複雑・ファジー小説
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- セカイ戦記
- 日時: 2016/05/17 18:57
- 名前: 彩都 (ID: lKhy8GBa)
ーーぼくは戦うーーこの汚れたセカイとーー
二作目の投稿です。
初めての方も知っている方も初めまして、彩都と申します。
気長に投稿します。
今回は歴史ファンタジー…かも…
という事で宜しく
登場人物
今作は先にキャラ紹介をさせていただきます。
主人公
トゥダ・リク 男
このセカイは名前に意味は無く、名字・名前や逆に名前・名字は無く、名字・名字、名前・名前となっている。
リクは名前・名前。
リーナ・ユリ 女
名前・名前。
妖精で回復の魔法を使う。
リクの仲間。
リヴェレット・モコ 女
名前・名前。
攻撃系の魔法を使う。
ユリは貧乳だが、モコは巨乳。
何時も箒に乗っている。
ショウ・コウ 男
名前・名前。
肉弾戦が得意な仲間。
魔法では倒せない存在には肉弾戦が良いとされている。
ジェネレッド・D 男
?・?
リクの仲間だが何者かは知らない。
敵かもしれない。
Dは物語の中心に近い。
サルウ°ァ・ティル 女
名前・名前。
名前の言い方は秘密。
大きな剣、真剣簪(かんざし)を使う。
大きさは約三メートル。
サワラビ・ユウ
名字・名前。
遙か遠く、キョクトウのニホンの人間。
彼も何者かは分かってない。
何時も一人で行動している。
薙刀の師範代を務めている。
μ
記号。
名前を持たず、施設で使われていた記号を使っている。
戦闘力は圧倒的に強いが、カロリーが切れるとすぐ戦闘不能になる。
白いジャージに白い肌、髪は無く、オールバックの様な角を生やしている。
用語解説
魔法
魔法は体内に眠る魔力を燃焼させて、魔法を扱う。
キンキなる魔法も存在する。
キンキなる魔法は使うと死んだり、植物人間になったりする。
存在
セカイ戦記における敵。
魔法で倒せる奴や肉弾戦でしか倒せない者もいる。
肉体の一部分が膨らんでいたりと『異形』の存在。
ゾンビの様に意志は持たず、人間を襲う。
セカイ
混沌としている。
その混沌のせいで存在が出来たと言われている。
舞台的に言えば、『北斗の拳』の世紀末ワールドに近いです。
存在が色んな所でばっこしている。
妖精
見える者もいれば見えない者もいる。
リク達のメンバーは見える奴が多い。
見えない者は眼鏡を使ったりする。
だが、眼鏡も法外な値段が多い。
傷の手当や回復が得意。
回復は魔法に当たるので、妖精は無意識に魔法を使っている事になる。
『リク…貴方は希望の仔…貴方は奇跡の仔…貴方は私と**の仔…お母さんが居なくても頑張るのよ…』
「お母さん!!」
そう言って、母さんは燃え盛るセカイから、燃えた。
跡形もなく、消えた。
セカイ戦記 序章 、『運命』の仔
俺はトゥダ・リク。
男、十六歳。
《ヤツラ》を始末する者。
《ヤツラ》とは、前々からこのセカイに現れた敵だ。
コイツ等のせいで俺は母を亡くした。
俺はコイツ等を駆逐する為に仲間を探している。
俺は仲間探しの為に故郷を捨てた。
そして俺は前へ一歩、踏み出した。
少し歩いて着いたのは、妖精の世界、フェアリアだ。
そこで俺は水浴びをしているビキニの女性を見つけた。
「おーい!妖精王に会いたい!道案内してくれ!」
ビキニの女性は羽を生やしてこちらに来た。
どうやら妖精らしいが、背は俺の胴体位だろう。
「貴方、妖精王に会いたいの?今は会えないわ、会うの止めたら?」
「俺は《ヤツラ》を駆逐する為に妖精王に力を借りに来たんだ、止める事は出来ない」
「分かったわ、じゃあ貴方の仲間になるから会うのは止めてくれない?回復も出来るから旅には最適よ」
「良いのか?」
「良いわよ、私の名前はリーナ・ユリ、宜しく」
「俺はリク、宜しく」
こうして、人間、リクと妖精、リーナの出会いだった。
「なぁ、リーナ、この水は人間でも飲めるのか?」
そう言って、リーナが浸かっていた水を一掬い、口に近づける。
「ダメッ!!!!!」
リーナの止めは既に遅し、もう口に含んで、喉を鳴らした後だった。
「ん?どうした?リーナの汗が入っているから、飲むなってか?大丈夫だろ…」
リーナは言う。
「いや、そうじゃなくて…人間は此処の水飲むと、人間には毒だからって…」
そう言うのと同じくして、リクは気絶する。
「リクッ!?」
リーナはビキニのまま、、リクを長老の所へ連れていった。
「んー、ユリ…」
長老は重い口を開いた。
・・・・・・・・・・・・
「こやつには毒その物が無い…これはどういう事じゃ?」
「えっ…?」
リーナは驚いた。
人間で泉の水を飲んだのは大抵、必ず死ぬ、最悪死ななくても毒の後遺症が残るのに…。
リーナにとって、この事は不思議で不思議で意味が分からなかった。
すると、リクが目覚めた。
「う…うーん…此処は…何処だ…?」
リクはすぐさま、リーナを見つけた。
「リーナ!此処は何処だ!?俺は何故此処に!?」
リクは慌てて周りを見やる。
「落ち着くのじゃ、少年」
と、長老が止める。
長老は、リクが倒れて此処に来た事、此処は妖精の村と長老である事を話した。
「全く信じられん話だが、俺が記憶を覚えていないんだ、リーナ有難う」
「良いよ、リクって見た目に反して軽いんだもん」
そういうリーナに驚くリク。
「お前さん知らんのか?妖精は小柄だが怪力だぞ?」
その事を聞いて驚く。
妖精は力が凄いんだ…。
リクは新たに情報を頭に叩き込んで、立ち上がる。
「良し、行くか」
長老はリクがすぐ立ち上がった事と同時に驚くが、どこかへ行く事にも驚く。
「待て、お前さん、今から何処へ行くのじゃ?」
長老が聞くと、すぐさま言った。
「隣町だよ」
「隣町には《ヤツラ》が要るのじゃぞ!!」
長老は止める。
それに対しリクは。
「大丈夫だよ、そいつ等は始末屋であるこの俺に任せな!
」
そう言う台詞に驚く長老。
まさか、《ヤツラ》を倒す力を持っているのか…。
そう思っていると、二人は出発していた。
長老の声は空しくも聞こえなくなった。
こうして、傷が回復したリクとリーナは旅を開始するのだった。
次の町は何処へ行くのか…それは誰も分からない…
序章終了 第一章へ続く…
セカイ戦記 第一章 運命の仔の戦闘
妖精の世界、フェアリアの隣、戦争の世界、バトランゲージは存続の危機に瀕していた。
バトル王宮最上階国王の部屋。
「ひいぃぃ!!まっ待て!話せば分かる!金ならたんまり有る!だから見逃してくれぇ!」
「…………」
バトランゲージ国王、マイルは謎の生命体と話していた。
生命体は体を包帯で巻かれている者やジリジリと追い詰める者も居た。
ただ、生命体には共通点が幾らか有った。
一つ目は全員、肌が腐敗した色になっていた、具体的に灰色。
二つ目は口を大きく広げ、涎を垂らしている事。
そして三つ目は…
喋らない事だ…
何故喋らないのか、各国で議論されるが、喉が使い物にならないが妥当とされてきた。
生命体の過去の姿は、人間だった。
数十年、数百年経っても、この生命体は存在してきた。
そして生命体はゾンビの様に感染する。
今もそんな生命体から避、難する人間の中に反旗を翻す存在も居た。
その名は『退治者』と呼ばれる事になった。
その人物は生命体を倒す程の力を持っていた。
そんなリクも『退治者』の一人だ。
そして『退治者』達は、生命体に名を付ける事にしたのだ。
その名は《ヤツラ》となったのだ。
※小説のレスを消さないで下さい。
消しても無駄なので。
何か気に食わないなら、書き込めば良いじゃないですか、何でそんな事が出来ないんですか?
他人様の小説を消して、ナニが満足ですか?
彩都の小説のレスを消す事に何の意味があるんですか?
出来ればそれを書き込めば、彩都も納得します、なので、消さないで下さい。
困るのはこの小説を読む読者様なので。
コピペしていますから、消しても無駄ですよ?
- Re: セカイ戦記 ( No.206 )
- 日時: 2016/12/22 21:38
- 名前: 彩都 (ID: ???)
「うん、やっぱりこの店の料理は美味しいなぁ、そうだろリーナ?」
ユリーカがご飯を食べながら言うと、ゆっくりと頷くリーナ。
「確かに美味しいねぇ……だけど、結構量があって食べきれないかも……」
「あぁ、それは仕方無いな……自分が食べるから良いよ、呑気に残しな」
ユリーカがそう言うと、リーナは喜ぶ。
「それは良かったよ……それじゃあご馳走様でした」
リーナはそう言って、一つの料理を半分以上残した、あまりの量にユリーカは驚く。
「えっ?こんだけ?半分以上も食べられないとは……まさかリーナちゃんは小食派?」
「小食、というより、これが普通なんだよ、妖精にとっては……」
リーナがそう言うと、ユリーカは少し納得する。
「ふーん……普通の存在より食べる量は少ないんだな?」
「う、うん、そうみたい……リクやモコ、コウよりも食べる量は少ないよ、三人が大盛りに対し、私は普通盛りの量だし……」
「そういや妖精ってあまり見た事が無いなぁ、何か教えてくれる?」
リーナが食べる量を解説する、するとユリーカが妖精の情報を聞いてきた、リーナは簡単に答える事にした。
「妖精?うーん、何も特筆する事は無いけどなぁ……一応私達の一族は怪力系なんだよね、見た目に寄らず、力があるの──簡単に言えば火事場の馬鹿力って奴かな?体は細いのに、重い物を持ったり、投げたりとかね──私達のセカイ、『フェアリア』はそうだね……他には魔法を使ったり、とかね、私は回復系の魔法を使えるよ」
「魔法に怪力ねぇ……まず魔法って何だよ?『気』とは少し違うし、攻撃系とかもあるし……あまり理解出来ねぇんだよねぇ、魔法だけは……」
リーナの解説に対し、ユリーカが口を尖らせながら呟く、するとリーナが少し解説する。
「えーと、魔法、まずその前に十大元素が最初に説明しないとね……『光、闇、自然、火、水、雷、風、氷、融、壊』の十個の属性があって、これを十大元素と言うの、これの上に『究極魔法』──今では『キンキなる魔法』とか、あるんだけどね──があるんだけど、今は『究極魔法』は言わないけれど、まず、この十個の属性がある事を分かってくれたら嬉しいんだけど?」
リーナが十大元素について説明する、するとユリーカは笑いながらリーナに言う。
「それ位習ったよ……だけど、それを組み合わせて魔法を使うって言うのが理解出来ないんだ、どうやって魔力にして、魔法を使うんだって話──」
「『だったらユリーカちゃんは魔法を使えない』ね、魔力っていうのは大体の存在にある物なの、『基本的には』ね……だけど、たまに魔力が無く生まれてくる存在も居る、その存在の名前は『無魔力者(むまりょくしゃ)』、もしくは『ニンゲン』──『ニンゲン』でもたまに生まれて持っている事も有るんだけど、大体は『無魔力者』だね……『ニンゲン』は『無魔力者』が多いから、『魔力所有者』はいじめに遭うけど──基本『ニンゲン』は魔力を持っていないんだよね、だからユリーカちゃんが元素を組み合わせて、使用しても魔法が使えないんだよ、実際私達妖精でも魔法、魔力が使えない子が居たらいじめられる……それ位今のこの世は魔力によって魔法によって頼られている──」
「何だよ、つまり私は魔法が使えないって事なのか!?」
「……多分ね、生憎私は魔力を感知するセンサーを持っていないから分からないけれど、モコなら分かると思うよ?」
リーナの魔法の説明に対し、ユリーカは立ち上がって反論する、だがリーナは顔を下げてユリーカに言う……そしてユリーカは椅子に座って、溜息を吐く。
「あーあ……何だぁ、だから力をつける前の私はいじめられていたのかぁ……何か納得した、実はさ、私は昔っから魔法が使えないんだ、これで納得したよ、『私は魔法が使えない』、ってね」
ユリーカがそう言うと、リーナは反論する。
「まぁ、気を落とさないで?ユリーカちゃんは持っているじゃない、『気』って言うのを……確か明日明後日コウと戦うんだよねぇ?」
「ん?何でその話を知って……」
何で私とコウとの戦いを知っているのだろう?と思いながら言い返そうとしたが、リーナの話が続いたので、言い返す事を諦める。
「私には見えないけどね、『気』のオーラとか、雰囲気とか……だけど、ユリーカちゃんは強い、だからコウとの戦いでも勝てるよ、私はユリーカちゃんを応援するよ、だって今日一日ずっと居てくれたもん、ユリーカちゃんは優しい、だから私はユリーカちゃんを応援するよ!」
「……え、あぁ、うん」
リーナの期待の眼差しに、反論する事さえ、アホらしく感じたユリーカはそのまま受け流す事にした──
ご飯を食べた後、二人は店を出て話し合う。
「次は何処へ行きたい?」
「うーんとねぇ、楽しい場所!」
「た、楽しい場所かぁ……」
リーナの言葉に対し、ユリーカは少し考える、すると一つだけいい場所を思いつく。
「ねぇ、リーナ、少し遠いけど、楽しい場所に行く?」
ユリーカがそう言うと、リーナは強く頷く。
「うん!行きたい!」
「そうかそうか……それじゃあ行くかぁ」
ユリーカはそう言って、リーナの手を引っ張った、あまりの力でリーナは驚いてしまったが、何とかユリーカの手に張り付く、そして二人は前に進んでいく、リーナは何処に行くか分からなかった──
- Re: セカイ戦記 ( No.207 )
- 日時: 2016/12/26 21:14
- 名前: 彩都 (ID: ???)
「ちょっ!ちょっとユリーカちゃん!早いって!」
リーナはユリーカに引っ張られる、強い力で引っ張られるので、体が浮いてしまう。
「わわっと!」
ユリーカは自分の力で浮いて、他の存在とぶつからない様に避けていく。
「危なかったぁ……」
リーナはそう言いながら、大きく溜息を吐いた、そしてユリーカに引っ張られながら移動する──
そしてユリーカは急に立ち止まって、砂埃を立たせる、急に止まってリーナは壁にぶつかってしまう。
「ぐぇっ!」
「だ、大丈夫か……?急に止まってすまん……」
ユリーカはそう言って謝る、リーナは顔を摩りながら埋まった壁から出てくる。
「うー、痛い……」
「だから大丈夫かって聞いたんだけど?」
「一応は大丈夫だよ?ってもう夕方じゃん、そんなに走っていたのか……」
リーナは顔を摩った後、上空を見上げる、すると薄い黄色の空になっていた、するとユリーカは焦った様子で言う。
「あー!もう夕方!?だったら急がないと!」
ユリーカはそう言って、壁の付近にある扉に入る、リーナも不思議そうな様子で扉に入った。
「あー、これは時間が掛かるなぁ、間に合うかな?」
ユリーカがそう言うと、リーナが提案する。
「……ユリーカちゃん、飛ぶ?」
「それだ!頼むリーナ!私をあの屋上に迄飛ばしてくれ!」
ユリーカがそう言って、頭を下げる、するとリーナは鼻息を出して、頷く。
「あいあいっさー!」
リーナは大きく息を吸って、ユリーカの首根っこを掴む、そしてリーナは急上昇する、その急な移動にユリーカは『おおー!』と感嘆の声を上げる、それもその筈、一気に地面が見えなくなる程の急加速だったからだ。
そしてユリーカが言っていた場所に到着する。
「有難うリーナ、結構素早いんだなぁ、妖精って」
ユリーカがそう言うと、リーナは照れながら頭を摩る。
「えへへ……よく宙に浮いて移動するからね、妖精は、だから早いんだろうね」
「成程……よし、この扉を潜ると『楽しい場所』に到着するぞぉ!」
「『楽しい場所』!?こんな上に!?」
ユリーカがそう言うと、リーナは驚く、こんな高い所に一体何があるのだと言うのか……?そう思いながらユリーカが扉を開ける、リーナも大きく息を吸ってから、扉の奥を進んだ──
「わぁぁぁぁぁぁ!!」
リーナの目に映ったのは、戦闘の『セカイ』の夜景だった、そしてユリーカが言う。
「綺麗だろう?これを見ていると楽しくなってくるんだ、自分がこの『セカイ』に存在していて、こんな夜景の中の一人として存在しているなんて……かけがえの無い事実なんだ、だから自分もこの夜景の中に入って楽しもうって思えてくるんだ、そして後ろは……」
そう言って、ユリーカが後ろを振り向いた、リーナも攣られて後ろに振り向く、するとそこには綺麗な夕焼が存在していた、綺麗な夕焼を作る巨大な太陽は地平線に飲み込まれていく、だが少しだけ今日一日が終わる、という儚げな気分になる。
「どうだ?綺麗な夕焼けだろ?何とかギリギリ見る事が出来た……」
ユリーカはそう言って、大きく息を吸った、そしてゆっくりと息を吐く。
「そしてこんな上空に存在する美味しい空気、この三つが味わえる場所なんか此処位しかないだろ?」
「……確かにそうかもしれないね」
リーナはそう言って感動する、空気は美味いし、前後の風景はとても綺麗だし……此処はとても素晴らしい場所だった。
「さぁ、もうすぐ太陽さんもおねむの時間かぁ……今日は楽しかったぜ、リーナ」
ユリーカがリーナに向かってそう言うと、リーナもユリーカに言う。
「こっちこそ、楽しかったよ──明日か明後日か知らないけど、頑張ってコウに勝つんだよ!私との約束だからね!」
「おう!コウに勝って、この『セカイ』最強を知らしめてやんよ!」
ユリーカがそう言うと、左手の拳を出すリーナ、リーナの行動に対し、ユリーカは右手の拳をリーナの左手の拳とぶつけた──頑張るぜ、リーナ──そう思いながら、夜景から離れて、二人は戦闘の『セカイ』に向かう──
「それじゃあ、私はコウとの戦いの為に特訓を少しするよ」
「そう?分かった、頑張ってね!」
「あぁ、分かったよ、コウに絶対勝つ、コウとの戦いを待ってろよ!?」
「うん!」
二人はそう言って、最初に出会った病院の前で別れる、よし、急いで自分の特訓をしないと……そう思いながら体を動かす、すると後ろから、紙袋を持った仮面の男──基ブランド──が自宅に帰宅した。
「おや、ユリーカか、どうしたんだ?」
「お、親父……いや、実はさ、明日、コウと戦うんだ、『決勝戦をもう一回したい』って言って来て……」
ユリーカはブランドに向かって、言う、一応もう一つの人格の事は秘密にしておく事にする。
「ふぅん……そうですか、それでは、私と少し組み手をしません?久し振りに組み手をしますね、ユリーカとは……」
「まぁな、私は別に良いけど、親父がしたいなら良いぜ、組み手?」
ユリーカがそう言うと、ブランドは仮面を外して、首を鳴らす。
「そうですか、それでは本気で行きますよ?」
ブランドはそう言って、紙袋を病院の中に入れて戦闘態勢に入る。
「さぁ、私も本気で行く!親父も本気で来いよ!?」
そう言って、ユリーカも戦闘態勢に入る、そして、二人は対峙したまま動かない──一瞬、一瞬の間が出来た時、二人は一気に動き出した──この組み手、どちらが勝つか分からなかった──
- Re: セカイ戦記 ( No.208 )
- 日時: 2016/12/29 21:13
- 名前: 彩都 (ID: ???)
「はぁ!」
いきなり上段の蹴りがブランドを襲う、だがそんな蹴りで狼狽えるブランドではない、ブランドは左手で蹴りを受け止め、ユリーカの守備されていない腹部にアッパーを入れる、だがそんな攻撃さえもユリーカには見切っていた、ユリーカは受け止められた足を思いっきり、踵落としの様に下げて、思いっきり上に上がる。
「まだまだ甘いぜ!親父ぃ!」
「でしょうね!ユリーカにとってはまだまだウォーミングアップだろう?」
少ない会話だが、二人は活き活きしていた、そして宙に浮いたユリーカはブランドの顔を踏みつけて、一気に上空に上がる、そして屋上に到達する程上空に上がっていた。
「うーん、やっぱり下じゃダメだな、やっぱ屋上の方が楽だな」
ユリーカはそう言って、屋上に移動する、ブランドも一気に『気』を開放して、壁を垂直で登って屋上に到達する。
「どうしたんですか?屋上に逃げる気ですか?」
「はぁ?違うぜ、屋上の方が下より戦いやすいんじゃないかって思ってなぁ」
「成程、確かに屋上の方が戦いやすいですしねぇ……それでは第二回戦と行きますか!」
「おう!掛かって来い!本気で!全力で!」
二人はそう言ってもう一度ぶつかった、今度のユリーカの攻撃は拳にシフトチェンジしていた。
ユリーカは自分の右手に薄く『気』を纏ってブランドの腹部を攻撃しようとした、だがブランドだって『気』を使う存在だ、自分の片手を『気』で纏って、ユリーカの右手を掴む、そして空いた片手で拳を作り、ブランドはユリーカの顔面を狙った、だがブランドのそんな考えは甘く、逆にユリーカはブランドの拳を額で受ける、ブランドは少し驚く、逆に攻撃を受けるなんて!?そう思っていると何か不思議に感じる、何故なら、『気』を纏った拳なのだ、普通受けたらユリーカの額の骨が砕ける音がする筈だ、なのにその音がしていない、不思議だ、綺麗にクリーンヒットした筈である、なのに何故額の骨が砕けていないのか……?不思議に思いながらブランドはユリーカの額を確認した、すると薄っすらと『気』が発動しているのを確認した、まさか、『気』を発動していたとは!そう思いながらブランドは驚いて固まってしまう、その隙を見逃さずにユリーカは残った左手でブランドの腹部に思いっきり重いパンチをぶつけた。
「うぐぅっ!?」
あまりにも重い攻撃でブランドはぶっ飛んでしまう、『気』を張る時間さえ無かった……そう思いながら一気に立ち上がる、背中は少々痛いが、まだ耐えられるだろう。
そしてブランドは周りを確認する、そして目の前に砂埃に包まれた黒い影が見えるのを発見する、まさかそのまま突進しての攻撃ですか、あまり成長していないなぁ、と親の心で見ていると目の前に黒い影が段々小さくなっていく、えっ?小さくなっている?何ででしょうか?ユリーカは小さくなれましたっけ?いや流石にそれは無い筈……そう思いながら砂埃が落ち着く、そして目の前の黒い影が確認出来た、目の前の黒い影はユリーカの衣服だった、まさか衣服を投げて目晦ましか、大きく広げて投げたけど、風や投げた威力の影響で丸まって小さくなった、という事ですか、そして目晦ましした後、私の目の前で突進する、という事ですかね?だったら一気に受け止めるしかないですねぇ!そう思い、ブランドは前屈みになってユリーカを受け止める準備をしたが、全然前に突進してこない、不思議に思っていると、『背後から風を切る音が聞こえる』……まさかユリーカは……ブランドがそう思った時にはもう遅かった、振り向いた瞬間には右足で蹴ろうとしているユリーカが居た、ブランドはそのままユリーカの蹴りを受けて、吹っ飛んだ、しかも屋上を通り過ぎて地面にぶつかってしまう。
「や、やり過ぎたかな……?」
そう呟いて、頭を掻くユリーカ、だがブランドは普通に起き上がって屋上に戻ってくる。
「ふむ、中々の攻撃でした、流石に地面にぶつかった時は『気』を出しておいて助かりましたよ……もしも出していなかったら死んでいましたねぇ、それにしても自分の衣服を囮にして、後ろから攻撃するなんて……自分的に言えば満点ですねぇ、目の前に衣服を投げて標的が前にいる、という事を誤認させましたし……更に大ダメージを与えました、ですが砂埃が無いと使えない、更に砂埃が出来ない場所では使用出来ないし、衣服も何回も投げる事は出来ません、なので、使用する場所は限られます……そう言う点を考えると減点して、精々70点程度ですかねぇ?良い線は行っていましたが、流石に女性なのであまり肌を見せるもんじゃありません、そう言う事なので、早く服を着なさい、風邪を引いても知りませんよ?」
ブランドはそう言って、大きく溜息を吐く、今のユリーカの格好は上半身裸だ、流石にブラを付けてはいるが、腹部が冷えて風邪や腹痛になってしまうかもしれない。
「確かに少し肌寒いな、一応服は着ておこう」
ユリーカはそう言って落ちている自分の服を拾っては、そのまま埃を落として着る。
「さぁ、続きをしようか!」
「ふむ……そうだね、ユリーカ、まだまだ『気』は発動し足りないだろう?だったら今から一気に『気』を開放して、戦おうじゃないか、さぁ、今から本気の戦いをしようか!」
そう言ってブランドは一気に『気』を開放する、ユリーカも大きく息を吸って『気』を開放する、二人の体の周りには『気』が纏われる、そして二人は一瞬の間が経ってから、動き出した、『気』を開放した二人、どちらが勝つか分からない──
- Re: セカイ戦記 ( No.209 )
- 日時: 2017/01/02 21:11
- 名前: 彩都 (ID: 69bzu.rx)
「…………」
「…………」
二人は無言のまま、見つめ合っている、そして一瞬の間が経ってから、二人は一気に動き出した、ユリーカの『気』は『千闘型』、戦闘に特化した『気』の種類の型だ、それに対し、ブランドの『気』は、『万能型』、ユリーカの『千闘型』より、攻撃力が低く、『防御型』より、防御力が低いが、何時でも『気』を纏えるので、部分部分に『気』を纏わせて防御する事も可能である。
そんな二人がぶつかったのだ、二人共無事では済まない。
「うっ……ぐぅぅぅ……」
「中々やりますねぇ、ですが、まだまだ足りませんね」
ぶつかった後、ユリーカが唸る、だがブランドは『まだまだ』と呟く、まだまだか、だったら一気に『気』を開放して、圧倒させるか、と思い、一気に『気』を開放して、右手に集める、そして、右手でブランドを殴る、だがブランドは両腕をクロスして、防御する、だがユリーカの『気』の威力を考えていなかったのか、一気に後方に吹き飛んでしまう。
「おっとぉぉ!?」
謎の悲鳴の様な声を出して、ブランドは背中から地面を滑る、流石に服を着ているとは言え、服が薄かったら摩擦で擦り切れて、背中が丸出しになって、大ダメージを受けるだろう。
「いいですねぇ、ですがまだまだですよ!」
ブランドはそう言って、バック転をして、少し威力を減らす、更にブランドはまだ『気』を開放して、ユリーカの攻撃に備える。
「へぇ、何気に防御を固めてきたか……だけど、そんな分厚さじゃまだまだ割れるぜ!」
ユリーカはそう言って、ブランドに対し、もう一度攻撃を加えようと思った、だがそれは出来なかった、それもその筈、ブランドはユリーカの殴った腕ごと掴んで、横に流したのである、そんな事をされると思っていなかったユリーカはブランドの手刀により、頭部に巨大な衝撃を食らった、手刀されたままブランドはユリーカの頭を屋上の床にぶつける、すると屋上の床が下にへっこんで、床が割れる、まるで下に沈む様にへっこんだ。
「あがぁっ!?」
頭にとんでもない衝撃が走る、まるで割れる様な痛み、いや、実際上から押し付けられてるので、最悪割れるかもしれないが、ユリーカはその痛みを必死に耐える、耐えて、手を離した時に一気に反撃しようと思ったからだ。
「どうですか?痛いでしょう?降参したらどうですか?」
フフフ……と笑う父、ブランドに対し、『コイツ、後で飯食った後殴ってやる』と思うユリーカ、そんな事よりどうやって手刀の押し付け攻撃を避けて、反撃するか……そう思いながらユリーカは考える……そして一つの妙案を思い付いた、ユリーカはその妙案を実践する事にした。
「さぁ、段々と痛くなりますが、どうしますか?降参か、反抗か……!?」
ブランドはユリーカに選択権を渡すが、ユリーカの取った行動にブランドは言葉を失った。
それは、『逆に頭を床に押し付けた』のだ!あまりの異常な行動にブランドはつい、手刀している手の力を緩めてしまう、その隙を狙ってユリーカは起き上がって手刀している手を引っ張って、ブランドの顔面を頭突きした、隙を作られて少し動揺するブランドに対し、ユリーカは体を少し揺らしながら起き上がり、息を大きく吸う。
「ハァハァ……スー、はぁ……スー、はぁ……」
頭突きの威力と、腕を引っ張られて攻撃されて、頭突きされた部分を抑えるブランドに対し、ユリーカは言う。
「へへへっ!どうだ!私だって少しは成長してんだよ!もう前みたいにやられないぜ!」
ユリーカの言葉を聞いて、ブランドは心の中で笑う。
「成程ねぇ……だが私だって、『ウォーミングアップを終わらせた気分』ですがね……今から本気を出しますか」
「えっ?」
ブランドの言った言葉に対し、声のならない笑いをした後、ダンッ!と、地面と足がぶつかる音が聞こえた、その音を聞いた後、目の前にブランドが存在していた、まさか地面を蹴って、一気に移動したのか、とユリーカはそう思った、そう思った後、ユリーカはブランドに殴られた、そしてあまりの衝撃で気絶して、その後の記憶が無くなる──
「……?ん?何で私は地面で寝ているんだ?」
ユリーカが無意識に腹部を擦りながら目覚めた、ブランドは呆れながらユリーカに言う。
「私とユリーカが戦ったでしょう?そして私の攻撃で気絶して、今に至る、と言う事です」
ブランドがそう説明すると、『あぁ、そっか、確かに戦ってたな』と思い出すユリーカ、ユリーカは起き上がって、体を動かす、ある程度は思い出せたかな?そう思いながらユリーカは言う。
「さぁ、明日の戦いに備えて寝るか、それじゃ、お休み」
「明日の戦い?それは何だか分かりませんが、お休み、ユリーカ……」
ブランドはそう言って、ユリーカと分かれた──そして一人、寝転がって、ブランドは思った。
中々強かった、完全に前戦った時よりも強くなっている、これが成長、と言うものですか……早かったら、半年程度で超えるかもしれませんねぇ……超えられたら、父親としての威厳が無いけれど……はぁ、と大きく溜息を吐くブランド、今日は久し振りにユリーカと戦って、楽しかったな、とそう思いながら屋上を離れた──そして明日、コウとユリーカは戦う、どちらが勝つかそれは誰にも分からない──
- Re: セカイ戦記 ( No.210 )
- 日時: 2017/01/05 21:06
- 名前: 彩都 (ID: bOxz4n6K)
翌日──
ユリーカはベッドの上で目覚めた、そうだ、私は親父に負けて……そう思って、自分の右手で拳を作った、何とか体は動く、とりあえず、コウ君とは戦えるな、そう考えると、一気に目が覚める、よし、今日は勝つ!そして私がこのセカイ最強だと知らせないと!ユリーカは起き上がって、体を伸ばした──
「…………」
ベッドの上、コウは目を瞑りながら考える、どうやってユリーカは自分を攻撃するか、どうやってユリーカは奇襲をするか、どうやってどうやって……コウは深呼吸して起き上がる。
「もうじき動かないとな……」
そう言って、コウは自分で顔面を叩いた──次にコウは朝食をとる、何気に今日は早く起きてしまった、一応体に栄養は欲しかった、腹が減って戦闘中に倒れたくないしな、倒れたら倒れたで、悲しい敗北となってしまう。
今日の朝ご飯は美味しかったな、そう思いながら、皿の上に乗っていた料理を全て食べ切るコウ、さぁ、少し体を動かして、ウォーミングアップでもしておこう。
「今日は何を食べよう?」
ユリーカはそう言って、自宅に向かう、病院の裏が、ブランドとユリーカの住まいだった。
だが、ユリーカは家に帰るのがめんどくさがって、たまに病院のベッドで寝る事が有る、最近は患者だったが。
「あー、少し移動すんのが面倒だな、何でこんな家の設計したんだよ、あの親父……」
ブツブツといちゃもんをつけながら隣の家に移動する、そして冷蔵庫を確認する、冷蔵庫の中身は卵、牛乳、ウスターソースだけだった。
「何で冷蔵庫に三つしか存在する物が無いんだよ!普通フレンチトーストでさえ作れないよ!砂糖もないしさぁ!何なんだよ、この家庭!完全に外食主義の家庭かよ!」
ユリーカは冷蔵庫の中身に対し、セルフツッコミをする、すると一つの事実に気付いて、少し気を落とす。
「その前に家族でご飯を一緒に食べる事があまり無い……!」
ユリーカはそう言って、大きい溜息を吐いた、仕方無い、何か食べに行くか……そう呟いて、何時もの格好に着替えて、外に出る──
「いち、にー、さんしっ、よんごーろっく、なっぱ!にー、にー、さんし、よんごで、ろくなやつないっと……」
そう言いながらコウは前屈をする、前屈はゆっくり息を吐きながらした方が前に出る事は出来るが、時間が無いので、そんな悠長な事はしていられない。
「とりあえず、柔軟体操は終わったな、次はキックとか、パンチの練習だな」
コウは型を作って、集中して、空虚にパンチやキックを放っていく、すると汗が少し掻いてくる、コウは『あー、汗が掻いてきたか、急いで終わらせないとな』と思う、そしてコウは更にスピードを加速させていった──
「ふいー、食った食った……あー、少し体動かさないとなぁ」
ユリーカは外食で胃を満たした後、大きな欠伸をする、とりあえず、何処へ行こう?あまり人が居ない場所を選ばないとなぁ……そう思いながら立ち上がって、歩き始める──
「まぁ、自宅が無難かな?だけど結構ボロボロだしなぁ……何時壊れるか分からん……」
ユリーカはそう言って自宅前で考える、とりあえず大きくて何時でも使える場所が良いなぁ……そう思っていると、目の前にリクが通った。
「おっ、ユリーカじゃないか、解魔が終わって普通の人格に戻ったらしいな」
「あぁ、あの時は有難う、三人共感謝しねぇとな」
「感謝?あぁ、一番感謝しないといけないのはモコかもしれねぇなぁ、だって解魔っていうのは相当大変なんだ、まる一日以上掛かったかな?」
リクがそう言うと、ユリーカは驚いていた。
「えぇっ!?丸一日以上!?マジか……私の為に有難う、モコ……」
そう言って感謝するユリーカ、すると目の前の存在に対し、気が付いた。
「あっ」
「あっ?何だ?『あ』って?」
リクがそう言うと、ユリーカはリクの両手を掴んで目をキラキラさせた。
「あー!居たぁ!」
「い、居たぁ?な、何の話──」
リクが不思議そうにユリーカを見る、ユリーカはリクの両手をブンブンと縦に強く振る、あまりの痛みで焦るリク。
「痛い!痛いって!離せ!」
「いい相手が見付かった!なぁ、リク!私と少し付き合ってくれ!」
「ん?付き合う位良いけれど……どう付き合えば良いんだよ?買い物か?」
リクが不思議そうにユリーカに言うと、ユリーカは笑いながらリクに言う。
「違うわ!リク、私と戦ってくれ!今日はコウと戦うからさぁ!組み手でも良い、少し付き合ってくれ!」
ユリーカの言葉に対し、リクは腕を組んで考える、何故なら彼女はこのセカイ最強の存在、自分は準決勝で敗北した身、ユリーカの思っている以上に弱いかもしれないのに組み手とは……そう考えて、渋々了承する。
「弱いかもしれないが、それでも良いのなら、俺はユリーカと組み手するが?」
「それでもいいぜ!体を動かす為に相手が欲しかったんだ!」
「成程、体を動かさないと、コウに負けるからか……とりあえずどこで戦う?」
リクがそう言うと、病院の屋上を選ぶ。
「まぁ、戦える場所はそこ位だろうな、よし、移動して、組み手でもするか」
リクはそう言って、屋上に移動する為に壁蹴りジャンプで登っていく、そんな光景を見て、ユリーカは思う、自分も出来るかなぁと……そしてリクの真似をユリーカはすると、何とか成功出来た、そして屋上に辿り着き、病院の屋上でリクとユリーカが対面する。
「さぁ、かかってこい、本気でも良いぜ?」
リクがそう言うと、ユリーカはニィッと笑った。
「あぁ、分かった、最初から飛ばす!」
そう言って、ユリーカは動き始めた、リクもユリーカの動きを見て、動き始めた──この組み手、どちらが勝つか分からない──
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