複雑・ファジー小説

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セカイ戦記
日時: 2016/05/17 18:57
名前: 彩都 (ID: lKhy8GBa)

ーーぼくは戦うーーこの汚れたセカイとーー

二作目の投稿です。
初めての方も知っている方も初めまして、彩都と申します。
気長に投稿します。
今回は歴史ファンタジー…かも…
という事で宜しく

登場人物
今作は先にキャラ紹介をさせていただきます。
主人公
トゥダ・リク 男
このセカイは名前に意味は無く、名字・名前や逆に名前・名字は無く、名字・名字、名前・名前となっている。
リクは名前・名前。
リーナ・ユリ 女
名前・名前。
妖精で回復の魔法を使う。
リクの仲間。
リヴェレット・モコ 女
名前・名前。
攻撃系の魔法を使う。
ユリは貧乳だが、モコは巨乳。
何時も箒に乗っている。
ショウ・コウ 男
名前・名前。
肉弾戦が得意な仲間。
魔法では倒せない存在には肉弾戦が良いとされている。

ジェネレッド・D 男
?・?
リクの仲間だが何者かは知らない。
敵かもしれない。
Dは物語の中心に近い。
サルウ°ァ・ティル 女
名前・名前。
名前の言い方は秘密。
大きな剣、真剣簪(かんざし)を使う。
大きさは約三メートル。
サワラビ・ユウ
名字・名前。
遙か遠く、キョクトウのニホンの人間。
彼も何者かは分かってない。
何時も一人で行動している。
薙刀の師範代を務めている。
μ
記号。
名前を持たず、施設で使われていた記号を使っている。
戦闘力は圧倒的に強いが、カロリーが切れるとすぐ戦闘不能になる。
白いジャージに白い肌、髪は無く、オールバックの様な角を生やしている。

用語解説
魔法
魔法は体内に眠る魔力を燃焼させて、魔法を扱う。
キンキなる魔法も存在する。
キンキなる魔法は使うと死んだり、植物人間になったりする。
存在
セカイ戦記における敵。
魔法で倒せる奴や肉弾戦でしか倒せない者もいる。
肉体の一部分が膨らんでいたりと『異形』の存在。
ゾンビの様に意志は持たず、人間を襲う。

セカイ
混沌としている。
その混沌のせいで存在が出来たと言われている。
舞台的に言えば、『北斗の拳』の世紀末ワールドに近いです。
存在が色んな所でばっこしている。
妖精
見える者もいれば見えない者もいる。
リク達のメンバーは見える奴が多い。
見えない者は眼鏡を使ったりする。
だが、眼鏡も法外な値段が多い。
傷の手当や回復が得意。
回復は魔法に当たるので、妖精は無意識に魔法を使っている事になる。

『リク…貴方は希望の仔…貴方は奇跡の仔…貴方は私と**の仔…お母さんが居なくても頑張るのよ…』
「お母さん!!」
そう言って、母さんは燃え盛るセカイから、燃えた。
跡形もなく、消えた。

セカイ戦記 序章 、『運命』の仔

俺はトゥダ・リク。
男、十六歳。
《ヤツラ》を始末する者。
《ヤツラ》とは、前々からこのセカイに現れた敵だ。
コイツ等のせいで俺は母を亡くした。
俺はコイツ等を駆逐する為に仲間を探している。
俺は仲間探しの為に故郷を捨てた。
そして俺は前へ一歩、踏み出した。
少し歩いて着いたのは、妖精の世界、フェアリアだ。
そこで俺は水浴びをしているビキニの女性を見つけた。
「おーい!妖精王に会いたい!道案内してくれ!」
ビキニの女性は羽を生やしてこちらに来た。
どうやら妖精らしいが、背は俺の胴体位だろう。
「貴方、妖精王に会いたいの?今は会えないわ、会うの止めたら?」
「俺は《ヤツラ》を駆逐する為に妖精王に力を借りに来たんだ、止める事は出来ない」
「分かったわ、じゃあ貴方の仲間になるから会うのは止めてくれない?回復も出来るから旅には最適よ」
「良いのか?」
「良いわよ、私の名前はリーナ・ユリ、宜しく」

「俺はリク、宜しく」
こうして、人間、リクと妖精、リーナの出会いだった。

「なぁ、リーナ、この水は人間でも飲めるのか?」
そう言って、リーナが浸かっていた水を一掬い、口に近づける。
「ダメッ!!!!!」
リーナの止めは既に遅し、もう口に含んで、喉を鳴らした後だった。
「ん?どうした?リーナの汗が入っているから、飲むなってか?大丈夫だろ…」
リーナは言う。
「いや、そうじゃなくて…人間は此処の水飲むと、人間には毒だからって…」
そう言うのと同じくして、リクは気絶する。
「リクッ!?」
リーナはビキニのまま、、リクを長老の所へ連れていった。

「んー、ユリ…」
長老は重い口を開いた。
 ・・・・・・・・・・・・
「こやつには毒その物が無い…これはどういう事じゃ?」
「えっ…?」
リーナは驚いた。
人間で泉の水を飲んだのは大抵、必ず死ぬ、最悪死ななくても毒の後遺症が残るのに…。
リーナにとって、この事は不思議で不思議で意味が分からなかった。
すると、リクが目覚めた。
「う…うーん…此処は…何処だ…?」
リクはすぐさま、リーナを見つけた。
「リーナ!此処は何処だ!?俺は何故此処に!?」
リクは慌てて周りを見やる。

「落ち着くのじゃ、少年」
と、長老が止める。
長老は、リクが倒れて此処に来た事、此処は妖精の村と長老である事を話した。
「全く信じられん話だが、俺が記憶を覚えていないんだ、リーナ有難う」
「良いよ、リクって見た目に反して軽いんだもん」
そういうリーナに驚くリク。
「お前さん知らんのか?妖精は小柄だが怪力だぞ?」
その事を聞いて驚く。
妖精は力が凄いんだ…。
リクは新たに情報を頭に叩き込んで、立ち上がる。
「良し、行くか」
長老はリクがすぐ立ち上がった事と同時に驚くが、どこかへ行く事にも驚く。
「待て、お前さん、今から何処へ行くのじゃ?」
長老が聞くと、すぐさま言った。
「隣町だよ」
「隣町には《ヤツラ》が要るのじゃぞ!!」
長老は止める。
それに対しリクは。
「大丈夫だよ、そいつ等は始末屋であるこの俺に任せな!

そう言う台詞に驚く長老。
まさか、《ヤツラ》を倒す力を持っているのか…。
そう思っていると、二人は出発していた。
長老の声は空しくも聞こえなくなった。
こうして、傷が回復したリクとリーナは旅を開始するのだった。
次の町は何処へ行くのか…それは誰も分からない…
序章終了 第一章へ続く…

セカイ戦記 第一章 運命の仔の戦闘

妖精の世界、フェアリアの隣、戦争の世界、バトランゲージは存続の危機に瀕していた。
バトル王宮最上階国王の部屋。
「ひいぃぃ!!まっ待て!話せば分かる!金ならたんまり有る!だから見逃してくれぇ!」
「…………」
バトランゲージ国王、マイルは謎の生命体と話していた。
生命体は体を包帯で巻かれている者やジリジリと追い詰める者も居た。
ただ、生命体には共通点が幾らか有った。
一つ目は全員、肌が腐敗した色になっていた、具体的に灰色。
二つ目は口を大きく広げ、涎を垂らしている事。
そして三つ目は…
喋らない事だ…
何故喋らないのか、各国で議論されるが、喉が使い物にならないが妥当とされてきた。
生命体の過去の姿は、人間だった。
数十年、数百年経っても、この生命体は存在してきた。
そして生命体はゾンビの様に感染する。
今もそんな生命体から避、難する人間の中に反旗を翻す存在も居た。
その名は『退治者』と呼ばれる事になった。
その人物は生命体を倒す程の力を持っていた。
そんなリクも『退治者』の一人だ。
そして『退治者』達は、生命体に名を付ける事にしたのだ。
その名は《ヤツラ》となったのだ。

※小説のレスを消さないで下さい。
消しても無駄なので。
何か気に食わないなら、書き込めば良いじゃないですか、何でそんな事が出来ないんですか?
他人様の小説を消して、ナニが満足ですか?
彩都の小説のレスを消す事に何の意味があるんですか?
出来ればそれを書き込めば、彩都も納得します、なので、消さないで下さい。
困るのはこの小説を読む読者様なので。

コピペしていますから、消しても無駄ですよ?

Re: セカイ戦記 ( No.321 )
日時: 2018/01/29 21:44
名前: 彩都 (ID: ???)  

「えっ……何でだよ?確かに俺もほぼほぼ完治しているが……リクやリーナの方はどうするんだよ!?」
Dが怒鳴る、するとリクとリーナが言う。
「俺は体が痛いだけで、体が動かせない訳じゃないぞ?」
「うん、私もほぼ完治したし」
「…………」
リク、リーナの発言を受け、『あぁ、そうかよ』と思うD、そして静かに溜息を吐いた。
「あぁ、そうか、分かった、それじゃあ、何時でも出発出来るじゃん?」
「それは無理、何故ならそれはブランドに言われたからだ」
「あぁっ?あの医者に?何を言われたんだ?」
「んー?『最終調整をさせて下さい』ってさ?俺達の体を見て、本当に完治しているか、の確認じゃないか?」
「ふぅん……まぁ、確かにそれもあるなぁ」
「だろう?だからすぐには行けないんだ」
「成程」
Dはコウの言葉に納得して、腕を組んだ。
「そう言う事なら、明日明後日以降にこの病院を出て、この『セカイ』も出る、と?」
「…………あぁ、早く次の≪ヤツラ≫を倒さなくてはならないからなぁ、急がないとな」
「そうか、分かったよ」
Dはそう言って、寝転がる、そしてDは続けて言う。
「俺は何時でも出発完了だったんだがなぁ……?」
「ハハハッ!少しは耐えろっての……」
コウはそう言って笑う、するとリクがコウに言う。
「ってかさぁ、何時『退院する』って決めたんだ?」
「んー?此処最近だぜ?いい加減退院しないとなぁ、と思っててさ……本当は旅している中で腕を治したかったんだがなぁ……」
「……それは災難だなぁ」
コウの言葉を聞いて、リクは静かに頷く、そしてリーナがコウに言う。
「そーれーでー?ユリーカちゃんの方はどうなったのですかねぇ……?」
「は、はぁ!?何でユリーカがいきなり出て来るんだよ!?意味不明だなぁ!リーナよ、何でユリーカが出てきたのか、三十秒ぐらいで解説して欲しいなぁ!?」
コウが人差し指を立てながらリーナに言う、するとリーナは簡単に言う。
「えー?そんな事も分からないのぉ?男なのにぃ?」
「う、う、う、うるせぇなぁ!わ、分かってらぁ!ちゃんとユリーカにも話をするつもりだよ!あんまりそういう事は話しかけんな!当人同士の会話にしたいんだ!」
「えぇー?気になるなぁ?もしかしてケッコンして、この旅のメンバーになるのかなぁ?それともコウが旅のメンバーから離れるのかなぁ?」
ニヤニヤ笑うリーナに対し、コウは怒鳴る。
「う、うるせぇ!もうこの話は終わり!終了!静かに!」
「何で何でぇ?気になるなぁ、気になるなぁ?うーん、コウ君の考えを考えてみると、ニヤニヤが止まらないなぁ?」
「うぅっ……もうお止め下さいリーナ様……」
コウはそう言って、ベッドの上でリーナに向かって土下座をする、だが、リーナはニヤニヤ笑いながらコウに言う。
「あっれぇ?何でかなぁ?何で人間風情が私達妖精に向かって土下座なんかしているんだろうなぁ?不思議だなぁ、とても不思議だなぁ?でも、何でだろうねぇ?コウを虐めていると、何だか気持ちよくなってきちゃったぁ?」
「ひぃ!この子、Sの才能が有るよぉ!?泣きたくなるぅ!」
「おらおらぁ!泣け鳴け啼けぇ!人間は鳴いてこそ、輝くってんだぁ!」
「ひえぇ……」
リーナとコウのやり取りを見て、Dとリクが言う。
「あ、あいつ等……怖いチームだな、此処……」
「そ、そうだなぁ……チーム創設者の俺が言う、『何これ、このチーム怖い』」
「そ、そうだな……」
リクとDはそう言いあって、その場で肩を下げる──そしてリーナがコウを弄るのに一時間は使用した──

「……ふぅ……中々に気持ちよかった」
「……ふぅ……中々に長かった……一時間がまるで一日のように感じたぜ……」
「ご苦労様」
「ごく」
リーナの言葉にコウが泣きながら訴える、するとリク、Dが『ご苦労様』という、だが、最後の発言にコウはツッコミを入れる。
「待て待て待て待て!最後!ご苦労様を略し過ぎだわ!」
「うるせぇなぁ、意味さえ通じればいいっての、ごく」
「地獄の獄に感じるんだがなぁ!?」
「でも、約一時間はそうだったんじゃないのかぁ?」
「うっぐ、反論が出来ない、完全に論破されたぁ」
「こんなんを論破と言ったら、もっと凄い人は『完全論破』とか言うのかなぁ?」
「多分なぁ」
コウの言葉を論破したDが言うと、リクが静かに言う。
「まぁ、でも、横から見て発言するが、コウがリーナに弄られている所を見ていると、何だがニヤニヤが止まらなかったのは事実だな、他人の不幸は蜜の味ってな」
「まぁ、それは分からんでも無いな」
「おっと、此処の部屋の味方は自分自身だけだというのか、何と神は酷いのか、悲しいぜ」
「勝手に悲しんでろ」
「おう、勝手に悲しめ、その分俺達の飯が美味くなる」
「うーん、何と言う最低な集団だ此処の部屋の三人は」
コウはそう言いながら自身の顔を隠す、本当に此処はカオスな空間だ、誰も助けてくれないカオス空間……あぁ、早く退院がしたいなぁ、そうしたら、簡単にこのカオス空間も消えるかもしれない、と思うが、このカオス空間にモコが加わるかもしれないという恐怖感も生まれる、だが、実際、モコがこの病室に来ないと分からないよなぁ、コウはそう思いながらベッドに寝転がり、溜息を吐く──あーあ、本当にカオス空間だよなぁ。

Re: セカイ戦記 ( No.322 )
日時: 2018/02/01 21:57
名前: 彩都 (ID: ???)  

「ほ、本当に大変だなぁ……」
コウはそう言って、ベッドに寝転がりながら溜息を吐く、そして、コウは静かに立ち上がって、『ふあぁ……』と欠伸をした、続けて、コウはリク達に言う。
「……なぁ、リク、リーナ、D?」
「ん?何だよ?」
「何なのー?コウー?」
「何だコウ?話か?手短に済ませろよ?」
「お、おぅ……」
三人にそう言われ、少し焦るコウ、そしてコウがやっと口を開く。
「俺、今からモコの所に向かうよ、そして話をする」
「……ほう、それじゃあ、頑張ってきて?俺には何も出来ない」
「えぇっ……」
「そうだね、たまには同性より異性の会話の方が良いかもしれない」
「お、おい……?」
「確かに、リクとリーナの発言通りだな、頑張ってこいだし、同性より異性の方が良いだろう」
「お、お前等……少しは止める勇気さえないのかよ!?」
三人にツッコミを入れるコウ、そしてコウはその場でもう一度溜息を吐いて、『あぁ、もう分かったよ』と発言する。
「はいはい、分かりましたよっと、一人で何でもかんでも頑張ってきますよーだ!」
コウは右手でドアを思いっきり開けて、右手で思いっきり閉める、そしてガニ股でモコの部屋へと向かう──

そしてモコの部屋に辿り着いたコウ、コウは右手でノックし、『俺だ、コウだ、中に入るぞ?』と発言して、モコの部屋の中に入る。
「……うっわ、何だこれ……?」
コウがそう言って、モコの部屋の中に驚愕する、モコの部屋の中は完全に黒魔術でも使いそうな部屋だった、壁には謎の魔法陣があり、一体何が出るのだろう?と少々驚愕した。
「……あ、コウ君だぁ」
そう言って、ベッドの上で三角座りをしていたモコが顔を上げて、喜ぶ、お、おぅ……コウはそう思いながら、冷や汗を流して、近くの椅子に座って、モコに『この『セカイ』を出るぞ?』という話をする準備をする。
「あー、えっと……今日、この部屋に来たのは、一つ、理由があってなんだよ……その理由、聞きたいか……?」
「な、何そのもったいぶらずに言うのは……?普通に発言して欲しいなぁ?」
「だ、だよなぁ……うん、分かった、話すよ……もうじき、俺、リク、モコ、リーナ、Dの五人でこの『セカイ』を出ようと思っている、だって当初の目的であるモコの治療は済んだ、だが、俺の骨折が残っている、だけれど、骨折は骨折だが、もう骨と骨は繋がっているんだ、だからもう退院出来るレベル迄回復している……だからさ、もうすぐこの『セカイ』を出ようと思っているんだ……多分、この『セカイ』を出るのは二日、三日後、だと自分は考える……だから、少しでも早くこの『セカイ』を出るように準備はしていて欲しい」
「…………」
コウの発言を受けて、モコはその場で無言状態になる、そしてモコは息を飲み込んで、コウに言う。
「……うん、分かったよ、OK、OK、分かった分かった、二日、三日後だね?よし、準備をしないとねぇ」
「おっ、分かってくれるか?よし、それなら話は終了だぜ!それじゃあ、二日、三日後な?」
「うん、分かった、その日迄のんびり待ってるよ」
コウはモコに伝える事を伝え終わって、その場で安心する、そしてコウはモコの部屋を出て、一気に息を吐く。
「はぁぁぁ……よかったぁ、話が通じて……もしも話が通じなかったら、大変だぜ……ってか、後ユリーカにも話をしないといけないんだよなぁ……地味に面倒だなぁ、どうせ『行かないでぇ!』とか泣き言を言いそうだけど……でも、俺達は前に進まなきゃいけないんだ、仕方ない事だ」
コウは静かにそう言って、前を見る──そしてコウはブランドを静かに探す──

「ふむ、ブランドが見付からないと、ユリーカの存在が何処に居るのか、分からないしなぁ……」
コウはそう呟きながら、のんびりとブランドを探し、歩いていた、すると目の前にブレンドが現れる。
「およっ?お前、『気』使いの……確か……」
「コウだ、ショウ・コウだ、覚えておけ、それで?お前は毒を使う……」
「お前も同じだよ!俺の名前を覚えておけ!ブレンドだ!ブランドの兄の!」
「あぁ、そうか、ブランドの兄のブレンドか……それで?ブランドは何処に居る?」
「あぁっ?ブランドぉ?……さぁ?何処に行ったんだろうなぁ?多分買い出しだと思うぜ?」
「そうか……」
コウがそう言うと、ブレンドは後頭部に手をやり、話を聞く事にする。
「……んで、何でブランドの事を探しているんだ?」
「え、えっと……大まかに言えば、ユリーカに会いたいんだよ」
「んぁっ?ブランドの娘の?どうして?」
「い、色々とありましてね……」
コウはそう言って、左手を上げる、左手はまだギプスをしているので、ブレンドは、『ははぁん』と理解する。
「つまりブランドの娘に左手を攻撃され、折れた、と?」
「ま、まぁ、そんな感じですね、んで、色々と世話してくれたので、ちょっとだけ感謝の言葉を述べに……と言う事です」
「成程なぁ……まるで青春しているぜ……」
ブレンドがそう言って、笑顔で虚空を見る、そして次にコウを見て、にやり、と口の端を歪ませた。
「なぁ、コウとやら?少し俺と戦わないか?」
「は、はぁ?何を言っているんだ!?戦いは終わっただろ!?」
そう言うコウに対し、ブレンドは言う。
「おいおい?あの試合は『俺が降参したから、次に進めた』んだぜ?だから、『本当の試合』じゃないだろう?だぁいじょうぶ、俺は毒を使わないし、それでいいだろ?」
「……それじゃあ、お前に不公平だ、俺も『気』を使わない」
「ほう?言うねぇ?まぁ、そうでないと面白くないしな?で、何処で戦う?屋上?」
「あぁ、そりゃそうだろうなぁ?屋上で『闘技場』の決着でも着けようか……!」
コウとブレンドはそう言って、睨みあう──そしてコウとブレンドは屋上に移動し、ブレンドが先に言う。
「この勝負、先に動け無くなったものの負け、でいいよな?」
「あぁ、それでいい」
「分かった、それじゃあルール完成だな?それじゃあ、試合開始だぜ?」
ブレンドがそう言うと、コウとブレンド、共々いきなり動き出す──コウとブレンドの勝負、どちらが勝つか、それは二人には分からない──

Re: セカイ戦記 ( No.323 )
日時: 2018/02/05 22:05
名前: 彩都 (ID: ???)  

「はぁ!」
「やぁ!」
「てりゃぁ!」
「ふんぬっ!」
一進一退の攻防を受け、コウは少し冷や汗を流す、まず、左手があまり使えないから、防御にも使えないし、攻撃にも使えない、かと言って、防御したり、攻撃しようとすると、骨折している部分が痛い……ギプスをしている、と言っても、流石にこの状況はキツいな……と判断する、そしてコウは一気に足でのラッシュを放つ。
「とりゃりゃりゃりゃりゃ!!」
「フフフ……遅いな、そんな攻撃!俺は大量の触手からその何倍ものの攻撃を受け、避けた事がある!」
「しょ、触手!?」
コイツ何言ってんだ!?コウはそう思いながら、少し焦る、遂に頭がイカれたのか、ブランドの兄貴は……コウはそう思いながら、ブレンドの攻撃を受け止めて行く。
だが、段々とブレンドの攻撃には重みが増して行くので、受け止めるのでさえ、やっとだった。
「くっ……もっと、もっと力が欲しいぜ……!」
コウはそう呟いて、『気』の事を考えたが、それは反則になるよな、と思う、何故なら『『気』は使わない』ともう明言しているからだ、この発言を無視して、『気』を使うなんて、ブレンドに失礼だ、コウはそう思いながら、その場で一回深呼吸し、息を、酸素を体の中に取り込む。
少しでも酸素を体の中に入れる!そして、体から不要な二酸化炭素を出す!コウはそう思いながら、再度深呼吸を繰り返す。
「おっ?もうバテてきたのかぁ?案外早いなぁ?」
そう言うブレンドに対し、コウはその場で笑う。
「はんっ!それは有り得ねぇなぁ!だって、俺はただ単に『深呼吸している』だけだからな?まだバテていないぜ?」
「ほう?それはそれで嬉しいや、もっと戦ってくれよ?もっと本気を出してくれよ?まだまだ俺、『本気出せていない』んだからさ?」
そう言って、ブレンドが口の端を歪ませる、おいおい?まだまだ『本気を出していない』って?嘘だろ?結構本気出されている様な気がするんだけどなぁ……?コウはそう思いながら、深呼吸を止め、ブレンドを確認する。
今向かってきているから、この攻撃は回避の方で良いだろう……そう思っていると、『ブレンドは走りながらジャンプし、コウの背後へと移動する』、そしてコウの首をロックする。
「おいおい?流石に行動が単調過ぎる、とは思わないのか?『このまま突進する』、なんてさぁ……?もう少し頭を使えよ、意識をもっと外に向けろよ?もっともっと、他の事に集中しろよ?『目の前だけが集中を向けるべき存在』じゃないだろう……?やっぱりお前は弱いんだな、『目の前しか集中出来ない』カスなんだな……本当、今の今迄戦って理解したよ、お前、やっぱ弱いわ、俺よりも弱い、もしもあの時俺が降参しなかったら、お前、負けてたろうなぁ……?」
「!?そんな事はない!」
コウはそう言って、ブレンドの腕を何度も殴って、首のロックから離れる、そしてコウは息を切らしながらブレンドに言う。
「俺は強い!『闘技場』の中で優勝した存在だぞ!?ってか、その時は『気』を使っていたから、強かっただけで……」
コウがそう言うと、ブレンドが鼻で笑いながら言う。
「と、言うと……『『気』を使っていない状態だと、優勝する事さえ出来ない』って事じゃねぇか!アーハッハッハッ!中々に面白いな、お前!良いぜ良いぜ!素晴らしいぜ!自分の弱さに気が付いているんだよなぁ!それでこそ、『進歩』って事だな!さぁ、その『弱さ』に気付いた瞬間、ニンゲンってのは強く、また強くなれる!まるでバネの様にな!」
ブレンドにそう言われ、『バネの様にまた強くなれる』、と考えるコウ……と言う事は『俺にはそれに気付けて、まだまだ伸び白があるってか!?』と考える、そしてコウはその場で思いっきり、深呼吸して、ブレンドに感謝する。
「そうかそうか……それじゃあ俺は『まだまだ強くなれる』って事だよなぁ、ブレンド!?」
「……おう、そうだぜ!『ニンゲン様の可能性ってのは無限大』なんだ!だから強くなりたい、と願えば、無限に強くなるんだ!お前はそれに気付ける分、まだまだ伸び白がある!それじゃあ掛かって来い!コウ!俺はまだまだ強くなるお前と戦いあいたいんだ!来い!」
そう言う発言を受け、コウは、口の端を歪ませて、ブレンドに言う。
「おう!分かったぜ!行くぜ!まだまだ俺は強くなる!まだまだ俺は強くなる!そしてもっともっと強くなりてぇんだ!」
コウはそう叫びながら、ブレンドの方へと向かう、ふむ、これでこそ、『ニンゲン』って奴だぜ!あぁ、この戦い、ブランドにも見せたかったなぁ……!今すっげぇ楽しい!『闘技場』の時よりも楽しいぜ!ブレンドはそう思いながら、コウの攻撃を受け止める、だが、段々とコウの攻撃は速さを増していき、ブレンドが受け止められない程、速くなっていった、そしてブレンドの肉体にコウの一撃がぶつかる、するとブレンドはコウの一撃に驚愕した。
な、何だこの拳は……!?重い!重過ぎる!まさかあの二言三言であんなに強く……本当、『ニンゲン』ってどれだけ進化出来るのか、分からねぇなぁ!ブレンドはそう思いながら、コウの攻撃を受け止める事が出来ずに、コウの攻撃を全身で浴びてしまう。
そしてブレンドが吹っ飛んで、背中から、地面に突っ伏する、そしてコウだけが屋上で立つ存在となっていた──

Re: セカイ戦記 ( No.324 )
日時: 2018/02/08 22:30
名前: 彩都 (ID: ???)  

「ハァ……ハァ……」
右手を前に出して、その場で立ち続けるコウ、そんな中、ブレンドはゆっくりと起き上がって、その場に座りこむ。
「……中々に重い拳だったぜ……お前、本当に凄いな……」
ブレンドはそう呟いて、もう一度その場で倒れる、コウはゆっくりと右手を上げて、息を漏らす。
「ハァ……ハァ……やったぜ……これで俺の勝ちだぜ……!」
コウはそう言って、ブレンドを見つめる、ブレンドはその場で動かなくなっていた、戦いで疲れたのだろう、とコウは判断して、自身の左手を見つめる。
「……結局左手でも攻撃しちゃったなぁ……今更になって痛み始めた……これ、まぁた治療が遅くなるなぁ……」
コウはそう呟いて、その場で倒れる、そして、右手を再度上げて発言する。
「……でも、勝ったんだよなぁ、ブレンドに……やったぁ……」
コウはそう言って、目を閉じる──ブレンド同様、コウにも体にダメージが募っていた、なので、ブレンドと同じ様に静かに眠った──

「……起きろ、ねぼすけ?」
謎の人物のデコピンを受けて、コウは体の痛みと共にゆっくりと目が覚めた、デコピンをしたのは、ブレンドだった、ブレンドはコウの頭上で胡坐を掻きながらデコピンをしたのだ。
「……何すか?」
コウがそう言うと、ブレンドが煙草を吸いながら発言する。
「いや、だから起きろって、もうすぐ降りるぞって話だ、もうすぐ昼飯の時間だ」
「……そ、そんな時間なんですか……?」
コウがそう言うと、ブレンドが『いいや』と呟いて説明する。
「俺の腹時計がそれを説明している」
「…………」
「おいおいぃ?黙るなよぉって?嘘嘘、大嘘だってぇ?」
「…………」
細目で見るコウに対し、ブレンドは完全に焦っていた、そして左手の腕時計を見せる。
「ほ、ほら!これで分かるだろ!昼の十二時半だって!」
「……本当ですねぇ、分かりました、信用します」
コウはブレンドの腕時計を確認して、静かに目を閉じ、溜息を吐く、このおっさん、地味にイライラする……コウはそう思いながらブレンドに言う。
「……何で俺を起こしたんですか?このままほっとけばいいのに……」
「ばぁか、そんな事が出来るか!一応俺と戦った相手だ!少しでも情けでも手助けでも行う!それが俺のルールなんだよ!他の存在だったら、こんな事、してくれないんだぜ!?」
「…………別にしなくても良いですよ、何気に体は痛いので……もう少しゆっくりしてから起こして欲しかったですねぇ……と言っても、お節介なブレンドおじさんには無理でしょうねぇ……おっと、まさか冗談を交えて言うつもりがたっぷり皮肉を込めて発言していました」
「お、お前……人を苛つかせる天才か……!?」
ブレンドはそう言って、左手でコウの頭部を軽く殴る、そしてブレンドは静かにコウに言う。
「……お前、本当に強いな、俺、呆れたぜ」
「へへっ、そりゃどーも……俺はもっともーっと強くなりたいんだ、だからこんな事も一つの踏み台にしていかなきゃならないんだ……!」
コウはそう言って、静かに虚空を見つめる、するとブレンドはコウに助言する。
「……まぁ、今のお前の実力じゃあ、まだまだ強くはなれなさそうだが……もっと精進しろ、もっと強くなろう、という気持ちで精進しろ、そうでないと強くなれる肉体、精神も強くはなれない」
「……んなもん、知ってるよ……もっともっと強くなる為にはそれが大事だってのもな……」
コウはそう言って、ゆっくりと立ち上がって、欠伸をする。
「ふあぁーあ……結構寝転がったなぁ、よし、さっさと昼飯を食いに行くかぁ」
「ちょっ!?お前、もうダメージも何もかも回復したのか!?」
驚くブレンドを見て、コウは首を振る。
「いいえ?まだ体は痛いですよ?でも、少しでも動かして、痛みを和らげないと」
「え、えぇ……」
コウの元気な姿を見て、ブレンドはその場で溜息を出すしかなかった──何だこの『ニンゲン』は……?恐ろしいにも程があるぞ……ブレンドはそう思った──

そしてブレンドとコウは屋上を降りて、一階に来ていた、そして玄関近くの椅子に座りこんで、休憩をしていた。
「ふんふふーん……今日は色々と特売日だったから、買い占めちゃった!ふぅー!」
ブランドがそんな事を言いながら、大量の荷物を抱えて、病院内に入ると、横目にブレンドとコウが居るのを発見し、驚愕する。
「うわっ!?兄貴にコウ選手!?どんな組み合わせだよ!?って、一回組み合わさっているか!」
ブランドはそう言って、手荷物を落としてしまう、するとブレンドが言う。
「こ、コイツ……相当強いな……『気』なしでの戦いでも煽ったら、相当強くなった……やべぇぞコイツ……!」
ブレンドの説明を受けて、ブランドは首を傾げた。
「は、はぁ……?兄貴、言っている意味が分からないのですが……?ってか、何で二人共此処に……?」
ブランドがそう言うと、コウが発言する。
「んー?大まかに言えば俺とブレンドが戦った、そして俺が勝った、だけれど、体が痛いから、此処で待機……っと、そうだ、俺、ブランドに話があるんだった」
「え、えぇ……って、は、話……?い、一体何なんでしょうか……?」
コウの発言を受けて、ブランドが再度首を傾げる──一体どんな話をするのか、ブランドには分からない──

Re: セカイ戦記 ( No.325 )
日時: 2018/02/12 22:09
名前: 彩都 (ID: ???)  

「は、話、とは……?」
ブランドが買ってきた荷物を持ちながらコウにそう言うと、コウは静かに答える。
「え、えと……お前の娘のユリーカ、ユリーカの居場所を知らないか?」
「知らないですよ」
「……えっ?」
「いや、だから、知りませんってば、何時の間にか居なくなっているんでしょう?もしくは勝手に出かけた、とか……」
「えぇっ……?それじゃあ、お前を探した意味がねぇじゃねぇか!」
怒鳴るコウに対し、ブランドは首を傾げながらコウに言う。
「え、えと……?どういう事です兄さん?コウ選手?」
「さぁ?俺に言われてもなぁ?」
両手を振るブレンドに対し、コウが続けて言う。
「んー、少しユリーカと話がしたくなってな……だからこの病院を探し回ったんだが、居ないんだよなぁ」
「へぇ、それは災難ですね……んで、その話って『今』ではないとダメですかねぇ?」
「いや?出来るだけ早くってだけで……今日中なら、嬉しい」
「そ、そうですか……それなら夜に話し合いをすればどうでしょう?丁度屋上が空いていますし」
「あぁ、そうか、夜、か……分かった、今日の夜屋上を借りるぜ」
「えぇ、いいですよ」
コウの発言に頷くブランド、するとブレンドがコウに言う。
「おいおいおいおいぃ?お前、どうして娘に話がしたいんだぁ?何か隠している事でもあるのかぁ?」
「あ、ある訳無いだろ!?」
「アハハ……大変ですねぇ、コウ選手も……」
ブランドはその場で苦笑しながらコウの前から立ち去る、さっさと買ってきた物を冷蔵庫に入れないと腐ってしまうからだ、そんな行動をするブランドに対し、コウが叫ぶ。
「おい!待て!待って下さい!御願いします!助けて下さいブランドさん!御願いします!」
「はいはい、今は無理ですよぉっと……買ってきた物を冷蔵庫に入れないとダメですからぁ」
「おい!それは巫山戯んな!慈悲を!誰か慈悲を下さい!?」
「おいおい?さっさと吐き出しちまった方が楽になるんだぜぇ?だからさっさと話せよ?」
そう言うブレンドに対し、コウは首を横に何度も振る。
「厭だ厭だ厭だ!何で言わないといけない!?お前には関係ないだろ!?」
「うん、確かに関係ない、だが俺は『ブランドの兄』だ、つまりユリーカは俺にとって姪っ子になる、だから遠からず、近い関係である事は分かるだろ?だから伯父さんである俺がお前みたいな悪い虫がつく前に去勢なり、ブッ倒すなり、何なりしなきゃいけないんだよ……フッフッフッ……良いからお前はユリーカに何を言うつもりなんだよぉ?それを言えば俺も離してやるんだがなぁ?お前が中々に強情だからこうやって言葉で口撃しているんだがぁ……?」
そう言うブレンドに対し、コウは未だ首を振って返答する。
「厭だって言ってんだろ!?俺にもプライバシーってのがあるんだよ!」
「うるせぇ!お前にはそんなもん、ねぇに決まってんだろ!」
「酷い!?」
コウはそう言って叫ぶ、そして冷蔵庫に荷物を入れたブランドが戻って来る。
「はいはい、兄さんも止めて止めて?困っているでしょう?」
「あぁ?お前もコウの味方かぁ?でも、大丈夫だ、コウは困らせても良い生き物なんだぜ?」
「んな訳あるかぁ!?俺はそんな生き物じゃないっつーの!」
ぷんすか怒るコウに対し、ブランドも溜息を吐いて、ブレンドに言う。
「兄さん?もういい加減にしないと怒るよ?」
「はっ!弟から怒られる?だから何だよ、なーんにも痒くありませぇーん!」
「……そう、それじゃあ、『無職』、『働け』、『迷惑かけんな』?」
「う、うぐぅっ!?な、何故だ!?何故心にブランドの言葉が……!?」
「フフフ……そりゃそうでしょう!何故ならそれが『今の兄さんの姿』だからだ!」
「何だと!?」
「それが私から見た兄さんの姿!もしくは他人が見た兄さんの姿だ!」
「ぐぅぅ……!」
ブランドの言葉に呻くブレンドに対し、コウはゆっくりと移動し、ブランドの背後に体を預けてブランドに言う。
「そ、それじゃあ、この場はブランド、お前に任せるぜ……」
「え、えぇ……分かりましたよ」
「おい!待て!男同士だろ!?逃げんじゃねぇ!」
「逃げる以前の問題ですよ!」
コウを追いかけようとするブレンドに対し、ブランドがブレンドの前に立ちはだかる。
「ちったぁ諦めて下さいよ!困っていたでしょうコウ選手が!」
「それはそうだけど……でも、お前の娘が、あんな害悪に……!」
「うるせぇ!アンタに関係ないでしょ私の娘に対し!私と娘が決めるんです、娘のケッコン相手は!それなのに私の家族は口を出さないで下さい!」
「う、うぅっ……た、確かにそうだが、俺はお前の娘に悪い虫が──」
そう言うブレンドに対し、ブランドが叫ぶ。
「黙れ!ケッコン相手の件は私の家族の者!だから私の兄弟が関わるような問題じゃないです!兄さん、これ以上ケッコン相手だとか、悪い虫だとか、言わないで下さい!良いですね!?」
完全にキレているブランドを見て、ブレンドは『は、はい……』と驚愕した表情で頷く。
まさかブランドがあんなにキレるとは……普段あまりキレないから、驚いた……ブレンドはそう思いながら椅子の上で正座になる──


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