複雑・ファジー小説

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セカイ戦記
日時: 2016/05/17 18:57
名前: 彩都 (ID: lKhy8GBa)

ーーぼくは戦うーーこの汚れたセカイとーー

二作目の投稿です。
初めての方も知っている方も初めまして、彩都と申します。
気長に投稿します。
今回は歴史ファンタジー…かも…
という事で宜しく

登場人物
今作は先にキャラ紹介をさせていただきます。
主人公
トゥダ・リク 男
このセカイは名前に意味は無く、名字・名前や逆に名前・名字は無く、名字・名字、名前・名前となっている。
リクは名前・名前。
リーナ・ユリ 女
名前・名前。
妖精で回復の魔法を使う。
リクの仲間。
リヴェレット・モコ 女
名前・名前。
攻撃系の魔法を使う。
ユリは貧乳だが、モコは巨乳。
何時も箒に乗っている。
ショウ・コウ 男
名前・名前。
肉弾戦が得意な仲間。
魔法では倒せない存在には肉弾戦が良いとされている。

ジェネレッド・D 男
?・?
リクの仲間だが何者かは知らない。
敵かもしれない。
Dは物語の中心に近い。
サルウ°ァ・ティル 女
名前・名前。
名前の言い方は秘密。
大きな剣、真剣簪(かんざし)を使う。
大きさは約三メートル。
サワラビ・ユウ
名字・名前。
遙か遠く、キョクトウのニホンの人間。
彼も何者かは分かってない。
何時も一人で行動している。
薙刀の師範代を務めている。
μ
記号。
名前を持たず、施設で使われていた記号を使っている。
戦闘力は圧倒的に強いが、カロリーが切れるとすぐ戦闘不能になる。
白いジャージに白い肌、髪は無く、オールバックの様な角を生やしている。

用語解説
魔法
魔法は体内に眠る魔力を燃焼させて、魔法を扱う。
キンキなる魔法も存在する。
キンキなる魔法は使うと死んだり、植物人間になったりする。
存在
セカイ戦記における敵。
魔法で倒せる奴や肉弾戦でしか倒せない者もいる。
肉体の一部分が膨らんでいたりと『異形』の存在。
ゾンビの様に意志は持たず、人間を襲う。

セカイ
混沌としている。
その混沌のせいで存在が出来たと言われている。
舞台的に言えば、『北斗の拳』の世紀末ワールドに近いです。
存在が色んな所でばっこしている。
妖精
見える者もいれば見えない者もいる。
リク達のメンバーは見える奴が多い。
見えない者は眼鏡を使ったりする。
だが、眼鏡も法外な値段が多い。
傷の手当や回復が得意。
回復は魔法に当たるので、妖精は無意識に魔法を使っている事になる。

『リク…貴方は希望の仔…貴方は奇跡の仔…貴方は私と**の仔…お母さんが居なくても頑張るのよ…』
「お母さん!!」
そう言って、母さんは燃え盛るセカイから、燃えた。
跡形もなく、消えた。

セカイ戦記 序章 、『運命』の仔

俺はトゥダ・リク。
男、十六歳。
《ヤツラ》を始末する者。
《ヤツラ》とは、前々からこのセカイに現れた敵だ。
コイツ等のせいで俺は母を亡くした。
俺はコイツ等を駆逐する為に仲間を探している。
俺は仲間探しの為に故郷を捨てた。
そして俺は前へ一歩、踏み出した。
少し歩いて着いたのは、妖精の世界、フェアリアだ。
そこで俺は水浴びをしているビキニの女性を見つけた。
「おーい!妖精王に会いたい!道案内してくれ!」
ビキニの女性は羽を生やしてこちらに来た。
どうやら妖精らしいが、背は俺の胴体位だろう。
「貴方、妖精王に会いたいの?今は会えないわ、会うの止めたら?」
「俺は《ヤツラ》を駆逐する為に妖精王に力を借りに来たんだ、止める事は出来ない」
「分かったわ、じゃあ貴方の仲間になるから会うのは止めてくれない?回復も出来るから旅には最適よ」
「良いのか?」
「良いわよ、私の名前はリーナ・ユリ、宜しく」

「俺はリク、宜しく」
こうして、人間、リクと妖精、リーナの出会いだった。

「なぁ、リーナ、この水は人間でも飲めるのか?」
そう言って、リーナが浸かっていた水を一掬い、口に近づける。
「ダメッ!!!!!」
リーナの止めは既に遅し、もう口に含んで、喉を鳴らした後だった。
「ん?どうした?リーナの汗が入っているから、飲むなってか?大丈夫だろ…」
リーナは言う。
「いや、そうじゃなくて…人間は此処の水飲むと、人間には毒だからって…」
そう言うのと同じくして、リクは気絶する。
「リクッ!?」
リーナはビキニのまま、、リクを長老の所へ連れていった。

「んー、ユリ…」
長老は重い口を開いた。
 ・・・・・・・・・・・・
「こやつには毒その物が無い…これはどういう事じゃ?」
「えっ…?」
リーナは驚いた。
人間で泉の水を飲んだのは大抵、必ず死ぬ、最悪死ななくても毒の後遺症が残るのに…。
リーナにとって、この事は不思議で不思議で意味が分からなかった。
すると、リクが目覚めた。
「う…うーん…此処は…何処だ…?」
リクはすぐさま、リーナを見つけた。
「リーナ!此処は何処だ!?俺は何故此処に!?」
リクは慌てて周りを見やる。

「落ち着くのじゃ、少年」
と、長老が止める。
長老は、リクが倒れて此処に来た事、此処は妖精の村と長老である事を話した。
「全く信じられん話だが、俺が記憶を覚えていないんだ、リーナ有難う」
「良いよ、リクって見た目に反して軽いんだもん」
そういうリーナに驚くリク。
「お前さん知らんのか?妖精は小柄だが怪力だぞ?」
その事を聞いて驚く。
妖精は力が凄いんだ…。
リクは新たに情報を頭に叩き込んで、立ち上がる。
「良し、行くか」
長老はリクがすぐ立ち上がった事と同時に驚くが、どこかへ行く事にも驚く。
「待て、お前さん、今から何処へ行くのじゃ?」
長老が聞くと、すぐさま言った。
「隣町だよ」
「隣町には《ヤツラ》が要るのじゃぞ!!」
長老は止める。
それに対しリクは。
「大丈夫だよ、そいつ等は始末屋であるこの俺に任せな!

そう言う台詞に驚く長老。
まさか、《ヤツラ》を倒す力を持っているのか…。
そう思っていると、二人は出発していた。
長老の声は空しくも聞こえなくなった。
こうして、傷が回復したリクとリーナは旅を開始するのだった。
次の町は何処へ行くのか…それは誰も分からない…
序章終了 第一章へ続く…

セカイ戦記 第一章 運命の仔の戦闘

妖精の世界、フェアリアの隣、戦争の世界、バトランゲージは存続の危機に瀕していた。
バトル王宮最上階国王の部屋。
「ひいぃぃ!!まっ待て!話せば分かる!金ならたんまり有る!だから見逃してくれぇ!」
「…………」
バトランゲージ国王、マイルは謎の生命体と話していた。
生命体は体を包帯で巻かれている者やジリジリと追い詰める者も居た。
ただ、生命体には共通点が幾らか有った。
一つ目は全員、肌が腐敗した色になっていた、具体的に灰色。
二つ目は口を大きく広げ、涎を垂らしている事。
そして三つ目は…
喋らない事だ…
何故喋らないのか、各国で議論されるが、喉が使い物にならないが妥当とされてきた。
生命体の過去の姿は、人間だった。
数十年、数百年経っても、この生命体は存在してきた。
そして生命体はゾンビの様に感染する。
今もそんな生命体から避、難する人間の中に反旗を翻す存在も居た。
その名は『退治者』と呼ばれる事になった。
その人物は生命体を倒す程の力を持っていた。
そんなリクも『退治者』の一人だ。
そして『退治者』達は、生命体に名を付ける事にしたのだ。
その名は《ヤツラ》となったのだ。

※小説のレスを消さないで下さい。
消しても無駄なので。
何か気に食わないなら、書き込めば良いじゃないですか、何でそんな事が出来ないんですか?
他人様の小説を消して、ナニが満足ですか?
彩都の小説のレスを消す事に何の意味があるんですか?
出来ればそれを書き込めば、彩都も納得します、なので、消さないで下さい。
困るのはこの小説を読む読者様なので。

コピペしていますから、消しても無駄ですよ?

Re: セカイ戦記 ( No.139 )
日時: 2016/05/05 21:13
名前: 彩都 (ID: 49hs5bxt)  

「何で勝てないんだよ……!」
ユリーカはそう言いながら壁を殴る、すると、壁が綺麗に貫通する。
そして、ユリーカは苛つきを隠せぬまま、闘技場の入口から離れた──

「さて、もうすぐ決着かな?」
そう言いながらブルロックは震脚を行う、ビリリと肌から振動を感じるコウは、『まだ、大丈夫』と感じる。
そう、ブルロックは『気』を振動出来ない!
そう思いながら、『千闘型』を、もっと開放する、まだ足りないんだ……もっと『気』を出さないと……そう思いながら、ある程度溜める。
「ふむ、風が強くなったな……まさか、風の元素使いか?」
呑気そうにブルロックは言った、だが、コウは違うと言う。
「俺はそんな元素とかが使えないんだよ、だから、肉弾戦を強くしていったんだよ」
「成程、そうだったのか」
そう言いながら、ブルロックは、右手を思いっきり殴った、振動がコウにぶつかる。
「ぐあぁ!」
そう言いながら、場外にぶつかった。
「さて、お前は俺に勝てるか?」
ブルロックはコウに近付いていく──そしてコウを場内──舞台の方に戻した。
「俺はもっと戦いたい、だから場外勝利にはされたくないからな」
「そうか……でも、俺はお前に勝てるかもな?」
そう言いながら、ブルロックにニードロップを当てる。
物の見事にブルロックの顔に攻撃が当たる、『気』を纏った攻撃はブルロックには振動で避けれない様だった。
「なっ!?何で攻撃が当たる!?俺の振動が効かないだと!?」
そう言いながら攻撃が当たった場所──主に鼻の部分、鼻血を拭う──を触る──そしてコウは笑う。
「ヒット!やっぱり俺の考えは当たってたんだ!これから猛攻だ!」
そう言いながら、右手と左手を『気』で纏い、『猛火・毒千手(もうか・どくせんじゅ)』を使った。
「ぐうううううう……」
そして、打ち終わる、すると、ブルロックは言った。
「うむ、結構痛かったな、だが、LP100なら20程度の痛みだったな」
「そうか、でも、まだ隠し玉はあるぜ?『猛火・激乱撃(もうか・げきらんげき)』!」
何度も拳を当てる『猛火・激乱撃(もうか・げきらんげき)』の攻撃に全て当たるブルロック、だが結構ケロッとしていた。
「もう終わりか?」
そう言うと、少し焦るコウ。
「そうだが?」
ここでも少しハッタリをかますコウ、すると、ブルロックは言った。
「さぁ、『気』を使ったショウ・コウ、もう終わりか?──あぁ、そうそう、あえて態と『気』での攻撃を受けてやった、俺は『気』さえも振動出来るけどな」
そう言いながら平手で空を押すブルロック、するとコウは押された。
まさか『気』さえも、振動出来るとは──はたして俺は勝てるのだろうか……?いや、勝つんだ!
そう思いながら、何とか、立ち止まるコウ。
今迄の事を思い出せ……『つまり、『揺れる物全般』──つまり全てを操れるんだよ』……それを思い出す、もしかして振動出来ない物は無いのか、と──
「おい、ブルロック、お前は『揺れる物全般、揺らせる』んだよな?だったら、動かせない物は無いのか?」
「ふむ、言われてみれば、そうだな、まぁ無い事は無いな……そうだな、心臓の鼓動とかかな?特に生き物の肉体の鼓動──『生命』の鼓動──は俺でも触れないな」
そう言うと、コウが笑った。
「『気』を使って、分かったんだ、これを他にもっと活用出来ないか、となぁ……だったら、『心臓とシンクロ』したら良いんだよなぁ、だったら、お前も攻撃出来ないよな?」
「そうだな──でも、自分の肉体の鼓動を弄るなんてそんな無謀な事は──」
ブルロックが話していると、右手に『気』が溜まっていく──そして、高純度の『気』の塊がコウの右手に出来上がる──
そしてその高純度の物をコウ、自らの心臓にぶつける。
「!?そんな高純度の物を入れると──最悪死ぬぞ──!」
ブルロックが心配する、それを闘技場の天井付近で見ていた仮面の男は笑った。
「何も教えずに『その境地』に辿り着くなんて──やっぱり、コウ選手は凄い……!」
仮面を押さえながら笑う、そして、笑いを止める。
コウは、少し驚いていた。
何も起きないのである、まるで、心地良い……親の温かさが感じる程だった。
すると、体が軽くなった、そして力が湧いてくる──これは──?
そして、コウは言った。
「……これで勝つぜ!」
そう言いながら、コウは移動していた、だが、コウは驚いた、たった少し移動したと思ったら、目の前にブルロックが居たのだ、そのまま慣性の法則が働き、ブルロックとぶつかった。
「なっ!?何て速さだ!?」
この速さなら勝てる!そう思いながら、コウはぶつかったまま攻撃を加えて、ブルロックを行動不能にした。
「これでどうだ?」
「く……くそ……油断し過ぎていた様だな……」
そう言って、ブルロックは気絶した。
「勝者はコウ選手です!」
そう司会者が言った、すると、歓声が上がった、そして、コウはブルロックに勝ったのだった──

「何なんだよ、あれは!?」
ユリーカが驚いていた、それもその筈、初めて見るコウの動きだったからだ。
一体あれは……すると、目の前から仮面の男が現れる。
「今回は目の前に現れたな……」
「今回は、だけですけどね──コウ選手のあれはシンクロです、自分の『気』と心臓の鼓動を同調した──ね……」
そう言いながら、仮面の男は立ち去る──ユリーカ以外、周りには人がいなかった──

Re: セカイ戦記 ( No.140 )
日時: 2016/05/09 21:27
名前: 彩都 (ID: aOQVtgWR)  

「あー、疲れたなぁ……『気』を心臓に送った後、急に疲れが出たなぁ……今日は早く寝るかぁ……」
そう一人ごちながら寮の部屋のドアを開けた、すると仮面の男がベッドに座っていた。
「いやぁ、おめでとう御座いますコウ選手、残りは『Kグループ』、『Lグループ』『Mグループ』『Nグループ』ですね──どれになるか分かりませんがね──」
そう言いながら、仮面の男は言った、コウは驚きながら言った。
「……何でベッドに座ってんだ?普通は椅子だろ?」
そう言いながら、部屋に入った開口一番のコウのセリフだった。
「まぁまぁ、そう言わさんなって事ですよ、貴方は本当に凄いですよね、無意識に次のステージに進んだのですから……」
そう言うと、コウは不思議に思った、無意識に次のステージに進んだ?何を言っている?
「いやいや、忘れたんですか?心臓に『気』を送り込んで、『振動出来なくした』あの試合を?」
「あぁ、あれか、あれは名前があったのか?」
そう言いながら、コウも移動して、椅子に座る。
「えぇ、ありますよ、あれは心臓と『気』を融合させて、同調させた技ですよ、あれは誰にも干渉出来ません、心臓の鼓動は誰にも制御出来ないんですから……でも、強制的に同調させる人も居ますけどね……」
「成程な……」
そう言いながら、頷くコウ、すると、漸く本題を言った。
「そして、同調させた技、それは『心X(シンクロ)』と言います、結構強いんですよね、これって……自分と同調するからですかね……これはとても強いですよ?もう少し私と特訓して『気』を操れる様にしましょう?」
「『心X』ね……確かに強そうだな……まぁ俺も、特訓しないとな……あぁ、頼むよ」
「それでは、今日はもう遅いです、明日、一気に畳み掛けましょう」
「何で明日なんだ?また夜にすれば良いじゃねぇか?」
そう言うと、仮面の男は言った。
「明日は、休みなんです、このセカイが一気に休む『大感謝祭(カーニヴァル)』なんですよ、だから、明日は一気に特訓出来ます、因みに明日はトーナメント決定の為に休みですよ、だから、休みなんですよ」
「へぇ、確かに『Kグループ』、『Lグループ』『Mグループ』『Nグループ』も決めるもんなぁ……大変なんだって思える──よし、明日は特訓するか!」
「そうですね、まぁ、あの大きな樹の前で待っていますよ」
「おう分かった、じゃあ、今日はもう寝るわ」
そう言うと、仮面の男はベッドから立ち上がる。
「そうですね、では私は退散しましょう、また明日ですコウ選手」
「おう、楽しみにしているぞ」
そう言いながら、仮面の男は部屋を出た……コウもベッドに寝転がって、眠った……

「今日は、コウ選手、では、あの『心X』のお話をしましょう」
そう言いながら、大きな樹の前で胡坐を掻く仮面の男。
「そういえばそうだな、あれは何なんだ?」
コウがそう聞くと、仮面の男は言った。
「あれは『肉体強化』ですね、自分の心臓と『気』を同調──一緒に合わせる事で──する事によって、肉体を強化するんですよ、ただし副作用が」
「副作用?もしかして疲れやすいとか?」
「はい、そうです──正確には少し違いますけど──大まかに言えば、全身の筋肉を使ってしまうので、あまり多様は出来ません……」
「そうか……これからは気を付けるよ」
そう言いながら、コウは言った。
「そう言えばお前は何者なんだ?『気』を知っているし、『裏闘技場』とかの経営もしている、何で、お前は俺より『気』を知っていて、俺に『気』や『心X』を教えられる?そしてもう一度言う、お前は何者なんだ?」
その答えに対し、仮面の男は言った。
「逆に知っててはいけないんですか?本や参考文献を目にし、そして自力で習得したんです、そして『裏闘技場』は簡単に経営出来ますし……まぁ、結論を言いましょう、努力したからです」
そう言うと、コウは言った。
「だったら、『俺に仮面の中身を見せて』くれ」
……静寂……風の音と風で葉が掠れる音しかしない──ブオォ!と思いっきり風が体に纏わりついた後、仮面の男は言った。
「──良いですよ──ですが、条件があります──『闘技場』で優勝して下さい、優勝出来たら仮面を外しましょう──貴方に出来ますかね?」
そう言うと、イライラした、そしてコウは言った。
「あぁ、優勝してやるよ!そしてお前の化けの皮ならぬ、化けの仮面を剥がしてやる!」
そう言いながら、右手に拳を作る。
そして、コウはその日、特訓を続けた……『気』の使い方、アゼルの様な『気』の飛ばし方……『防御型』の様に一気に体から『気』を溜める方法──コウは、汗水垂らして特訓した……
夕方──
「ハァハァ……結構……掴めるもんもあった……特に溜め方はよく分かった……」
汗だくのコウに汗だくの仮面の男はタオルと水を渡した。
「おう、サンキュー……まぁ、お前との組み手も凄かったな、あんな戦い方があったのか」
「あれは『気』を一部分に溜めて一気に相手の懐に流す技ですからね……結構苦痛もんなんですよ……」
二人は疲れていた、段々と強くなるコウに仮面の男は驚いていた──明日、『Kグループ』、『Lグループ』『Mグループ』『Nグループ』のトーナメントが決まる──

Re: セカイ戦記 ( No.141 )
日時: 2016/05/12 18:52
名前: 彩都 (ID: SEvijNFF)  

「……ん……」
綺麗な太陽の明かりにリクは目覚めた、今は朝の六時、結構早く起きてしまった。
リクは、少し深呼吸して、外を見る、段々と活動する人が増える。
すると、ドアを開ける者が居た、リーナだった。
「あれっ?リク、もう起きたの?」
「あぁ、何だか今日は早く起きてしまった……でも、何でこんなに活動しているんだ?」
リクが聞くと、リーナは答えた。
「今日は、『大感謝祭(カーニヴァル)』なんだって、このセカイの全ての存在が休む日なんだって」
「つまり定休日みたいな物か」
「そうだね……どうする?」
「ふむ、今日は休みなら、何もする事が無いんだな……って闘技場も休みなのか?」
「うん、『Kグループ』、『Lグループ』『Mグループ』『Nグループ』とかを決めるから、大きく休みを取ってるって」
「へぇ……リーナ、どうする?」
リクがそう聞くとリーナは応えた。
「何も無いよ?」
「そうか……少しこのセカイをブラブラしないか?」
そう言うと、リーナは鞄からお金を出した。
「これが使えたらなぁ……」
そう言いながら鞄にお金を戻す、このセカイはマイルから貰った金貨は使えない、このセカイ独自のお金が必要なのだ、そしてそのお金を手に入れる為に闘技場で優勝しようとしているのだ。
「いいじゃないか、セカイを歩くのは無料だろ?」
「うん……そうだね……」
そう言いながら、二人は外に出た──

「此処はアルメニア広場──闘技場に登録した時の噴水の所だね──此処がこのセカイの中心地らしいよ?結構人がいるねぇ……」
そう言いながらリーナはこのセカイのパンフレットを持ちながら、話をする。
「ふぅん……他に何か無いのか?」
リクはそう言いながらリーナは路地裏へ向かっていく……リクもリーナに着いていった。
「此処はハーヴェン裏商店──犯罪者とかが集まる悪い商店が集まるお店が多いんだって──でも、あまり犯罪者がいないから、結構廃れてるけどね」
華麗に毒舌を放つリーナ、すると、酒臭いおっさんがリーナの右腕を掴む。
「おいおい、妖精のお嬢ちゃん、『あまり犯罪者がいない』んだろ?だったら、おいちゃんみたいな悪い人は?ちょっと二人でトイレに行こうか?楽しもうぜ?」
そう言うおっさんにリクは雷神愚を溜めながら、溜めた右手でリーナの掴んだ手を掴む。
「おい、おっさん、何やってんだ?」
すると、おっさんは少し笑う。
「雷神愚か……懐かしいな……そうじゃない、俺を傷付けたら、闘技場の人間に言って、お前を退場させる事が出来るんだぜ?それでも良いのか?」
そう言うと、雷神愚をもっと放射する、そしてリクは言った。
「だから何だ?その前にか弱い女に手を出したお前の方がこのセカイから、この世から退場するかもな?」
そう言うと、おっさんは掴んだ手を離した、リクも掴んだ手を離す。
「ハッハッハ!冗談だよじょ・う・だ・ん……闘技場のアンタ、強いな、面白いぜ?優勝頑張れい」
そう言いながらおっさんは酒場に入った……一体何だったんだ?そう思いながらリーナを見ると顔が赤かった、熱でも出ているのだろうか?
そう思いながらリクは声を掛けた。
「リーナ!どうしたんだ?」
そう言うと『ハッ!』とした顔をする。
そして顔を隠す。
「うぅ〜……早く次に進むよ〜!」
(今さっきのがカッコ良かったとか絶対に言えないよ〜!)
そう思いながら、リーナは走った……リクも、リーナに着いていって走った……

「えーと……此処はパッセル会場、色々な討論や会議、選挙等を行う会場だって、今は闘技場の『Kグループ』、『Lグループ』『Mグループ』『Nグループ』の選考を行っているってさ──早く離れようか、ネタバレは聞きたくないし、知りたくも無いでしょ?その日迄のお楽しみって事でさ?」
「ふむ、そうだな、結構議論が白熱しているな、数メートル離れた此処からでも怒声が聞こえるなぁ……早く離れるか……」
そう言いながら二人はパッセル会場から離れた──

「うーん、行きたい所は無いなぁ……どうしよう?」
そう言いながら、アルメニア広場に戻った。
そして噴水前に座る。
そしてリクは言った。
「確かに行く所は無いなぁ……」
そう言いながら腕を組む。
そして、寮に戻る。
リクはリクで特訓をする事に、リーナは空を飛んでこのセカイを見て回った……
そして、リクとリーナは寮で寝た……
そして翌日──

リクとリーナはコウを呼んだ。
コウは欠伸をしながら、リク達と合流する。
そして三人は闘技場へ向かった。
すると、Dとユリーカは喋っていた。
「んでねー、私はこう言ったのよ……『お前の目は風穴か!?』ってねアハハハハハ!」
「……面白いですね、で、どうなったんです──」
「ん?コウ君じゃない!そうそう、この子がジェネレット・D君!」
頭をグリグリされるD、少し嫌がるD。
「俺がジェネレット──言わなくても良いか──Dだ、俺が闘技場で優勝する」
そう言うと二人は言った。
「「俺が優勝する!!」」
「……随分と仲良しだな……そんな馴れ合いは、無駄だがな……では、先に行く、ユリーカ」
そう言って、Dは闘技場の中に入った……リク達も闘技場の中へ入った……リク、コウ、D、ユリーカ、誰が優勝するか分からなかった……

Re: セカイ戦記 ( No.142 )
日時: 2016/05/16 20:53
名前: 彩都 (ID: FSosQk4t)  

遂に始まった闘技場……そしてリクとコウはドキドキする……さぁ、どうなるか……

「ハーイハイハイ!!遂に始まりました、トーナメント『Kグループ』、『Lグループ』『Mグループ』『Nグループ』の結果発表です!トゥダ・リク選手は『Lグループ』!D選手は『Kグループ』!ショウ・コウ選手は『Mグループ』!ユリーカ選手は『Nグループ』!」それを聞くと、リクは、息を一気に吐いた。
「同じになるかと思ったぜ……」
「俺もだ……ユリーカと離れられたから良いけど……」
そう言いながら、二人が会話していると、Dとユリーカが現れた。
「やぁ、二人共……物の見事に離れて良かったね……残り八人の内の四人になれたら良いね」
「どうだろうな?如何にもコイツら二人は弱そうだ」
Dがそう言うと、二人はキレる。
「何だと?俺は≪ヤツラ≫を何体、何十体も倒して、此処に迄立っている」
「そうだぞ!俺とリクとモコはすんげぇ量の≪ヤツラ≫を倒してきたんだぜ!?」
「それを言うなら、十万体倒してから言うんだな、俺はそれ位の量を軽くこなした」
「……まだ千体位かもな……?」
「そうだろう?だから俺に歯向かうな、お前らはまだ弱いんだ、俺の『龍神愚』で終わるな」
「『龍神愚』?何だそれは?」
リクがそう聞くと、ユリーカが言った。
「『龍神愚』……今は亡き『龍』──まぁ、『ドラゴン』が分かりやすいか──の力を受け継いだ存在が使う戦闘法みたいな?まぁ、『雷神愚』の『龍』版って感じかな?君は誰からその『雷神愚』とやらを受け継いだんだい?」
ユリーカがリクに向かって言う、リクは答えた。
「それを昔過ぎて覚えていない……すまないな……」
「いや、良いんだよ、忘れるのも少しは肝心だからね……」
そう言いながら、Dが口を開いた。
「こんな話をしている場合では無い、今から『Kグループ』の、俺の試合が始まる、しっかりと目に焼き付けておけ、弱小共が」
そう言われて、リクは苛つく、もしも試合がぶつかったら、ボコボコにしてやろうと思った。

「遂に始まりましたー!最後の大舞台!『Kグループ』、『Lグループ』『Mグループ』『Nグループ』の初戦!『Kグループ』!さぁ、最後の決勝は誰が向かうのか!?これは見物です!」
そう言いながら、八人の『Kグループ』出場者が現れる。
その中に随分と楽そうに歩くDが居た。
「D選手、今回の対戦相手、七人ですが、どう思いますか?」
と、司会者がDに近寄って、マイクを向ける。
Dはハッと笑ってから言った。
「つまらん、あまりにもな……もっと強敵が欲しいぜ……!」
「ハイ有難う御座いましたー、では、初戦!いきなりのD選手だー!」
「ほう、それは驚いた、俺だったか」
Dはそう言いながら、笑う。
「それに対して、相手は、影使いー!」
その名を聞いて、Dは驚いた。
「まさか……アンタが出ているとわな……」
そう言いながら、ガスマスクの筋肉質のオッサンに言った。
「フフフ……久し振りだな……去年の事は忘れないぜ……お前の『龍神愚』の所為で仮面を──ガスマスクだがな──着ける羽目になった張本人と叩けるのだからな……今回は勝つぜ?絶対に、お前に勝つ!その為の対策もしてきた!だから俺はお前に勝てる!」
そう言いながら、構える、Dは構えずに見つめる。
「では、影使い、シャイル・ゼンハイVSジェネレット・D選手の戦い……試合開始!」
その瞬間、シャイルが突進してきた。
だが、簡単にDは避ける。
「遅いよ……ていうか、お前が対策したのは『龍神愚スクリュー』だろ?」
それを言うと、シャイルは言った。
「そうだが?」
「他にも『龍神愚』ってあるんだよねぇ……だからお前に見せるよ、二番目の『龍神愚』を……」
そう言いながら、ジャンプして、頭から落下する。
「バカか!?自滅する気か!?」
シャイルがそう言いながら、見つめる。
だが、Dは笑った、まるで自分が勝つ、と言わんばかりに……
「これは中に浮いている時にしか使えないんだよ……」
そう言いながら、Dは技の名前を言った。
「『龍神愚ハンド』」
頭が地面スレスレになる……その時に思いっきり回転する、そして遠心力を用いて、右手を思いっきり、地面に平手打ちをする、その瞬間、大きな龍が闘技場を踏みつけたかの様な足跡が闘技場に付いた。
その光景にリクは驚いた。
「何だあれは!?」
そう言いながら、そのセリフはシャイルに伝播する。
「何なんだその技は!?」
Dは説明する。
「これは威圧技だよ、巨大な敵が現れた時に、威圧する……どう?これの様に痛い技があるんだが?受けるよな?『その対策をしてきた』んだからなぁ?」
そう言うと、ビクビク震えるシャイル。
「ひっ!ひぃっ!」
「逃げるなよ……」
そう言いながら、右手に龍の鱗が付いたりする──まるで右手が一体の龍の様に変形する──そして思いっきり空を裂く……すると、強風がシャイルに突き刺さる。
「さぁ……『コロシアイ』になるな……」
そう言いながら、ジリジリと近づいていく……シャイルは後退さりしか出来ない。
「『龍神愚スラッシュ』」
そう言った瞬間、シャイルの服、肉体が裂ける、そして出血が酷くなっていく。
「今から治療すれば生きれる」
そう言いながら、司会者に告げる。
「俺は勝ったが?」
そう言うと司会者は言った。
「……勝者……D選手……」
……あまりの出来事にリクとコウは声が出なかった……

Re: セカイ戦記 ( No.143 )
日時: 2016/05/19 20:55
名前: 彩都 (ID: Jolbfk2/)  

「何なんだよあれ……!?」
口火を切ったのはリクだった。
「何なんだよ……!?『龍神愚』……!?あんな技だったなんて……!?」
次にコウが口を開く……二人はとても驚いていた。
「あれがジェネレット・Dの力──『龍神愚』だ……!」
ユリーカが簡単に言った。
完全にリクは目を疑っていた……するとDがリク達を見つけ、笑う。
これが俺の実力だよ、心の中でそう呟きながらDは闘技場を去った……
「君達に勝てるかな?私達の仲間のDに……!?」
ユリーカはそう言いながら、二人の顔を覗く、完全に二人は顔を引き攣らせていた……

「大丈夫?」
リーナが言いながら、二人に近付く、今は『Lグループ』の試合前の休憩時間だった。
『Lグループ』の試合はリクだった、そしてコウが言う。
「大丈夫に見えるか?あんな戦力差を見せ付けられたら……」
「そうだな……あんなの見せ付けられたら……」
次の瞬間、リクの言葉とコウの言葉は重なった。
「「逆に戦いたくなった」ぜ……!!」
「全く……呆れた……」
リーナはそう言いながら、リクを送った。
そしてリクのグループの試合が始まった。
リクは最後だった。

「遂に『Lグループ』の今日最後の試合が始まります!今の今迄強敵と戦って、勝って来たトゥダ・リク選手!レイグ選手をもいとも簡単に倒したリク選手はこの相手に勝てるのだろうかー!?」
そう司会者が言いながら、目の前に現れたのは、左目と下半身以外を濃い灰色の包帯に巻かれた少年だった。
髪は疎らのボサボサ頭──まるで昔の日本人の様に髪は縮れ毛だった──一瞬アフロと見間違えそうだった。
下半身は黒色のジャージだった、そして左目でリクを睨む。
「やぁ、やっと強敵を倒せるよ──玩具程度にはなるかな?」
そう言いながら、『フフフ……』と笑う。
少し気味が悪かった──そう思いながら、試合開始を待つ。
「君は俺には勝てない──俺はお前らの『次のステージ』の人間だ、だから勝てない」
「そんなの、分からねぇだろうが?どんな手で来るか分からない、だからお前が勝てない可能性もあるんだ……さぁ、戦おうぜ?」
リクはそう言うが、少年は言った。
「勝てるんだよなぁ……これが……」
そう言いながら右頬を掻き毟る。
そして試合が始まる。
「では、トゥダ・リク選手VSカルマ・ゴウ選手……試合開始!」
『試合開始』、そう言った瞬間だった、リクは一瞬後ろに引っ張られる感覚を感じた。
えっ?そう思いながら、何故『自分が背中から倒れているか』、一瞬の内に起きた出来事に驚くばかりだった。
そして、自分の目の前──空に──に時空を、空間を抉る様にカルマが現れた。
「もう終わりだよ……トゥダ・リクうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!!」
そう叫びながら、また後ろから引っ張られる感覚を感じる。
コイツの力は何なんだ!?そう思いながら、雷神愚ショットを放つ、だが、謎の黒い空間に吸い込まれる。
何なんだこの力は!?
そう思いながら、放った手を窄(すぼ)める、その拳には『雷神愚』の雷の元素は感じれなかった、まるで『削り取られた』様に──

「リク……」
そう言いながら、コウは唸る、自分がその相手なら、対等に戦えたかもしれないのに……!
その悔しさに歯軋りが起きる。
すると、後ろに仮面の男が現れる。
「今日は、コウ選手──カルマ選手の『あの力』が知りたいですか?」
そう言うと、コウは頷いた。
「あぁ……教えてくれ……」
そう言うと、仮面の奥でほくそ笑む仮面の男。
「では言いましょう、あれは『絶無型』──『気使い』です、カルマ選手は──」
その発言を聞いて、えっ?とアホ面になるコウ。
「『絶無型』──これは私が見聞きした今迄の情報の中では、故人では一人しか発現した事はありませんが、謂れによると、『自分の限定した範囲の空間、及び視認した範囲を好きなだけ『削り取る』型』と言われていますね──その二人目がカルマ選手なのです……つまり生きた伝説に近いですね──まぁ、コウ選手の方が伝説に近いんですけどね……」
そう言いながら、仮面の男は説明する。
「でも、何で『吸い込まれ』たんだ?」
コウがそう聞くと、仮面の男は言った。
「私もあまり知らないのですが──『削り取って』、その中に手を突っ込む事も可能なので、『削り取った』空間は出入り自由なんでしょう──それと同じ様で、『空気を削り取った』のでは?でも削り取ると空気が吸い込まれるんですねぇ……」
そう言いながら、戦いを観戦する仮面の男。
少し煮え切らないまま、コウはリクの試合を見続ける──リクが勝つ事を願って……

「めんどくさい」
そのカルマの一言で戦況は大きく動き出した。
カルマの周りに幾つもの謎の空間が出来上がる。
そして吸い込んでいく、空気、砂、塵芥(ちりあくた)諸々……更には、観客迄をも吸い込み始めた。
「なっ!?観客は関係無いだろ!」
するとカルマは言った。
「だから言ったでしょ?『めんどくさい』って、だから、『観客諸共犠牲にしたら』どうなるかなって?君が棄権したら、止めるけど?」
そういうカルマにリクは言った。
「棄権……そんな事はしない……!俺がお前を倒す!」
そう言いながら、リクは、右手に『雷神愚』を溜めて言った。


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