複雑・ファジー小説

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セカイ戦記
日時: 2016/05/17 18:57
名前: 彩都 (ID: lKhy8GBa)

ーーぼくは戦うーーこの汚れたセカイとーー

二作目の投稿です。
初めての方も知っている方も初めまして、彩都と申します。
気長に投稿します。
今回は歴史ファンタジー…かも…
という事で宜しく

登場人物
今作は先にキャラ紹介をさせていただきます。
主人公
トゥダ・リク 男
このセカイは名前に意味は無く、名字・名前や逆に名前・名字は無く、名字・名字、名前・名前となっている。
リクは名前・名前。
リーナ・ユリ 女
名前・名前。
妖精で回復の魔法を使う。
リクの仲間。
リヴェレット・モコ 女
名前・名前。
攻撃系の魔法を使う。
ユリは貧乳だが、モコは巨乳。
何時も箒に乗っている。
ショウ・コウ 男
名前・名前。
肉弾戦が得意な仲間。
魔法では倒せない存在には肉弾戦が良いとされている。

ジェネレッド・D 男
?・?
リクの仲間だが何者かは知らない。
敵かもしれない。
Dは物語の中心に近い。
サルウ°ァ・ティル 女
名前・名前。
名前の言い方は秘密。
大きな剣、真剣簪(かんざし)を使う。
大きさは約三メートル。
サワラビ・ユウ
名字・名前。
遙か遠く、キョクトウのニホンの人間。
彼も何者かは分かってない。
何時も一人で行動している。
薙刀の師範代を務めている。
μ
記号。
名前を持たず、施設で使われていた記号を使っている。
戦闘力は圧倒的に強いが、カロリーが切れるとすぐ戦闘不能になる。
白いジャージに白い肌、髪は無く、オールバックの様な角を生やしている。

用語解説
魔法
魔法は体内に眠る魔力を燃焼させて、魔法を扱う。
キンキなる魔法も存在する。
キンキなる魔法は使うと死んだり、植物人間になったりする。
存在
セカイ戦記における敵。
魔法で倒せる奴や肉弾戦でしか倒せない者もいる。
肉体の一部分が膨らんでいたりと『異形』の存在。
ゾンビの様に意志は持たず、人間を襲う。

セカイ
混沌としている。
その混沌のせいで存在が出来たと言われている。
舞台的に言えば、『北斗の拳』の世紀末ワールドに近いです。
存在が色んな所でばっこしている。
妖精
見える者もいれば見えない者もいる。
リク達のメンバーは見える奴が多い。
見えない者は眼鏡を使ったりする。
だが、眼鏡も法外な値段が多い。
傷の手当や回復が得意。
回復は魔法に当たるので、妖精は無意識に魔法を使っている事になる。

『リク…貴方は希望の仔…貴方は奇跡の仔…貴方は私と**の仔…お母さんが居なくても頑張るのよ…』
「お母さん!!」
そう言って、母さんは燃え盛るセカイから、燃えた。
跡形もなく、消えた。

セカイ戦記 序章 、『運命』の仔

俺はトゥダ・リク。
男、十六歳。
《ヤツラ》を始末する者。
《ヤツラ》とは、前々からこのセカイに現れた敵だ。
コイツ等のせいで俺は母を亡くした。
俺はコイツ等を駆逐する為に仲間を探している。
俺は仲間探しの為に故郷を捨てた。
そして俺は前へ一歩、踏み出した。
少し歩いて着いたのは、妖精の世界、フェアリアだ。
そこで俺は水浴びをしているビキニの女性を見つけた。
「おーい!妖精王に会いたい!道案内してくれ!」
ビキニの女性は羽を生やしてこちらに来た。
どうやら妖精らしいが、背は俺の胴体位だろう。
「貴方、妖精王に会いたいの?今は会えないわ、会うの止めたら?」
「俺は《ヤツラ》を駆逐する為に妖精王に力を借りに来たんだ、止める事は出来ない」
「分かったわ、じゃあ貴方の仲間になるから会うのは止めてくれない?回復も出来るから旅には最適よ」
「良いのか?」
「良いわよ、私の名前はリーナ・ユリ、宜しく」

「俺はリク、宜しく」
こうして、人間、リクと妖精、リーナの出会いだった。

「なぁ、リーナ、この水は人間でも飲めるのか?」
そう言って、リーナが浸かっていた水を一掬い、口に近づける。
「ダメッ!!!!!」
リーナの止めは既に遅し、もう口に含んで、喉を鳴らした後だった。
「ん?どうした?リーナの汗が入っているから、飲むなってか?大丈夫だろ…」
リーナは言う。
「いや、そうじゃなくて…人間は此処の水飲むと、人間には毒だからって…」
そう言うのと同じくして、リクは気絶する。
「リクッ!?」
リーナはビキニのまま、、リクを長老の所へ連れていった。

「んー、ユリ…」
長老は重い口を開いた。
 ・・・・・・・・・・・・
「こやつには毒その物が無い…これはどういう事じゃ?」
「えっ…?」
リーナは驚いた。
人間で泉の水を飲んだのは大抵、必ず死ぬ、最悪死ななくても毒の後遺症が残るのに…。
リーナにとって、この事は不思議で不思議で意味が分からなかった。
すると、リクが目覚めた。
「う…うーん…此処は…何処だ…?」
リクはすぐさま、リーナを見つけた。
「リーナ!此処は何処だ!?俺は何故此処に!?」
リクは慌てて周りを見やる。

「落ち着くのじゃ、少年」
と、長老が止める。
長老は、リクが倒れて此処に来た事、此処は妖精の村と長老である事を話した。
「全く信じられん話だが、俺が記憶を覚えていないんだ、リーナ有難う」
「良いよ、リクって見た目に反して軽いんだもん」
そういうリーナに驚くリク。
「お前さん知らんのか?妖精は小柄だが怪力だぞ?」
その事を聞いて驚く。
妖精は力が凄いんだ…。
リクは新たに情報を頭に叩き込んで、立ち上がる。
「良し、行くか」
長老はリクがすぐ立ち上がった事と同時に驚くが、どこかへ行く事にも驚く。
「待て、お前さん、今から何処へ行くのじゃ?」
長老が聞くと、すぐさま言った。
「隣町だよ」
「隣町には《ヤツラ》が要るのじゃぞ!!」
長老は止める。
それに対しリクは。
「大丈夫だよ、そいつ等は始末屋であるこの俺に任せな!

そう言う台詞に驚く長老。
まさか、《ヤツラ》を倒す力を持っているのか…。
そう思っていると、二人は出発していた。
長老の声は空しくも聞こえなくなった。
こうして、傷が回復したリクとリーナは旅を開始するのだった。
次の町は何処へ行くのか…それは誰も分からない…
序章終了 第一章へ続く…

セカイ戦記 第一章 運命の仔の戦闘

妖精の世界、フェアリアの隣、戦争の世界、バトランゲージは存続の危機に瀕していた。
バトル王宮最上階国王の部屋。
「ひいぃぃ!!まっ待て!話せば分かる!金ならたんまり有る!だから見逃してくれぇ!」
「…………」
バトランゲージ国王、マイルは謎の生命体と話していた。
生命体は体を包帯で巻かれている者やジリジリと追い詰める者も居た。
ただ、生命体には共通点が幾らか有った。
一つ目は全員、肌が腐敗した色になっていた、具体的に灰色。
二つ目は口を大きく広げ、涎を垂らしている事。
そして三つ目は…
喋らない事だ…
何故喋らないのか、各国で議論されるが、喉が使い物にならないが妥当とされてきた。
生命体の過去の姿は、人間だった。
数十年、数百年経っても、この生命体は存在してきた。
そして生命体はゾンビの様に感染する。
今もそんな生命体から避、難する人間の中に反旗を翻す存在も居た。
その名は『退治者』と呼ばれる事になった。
その人物は生命体を倒す程の力を持っていた。
そんなリクも『退治者』の一人だ。
そして『退治者』達は、生命体に名を付ける事にしたのだ。
その名は《ヤツラ》となったのだ。

※小説のレスを消さないで下さい。
消しても無駄なので。
何か気に食わないなら、書き込めば良いじゃないですか、何でそんな事が出来ないんですか?
他人様の小説を消して、ナニが満足ですか?
彩都の小説のレスを消す事に何の意味があるんですか?
出来ればそれを書き込めば、彩都も納得します、なので、消さないで下さい。
困るのはこの小説を読む読者様なので。

コピペしていますから、消しても無駄ですよ?

Re: セカイ戦記 ( No.251 )
日時: 2017/05/29 21:13
名前: 彩都 (ID: PNMWYXxS)  

「あー……案外痛かったなぁ」
ブランドはそう言って体を鳴らす、その姿を見てリーナは驚愕していた。
「まだ動けるんですか……?」
「うん、だってまだ体は軽いし?リーナちゃんのだってウォーミングアップだろう?」
「……いや、あれが本気ですけれどぉ?」
「おっと、それは失敬、つい本気だと理解してしまった」
ブランドはそう言って頭を下げる、まぁ、結構本気で戦ったのだが……見栄を張っても良いだろう、リーナはそう考えて、溜息を吐く。
「結構強いだろう?俺の弟は」
溜息を吐いたリーナに対し、ブレンドが言う。
「ま、まぁ……大ダメージを受けましたがねぇ……」
リーナはそう言ってその場で起き上がる、だがあまりにもダメージが強過ぎてその場で尻餅をついてしまう。
「おいおい、大丈夫かァ?嬢ちゃん?」
ブレンドはそう言ってリーナに手を貸す、リーナはブレンドの手を使って立ち上がる、そしてブレンドに凭れかかる。
「アハハ……相当ダメージが肉体に来ているや、結構痛かったです……」
リーナがそう言うとブレンドがブランドを睨む、ブランドは両手を胸の前で振って、言い返す。
「さ、最初に仕掛けてきたのはリーナさんですからね、兄貴!」
「わぁってるよ……それにしても、妖精とニンゲンが戦うなんて何つー珍しい事なんだか……」
ブレンドはそう言って頭を掻く、へぇ……ニンゲンと妖精が戦う事は珍しい事なんだ……リーナはブレンドの話を詳しく聞く事にした。
「ねぇ、ブレンドさん、その話、よく聞かせて?妖精と人間が戦うなんていう珍しいって?」
「ん?あぁ、ニンゲンは非力なんだよ、君みたいに強靭で強い妖精と戦うニンゲンなんかどんな物好きなんだか?ってレベルなんだよ──まぁ、その物好きは俺の弟のブランドなんだけどな──妖怪、妖精は力が強い、肉体強度も体力もニンゲンの何倍もある、それに引き換え、ニンゲンは力も無く、体力も無いし、肉体強度も脆い……そんなニンゲンが妖怪、妖精様に反逆及び反乱、更に戦闘なんてほぼほぼ勝利する確率が低いんだぜ?君とブランドはほぼ互角だった、君が幾ら妖精の中で最弱でも、ニンゲンは妖精に勝った、と言う事になるからな、こりゃあ一つの武勇伝にもなれるぜ?」
ブレンドがリーナに説明する、リーナは『成程なぁ』と思いながら静かに頷く、そして負傷したブランドが言う。
「さぁ、それじゃあ治療しますか、リーナさんも急いで治療室に」
「元はといえばお前が戦うからだ!」
ブレンドがブランドに言う、するとリーナはその場で笑った、二人も釣られて笑ってしまう──

「ふ、ふぅ……何とか間に合ったぁ……」
コウがそう言って、病院内に入る、コウの後ろからユリーカが息を切らしながら入ってくる、そしてコウは急いで病室の中に入って、布団の中に駆け込む。
「間に合った!神様これは間に合ったでいいよなぁ!?」
虚空に話しかけるコウ、だが虚空から返答は無い。
「返答がない!つまりセーフ!」
「ど、何処がセーフですか!勝手に外出しやがって!」
そう言って片腹を押さえたブランドが入室する、そしてコウはブランドから説教を受ける──そして後ろで笑っていたユリーカも一緒に説教を受ける──

「何だよ!全然間に合っていないじゃないか!」
「でしょうね、まず、出た事自体知っていますし」
ぷんすかぷんすか怒るコウに対し、ブランドは静かに返答する。
「はぁ?」
ブランドの返答に対し、コウは不思議がる。
「はぁ?どうやって?まず、無理じゃないか?」
「無理?この世には無理、という物は存在しませんよ?カメラを入口に使用していますので、何時でも確認出来ますよ?倍速、低速で確認出来ますし」
「……えぇ……」
コウはブランドの話を聞いて、頭を垂れる、何だ、お見通しってか……コウはそう思いながらベッドに凭れる、何だよ何だよ、外に外出するのもお見通しなのなら、自分は外に出れねぇじゃねぇか……コウはそう思いながら虚空を見つめる、だけど、料理は美味かったなぁ、また食べてみたいぜ、と思いながらコウは自分の左手を見る。
「なぁ、ブランドよ、何時になったら俺の左手の骨折は治る?」
「……さぁ?精々一週間を看ておかないと……コウ選手の肉体回復力は素晴らしいですからね、自然治癒力も高いので、大丈夫でしょう」
「だ、大丈夫って……何つーアバウトな……」
コウはそう言って、溜息を漏らす、するとブランドが言う。
「まぁ、回復に向かっている、と言う事で安心して下さいよ、この数日で完全復活するかもしれませんし……自分を信じて下さい!」
「流石にそんな言われ方で自分を信じる事なんか出来ねぇよ!」
コウはそう言ってブランドに呆れる、流石に自分を信じるなんて……一理あるけれどさぁ?何か腑に落ちねぇ、コウはそう思いながら右肩を鳴らす──
ブランドは自分の体を触りながら考える、結構本気で攻撃していたのでは……?ブランドはそう思いながら治療しないとなぁ、と考える、コウの骨折は何時治るかまだ分からない……

Re: セカイ戦記 ( No.252 )
日時: 2017/06/01 21:32
名前: 彩都 (ID: 69bzu.rx)  

「…………」
Dは料理屋で料理を注文して、ゆっくりと咀嚼していた、まさか冷蔵庫に入れていた材料が全て腐っていた等気付きもしなかったからだ、モコめ……監禁したから冷蔵庫の中の料理が腐ったのだ!Dはそう思いながら料理屋に向かって料理を注文したのだった。
それにしても不運だな、オレも……Dはそう思いながら欠伸をする、料理が美味いからいいけれど、もしもこの『セカイ』の料理が不味かったら本当に発狂している所だった……Dが心の中でそう呟くと、チーズとご飯を絡ませた混ぜご飯、『ガルゴーレ』が運ばれてくる。
「おい、オレはこんな料理注文していな──」
Dがそう言うと、料理を運んだ女性が言う。
「店主から、『それはおまけだ』と言われまして……」
「おまけ……!?」
何かしたっけ自分……?とDは思いながら考える、だがそもそも思い付かない、すると店主が厨房から大声で怒鳴る。
「何だよもう忘れたのかよ、『闘技場』の事をよー!」
店主の怒鳴り声を聞いて、あぁ、『闘技場』か、と理解する、だけど、『闘技場』で何かしたか……?と思いながら『ガルゴーレ』を食べる……美味い、Dはそう思いながら静かに料理を食べる──今日だけは無心で料理を食べよう、そう思いながら──

「いたた……結構ダメージが残っているなぁ」
リーナがそう呟いて白衣のブランドを睨む、完全にこのダメージはブランドの所為だ、と思いながら溜息を吐く、こんな事、思っていても無駄だよね、ブランドさんだって相当大ダメージが体の中を駆け巡っているだろうし、立っているのも苦かもしれない、それなのに私は今の痛みだけで甘えている……これはダメだよねぇ?流石に自分も進歩しないとな、そう思いながらリーナは静かに起き上がって、息を切らす。
「ちょっ!?何をしているんですかリーナさん!?」
「わ、私も少しは痛みに耐えないとね?」
「リーナさん……」
ブランドはリーナの事を見て、深い深い溜息を吐く、そしてリーナに言う。
「はぁ、分かりました、だけど、無茶や無理はしないで下さいね?」
ブランドはそう言って頭を掻いて近くにあったカルテを手に取り、確認する──リーナは良かった、と思いながら体を少し動かす、だが痛みはまだ引いておらず、その場で倒れるのだが、リーナはまだ知らなかった──

「……ん?もう朝かぁ」
リクはそう言ってベッドの上で目覚める、すると隣に何時も居た少女が見付からない、どうせトイレかな?食事かな?と思いながら体を伸ばし、そのまま水分補給をする為にベッドから降りて、給水所へ向かう。
今日も空いているなぁ、給水所……リクはそう思いながらコップを手に取り、ウォーターサーバーにコップを突っ込んで、コップの中に水を注ぐ、そしてコップの中の水をリクは一気飲みして、ふぅ、と一服する。
「それにしても静かだなぁ、まだ朝の十一時ってのに……こんな静かな日には特訓でもしようか」
リクはそう呟いて、何度もウォーターサーバーから水をコップの中に注いで飲み干す──

「よし、特訓でもするか、最近鈍っているもんなぁ」
屋上に向かったリクはそう言って腕立て伏せを高速でする、何度も何度も屋上の床と自分の顔を近付けさせて、腕立て伏せをする、結構キツいんだよな、体を床に近付けさせて腕立て伏せをするのって。
リクは静かに腕立て伏せをして、200回程した所で、腹部を上にして、腹筋を始める、リクは上半身を上に上げた後、右に左に体を捻らせて、背中を床に近付けさせて、また上半身を上に上げる、その腹筋を100回程して、次に背筋をする為に腹部を下にして、海老反りの様に体を捻らせる。
そんな背筋を何回も何回も行い、150回程こなした所で一気に力を抜いて、床に倒れる。
中々キツいな、久し振りにすると……リクはそう思いながら一時休憩をする。
寝転がって空を見る、空は何時見ても美しいなぁ、リクはそう思いながら深呼吸を始める、体に新しい空気を送り込んで、肉体に対し、新陳代謝を上げないとな、そう思いながら深呼吸をする。
そして十回程、深呼吸をして、またも腕立て伏せを行う、今回も200回程して、腹筋、腹筋も100回程こなして、背筋、背筋も150回程して、深呼吸を十回程する、この四つを1セットとして、何回も何回もリクは数をこなしていき、軽く5セットはクリアした、まぁ、これ位でいいだろう、リクはそう思いながら額の汗を拭って、風呂に入ろうか考える、まだ寮は行けるよな?と思いながら寮のお風呂に入る事を考える、久し振りに行くか、病院で約一週間居たけれど、大丈夫かな?リクはそう思いながら頭を掻く──リクが寮に向かって汗を流す為にお風呂に入る事が出来るかはまだ分からない──
「……って、リーナの事、完全に忘れていた!」
リクはリーナの事を思い出し、リーナを探す事を思い出す、リーナを探した後に風呂に入るか……リクはそう思いながらリーナを探す事を開始する──リクがリーナを見つけるかはまだ分からない──

Re: セカイ戦記 ( No.253 )
日時: 2017/06/05 21:40
名前: 彩都 (ID: ???)  

「さぁて、リーナを探すか」
リクが自分の病室でそう呟いた時だった、病室の戸を開けてリーナが入ってきた。
「あっ、起きてたんだ」
「ん?って、リーナ!?何でそんなにボロボロに!?」
リクがリーナの格好に驚愕する、するとリーナが『アハハ……』と笑いながらリクに説明する。
「えーと、実はね……病院の階段を踏み外してね……こんな有様に」
「な、成程……俺は久し振りに修行したから、汗を流す為に寮に戻るのだが……怪我をしている状態では、あまり体を動かす事はダメだよな、ここの病室で待機しておけよ、俺は一人で寮に向かうし」
「ん?寮に?珍しいね、お風呂入る為だけに寮に戻るなんて……それではお言葉に甘えて、ベッドで待機してます」
リーナはそう言って、リクの隣に座る、リクはリーナの頭を撫でて、立ち上がって、その場から離れ、寮に向かう──

「うー……何だかんだで疲れたなぁ」
モコはそう言って起き上がる、流石にD君には逃げられたかぁ、そう思いながら、乱れた格好を正す、それにしても毎度毎度私は寝相が悪いな、と心の中で呟いて欠伸をする。
「はぁ、今日はどうしよう?またD君を追い掛け回すか?だけど、これ以上すると生命に危険が……うーむ、どうしようか?そういえばリク君が居るよね、リク君と一緒に遊ぼうっと」
モコはそう呟いて、自分の病室を出る、すると目の前にリクが歩いていた。
「あっ、モコか……Dの容態は?」
「さぁ?気付いた時にはもう居なかった」
「逃げれる体力はある、と言う事だな」
「そうみたいね……ねぇ、リク君は何処に向かおうとしているの?」
「ん?俺か?俺はモコが寝ている間に開催された『闘技場』が提供している寮に向かおうと思っている、一応寮には自分達の荷物もあるし、寮の風呂に入ってさっぱりした後に荷物を全てこっちに持ってくるんだ、それじゃあ、また後でな」
リクがそう言って、その場を離れようとする、するとモコがリクの右手を掴んで静止させる、そしてモコがリクに言う。
「そ、その前にその荷物ってどれだけあるの?」
「さぁ?結構な量じゃないか?まぁ、俺にとっては特訓の一つとして考えられるけど」
「流石にリク君一人じゃ大変でしょ?私だって手伝うわよ」
「ん?良いのか、ありがとよ、モコ……それじゃあ寮に向かいますか」
「おー!」
リクの言葉に続いてモコが声を上げる、そしてリクは箒に乗ったモコの後ろに乗って、寮に移動する──

「便利だなぁ、『魔法』って……俺の寮にすぐ着いたぜ」
「まぁね、魔法使い舐めないでくれるぅ?」
「い、今迄舐めていたなんて言っていないぜ?そもそも舐めていないぜ?最初、モコの魔法を見て、『すっげぇなぁ!』って思っていたしさ?」
モコの言葉に対し、リクは急いで弁解の言葉を述べる、リクの言葉を聞いて、頬を少し膨らませて、モコはリクに言う。
「果たしてそうかしら?」
「ほ、本当だって!」
リクはそう言って、『信じてくれよぉ?』と両手を合わせる、モコは仕方なく、リクの言葉を信じる事にした。
「んで、何階の何処に部屋が?」
「ん?あぁ、結構上だぜ?」
リクはそう言って、先頭に立ち、階段を上って、窓から大きな木が見える場所に近づいて、鍵を使用し、戸を開けて、中に入る。
「ふむ、何も変わっていないな、それじゃあモコ、この荷物とこの荷物を病院に運んでくれないか?重い物は風呂に入った後に運ぶから」
「流石に全部運べるわよ……だって『魔法』があるからね!」
リクの言葉に対し、両手を腰に当てて、鼻を高くするモコ、リクは『そうか、だったら全部運んでくれるか?』と言って、モコに色々な荷物を渡す。
「ありがとよ、モコ……それじゃあ俺は風呂に入って汗を流すから、風呂に入りたかったら荷物を運んだ後、すぐにこの部屋にくれば風呂に入れるぜ?」
「OK、分かったわ、では、荷物を運びますか……!」
リクの話を聞いたモコは腕捲りして、荷物を運ぶ為に箒に括りつけて、箒に乗って、部屋の窓から飛び出る、リクはその姿を見て、安心出来る所迄移動したのを確認すると、その場で服を脱ぎだし、風呂に入る準備をする──

「湯船にはお湯を張った、そしてシャワーやお湯の温度も良好、さぁ、のんびり風呂に入って安心だぁ」
リクはそう呟いて、シャワーで軽く汗を流し、湯船の中に入る、ふぅ……久し振りに湯船に入ったなぁ、何時もシャワーで済ませているから、基本的に湯船には入らないんだよなぁ、入るとしても、共用の広いお風呂──銭湯とか──しか入らないしなぁ、それにしても気持ちいい。
リクはそう思いながら体を伸ばしてゆったりと浸かる、目を閉じながら『闘技場』で起きた事、コウVSユリーカの戦い、そして骨折、『闘技場』優勝の舞台、色々な事がリクの脳裏、瞼の裏から映像として現れる、それにしてもこの『セカイ』では学ぶ事が多かった様な気がするな、リクはそう思いながら顔にお湯をぶっかけたりして、全身でお風呂の気持ちよさを体感する──そんなリクに魔の手が襲い掛かろうとしているのだが、リクはまだ気付かない──

Re: セカイ戦記 ( No.254 )
日時: 2017/06/08 21:08
名前: 彩都 (ID: nWfEVdwx)  

「へーい!リクぅ!背中を流しに来てやったぜぇ!背中は何処だ!?」
リクは呑気に湯船に入っていて、急に風呂のドアを開けられて、唖然とした顔で開けられた風呂のドアを見る、すると其処には白のブラに白のショーツを着用したモコがスポンジを持って現れた。
「…………」
「さぁ、湯船から出て、背中を貸せ!」
「…………」
「何で無言なんだよ!?もしかして私の体に興奮して湯船に出られないとか!?」
「…………」
「あ、あの、反応して下さい!何だか恥ずかしいです!」
「…………」
「無言は止めて下さいリク様!?」
「あ、うん」
「開口一番が『あ、うん』って!何なの!?私に恨みが!?」
「何なの!?ってこっちが言いたい気分だよ!そんな下着姿で現れて……下着が濡れちゃうから部屋で待ってろよ?」
「大丈夫よ、水着だし」
「あぁ、成程、下着ではなく水着か……ってそうじゃない!納得しかけた!納得しかけた自分に激怒しそう!そうじゃなくて、何で背中を流そうとするんだよ!?いらねぇよ!お前はお節介な母親か!?」
「そうじゃないわよ!?ただ、私は親切心で……」
モコの姿が下着ではなく水着だった事に少しだけ安心するリク、だが、目の前に現れた恐怖に対し、湯船を出る行為は行えなかった。
「い、いや、いいよ、背中位自分で洗えるし……さ、流石にそこに居続けるのも寒いだろうし、お前も風呂に入れよ?なっ?だから背中を流すという行為を取り下げて──」
「まぁ、確かにほぼ全裸だしね、布面積少ないし」
「うん、そうだよそうだよ、だからお前も荷物を運ぶのに疲れただろう?一緒に汗を流そうぜ?」
リクはそう言って、体を洗わせる事を回避しようと必死に頑張る、これで背中を洗わせる事から目を逸らさせて……そう思い、リクは頭に乗せていたタオルを腰に巻いて、何時でも逃げれる状況を作る、と、とりあえずモコが上がった後にもう一回風呂に入って背中を洗い流すか……リクはそう思いながら額から汗を流す──

「それではお言葉に甘えて」
モコはそう言って手の平サイズのスポンジを持って、鏡の前に座る、そして近くにあったシャンプーに手を近付けさせて、プッシュして、シャンプーの液体を出す、次に手の中のシャンプーの液体を混ぜ、泡立てる、そして頭部に泡立てたシャンプーの液体をかけて、頭を洗う。
リクは静かにモコのシャンプーを見ていた、成程、女性はこうやってシャンプーをするのか、自分はシャンプーをプッシュして、混ぜずに頭にかけるけれど、人には色々なシャンプーの仕方があるんだな、と判断する。
「ちょっと……」
不意にモコの声が目の前で聞こえる、モコはリクの顔面数センチ手前で声を発言したので、そりゃ目の前で聞こえる筈だ、自分の顔面の近くで声が聞こえたので、リクはその場で驚いて、水飛沫を立ててしまう。
「うわぁ!?」
「『うわぁ!?』って何よ!?それを言うのは私なんですけど!?」
「す、すまん……シャンプーのやり方について、見ていただけなんだ……気にするな」
「気にしない方が可笑しいわよ!?」
「あ、あはは……」
リクは心無く笑って、モコを落ち着かせる、そして髪を洗い終わったモコは次にシャンプーを手に取り、ボディソープに手をかける、リクはその姿を見て赤面する。
「あ、あの、俺、背中向こうか?」
「はぁ?何言っているのリク?」
「だ、だって、体を洗うんだろう?ボディソープに手を出しているからさぁ?つまり『水着の中も洗う』んだろう?だから背中を向こうかなんて……」
「別に見られても良いわよ、減るもんじゃないし」
「えぇ……普通は恥じらいを持つ、筈だが……見られても良いとか……」
リクはモコの発言に対し、少し引く、だがモコは簡単に言う。
「だって逆に考えてみ?女風呂に入れば、男共に隠れて覗かれる、女風呂で隠していても意味が無いじゃない?そしてベッドの上とかではベッドの上で、裸で全身を見られるのよ?それじゃあ隠している意味は無いわ、というより、私達の先祖は服を着ていない、という歴史もあるわ、こういう事を考えて、『男も女も昔は隠していなかった』と言う事になるわ、つまり、元々『恥じらい』という感情や感覚は昔は無かった、と言う事、『恥じらい』という感情や感覚はつい最近付いた物、と考えられるわ」
「何だろう、すっごく哲学的な言葉を吐かれた気分だな……」
リクは額の汗を拭って、頬を掻く、そしてモコは自分の体を洗い始める、リクはモコの理論の様に、モコが洗っている姿を見ても良いのか、見てはいけないのか、顔を赤らめながら必死に考える──

そして顔を赤らめながらモコを見たり、そっぽ向いたりするリクを見て、モコは『可愛いなぁ』と思う、モコにとって、今のリクは、完全に初心なガキや少年に見えたからだ、こういう『性に目覚めたばかり』のガキや少年は可愛いなぁ、本当……『食べて』しまいたいわぁ、とモコは心の中でリクの姿を『眼福、眼福』と思いながら心のカメラに録画、保存し、口の端をリクに気付かれる事無く歪ませる──

Re: セカイ戦記 ( No.255 )
日時: 2017/06/26 21:00
名前: 彩都 (ID: ???)  

「それにしても何で急に……別段俺の後に風呂に入ればいい、と言ったじゃないか」
リクはモコに背中を向けて話し始める、モコは『うーん……』と言って、顎に手を当てて、考え始める、そして考えを纏めて言う。
「えーとねぇ、簡単に言えば、『一緒に入ってしまえば水道代が楽になる』から、だよ」
「何その単純明快な答えは……まぁ、いいけれど」
リクは頭を掻きながら、湯船に鼻の下迄使って溜息を吐く、全く、モコの奴め……リクはその場で立ち上がって股間を隠しながらモコに言う。
「それじゃあ俺は風呂に上がるぜ?湯冷めとか逆上せたりしたくないからな」
「あらそう?それじゃあ」
「おう」
リクはそう言って湯船を上がる、モコはのんびりと湯船に浸かっていた──

「よし、体を拭かないとな」
リクは自分の服の上に置いてあるバスタオルを手に取り、体を拭き始める、ふぅ、さっぱりしたぜ、リクは心の中でそう呟きながら体を拭き終える。
そして下着、ズボンを穿いて、何かを見つける。
「ん?何だこれ?」
リクは少し歩いて、『何か』を手に取る、その『何か』はモコの下着だった、ピンクのストライプの縞パンだった。
「……女のパンツは横縞か、男は縦だが、こういう下着に関しては男女の違いがあるんだなぁ、不思議だぜ」
リクはそう呟いて、ピンクのストライプの縞パンを元の場所に戻して、服を着始める、よし、服も着た事だし、次は、モコを待つ事にしよう、そう考えてリクはベッドに向かった。
「後は待つだけ……」
リクはベッドの上で遊んだり、空を眺めたりした、空を眺める事に飽きたので、リクはベッドで寝転がる事にした、すると頭にタオルを巻き、胴体にバスタオルを巻いたモコがベッドに向かってくる。
「ふぅ、さっぱりしたぁ!?」
ベッドにリクが居る事に驚愕するモコ、モコはリクに怒鳴る。
「何で居るの!?もう帰った筈じゃあ!?」
「いや、一応此処の部屋の持ち主──というより、借主?──は俺だし……流石にモコ一人を置く訳にはいかないしな?だから待っていたんだ、お前も服を着たら先に出てくれないか?管理人に色々話さないといけないしな」
「な、何だ……てっきり風呂を出た後に押し倒して、襲うかと思った」
「ん?何か言ったか?」
「いえ、何でもないわ、ただの独り言」
モコはそう言って、頭を掻く、そしてその場でバスタオルを剥ぐ。
「えーい!」
「うわっと!?いきなりどうしたモコ!?頭が可笑しくなったのか!?」
「なっとらんわ!服を着るからバスタオルを剥いだだけじゃ!」
「な、何だ……そんな事か、もしもリーナ、コウ、Dなら驚愕して、その場で気絶している所だったぜ……」
リクはそう言って、額の汗を拭う、すると一つの疑問が思い浮かんだ。
「な、なぁ、モコよ、もしかしてだが、モコは『魔法を使用して服を作っている』のか?」
「は、はぁ?いきなり何よ?」
「い、いや、もしも魔法で服が作れるのなら、便利だなぁって……」
リクが両手の人差し指を合わせて弄っていると、モコが溜息を吐いて説明する。
「ま、まぁ、出来ない事は無い、だけど、私は服を魔法で作らずに着用しているわ、別段魔法で作るもんじゃないわよ、服なんか……だって、微々たる魔力を服に費やしている、と考えて、もしも魔力を全て消費してしまったら、全裸になっちゃうじゃない、それを避ける為に魔法を使う人はマントを羽織ったり、私みたいに普通の服を着るのよ」
「成程……魔法で服を作ったり、着る事は可能、だけど魔力が切れた時が怖いから、マントを羽織ったり、普通の服を着る、ってか……成程な」
リクはモコの言葉を繰り返して、覚えようとする。
「まぁ、別段魔力が凄く多い人は『裸でも減るものでもないし、見られても良いけど』って思っている人が多いらしいわ、まぁ、実際そこ迄魔力が凄く多い人に出合った事が無いからあまり大きくは言えないけど」
「何だそれ?露出狂か?」
「それに近いわ」
リクの発言を聞いて、モコは頭を抱えて答える、確かに露出狂よね、それって……モコはそう思いながら上の部分だけ着て、話し始める。
「まっ私もそこ迄魔力を多くしても、服は着続けるわ、絶対にね」
「まぁ、俺もそうだな、人前で全裸になるのは地味に怖いしな……」
モコの発言を聞いて、リクも静かに頷く……するとリクはモコの今の姿にツッコミを入れる。
「って、下も穿けよ!」
「えっ?あぁ、話に夢中で忘れていたわ」
「えぇ……!?」
モコの言葉に驚愕するリク、いや、話しながら服を着れば良いじゃないか、流石に忘れないと思うけど……そう思っていると、スカートを穿くモコ、よし、もうこの部屋を出れるな、と思ったが、モコがスカートの裾を上げたり、仰いだりする。
「ほらほら?中身見てみたい?」
「いや、あの、その……と、とりあえず、部屋に出よう!早く部屋を返さないといけない!」
リクはそう言って顔を赤らめながら部屋を出る、そんなリクを見て、モコは『可愛いなぁ』と思いながらモコも部屋を出る──そしてリクはモコが部屋を出たのを確認し、最後に忘れ物が無いか確認し、部屋を出て、管理人に部屋と部屋の鍵を返し、モコと一緒に病院へと戻る──


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