複雑・ファジー小説
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- セカイ戦記
- 日時: 2016/05/17 18:57
- 名前: 彩都 (ID: lKhy8GBa)
ーーぼくは戦うーーこの汚れたセカイとーー
二作目の投稿です。
初めての方も知っている方も初めまして、彩都と申します。
気長に投稿します。
今回は歴史ファンタジー…かも…
という事で宜しく
登場人物
今作は先にキャラ紹介をさせていただきます。
主人公
トゥダ・リク 男
このセカイは名前に意味は無く、名字・名前や逆に名前・名字は無く、名字・名字、名前・名前となっている。
リクは名前・名前。
リーナ・ユリ 女
名前・名前。
妖精で回復の魔法を使う。
リクの仲間。
リヴェレット・モコ 女
名前・名前。
攻撃系の魔法を使う。
ユリは貧乳だが、モコは巨乳。
何時も箒に乗っている。
ショウ・コウ 男
名前・名前。
肉弾戦が得意な仲間。
魔法では倒せない存在には肉弾戦が良いとされている。
ジェネレッド・D 男
?・?
リクの仲間だが何者かは知らない。
敵かもしれない。
Dは物語の中心に近い。
サルウ°ァ・ティル 女
名前・名前。
名前の言い方は秘密。
大きな剣、真剣簪(かんざし)を使う。
大きさは約三メートル。
サワラビ・ユウ
名字・名前。
遙か遠く、キョクトウのニホンの人間。
彼も何者かは分かってない。
何時も一人で行動している。
薙刀の師範代を務めている。
μ
記号。
名前を持たず、施設で使われていた記号を使っている。
戦闘力は圧倒的に強いが、カロリーが切れるとすぐ戦闘不能になる。
白いジャージに白い肌、髪は無く、オールバックの様な角を生やしている。
用語解説
魔法
魔法は体内に眠る魔力を燃焼させて、魔法を扱う。
キンキなる魔法も存在する。
キンキなる魔法は使うと死んだり、植物人間になったりする。
存在
セカイ戦記における敵。
魔法で倒せる奴や肉弾戦でしか倒せない者もいる。
肉体の一部分が膨らんでいたりと『異形』の存在。
ゾンビの様に意志は持たず、人間を襲う。
セカイ
混沌としている。
その混沌のせいで存在が出来たと言われている。
舞台的に言えば、『北斗の拳』の世紀末ワールドに近いです。
存在が色んな所でばっこしている。
妖精
見える者もいれば見えない者もいる。
リク達のメンバーは見える奴が多い。
見えない者は眼鏡を使ったりする。
だが、眼鏡も法外な値段が多い。
傷の手当や回復が得意。
回復は魔法に当たるので、妖精は無意識に魔法を使っている事になる。
『リク…貴方は希望の仔…貴方は奇跡の仔…貴方は私と**の仔…お母さんが居なくても頑張るのよ…』
「お母さん!!」
そう言って、母さんは燃え盛るセカイから、燃えた。
跡形もなく、消えた。
セカイ戦記 序章 、『運命』の仔
俺はトゥダ・リク。
男、十六歳。
《ヤツラ》を始末する者。
《ヤツラ》とは、前々からこのセカイに現れた敵だ。
コイツ等のせいで俺は母を亡くした。
俺はコイツ等を駆逐する為に仲間を探している。
俺は仲間探しの為に故郷を捨てた。
そして俺は前へ一歩、踏み出した。
少し歩いて着いたのは、妖精の世界、フェアリアだ。
そこで俺は水浴びをしているビキニの女性を見つけた。
「おーい!妖精王に会いたい!道案内してくれ!」
ビキニの女性は羽を生やしてこちらに来た。
どうやら妖精らしいが、背は俺の胴体位だろう。
「貴方、妖精王に会いたいの?今は会えないわ、会うの止めたら?」
「俺は《ヤツラ》を駆逐する為に妖精王に力を借りに来たんだ、止める事は出来ない」
「分かったわ、じゃあ貴方の仲間になるから会うのは止めてくれない?回復も出来るから旅には最適よ」
「良いのか?」
「良いわよ、私の名前はリーナ・ユリ、宜しく」
「俺はリク、宜しく」
こうして、人間、リクと妖精、リーナの出会いだった。
「なぁ、リーナ、この水は人間でも飲めるのか?」
そう言って、リーナが浸かっていた水を一掬い、口に近づける。
「ダメッ!!!!!」
リーナの止めは既に遅し、もう口に含んで、喉を鳴らした後だった。
「ん?どうした?リーナの汗が入っているから、飲むなってか?大丈夫だろ…」
リーナは言う。
「いや、そうじゃなくて…人間は此処の水飲むと、人間には毒だからって…」
そう言うのと同じくして、リクは気絶する。
「リクッ!?」
リーナはビキニのまま、、リクを長老の所へ連れていった。
「んー、ユリ…」
長老は重い口を開いた。
・・・・・・・・・・・・
「こやつには毒その物が無い…これはどういう事じゃ?」
「えっ…?」
リーナは驚いた。
人間で泉の水を飲んだのは大抵、必ず死ぬ、最悪死ななくても毒の後遺症が残るのに…。
リーナにとって、この事は不思議で不思議で意味が分からなかった。
すると、リクが目覚めた。
「う…うーん…此処は…何処だ…?」
リクはすぐさま、リーナを見つけた。
「リーナ!此処は何処だ!?俺は何故此処に!?」
リクは慌てて周りを見やる。
「落ち着くのじゃ、少年」
と、長老が止める。
長老は、リクが倒れて此処に来た事、此処は妖精の村と長老である事を話した。
「全く信じられん話だが、俺が記憶を覚えていないんだ、リーナ有難う」
「良いよ、リクって見た目に反して軽いんだもん」
そういうリーナに驚くリク。
「お前さん知らんのか?妖精は小柄だが怪力だぞ?」
その事を聞いて驚く。
妖精は力が凄いんだ…。
リクは新たに情報を頭に叩き込んで、立ち上がる。
「良し、行くか」
長老はリクがすぐ立ち上がった事と同時に驚くが、どこかへ行く事にも驚く。
「待て、お前さん、今から何処へ行くのじゃ?」
長老が聞くと、すぐさま言った。
「隣町だよ」
「隣町には《ヤツラ》が要るのじゃぞ!!」
長老は止める。
それに対しリクは。
「大丈夫だよ、そいつ等は始末屋であるこの俺に任せな!
」
そう言う台詞に驚く長老。
まさか、《ヤツラ》を倒す力を持っているのか…。
そう思っていると、二人は出発していた。
長老の声は空しくも聞こえなくなった。
こうして、傷が回復したリクとリーナは旅を開始するのだった。
次の町は何処へ行くのか…それは誰も分からない…
序章終了 第一章へ続く…
セカイ戦記 第一章 運命の仔の戦闘
妖精の世界、フェアリアの隣、戦争の世界、バトランゲージは存続の危機に瀕していた。
バトル王宮最上階国王の部屋。
「ひいぃぃ!!まっ待て!話せば分かる!金ならたんまり有る!だから見逃してくれぇ!」
「…………」
バトランゲージ国王、マイルは謎の生命体と話していた。
生命体は体を包帯で巻かれている者やジリジリと追い詰める者も居た。
ただ、生命体には共通点が幾らか有った。
一つ目は全員、肌が腐敗した色になっていた、具体的に灰色。
二つ目は口を大きく広げ、涎を垂らしている事。
そして三つ目は…
喋らない事だ…
何故喋らないのか、各国で議論されるが、喉が使い物にならないが妥当とされてきた。
生命体の過去の姿は、人間だった。
数十年、数百年経っても、この生命体は存在してきた。
そして生命体はゾンビの様に感染する。
今もそんな生命体から避、難する人間の中に反旗を翻す存在も居た。
その名は『退治者』と呼ばれる事になった。
その人物は生命体を倒す程の力を持っていた。
そんなリクも『退治者』の一人だ。
そして『退治者』達は、生命体に名を付ける事にしたのだ。
その名は《ヤツラ》となったのだ。
※小説のレスを消さないで下さい。
消しても無駄なので。
何か気に食わないなら、書き込めば良いじゃないですか、何でそんな事が出来ないんですか?
他人様の小説を消して、ナニが満足ですか?
彩都の小説のレスを消す事に何の意味があるんですか?
出来ればそれを書き込めば、彩都も納得します、なので、消さないで下さい。
困るのはこの小説を読む読者様なので。
コピペしていますから、消しても無駄ですよ?
- Re: セカイ戦記 ( No.180 )
- 日時: 2016/09/22 21:30
- 名前: 彩都 (ID: N7iL3p2q)
「さあ、遂にあの長かった闘技場での戦いも終わり、今日は閉会式と表彰式です、そんな表彰式も終わり、遂に最後の行事、閉会式です、皆様、盛大に暴れ倒しましょう!」
そんな司会者の言葉を聞いて、観客席に居る観客達は酒や食べ物やらを食べながら、今日の闘技場を歓声で埋め尽くす──今日はそれ程盛大な閉会式なのだから──
「もう、閉会式か……色々な事があったなぁ──」
そう言いながらコウが控え室でリクと会話する、そんなリクは少し欠伸を出していた。
「うーん、少し眠いなぁ、早く終わらないものか……?」
「そんな簡単に終われないよ、こういうのは、親父だってこんだけ騒げるのなら、楽しんでいただろうなぁ……」
コウはそう言いながら昔の事を思い出す──
コウの父は車椅子に座りながら、小さいコウを叱る。
「コウ!それは違う!もっと、手を動かせ!」
そう言いながら小さいコウは少しずつだが手の動きを早める。
「これでどうだ!?」
そう言いながらコウは木の棒に対し、最後の一撃を食らわす、食らわせた瞬間、木の棒は一気に真ん中から裂かれていく、そしてコウの手は木の棒を貫いていた。
「これでどうだ、親父!?」
小さいコウが目をキラキラさせながら近付いて、車椅子の父を見る、車椅子の父は、腕を組んで少し唸る──父の心境は、『進化している、もう少しだろう』、だった、だが車椅子の父は自分の存在を越えてしまうのでは無いか?と、少し恐怖していた、なので、少し厳しく言う。
「まだだ!まだまだお前は『猛火』の激しさを知らない!もっと、激しく猛る猛獣の様な攻撃なのだ、『猛火』は!もっと、もっともっと激しく!コウよ、まだまだお前の『猛火』は微々たる物!なので、もう少し精進しろ!」
「はい!親父の跡を継げる様な強い『猛火』使いになってやるぜ!」
そう言いながら小さいコウは車椅子の父から離れて、木の棒とまた『猛火』の練習をする、まだまだ甘い、自分にそう聞かせながら小さなコウは特訓を続ける──
こんな過去があったから、俺は優勝する事が出来た、ありがとよ、親父……天空を見ながらコウは思う、今日は星が綺麗だ、親父もこんな星空を見ているかな?
「ふむ、もう始まっていたか、まぁ、ギリギリセーフ、と考えておくか」
そう言いながらDはリーナと共に闘技場へ来ていた、何とか閉会式を見るべく、Dは急いでいたが、ギリギリ、最初の方は見逃してしまい、少し落胆していた、リーナを守る為の戦いが無かったら、少しは時間が余っていたかもしれない、そう思いながら少し気分を落とす、だが、あの時は守る存在が居なかったから、仕方なく助けただけだ、そう考えて、前向きに行動する。
するとリーナが言う。
「早く観客席に行かないと……」
「ん?観客席か、そういや良い場所があるんだが、リーナ、一番近くで見ないか?」
Dがそう言うとパアァと明るくなるリーナ、うんうん!と頷く、そうか、良い場所が良いか、そう思いながらDはその良い場所へと移動する。
「……まさか、此処なの?」
リーナは不安そうにDに呟く、『あぁ、そうだ』、とDは満足そうに言う、そう、良い場所とは、控え室の近くの席だった、Dは更に解説する。
「この席は良い席だぞ、何たって、お金持ちしか座れない席だ、おまけに俺とスタッフが話をすれば、少しは席を確保してくれる、どうだ、これ以外に良い席は無いだろう?」
そう言いながらDはスタッフを確保し、少しだけ会話して、スタッフと手を組む、上手くいった様だ。
「よし、リーナ、お前の為に席を確保してくれた、良かったな」
「有難う、D!」
そう言いながらDに抱き付くリーナ、だがDは不思議そうに言う。
「おいおい、そこ迄喜ぶなよ、俺とお前がカップルに見られるだろう?まぁ、この席は近くで闘技場の選手が見られる事で有名な場所達だからなぁ、だから金持ち達が挙(こぞ)ってこの席を取り合う、おまけにこの席は選手の最初のカッコいい勇姿を見れる絶好の場所なんだよ、だから戦闘好きや戦闘狂を見たい金持ち達がこの席達に金を賭ける、そしてこの席を手に入れる事は相当金を持っている、って事だ──」
Dが簡単に説明すると、隣にはリーナは居なかった、リーナはスタッフに案内されていた。
「っておい!話位聞けよ!?スタッフもちゃんと空気を読んで俺の話が終わった後でリーナを案内しろよ!」
そう言いながらDは溜息を吐く、はぁ、面倒な事をした気分で、何だか腹が立つ、そう思いながらDは闘技場の中を歩き回る……
「さぁ、皆様、盛り上がって行きましょう!」
そう言いながら司会者もお酒を片手に司会をしていた、今はどんな事が起きても許されそうな雰囲気だった。
窓の奥の闘技場を見ながら、コウは何かを思い出す。
そう言えば俺は謝辞?か何かを言わないといけなかった、そう思いながらコウは闘技場で喋る言葉を考えていた──何の言葉を喋ろうか?そう考えながらコウは顎に手をやる──その場で適当に言うのも何か相応しくない、そう思いながら必死に考える──そしてコウはスタッフに呼ばれ、闘技場に出る事になった、まだ何も考えていないぞ……そう思いながら少しだけ顔面蒼白になる、大丈夫だ、安心しろ、落ち着けば大丈夫だ、そう思いながらコウは深呼吸をして、闘技場に出る……何を喋るのかはコウ自身でさえ分からない──
- Re: セカイ戦記 ( No.181 )
- 日時: 2016/09/26 20:49
- 名前: 彩都 (ID: WEFYk.MN)
「それでは、コウ選手、闘技場で優勝して、賞金を手に入れた後の感想をどうぞ!」
司会者にそう言われながらスタッフからマイクを渡されるコウ。
何も思いついていない、だから何も話す事は無い!そう思いながら心の中で泣き喚くコウ、そして控え室からリクが覗く、リクに助けを求めようと、口パクをする、だがリクは親指を立て、グッ!とキメ顔で勇気付けられる。
今はそんなんいらねぇんだよ!そう思いながらマイクに向かって、『あー、あー、マイクテスト、マイクテスト……』と言いながら頭の中で必死に考える、そしてコウは滝の様な汗を掻きながら遂に喋る。
「あー……その、優勝出来て嬉しいです!俺は初出場で優勝を貰っちまったけど、ユリーカも、ブレンドも、リクも、Dも、カラードも、皆皆強かったぞ、俺はもっと戦いたかったし、もっと勝ちたかった!だけれど、無理な事は無理なんだ、トーナメントっていう形式だから……負けたらそこで終了、だから勝った奴と勝った奴しか戦えない、だからこそ、負けなかったらどんな戦いになるかなんて、俺でも、お前等観客でも、司会者でも、この大会で負けた奴でも分からなかったと思う、俺はまだまだ戦いたかった!それだけが言える、だから、俺はこの大会だけの出場に成るかも知れねぇけれど、負けた奴も勝った奴ももっと、もっと強くなって、この闘技場に出て欲しいと思うんだ!だから……」
コウは思いっきり息を吸って言う。
「俺に負けねぇ様にもっと強くなれ!以上!!」
コウはそう言ってマイクを持つ手を上に上げる、その瞬間、観客が歓声を上げる、『よく言った、コウ!』、『お前以外に今年の闘技場の優勝者はいねぇ!』、『最高だ、ショウ・コウ!』等等、コウを受け入れる観客の方が多かった。
「……リク、完全に観客が燃えているぜ……」
コウはそう言いながらとほほ、と思う、何故なら、今さっき言った言葉は本音でありながら頭の中に浮かんだ言葉を繋いだだけなのだからだ、あっさりとしている内容であまり受け入れられないかと思っていたが、受け入れられていて、少しの安堵と、多量の罪悪感で少し苛まれた。
まぁ、観客が喜んでいるし、少し位は良いか、そう思いながらコウはマイクをスタッフに返す、これで闘技場も終了、閉会式も表彰式も終了した、これで終わったんだ──コウはそう思いながら観客の歓声を浴びる──こんなに心地良い気分はもう無いだろう──
「ハァハァ、ハァハァ……何とか、辿り着いた──」
走っている存在はそう言いながら闘技場の出入口に立つ、警備員もお酒を飲んでいてべろべろ状態だ。
「完全に今、この出入り口はザラになっているわね……」
走っている存在はそう言いながら警備員の下に落ちている新聞の様な物を見つける、何だか『号外!』みたいな感じのデザインだった、一体何なのだろう?そう思いながら新聞の様な物を確認すると、走っている存在は驚いた。
「えっ!?コウ君が優勝者!?闘技場の!?」
走っている存在は驚きながら闘技場の中を確認する、するとマイクをスタッフに返すコウを見つける、急いでコウ君に出会って話を聞かないと!そう思いながら走っている存在は『戦闘のセカイ』、最後の走りを見せる──
「コウくぅぅぅぅぅぅん!!」
「コウくぅぅぅぅぅぅん!!」
いきなり懐かしい声を聞いて、声の方へ向くコウ、その瞬間、走っている存在がコウにダイブしてきた、その衝撃でコウはぶっ倒れる、そして咳をしながらコウは走っている存在を確認して、驚愕する。
「いたたたたたた……って、お前は……!?」
そう言いながらコウは口を開けたままになる、リクも『何が起きたのか?』と思いながら、コウの居る部分を確認して、驚愕する。
「えっ!?何で貴女が!?まだ病院に居る筈じゃあ……!?」
観客席のリーナはそう言いながらいきなり立ち上がる、司会者は少しの間の後、走っている存在にマイクを近付けて言う。
「あのー、貴女は一体誰なんですか?まさかコウ選手の彼女とか?」
司会者はそう言いながら走っている存在に答を求める、そして走っている存在は元気に喋り出す。
「彼女って……まぁ、それでも良いけれど──私の名前はリヴェレット・モコ、ただの『魔法省直轄『確率のセカイ』担当魔法使い兼『確率のセカイ』≪ヤツラ≫駆逐隊副隊長』ですけど?」
そう言いながら走っている存在──基リヴェレット・モコは簡単に答える。
そのあまりにも簡単に答え過ぎて観客も司会者も困惑していた。
「あー、えっと、貴女は結局、コウ選手の何なんですか?」
司会者が何とか驚く心を抑えながらモコに聞く、するとモコは不思議そうに言う。
「えっ? 私はリクとコウとリーナちゃんの仲間だけど?それ以外に何かあるかしら?」
……静寂、いや、まさか、リクとコウの仲間!?あの、本選出場の二人の仲間!?どれだけ強いんだ!?観客の心の声は皆、同じ所を思っていた、『二人よりも強いのか……?』と──
だが、あっさりとモコは言う。
「もしも、なんだけど、あんた等、私と他の仲間が戦ったらどっちが強い、とか考えてる?いや、本当に強いのはリク君よ、コウを簡単に倒した事もあるしね──」
モコがそう言うと、コウは呆れながら言う。
「俺はリクが負けた相手に勝ったんだけどなぁ……」
「あらそうなの?だったら、仲間の中で一番強いのはコウ君ね?私はリーナちゃんより少しだけ強いだけだし」
そう言いながらモコはコウを抱き締める。
「長い間寝ていたんだね、私は──バカみたい、≪ヤツラ≫の一撃で、気絶して、こんなに気を失うなんて──ゴメンね、コウ君、リク、リーナちゃん、自分が弱いから……!」
モコは泣きながら謝る、だがコウはモコの頭を撫でる。
「それは違うさ、お前が気絶していたから、俺はお前を救う為にこの闘技場で優勝したんだよ、だから謝るなよ、リクだってお前を救う為に優勝を目指していたんだぜ?」
そう言いながらコウは逆にモコを抱き返す。
「お前が≪ヤツラ≫にやられたお陰で俺はもっと強い力を手に入れられたんだ、もっとお前らを守れる様になったんだ、だから……お互い様さ」
コウがそう言うと、リク、モコがコウ達に近付く、そしてリクは言う。
「お帰り……!」
「お帰りなさい、モコ!」
二人の言葉に、モコは泣きながら言う。
「だだいま゛ぁ……」
モコは涙の所為で顔が皺くちゃになる、それを隠す様に、リクとコウとリーナはモコに近付いた──
- Re: セカイ戦記 ( No.182 )
- 日時: 2016/09/29 23:48
- 名前: 彩都 (ID: w93.1umH)
そんな中、たった一人の少女は未だ眠り続けていた──いや、眠り続けていた、というより、『今も意識不明』のまま、と言った方が正しいか……少女は『心』の中で戦っていた、『もう一人の自分』と……
「オラオラァ!まだまだ足らねぇぞ!お前、弱くなったんじゃねぇか?」
そう言いながら闇の人格のユリーカは普通の人格のユリーカに言う、だが普通の人格のユリーカは怒りながら言う。
「私は弱くなっていない!まだまだ、戦えるんだ!コウ君に負けたのはアンタの所為だけど……私は私の力でアンタに勝ちたいんだよ!」
そう言いながら普通の人格のユリーカは闇の人格のユリーカの腹部に、『千闘型』で右手に『気』を集めて、思いっきり、殴った。
闇の人格のユリーカは一気に吹っ飛んで行き、壁にぶつかる。
「……カハッ!中々やるじゃないか……だけれど、段々と力が弱くなっている、つまり、もうすぐぶっ倒れる証拠だ──だから、私が勝つ可能性があるなぁ……私はまだまだ体力が有り余っている!この『心』の中での勝負、私が勝つ!」
闇の人格のユリーカはそう言いながら立ち上がる、まだまだ戦える雰囲気だった。
確かに、『千闘型』の『気』を使用した時、あまり力を感じなかった、だから奴の言い分も合っているかもしれない──そう思いながら、普通の人格のユリーカは考える、まだまだ戦わなければならない、だから……もう少し休憩する時間を増やさないと、だがそんな事は出来ない、何故なら、今のこの戦いは、『今後の私』の為の戦いだからだ、こんな所で休憩していて、負けてしまったら『自分』と言う『存在』は消えてしまう……そう、これは人格の勝負だ、普通の人格のユリーカが負けてしまったら、普通の人格のユリーカは消えてしまうのだ──!そんな事をさせない為にも、普通の人格のユリーカは闇の人格のユリーカに勝たなければならない!
「ハァ……ハァ、中々疲れが溜まってきちゃったなぁ……」
普通の人格のユリーカはそう言いながら、全身に『気』を纏って、防御を固める、そして闇の人格のユリーカが言う。
「おいおいおいおい……お前が使える『モノ』は私だって使えるんだぜ?私だって、『気』が使えるんだ、そんなガードをしていて、ガードを貫けばいいんだけどよう……」
そう言いながら闇の人格のユリーカは普通の人格のユリーカに近づいていく。
「あっさり倒すのも楽しくない」
そう言いながら闇の人格のユリーカは普通の人格のユリーカの顔面を思いっきり殴る、普通の人格のユリーカが闇の人格のユリーカを吹き飛ばした時よりもより遠くへ吹き飛んだ。
「くはっ!」
そう言いながら口から血を吐き出す普通の人格のユリーカ、完全に勝てる相手じゃない……もうダメだ、勝てない相手には諦めるしかない──すると何かが聞こえた、それはコウの声だった、『諦めるな!まだまだイケる!お前、『このセカイ最強の女 ユリーカ』ならイケる!』……何故かそう聞こえる、周りには、私と闇の人格の私のみ……何故聞こえたのかは分からないが、腹の底で何かを感じる、何だろう、これは……?
「……そうか、忘れていたけど、この感覚は……」
普通の人格のユリーカはそう言いながら立ち上がる、そして闇の人格のユリーカの前迄進み、言う。
「私は負けたくない、だから前へと進むんだ、それがどんな大きな障害だろうが、私はその障害を乗り越えて前へと進むんだ……!だから……だから!私は前へと進むんだ!」
そう言いながら『千闘型』の『気』を纏う普通の人格のユリーカ、そして普通の人格のユリーカは闇の人格のユリーカを殴る、それもストレートに。
右手が顔面に突き刺さる、そして闇の人格のユリーカは吹っ飛んでいく、だがそんな闇の人格のユリーカを普通の人格のユリーカは追いかけていき、もう一度殴って、動きを止める。
「どうだ?まだまだするか?」
そういう普通の人格のユリーカに闇の人格のユリーカは言う。
「まだまださ!」
闇の人格のユリーカがそう言って起き上がった瞬間、普通の人格のユリーカは、闇の人格のユリーカの顔面を殴って、馬乗りになって、顔面に何度も何度も『千闘型』の『気』を纏わせた右手と左手で殴る、を繰り返す、そしてボロボロになった闇の人格のユリーカを見て言う。
「まだ、続けるか?」
「……くそ、今日の所は勘弁してやる、だからまだまだ強くなれぶぎゃ」
闇の人格のユリーカが喋っている間に口に向かってもう一度右手で殴ってやる事にした、殴った後、闇の人格のユリーカは消えた──そして自分の右手を見ながら普通の人格のユリーカは思う、コウ君、有難う、そう思いながら強く自分の右手を握った──
「……あっ、ここは……?」
そう言いながら病院のベッドで寝ていたユリーカは目覚める、そして周りを確認し、カレンダーを確認する、今日は閉会式と表彰式だったのか、そして外を見る、外は暗い、完全に夜だった。
そういえば、優勝者に拍手とか、閉会式に出ておかないといけなかった筈……もう時間も遅いし、諦めよう、どうせコウ君が優勝したのだから、コウ君が帰る前にすれば良いか。
そう思いながら明るい闘技場を見ながらユリーカはベッドに寝転がる、次に起きるのは何時だろう?そう思いながらユリーカは睡魔に襲われる──
- Re: セカイ戦記 ( No.183 )
- 日時: 2016/10/03 21:48
- 名前: 彩都 (ID: kgjUD18D)
「もう泣くなよ……」
リクがそう言いながらモコにタオルを渡す、モコは涙、鼻水、色々な液体が顔から溢れていた。
「うぅっ、ゴメン……」
そう言いながらモコはタオルをティッシュ代わりにして、鼻水を出す。
完全に泣き止んだ所で、コウが言う。
「あっ、そうだ、モコ、お前に会わせたい仲間が居るんだ、モコが病院に居る間に仲間になった奴なんだが……」
コウはそう言いながら、Dの事を呼ぶ、するとDはコウに気づいて、近付く。
「どうしたんだコウ?」
Dがそう言いながらモコを見る、まさか、とDは思う。
「コウ、お前、まさか、この泣き虫少女が俺達の最後の仲間の一人って言いたいのか?」
Dがそう言うと、モコは反論する。
「あのねぇ、私は、リク、リーナちゃんの次に仲間になったんですけど?一応は先輩なんですよねぇ……」
「ほう、そうか、名を名乗っていなかったな、俺の名前は『ジェネレット・D』と呼ばれている、Dで良い、お前は、モコ、で良かったな?宜しく、俺が五人目の仲間だろうな」
「へぇ、貴方、面白い名前をしているわね、Dって」
「いや、これは渾名みたいな物だ、Dの名前が少し表に出せない名前でな……」
Dはそう言いながら頭を掻く。
「まぁ、宜しく、モコ」
「えぇ、D!」
そう言いながら二人は握手をする、その光景に観客は拍手の嵐が巻き起こる。
「さぁ、もうすぐ闘技場の閉会式も終わる、後は解散だ」
Dが言うと、コウが言う。
「へぇ、そうだったのか……さぁ、モコ、リクと一緒に控え室で待機してくれないか?俺はこの闘技場の優勝者だからもう少しいなきゃならない」
「あら?そうなの?だったら私は言われた通りに控え室で待機しているわ──コウ、この闘技場とやらが終わったら、優勝する迄の話を聞かせてもらうわよ?」
フフッ、とモコは笑いながらリーナとリク、Dと一緒に控え室へ向かう──
「えーえっとぉ……」
コウは今の状況を考える、完全に観客は驚いているだろう、仲間の出現があまりにも想定外だったからだ。
コウは司会者のマイクを奪い取って、マイクに声を吐き出す。
「あー、えっと、あの四人は俺の仲間、リーダーのトゥダ・リクに、妖精のリーナ・モコ、そして『魔法省直轄『確率のセカイ』担当魔法使い兼『確率のセカイ』≪ヤツラ≫駆逐隊副隊長』の、リヴェレット・モコ、そして、俺はただの≪ヤツラ≫を倒す仲間、そして五人目にジェネレット・D、の五人でチームを組んだ、チームの名前は無いけれど、俺等は一つの大きな『目標』があるんだ、それは『≪ヤツラ≫を全て倒す』事、たったそれだけだけど、お前等『戦闘のセカイ』の皆だって厭だろう?≪ヤツラ≫に仲間を食われるとかさぁ?だから俺達が倒す、もうすぐ俺はこのセカイを離れる、だから、この世界にいなくても、俺やリクの事を応援してくれ!そして、最後に一言……」
コウは、マイクを司会者に返して、大きく息を吸う、そして大声で言う。
「今年の闘技場の皆……有難う御座いました!」
コウはそう言って、大きくお辞儀をする、その行動に、観客は泣きながら立ち上がり、拍手をする、たった一人の拍手から、二人、三人、四人と伝播していく──最後には、全員の観客が涙しながら拍手をする。
「頑張れよー!」
「頑張って、≪ヤツラ≫を消せよー!」
色々な観客の声が聞こえる、完全に有難かった、まさかここ迄応援されるとは思っていなかったからだ。
「皆……有難う!」
コウは泣きながらお辞儀をしたまま拍手が終わるのを待つ──
「何とも感動する話でしたねぇ……ですが、闘技場も閉会式、表彰式ももう終わりなんです、皆様、今年の闘技場を観覧して頂き、誠に有難う御座います!それでは、闘技場……閉会です!今年も有難う御座いました!」
司会者がそう言うと、観客が段々と減っていく──コウは去っていく観客を見て、尻餅をついて、その場にへたり込む。
「お……終わった──大変だったなぁ」
コウがそう言うと、司会者が言う。
「優勝おめでとう御座います、コウ選手がこのセカイを離れてしまうのは悲しい事ですが、『≪ヤツラ≫を全部倒す』という大きな目標の為には仕方がありません──頑張って、≪ヤツラ≫を倒して下さいね、『戦闘のセカイ』の存在は貴方様の事を応援していますからね?」
司会者はそう言いながらコウを立ち上がらせる、そしてコウの背中を叩く。
「いったぁ!?」
「アッハッハッハ!こんな所で座っていては優勝者としての威厳が無いですよ、貴方が帰るのは、『仲間の胸』なんです、だからこんな所で休憩せずに仲間の所で休憩した方が疲れが取れますよ?」
「あぁ、そうか、何かすまん」
「良いんですよ、私は色々な闘技場の戦いを見てきました、感動、敗北、逆転勝利、その色々な事を見て、感じたんですよ、やっぱり、『仲間と一緒に居る方がその選手は輝いて見える』ってね……それでは、コウ選手、また会えたら、良いですね」
そう言いながら司会者は闘技場の機材の収納のを手伝いに向かう──そしてコウは一人呟く。
「『輝いて見える』、ね……俺はまだまだ輝いてないかもな──」
そう言いながらコウはリク達がいる控え室に向かう──コウは思う、闘技場では色々な思い出があった、その思い出一つ一つが輝かしい、その思い出一つ一つを忘れずに前に進んでいこう、そう思いながら一歩一歩を噛み締める──有難う闘技場、さようなら、闘技場──
- Re: セカイ戦記 ( No.184 )
- 日時: 2016/10/06 21:15
- 名前: 彩都 (ID: zT2VMAiJ)
…………、…………、…………、暖かい、それが今目を瞑っている自分の感想だった。
そんな自分こと、ショウ・コウは顔に当たっている柔らかいモノに包まれながら目覚める、コウはそんな柔らかいモノ等気にもせず、起き上がった。
何だ、自分はベッドの家で寝ていたのか、道理で自分の体温で暖かく、柔らかいベッドだったのか、そう思いながら胡坐を掻いて、欠伸をし、ベッドの周りを見る、すると布団の中に大きな膨らみがある事に気付く、自分と同じく寝ている人なのだろうか?
「おいおいおいおい……誰が寝ているんだよ、全く──」
コウはそう思いながらその布団を捲り上げた、そこに居たのは全身裸のモコだった。
「…………」
えっ?何でモコが裸で寝ているんだ?そんな感情が頭の中で回転する、どういう事!?俺昨日モコを襲ったのか!?こんな昨日今日で回復した女性を!?いやいや、そんな事は無い、だが何故裸なのか……
すると下迄捲って気付く、お尻に謎の番号が書いてあったのだ。
「えっ?番号?何でお尻なんかに……」
コウはそう思いながらお尻を触る、柔らかい、もちもちしている……ってそうじゃなくて、何で番号がお尻なんかに書かれてあるんだ?コウはそう思いながら布団でモコを隠す。
何で俺は裸のモコと寝ているんだ……?それだけが今のコウにとっての不思議な点だった──
「ふぁあ……良く寝たなぁ」
そう呟きながらリクは目覚めた、今居る場所は病院、そしてお金を支払った後だが、リクはまだ入ったばっかなので、安静にする様、言われている。
「全く……早く寝れば良いものの──」
リクはそう言いながらリーナの頭を撫でる。
リーナはうとうとして椅子に座りながら寝ていた、そんなリーナをリクは自分のベッドに寝かしつけた──
「色々な事があった、もうすぐこの『セカイ』を出なければならない──」
リクはそう呟きながら病院の屋根の上で一人ごちていた。
すると仮面の男──ブランドが現れる。
「おや?早いですねぇ」
そう言いながらブランドは欠伸をしながら仮面を外す。
「何だ、あんたか……何か有難う、俺やモコを助けてくれて──」
リクがそう言うと、ブランドは笑う。
「良いんですよ、私は医者なので──」
「そうか、医者か」
それならもっと他の存在も助けないとな、とリクは付け足して、呟く。
「色々な事があった、もうすぐ俺達は他の所へ向かう、何か言いたい事は無いか?」
リクが空を見ながら言うと、ブランドは言った。
「そうですねぇ──コウ選手の強さの秘密でしょうか?」
「コウの強さの秘密?何なんだ?」
リクがそう呟くとブランドは言った。
「そうですねぇ──『気』と言うモノがありまして、私はその『気』を使用する事が出来ます、そして私はコウ選手に対して、『気』を目覚めさせる特訓をしました、そしてコウ選手は物の見事に『気』を操れる様になったんです、どうです?リク選手も『気』に目覚めますか?」
ブランドがそう言うとリクは言う。
「……いいや、要らない、俺は『雷神愚』さえあれば大丈夫だ」
「……そうですか、今の所、『それ』を伝えるのは日に日に少なくなっているんですよ、だから今、この『セカイ』に存在する『気』を使える存在は、コウ選手にユリーカ、のみなんです、だからもっと『気』を使える存在が増えたら私は嬉しいです──」
ブランドがそう言うとリクは笑って言う。
「アッハッハッハッハ!何を言っているんだ、アンタは……あー、面白い面白い……いやいや、アンタだってまだまだ若いんだ、もっと色々なセカイに飛び出て、『気』って奴を広めたら良いじゃねぇか──」
そう言いながらリクはブランドの肩を叩く。
「まだまだ若い、だからもっと自分で出来る事を探せよ、俺だってまだ若い、何時≪ヤツラ≫を駆逐出来るか、自分でさえ分からない、だけども頑張って前に進んだら絶対駆逐する事は出来る、だから俺は前に進む、だからアンタも前に進めよ」
リクがそう言うと、ブランドは笑いながら言う。
「フッフフフ……!アハハハハハハハ!確かにそうですねぇ──私もまだまだ若いんですね──頑張って前に進んでやりますよ!では、何れ会えたら会う迄の話でもしましょう?」
「あぁ、色々な場所を冒険するからな、俺のチームの話は面白そうだぜ?」
リクとブランドはそう言って、手を組んだ──だがブランドはこの『セカイ』を出る気は無い、リクやコウの様な旅人が来るのを待って、『気』を伝授するだけだ──
「ん……んっ!」
喘ぎ声の様な声を出しながらモコは起きた。
そして周りを見る、すると隣のベッドでガタブルガタブル震えているコウを見つける、そして自分の格好を確認するモコ、あぁ、確かにこれは誤解される格好だわ、そう思いながら起き上がって、下着を着用して、コウに喋りかける。
「あのー、コウ?」
モコはコウに喋りかけるが、コウは震えていて、話にならない──完全に昨日考えた寝起きの裸ドッキリに驚いたのだろう──そう思いながらコウに呆れるモコ──コウの震えが止まるのを待つしかない──
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