複雑・ファジー小説

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セカイ戦記
日時: 2016/05/17 18:57
名前: 彩都 (ID: lKhy8GBa)

ーーぼくは戦うーーこの汚れたセカイとーー

二作目の投稿です。
初めての方も知っている方も初めまして、彩都と申します。
気長に投稿します。
今回は歴史ファンタジー…かも…
という事で宜しく

登場人物
今作は先にキャラ紹介をさせていただきます。
主人公
トゥダ・リク 男
このセカイは名前に意味は無く、名字・名前や逆に名前・名字は無く、名字・名字、名前・名前となっている。
リクは名前・名前。
リーナ・ユリ 女
名前・名前。
妖精で回復の魔法を使う。
リクの仲間。
リヴェレット・モコ 女
名前・名前。
攻撃系の魔法を使う。
ユリは貧乳だが、モコは巨乳。
何時も箒に乗っている。
ショウ・コウ 男
名前・名前。
肉弾戦が得意な仲間。
魔法では倒せない存在には肉弾戦が良いとされている。

ジェネレッド・D 男
?・?
リクの仲間だが何者かは知らない。
敵かもしれない。
Dは物語の中心に近い。
サルウ°ァ・ティル 女
名前・名前。
名前の言い方は秘密。
大きな剣、真剣簪(かんざし)を使う。
大きさは約三メートル。
サワラビ・ユウ
名字・名前。
遙か遠く、キョクトウのニホンの人間。
彼も何者かは分かってない。
何時も一人で行動している。
薙刀の師範代を務めている。
μ
記号。
名前を持たず、施設で使われていた記号を使っている。
戦闘力は圧倒的に強いが、カロリーが切れるとすぐ戦闘不能になる。
白いジャージに白い肌、髪は無く、オールバックの様な角を生やしている。

用語解説
魔法
魔法は体内に眠る魔力を燃焼させて、魔法を扱う。
キンキなる魔法も存在する。
キンキなる魔法は使うと死んだり、植物人間になったりする。
存在
セカイ戦記における敵。
魔法で倒せる奴や肉弾戦でしか倒せない者もいる。
肉体の一部分が膨らんでいたりと『異形』の存在。
ゾンビの様に意志は持たず、人間を襲う。

セカイ
混沌としている。
その混沌のせいで存在が出来たと言われている。
舞台的に言えば、『北斗の拳』の世紀末ワールドに近いです。
存在が色んな所でばっこしている。
妖精
見える者もいれば見えない者もいる。
リク達のメンバーは見える奴が多い。
見えない者は眼鏡を使ったりする。
だが、眼鏡も法外な値段が多い。
傷の手当や回復が得意。
回復は魔法に当たるので、妖精は無意識に魔法を使っている事になる。

『リク…貴方は希望の仔…貴方は奇跡の仔…貴方は私と**の仔…お母さんが居なくても頑張るのよ…』
「お母さん!!」
そう言って、母さんは燃え盛るセカイから、燃えた。
跡形もなく、消えた。

セカイ戦記 序章 、『運命』の仔

俺はトゥダ・リク。
男、十六歳。
《ヤツラ》を始末する者。
《ヤツラ》とは、前々からこのセカイに現れた敵だ。
コイツ等のせいで俺は母を亡くした。
俺はコイツ等を駆逐する為に仲間を探している。
俺は仲間探しの為に故郷を捨てた。
そして俺は前へ一歩、踏み出した。
少し歩いて着いたのは、妖精の世界、フェアリアだ。
そこで俺は水浴びをしているビキニの女性を見つけた。
「おーい!妖精王に会いたい!道案内してくれ!」
ビキニの女性は羽を生やしてこちらに来た。
どうやら妖精らしいが、背は俺の胴体位だろう。
「貴方、妖精王に会いたいの?今は会えないわ、会うの止めたら?」
「俺は《ヤツラ》を駆逐する為に妖精王に力を借りに来たんだ、止める事は出来ない」
「分かったわ、じゃあ貴方の仲間になるから会うのは止めてくれない?回復も出来るから旅には最適よ」
「良いのか?」
「良いわよ、私の名前はリーナ・ユリ、宜しく」

「俺はリク、宜しく」
こうして、人間、リクと妖精、リーナの出会いだった。

「なぁ、リーナ、この水は人間でも飲めるのか?」
そう言って、リーナが浸かっていた水を一掬い、口に近づける。
「ダメッ!!!!!」
リーナの止めは既に遅し、もう口に含んで、喉を鳴らした後だった。
「ん?どうした?リーナの汗が入っているから、飲むなってか?大丈夫だろ…」
リーナは言う。
「いや、そうじゃなくて…人間は此処の水飲むと、人間には毒だからって…」
そう言うのと同じくして、リクは気絶する。
「リクッ!?」
リーナはビキニのまま、、リクを長老の所へ連れていった。

「んー、ユリ…」
長老は重い口を開いた。
 ・・・・・・・・・・・・
「こやつには毒その物が無い…これはどういう事じゃ?」
「えっ…?」
リーナは驚いた。
人間で泉の水を飲んだのは大抵、必ず死ぬ、最悪死ななくても毒の後遺症が残るのに…。
リーナにとって、この事は不思議で不思議で意味が分からなかった。
すると、リクが目覚めた。
「う…うーん…此処は…何処だ…?」
リクはすぐさま、リーナを見つけた。
「リーナ!此処は何処だ!?俺は何故此処に!?」
リクは慌てて周りを見やる。

「落ち着くのじゃ、少年」
と、長老が止める。
長老は、リクが倒れて此処に来た事、此処は妖精の村と長老である事を話した。
「全く信じられん話だが、俺が記憶を覚えていないんだ、リーナ有難う」
「良いよ、リクって見た目に反して軽いんだもん」
そういうリーナに驚くリク。
「お前さん知らんのか?妖精は小柄だが怪力だぞ?」
その事を聞いて驚く。
妖精は力が凄いんだ…。
リクは新たに情報を頭に叩き込んで、立ち上がる。
「良し、行くか」
長老はリクがすぐ立ち上がった事と同時に驚くが、どこかへ行く事にも驚く。
「待て、お前さん、今から何処へ行くのじゃ?」
長老が聞くと、すぐさま言った。
「隣町だよ」
「隣町には《ヤツラ》が要るのじゃぞ!!」
長老は止める。
それに対しリクは。
「大丈夫だよ、そいつ等は始末屋であるこの俺に任せな!

そう言う台詞に驚く長老。
まさか、《ヤツラ》を倒す力を持っているのか…。
そう思っていると、二人は出発していた。
長老の声は空しくも聞こえなくなった。
こうして、傷が回復したリクとリーナは旅を開始するのだった。
次の町は何処へ行くのか…それは誰も分からない…
序章終了 第一章へ続く…

セカイ戦記 第一章 運命の仔の戦闘

妖精の世界、フェアリアの隣、戦争の世界、バトランゲージは存続の危機に瀕していた。
バトル王宮最上階国王の部屋。
「ひいぃぃ!!まっ待て!話せば分かる!金ならたんまり有る!だから見逃してくれぇ!」
「…………」
バトランゲージ国王、マイルは謎の生命体と話していた。
生命体は体を包帯で巻かれている者やジリジリと追い詰める者も居た。
ただ、生命体には共通点が幾らか有った。
一つ目は全員、肌が腐敗した色になっていた、具体的に灰色。
二つ目は口を大きく広げ、涎を垂らしている事。
そして三つ目は…
喋らない事だ…
何故喋らないのか、各国で議論されるが、喉が使い物にならないが妥当とされてきた。
生命体の過去の姿は、人間だった。
数十年、数百年経っても、この生命体は存在してきた。
そして生命体はゾンビの様に感染する。
今もそんな生命体から避、難する人間の中に反旗を翻す存在も居た。
その名は『退治者』と呼ばれる事になった。
その人物は生命体を倒す程の力を持っていた。
そんなリクも『退治者』の一人だ。
そして『退治者』達は、生命体に名を付ける事にしたのだ。
その名は《ヤツラ》となったのだ。

※小説のレスを消さないで下さい。
消しても無駄なので。
何か気に食わないなら、書き込めば良いじゃないですか、何でそんな事が出来ないんですか?
他人様の小説を消して、ナニが満足ですか?
彩都の小説のレスを消す事に何の意味があるんですか?
出来ればそれを書き込めば、彩都も納得します、なので、消さないで下さい。
困るのはこの小説を読む読者様なので。

コピペしていますから、消しても無駄ですよ?

Re: セカイ戦記 ( No.331 )
日時: 2018/03/05 21:35
名前: 彩都 (ID: ???)  

リーナはコウ達の病室を脱出して、コウ達の病室前の椅子に座っていた、一体何を食べようか、と考えていた所だった。
するとブレンドが呑気にリーナの前を歩いていた、するとブレンドはリーナの事を見つけて、驚愕する。
「うわっ!?妖精!?な、何で此処に……!?」
ブレンドは驚愕しながら、リーナの事を凝視する。
「お、お前、本当に妖精だよな?ど、どうして此処に……?」
「……妖精の私が居ちゃ悪い訳?」
「い、いや、そう言う訳じゃないんだが……」
ブレンドはそう言って、頭を掻く、そしてブレンドがリーナに言う。
「よ、妖精よ、お前の名前は何と言う?」
「私?私はリーナだよ、おじさんは?」
「俺?俺はブレンド、此処の病院長、ブランドの兄だ」
ブレンドがそう言うと、『へぇ、そうなんだ』と返答する、そしてリーナが言葉を続ける。
「私、実は入院している身なんだ」
「へぇ、どうして病室の外にいるんだ?」
「そんなの簡単でしょ?お腹が減ったから」
「……そ、そうか」
「それにしても入院って大変だね、結構束縛されるし」
「ま、まぁ、それはあるかもしれないな……」
ブレンドはそう言って、適当な相槌で返答する、するとリーナが立ち上がって、ブレンドに言う。
「ねぇ、ブレンド?」
「ん?何だよ妖精……じゃなかった、リーナよ?」
「この『セカイ』、詳しい?」
「そ、そうだな……ある程度は詳しいな、と言っても、滞在期間一ヶ月もないけれど」
「実は私も滞在期間あんまりないんだよね、最近この『セカイ』に来たばっかで」
「へぇ、そりゃ大変だな、お互い頑張ろうぜ?」
「ま、まぁ、そうなんだけどね?実はブレンドに御願いがあって」
「あぁっ?何だよ?簡単な御願いなら聞いてやるぜ?さぁ、話せ?」
ブレンドがそう言うと、リーナはすぐに発言した。
「此処の近くで美味しい料理がある場所、分かる?因みに量もあって、鱈腹(たらふく)食べれる料理を御願い?そしてあるのなら、場所を案内して欲しいな?」
「…………」
な、何言ってんだコイツ?ブレンドはそう思いながら頭を抱える、そんな凄いお店、俺、あんまり知らないぞ?だって、俺は居酒屋程度しか知らねぇし!ブレンドはそう思いながら、とあるお店を思いつく。
「そ、それじゃあ、案内してやるよ……と言っても、俺はあんまりこの『セカイ』について詳しくない、だから不味い料理屋もあるかもしれない、そこを選んで、『この料理不味い』と言われても、俺はどうする事も出来ないからな?俺はお前等と同じ、この『セカイ』初心者だからな?」
ブレンドが先に言って、逃げ道を作る、するとリーナはその場で頷いた。
「うんいいよ、でも、出来るだけ安いお店にしてね?そもそも手持ちは少ないしさぁ?」
「そ、そうか……分かったよ……」
ブレンドはそう言って、リーナに『ついて来い』と発言する、そして先にブレンドは病院を出る、するとリーナはブレンドの後ろをついてきていた。
安心した、もしもついてきていなかったら、病院の中を探している所だった、ブレンドはそう思いながら、ポケットに手を突っ込んで、呑気に歩いて、ブレンドの言うお店へと向かう──

そしてのんびり歩いて、軽く十分が経った、ブレンドは上空を見て、『日が照ってるな』と思う、そして後ろのリーナに言う。
「なぁ、リーナ」
「ん?どうしたの?道に迷ったのブレンド?」
「い、いや、違う……こんなに日が照ってるのなら、喉が渇かないか?」
「うーん、確かに喉は渇いたね?それがどうしたの?ジュースでも飲み物でも奢ってくれるの?」
「あ、あぁ、そうだ……ジュースでも飲み物でも奢ってやろうかな、と……それじゃあ、何処でそれを買いに行くんだ?」
「そんなのスーパーでいいんじゃない?こんな明るんだもん、スーパーの方が日を遮る事が出来て涼しいと思うよ?」
「あー……確かにそれは有り得るな、それじゃあ、スーパーに向かうか……」
「うん、分かった」
ブレンドはそう言って、スーパーへと向かう、リーナも共にスーパーへと向かう、だがスーパーは目の前にあって、安心した。
「よかったぜ、あまり歩かなくてさ?」
「確かにそれもそうだね、それじゃあ、さっさと中に入って、ジュースを購入しよう」
「お、おぅ……それにしても妖精は行動力があって、移動速度が早いな……」
ブレンドは独自の妖精観察をして、妖精の生態を理解する、そしてブレンドもスーパーの中に入って、飲み物を買おうとする。
「ふむ、よし、今日はお茶で良いか」
「えぇっ?お茶ぁ?何でそんな渋い味のを選ぶの?普通なら甘い物を選択するでしょ?」
リーナはそう言って、右手にショートケーキ味の水を持って、ブレンドに言う、ブレンドは頭を掻いて、『違うんだよなぁ』と発言する。
「あのなぁ、大人になったら、男はあまり甘い物は摂らなくなるんだよ、逆に渋い物とか、辛い物を食べるんだよ、そこら辺は妖精のガキと違うんだな」
「へぇ?妖精は妖精でも『私の年齢は分からない』癖に?若くても、ウン千才とか、普通に有り得るけどね?」
「いや、俺達人間の話をしてくれよ……」
ブレンドはその場で溜息を吐いて、呆れる、そしてブレンドはリーナの手からショートケーキ味の水を奪って、レジへと並ぶ──

Re: セカイ戦記 ( No.332 )
日時: 2018/03/08 21:42
名前: 彩都 (ID: ???)  

「はぁ……面倒だな、矢張り列に並ぶのって、案外面倒だなぁ」
ブレンドはそんな事を呟きながら、レジの列に並んでいた、そしてやっと自分の番になり、ショートケーキ味の水と渋いお茶を購入し、金を払って、両方掴んで、外に居るリーナにショートケーキ味の水を渡す。
「あいよ……ってか、変な味の水なのに、案外安いんだな……」
「へぇ、そうだったんだ……値段なんか見ずに、直感で取ったから分からなかったや」
「お、おいおい……」
ブレンドはリーナの発言を受けて、少し焦る、もしも高価なもんだったら、どうするつもりだったんだよ……!?ブレンドはそう思いながら、息を吸って、リーナに言う。
「さて、それじゃあ、水分補給も出来たし、さっさと店に行こうぜ?」
「うん、そうだね」
リーナはそう言って、ショートケーキ味の水を飲みながら、宙に浮いて、ブレンドの後を追う──リーナの後ろに立てば、リーナのパンツが見えていた、だがそれはリーナの後ろの人物のみの秘密だ──

そしてのんびりと歩いて、ブレンドは三人組の男の内の一人に肩をぶつけてしまう。
「あっ、すまん」
「あぁっ!?すまんだとぉ!?巫山戯んじゃねぇぞ!?こちとら肩が折れたじゃねぇかぁ!?」
「本当ッスよ!こりゃ、賠償請求しないとなぁ!?」
「そうだそうだぁ!」
「あぁ、こりゃ面倒な輩にぶつかっちまったなぁ、俺ぇ?」
ブレンドはそう言って、その場で溜息を吐いて、三人組の男に言う。
「あのなぁ、今の俺は金が無いんだ、だから集(たか)るには、他の人を集ってくれ?」
「はぁ!?そんな事どうでもいいんだよ!こちとら骨が折れたって言ってんだろ!?だから金を渡せっての!それが無理なら、お前の命で弁償しろよぉ!」
そう言って、肩をぶつけた存在はポケットからナイフを取り出す、するとブレンドの背後から、首を傾げて、リーナが現れる。
「んー?どうしたのぉ?」
「んぁ?あぁ、実は肩がぶつかった、だから骨が折れた、だから弁償しろってよ?」
「ふぅん?そう言う輩は無視しようよ?私、お腹減っているし?」
「それもそうだな、それじゃあ、またな?」
ブレンドはそう言って、男のナイフを掴んで、折り曲げて、地面に落として、リーナと共に前に進む、するとナイフを折られた存在がリーナのお尻を見つめながら他の二人と会話する。
「お、おい……あれって、『あの』妖精じゃないか!?」
「ほ、本当だ……本当に存在していたんだ……!本当に『妖精』って生きていたんだ!」
「じゃ、じゃあもしあの妖精を捕まえて、売れば……大金持ちに……!」
三人はそんな会話をして、リーナの方へ走り出す。
「ぎゃはははは!お前の賠償なんかいらねぇ!逆にこの妖精を貰うぞぉ!」
「これで俺達は大金持ちに!」
「更に一生暮らせる金額が!」
そんな事を言いながら、リーナは三人に捕まってしまう、ブレンドはそんな三人を見ながら、暴れないリーナを見て、『どれだけ肝が据わってんだ?』と判断して、一つの賭けをする。
「な、なぁ、ソイツを離してくれないか?ソイツ、体の中が悪いんだ、なっ?」
「う、うん……!」
ブレンドの考えている事は良く分からないが、此処は話をあわせておこう、と考えて、リーナは何度も頷く。
「だから離してくれねぇか?頼むよ、ソイツ、最後の晩餐に連れていきてぇんだよ、なっ?頼むよ、離してくれよ?」
「あぁっ?何で離さないといけないんだぁ?俺はコイツを売れればそれでセーフなんだよ、だからお前の話なんかを聞いている場合じゃねぇんだよ?」
リーナを掴む男性はそう言って、口の端を歪ませる、ブレンドは仕方なく、その場で溜息を吐いて、三人を睨んだ。
「そうか……それじゃあ、本気でお前達を攻撃しても良い、と言う事だな?」
「あぁっ?そんな事をしたら、この妖精を傷付けるぞ!?」
「いいぜ?だが、『本当に傷付けられる』かな?」
ブレンドがそう言うと、リーナがその場でもぞもぞと動き出し、肘を男性の胸に突いて、離れようとする。
「あっ!?てめぇ、動くんじゃね──」
他の男性がそう言うと、目の前にブレンドが現れて、男性一人の顔面を殴って、気絶させる。
「ふむ、やっぱりリーナ、お前は戦闘向きの妖精だったんだな?」
ブレンドがそう言うと、『まぁ、こんな状況、ある程度は場数を踏んでる』と発言する、そして三人の内、二人を何時の間にか倒されていて、残った一人の男性は焦る。
「ひっ……!?よ、妖精に攻撃を受けただけで何でのびているんだよ!?可笑しいだろ!?」
そう言う男性に対して、リーナは男性の前に現れて、手の平サイズの石を掴んで、握り締め、簡単に石を砕く、そんなリーナを見て、男性は目を疑った。
「は、はぁ……!?嘘だろ!?そんな事が出来る筈が無い!お、おい!一瞬の内に砂と石を入れ替えただろ!?」
焦る男性を見ながら、リーナは一回転し、『砕けていない石は無いよ?』と可愛い笑顔で発言し、本当に石を砕いた、みたいな事を言うリーナ、う、嘘だろ……男性はそう思いながら、一目散にリーナ達から走って逃げる──他の男二人を残して──

Re: セカイ戦記 ( No.333 )
日時: 2018/03/12 21:24
名前: 彩都 (ID: ???)  

「……お前、中々に強いな」
男性が走り去った後、地面に倒れている二人の男性を見ながら、リーナに言うブレンド、すると、リーナが返答する。
「まぁね?私、昔から力は強かったし、こういう事も戦って慣れてる」
「……そうか、そりゃ大変だな、それじゃあ、飯屋に向かおう、何かすまんな、巻き込んじゃって」
「いいよ、仕方無いさ、目の前の困難は一緒に乗り越えないとね?」
「……フンッ、こんな困難、一人で攻略出来たっての」
ブレンドがそう言うと、リーナがニヤニヤと笑う。
「ま、まさか、それってダジャレぇ?」
「は、はぁ……?お前は何を言っているんだ?」
ブレンドがそう言うと、リーナが説明する。
「だ、だって、『こんな困難(こんなん)』って、ダジャレみたいに言ったからさぁ」
「あ、あぁ……いや、別にダジャレって感じではないんだがなぁ……まぁ、いいか」
ブレンドは静かに諦めて、頭を掻く、さぁ、さっさと飯屋に向かおう、そうでないと、昼という時間が過ぎてしまうからな、ブレンドはそう思いながら、前へ、前へと進み始める──そしてリーナもブレンドの後ろを着いて行く──

そして軽く数分が経って、ブレンドは立ち止まる、そして遠くのリーナに向かって『此処だ』と発言し、指を指す。
「……早いなぁ、移動が……まぁ、良いけれど……それで?此処がブレンドの言っているお店なの?案外大きいねぇ」
リーナはそう言って、赤い看板のお店を見つめる、そしてブレンドが言う。
「まぁ、大きいっちゃ、大きいな、それで?お前はこのお店に来た事があるか?ないか?」
ブレンドの発言を受けて、リーナは首を横に振った。
「ないよ、初めて見たお店だし?」
「そうか、それは良かった、もしももう来ていたなら、このお店以外提案する場所が無いからな……俺はおっさんだし、居酒屋しか場所を紹介出来ない」
「へぇ、つまりのんだくれって事?」
リーナがブレンドの発言に返答すると、『いや、のんだくれじゃねぇよ、まだ……』と発言する。
「それで?何を食うんだ?此処は色々な物が注文出来るから、何でも食べれるぞ?」
「へぇ、何でも、ねぇ……そうだなぁ、食べたい物がある訳じゃないんだよね、軽食を行いたいだけなんだよね、小腹を空かせただけだから、それを押さえる為に食うだけだよ」
「ふぅん?てっきりがっつり食うって言ったから、大量に食わせるお店を紹介したんだがな?」
ブレンドがそう言って、腕を後頭部で組む、そしてブレンドはリーナを見つめる。
「腹が減ってんだろ?じゃあ、入ろうぜ?そして飯を食って、腹の虫を抑えようぜ?」
「う、うん……それじゃあ、入ろうか」
リーナはそう言って、お店のドアノブを握って、回してから、お店の中に入る──そして、店員が現れる。
「いらっしゃいませー、何名様ですか?」
「二名です」
「畏まりましたぁ、それでは此方のお席へ、ご案内します」
店員の軽快な言葉に返答するリーナは店員に着いて行く、そしてブレンドもリーナに着いて行く、そして、『ご注文が決まりましたら、お呼び下さい』と店員が言って、店員が立ち去る、そしてブレンドはリーナに店内のメニューを見せて、発言する。
「ほら、勝手に食え、金はあるんだろ?」
「まぁね?一応優勝賞金が残ってるし……でも、結構少なくなっているから、あまり使えないね」
ん?とブレンドは首を傾げる、そしてブレンドは首を傾げながらリーナに言う。
「は、はぁ……?お前は何を言っているんだ?お前が優勝賞金を持っているぅ?それはどうしてだ?だって、優勝者はコウの筈だ」
「うん、そうだよ、だからコウの優勝賞金を私は持っている、と言っているんだ、ブレンドこそ、何を言っているの?」
「えっ?えっ?」
ブレンドはその場で混乱する、どうしてこんなザコ妖精が優勝者であるコウのお金を持っているんだ?不思議だ、とても不思議だ、もしかして、コイツはコウと何かしらの関わりがあるのか……?と判断して、ブレンドは奇妙な視線でリーナに聞く。
「お、おい……お前、コウと何か関わりがあるのか?兄妹だとか、親子だとか……」
「んー?ただの旅の仲間だよ?一緒に色々な所で戦ったよ、リクやDやモコも私と同じ旅の仲間だよー!今度五人でこの『セカイ』を出るんだぁ!」
リーナの説明を受けて、ブレンドは驚愕してしまう、まさかこの妖精がコウの仲間だと!?……あぁ、だから、あんなに強いのか、そりゃそうだよな、と判断する。
「……すまんな、俺はお前の正体に気が付かなかった、へぇ、そうだったのか……」
ブレンドがそう言って、その場で溜息を吐く、するとリーナが言う。
「まぁね?だって、私も何も言っていないんだし……知らなかったのは驚きだけど……だって、私、コウが優勝した時、出てきたんだけどなぁ……」
リーナはそう言って、まだ言葉を続ける。
「まぁ、そう言うのは良いじゃん、今はそんな事を気にしている場合じゃないでしょ?今は軽食をするだけに此処に来たんだからさ?ブレンドも一緒に食べようよ?」
「いいのかよ?」
「いいんだよ、まだまだお金はあるからね?」
リーナはそう言って、可愛い笑顔で微笑む、……はぁ、まぁ、いいけれど……ブレンドはそう思いながら、溜息を吐いて、リーナと共にメニューを確認する──二人が何を食べるかはメニューを全て見ないと分からない──

Re: セカイ戦記 ( No.334 )
日時: 2018/03/15 21:41
名前: 彩都 (ID: lyEr4srX)  

「ふぅむ……果たして一体何を頼もうかねぇ?」
そう言うリーナに対し、ブレンドは適当に言う。
「適当に食えよ」
「まぁ、それは最終手段、と言う事でね?でも、一体何を食べようか、悩むよねぇ?だって、何ページもメニューが書かれているんだもの」
リーナはそう言って、ブレンドに分厚いメニュー表を指で突付く、まぁ、確かに分厚い事は否定しないし、簡単に言えば肯定もしよう、だが、それだけじゃあ、安易に肯定していると思われかねない、なので、ブレンドは首を振って、リーナに言う。
「たかがそんだけだろう?もっと料理は作れるかもしれない」
「た、確かにそれもあるよね、この『セカイ』は色々な存在が集まるから色々な料理を作れる人が多いって」
「そうなんだ、だからそんなに料理の数があるのか……」
ブレンドはそう呟いて、頭を掻く、まぁ、自分にとっては知らない事実、だからそれは知れてよかったな、と判断する、するとリーナが『すみませーん!』と手を上げて叫ぶ。
「おっ?もう料理を決めたのか?」
「一応はね?さっさと食べて、さっさと戻らないとねぇ?」
そう言うリーナに対し、『さっさと戻る』とは一体何なんだろうか?と思う、だが、今それを考えても、今の自分には分からないので、無視をする事にする。
「ほぅ、そうか、それならさっさと食べないとな」
ブレンドはそう言って、リーナからメニュー票を奪ってメニュー表を確認する、ふむ、中々に美味しそうなモノの名前ばっかりだ、『アジャル』に『メレッツ』、『スペラーニャ』等がある、まぁ、俺も小腹が空いてきたな、なので、何か食そう、ブレンドはそう考えて、『スペラーニャ』を選択する。
「ご注文はお決まりでしょうかぁ?」
そう言って、メモ用紙を持った店員が現れる、最初自分達を案内してくれた人ではない事は分かった。
「えーと、このメニュー表に書かれている『ベレッツ』、『アフォガルデ』を一つずつ」
「俺は『スペラーニャ』一つ」
「はい、分かりました!『ベレッツ』、『アフォガルデ』、『スペラーニャ』が一つずつですね!」
「うん、そうだよ」
「あぁ、それでいい」
「分かりました!それではすぐに作りますね!」
店員はそう言って、ブレンド、リーナ達の目の前から消え、厨房に『ベレッツ、アフォガルデ、スペラーニャ一つずつー!』と叫ぶ、そして厨房からカチャカチャと音が聞こえる。
「ふぅん……」
ブレンドが厨房の音を聞いて、静かに納得する、するとリーナが首を傾げる。
「ん?どうしたのブレンド?」
「いや、実はな、『ベレッツ、アフォガルデ、スペラーニャ』の内、『どれかが温かい料理』って事が分かった、出来れば、熱い料理は厭なんだがな……」
ブレンドはそう言って、横目で目を細める、ふぅん、ブレンドは熱い料理に弱いんだぁ、リーナはそう思いながら、ニヤニヤ笑う。
「へぇ、熱いのが苦手なんだぁ……」
「ま、まぁな?熱いのが苦手、というより、火傷するのが厭なんだ、だから熱いのはあまり食べたくないし、飲みたくない」
「うーん、苦手意識、というより、厭なだけだったのか……」
リーナはそう言って、静かにしょんぼりする、するとブレンドが言う。
「お、お前は一体何を考えていたんだか……?」
「えっ?ブレンドを強請るネタに」
「鬼かな?」
綺麗な笑顔で言うリーナに対し、ブレンドは少し恐怖する、そして、ブレンドは頬を掻く。
「全く、恐ろしい娘だぜ……親の顔が見てみたいぜ……」
そう言うブレンドに対し、リーナが目を細めて発言する。
「……親の顔、ねぇ……私はもう見たくないなぁ?だって、あの親に縛られるのは厭だしさぁ?」
「へぇ?親が子を縛るタイプなのか……俺の親父は自由だったぜ?どうせ『男は怪我をする者』って考えだし、『女は家の中で遊んでおけ』ってタイプ、だから結構厳しくは無いな」
「へぇ、そうなんだ……とりあえず、私の親は色々と縛る存在だったなぁ……色々と縛って、外さえ出さなかったし……ここ二、三年で最近やっと出れたけど……」
「へぇ、中々に縛り付ける親なんだな?でも、縛り付けると反動が凄いって言うしなぁ……だからお前はそうやって、自由な行動をしているんだなぁ」
ブレンドはそう言って、その場で溜息を吐く、リーナもブレンドの真似をして、溜息を吐く。
「全くだよ……何で親は我が子を縛り上げるんだろう?我が子ってのは道具じゃないし、自由奔放に過ごさせたりしても良いじゃん?でも、親が言うには『お前はまだ知らないセカイ、そんなセカイを知っても、この先生きる意味にはならない』って言うんだよ?最悪だね、私の親は」
リーナはそう言って、その場で溜息を吐く、リーナはまるで『箱入り娘』の様に育てられてきたんだな……と判断する、そして、ブレンドはその場で欠伸を出した、まだ寝足りないのかな?と判断するが、そもそも今日は結構な時間寝ている、それじゃあ、体が痛くて、睡眠を欲している、と言う事か?ブレンドは涙が出る瞳を擦って、不思議だなぁ、と思う──何時になったら、『ベレッツ、アフォガルデ、スペラーニャ』が運ばれてくるのか?それはブレンドにもリーナにも分からない──

Re: セカイ戦記 ( No.335 )
日時: 2018/03/19 21:29
名前: 彩都 (ID: ???)  

『ベレッツ、アフォガルデ、スペラーニャ』の三つの料理が運ばれてくるのを待つ二人、すると一人の店員が一つのお皿を持ってきて、二人の間に置く。
「はい、こちら『アフォガルデ』となります」
そう言って、店員は『アフォガルデ』を持ってくる、『アフォガルデ』はただのサラダだった。
「へぇ、中々に美味そうだな、冷たそうで」
「確かにそうだねぇ」
「それじゃあ、俺が先に食べよう」
ブレンドはそう言って、箸を取り出して、先に『アフォガルデ』を食す、ふむ、少し辛い味はするが、食べられない事はなかった、そしてリーナも箸を取って、『アフォガルデ』を食べる。
「……うぇっ、何だこれ?地味に辛いけど、美味いんだけど?凄い強運だな私?」
そう言うリーナに対し、ブレンドは『まぁ、そうだな』と言って、『アフォガルデ』を食べ続ける、こんなに美味しいのが結構安かったんだが?ブレンドはそう思いながら、値段の安さにその場で感動する、そして何時の間にか『アフォガルデ』は食べ終わっていた。
「ふむ……美味い一品だったなぁ」
「うん、そうだねぇ……」
リーナとブレンドは『アフォガルデ』を食べ終わっていて、結構満腹感に浸っていた、すると『スペラーニャ』お待ちぃ、と聞こえ、ブレンドの前に置かれる。
『スペラーニャ』は丼物の料理だった、ほっ、スープ類だったら大変だった……ブレンドはそう思い、先に食べようとする、するとその場面をリーナがじっと見ていた。
「…………」
「な、何だよ?」
「私も」
「私も?」
「私もそれを注文していれば良かったぁっ!」
そう言って、机に鉄槌打ちをする、だが、今ではもう遅かった、ブレンドはリーナに対し、『もうおせぇよ』と発言する、そしてブレンドは『スペラーニャ』を食べ始める──ふむ、出汁が良い味を出している、更にご飯にも出汁が染み込んでいて、二重の意味で美味しいな、ブレンドはそう判断し、上に載っているモノとご飯、汁を一緒に食べる、すると、口の中で味覚の大爆発が起きた、まるで味の大洪水、とても素晴らしい味にブレンドは驚愕していた。
「おぉっ……すげぇ、『スペラーニャ』……!こりゃリピーターになってしまいそうだ」
ブレンドがそう言って、『スペラーニャ』をパクパクムシャムシャと食べ続ける、そんな中、リーナはお腹を空かせながら、ブレンドを睨む、『アフォガルデ』を食べただけでは胃が膨れなかった、ってか、もっとがっつり食べたい、ってか、早く『ベレッツ』が来ないかなぁ?リーナがそう思っていると、店員がリーナの方に来て、『ベレッツ』です、と言って、『ベレッツ』を運んでくる、おぉっ!?やっと『ベレッツ』は食べられる!リーナがそう思って、『ベレッツ』を確認、すると『ベレッツ』はまるで酢豚のような見た目だった、な、何だこれ……美味そうなんだけど、匂いがキツい……リーナはそう思いながら鼻を押さえる。
「んっ?『ベレッツ』か?美味しい匂いがするな」
「えっ?あぁ、そうだね……でも、見た目が、ね?」
「あ、あぁ……」
ブレンドはそう言って、頭を掻く、それもその筈、『見た目が酢豚っぽい』と言っても、見た目の色が『青い』からだ、何故色が青いのかは分からないが、美味しい匂いと見た目で食欲がどっちに向かえば良いのか良く分からない……リーナはそう思いながら、唾を飲み込んで、『ベレッツ』に手を伸ばす。
「…………!」
まず、肉を掴んで、口に運ぶ、青い肉なんかそもそも見た事が無い、見た事があるのは赤い血肉の鶏や豚、牛程度なモノだ。
リーナは意を決して、青い肉を噛み始めた、口の中に広がる感覚に何ともいえない感覚を覚え、脳は『これは美味しい』と判断する、食べられない事は無いが、出来れば食べたくない料理になった。
「う、うん……美味しいっちゃ美味しいけど……出来ればあまり食べたくないなぁ、見た目の色で……」
リーナはそう言って、目を細める、あ、あぁ、確かに……俺でも出されたら拒否をするだろう、とブレンドは思う、そしてリーナは頑張って、『ベレッツ』を完食する、そして後はブレンドの『スペラーニャ』だけどなった、だが、ブレンドは何時の間にか『スペラーニャ』を食べ終わっており、何時でも会計は準備万端だった。
「おっ?食べ終わったか?それじゃあ、店を出よう」
「ぶ、ブレンド、料理食べるの、早過ぎ……」
「そうか?お前の料理が運ばれてくるのが遅かったからじゃね?」
「あ、あぁ、確かにそれもあるね……」
リーナはそう言って、立ち上がって、財布からお金を取り出す、ブレンドも財布からお金を取り出し、『一緒に会計宜しく』と言って、手を振る、面倒だなぁ、とリーナは思いながら、会計に向かって、会計を済ませる、そしてブレンドにサムズアップして、お互い店を出る──だが、案外料理は美味しかったな、と判断するリーナ、そして次は何処に寄ろう?やっぱりすぐ帰った方が良いかなぁ?と静かに考える──だが、体は『何処かに寄った後、帰れば良い』と判断していた──


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