複雑・ファジー小説
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- セカイ戦記
- 日時: 2016/05/17 18:57
- 名前: 彩都 (ID: lKhy8GBa)
ーーぼくは戦うーーこの汚れたセカイとーー
二作目の投稿です。
初めての方も知っている方も初めまして、彩都と申します。
気長に投稿します。
今回は歴史ファンタジー…かも…
という事で宜しく
登場人物
今作は先にキャラ紹介をさせていただきます。
主人公
トゥダ・リク 男
このセカイは名前に意味は無く、名字・名前や逆に名前・名字は無く、名字・名字、名前・名前となっている。
リクは名前・名前。
リーナ・ユリ 女
名前・名前。
妖精で回復の魔法を使う。
リクの仲間。
リヴェレット・モコ 女
名前・名前。
攻撃系の魔法を使う。
ユリは貧乳だが、モコは巨乳。
何時も箒に乗っている。
ショウ・コウ 男
名前・名前。
肉弾戦が得意な仲間。
魔法では倒せない存在には肉弾戦が良いとされている。
ジェネレッド・D 男
?・?
リクの仲間だが何者かは知らない。
敵かもしれない。
Dは物語の中心に近い。
サルウ°ァ・ティル 女
名前・名前。
名前の言い方は秘密。
大きな剣、真剣簪(かんざし)を使う。
大きさは約三メートル。
サワラビ・ユウ
名字・名前。
遙か遠く、キョクトウのニホンの人間。
彼も何者かは分かってない。
何時も一人で行動している。
薙刀の師範代を務めている。
μ
記号。
名前を持たず、施設で使われていた記号を使っている。
戦闘力は圧倒的に強いが、カロリーが切れるとすぐ戦闘不能になる。
白いジャージに白い肌、髪は無く、オールバックの様な角を生やしている。
用語解説
魔法
魔法は体内に眠る魔力を燃焼させて、魔法を扱う。
キンキなる魔法も存在する。
キンキなる魔法は使うと死んだり、植物人間になったりする。
存在
セカイ戦記における敵。
魔法で倒せる奴や肉弾戦でしか倒せない者もいる。
肉体の一部分が膨らんでいたりと『異形』の存在。
ゾンビの様に意志は持たず、人間を襲う。
セカイ
混沌としている。
その混沌のせいで存在が出来たと言われている。
舞台的に言えば、『北斗の拳』の世紀末ワールドに近いです。
存在が色んな所でばっこしている。
妖精
見える者もいれば見えない者もいる。
リク達のメンバーは見える奴が多い。
見えない者は眼鏡を使ったりする。
だが、眼鏡も法外な値段が多い。
傷の手当や回復が得意。
回復は魔法に当たるので、妖精は無意識に魔法を使っている事になる。
『リク…貴方は希望の仔…貴方は奇跡の仔…貴方は私と**の仔…お母さんが居なくても頑張るのよ…』
「お母さん!!」
そう言って、母さんは燃え盛るセカイから、燃えた。
跡形もなく、消えた。
セカイ戦記 序章 、『運命』の仔
俺はトゥダ・リク。
男、十六歳。
《ヤツラ》を始末する者。
《ヤツラ》とは、前々からこのセカイに現れた敵だ。
コイツ等のせいで俺は母を亡くした。
俺はコイツ等を駆逐する為に仲間を探している。
俺は仲間探しの為に故郷を捨てた。
そして俺は前へ一歩、踏み出した。
少し歩いて着いたのは、妖精の世界、フェアリアだ。
そこで俺は水浴びをしているビキニの女性を見つけた。
「おーい!妖精王に会いたい!道案内してくれ!」
ビキニの女性は羽を生やしてこちらに来た。
どうやら妖精らしいが、背は俺の胴体位だろう。
「貴方、妖精王に会いたいの?今は会えないわ、会うの止めたら?」
「俺は《ヤツラ》を駆逐する為に妖精王に力を借りに来たんだ、止める事は出来ない」
「分かったわ、じゃあ貴方の仲間になるから会うのは止めてくれない?回復も出来るから旅には最適よ」
「良いのか?」
「良いわよ、私の名前はリーナ・ユリ、宜しく」
「俺はリク、宜しく」
こうして、人間、リクと妖精、リーナの出会いだった。
「なぁ、リーナ、この水は人間でも飲めるのか?」
そう言って、リーナが浸かっていた水を一掬い、口に近づける。
「ダメッ!!!!!」
リーナの止めは既に遅し、もう口に含んで、喉を鳴らした後だった。
「ん?どうした?リーナの汗が入っているから、飲むなってか?大丈夫だろ…」
リーナは言う。
「いや、そうじゃなくて…人間は此処の水飲むと、人間には毒だからって…」
そう言うのと同じくして、リクは気絶する。
「リクッ!?」
リーナはビキニのまま、、リクを長老の所へ連れていった。
「んー、ユリ…」
長老は重い口を開いた。
・・・・・・・・・・・・
「こやつには毒その物が無い…これはどういう事じゃ?」
「えっ…?」
リーナは驚いた。
人間で泉の水を飲んだのは大抵、必ず死ぬ、最悪死ななくても毒の後遺症が残るのに…。
リーナにとって、この事は不思議で不思議で意味が分からなかった。
すると、リクが目覚めた。
「う…うーん…此処は…何処だ…?」
リクはすぐさま、リーナを見つけた。
「リーナ!此処は何処だ!?俺は何故此処に!?」
リクは慌てて周りを見やる。
「落ち着くのじゃ、少年」
と、長老が止める。
長老は、リクが倒れて此処に来た事、此処は妖精の村と長老である事を話した。
「全く信じられん話だが、俺が記憶を覚えていないんだ、リーナ有難う」
「良いよ、リクって見た目に反して軽いんだもん」
そういうリーナに驚くリク。
「お前さん知らんのか?妖精は小柄だが怪力だぞ?」
その事を聞いて驚く。
妖精は力が凄いんだ…。
リクは新たに情報を頭に叩き込んで、立ち上がる。
「良し、行くか」
長老はリクがすぐ立ち上がった事と同時に驚くが、どこかへ行く事にも驚く。
「待て、お前さん、今から何処へ行くのじゃ?」
長老が聞くと、すぐさま言った。
「隣町だよ」
「隣町には《ヤツラ》が要るのじゃぞ!!」
長老は止める。
それに対しリクは。
「大丈夫だよ、そいつ等は始末屋であるこの俺に任せな!
」
そう言う台詞に驚く長老。
まさか、《ヤツラ》を倒す力を持っているのか…。
そう思っていると、二人は出発していた。
長老の声は空しくも聞こえなくなった。
こうして、傷が回復したリクとリーナは旅を開始するのだった。
次の町は何処へ行くのか…それは誰も分からない…
序章終了 第一章へ続く…
セカイ戦記 第一章 運命の仔の戦闘
妖精の世界、フェアリアの隣、戦争の世界、バトランゲージは存続の危機に瀕していた。
バトル王宮最上階国王の部屋。
「ひいぃぃ!!まっ待て!話せば分かる!金ならたんまり有る!だから見逃してくれぇ!」
「…………」
バトランゲージ国王、マイルは謎の生命体と話していた。
生命体は体を包帯で巻かれている者やジリジリと追い詰める者も居た。
ただ、生命体には共通点が幾らか有った。
一つ目は全員、肌が腐敗した色になっていた、具体的に灰色。
二つ目は口を大きく広げ、涎を垂らしている事。
そして三つ目は…
喋らない事だ…
何故喋らないのか、各国で議論されるが、喉が使い物にならないが妥当とされてきた。
生命体の過去の姿は、人間だった。
数十年、数百年経っても、この生命体は存在してきた。
そして生命体はゾンビの様に感染する。
今もそんな生命体から避、難する人間の中に反旗を翻す存在も居た。
その名は『退治者』と呼ばれる事になった。
その人物は生命体を倒す程の力を持っていた。
そんなリクも『退治者』の一人だ。
そして『退治者』達は、生命体に名を付ける事にしたのだ。
その名は《ヤツラ》となったのだ。
※小説のレスを消さないで下さい。
消しても無駄なので。
何か気に食わないなら、書き込めば良いじゃないですか、何でそんな事が出来ないんですか?
他人様の小説を消して、ナニが満足ですか?
彩都の小説のレスを消す事に何の意味があるんですか?
出来ればそれを書き込めば、彩都も納得します、なので、消さないで下さい。
困るのはこの小説を読む読者様なので。
コピペしていますから、消しても無駄ですよ?
- Re: セカイ戦記 ( No.231 )
- 日時: 2017/03/20 21:54
- 名前: 彩都 (ID: ???)
「ほんと、アンタはからかいがいがあるわぁ」
モコはそう言ってDの背中に自分の胸を押し付ける、押し付ける、その度にDは顔が赤くなる。
「あれれぇ?何で顔が赤いんですかぁ?」
モコはそう言って月明かりでDの顔を確認する、Dの顔は何かに耐える様な顔をしており、悪戯心を擽(くすぐ)られる様な顔だった。
「ハァ……ハァ……もう、いい加減にしろよぉ……」
今にも泣きそうな声でDはモコに言う、だがモコは逆にDの体に馬乗りになって、自分の唇に指を這わせた。
「あら?それは無理な相談ね、だってもっとからかわせてもらうわよ?アンタの理性が吹っ飛ぶ様なからかい、をね?」
モコがそう言うと、Dは起き上がって、モコの肩を掴み、逆に押し倒す、Dはモコのモコの腰の上に座って、右手で『龍神愚スクリュー』を放つ準備をしていた。
「おい?いい加減にしろよ?次、こんな真似をしたら『龍神愚スクリュー』をお前の胴体にぶつけるからな?」
「…………」
Dの言葉に対し、モコは不思議そうな声でDに問う。
「ねぇ、今さっき『龍神愚』って言ったよね?もしかしてリクの『雷神愚』と何か関わりがある?」
「……はぁ?」
いきなりの問いにDは少し呆れてしまった、そしてDは顎に手を当てながら静かに考える。
……そもそも考えた事が無かった、『龍神愚スクリュー』を習った時から『龍神愚スクリュー』と名が付いていたので、あまり気にも留めなかったが、だが今それを考えてどうする?今の状況が変わる訳でもないし、まだからかいは続いている、そのからかいが終わる迄この話は忘れる事にしよう、と考えるD、Dはそれをすぐに忘れ、話を再開させる。
「……いや、今はその話は止めにしよう、俺はその前にこのからかいを止めて、早く寝る事にしたいのだが?もしもまだ俺をからかう、と言うのなら……今から自分の部屋に戻って一人で寝るが?お前も一人で寝ろ、いいなぁ?」
Dがそう言うと、モコはニヤニヤしながらDに言う。
「ねぇ?そう言っても本当はこう言うからかいが嬉しいんじゃないの?」
「ねぇ、何処が『嬉しい』、と言った?俺は鬱陶しい、邪魔、と言っているのだが?お前は少しは人の話を聞いて行動した方が良いんじゃないか?いや、もうコイツにそんな事を言っても無駄か……」
Dはそう言って、はぁ、と溜息を吐いた後、モコの隣に寝転がる、モコを背に、Dは静かに言う。
「おら、今は許してやるから、早く寝ろ、次からからかったら許さないし、暴力を振るう事も考えている、いいな?早く寝ろ」
Dの言葉を聞いて、モコは『もう少しからかいたいけど、流石に痛いのはやだなぁ』と思いながら目を閉じる、Dは静かに深呼吸をしながら振り向いて、モコの寝顔を見つめる、そして溜息を吐いて、Dは呟く。
「やっぱり一緒に寝る、という選択をしなかったらよかったぜ……」
Dはそう呟いた後、目を閉じ、静かに寝息を立て、睡魔に襲われる──
「ふあぁ……良く寝たぜ、時間は……何だ、朝の七時か」
Dが病室のベッドから目覚めて、壁に掛かっている時計を確認し、時間を把握する、そして隣を見ると、ほんのりとした温もりがあったが、其処には何も無かった、Dは『モコが起きたのか』と判断して、目を擦って、起き上がる、そして欠伸をし、頭をブンブンと振って、脳と眼を覚醒させる。
「ふぅ、何とか目が覚めたな、っていうか何処に行ったんだ、モコは?」
Dがそう呟いて周りを確認する、だがモコの雰囲気もオーラも何も感じない、もしかして、外に行って外食でもしているのか?と思ったが、急にモコのドアが開き、Dは驚く、何故なら『女性の部屋に男性が寝ている』のだ、騒ぎにならない訳が無いのだ、もしも入ってきた人物がモコ以外の存在なら……と思うと恐怖しかない、Dは恐る恐る背後のドアを振り向いて確認する、振り向いて確認すると、其処には湯気が出ているカップを両手に持ったモコが立っていた、モコは不思議そうにDを見ながら言う。
「ど、どうしたの?」
「……いや、何でもない、気にするな」
「あらそう?あぁ、コーヒー作ったけど、飲む?」
「ふむ、頂こうか?」
「あいよぉ」
Dの言葉を聞いて、モコはDにカップを渡す、するとモコがDに付け加える。
「コーヒー、ブラックだけど、甘いのとかミルク入れたりとかしないの?」
「ん?コーヒーはブラック派だ、ミルクも砂糖も入れないが?」
「あらそうなの?それなら用意したミルクも砂糖も私が使うわね」
Dはそう言ってモコの手からカップを受け取り、ゆっくりと飲む、ふむ、矢張りコーヒーは美味いな、と心の中で呟く。
「へぇ、熱いの大丈夫なんだぁ?」
熱々のコーヒーを飲むDに対して、モコが言葉を発す、モコの言葉にDは素っ気無い態度で返答する。
「まぁな、熱い物は前から好きだしな──流石に夏とかの熱い時は冷たい物が好きになるけどな」
「へぇ、成程……」
Dの言葉に納得するモコ、二人はのんびりと朝のコーヒーを嗜む──コウの体が何時治るかはDにもモコにも分からない──
- Re: セカイ戦記 ( No.232 )
- 日時: 2017/03/23 22:12
- 名前: 彩都 (ID: 4IM7Z4vJ)
「……何だ、もう朝か」
リクはそう言って目覚める、起き上がって、隣を見る、隣はリーナがすやすやと寝ているので、起こさない様にゆっくりと布団から出、病室を出る。
「それにしてもコウの腕が治らない限り前に進めないのはもどかしい……まぁ、仕方無いよなぁ」
リクは独り言を言って、トイレに向かう、そしてトイレを済ませた後、朝食を摂る為に、外へと向かう。
「今日は何を食べようか?と言っても食うモンは結構決まっていたり……でも今日は他の料理を食べて見たいなぁ、さて、どうするか……?面倒だけど、他の料理を食べてみるか……」
リクは欠伸をしながら、他の料理を食べる、に決定して、料理屋に向かう。
「うーん、何処の料理屋が良いだろう?これならユリーカ、Dに話を聞いとけば良かったなぁ、今更後悔、後悔先に立たずだけど……」
リクは一人で呟いて虚しく感じる、まぁ、笑ってくれる存在等、自分の近くに居ないからだ。
そして目の前に巨大な料理屋を見つける、周りを探してもこの巨大な料理屋より大きな料理屋は無いので、目の前の巨大な料理屋で食べるしか無いな、と考え、そのお店に入店する。
「いらっしゃいませー」
「一名だ、何処か良い席は無いかな?」
リクがそう言うと店員は『此方はどうでしょう?』と言い、席を手で案内する、その場所はカウンターに近い席だった。
「有難う、注文はメニューを見てから決める事にするから注文する時間は少し遅れるかもしれない」
リクは席を見て、店員にそう告げて、その席に座る。
「ふむ、何を食べようかなぁ?別段食べたい物は無いが、とりあえず朝だし、ボリュームがあるのが良いなぁ……」
リクはそう呟いてメニュー表と睨めっこする、睨めっこしてもメニュー表は笑わないが。
「うーん……とりあえず、名前も見た目も知らないから、主はこれにしようかな?ドリンクは適当にっと……他に何を頼もう?あぁ、これでいっか」
リクはそう言って店員を右手を上げて呼ぶ、そしてメニュー表の料理を指で指しながら注文する。
「すいませぇん、この『デギッゴ』と『ファルラネ』、ドリンクに『メメットス』を一つずつ下さい」
「はぁい、分かりましたぁ」
店員はそう言って、料理を作っている男性に自分が注文した料理名を述べる、ふむ、この三つの料理は一体どんな物なのだろう?リクはそう思いながら欠伸をする──
『デギッゴ』、それは今で言うチーズリゾットの様な物だ、炒めたミンチ肉をデミグラスソースで絡めて合わせ、それを温めて、融けたチーズを乗せたリゾットの上にかけ、食べる料理だ、『ファルラネ』は今で言う炒飯(チャーハン)の様な物だ、今で言う炒飯と『ファルラネ』は少し違う、何故なら、炒飯は油を使用して、ご飯を炒めるのに対し、『ファルラネ』はバターを使用して、ご飯を炒めているのだ、更に『ファルラネ』はバターを使用して、炒めたご飯の上に塩をかけて味付けをしているのだ、なので『ファルラネ』は今の炒飯に近くて少し遠い親戚の様な物なのだ、そして最後にドリンクの『メメットス』、『メメットス』は今で言うメロンソーダの様な物だ、だが、今で言うメロンソーダと『メメットス』が違う、今のメロンソーダは綺麗な緑色の着色をした飲み物だ、だが『メメットス』は無色透明の飲み物だ、炭酸、香料が入っているが、見た目は炭酸水に見えるのが『メメットス』だ、今の人間が『メメットス』を飲んだら、絶対驚くだろう。
リクは料理を目の前に運ばれて、驚いている。
「……『ファルラネ』、初めて見たが、中々美味しそうな匂いと雰囲気を醸し出している、『デギッゴ』もとても美味しそうだ、多分、これをメインにした方が良いだろう、お次は『メメットス』だ、これも少し飲んだら、炭酸が効いていて、美味しいな、今回の選択は正解に近いな」
リクはそう呟いて、『デギッゴ』から食べ始める、何だこの料理は!?チーズとご飯がとても絡んで、その次に(デミグラス)ソースと肉の絡みがチーズとご飯の美味しさを際立てている、まるで山の上で食べる料理みたいな感覚がする……!リクはそう思いながら『デギッゴ』の味に感動する、次に『ファルラネ』を食べてみる事にする。
今度はどんな味だろう?少しドキドキしながらリクは『ファルラネ』を一口、口の中に入れる、……!?その時リクに感じたのは、『味覚の大爆発』だった、ご飯、バター、塩、たった三つの力が合わさっただけでここ迄美味しくなるのか!?とリクは驚いていた、そして何時の間にか、二口目、三口目、と匙を持った手が勝手に『ファルラネ』を口に運んでいたのだ、まさか?と思っていたが、『デギッゴ』より、『食べた見た目が違う』のだ、『デギッゴ』はまだ一口と判断出来る量掬われているが、『ファルラネ』だけは、二口以上掬われているのだ、流石に均等に食べていたリクだって驚いていた。
「な、中々美味しい料理じゃないかぁ……『メメットス』も美味しいし……今回の選択は正解だった様だな」
リクはそう呟いて、『デギッゴ』、『ファルラネ』を食べていく、とても美味いなぁ、リクはそう思いながら『デギッゴ』、『ファルラネ』を完食した──
- Re: セカイ戦記 ( No.233 )
- 日時: 2017/03/27 21:31
- 名前: 彩都 (ID: Fm9yu0yh)
「朝ご飯は完食した、少しは動こう」
リクはそう言って、料理屋を出て、少し歩く事にした、それにしても『闘技場』での戦いであまりこのセカイの事を確認していなかったから、今の探索は良いかもしれない、そう思いながらリクは前に進む──
「ふむ、良い景色だな、外のセカイも確認出来、更にこのセカイの事も確認出来る、中々良い場所じゃないか?」
リクはそう言って、遥か上空から、外のセカイと『戦闘のセカイ』を見ていた、こんなにも綺麗な景色が見れるなんて……ここのセカイの存在は羨ましいな、リクは心の奥底でそう思いながらリーナを起こす事を考える。
それにしてもリーナは起きているだろうか?もしくは寝ているだろうか?寝ているのなら起こさなければ、リクは少し溜息を吐きながらゆっくりと降りて行く──リクが来た場所、それはリーナとユリーカが『景色が綺麗な場所だ』、と言って、来ていた場所だった──
「それにしても何でこんなにこのセカイは賑やかなんだろう?『闘技場』以外でもこんなに賑やかなんて……珍しいぜ、毎日がお祭騒ぎってか?」
リクはそう言って、周りをきょろきょろ見回す、皆酒を飲んでいたり、罵り合いながら物を売ったり買ったり……とても賑やかなセカイだ、とリクは思う。
でも何でこんなに賑やかかはリクには分からない、どうしてだろう?一人一人に楽しい出来事が同じ一日の中で起きたからだろうか?それが毎日毎日起きている、と言う事なのだろうか?リクはそう思いながら自分が寝泊りしていた病院の前に着く。
「よし、リーナを起こして、朝飯でも奢ろう……ってか、妖精って小食だっけ?大食だっけ?あまりリーナの食べている姿を見た事が無いから分からんが……基本的に俺達と同じ量食べている気がするけど、まぁ、本人の選んだ量で決めるか」
リクはそう呟きながら、病院の入り口に手をかけた、そして引く、すると目の前に寝転がっているDが居た、Dの足元には『ウヘヘヘヘヘヘ……』と気持ち悪い笑い声を出すモコが居る、リクはモコを見て、『森の奥でこんな笑い声を出しながら魔法の研究をしているお婆さん』を思いつく。
「……お前等、何をしているんだ?」
リクは必死に言葉を考え、二人に言う、するとすぐさまDがリクに言う。
「助けてくれ!この女に襲われているんだ、俺は!だから助けてくれ!」
「……はぁ?」
Dの言葉を聞いて、不思議がるリク、リクはDから少し話を聞く事にした。
「一体どうしたんだよ、D?何かあったのか?何があって、モコに襲われているんだよ?」
「あぁ!?そうだなぁ、昨日は昨日で胸を背中に押し付けられてセクハラされて……今日は今日で、コーヒー飲んだ後、セクハラされて……コイツにはセクハラしかされてねぇんだよ!いい加減止めさせてくれ!だから助けてくれリク!俺の力じゃあコイツを傷つけちまう、だからお前みたいに力が弱い奴がコイツを殴るか何かして止めてくれ!」
Dの言葉を聞いて、リクは呆れながら言う。
「つ、つまり、『セクハラされているから、セクハラを止めてくれ』、と?」
「そうだ!そう言う事だ!だから止めてくれ!」
リクの言葉を聞いて、Dは首を縦に思いっきり振る、Dの行動にリクは呆れながらモコの手をDから離す。
「何をするのよリク君!私はDの本性を明かすべく……!」
「Dだって困ってんだから止めてやれよ……お前だって俺に毎日胸揉まれたら厭だろう?」
リクが例え話を出して説明しようとするが、モコは真顔で返事する。
「別に厭じゃないけど?」
「……そ、そっか、じゃあもしも≪ヤツラ≫がお前の胸を毎日揉んできたら厭だろう?」
リクは真顔の返答に少し焦りながら他の例えを出して、説明する、すると物凄く厭な顔をしてモコは返答する。
「それはとっても厭!何その悪夢は!絶対と言っていい程厭だな!」
「だろう?今のDは≪ヤツラ≫に襲われているモコみたいな、そう言う状況なのさ、自分がして、厭だ、と思われる行動は辞めておいた方が良いぜ?」
リクがそう言うと、モコは静かに反論する。
「だけど、気になる者は気になるんだもん!だから私は魔法使いとして、魔女として、Dの事をより深く知りたいの!」
「それをセクハラ以外でするならまだしも、胸を押し付けたりするからセクハラと言って、俺が逃げたくなるんだけどなぁ!」
モコの言葉に言い返すD、Dは仕方なく、溜息を吐いてモコに言う。
「お前、昨日言っただろ、『セクハラしたら問答無用で殴る』って?」
「あぁ、それ?それってよくよく考えたら、『治癒魔法で回復出来るじゃん?』って思って、殴られてもすぐ痛みも傷も回復出来るし、魔法の詠唱の特訓にもなるから、一石二鳥だと思って、受けようかと思って」
モコがそう言うとDが物凄く引いた顔でモコを見ながら言う。
「おい……コイツ、マゾじゃねぇの?いや、絶対マゾじゃね?」
「マゾじゃないわ!研究者と言いなさい!」
モコとDの会話を聞いていて、リクは呆れる。
「……まぁ、Dからモコを離せただけ、まだ良いか、さて、俺はリーナを起こさないとな」
リクはそう一人ごちて、Dとモコの居る場所を離れ、リクが寝ている寝室へと向かう、リクはリーナを起こす為に、前に進む──
- Re: セカイ戦記 ( No.234 )
- 日時: 2017/03/30 21:11
- 名前: 彩都 (ID: 7hcYnd26)
「それにしてもまだ朝早いんだなぁ、驚きだぜ」
リクはそう言って、リーナが寝ている病室の前に立つ、そして深呼吸をして、戸を開ける。
すると着衣が乱れたリーナが其処には存在していた、服は捲れ、腹とパンツが見えている、これが妖精だ、と言われると、何とも人間臭い妖精だ、とか、これは妖精じゃなくて人間だ、とか言われそうだけど……リクはそう思いながら服を正し、パンツを捲り直して隠す。
「ふぅ、これで起こせるな……おーい、リーナー?起きろー!」
リクは眠気覚ましの『雷神愚』を右手に溜めて、右手の人差し指でリーナの頬に触れる、するとリーナは体を震えさせて、飛び上がって目覚める。
「ぎゃあ!?」
「あっ、起きた、お早う」
「お早うじゃない!天の方にお早うしかけたわ!流石に『雷神愚』の雷で起こさないでよ!?髪だってクルクルしちゃうし、何より体が焦げるかもしれないし!」
「大丈夫大丈夫、結構弱めにやったし」
「そう言う話じゃない!」
『雷神愚』の雷で起こした事に怒るリーナ、リクは乾いた笑いでリーナを落ち着かせる。
「まぁまぁ、起きたんだし、さっさと飯を食おうぜ?俺はもう食べたけど」
「えぇ!?……もう朝か、確かにもう朝ご飯だねぇ」
「だろう?だから起こしに来たんだよ、さっさと飯を食って、コウの事を待とうぜ?」
リクの言葉でリーナは朝だ、と判断する、そしてリーナは髪を櫛で梳いて、外に出る準備をする。
「よし、何とか髪も梳いたし、さぁ、外に行ってご飯を食べようか」
「やっとか……そうだな、さっさと行って、さっさと食べてさっさと帰ろう」
リクはリーナの言葉を聞いて、言い返す、そして二人は一緒に病室を出る──
「えっ?何これ?」
リーナはそう言ってDとモコを見つめる、Dは大の字で手足を魔法の縄で縛られており、壁に貼られている。
モコは汗を掻きながら肩で呼吸していた、この状況、たった数分で何が起きたというのだ?とリクはそう思いながら冷や汗を掻いて呆れる、そしてリクはこの状況を二人に聞く。
「あ……えっと、何の状況だ?D、話をどうぞ」
「『覚醒』の話をしたら解剖させられそうになっている」
「凄く簡易な説明だな、それではモコ、話をどうぞ」
「Dと同じく」
「あっ、そうですか……」
Dの話を聞いて、そういや『覚醒』してたな、『闘技場』の時、と思いながら、緑色の龍の鱗に包まれしDを思い出すリク、そしてモコに聞くとDと同じ、と言われて、一緒か、と判断するリク。
「程々にしておけよ、モコ?」
「あいあいさー!」
「えっ?ちょっと待って?俺に慈悲は無いのか、お前等?おい、リク?リーナ?おい?おいぃ!?ちょっと待て!巫山戯るな!おい!待て!待ってくれ!俺はもうコイツと関わり……ぎゃー!」
背後の方でDの断末魔を聞きながらリクとリーナは朝ご飯を食べる為に前に進む、すまんD、俺ではお前を救う事が出来ない、すまない……と、リクはそう思いながら左の拳を心臓付近に当てる。
ごめん、D……私はお腹が減っているから無視するね、モコ、あまり激しい事、しちゃダメだからね?Dだって生き物、扱っていたら何れ壊れるから……と、リーナは壊さない様に扱え、と思いながら右手を腹部に当て、腹部を摩る──
「それじゃあ、料理屋に来たから、何でも好きな物を頼め」
リクとリーナは料理屋に来て、椅子に座ってからリクはリーナに言う、リーナは『うん、分かった』とメニュー表を見ながら呟く。
「ふぅむ、中々美味しそうな物が……これも良いなぁ」
「ふぅん?早く頼んでおいた方が良いぜ?腹の虫がこの『セカイ』の存在に聞かれたくなかったら、だが?」
リクはそう言ってリーナの事を少し急かす、リーナは『あれも良いし、これも良いしぃ……うーん、悩むなぁ』と呟きながらメニュー表と睨めっこする。
「…………」
リクは静かに店員から提供された水を手に取り、のんびりと飲む、ん?何だこの水?初めて飲んだが、案外美味しいな、とリクは思う。
「……お代わりするか」
リクはそう言って席を立つ、そしてウォーターサーバーを探し、見つけて、右手のコップの中に水を注ぎ、飲む、ふむ、美味しい水だ、何度でもお代わりしたくなる、リクはそう思い、合計三杯目の水のお代わりを入れて、リーナの居る席に戻る。
「ん?もう決まったか?」
リクがリーナに聞くと、リーナは静かに頷く、それは良かった、後は注文して、食べて帰るだけだな、と思いながらリクは言う。
「それじゃあ注文しようか?」
「うん」
リーナの言葉を聞いて、リクは店員を呼ぶ、するとものの数秒で店員が現れ、『ご注文は何でしょうか?』と二人に聞く。
「俺は良い、彼女の注文を聞いてくれ」
「畏まりました、注文は何でしょうか?」
「んーとねぇ、これとこれとこれ!」
店員に向かって、メニュー表のメニューを指で指して注文する、店員は手に持ったメモ帳に記入して、頷いていく。
「畏まりました、他にご注文は無いですか?」
「無いでーす!」
「畏まりました、それでは料理が出来る迄、少々お待ち下さい」
店員はそう言って、メモを厨房に持っていく、リクは料理が出来る迄少々の辛抱か、と思いながら虚空を見つめ、リーナは料理が出来る迄ウキウキしていた、料理が運ばれてくるのは何時になるのか分からない──
- Re: セカイ戦記 ( No.235 )
- 日時: 2017/05/13 21:16
- 名前: 彩都 (ID: J1W6A8bP)
「ふむ、待つのは少し面倒だな」
リクはそう言って、のんびりと水を飲む、するとリーナがリクに言う。
「まぁまぁ、料理が出来るのに時間が掛かるんだから仕方無いよ……」
「いや、それもそうなんだけどさ?もう少し早く出来たらなぁって……待つ時間が退屈なんだよなぁ」
「うーん、確かにそうだけどさ……あっ、運ばれてきたよ!案外速かったね!」
リクとリーナの会話の中を裂く様に料理が運ばれてくる、リーナは熱々の料理にふーふーと口から息を吹いて冷ましてから食べ始まる。
「うぅーん!何コレ、美味しい!」
リーナはそう言って運ばれて来た料理を食べ始める、リクは料理を食べるリーナを見ながら思う。
結構食べるなぁ、それにしても妖精と俺達の食べる量は一緒なのか、それとも多いのか、もしくは少ないのか?それが分かる瞬間だな……ってその前に食べる料理が運ばれているのだ、その量で判断出来るか、リクはそう思い、頭を抱えながら呆れる。
「一皿目完食!」
リクが頭を抱えた時だった、リーナはそう言って二皿目に手をつける、……妖精は食べるスピードがあるのか?リクはそう思いながら溜息を吐く。
リーナは二皿目も順調に食べていく、リクは『Dはどうなったかな?』と思いながら、冷や汗を掻く、モコは流石にDを弄り過ぎないと思うけど……少し不安だな、リクはそう思いながら内心モコに心配していた、すると二皿目も完食するリーナ、次は最後の三皿目だ。
「案外食べるな……まぁ、俺もその量だけ食べたけど」
「へぇ、リクも結構食べるんだね、驚きだね」
「そうか?普通だとは思うけどね?」
リクが声を出すとリーナはリクの言葉に返答する、返答されたリーナの言葉に対し、リクは静かに返答する。
そしてリーナが食べていき、三皿目も完食する、リーナはお腹を押さえながらげっぷをする。
「ふぅ、満足満足……!さぁ、病院に戻ってコウと会話しよう!」
「そうか、もう満足したか、後は会計だな」
リクはリーナの言葉を聞いて、立ち上がって、会計を済ませる為にカウンターに向かう、リーナは欠伸をしながらその席から立ち上がって店を出る。
「おいおい、先に行くなよぉ?」
リクはリーナにそう言って、リーナの動きを止めさせる。
「はいはーい!」
リーナはそう言って、料理屋の前で立ち止まる。
「あっ、会計御願いします」
リクはそう言って伝票を店員に渡して会計をする。
「有難う御座いましたぁ!」
店員の言葉を聞いて、リクは店から離れる、よし、これで会計も済ませたし、後は帰るだけ、リクはそう思いながらリーナと合流する。
「さぁ、コウの所に行こうか?」
「うん!」
リクの言葉に強く頷くリーナ、リーナとリクは一緒にコウの居る病院へと一緒に向かう──
「…………」
リクは玄関前に居るDとモコの惨劇を見て絶句している、それもその筈、手足を縛られたDが青白くなっているからだ、リクはDの頬を突付いて生死確認をする、一応温かいので生きているな、何とも心臓に悪い姿だ、リクはそう思いながらけらけら笑っているモコに話を聞く。
「あのぉ……モコさん?この惨劇は一体何なのでしょう?」
「あっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっ……ん?惨劇?違うわよ、Dに注射器打ったら気絶しただけよ、あっひゃっひゃっひゃっひゃっひゃっ!それにしても注射器で血を抜いただけで気絶なんて何とも面白いわぁ!」
「……俺はモコさんが怖いです」
リクは静かに言って、頭を抱えながら溜息を吐く、リーナはモコから注射器を奪い、血をDに戻している。
「Dー!大丈夫かー!?」
「……あっ、天国の知り合いが呼んでる、行かなきゃ……」
「その友達の呼びかけに応えちゃダメー!!もう戻って来れなくなるー!」
Dの言葉に対し、リーナがツッコミを入れる、リクは『本当に大丈夫か?』と内心心配していた。
「……モコ、もう少しDに優しくしてやれ、本当に死ぬかもしれん」
「大丈夫よ、アイツはそう簡単に死なないわ、そこ迄私だって鬼じゃない」
「今の惨状で鬼じゃねぇか」
「これ位習っていた場所では普通だったわ」
「……狂ってやがるぜ、その場所は……」
モコの言葉にリクは血の気が引いて、体ごとモコから引いてしまう、モコは不思議そうにリクを見る。
「まぁまぁ、安心しなさいよ、これ位で止めるし」
「果たして本当に止めるかはモコの心の中の善悪次第……」
「アンタ、私だって流石に止めるわよ……そこ迄感情と心が無い訳じゃないし」
リクの言葉にモコは呆れてしまう、そしてリクはモコに言う。
「まぁ、こっちも冗談だが……俺とリーナは今からコウに会って来るから、Dが目覚めたらそう言ってくれ」
「えぇ、良いわよ、コウ君が起きているかは分からないけどね」
「起きてるだろ、もう朝だし」
リクがそう言うとモコが言う、確かにもう朝なので、起きている可能性は高いか、とモコは判断する。
「それもそうね」
「それじゃあ、そう言う事で……おーい、リーナぁ?コウに会いに行こうぜぇ?」
リクがモコに言った後、倒れているDを介抱しているリーナに話しかける、リーナは『うん、分かったー!』と言って、Dから離れる、そしてリクとリーナのコンビはコウの病室に向かう、コウが起きているかはリク、リーナには分からない──
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