複雑・ファジー小説

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セカイ戦記
日時: 2016/05/17 18:57
名前: 彩都 (ID: lKhy8GBa)

ーーぼくは戦うーーこの汚れたセカイとーー

二作目の投稿です。
初めての方も知っている方も初めまして、彩都と申します。
気長に投稿します。
今回は歴史ファンタジー…かも…
という事で宜しく

登場人物
今作は先にキャラ紹介をさせていただきます。
主人公
トゥダ・リク 男
このセカイは名前に意味は無く、名字・名前や逆に名前・名字は無く、名字・名字、名前・名前となっている。
リクは名前・名前。
リーナ・ユリ 女
名前・名前。
妖精で回復の魔法を使う。
リクの仲間。
リヴェレット・モコ 女
名前・名前。
攻撃系の魔法を使う。
ユリは貧乳だが、モコは巨乳。
何時も箒に乗っている。
ショウ・コウ 男
名前・名前。
肉弾戦が得意な仲間。
魔法では倒せない存在には肉弾戦が良いとされている。

ジェネレッド・D 男
?・?
リクの仲間だが何者かは知らない。
敵かもしれない。
Dは物語の中心に近い。
サルウ°ァ・ティル 女
名前・名前。
名前の言い方は秘密。
大きな剣、真剣簪(かんざし)を使う。
大きさは約三メートル。
サワラビ・ユウ
名字・名前。
遙か遠く、キョクトウのニホンの人間。
彼も何者かは分かってない。
何時も一人で行動している。
薙刀の師範代を務めている。
μ
記号。
名前を持たず、施設で使われていた記号を使っている。
戦闘力は圧倒的に強いが、カロリーが切れるとすぐ戦闘不能になる。
白いジャージに白い肌、髪は無く、オールバックの様な角を生やしている。

用語解説
魔法
魔法は体内に眠る魔力を燃焼させて、魔法を扱う。
キンキなる魔法も存在する。
キンキなる魔法は使うと死んだり、植物人間になったりする。
存在
セカイ戦記における敵。
魔法で倒せる奴や肉弾戦でしか倒せない者もいる。
肉体の一部分が膨らんでいたりと『異形』の存在。
ゾンビの様に意志は持たず、人間を襲う。

セカイ
混沌としている。
その混沌のせいで存在が出来たと言われている。
舞台的に言えば、『北斗の拳』の世紀末ワールドに近いです。
存在が色んな所でばっこしている。
妖精
見える者もいれば見えない者もいる。
リク達のメンバーは見える奴が多い。
見えない者は眼鏡を使ったりする。
だが、眼鏡も法外な値段が多い。
傷の手当や回復が得意。
回復は魔法に当たるので、妖精は無意識に魔法を使っている事になる。

『リク…貴方は希望の仔…貴方は奇跡の仔…貴方は私と**の仔…お母さんが居なくても頑張るのよ…』
「お母さん!!」
そう言って、母さんは燃え盛るセカイから、燃えた。
跡形もなく、消えた。

セカイ戦記 序章 、『運命』の仔

俺はトゥダ・リク。
男、十六歳。
《ヤツラ》を始末する者。
《ヤツラ》とは、前々からこのセカイに現れた敵だ。
コイツ等のせいで俺は母を亡くした。
俺はコイツ等を駆逐する為に仲間を探している。
俺は仲間探しの為に故郷を捨てた。
そして俺は前へ一歩、踏み出した。
少し歩いて着いたのは、妖精の世界、フェアリアだ。
そこで俺は水浴びをしているビキニの女性を見つけた。
「おーい!妖精王に会いたい!道案内してくれ!」
ビキニの女性は羽を生やしてこちらに来た。
どうやら妖精らしいが、背は俺の胴体位だろう。
「貴方、妖精王に会いたいの?今は会えないわ、会うの止めたら?」
「俺は《ヤツラ》を駆逐する為に妖精王に力を借りに来たんだ、止める事は出来ない」
「分かったわ、じゃあ貴方の仲間になるから会うのは止めてくれない?回復も出来るから旅には最適よ」
「良いのか?」
「良いわよ、私の名前はリーナ・ユリ、宜しく」

「俺はリク、宜しく」
こうして、人間、リクと妖精、リーナの出会いだった。

「なぁ、リーナ、この水は人間でも飲めるのか?」
そう言って、リーナが浸かっていた水を一掬い、口に近づける。
「ダメッ!!!!!」
リーナの止めは既に遅し、もう口に含んで、喉を鳴らした後だった。
「ん?どうした?リーナの汗が入っているから、飲むなってか?大丈夫だろ…」
リーナは言う。
「いや、そうじゃなくて…人間は此処の水飲むと、人間には毒だからって…」
そう言うのと同じくして、リクは気絶する。
「リクッ!?」
リーナはビキニのまま、、リクを長老の所へ連れていった。

「んー、ユリ…」
長老は重い口を開いた。
 ・・・・・・・・・・・・
「こやつには毒その物が無い…これはどういう事じゃ?」
「えっ…?」
リーナは驚いた。
人間で泉の水を飲んだのは大抵、必ず死ぬ、最悪死ななくても毒の後遺症が残るのに…。
リーナにとって、この事は不思議で不思議で意味が分からなかった。
すると、リクが目覚めた。
「う…うーん…此処は…何処だ…?」
リクはすぐさま、リーナを見つけた。
「リーナ!此処は何処だ!?俺は何故此処に!?」
リクは慌てて周りを見やる。

「落ち着くのじゃ、少年」
と、長老が止める。
長老は、リクが倒れて此処に来た事、此処は妖精の村と長老である事を話した。
「全く信じられん話だが、俺が記憶を覚えていないんだ、リーナ有難う」
「良いよ、リクって見た目に反して軽いんだもん」
そういうリーナに驚くリク。
「お前さん知らんのか?妖精は小柄だが怪力だぞ?」
その事を聞いて驚く。
妖精は力が凄いんだ…。
リクは新たに情報を頭に叩き込んで、立ち上がる。
「良し、行くか」
長老はリクがすぐ立ち上がった事と同時に驚くが、どこかへ行く事にも驚く。
「待て、お前さん、今から何処へ行くのじゃ?」
長老が聞くと、すぐさま言った。
「隣町だよ」
「隣町には《ヤツラ》が要るのじゃぞ!!」
長老は止める。
それに対しリクは。
「大丈夫だよ、そいつ等は始末屋であるこの俺に任せな!

そう言う台詞に驚く長老。
まさか、《ヤツラ》を倒す力を持っているのか…。
そう思っていると、二人は出発していた。
長老の声は空しくも聞こえなくなった。
こうして、傷が回復したリクとリーナは旅を開始するのだった。
次の町は何処へ行くのか…それは誰も分からない…
序章終了 第一章へ続く…

セカイ戦記 第一章 運命の仔の戦闘

妖精の世界、フェアリアの隣、戦争の世界、バトランゲージは存続の危機に瀕していた。
バトル王宮最上階国王の部屋。
「ひいぃぃ!!まっ待て!話せば分かる!金ならたんまり有る!だから見逃してくれぇ!」
「…………」
バトランゲージ国王、マイルは謎の生命体と話していた。
生命体は体を包帯で巻かれている者やジリジリと追い詰める者も居た。
ただ、生命体には共通点が幾らか有った。
一つ目は全員、肌が腐敗した色になっていた、具体的に灰色。
二つ目は口を大きく広げ、涎を垂らしている事。
そして三つ目は…
喋らない事だ…
何故喋らないのか、各国で議論されるが、喉が使い物にならないが妥当とされてきた。
生命体の過去の姿は、人間だった。
数十年、数百年経っても、この生命体は存在してきた。
そして生命体はゾンビの様に感染する。
今もそんな生命体から避、難する人間の中に反旗を翻す存在も居た。
その名は『退治者』と呼ばれる事になった。
その人物は生命体を倒す程の力を持っていた。
そんなリクも『退治者』の一人だ。
そして『退治者』達は、生命体に名を付ける事にしたのだ。
その名は《ヤツラ》となったのだ。

※小説のレスを消さないで下さい。
消しても無駄なので。
何か気に食わないなら、書き込めば良いじゃないですか、何でそんな事が出来ないんですか?
他人様の小説を消して、ナニが満足ですか?
彩都の小説のレスを消す事に何の意味があるんですか?
出来ればそれを書き込めば、彩都も納得します、なので、消さないで下さい。
困るのはこの小説を読む読者様なので。

コピペしていますから、消しても無駄ですよ?

Re: セカイ戦記 ( No.286 )
日時: 2017/09/28 21:23
名前: 彩都 (ID: kgjUD18D)  

『巨大な胸を持つ存在』の左手の手刀、その手刀がコウの首に近づいていく。
「コウくぅん!」
ユリーカの叫び声は虚しく響く、そして『ザシュリ』と痛々しい音が聞こえる。
だが出血はしていない、不思議に思ったユリーカは『巨大な胸を持つ存在』とコウを良く見る。
すると『『巨大な胸を持つ存在』の手刀をコウは口で受け止めていた』のだ!まさかの出来事にユリーカは驚愕するしかない。
「なっ……!?」
「えぇっ!?コウ君まさかの口キャッチ!?」
「ふぁんふぉかふふぇふふぉふぉふぁふぇふぃふぁふぇ……!(何とか防ぐ事が出来たぜ……!)」
コウはそう言って、強く『巨大な胸を持つ存在』の左手を噛む、すると『巨大な胸を持つ存在』は『あぁー!』と叫んで痛みを感じる。
「いっ、痛い!てめぇ……!」
「今だ!この隙に皆優勝者を襲う輩を倒せ!」
『巨大な胸を持つ存在』が叫んだ後、咄嗟にユリーカが言う、そしてセカイの住民は『巨大な胸を持つ存在』に近づいてボコボコにする──
「オラ!俺達の優勝者を攻撃しやがって!」
「そうだぜ!」
「殴っても気が済まん!」
「痛い目見せたいぜ!」
「そうだな!」
「ボコボコぉ!」
色々な住民の言葉を聞きながら『巨大な胸を持つ存在』はボコボコにされていく──そして『巨大な胸を持つ存在』は気絶し、コウを離す。
「おっ、助かった……有難う皆」
「なぁに、どうって事ねぇよ、俺達は優勝者の盾となり、拳となるからな」
「ハハハッ、そいつぁ頼もしいや……でも、今は寝たいぜ……」
コウがそう言って病院の中へと向かう、そしてブランドに言う。
「で、コイツは何者だ?」
「さぁ?私には分からないです、だから話を聞く」
「……そうか、分かった」
コウはブランドと会話して、静かに自分の病室へと向かう、そしてブランドが言う。
「はいはい、それでは解散、かいさーん!」
「はぁ……全く、今日は何だったんだ……?」
「なぁ?」
「あぁ、そうだぜ……」
セカイの住民達はブランドの声を聞き、愚痴を吐きながら自分の仕事場へと戻っていく──これで全部終わったんだな……ユリーカはそう思いながら静かに溜息を吐き、病院へと戻る、流石にこんだけダメージを受けたんだ、寝ただけでは取れなさそうだ──

ブランドは『巨大な胸を持つ存在』を病室に運び、ベッドの上で体を縛る、リク、Dをボコボコにしたのだ、相当体を縛っておかないとな……そう思いながら、ベッドの拘束を強める。
そして後は『巨大な胸を持つ存在』を目覚めさせるだけだ、だがそれはしたくない、何故なら『被害者全員で話が聞きたい』からだ。
一人で聞いて、とんでもない『秘密』を聞いたら『それ』を隠す自身は無いからだ。
それにしても中々目覚めませんねぇ……まぁ、あれだけのダメージを受けたのにそう簡単に起き上がるのはねぇ……?ブランドはそう思いながら虚空を見つめる。
それにしてもコウ選手とユリーカの姿……まさかこの『巨乳ヤローがつけた』のか……?もしもそれなら相当強い筈……二人よりも強い存在が居るのですか……私もまだまだですね、完全に井の中の蛙ですね、もっとこの世は広いかもしれないなぁ、ブランドはそう思いながら『巨大な胸を持つ存在』が目覚めるのを待つ──

「はぁはぁ……うっ……はぁはぁ……」
コウはベッドの上で息を切らしながら汗を掻く、い、痛い……肉体が……コウはそう思いながら痛み止めが欲しかった。
まさかあの巨乳ヤローの攻撃がここ迄重かったとは……流石に予想していなかったぜ……それにしても相当痛い、何でこんなに痛いの?何でこんなに……?コウはそう思いながら起き上がり、額の汗を拭う。
「はぁはぁ……こ、これ以上我慢すると頭が狂いそうだ……ブランドが来ないのが悲しいぜ……」
コウはそう呟いて痛みを我慢する──ブランドが早く現れないか、待つばかりだ──

「…………」
よく見たら、相当怪我しているじゃないか、ユリーカはそう思いながら、体中に絆創膏を貼る、いや、絆創膏だけでは足りないかもしれない。
いやぁ、それにしても凄い戦いだった、だって私血だらけだったもん、相当痛かった。
怪我も酷いしねぇ……?まぁ、でもこのセカイの住人を守る事が出来て良かったかもしれない、というか、被害人数が四人で済んだのも良かったかもしれない。
……いや、一人多いんだ、本当は私だけで終わらせるつもりだったんだ、だけどコウ君が割って入ってきたから……いや、今はそんな後悔をしている場合では無い。
もしもコウ君が来なかったら、私は今頃死んでいたかもしれないって言うのに……?命の恩人に何を言うか?……それは感謝してもし切れないだろうなぁ。
ユリーカはそう思いながら自身の部屋に向かい、ベッドにダイブする。
体は痛くてもベッドの上だと痛くない……素晴らしいな、ベッドは、本当。
ユリーカは枕に顔を埋(うず)めながら、溜息を吐く。
「あーあ、コウ君を戦わせたくなかったのに……神様って酷いなぁ」
ユリーカはそう呟いて、仰向けになる、何度溜息を吐いても尽きない溜息、そしてユリーカはそう思いながら寝て、痛みを取る事を考え、目を閉じて寝る、次は何時起きるだろうか?ユリーカはそう思いながら寝息を立てて寝始める──

Re: セカイ戦記 ( No.287 )
日時: 2017/10/02 21:51
名前: 彩都 (ID: CwTdFiZy)  

「…………」
ブランドは無言でカルテを見る、すると『巨大な胸を持つ存在』とブランドが居る部屋をノックされる、ブランドは静かにドアを引き、車椅子に乗ったリクとDを病室の中に入れる。
「二人共、貴方達を襲ったのはこの存在ですか?」
ブランドの発言を受け、強く頷く二人、何故声を荒げないのか?それは口にテープが張っているからだ。
「分かりました、今からテープを剥がしますが、『決して大声を出さないで下さい』ね?いいですか?」
ブランドはそう言って、二人の口のテープを剥がす、すると二人は一気に声を出す。
「コイツだコイツ!俺の事を急に攻撃しやがって!とても痛かったぞ!?今もこんな状況だしさぁ!?全く、コイツ、起きたらボコボコにしてやる!いや、怪我が治ってからか!」
「そうだ!やっぱりDも俺と同じ相手にボコられたんだな!あぁ、コイツの顔を見ているとイライラするぜ!殴ってやりたいが、体が上手い事動かせない!早く動かせる様になりたいぜ!」
「お前等黙れと言っただろ!?」
「『黙れ』とは言っていない!大声を出すな、とは言ったがな!」
「煩い!あまり相手を刺激してはダメです!起きてしまったら──」
ブランドが二人の頭に拳骨を放つと、静かに『巨大な胸を持つ存在』が言葉を発す。
「もう起きている」
「ちっ」
「舌打ちすんじゃねぇよ?私はどう見ても動けないだろ?お前達と一緒、相当肉体にダメージを受けているんだ、喋るのでさえ苦労する」
「お前……何で俺やDを攻撃したんだ……!?」
『巨大な胸を持つ存在』の言葉を聞いて、怒りを露わにするリク、すると『巨大な胸を持つ存在』は静かに答える。
「そんなの決まっているだろ?『『闘技場』の出場者は不意打ちでも勝てるのか?』という検証の為だ」
「てめぇ!?そんだけの行動で俺やDを……!?」
リクがそう言うとブランドが付け加える。
「リクさん、更に二人も攻撃されています、コウ選手とユリーカです」
「は、はぁ……!?コウとユリーカ……!?あの二人なら簡単にこの巨乳ヤローに勝てたんだろ?だからこうやって縛られ──」
「二人もボロボロでした、相打ちレベルのボロボロさでしたよ……」
「…………」
ブランドの話を聞いてリクが絶句する、二人がそんな姿になる迄ボコボコボロボロにしたって事は……それ程迄にこの巨乳ヤローは強いと言う事……!リクはそれを理解して、巨乳ヤローを見、目を見開く、そしてリクの次にDが言う。
「てめぇがコウやユリーカをボロボロに……てか、お前は何者なんだ、それを教えてくれ」
Dの言葉を聞いて、『巨大な胸を持つ存在』は静かに発言する。
「こんな状態で『言わない』なんて言えないな……私は≪ヤツラ≫だ」
「!?≪ヤツラ≫だと!?どういう事だ!?普通の≪ヤツラ≫は喋る事が出来ない筈!?って、喋る≪ヤツラ≫って確率の『セカイ』の時の……」
「お前ちょっと黙ってろ」
リクの発言を受け、Dが静かにリクを止める、そしてDが話を続ける。
「んで、お前、≪ヤツラ≫って言ったよな?コイツが言った様に『≪ヤツラ≫は喋る事が出来ない』筈だが?お前は特別製とかいう奴か?」
Dの発言に『巨大な胸を持つ存在』が答える。
「さぁな?それは知らん、だが私みたいな存在はあまり見なかったな、と言う事は私みたいな存在はあまり存在していないって事かも知れんな、いや、その前に私だって≪ヤツラ≫の事に全知全能じゃない、詳しい事は分からないから言えない」
「ふむ、そうか……」
Dはそう言って顎に手を当てる……何なんだコイツは……?Dはそう思いながら『巨大な胸を持つ存在』に言う。
「確か≪ヤツラ≫とは主に『死体』から生まれるモノ、と聞いた事がある、お前も『死体』だったのか?」
Dの言葉を聞いて、頷く『巨大な胸を持つ存在』、そして言葉を紡いで話す。
「あぁ、そうだ、私も『≪ヤツラ≫として生まれる前は死んでいた存在』だ、だが何時の間にか私は『この世』に『復活していた』のだ、そして驚く事に『復活した記憶がない』んだよ、そして手には一枚の紙が……その紙の事を私は実行した迄」
「成程……で、その紙に書かれていた事が『『闘技場』の存在を戦って倒す』、と?」
「あぁ、そうだ」
『巨大な胸を持つ存在』の話を聞いてDは謎に思う、コイツの話を聞く限り、『≪ヤツラ≫として復活する事が出来る方法』があり、その方法を使われて、コイツは『この世』に復活した、という事か……それを使用すれば『無限に≪ヤツラ≫として復活する事も可能』ではないか?と思う、まぁ、実際は分からないが、Dはそう思いながら『巨大な胸を持つ存在』に言う。
「それじゃあ『復活した時』、『復活した記憶が無い』んだよな?その記憶が無いって言うのは『すっぽりと抜け落ちた』って事か?」
「……さぁ?それは分からない、何時の間にか復活していて、何時の間にかこの『セカイ』に居たからな……何とも言えない」
「……そうか」
Dはそう言って少し落胆する、もう少し有力な情報が手に入れられる、と思ったが……中々に手強いな、≪ヤツラ≫という組織は……そしてどうやってコイツを≪ヤツラ≫として、復活させたか?それも分からない、次に『記憶が無い』と来た……これじゃあ色々と分からないな……Dはそう思いながら溜息を吐く──

Re: セカイ戦記 ( No.288 )
日時: 2017/10/05 21:35
名前: 彩都 (ID: GudiotDM)  

「本当に記憶が無いんだな」
Dはそう呟いて、言葉を続けた。
「それじゃあ、『≪ヤツラ≫になる前の記憶はある』のか?」
「そうだな……薄っすらとだが覚えている」
「そうか、それならそんなに強い理由とか、胸がでかい理由とか、名前とか思い出せるか?」
Dが『巨大な胸を持つ存在』にそう言うと、『巨大な胸を持つ存在』は少し考えて、答える。
「そうだな……多分こんなに力が強いのは、『一度死んで、肉体の限界が無くなったから、フルパワーを出す事が出来る』のでは?ほら、≪ヤツラ≫になる前に死んでいるしさ?む、胸がでかい理由?そ、それは知らん!何時の間にか大きくなっていた!そして最後、名前は思い出せん……何時か思い出すだろう」
「…………成程」
『巨大な胸を持つ存在』の話を聞いて、少しは納得するD、名前さえ聞けたら『巨乳ヤロー』と言わないんだが……まぁ、知らないのなら仕方無い、でも、『一度死んだからこそ、肉体の限界が無くなって、フルパワーを出せるようになる』のか……これは中々に面白い情報だな、と思うD、そしてDは一度、頭の中で色々な情報を整理すべく溜息を吐く、すると止めていたリクが動き出す。
「てめぇ……話を聞いてりゃあ、『紙に書いてあったから実行しました』って言っている様なもんじゃねぇか……!こちとら、相当な大ダメージを受け、こんな車椅子なんだぞ!?分かっているのか!?お前が起こしたのは、重傷者の生活だ!」
「……知るかよ、私は『紙に書いてあったから実行した』と言ったんだ、つまり、『私の攻撃に耐えられない肉体が悪い』のではないか?」
「──!?てめぇ!」
リクはそう言って起き上がる、だがブランドがリクの頭を叩いて、座らせる。
「此処は病院です、声を荒げてはいけません」
「でも!」
「でもも関係ないです、確かにあの巨乳ヤローの事が正しいです」
「くっ……!」
ブランドに止められるリクを見て、Dは『巨大な胸を持つ存在』に言う。
「なぁ、アンタが復活した時ってどこら辺で目覚めたか、それも分からないか?」
「……すまない、それも知らないな」
「そうか……結構情報が狭まっているな、大変だ」
「ふむ、此処で嘘を言っても、何れは怪我が治ったお前達にボコボコにされそうだからな、事実を言わないと生きられないだろう」
「フッ、確かにそうだな、特にリクは、だが」
「あぁっ!?全面的にコイツが悪いのにぃ!」
「煩い存在だな」
「あぁっ!?」
「はいはい、お前の怒りは分かってる、でも今は苛ついている場合では無いだろ?出来る限り情報を得て、今後の≪ヤツラ≫対策にすれば良い、それならお前も納得するだろ?」
「うぅっ……確かに≪ヤツラ≫対策としては会話する分には良いが……でも、コウやユリーカをボコボコにされた分を返さないと……!」
「お前はそう言う所では血気盛んだな、もっと他の情報を得る為に我慢しないと」
「…………分かったよ!」
リクはそう言ってそっぽを向く、そして場を元に戻すべく、Dは話を続ける。
「それで?他に何か情報無い?」
「情報?そうだな、私が知る限り、もう無いな……」
「そうか、もう少しありそうな雰囲気はしていたが……弾切れなら仕方無いな」
「ふむ、ご期待に沿えず、すまんな」
「いんや?別に?こっちにしても良い情報は手に入ったし、で、ここ迄話したって事は『俺達も何かバラさないといけない』って状況じゃない?」
「…………よくお気付きで」
Dはそう言って『巨大な胸を持つ存在』を揺さぶる、だが『巨大な胸を持つ存在』は首を振って返答する。
「よく気付いた、だけれど、私は貴様達から何を聞けば良いんだ?聞くような話なんか無いだろ?だってお前の隣の存在に私はボコボコにされそうだからな?」
「……確かにな」
『巨大な胸を持つ存在』の言葉を受けて、静かに頷くD、そしてリクが割って入って、『巨大な胸を持つ存在』に言う。
「今からでもボコボコにしたいです」
「はい、分かりました、だから黙っていて下さい」
「えぇっ……」
「今、お前が入ってくると結構ややこしいんだよ、だから黙ってろ」
「……何回俺はお前に『黙れ』と言われ続けないといけないんだ?」
「さぁな?そんなの俺に言うなよ……で、俺がお前に聞きたい情報はもう無いし、コイツもお前から聞きたい情報は無いってよ」
「ちょっと何勝手に話を切って──」
リクがDにそう言うと、Dはリクの耳に近づいて小声で話す。
「まぁ、待てよ、コイツが此処に縛られているって事は何時でも話は聞き放題だろ?今は話を切って、コイツから離れて、情報の整理を行おう、其処から先はお前の自由だ、殴る、蹴る、攻撃、暴力行為以外何でもして良いから、なっ?此処は一旦退こう」
Dの話を受けて、静かに歯軋りをするリク、そしてリクは『巨大な胸を持つ存在』に言う。
「今日の所は此処で許してやる!だけど、次、俺とお前が一対一になったら、お前をボコボコにする!コウとユリーカの分だ!」
リクはそう言って車椅子を使用し、先に病室を出る、そしてリクの行動を謝るD。
「す、すまんな……アイツ、仲間意識が強いんだ、だから──」
「いや、いいよ、私だって彼が怒る位の事はしているんだし……君も帰って情報を整理したらどうだい?私も出来る限りは思い出してみる」
「そ、そうか……それは有難い、それでは俺も自分の病室に戻るよ……」
Dもリクと同じ様に病室を出る、そんな二人を見つめる『巨大な胸を持つ存在』とブランド。
「さぁ、貴方を守る作業が増えてしまった」
「本当だ、全くもって迷惑、少しは自由にさせて欲しいね」
『巨大な胸を持つ存在』はそう言ってその場で溜息を吐く──全く、あの少年が私を襲うのか、何気に怖いねぇ、だって私は身動きが取れないから、防御も出来ないしなぁ……本当、縛られるのは大変で骨が折れるな……『巨大な胸を持つ存在』はそう思いながら溜息を吐く──

Re: セカイ戦記 ( No.289 )
日時: 2017/10/09 21:10
名前: 彩都 (ID: NtGSvE4l)  

「…………」
「…………」
コウはカルテを持つブランドを睨みながら胡坐を掻いて腕を組む。
ブランドは冷や汗を掻きながら『はぁ』、と溜息を吐いてコウに言う。
「いやね?私だって忙しいんです、貴方の奴隷じゃないんだから……?」
「いや、そんなのは分かっている、だけれど、コールしたんだからさっさと来て欲しかったぜ」
「ま、待って下さいよ?私は『巨大な胸を持つ存在』に話を聞いていたんです、だから気付けなかったんです」
「分かってる、だからこそ、鳴ったらすぐさま行動しないの?」
「行動出来ないですね、まず此処を離れるのだっ一分一秒惜しいので」
そう言うブランドに対し、はぁと溜息を吐いてコウは言う。
「まぁ、鎮痛剤を投与されたから少しは楽になったが……何で一分一秒惜しいんだ?」
「えっ?それはリク選手が『巨大な胸を持つ存在』を襲おうとするからですよ」
「ふぅん……リクも性欲があるんだな、それにしても巨乳好きだったとは……」
コウはそう言って顎に手を当てる、するとブランドがツッコミを入れる。
「いえ、違います、コウ選手、ユリーカの為に『巨大な胸を持つ存在』を攻撃しようとするんです、だからそれを阻止する為に『巨大な胸を持つ存在』の病室に向かって、戦いをしない様に阻止しなければならないのです」
「……大変だな」
コウはそう言って頬を掻く、そして静かに頷くブランド。
「そうですよ……だから『巨大な胸を持つ存在』とリク選手の怪我が治ったら、どうなると思います?戦いを始めてしまう、だからそれも阻止しなければならない、だから停戦協定を結ばなければならないんです」
「うーん、そんな事を言っても、多分穴を見つけて戦うぞ?」
コウの発言を聞いて、静かに頷くブランド。
「でしょうね……だから何としても戦いを阻止しなければなりません、だから此処を離れても良いですか?」
「うーむ……そういう理由なら仕方無いな、さっさと持ち場に戻れ」
「えぇ、有難う御座います、それでは」
ブランドはそう言ってコウの病室を出る、一人になった病室の中、コウは静かに呟く。
「ブランドも大変だ……」
コウはそう言って大きな溜息を吐く、そしてその場で寝転がって、寝る事を考える。
寝て、少しでも痛みを減らさないとな……そう思いながら目を閉じ、寝息を立てる──

ブランドは救急セットを持って、ユリーカの部屋のドアをノックする、そして時間を掛けて、ドアが開く。
「んー?何だよぉ?寝ていたのにぃ?」
「寝ていても怪我の処置はしないといけないでしょう?」
「……面倒だなぁ、そんなの後ででも良いじゃねぇか?」
そう言うユリーカに対し、頭をチョップするブランド。
「いでっ!?」
「そんなの後ででも良い?それはダメですよ、少しでも痛みを減らす為には傷の処置が必要です、さぁ、部屋の中に入って処置しますよ」
ブランドはそう言って、娘の部屋の中に勝手に入る、驚きながらもユリーカは顔を赤らめる。
「は、入ってくるなよ!?」
「仕方無いでしょう?この病院はあまり大きくないのですから、娘の部屋で処置したって良いじゃないですか……はい、早く全裸になって?」
「うぅっ……怪我で無抵抗な娘の全裸を拝むとか……泣けるぜ」
「はいはい、私は娘に欲情するような存在では無いです……って、相当血が固まってますね……お湯を持ってくれば良かった……」
ブランドはそう言ってユリーカの全裸を見て、自分の用意、準備の少なさに悲劇する、そしてユリーカが言う。
「そんなの、手で擦って落とせば良いだろ?」
「そんな事したら、怪我している所に手の菌が入って悪化し、膿が出来る可能性もあるので、あまりお勧めしません」
「うるへぇ、仕方無いだろ?」
ユリーカは親の反対を押し切って、手で擦って、固まった血を剥がしていく、ブランドは溜息を吐きながらその場で救急セットを開け、消毒液とコットンを取り、コットンに消毒液を染み込ませ、固まった血が付いた部分を触れる、するとその場でジャンプするユリーカ。
「痛冷たい!?」
「仕方無いでしょう?怪我に染みるもんです」
「うぅっ……それにしても今回のは痛くない?」
「そりゃダメージを強く受けたんでしょう?もっと『気』を使って体全体を防御しないと」
「そう言われても……」
ユリーカは縮こまってしまう、あんなに強いダメージを受けたら、『気』を纏うにもあまり意味が無い、と思ってしまう……そして固まった血と怪我を消毒液が染み込んだコットンで拭い、消毒して、救急セットから大きな絆創膏を取り出す。
「はい、次は絆創膏のコーナーです」
「絆創膏は剥がす時が大変なんだよなぁ」
「確かにそれは分かりますねぇ、でも今は仕方無いです」
「うげぇ」
ユリーカはそう言って、体の到る所に大きな絆創膏を貼っていく、そして、絆創膏を貼り終えたブランドは次にガーゼと包帯を取る。
「はい、次は頭を包帯で巻きますよ」
「あいよぉ」
ユリーカはそう言って、その場で座って、頭を前に出す、ブランドはガーゼをユリーカの頭に押し付けて、包帯を巻く、そして両手を叩いてブランドが言う。
「まぁ、応急処置は完了しました、救急セットでは無理な物もあるので、今度は診察室に来てからですね、それじゃあ私は戻ります」
ブランドはそう言って、ユリーカの部屋を出る、そしてユリーカは溜息を吐いてから、服を着て、ベッドにダイブする。
「あぁ、痛みが少し引いた……」
ユリーカはそう言って、痛みが引く事に安心し、その場で寝息を立てて、睡眠を取る──あぁ、リク選手が戦っていなければ良いなぁ、ブランドはそう思いながら歩くスピードを速める──リクが『巨大な胸を持つ存在』と戦っているかはブランドには分からない──

Re: セカイ戦記 ( No.290 )
日時: 2017/10/12 21:37
名前: 彩都 (ID: 59tDAuIV)  

「……まさか、コウやユリーカをボコボコに出来る程あ奴は強かったのか……」
Dはそう呟いて、車椅子の前に机を置いて、病院食を食べる、流石に両手は使えるが、あまり筋肉を使えないので、立ち上がる事は困難である。
逆にそれはベッドの上のリクだって一緒だ、Dはリクの前で病院食を食べているが、リクはゆっくりとした動きで口に料理を流し込んでいく。
遅く食べるので、段々とイライラが募っていく。
「……ッ!てめぇ、早く食え!遅過ぎてイライラする!」
「……仕方無いだろ、体の節々が痛んだから」
「俺が頑張って食べているのにお前は遅い!だから痛みだけでは済まされないぞ!」
「ちぇっ……俺は早くあの巨乳ヤローをボコボコにしたい、だから遅く食べている」
「何で遅く食うんだよ!?」
「だって、早く食べ終わったお前は元の病室に戻るだろ?その間を縫って、俺が巨乳ヤローの部屋に移動し、ボコボコに……」
リクがそう言うと、Dが叫ぶ。
「いい加減にしろ!どれだけお前は復讐したがりなんだ!?無理なんだよ、もう!諦めろ!」
「諦められるか!?あんなにしたんだぞ!?」
「お前の気持ちは悉(ことごと)く分かる、だからの発言だ、『諦めろ』、それしか手が無いんだ、おまけにアイツは≪ヤツラ≫だ、すぐに野垂れ死するさ」
「果たしてそうだろうか?」
Dの言葉に割って入るリク、Dは不思議そうにリクに問う。
「あぁ?どういう事だよリク?」
「まぁ待て、逆に考えてみろ、俺やDが傷付けても、ピンピンしているんだぜ?そう簡単には野垂れ死にはしないだろ?」
「それは分からんぞ?たまたま休憩して傷を癒したってだけかもしれないし……」
「果たしてそれはどうだろうなぁ?」
リクはそう言って、一気に料理を食べてから、完食し、ベッドから立ち上がる。
「あっ!」
「はぁ、食った食った……さぁ、ある程度──立ち上がる程度には──は食べて回復したと、言う事で俺は巨乳ヤローの所へ向かう、またな?」
「あっ!?待て、この!」
Dは病室を去るリクを見ながら急いで食べようとするが、体へのダメージがDの食事を蝕む、そして食べ終わって、車椅子を使って病室を出るが、廊下にはリクは居なかった──

「……よぉ、巨乳ヤロー」
リクは腕を組んで『巨大な胸を持つ存在』の病室に入る、するとゆっくりと動いて『巨大な胸を持つ存在』は声を出す。
「誰かと思えば……私を倒そうとしていた輩じゃないか、一体どうしたんだ?」
「……お前、他に≪ヤツラ≫の仲間は居ないのか?」
リクがそう言うと、『巨大な胸を持つ存在』は首を横に振って回答する。
「さぁ?どうだろうなぁ?私には記憶が無いからな、判断出来ない」
「……そうか、それなら『お前の仲間の事も聞ける』と思ったが……」
「!?」
リクの言葉を聞いて、『巨大な胸を持つ存在』は驚愕し、顔を上げ、リクを睨む。
「おいおい、何なんだよ?」
「い、今さっき、『お前の仲間の事も聞ける』と言ったよな?と言う事は『私には仲間が居る』って事か?」
「……さぁ?それは知らんが、お前みたいに『喋る≪ヤツラ≫は存在する』ぜ?俺は≪ヤツラ≫を駆逐する存在だ、そしてその道中に『喋る≪ヤツラ≫』という存在に出会った、だがその『喋る≪ヤツラ≫』は話を聞く前に倒してしまった、だから『喋る≪ヤツラ≫』という存在の話を聞いていないので、『喋る≪ヤツラ≫』という存在をあまり知らないんだ」
「ふぅん……で、私が『喋る≪ヤツラ≫』だから、他の『喋る≪ヤツラ≫』の話を知っている、と考えた訳か……でも、生憎私はアンタの言葉で『私には仲間が居る』って事が分かったんだ、だから『他の仲間の事も話せない』ねぇ」
「それは理解した、だからだ、『俺の為に死んでもらおう』か?」
リクはそう言って、右手に雷神愚を溜め、『巨大な胸を持つ存在』を睨む。
「大丈夫だ、一瞬で天に迎えるぞ?」
「おいおい、今、縛られている状況でそれを言うのか?お前、逆に言えば、『この巨大な胸を触ったり、揉んだりせず、堪能もしないまま私を殺める』って事だぞ?それでもいいのか?」
「フンッ、女の胸ごとき、あっても揉んでも触っても意味が無い、揉むなら太股とかかな?」
「……まさかの太股かぁ、でも私の太股は揉まないのか?むっちりしているぞ?」
「誰もむっちりしている太股揉みたいとか言っていないんだがなぁ……まぁ、これ以上戯言を極めるのも飽きてきたし……これで正真正銘の『さよなら』だ」
リクはそう言って、『巨大な胸を持つ存在』に向かって『雷神愚ショット』を放とうとする、だが、右手が動かない、どうしてだろう?そう思い、振り向くと、自分の腕を掴んで、息を切らしているブランドが其処に居た。
「ぶ、ブランド……」
「い、いい加減にして下さい……私の許可なく病院の中で戦わないで下さい……」
「うっ……離せ!俺は……!」
「幾ら敵同士でも、此処は病院!神聖なる場所!白い場所を赤い血で染めてはなりません!」
「……ぐっ!」
リクは雷神愚を消し、『巨大な胸を持つ存在』の病室を出る、ほっ、何とか間に合った、そう思っていると『巨大な胸を持つ存在』がブランドに言う。
「助かったよ」
「いえ、私は院長ですので、これ位、普通ですよ」
ブランドはそう言って、その場で溜息を吐く、今日はずっとこの病室に居よう、そう思いながらブランドは椅子に座る──


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