複雑・ファジー小説

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

セカイ戦記
日時: 2016/05/17 18:57
名前: 彩都 (ID: lKhy8GBa)

ーーぼくは戦うーーこの汚れたセカイとーー

二作目の投稿です。
初めての方も知っている方も初めまして、彩都と申します。
気長に投稿します。
今回は歴史ファンタジー…かも…
という事で宜しく

登場人物
今作は先にキャラ紹介をさせていただきます。
主人公
トゥダ・リク 男
このセカイは名前に意味は無く、名字・名前や逆に名前・名字は無く、名字・名字、名前・名前となっている。
リクは名前・名前。
リーナ・ユリ 女
名前・名前。
妖精で回復の魔法を使う。
リクの仲間。
リヴェレット・モコ 女
名前・名前。
攻撃系の魔法を使う。
ユリは貧乳だが、モコは巨乳。
何時も箒に乗っている。
ショウ・コウ 男
名前・名前。
肉弾戦が得意な仲間。
魔法では倒せない存在には肉弾戦が良いとされている。

ジェネレッド・D 男
?・?
リクの仲間だが何者かは知らない。
敵かもしれない。
Dは物語の中心に近い。
サルウ°ァ・ティル 女
名前・名前。
名前の言い方は秘密。
大きな剣、真剣簪(かんざし)を使う。
大きさは約三メートル。
サワラビ・ユウ
名字・名前。
遙か遠く、キョクトウのニホンの人間。
彼も何者かは分かってない。
何時も一人で行動している。
薙刀の師範代を務めている。
μ
記号。
名前を持たず、施設で使われていた記号を使っている。
戦闘力は圧倒的に強いが、カロリーが切れるとすぐ戦闘不能になる。
白いジャージに白い肌、髪は無く、オールバックの様な角を生やしている。

用語解説
魔法
魔法は体内に眠る魔力を燃焼させて、魔法を扱う。
キンキなる魔法も存在する。
キンキなる魔法は使うと死んだり、植物人間になったりする。
存在
セカイ戦記における敵。
魔法で倒せる奴や肉弾戦でしか倒せない者もいる。
肉体の一部分が膨らんでいたりと『異形』の存在。
ゾンビの様に意志は持たず、人間を襲う。

セカイ
混沌としている。
その混沌のせいで存在が出来たと言われている。
舞台的に言えば、『北斗の拳』の世紀末ワールドに近いです。
存在が色んな所でばっこしている。
妖精
見える者もいれば見えない者もいる。
リク達のメンバーは見える奴が多い。
見えない者は眼鏡を使ったりする。
だが、眼鏡も法外な値段が多い。
傷の手当や回復が得意。
回復は魔法に当たるので、妖精は無意識に魔法を使っている事になる。

『リク…貴方は希望の仔…貴方は奇跡の仔…貴方は私と**の仔…お母さんが居なくても頑張るのよ…』
「お母さん!!」
そう言って、母さんは燃え盛るセカイから、燃えた。
跡形もなく、消えた。

セカイ戦記 序章 、『運命』の仔

俺はトゥダ・リク。
男、十六歳。
《ヤツラ》を始末する者。
《ヤツラ》とは、前々からこのセカイに現れた敵だ。
コイツ等のせいで俺は母を亡くした。
俺はコイツ等を駆逐する為に仲間を探している。
俺は仲間探しの為に故郷を捨てた。
そして俺は前へ一歩、踏み出した。
少し歩いて着いたのは、妖精の世界、フェアリアだ。
そこで俺は水浴びをしているビキニの女性を見つけた。
「おーい!妖精王に会いたい!道案内してくれ!」
ビキニの女性は羽を生やしてこちらに来た。
どうやら妖精らしいが、背は俺の胴体位だろう。
「貴方、妖精王に会いたいの?今は会えないわ、会うの止めたら?」
「俺は《ヤツラ》を駆逐する為に妖精王に力を借りに来たんだ、止める事は出来ない」
「分かったわ、じゃあ貴方の仲間になるから会うのは止めてくれない?回復も出来るから旅には最適よ」
「良いのか?」
「良いわよ、私の名前はリーナ・ユリ、宜しく」

「俺はリク、宜しく」
こうして、人間、リクと妖精、リーナの出会いだった。

「なぁ、リーナ、この水は人間でも飲めるのか?」
そう言って、リーナが浸かっていた水を一掬い、口に近づける。
「ダメッ!!!!!」
リーナの止めは既に遅し、もう口に含んで、喉を鳴らした後だった。
「ん?どうした?リーナの汗が入っているから、飲むなってか?大丈夫だろ…」
リーナは言う。
「いや、そうじゃなくて…人間は此処の水飲むと、人間には毒だからって…」
そう言うのと同じくして、リクは気絶する。
「リクッ!?」
リーナはビキニのまま、、リクを長老の所へ連れていった。

「んー、ユリ…」
長老は重い口を開いた。
 ・・・・・・・・・・・・
「こやつには毒その物が無い…これはどういう事じゃ?」
「えっ…?」
リーナは驚いた。
人間で泉の水を飲んだのは大抵、必ず死ぬ、最悪死ななくても毒の後遺症が残るのに…。
リーナにとって、この事は不思議で不思議で意味が分からなかった。
すると、リクが目覚めた。
「う…うーん…此処は…何処だ…?」
リクはすぐさま、リーナを見つけた。
「リーナ!此処は何処だ!?俺は何故此処に!?」
リクは慌てて周りを見やる。

「落ち着くのじゃ、少年」
と、長老が止める。
長老は、リクが倒れて此処に来た事、此処は妖精の村と長老である事を話した。
「全く信じられん話だが、俺が記憶を覚えていないんだ、リーナ有難う」
「良いよ、リクって見た目に反して軽いんだもん」
そういうリーナに驚くリク。
「お前さん知らんのか?妖精は小柄だが怪力だぞ?」
その事を聞いて驚く。
妖精は力が凄いんだ…。
リクは新たに情報を頭に叩き込んで、立ち上がる。
「良し、行くか」
長老はリクがすぐ立ち上がった事と同時に驚くが、どこかへ行く事にも驚く。
「待て、お前さん、今から何処へ行くのじゃ?」
長老が聞くと、すぐさま言った。
「隣町だよ」
「隣町には《ヤツラ》が要るのじゃぞ!!」
長老は止める。
それに対しリクは。
「大丈夫だよ、そいつ等は始末屋であるこの俺に任せな!

そう言う台詞に驚く長老。
まさか、《ヤツラ》を倒す力を持っているのか…。
そう思っていると、二人は出発していた。
長老の声は空しくも聞こえなくなった。
こうして、傷が回復したリクとリーナは旅を開始するのだった。
次の町は何処へ行くのか…それは誰も分からない…
序章終了 第一章へ続く…

セカイ戦記 第一章 運命の仔の戦闘

妖精の世界、フェアリアの隣、戦争の世界、バトランゲージは存続の危機に瀕していた。
バトル王宮最上階国王の部屋。
「ひいぃぃ!!まっ待て!話せば分かる!金ならたんまり有る!だから見逃してくれぇ!」
「…………」
バトランゲージ国王、マイルは謎の生命体と話していた。
生命体は体を包帯で巻かれている者やジリジリと追い詰める者も居た。
ただ、生命体には共通点が幾らか有った。
一つ目は全員、肌が腐敗した色になっていた、具体的に灰色。
二つ目は口を大きく広げ、涎を垂らしている事。
そして三つ目は…
喋らない事だ…
何故喋らないのか、各国で議論されるが、喉が使い物にならないが妥当とされてきた。
生命体の過去の姿は、人間だった。
数十年、数百年経っても、この生命体は存在してきた。
そして生命体はゾンビの様に感染する。
今もそんな生命体から避、難する人間の中に反旗を翻す存在も居た。
その名は『退治者』と呼ばれる事になった。
その人物は生命体を倒す程の力を持っていた。
そんなリクも『退治者』の一人だ。
そして『退治者』達は、生命体に名を付ける事にしたのだ。
その名は《ヤツラ》となったのだ。

※小説のレスを消さないで下さい。
消しても無駄なので。
何か気に食わないなら、書き込めば良いじゃないですか、何でそんな事が出来ないんですか?
他人様の小説を消して、ナニが満足ですか?
彩都の小説のレスを消す事に何の意味があるんですか?
出来ればそれを書き込めば、彩都も納得します、なので、消さないで下さい。
困るのはこの小説を読む読者様なので。

コピペしていますから、消しても無駄ですよ?

Re: セカイ戦記 ( No.221 )
日時: 2017/02/13 21:45
名前: 彩都 (ID: a4Z8mItP)  

「ハァハァ……」
微かに聞こえる呼吸音、その呼吸音を出すのはコウだ、コウのみが微かに聞こえる程の呼吸音を出している、その静かな音を聞きながらリク、リーナ、ユリーカはコウの出を伺う。
コウはまだ戦うのか、もしくはもう降参するのか?それはコウにしか分からない、だがリクだけは『降参する』と考えていたのだ、何故ならコウは『左腕を骨折している』のだ、これ以上続けてしまうとコウの左手は、左腕は使い物にならなくなってしまう可能性があったからだ、その可能性も考えてリクは『降参する』と考えたのだ。
リクの考えに反し、ユリーカだけは『まだ戦う』と考えていた、何故なら『コウが負けると自分とケッコンする』からだ、コウは自分とケッコンするのを嫌がっているのだ、流石に『降参する』という事は考えない筈だ、なので『左手を失って迄も戦う』だろう、そう思いながらユリーカは体に『気』を少し纏わせる。
リクとユリーカ、二人の考えは拮抗する考えだった、だがその二人の考えに対し、リーナだけは違う考えをしていた。
それは『今日の晩御飯、どうしようかなぁ?』であった、然程戦いに興味ない妖精なので、今の頭の中身はコウとユリーカの戦いの司会よりも『今日の晩御飯』の事ばっか考えていた。
そしてリクとユリーカの考えの主、コウは必死に考えていた。
どうするどうするどうするどうする!?考えろ考えろ考えろ考えろ!そしてコウは自分の左腕を見つめる、左腕には薄っすらと『気』が纏われている、とりあえず折れてしまって相当痛い、完全に折れない、と自負していたから、折れたので少し恥ずかしいと思ってしまう。
だがそんな事はどうでもいいのだ、まずは『現在戦えるかどうか』が一番だった、もしも此処で降参したら俺はユリーカとケッコン……此処で降参せず戦ったら左手は失う可能性もある──だから自分はどうすればいいか分からなかった、ただその場で立ち尽くすしかない──動きたくても動けない、それがどれだけ息苦しく、もどかしいか、本人にしか分からない、その瞬間だった、ずっと『気』を纏うだけだったユリーカが急に動き出したのだ、コウは左腕を後ろに下げながら右手でユリーカの攻撃を受けていく、ユリーカはパンチのラッシュに加え、キックのラッシュも追加してきた、コウは右手と左足で攻撃を受け続けてユリーカの攻撃を防御していく。
流石に足での防御は難しく、右手ばっかで防御してしまい、右手が段々痛くなってくる。
急いで間合いを取って一気に攻めて勝利を掴むか、とコウは考えて、後方にジャンプして一息つく、そして右手と両足だけでユリーカと戦おうとした、だがユリーカはコウの右手を掴んで壁の方へとぶん投げる、だがそれがユリーカにとって仇となったのはユリーカには分からなかった。
コウは空中で回転し、壁を蹴って、ユリーカに近付く、その行動を見て、『まだ動けるのか』と察するユリーカ、ユリーカは顔面にコウの右手のワンパンの攻撃を受けてしまう。
「ぐはぁっ!」
「やりぃ!」
ユリーカに攻撃して、顔面に攻撃を当てたコウは壁を蹴った威力で舞台を超え、反対方向の壁にぶつかる、その時コウは左手で受身を取ってしまい、骨折した部分からとんでもない痛みが走った。
「がぁっ!?」
まさか左手で受身を取ってしまうとは……何で気を付けないんだよ、と思うコウ、コウは右手で起き上がり、ユリーカを見つめる、ユリーカはそのままコウの攻撃を受けて寝転がったまま動かない、コウは何度も深呼吸してユリーカを見つめる、だが起きない。
「か、勝ったのか……?」
コウがそう言うとリクは舞台に上がってユリーカに近付いて安否を確認しようと思い、舞台に上がった、その瞬間ユリーカがピクリ、と人差し指を動かした、まだ、動いている、とコウが判断した時、一気にユリーカが起き上がって、大きな溜息を吐いて呼吸をする、急にユリーカが起き上がったのでリクは驚いて尻餅をついてしまった。
「うわっと!?起きているなら早く反応してくれよ……」
リクはユリーカにそう言うと、ユリーカは頭を掻きながらリクの言葉に返答する。
「いやぁ、すまんすまん、コウ君の攻撃に驚いて体が動かせなかったよ、あの壁蹴りの威力を利用してワンパンは驚いた……だけどコウ君、君の右腕は大丈夫だが左腕はどうだ?骨折しているじゃないか、これじゃあ戦っても何れは左手が使い物にならなくなる、だけど私に勝たないと私とケッコンしないといけない、それは厭だから今も左腕の痛みを我慢して此処に立っている、のだろう?」
「……あぁ」
ユリーカの言葉を聞いてコウは静かに返答する、リクは急いで舞台から降りて様子を確認する、コウはどうするんだ?このまま戦うのか、このまま降参するのか?リクはそう思いながら固唾を飲む。
「……俺が負ける迄……」
「?」
「俺が負ける迄気絶する迄だ、俺が動けなくなってから勝敗を決めて欲しい……ユリーカの攻撃で俺が気絶して負けるか、俺が何とか痛みを我慢してユリーカに勝つか、そのどちらかだ!この決勝戦に『引き分け、降参』はない!あるのは『勝利と敗北』のみだ!俺はまだ頑張れる!お互い最後の最後迄頑張ろうぜ?」
コウはそう言って右手で拳を作る、コウの言葉を聞いてユリーカは溜息を吐いて答える。
「ハァ、仕方無いなぁ……だったら私も最後の最後迄戦うよ!どうなっても知らないからね!?」
「おう!俺だって頑張るぜ!」
ユリーカの言葉にコウは返答する、この勝負どっちが勝つか、リクとリーナには分からない……

Re: セカイ戦記 ( No.222 )
日時: 2017/02/16 20:49
名前: 彩都 (ID: lh1rIb.b)  

「オラァ!オラオラオラオラァ!」
コウはそう言ってユリーカに対し、右手のパンチのラッシュをする、そんなコウに対しユリーカはただただ腕をクロスして防御するのみだ。
「…………」
コウのパンチのラッシュに対し隙を見付けたユリーカはコウの左脇腹に蹴りを一発入れた、だがその攻撃は左手の肘で防御され、不発に終わる。
「くそっ!」
「甘かったな!左腕は折れても『前腕の部分』のみ!肘から肩迄は自由に動かせるんだよ!」
コウはそう言ってにやっと笑う、全く自分の腕を気にしないんだから……とユリーカは思い、少し溜息を吐く。
「逆にその発想が凄いねぇ!コウ君は!」
ユリーカは急に体を下に下げ、コウの顎を右足で蹴り抜いた、ユリーカの足の攻撃が顎にクリーンヒットし、コウは少し目眩がする。
「おっとっと……あぶねぇなぁ」
そう言った瞬間だった、目の前にユリーカの突進が現れた、よく見ると肘を前に出しているので、エルボーの様に感じれた。
「うわっと!」
コウが何とかユリーカの突進を避ける、するとユリーカは地面に拳を当てて、砂埃を舞わせた。
「もうその手には乗らねぇぞぉ!」
コウはそう言って砂埃に対し、『絶無型』の『気』を発動して、砂埃を『絶無型』に吸わせる、すると砂埃はゆっくりと消え、ユリーカの姿が確認出来た。
「そういやコウ君は全部の『気』が使えるニンゲンだっけ?忘れてたよ──」
「生憎全部持ってて驚いたけどなぁ!」
ユリーカの言葉に返答するコウ、コウはユリーカに突進する、ユリーカは驚いていた、まさかコウ君も突進をするとは……と考えていたからだ。
そしてユリーカはコウの突進を受け止める為に大きく深呼吸して身を固める。
「身を固めてももう遅いぜ!」
コウの言葉に対しユリーカは不思議がる、『身を固めてももう遅い』?一体どういう事なのだろうか?そう思いながらコウの突進を受けた、その時だ、ユリーカの体が少し押されていたのだ、えっ?嘘でしょ?この私が……押されている!?ユリーカがそう思った瞬間にはもう遅かった、ユリーカの体はコウの突進により壁に激突していた、背中は壁、目の前にはコウの突進によりユリーカは板挟み状態だった。
「ぐぅぅぅ……」
「うおぉぉぉ!」
コウが叫ぶ、ユリーカは唸る、何と言う突進力だろうか?そう思いながらユリーカはコウの突進を受け続けた。
そしてコウの突進が動きを止める、流石にコウも突進をし続けていると体力が奪われる様で、コウはその場で息を切らしていた、コウと戦っていた当の本人であるユリーカは壁に埋もれたまま動かない、まさか気絶した?コウはそう思い、疲れた体に鞭を打ち、立ち上がってユリーカの頬に触れる、柔らかい、女性本来の柔らかさがコウの指に伝わった、そして温かい、人肌とはこれ程迄に温かかったのか?と勘違いする程の温もりだった。
「おーい、起きてるかー?」
コウはそう言ってユリーカを呼ぶが返事が無い、まさか気絶したのかな?と思い、リクとリーナに言う。
「おーい、二人共ー!少しユリーカの事を見てくれねぇかぁ?気絶したか分からねぇしよぉ?」
「分かった、其処で待ってろ、行くぞリーナ」
コウの言葉を聞いてリクは動き出す、リーナも宙に浮きながらリクに着いて行く。
そしてユリーカが埋まっている壁に着いて、リクが顎に手を当てながら言う。
「ふむ、とりあえず、どうなんだろうか?リーナ、少し確認してくれないか?流石に異性に触れられたら厭だろうからな、此処は同性であるリーナが適任だろう」
「んー?分かったー」
リクの言葉を聞いてリーナは頷いて行動する、リーナはユリーカの頬に触れ、首元に触れる、うん、生きている、次に頬を叩く、全然動かない、動かないとなると……?
「お、俺が勝ったのか?」
コウがそう言うとリクは静かに頷いた。
「まぁ、そうなるんじゃないか?このまま起きないんだしさ?」
「うーん、確かにそうだよね、後五秒以内に起きなかったらコウの勝ち、と言う事で……いーち、にぃー、さーん、しーぃ……」
リーナがカウントダウンをする、リーナがカウントダウンしている中、コウだけが喜んでいた、何とか勝った、これで自分が強い事が証明されたんだ、そう思いながらコウはジャンプして喜ぶ、その瞬間だった、コウは顔面に蹴りを入れられ、奥の闘技場の壁にぶつかった。
「ふぅー、間に合った間に合った、何とかギリギリセーフだよ……リーナちゃんのカウントダウンが無かったら私は負けていたかもしれないなぁ?」
そう言って壁の奥からユリーカが足を上げながら現れる、その光景にリクは驚いていた。
「な、何だって!?まさか『気絶した振り』でもしていたのか!?」
「あぁ、そうさ……コウ君が喜んでいる内に攻撃してコウ君を驚かせる、糠喜び、とはこの事を言うのかもしれないね?」
ユリーカがそう言って欠伸をする、まさか気絶した振りとは思わなかった、そう思いながらリーナがその場で立ち尽くす──
「どうだいコウ君?騙された気分は?私はまだまだ動けるよ?さぁ、コウ君ももっと本気を出しなよ……と言っても流石に遠過ぎて聞こえないか」
ユリーカが鼻で笑いながらコウに言う、だがコウは反対側の壁に激突したので声は届かない。
「騙すなんて……成程な、流石『このセカイ最強の存在、ユリーカ』だな、騙してでも勝つ、か……本当にケッコンしたいんだな、コウと」
「そりゃあそうさ、だから私は勝つんだ!」
リクの言葉に返答するユリーカ、コウは壁にぶつかって砂埃に塗れたまま現れない、この決勝戦、どちらが勝つかはユリーカには分かっていた、自分が勝つ、そう思いながら──

Re: セカイ戦記 ( No.223 )
日時: 2017/02/20 21:48
名前: 彩都 (ID: as61U3WB)  

「お、おーい?」
リクがそう言ってコウがぶつかった壁に近付く。
「起きてるかー?おーい?」
リクがコウに向かって叫ぶ、だが返事が無い、するとリーナとユリーカがリクに近付いてコウの安否を確認する。
「うーん、起きないなぁ」
「遂に勝ったのかなぁ?私が勝ったのか?」
ユリーカがそう言うとリクが頷く。
「まぁ、そうだなぁ、起きなければ、の話だが」
リクがそう言ってリーナが続けて言う。
「んー?もう試合は終わったの?」
「そうなるな」
リクの言葉を聞いてユリーカはその場で尻餅をつく。
「何とか終わった……やっと、私はケッコン──」
ユリーカがそう言った瞬間だった、急に壊れた壁の中からコウが現れた、コウは首を鳴らしながらにやにやと笑っている。
「よぉ?勝った、と思わせて急に現れる作戦だ、まだまだ戦い足りねぇだろ?なぁユリーカぁ?左手が折れても俺はまだまだ戦い足りねぇぞ?左手がなくなってもいい、俺は頑張ってケッコンを阻止するぜ!」
そう言ってコウが折れた左手でガッツポーズをする、そのガッツポーズを見てユリーカは溜息を吐く。
「はぁ……全くコウ君は命知らず、というか、負けず嫌い、というか……私と同じ策を使用して私を騙すなんて……」
そう言ってユリーカは頭を掻いてコウに言う。
「中々面白いんだから!さぁ、私も頑張ってケッコンさせる!」
ユリーカは首を鳴らしてコウを見つめる、するとリクが独りでに呟く。
「ハァ……全くこの戦闘バカ共は……呆れるぜ」
「はぁあ?そりゃアンタもじゃん、リク」
リクの言葉に対しリーナが言い返す、リーナの言葉に対し、リクは何も言えなかった。
「さぁ、決勝戦を続けるか!運命の決勝戦を再開だぁ!」
「そうだな!再開だぜ!」
コウがそう言うとユリーカが喜んで拳を作る、そして決勝戦が再開された。
最初はコウが動き出した、右手に『気』を溜めてコウはユリーカを殴ろうとしたが、ユリーカの『絶無型』で『気』を吸収して強化された拳の威力を下げる。
「くっそ!」
「アハハ!面白い反応だなぁ!それもそうだよね、だって乗っ取られた人格の『気』の型を使用しているもんねぇ?」
ユリーカがそう言うとコウは腹が立ち、もっと『気』を解放する、そして『絶無型』の『気』を解放させる。
「生憎俺も『絶無型』の『気』を使えるんだよなぁ?これでおあいこさまじゃね?」
「そういえばそうだったなぁ……」
コウの言葉に対し、ユリーカは冷や汗を掻く、そういえばコウ君も私と同じ『気』を使えるのを忘れていた、そしてユリーカの近くに作っていたコウの『気』を吸い取った『絶無型』の『気』で作った渦がコウの『絶無型』の渦に吸い込まれていた──まさか『絶無型』で作った『気』の渦でさえ、吸い込まれるなんて!ユリーカはそう思いながら新発見する。
「成程成程、『絶無型』ってそういう扱いになるんだな、成程」
「な、何を言っているんだ?ユリーカは?」
ユリーカが一人ごちる、そんなユリーカに対してコウは不思議がる、そしてコウがユリーカに近付いて『気』を纏った拳を当てようとする、だがユリーカは『絶無型』を使用して、『絶無型』の『気』の渦を作る、これは賭けだった、最初に自分が『絶無型』を発動した、次にコウが『絶無型』を発動した、するとどうなった?そう、『『絶無型』で作った『気』の渦が、後に作ったコウの『絶無型』の『気』の渦にユリーカの『気』の渦が吸い込まれた』のだ!と言う事は、『後出し』すれば先に出した『絶無型』の『気』の渦を自分が出した『気』の渦で吸い込めるのでは無いか?と考えたのだ。
するとユリーカの考えは当たった、後に出したユリーカの『気』の渦がコウの『気』の渦を吸い込み始めたのだ、そしてコウの拳の『気』も少しばかり吸い込まれていく。
「成程!勝った!」
ユリーカはそう言って、コウの拳の『気』を吸い取って、吸い取った後にコウの顎に自分の左足の蹴りを放つ、コウは右手を前に出しているので、右手で防御出来ずにコウの顔にユリーカの蹴りがクリーンヒットしてしまう。
「ぐぅぅ!」
ユリーカの蹴りを受けてコウは呻いてしまう、あまりにも重い一撃で頭の中が少し揺れてしまった、少し目眩がする、そう思いながら頭を両手で支えると目の前にユリーカの拳が飛んでくる。
そのままユリーカの拳がコウの顔面に突き刺さる、ユリーカの攻撃でコウは吹き飛んでしまう。
「ぐあぁ!」
コウはユリーカの拳の威力で壁にぶつかってしまった、何とか背中に『気』を纏ったから良いが、もしも『気』を纏うのが少しでも遅れたら……そう思うと少し寒気がした。
「いってぇ……中々の威力だな、だけど俺だって勝たないとケッコンが阻止出来ない!」
コウはそう言って右手で立ち上がる、そして深呼吸して、体に『気』を纏わせて戦闘の準備をする。
「さぁ、これで何とか攻撃を防ぐ事が出来るぜ……!」
「ふぅん?だけど私の攻撃が強ければ強い程、『気』を纏っていても意味が無いんじゃない?」
コウの目の前にユリーカが現れる、いきなり目の前に現れてコウは驚いた。
「うわっと!?」
コウがそう言うとユリーカが言う。
「おいおい、驚くなよぉ?」
ユリーカはそう言ってにやにやと笑う、この決勝戦、どちらが勝つかはコウは分かっていた、俺が勝つ、そう思いながら──

Re: セカイ戦記 ( No.224 )
日時: 2017/02/23 21:01
名前: 彩都 (ID: zh8UTKy1)  

「おらぁ!」
コウはそう言ってユリーカの腹部に殴ろうとする、だがユリーカの腹部には分厚い『気』を纏っていてダメージをあまり与えられなかった。
「くそっ!」
「コウ君、もっと頑張りなよ?もっともっと『気』を出してさぁ?」
ユリーカがそう言って挑発する、するとコウは一気に『気』を放出する、体全体を包み込みそうな大量の『気』の量にユリーカは後退りしてしまう。
「流石にその『気』の量は考えていなかったなぁ……驚き」
ユリーカがそう言った瞬間、コウの頭突きがユリーカの腹部に当たる、コウの頭突きはあまりの威力でユリーカはまたも壁にぶつかってしまう。
「ぐっはぁっ!」
ユリーカはそう言って頭突きをするコウの頭を掴んでダメージを抑えようとした、だがコウのあまりの頭突きの重さにユリーカはコウの頭を自分の肉体から離す事が出来ない、段々と壁が背中にめり込んでいく、は、早くこの状況から逃げないと!ユリーカはそう思いながら必死に逃げる事を考える、だが中々思い付かない、どうする?どうする!?どうする!!ユリーカはそう思いながら自分の体に『気』を纏わせていく。
「うぐぐぅ……!うおおぉぉぉぉ!」
コウは唸り声を上げながらユリーカを壁の中に押して行く、俺が勝つ!そう思いながらユリーカを壁の中に押す、大丈夫、この攻撃でユリーカが気絶してしまえば俺の勝ちなんだ!後少しなんだよ、頑張れよ、俺の肉体!頑張らないと左腕が悲しむぞ!コウは心の中で鼓舞しながらユリーカを押す、すると急にユリーカの力が抜けていくのを感じる、まさか気絶した?嘘だろ?遂に俺が勝ったのか、よし!やったぞぉ!コウは力が抜けたのを感じると頭突きを止め、その場で両腕を上げる、だが左腕の前腕は折れているので、右腕だけが大きく感じられる。
「まさかコウが勝ったのか?」
リクが両腕を上げているコウを見てそう判断する、するとリーナが言う。
「えぇっ!?やっと終わった!?あぁ、もうくたくた……」
「いや、ずっと宙に浮いているだけじゃないか、何がくたくただ……」
リーナの言葉を聞いて、リクは呆れる、まぁ宙に浮き続けるのも体力を使うのかもしれないな、リクはそう思いながらコウの方へと向かう。
「おめでとー!」
リーナが一足早くコウに近付いて両手を叩く、何とかコウは勝利して安心している様だ。
「おめでとう、何とか勝ったな」
「おう、一時はどうなるかと思ったぜ……」
リクの言葉を聞いたコウが返答した時だった、コウの視界が横に揺れた、まさかまだユリーカは──気絶していない?コウがそう判断した瞬間、コウの胸倉を掴んでユリーカは言う。
「甘いねぇ、まぁた、引っかかったの?私はまだまだ戦えるけどなぁ?」
ユリーカはそう言ってコウを舞台の床に叩きつける、そしてユリーカはコウの顔面と左腕と股間を除く体全体に拳のラッシュを始める、あまりのラッシュにコウは口から血を吐き出してしまう。
「がっ!……あぁ……」
ラッシュ、ラッシュ、ラッシュ、何度も拳でのラッシュを受けてコウは息が絶え絶えになってしまう、体を動かそうにも動かせない、それもその筈、体の節々が痛いのだ、ユリーカめ、動けない程攻撃しやがって……コウはそう思いながら呼吸しか出来ない自分に腹が立った、だが動けないので仕方が無い。
「ぐぅぅっ!」
「ハァハァ……何とか勝てたかなぁ……?それにしてもコウ君、中々強くなっているなぁ、流石の私でも気絶した振りとかしないと勝てなかったもん」
「お、おいおい……まさか二回目の気絶した振りか?ユリーカよ?」
ユリーカの言葉を聞いてリクが言う、そんなリクにユリーカは簡単に答える。
「えぇ、そうよ、結構頭突きが痛かったから、気絶した振りをもう一回使ったよ、ていうか二回も引っ掛かるって……コウ君は何れ騙されそうだねぇ」
「う、うるへぇー!俺だって態々引っ掛かったんだよ!お前の方こそ騙されたんじゃないかぁ?」
ユリーカの言葉を聞いてコウは息を切らしながら叫ぶ、これだけ声を出せるのだ、本人
も相当元気だろう。
「それでぇ?何で起きないのかなぁ?もう降参しちゃう?しちゃう?」
寝転がって動けないコウに近付いてユリーカはにやにや笑いながらコウに言う、コウの頭の上で膝を曲げながら言うユリーカに対し、コウは溜息を吐く。
「う、うるせぇなぁ、今は休憩なんだよ、きゅ・う・け・い!」
「ウフフ、嘘おっしゃい、今のコウ君は体の節々が痛くて動けないんだよねぇ?何で分かるかって?それは簡単だよ、『私が体の節々を攻撃した張本人』だからだよ、キラッ!」
「…………」
コウは無言のまま自分の真上にいるユリーカを見つめる、そしてコウは大きな息を吐いて呟く。
「分かったよ、俺の負けだよ、ユリーカ……」
コウのその言葉を聞いた瞬間、ユリーカは急に顔を赤くした、まさかあのコウ君が降参!?まさかの!?そう思うとぴょんぴょんとユリーカは跳んで喜ぶ。
「えぇっ!?それってホント!?やったぁ!遂にケッコンだぁ!」
大層喜ぶユリーカを見ながらリーナは静かに言う。
「闘技場内、『真の決勝戦』コウVSユリーカ、勝者、ユリーカ──!!」

Re: セカイ戦記 ( No.225 )
日時: 2017/02/27 20:18
名前: 彩都 (ID: zbxAunUZ)  

勝者はユリーカか、静かに地面の上で寝転がるコウはそう思う、そしてコウはゆっくりと目を閉じる──『真の決勝戦』、優勝はユリーカだ、やっぱりお前は『このセカイ最強の女』だよ、俺はお前には勝てない、お前の心や気持ちに負けたからな……コウはそう思いながら寝息を立てる──

「おめでとうユリーカ、優勝おめでとう──って言うのは何か可笑しいなぁ、だって一勝しかしていないしな──よく頑張ったな!」
リクがユリーカの肩を叩く、ユリーカはニッコリと可愛い笑顔を作りながらリクに言う。
「応援有難う、リク君!それにリーナも応援有難う!」
「別にぃ?だって私はユリーカちゃんが勝つ未来は見えていたし、『絶対コウには勝つ!』と思ってたよ!」
リーナが元気な声でユリーカに言う、するとユリーカは後頭部を摩りながら照れる。
「えへへ……それでも応援有難うだよ!」
ユリーカがそう言うと、その場で膝から崩れる、ユリーカは自分の足を見る、自分の太股と膝が震えている、まさかコウ君と結婚する事がそんなに嬉しくて体が喜んでいる!?と、ユリーカは判断する。
「おいおい、大丈夫かよ?」
ユリーカの状態に対し、リクはユリーカに手を貸し、立ち上がらせる、ユリーカはリクの手を使い、立ち上がるがまだ膝がガクガクと震えているのでリクの手を離さなかった。
それにしても二人の戦いは凄かった、自分では出来なさそうだな、とリクは思った、この二人には絶対組み手とかしたく無いな、と溜息を吐きながらコウを見る。
「あー、これは結構なダメージ量だなぁ、早く病院に連れて行かないと……」
リクはそう言って大きな深呼吸をして頭を掻く、さてどうやって運ぶか、リクはそう思いながら周りを確認する、担架さえあれば良かったのだが、周りにはない、仕方無い、背負って運ぶか、と考える──

「…………」
Dは静かに起き上がった、何だろう?少し胸騒ぎがする、そう思いながら急いで起き上がり、服を着、部屋を出た。
何だこの胸騒ぎは?まるで≪ヤツラ≫がきた時と同じ感覚だ、Dはそう思いながら胸騒ぎがした方へと向かう、すると其処は闘技場だった、えっ?何で闘技場なんだ?コウとユリーカの戦いには興味は無い、どっちが勝っても一緒だからだ、と思っていたが、今の闘技場を見て不思議な感覚を覚えたので、中に入る事を決心した、そしてDは闘技場の戸を開け、中に入って闘技場の室内を確認した、するとDの目に入ったのは、『ボロボロの闘技場』だった!何でこんなにボロボロなんだよ!?ていうかこんなにボロボロ、自分は見た事が無い、そう思いながら舞台へと走って向かう。
すると舞台の上で寝転がっているコウを見つける、次に目に入ったのは左手の前腕部分だった、左手の前腕部分が鬱血し、腫瘍の様に見えた、Dは急いで舞台の床を拳で破壊して、床板を細い長方形の形にする、次にコウに近付いて、自分の服の裾を手で破り、包帯の様にし、急いでコウの左腕に細い床板を巻きつけて首に破った布を縛る、これで何とか骨折用の添え木と包帯が完成した、次にDは三人に言う。
「お前等!コウの左腕がどうなっても良いのか!?危うく左手切除するかもしれなかったんだぞ!?」
Dがそう言うとリクとユリーカが答える。
「それは……コウが『それでも戦いたい!』と言ったから……」
「私との戦いで折れたけど、『俺が気絶する迄戦いたいんだ!左手なんかどうでもいい!』って言ったから……」
「お、お前等ぁ……それでも添え木位の事は出来るじゃねぇか!こうやって床板を壊して添え木にしたりとか!それでも戦いをする者か!?」
Dがリクとユリーカにそう言った後、Dはコウを叩き起こす、リクは『流石に起こすなよ、寝てるんだから』と思う。
「……ん?もう夜?」
コウがそう言うとDはコウの顔面を平手打ちした、あまりの痛みにコウは起き上がって右手で叩かれた場所を摩る。
「お前、自分で何したか分かっているのか?」
「は、はぁ?な、何がだよ?」
「その左手の事だよ、骨折しているじゃないか、俺が添え木と包帯をした」
「お、おう、サンキュー……で、何したかって、何なんだ?俺が左腕の骨折を無視しながら戦った事か?」
「そうだよ、お前、左手を切除している所だったぞ?」
Dがそう言うと『ふーん』と言いたそうな表情をするコウ、そしてコウはDに言う。
「別に良いんだよ、左手を切除したって……生きている事には変わりない」
「変わりがあるわ!左手を切除すると相当苦労するぞ!?自分の左手に合うような義手を作らないといけないし、その義手を動かすのにも相当な痛みが走るし!お前は『左手を失う』事を何も分かっていない!逆に『四肢を失う』事も同義だ!義手、義足に合うようなのを探さないといけないし、それを動かすのにも相当な痛みがある!」
Dが力強く力説する、すると驚きながらコウは『お、おう』と頷く、コウの言葉を聞いた後、Dはコウを背負って三人に言う。
「さぁ、早く病院へ急ごう、俺のやったのは緊急処置だ、急いで病院に診てもらって、治療するんだ」
Dがそう言って闘技場を出る、ユリーカは自宅である病院を案内する為に急いでDに着いて行く、リクはリーナの事を見て、リーナはリクの事を見て、二人は同時に頷く、そして二人はDとユリーカに着いて行く事にした──Dはコウとユリーカ、どっちが勝ったかは知らない──


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。