んだ左手を離すコウ、そしてユリーカに向かって言う。
「さぁ、早く元のユリーカに戻ってくれよ?俺はユリーカの姿で悪のお前を傷つけたくないんだ、そして俺はそのまま『強いユリーカと戦いたい』んだ──」
ユリーカはその言葉を聞いた瞬間、いきなり立ち上がった。
「『強いユリーカと戦いたい』──?私は今!最強のユリーカなんだ!違う感情違う人格だけれど、『私は私』なんだ!何で何で何で皆は普通のユリーカを見るの!?悪い感情じゃダメなの!?可笑しいじゃない!誰もが皆『強いユリーカ』を見たいんじゃないの?だったら悪でも良い、私だって『強いユリーカ』なんだよ!もっと表舞台に出たいんだよ!」
「違う!」
そう言いながらユリーカの胸倉を掴みながらコウは怒声を上げる。
「違うんだ!お前はお前!それで良いんだよ、悪も普通も関係ねぇ!皆はお前の上っ面した見てねぇだけだろ!そして俺はただ単に『ユリーカの普通の感情、人格の時と戦いたい』だけなんだよ!そしてこの闘技場の戦いは俺が救いたい奴がいるから、優勝して金が欲しいだけなんだよ!それ以外に金は使わないと思うし、残ったら寄付すると思う、そして俺はこの闘技場で、『ただ強い奴と戦いたい』だけなんだよ!そして俺は言うぜ、悪い人格か負の感情だか知らねぇけれど、俺はお前と戦っても良い、だけれど、今は引っ込んでいてくれ、俺は普通のユリーカと、ただ単純に戦いあって、勝敗がつけたいだけなんだよ!自分の実力を普通のユリーカにぶつけたいんだ!だから闘技場の決着が済む迄は引っ込んでいてくれないか?俺は負の感情だか、闇の人格だか知らないけれど、お前とも俺は戦いたいんだ!」
熱弁するコウを見て、涙を流す闇の人格のユリーカ──だが、すぐに涙を拭いて言う。
「結局は今の私じゃなくて、『普通のユリーカと戦いたい』だけだよね?皆そうだ、皆皆皆そうなんだ!結局は私の人格なんていらないんだ!そんな存在、私が消して私も消えてやる!」
その瞬間、コウの首の近くの空間にユリーカの手が現れ、コウの首を掴む、ギチギチギチ、首が段々締められていく──息もし難くなっていく、そしてコウは手の力だけでぶん投げられる、そしてコウは壁にぶつかって、項垂れる、手が何故何も無い空間から出てきたか、それはユリーカが自分の手に『絶無型』を発動していたからだ、そしてその光景をコウは項垂れながらだが、何とか見れた。
結構痛いな、そう思いながらコウは立ち上がる、ゼェゼェと息切れしながらも、コウの目は戦いを諦めていなかった。
ユリーカを救う、今の人格から──その思いが優勝する事よりも勝っている事を知らずにコウは歩みを始める──闘志はゆっくりと優勝する事からユリーカを救う事に変わっていった──
- Re: セカイ戦記 ( No.169 )
- 日時: 2016/08/15 21:01
- 名前: 彩都 (ID: WEFYk.MN)
「分かったよ、だったら決着を着けようぜ?俺が勝てばお前は消えて、『普通のユリーカ』に戻れ、分かったか?」
コウが闇の人格であるユリーカに向かって言うと闇の人格のユリーカは顔を歪ませながら声を荒げる。
「黙れ!私は私なんだ!他人に決められる存在じゃない!それだけは分かれ!」
「分かるかぁ!俺は『普通のユリーカ』と戦いたいのに、てめぇみたいな変な人格と戦っている!何でだよ!?俺はただ『普通のユリーカと決勝戦で戦って、勝ちたい』だけなんだよ!だから俺はお前を倒す!『負の感情のユリーカ』!そして『普通のユリーカ』に戻ってちゃんとした決勝戦を行うんだ!」
コウは走りながら『猛火』を出そうとする、だがそれを察した闇の人格のユリーカは『絶無型』で目の前で輪を作り出し、コウの目の前迄移動してコウの頬を殴る、殴る、殴る、最後の一発でコウは吹き飛んでいく、だがまだ立ち上がるコウ、負の感情からユリーカを救わないと、その思いだけで立った、たったそれだけだと思われるが、今のコウは優勝するよりもその思いが強かった。
「さぁ、まだまだだぜ!」
そう言いつつも、体にはダメージが募って行く、少しだけ、ふらついてしまう、だが根性と根気だけで立ち止まる、そしてまた歩み始める。
ユリーカは思っていた、何故まだ立ち上がり、此方に進んでくるのかを……いや、分かる事は分かる、私の人格を『普通のユリーカ』に戻したいが為だろう、だが、『たったそんだけの感情で何故立ち上がれるのか』は分からなかった。
何でなんでナンデ!?何でコウ君はまた立ち上がるのだ!?もう止めろよ、もう、もう、もうもうもうもう!!
「あああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」
大声を上げながら、ユリーカは頭を抱えながら、『絶無型』の力を一気に解放する、周りに大きな人が入れる様な大きさの穴が出来る、その穴から空気、酸素、塵等が吸い込まれる、その見た目は完全に『黒穴(ブラック・ホール)』!!
コウはその光景を見て思う、マジかよ、これに吸われたら、元も子もねぇじゃねぇか!何とかユリーカを倒さねぇと!そう思いながら吸われない様にコウは移動する、そう、そのまま真っ直ぐに!
馬鹿か、アイツは?アイツの目の前に『黒穴』を作ればアイツはそのままどっかへ消えてしまう、だが自分の体はそれを許さない、私だって普通に戦いあいたい!体の中で『普通の人格のユリーカ』それを叫ぶ、だがそれは聞かない、今の人格は私だ、私の好きな様にさせろ、そう思いながら闇の人格のユリーカはコウの目の前に『黒穴』を作り出し、コウはそのまま吸い込まれてしまう──
「クソッ!やっぱり無理だったか!正面突破出来なかったぁ……」
コウは呟きながら『黒穴』の中へ消えてしまう──一人、勝った、負けたに関わらず、闇の人格のユリーカは一人ごちる。
「……呆気無い戦いだったな──さぁ、元の世界に戻るか──」
そう呟きながらユリーカは欠伸をした──
「……ん?此処は……?」
コウは前も後ろも上も下も真っ暗な何も無い世界に一人存在していた──すると何処からか、声が聞こえる。
コウ君……聞こえていますか?聞こえているなら返事を下さい──
「!?この声は!?何なんだ!?おい!誰か居るなら返事をしろ!おい!」
コウは謎の声に反応する、すると安心した声で謎の声は言った。
よかったぁ……!私はユリーカだ、何時ものユリーカだ、さて、君も大変だねぇ、一部始終どころか、全部始終見ていたよ──
声の主の存在に気付いて、コウは声を荒げる。
「ユリーカ!?何で姿が無いんだよ!?何で声だけ──」
そう言うと、ユリーカは言った。
私は今、コウ君が戦っている私の違う人格がいるでしょう?その人格に圧迫されて外に出れない状況なの、だから多分だけど、コウ君が勝ったら、圧迫する事を忘れて暴走するかもしれない、その隙を突くんだよ、だから、この試合、勝つ事だけに集中して?
普通の人格のユリーカに言われて、コウは言った。
「厭だ!俺はお前と戦いあいたい!だからお前も救って、その後に勝つ!」
それを聞いて、ユリーカは笑う。
フフフッ!やっぱりコウ君はコウ君だなぁ、じゃあ、頑張ってよ、私も救って、優勝して!
そう言われて、コウは目の前に一筋の光が見える、何でこんな光が?
コウ君、この光から私が居る場所に戻れる、早くして!
ユリーカの怒号にコウは驚く、さぁ、この光に向かおうか──そう思いながら走る──
絶対に勝つんだよ、コウ君……!
声の主はそう言いながら、消えていく──
「……呆気無い戦いだったな──さぁ、元の世界に戻るか──」
そう呟きながらユリーカは欠伸をした──その瞬間だった、後ろから音が聞こえる、何かが降り立った音がした。
「……えっ?」
振り向いた所に居たのはコウだった、そしてコウは全力で地面を蹴って、闇の人格のユリーカの左頬に向かって思いっきり殴った。
そのまま闇の人格のユリーカは吹っ飛んだ、何が起きた?そう思った時にコウは言った。
「これは何時ものユリーカの分だ!」
そう言いながら右手の拳を強く握る、コウの血気迫る顔を見ながら闇の人格のユリーカはどうやって『黒穴』から抜け出したかを考える──
コウとユリーカ、どちらが勝つか分からなかった──
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