複雑・ファジー小説

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セカイ戦記
日時: 2016/05/17 18:57
名前: 彩都 (ID: lKhy8GBa)

ーーぼくは戦うーーこの汚れたセカイとーー

二作目の投稿です。
初めての方も知っている方も初めまして、彩都と申します。
気長に投稿します。
今回は歴史ファンタジー…かも…
という事で宜しく

登場人物
今作は先にキャラ紹介をさせていただきます。
主人公
トゥダ・リク 男
このセカイは名前に意味は無く、名字・名前や逆に名前・名字は無く、名字・名字、名前・名前となっている。
リクは名前・名前。
リーナ・ユリ 女
名前・名前。
妖精で回復の魔法を使う。
リクの仲間。
リヴェレット・モコ 女
名前・名前。
攻撃系の魔法を使う。
ユリは貧乳だが、モコは巨乳。
何時も箒に乗っている。
ショウ・コウ 男
名前・名前。
肉弾戦が得意な仲間。
魔法では倒せない存在には肉弾戦が良いとされている。

ジェネレッド・D 男
?・?
リクの仲間だが何者かは知らない。
敵かもしれない。
Dは物語の中心に近い。
サルウ°ァ・ティル 女
名前・名前。
名前の言い方は秘密。
大きな剣、真剣簪(かんざし)を使う。
大きさは約三メートル。
サワラビ・ユウ
名字・名前。
遙か遠く、キョクトウのニホンの人間。
彼も何者かは分かってない。
何時も一人で行動している。
薙刀の師範代を務めている。
μ
記号。
名前を持たず、施設で使われていた記号を使っている。
戦闘力は圧倒的に強いが、カロリーが切れるとすぐ戦闘不能になる。
白いジャージに白い肌、髪は無く、オールバックの様な角を生やしている。

用語解説
魔法
魔法は体内に眠る魔力を燃焼させて、魔法を扱う。
キンキなる魔法も存在する。
キンキなる魔法は使うと死んだり、植物人間になったりする。
存在
セカイ戦記における敵。
魔法で倒せる奴や肉弾戦でしか倒せない者もいる。
肉体の一部分が膨らんでいたりと『異形』の存在。
ゾンビの様に意志は持たず、人間を襲う。

セカイ
混沌としている。
その混沌のせいで存在が出来たと言われている。
舞台的に言えば、『北斗の拳』の世紀末ワールドに近いです。
存在が色んな所でばっこしている。
妖精
見える者もいれば見えない者もいる。
リク達のメンバーは見える奴が多い。
見えない者は眼鏡を使ったりする。
だが、眼鏡も法外な値段が多い。
傷の手当や回復が得意。
回復は魔法に当たるので、妖精は無意識に魔法を使っている事になる。

『リク…貴方は希望の仔…貴方は奇跡の仔…貴方は私と**の仔…お母さんが居なくても頑張るのよ…』
「お母さん!!」
そう言って、母さんは燃え盛るセカイから、燃えた。
跡形もなく、消えた。

セカイ戦記 序章 、『運命』の仔

俺はトゥダ・リク。
男、十六歳。
《ヤツラ》を始末する者。
《ヤツラ》とは、前々からこのセカイに現れた敵だ。
コイツ等のせいで俺は母を亡くした。
俺はコイツ等を駆逐する為に仲間を探している。
俺は仲間探しの為に故郷を捨てた。
そして俺は前へ一歩、踏み出した。
少し歩いて着いたのは、妖精の世界、フェアリアだ。
そこで俺は水浴びをしているビキニの女性を見つけた。
「おーい!妖精王に会いたい!道案内してくれ!」
ビキニの女性は羽を生やしてこちらに来た。
どうやら妖精らしいが、背は俺の胴体位だろう。
「貴方、妖精王に会いたいの?今は会えないわ、会うの止めたら?」
「俺は《ヤツラ》を駆逐する為に妖精王に力を借りに来たんだ、止める事は出来ない」
「分かったわ、じゃあ貴方の仲間になるから会うのは止めてくれない?回復も出来るから旅には最適よ」
「良いのか?」
「良いわよ、私の名前はリーナ・ユリ、宜しく」

「俺はリク、宜しく」
こうして、人間、リクと妖精、リーナの出会いだった。

「なぁ、リーナ、この水は人間でも飲めるのか?」
そう言って、リーナが浸かっていた水を一掬い、口に近づける。
「ダメッ!!!!!」
リーナの止めは既に遅し、もう口に含んで、喉を鳴らした後だった。
「ん?どうした?リーナの汗が入っているから、飲むなってか?大丈夫だろ…」
リーナは言う。
「いや、そうじゃなくて…人間は此処の水飲むと、人間には毒だからって…」
そう言うのと同じくして、リクは気絶する。
「リクッ!?」
リーナはビキニのまま、、リクを長老の所へ連れていった。

「んー、ユリ…」
長老は重い口を開いた。
 ・・・・・・・・・・・・
「こやつには毒その物が無い…これはどういう事じゃ?」
「えっ…?」
リーナは驚いた。
人間で泉の水を飲んだのは大抵、必ず死ぬ、最悪死ななくても毒の後遺症が残るのに…。
リーナにとって、この事は不思議で不思議で意味が分からなかった。
すると、リクが目覚めた。
「う…うーん…此処は…何処だ…?」
リクはすぐさま、リーナを見つけた。
「リーナ!此処は何処だ!?俺は何故此処に!?」
リクは慌てて周りを見やる。

「落ち着くのじゃ、少年」
と、長老が止める。
長老は、リクが倒れて此処に来た事、此処は妖精の村と長老である事を話した。
「全く信じられん話だが、俺が記憶を覚えていないんだ、リーナ有難う」
「良いよ、リクって見た目に反して軽いんだもん」
そういうリーナに驚くリク。
「お前さん知らんのか?妖精は小柄だが怪力だぞ?」
その事を聞いて驚く。
妖精は力が凄いんだ…。
リクは新たに情報を頭に叩き込んで、立ち上がる。
「良し、行くか」
長老はリクがすぐ立ち上がった事と同時に驚くが、どこかへ行く事にも驚く。
「待て、お前さん、今から何処へ行くのじゃ?」
長老が聞くと、すぐさま言った。
「隣町だよ」
「隣町には《ヤツラ》が要るのじゃぞ!!」
長老は止める。
それに対しリクは。
「大丈夫だよ、そいつ等は始末屋であるこの俺に任せな!

そう言う台詞に驚く長老。
まさか、《ヤツラ》を倒す力を持っているのか…。
そう思っていると、二人は出発していた。
長老の声は空しくも聞こえなくなった。
こうして、傷が回復したリクとリーナは旅を開始するのだった。
次の町は何処へ行くのか…それは誰も分からない…
序章終了 第一章へ続く…

セカイ戦記 第一章 運命の仔の戦闘

妖精の世界、フェアリアの隣、戦争の世界、バトランゲージは存続の危機に瀕していた。
バトル王宮最上階国王の部屋。
「ひいぃぃ!!まっ待て!話せば分かる!金ならたんまり有る!だから見逃してくれぇ!」
「…………」
バトランゲージ国王、マイルは謎の生命体と話していた。
生命体は体を包帯で巻かれている者やジリジリと追い詰める者も居た。
ただ、生命体には共通点が幾らか有った。
一つ目は全員、肌が腐敗した色になっていた、具体的に灰色。
二つ目は口を大きく広げ、涎を垂らしている事。
そして三つ目は…
喋らない事だ…
何故喋らないのか、各国で議論されるが、喉が使い物にならないが妥当とされてきた。
生命体の過去の姿は、人間だった。
数十年、数百年経っても、この生命体は存在してきた。
そして生命体はゾンビの様に感染する。
今もそんな生命体から避、難する人間の中に反旗を翻す存在も居た。
その名は『退治者』と呼ばれる事になった。
その人物は生命体を倒す程の力を持っていた。
そんなリクも『退治者』の一人だ。
そして『退治者』達は、生命体に名を付ける事にしたのだ。
その名は《ヤツラ》となったのだ。

※小説のレスを消さないで下さい。
消しても無駄なので。
何か気に食わないなら、書き込めば良いじゃないですか、何でそんな事が出来ないんですか?
他人様の小説を消して、ナニが満足ですか?
彩都の小説のレスを消す事に何の意味があるんですか?
出来ればそれを書き込めば、彩都も納得します、なので、消さないで下さい。
困るのはこの小説を読む読者様なので。

コピペしていますから、消しても無駄ですよ?

Re: セカイ戦記 ( No.200 )
日時: 2016/12/01 23:08
名前: 彩都 (ID: ZFblzpHM)  

「私はもうアンタに振り回されたくない!私はもう一度コウ君と戦う為にアンタを倒す!」
普通の人格のユリーカはそう言って、闇の人格のユリーカを睨む、解魔のお陰で段々と闇の人格のユリーカは弱っていた。
「あのさぁ……黙って欲しい訳よ、静かにしないと解魔が難しくなるんだからぁ……」
はぁ、と溜息を吐きながら独り言の様に呟くモコ、全く、戦闘好きは静かに出来ないのかしら……?

お前は私の配下になるんだよ!何度も言わせるな!

闇の人格のユリーカはまだ反抗する、だが解魔が進むにつれて体が消えかけている。
「……私はアンタが嫌いだよ、だけど、次は『共存しよう』よ、何でもかんでも私が決める、アンタはこのセカイを守る為に出てきて欲しい、別に私はアンタが出ても良い、だけど、決勝戦、本選を汚されたから怒っているだけなの、だから……」
普通の人格のユリーカはそう言って、言葉を紡いでいく。
「次に出る時は、『友達として、出てきて欲しい』、だってアンタはもう一人の私、私が私を否定してどうするの?私は私を否定しない、否定するのは、『アンタが私の予想外な事をした時のみ』、アンタも消えても、元気に生きなさいよ、もう一人の自分なんだから、もう一人の気持ちだから──」
普通の人格のユリーカがそう言うと、闇の人格のユリーカは泣いていた、いや、何で『涙が出ている』んだ……?闇の人格のユリーカは『それ』に対し、不思議がっていた。

何で……何で、涙が出ているんだ?痛さで泣いている訳じゃないし、催涙効果の攻撃も受けていないのに……?

「それは『感動』だよ、今のアンタは私の言葉に共感している、たったそれだけだよ」

……『感動』?何で私は感動している?別に私はお前に共感等していない!

「してなくても良いんだよ、私が『そう判断しただけ』だし、別にアンタが決める感情よ、それは」
闇の人格のユリーカに対し、普通の人格のユリーカはそう言う、だが闇の人格のユリーカは反論する。

私はお前に共感も感動もしていない!だけど何なんだ、この涙は!?教えてくれ!誰か!? 誰か!

「……アンタ、いい加減自分の気持ちに気付いたら?」
闇の人格のユリーカの言葉に普通の人格のユリーカは言う、『いい加減自分の気持ちに気付いたら?』何を言っているんだ、お前は……?闇の人格のユリーカはそう思いながら自分の心を考える。
もっと戦いあいたい、もっと強くなりたい、他のセカイに乗り込んで、最強を言わしめたい、もっと絡み合いたい、もっともっともっと……もっと?何を思っている?私は『強さ』を求めている筈だ、だが、何だ、『もっと絡み合いたい』って?何の感情だ?何の?何の?何の?まさか私は『戦いと同じ位、他の存在と絡みたい』って思っているのか?何を思っている?私は『このセカイ最強の存在、ユリーカ』のもう一つの悪の人格だ、なのに何故、『絡み合いたい』なんて言葉が出るんだ?分からない、分からない事が多過ぎて、自分でも整理がつかない、いや、つく筈が無いのだ!何故なら、『闇の人格のユリーカの本心』だからだ、『絡み合いたい』という感情は!何でそんな感情が出てくるんだ!?何で、何で?何で!?そう考えていると、昔の事を思い出す、そういえば私は昔から強かったけ……『強過ぎたからこそ、仲間外れにされた』、遊びでも、戦闘でも……かけっこなら一番早かった、鬼ごっこでも、鬼になった瞬間、数えた後、数秒で鬼を交代したりした……だからこそ『仲間外れ』にされた……そうか、私は……『寂しかった』んだ、何時も心の底で、心の隅で思っていたんだ、『友達が欲しい、親友が欲しい』って……だからもっと強くなって、『闘技場の優勝者権限を使用して、このセカイの存在と友達になろう』って思ったんだ……だけど、そんなのは『権限上でしかない』、『本当の友達、本当の親友』じゃない──そして去年、闘技場に出なかっただけで、皆、『このセカイ最強の女、ユリーカ』としか見てくれなかった──皆私の事を『友達、親友』なんて言ってくれなかった──結局は仮初の友情だったんだ……だから、もう一度今年の大会で優勝したら、『友達、親友として見てくれるかな?』って思って出場したんだっけ……だけど、準優勝だ、もう誰も私を見てくれない……そう思っていた、だけど、目の前のもう一人の自分は何て言った?『友達として、出てきて欲しい』と言った、『友達として』、そう、もう一人の私は、『闇の人格の私でさえ友達になろう』としている!なのに私は『戦って、皆に強さを見せ付けたい』が為に自分を傷つけて……目の前の自分は『友達、親友』を作ろうと頑張った、なのに私は周りを傷つけてばかりで……!完全に私の負けだ、戦闘面でも、精神面でも、何もかも、目の前の『私』には勝てない……
闇の人格のユリーカはそう考えながら、普通の人格のユリーカに言う。
「『友達』……じゃない、『親友になって欲しい』と言え……!それが私の本心だ!」
「……そうね、私が間違っていたわ、もう一人の私、『親友になりましょう』?」
闇の人格のユリーカに対し、普通の人格のユリーカは右手を差し出す、それに対し、闇の人格のユリーカも手を差し出して、握手する──そして闇の人格のユリーカは涙を流しながら、普通の人格にユリーカに言う。
「……もう一人の私、今の今迄お前を傷つけて……ごめん……なさい……ッッ!」
闇の人格のユリーカは自分の空いた左手で涙を拭き取る、だが一度出てしまったものは枯れずに噴水の様に溢れ出る──そんな闇の人格のユリーカを、普通の人格のユリーカは左手で、闇の人格のユリーカの涙を拭う。
「もう……泣かないでよ、私迄泣いちゃうじゃない……!」
普通の人格のユリーカはそう言って、また言葉を紡ぐ。
「もう『セカイを破壊しよう』とか、私の事を乗っ取らないでね!それが『親友』の条件ね!」
「うっ……わ、分かったよ……」
「なら宜しい、宜しく、親友、もう一人の私!」
「あぁ、やっと私は自分の気持ちに気付いたかもしれない、今迄済まなかったな、もう一人の親友、私!」
普通の人格のユリーカの言葉の後、闇の人格のユリーカはそう言って、普通の人格のユリーカの目の前から消える──消えると言う事は、闇の人格のユリーカを生み出した魔法の解魔が──出来た、と言う事だ──

Re: セカイ戦記 ( No.201 )
日時: 2016/12/05 21:35
名前: 彩都 (ID: JIRis42C)  

大きな音がした、その音に気付いてリーナは目覚めた。
「!?何!?」
驚きながらリーナは周りを確認する、頭の上から砂埃が落ちてきた、相当巨大な衝撃だったのだろう、そう思いながらリーナはもう一度周りを確認する、だが何も変化はない、一体何だったんだ……?と思いながらリーナは外に出る、とりあえず外は何も変化がない、と言う事は外は何も起きていないと言う事だ、とりあえずリーナは深呼吸して安心する、一体何だったのだろう?まさか病院内で起きたって事……?リーナはそう思いながら屋上に向かう──
「うーん、誰も居ないなぁ……一体何だったんだろう?不思議で不思議で堪らない」
リーナはそう呟いて屋上を見て回る、するとリーナは驚愕する。
「!?何これ……!?」
屋上の床は大きくへっこんだ場所があり、大きくへっこんだ場所の真ん中には人型の穴があった、リーナは穴を見つめながら不思議がる。
「えーと……何なんだろう、あの穴……?」
リーナはそう呟いて欠伸をする、そう言えばリクとコウの声がしていたなぁ、そう思いながら、二人が戦ったのだろう、と考えて屋上から離れる事にした──

「いたたたたた……」
そう呟いて、リクは自分の体を触られて唸る、体中が痛い、それもその筈だ、最初にブランドの攻撃で大ダメージを受け、更にモコの攻撃で全身に大ダメージを受けたのだ、相当体に痛みが溜まっていた。
「うーん……それにしても骨が折れていない、相当頑丈ですねぇ、リク選手の肉体は……」
ブランドはそう呟きながら、綿花でリクの怪我をしている部分に触れる、その度にビクビクと肉体が動く。
「もう、少しは体を動かさずに我慢出来ないんですか!?」
「煩い!痛いものは痛いんだよぉ!」
リクはそう言って自分の下唇を噛む、本当、痛そうですねぇ、と思いながらブランドは治療を続ける──
「暇だなぁ……」
コウはそう呟きながらリクの治療を待機する、その次は自分か、と思いながら深呼吸をする、するとリーナがやってきた。
「おっ、リーナじゃねぇか」
「あっ、コウだ、ねぇねぇ、屋上の大きなへっこみと穴ってなぁに?」
リーナがコウに問うと、コウは笑いながら答える。
「アハハ……あれはリクと特訓をしていて……たまたま出来た穴だよ、まぁ、気にするな」
流石にここの院長と戦った、何て言うと驚きそうだからな、とコウは思い、院長の事を黙った。
「それにしても大きい衝撃だったよぉ、中々激しく戦ったんでしょう!?」
リーナがコウに問うとコウは冷や汗を掻きながら言う。
「ま、まぁ、そんな感じだな、中々に白熱した特訓だったぜ」
コウがそう言うと、リーナは『ふーん』と相槌を打つ。
「熱くなっても良いけど、熱くなり過ぎない様にね!二人はチームの戦闘員なんだから!」
「わ、分かってるよ!流石に加減とかはしたりするって!」
「うん、それならいいんだけどね……流石に人様の建物の屋上の床に穴は開けちゃあダメでしょう……?」
「あっ、あれはたまたまだよ!たまたま!偶然!」
リーナの言葉に動揺するコウ、早くこの場を去ってくれ!と思いながらコウは言葉を紡ぐ。
「流石にあんなに威力が出るなんて思っていなかったからさぁ?ちゃんと建物の持ち主には謝っているんだぜ?そこら辺は大丈夫だからなっ!」
コウはリーナにそう言うと、リーナは言う。
「ふぅん……それにしてもコウはあまりボロボロじゃないねぇ、それはどうして?リクだって相当強い筈だよ──」
「あー!それは俺がリクの攻撃を避けまくったからだよ!あまりにもリクの攻撃が遅く見えたから簡単に避けられたってだけ!まぁ、攻撃を受けた場面もあるけれど……」
「そうなの?そんなにリクは攻撃が遅くなっているの?それは知らなかった……」
ごめんリク、何か色々とリーナに対してのお前の評判を下げている気がする、本当ごめん、リク……と思いながらコウは心の中でリクに謝る。
するとリーナはコウに言う。
「そう言えばリクは何処にいるの?」
リーナの言葉に対し、コウは答える。
「ん?今リクは治療を受けているぜ、結構体にダメージが蓄積してしまったからな……」
「ふぅん……」
モコはそう言って、コウの隣に座る。
「とりあえずは待っておこう」
「そうか……」
コウはそう言って深呼吸をする、何とか誤魔化せた、そう思いながらリクの治療を待つ──何時終わるか、それは分からない──

「何もかも終わったわね」
モコはそう言ってユリーカに言う、するとユリーカは涙を流しながら言う。
「有難う御座います、モコ先生……お陰で自分の心の闇とも深く会話出来て私は嬉しいです──心の闇がいたから、私の心がもっと理解出来たと思います──そして消してくれて有難う御座います」
「そんな!?私はただ単に貴女を救いたいから解魔しただけよ、何も良いことはしていない」
「それでも私にはいい事をしましたよ──」
ユリーカはそう言って、服を着る、そして布団に入って呟く。
「これで私はまた一人──」
「貴女は一人じゃない、貴女の周りには色々な人が居るじゃない、私やリク、コウとかね──あんまり自分を悲観しない事よ、よく見なさい、その小さい目で、貴女の心で、今迄見えなかったモノも見えるわ」
モコはそう言ってユリーカの病室を出た──解魔も終わった、後はコウとリクの戦いが終わったら、次の『セカイ』か……私だけあまり何もしていない気がするけど、まぁいいか、そう思いながら屋上へ向かおうとするが、道中でコウとリーナを見つけて驚く。
話を聞くと、リクとコウの戦いは終わったそうだ、そしてモコは思う。
後はDと合流して、この『セカイ』から離れるだけか──そしてモコは深呼吸をして、リクの治療を待つ事にする──

Re: セカイ戦記 ( No.202 )
日時: 2016/12/08 20:52
名前: 彩都 (ID: 1Fvr9aUF)  

「ふいー、何かすまねぇな、俺の為に三人が待ってくれるなんて……」
治療を終えたリクは病室から出て、リーナ、モコ、コウの三人に言う、すると悲しそうにモコは言う。
「ねぇ、リク──もう終わったんでしょう?私の治療も、ユリーカの解魔、そしてリクの治療も──後はDと一緒にこのセカイを出るだけなんだよね──?」
「あぁ、そりゃそうだろうな、全部全部終わったんだよ、そう何もかも──」
リクがそう言った瞬間、コウが声を荒げて言う。
「まだだっ!まだなんだ……まだ俺は終わっていないんだ、そう……」
自分の右腕の二の腕を左手で掴むコウ、その言葉に対し、リクは不思議がる。
「えっ……?それはどういう事だ、コウ?」
「まだ終わってないだろうが……!俺だけ、全て終わっていない、『たった一つの事』を終わらせたら、俺も未練が無くなって、このセカイから離れる事が出来る……!だけど俺にはまだ終わっていない、もう一つやらないといけない事があるんだ……!」
コウの言葉を聞いて、リクは不思議がる、一体何を未練がっているのか?
「お、おい、コウ、それを話してはくれないか?黙っていては分からない」
リクがそう言うと、コウは静かに答えた──
「それは……ユリーカとの再戦だ、ユリーカの真の力と戦いあいたいんだ、『闘技場』の時のユリーカはもう一つの人格に操られていたんだ……だから本当の自分じゃない、俺は普通のユリーカと戦いたいんだよ、だからもう一つの人格とは戦っても、『優勝した』って感じないんだ──俺は解魔された今のユリーカと戦いあいたいんだ!だからリク!皆もゴメン!俺の我侭に付き合ってくれないか!?」
そう言って頭を下げるコウ、するとリクはコウの頭に手を置いて言う。
「おいおい、頭を下げるなよ、お前は『優勝者』なんだよ、だから俺はお前の命令を聞かないといけない──その答えは、『イエス』だ、明日、存分にユリーカと戦えよ、それで気が済んだらDと一緒に次のセカイに行こうぜ?」
リクがそう言うと、コウは涙を流して言う。
「すまねぇなリク……リーナ、モコもそれでいいか?」
「私は戦闘バカがまた何かほざいているよって思うだけだし……勝手にしたら?だってその方が輝いて見えるしね──」
コウの言葉に対し、リーナが言う、少し刺々しい言い方だが、戦ってもいい、と思える言葉が聞こえる。
「さぁ?勝手にしたら『優勝者』さん?私も、リーナちゃんと同じ意見よ、ユリーカと戦って『優勝者』って事を見せ付けないとね!」
コウの言葉に対し、モコが言う、二人の言葉を聞いて、鼻の下を擦って笑うコウ。
「何だよ……皆普通に言えよ、よし、明日、俺が勝つからな!楽しみに観戦してくれよ!!」
コウはそう言うと自分の右手を天に突き上げる、するとリーナ、モコ、リクも自分の右手を突き上げる。
「明日は絶対に勝てよ、コウ!」
「明日は絶対に勝ってよ、コウ!勝たないと噛むからね!」
「明日は絶対勝ちなさいよ、勝たないと魔法をぶつけるからね!」
リク、リーナ、モコがそう言うとコウは冷や汗を掻く。
「リクさん、女子二人の言葉が怖いんですけど、どうしたら良いんですか?」
「……勝てよ、コウ、勝たなかったら雷神愚ショット両手版をぶつけよう」
「まさかのリクさんも乗ってきた!?」
まさかの女子二人の言葉を聞いて、リクも乗った、それを受けて、冷や汗が滝汗に変わるコウ、明日、絶対勝たないとな……そう思いながらコウは大きく深呼吸した──

「…………」
ベッドの上でユリーカは考える、もう悪い人格は居ないんだ、はぁ……今の今迄苦しめてきたのに、何だかんだで消えると呆気無いわね、そう思いながらユリーカは病室の窓から見える人達を見つめる──私は『友達と呼べる存在』が欲しかった──それを悪い人格の私は言った、力強く、心を込めて──そう、もしも『悪い人格の彼女がこの世に私の肉体じゃなくて『一人の存在』として目の前に現れたら』──『友達になれたかもしれない』のに……!するとユリーカの目の前がぼやけてきた、不思議そうに自分の手で目元を擦る、すると濡れていた、何で……何で私は『泣いている』の?何で……消えて清々したよね?なのになんで私は泣いているの?悲しい?何が?まさか『自分の事が理解出来る存在が消えた』から……?何それ、何の冗談よ、私は悪い人格が消えて清々したじゃない、なのに何で……こんなに『涙が溢れて出てくる』の……?ユリーカはそう思いながら目を擦っていく、溢れ出る涙は止まらない、まるで涙で水溜りが出来そうだった。
ユリーカは自分の手で顔を覆いながら涙を流す──今の私の気持ちを理解出来る存在は『一人しか居ない』──そう、『悪い人格の私』、ただ一人だ──そう思いながら泣き続ける──
「うっ……うっ、あ゛ぁー!」
泣き声を出しながらユリーカは泣いた、病室に存在するのは自分一人、なので一人で泣いてても恥ずかしくは無い──ユリーカは満足する迄泣いた、泣き終わったその時には夕方になっていた──

Re: セカイ戦記 ( No.203 )
日時: 2016/12/12 21:37
名前: 彩都 (ID: nEqByxTs)  

「…………」
コウは無言のままユリーカの病室の前で立ち竦む、今の時間は夜の九時、流石に寝ているかもしれない……そう思い、立ち竦んでいたのだ。
「……はぁ、本当、どうしよう?」
そう呟いて、深呼吸をする、自分は闘技場の優勝者、こんな所で怖気ついていたら他の出場者に笑われてしまう、そう思い、コウは息を飲み込んで、ユリーカの病室に入室した。
「ん?あぁ、コウ君か、おひさー」
「お、おひさー……」
軽い調子のユリーカに呆気に取られてしまうコウ、いきなりだが、ユリーカと戦う事を告げる。
「なぁユリーカ、やっぱり決勝戦は不正だとは思うんだ、だからもう一度戦わないか?」
「何を言っているの、コウ君、コウ君はそれでも私を倒した優勝者なんだよ、だからもう戦わなくて良いんだ──」
そう言うユリーカに対し、コウは大声で言う。
「だったら!俺は宣誓する!優勝者権限を使用し、ユリーカ!俺とあの時の決勝戦を行え!もう一度……もう一度再戦をしよう!俺は悪い人格のユリーカとは戦いたくない!『今のユリーカと戦いたい』んだよ!だから!」
「……」
ユリーカはコウの前に手を差し出して、首を横に振る──そしてユリーカはコウに言う。
「それでも優勝者はコウ君なんだよ、だから私は戦わない……それが優勝者権限でもね……だけど、そこ迄言われたら戦わないとなぁ……」
ユリーカの言葉にコウは喜ぶ、だがユリーカはまだ言葉を付け加える。
「だけどね、コウ君、私は寝たきりだったり、あまり体を動かしていないんだよね、だから明日、時間をくれない?明日特訓するから、明後日、明後日戦おう?それでもいいかい?」
ユリーカがそう言うと、コウは頷く。
「あぁ、良いぜ、明日、特訓をして、明後日、闘技場の決勝戦の再戦だな?」
「えぇ、そうよ……明後日、二人にとって、杭が残らない戦いをしましょう?」
「あぁ、明後日、俺も全力を出す、だからユリーカも全力を出してくれ!言いたいのはそれだけだ!また明後日だな、ユリーカ!」
コウはそう言って、病室を出る──病室の隣で腕を組むリクが居た、リクは笑ってコウに言う。
「良かったじゃねぇか、コウ、頑張れよ、明後日の戦い!」
「あぁ!リクも俺の事を応援してくれよ!宜しくな!」
コウはそう言って、うきうきしながらリクの前を歩く、リクは鼻で溜息を吐いて、呟く。
「応援、か……結局どっちが勝つか分からないけれどな……」
リクは欠伸をして、自分の病室に戻った──

そして翌日──
「…………」
コウは座禅をしていた、リクは棒を持ってコウの後ろに立っていた。
「……なぁ、コウ、この特訓は何だ?」
リクがそう言うと、コウが答える。
「ん?何回目だよ、リク……これは集中力を鍛える特訓なんだってぇっ!?」
リクは自分に喋りかけたコウの肩に棒を当てる、バチンッと痛そうな音が病室に響く。
「いったぁ!?」
「コウ、話しかけられても反応しないって言ったじゃないか、なのに俺が話しかけたら全部に反応して……本当に話しかけられても反応しないのかぁ?」
「は、反応しない為に集中力を鍛えるって言ってんだろ……?」
肩を抑えながら反論するコウ、はぁ、と溜息を吐きながらリクはもう一度棒を持って構える、コウも座禅の型をもう一度行う──するとまたリクが話しかけてきた。
「なぁ、コウ、外見てみろよ、凄いぜ、鳥人が飛んでるぜ、珍しいなぁ、鳥人はあまり見ないが、俺でも見る事が出来るなんてなぁ……」
リクがそう呟く、だがコウは分かっている。
そもそも鳥人なんか現在は存在しないのだ、存在したとしてもすぐに捕まえられて、焼き鳥になる運命だからだ、そして残った人の部分は捨てられる、昔習った事がある、鳥人は昔に滅んだ、と。
なので、鳥人なんか今は存在しないのだ。
全く、懐かしい話を……と、コウは思いながらバレない様に溜息を吐く。
するとリクはまたも言い出した。
「おいおいおいおい……リーナとモコが水着姿で街中歩いてるぞ……完全にこのセカイの存在は驚いている!」
「んなもん実況すんじゃねぇ!」
コウはいきなり立ち上がって、窓から外を見る、だが外は何時も通りのセカイの風景だった、するとリクがコウの頭を棒で叩く。
「はい、集中しましょう」
「流石に集中出来ねぇよ!惑わせるなら、普通の事をしろよ!『肉まんが浮いている!』とか!?」
「えぇ……反応する方が悪いんじゃ……」
リクがそう言うと、コウが怒鳴る。
「黙らっしゃい!次から水着姿とか無しな、ツッコんじゃうからな」
「分かった、次から気を付ける」
「本当、ちゃんとしてくれよ……もう一回はツッコみたくないぞ……」
リクがそう言うと、コウは肩を使って思いっきり溜息を吐く、本当、ちゃんとしてくれるかな……?とコウは思いながら座禅をもう一度する──今度こそは成功する様に心の中で願いながらコウは穏やかな呼吸をし始める──だが、リクの言葉にまた釣られてしまい、棒を何度も叩かれる破目になるが、今のコウはそれを知らない──

Re: セカイ戦記 ( No.204 )
日時: 2016/12/15 20:25
名前: 彩都 (ID: 9ihy0/Vy)  

「少しは体を動かさないとなぁ」
ユリーカはそう呟いて病室を出る、もう体は万全だ、何時でも戦える、そう思いながら病院の外で外の空気を吸う、こんなに空気と言う物は美味かったのか?と思ってしまう。
するとユリーカの前にリーナがふよふよ浮いて、前を通り過ぎる……するとリーナがユリーカを見つけ、反応する。
「あっ、ユリーカちゃんだ」
「ゆ、ユリーカちゃん?いや、呼び捨てでも良いんだけどね……」
リーナの言葉にユリーカは反応する、だがちゃん付けは止めないリーナ。
「どうしたの?ずっと病室に居たけど……もう病室から出ても良いの?」
「あぁー……うん、一応はね、閉会式の時に完全復活したんだけど、数日は安静にしておく様にって医者から言われてたんだよ」
「成程ね……」
ユリーカの言葉にリーナは納得する、そしてリーナがユリーカに嬉々として言う。
「ねぇ、ユリーカちゃん、ユリーカちゃんはこのセカイの育ち?」
「いや、だからユリーカちゃんってのは止めてほし……まぁ、良いか、私は生まれも育ちもこの戦闘の『セカイ』の育ちだけど?どうしたのさ?」
ユリーカがそう言うと、リーナは喜んだ、何でこんなに喜んでいるのか、少し理解出来ないが、リーナの話を聞くと納得した。
「えっ!?本当!?やったぁ!ユリーカちゃんがこのセカイに詳しくて良かったよぉ……あぁ、そうだ、何で喜んだかと言うとね、私はユリーカちゃんに『このセカイの案内』をして欲しいんだよ、綺麗な場所、楽しい場所、悲しい場所、色々な『場所』をユリーカちゃんに教えて欲しいんだよ、無理かなぁ?」
「…………」
場所、ねぇ……あんまり楽しい場所は無いけれど……そう思いながら無言になる、するとユリーカは不思議がる。
「んー?どうしたのユリーカちゃん?お腹痛いの?」
「あっ……そうじゃなくてね、分かった、それじゃあ元闘技場優勝者のユリーカ様がアンタに対してこのセカイを案内してやるよ、光栄に思いな!」
ユリーカがガッツポーズをして、そう言うと、リーナは喜んだ、リーナを見て、ユリーカは思う、無邪気だなぁ、と──

「さぁ、楽しい場所といえば此処だろう──」
そう言ってユリーカが案内したのは、戦闘の『セカイ』の一番端にある場所──小さな小さな公園だった、遊具もボロボロで、誰も遊んでいない公園だった。
「此処?」
「あぁ、何度も親父に連れてこられて遊んだな……結構楽しいんだぜ?」
「ふぅーん……」
あまり嬉しそうでないリーナに対し、ユリーカはリーナに言う。
「んー?楽しくないかぁ?『私にとっては楽しかった場所』なんだよなぁ……」
「楽し……かった場所?それってどういう──」
「『もうじき取り壊される』んだよ、この公園を壊して、花畑にする為に──」
ユリーカの不思議な言い方に、リーナは不思議がったが、ユリーカが次に話してくれたので、納得する。
「そうなんだ……」
「そうだ……だから私は今年の闘技場で優勝して、この公園を取り壊す事を阻止しようと、そして新しい公園にしようとした──この公園は結構古い遊具ばっかだ、だから新しい遊具も取り入れて、綺麗な公園にしたかったが──コウ君が優勝して、全部全部白紙になっちったけどね……」
「あっ……」
ユリーカの言葉にリーナは謝ろうとした、だがユリーカがそれを止める。
「いいんだよ、謝らなくても……簡単な事だ、コウ君が私より強くて、私が弱かったって事だからな!まぁ、気にすんな!まだ私は次もある!次の闘技場迄に取り壊されなかったら私の勝ちだからな!優勝して急いで新しくするからさ!」
「……確かにそうだね、次の闘技場も頑張ってね!ユリーカちゃん!私達はその場所にいないかもしれないけれど、応援しているからね!」
「おう!次の闘技場も頑張るぜ!」
リーナがそう言うと、ユリーカは喜ぶ、そしてユリーカとリーナは公園のベンチで座る。
「結構色々あったなぁ、何回此処の遊具を壊したか……」
ユリーカがそう言うと、リーナも自分の拳を作りながら言う。
「私も……どれだけ『壊してきた』んだろう?自分の手で、体で……実はね、私は妖精なんだけど、『力』がある妖精なんだよね、だからこの『セカイ』の外にある岩とか軽々持てたりね……」
「へぇ、妖精って力持ちなんだなぁ」
ユリーカが驚きながら言うと、ユリーカは『それ以外にもあるけどね……』と言う。
「他にも『力』はあるんだよね、『色々』と、『色々』と……ね」
「へぇ……そんなひょろひょろした体なのに、よくそんな力が……」
不思議そうにユリーカがリーナの体をまじまじと見つめる、リーナは体を隠しながら恥ずかしがる。
「流石に外では止めてぇ!室内ならまだしもぉ!」
「あぁ、ゴメンゴメン……私は強い人を見ると体をまじまじと見てしまう癖があってなぁ……」
ユリーカがそう言うと、リーナは冷や汗を掻きながら言う。
「だけど、『力』が強いだけで、戦闘面では使えないよ?≪ヤツラ≫に対して、岩を投げて応戦するだけだし……」
「それだけでも立派さ、それだけでもリク達のチームに貢献しているさ」
ユリーカがそう言うとリーナは喜ぶ。
「そうだよね!私だって一番最初にリクに会ったんだし、一応は強い!」
リーナは立ち上がって、ガッツポーズをする。
そしてユリーカがリーナに対して笑うと、リーナもユリーカに対し笑った──そして二人は次の場所に向かった──


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