複雑・ファジー小説

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セカイ戦記
日時: 2016/05/17 18:57
名前: 彩都 (ID: lKhy8GBa)

ーーぼくは戦うーーこの汚れたセカイとーー

二作目の投稿です。
初めての方も知っている方も初めまして、彩都と申します。
気長に投稿します。
今回は歴史ファンタジー…かも…
という事で宜しく

登場人物
今作は先にキャラ紹介をさせていただきます。
主人公
トゥダ・リク 男
このセカイは名前に意味は無く、名字・名前や逆に名前・名字は無く、名字・名字、名前・名前となっている。
リクは名前・名前。
リーナ・ユリ 女
名前・名前。
妖精で回復の魔法を使う。
リクの仲間。
リヴェレット・モコ 女
名前・名前。
攻撃系の魔法を使う。
ユリは貧乳だが、モコは巨乳。
何時も箒に乗っている。
ショウ・コウ 男
名前・名前。
肉弾戦が得意な仲間。
魔法では倒せない存在には肉弾戦が良いとされている。

ジェネレッド・D 男
?・?
リクの仲間だが何者かは知らない。
敵かもしれない。
Dは物語の中心に近い。
サルウ°ァ・ティル 女
名前・名前。
名前の言い方は秘密。
大きな剣、真剣簪(かんざし)を使う。
大きさは約三メートル。
サワラビ・ユウ
名字・名前。
遙か遠く、キョクトウのニホンの人間。
彼も何者かは分かってない。
何時も一人で行動している。
薙刀の師範代を務めている。
μ
記号。
名前を持たず、施設で使われていた記号を使っている。
戦闘力は圧倒的に強いが、カロリーが切れるとすぐ戦闘不能になる。
白いジャージに白い肌、髪は無く、オールバックの様な角を生やしている。

用語解説
魔法
魔法は体内に眠る魔力を燃焼させて、魔法を扱う。
キンキなる魔法も存在する。
キンキなる魔法は使うと死んだり、植物人間になったりする。
存在
セカイ戦記における敵。
魔法で倒せる奴や肉弾戦でしか倒せない者もいる。
肉体の一部分が膨らんでいたりと『異形』の存在。
ゾンビの様に意志は持たず、人間を襲う。

セカイ
混沌としている。
その混沌のせいで存在が出来たと言われている。
舞台的に言えば、『北斗の拳』の世紀末ワールドに近いです。
存在が色んな所でばっこしている。
妖精
見える者もいれば見えない者もいる。
リク達のメンバーは見える奴が多い。
見えない者は眼鏡を使ったりする。
だが、眼鏡も法外な値段が多い。
傷の手当や回復が得意。
回復は魔法に当たるので、妖精は無意識に魔法を使っている事になる。

『リク…貴方は希望の仔…貴方は奇跡の仔…貴方は私と**の仔…お母さんが居なくても頑張るのよ…』
「お母さん!!」
そう言って、母さんは燃え盛るセカイから、燃えた。
跡形もなく、消えた。

セカイ戦記 序章 、『運命』の仔

俺はトゥダ・リク。
男、十六歳。
《ヤツラ》を始末する者。
《ヤツラ》とは、前々からこのセカイに現れた敵だ。
コイツ等のせいで俺は母を亡くした。
俺はコイツ等を駆逐する為に仲間を探している。
俺は仲間探しの為に故郷を捨てた。
そして俺は前へ一歩、踏み出した。
少し歩いて着いたのは、妖精の世界、フェアリアだ。
そこで俺は水浴びをしているビキニの女性を見つけた。
「おーい!妖精王に会いたい!道案内してくれ!」
ビキニの女性は羽を生やしてこちらに来た。
どうやら妖精らしいが、背は俺の胴体位だろう。
「貴方、妖精王に会いたいの?今は会えないわ、会うの止めたら?」
「俺は《ヤツラ》を駆逐する為に妖精王に力を借りに来たんだ、止める事は出来ない」
「分かったわ、じゃあ貴方の仲間になるから会うのは止めてくれない?回復も出来るから旅には最適よ」
「良いのか?」
「良いわよ、私の名前はリーナ・ユリ、宜しく」

「俺はリク、宜しく」
こうして、人間、リクと妖精、リーナの出会いだった。

「なぁ、リーナ、この水は人間でも飲めるのか?」
そう言って、リーナが浸かっていた水を一掬い、口に近づける。
「ダメッ!!!!!」
リーナの止めは既に遅し、もう口に含んで、喉を鳴らした後だった。
「ん?どうした?リーナの汗が入っているから、飲むなってか?大丈夫だろ…」
リーナは言う。
「いや、そうじゃなくて…人間は此処の水飲むと、人間には毒だからって…」
そう言うのと同じくして、リクは気絶する。
「リクッ!?」
リーナはビキニのまま、、リクを長老の所へ連れていった。

「んー、ユリ…」
長老は重い口を開いた。
 ・・・・・・・・・・・・
「こやつには毒その物が無い…これはどういう事じゃ?」
「えっ…?」
リーナは驚いた。
人間で泉の水を飲んだのは大抵、必ず死ぬ、最悪死ななくても毒の後遺症が残るのに…。
リーナにとって、この事は不思議で不思議で意味が分からなかった。
すると、リクが目覚めた。
「う…うーん…此処は…何処だ…?」
リクはすぐさま、リーナを見つけた。
「リーナ!此処は何処だ!?俺は何故此処に!?」
リクは慌てて周りを見やる。

「落ち着くのじゃ、少年」
と、長老が止める。
長老は、リクが倒れて此処に来た事、此処は妖精の村と長老である事を話した。
「全く信じられん話だが、俺が記憶を覚えていないんだ、リーナ有難う」
「良いよ、リクって見た目に反して軽いんだもん」
そういうリーナに驚くリク。
「お前さん知らんのか?妖精は小柄だが怪力だぞ?」
その事を聞いて驚く。
妖精は力が凄いんだ…。
リクは新たに情報を頭に叩き込んで、立ち上がる。
「良し、行くか」
長老はリクがすぐ立ち上がった事と同時に驚くが、どこかへ行く事にも驚く。
「待て、お前さん、今から何処へ行くのじゃ?」
長老が聞くと、すぐさま言った。
「隣町だよ」
「隣町には《ヤツラ》が要るのじゃぞ!!」
長老は止める。
それに対しリクは。
「大丈夫だよ、そいつ等は始末屋であるこの俺に任せな!

そう言う台詞に驚く長老。
まさか、《ヤツラ》を倒す力を持っているのか…。
そう思っていると、二人は出発していた。
長老の声は空しくも聞こえなくなった。
こうして、傷が回復したリクとリーナは旅を開始するのだった。
次の町は何処へ行くのか…それは誰も分からない…
序章終了 第一章へ続く…

セカイ戦記 第一章 運命の仔の戦闘

妖精の世界、フェアリアの隣、戦争の世界、バトランゲージは存続の危機に瀕していた。
バトル王宮最上階国王の部屋。
「ひいぃぃ!!まっ待て!話せば分かる!金ならたんまり有る!だから見逃してくれぇ!」
「…………」
バトランゲージ国王、マイルは謎の生命体と話していた。
生命体は体を包帯で巻かれている者やジリジリと追い詰める者も居た。
ただ、生命体には共通点が幾らか有った。
一つ目は全員、肌が腐敗した色になっていた、具体的に灰色。
二つ目は口を大きく広げ、涎を垂らしている事。
そして三つ目は…
喋らない事だ…
何故喋らないのか、各国で議論されるが、喉が使い物にならないが妥当とされてきた。
生命体の過去の姿は、人間だった。
数十年、数百年経っても、この生命体は存在してきた。
そして生命体はゾンビの様に感染する。
今もそんな生命体から避、難する人間の中に反旗を翻す存在も居た。
その名は『退治者』と呼ばれる事になった。
その人物は生命体を倒す程の力を持っていた。
そんなリクも『退治者』の一人だ。
そして『退治者』達は、生命体に名を付ける事にしたのだ。
その名は《ヤツラ》となったのだ。

※小説のレスを消さないで下さい。
消しても無駄なので。
何か気に食わないなら、書き込めば良いじゃないですか、何でそんな事が出来ないんですか?
他人様の小説を消して、ナニが満足ですか?
彩都の小説のレスを消す事に何の意味があるんですか?
出来ればそれを書き込めば、彩都も納得します、なので、消さないで下さい。
困るのはこの小説を読む読者様なので。

コピペしていますから、消しても無駄ですよ?

Re: セカイ戦記 ( No.291 )
日時: 2017/10/16 21:29
名前: 彩都 (ID: uJGVqhgC)  

くそっ!食うのが遅れた!Dは車椅子でリクの向かった場所へと向かう。
するとDの目の前に壁に凭れるリクが居た。
「……!?」
な、何がどうなっている……!?何で壁に凭れているんだ……?いや、『何で此処に居る』んだ?だって、巨乳ヤローの許に向かった筈、時間的にはそう経ってはいないが、巨乳ヤローとの病室は近いからすぐに病室に入れる筈……なのに何故……?と、Dが思っていると、車椅子のDにリクは気が付いた。
「あっ、D……」
「…………どうしたんだ?」
Dは静かに言う、リクは横目で溜息を吐いてDに言う。
「ブランドの野郎に巨乳ヤローの粛清を却下されたよ」
「ほう?」
リクの会話の中でブランドの登場に驚くD、そしてDが言う。
「ブランドの登場で巨乳ヤローの粛清を却下ねぇ……中々面白いな、お前は」
「何だと?」
「もう止めろって言ったろ?そうやって粛清だったり戦うなりさぁ?アイツはもう反撃する行動も出せないんだぜ?なのにお前はまだ痛めつけるのか?」
「だろうよ……!だって俺やお前が、コウやユリーカが……!」
そう言うリクに対し、Dは静かに溜息を吐いて言う。
「……だから何だ?無抵抗なヤツにお前は攻撃を仕掛けるのか?」
「!」
「だろ?だから止めようぜ?もうおあいこって事でさ?」
「……!」
「耐え切れないと思う、でも此処で耐えないとダメだ」
「……うるせぇよ、お前に何が分かる!?≪ヤツラ≫に母親、村を崩壊させられ、果ては俺の仲間も喋る≪ヤツラ≫にボコボコに……!≪ヤツラ≫は俺から何を奪いたいんだよ!?仲間か!?俺の命か!?」
怒鳴るリクに対し、Dが静かに言う。
「落ち着けよ、それは被害妄想って奴だぜ?確かにお前の人生には≪ヤツラ≫との因縁があるかもしれない、だけれど、『何れはその因縁にも決着が着ける事が出来る』んだぜ?時間は掛かる、だからこそ、頑張って≪ヤツラ≫を倒していこうぜ?それがお前の夢なんだろ?『夢』ってのは『すぐに叶える事が出来ない』んだ、だからゆっくり、ゆっくりと時間を掛けて叶えるんだ、そうだろ?」
「…………」
Dに正論を言われ、静かに唇を噛むリク、そしてリクが言う。
「……分かったよ」
リクは静かにDを通り過ぎ、自分の病室に戻る、やっと、か……Dはそう思いながら溜息を吐いて、自分も病室に戻るべく、車椅子を押す──これで何とか納得してくれたら良いんだが……Dは明日のリクに少し怯えながら虚空を見つめる──

そして時間は過ぎて夜、コウは静かに胡坐を掻きながら本を読む、読んでいるのはユリーカから借りた、『シックスの冒険 ミニマム・バトル・エリアーズ 第一巻 上』だ。
主人公のシックスが自分の町のバトル大会に出場して、町一番の最強の存在になる、という粗筋を読んで、ある程度は納得する。
粗筋を読んだ時は『どうせ主人公一強なんだろうなぁ』と思っていたが、読んで見ると『主人公が最弱じゃないか!』とツッコミを入れてしまう程主人公のシックスが弱かったのだ。
友人のローという人物にも喧嘩で負けてしまう程弱い主人公のシックスが何故町一番になりたいのか?それが少し不思議だ。
だが、その理由はコウには分からない、何故ならコウは最初の方しか読んでいないので、まだまだ先になりそうだからだ。
それにしてもこの作品、案外読みやすいな……本当に『シックサー』になりそうだ……コウはそう思いながら『シックスの冒険 ミニマム・バトル・エリアーズ 第一巻 上』を読み進める。
一ページ軽く三分で読める、と言う事はもう少しで序章(プロローグ)を読み終えそうだな、と思いながら、欠伸をする。
ふむ、結構な時間読書に費やしていたのか、と思い、欠伸をした意味を理解する。
さて、どうしようか?体の節々はまだ痛いし……寝返りした痛みで起きるかもしれないしなぁ……それにしても腹も減ったし……色々と面倒だなぁ、と思いながら、溜息を吐く。
「あーあ……どうしろってのぉ?」
コウがそう呟いた時だった、急に病室のドアがノックされ、ブランドがカルテを持って現れる。
「あっ、ブランドじゃないか、どうしたんだ?」
「……痛み止めの注射をしに来ました」
「えっ?……あぁ、確かに注射の薬が切れる時間だな……」
コウはそう言って右手、右腕をブランドに差し出す、ブランドはカルテの内側に用意した注射器と薬を取り出し、すぐさまコウの右腕に注射する。
刺される時は少し痛いが、どうせすぐに薬の効果が発動して、痛みもすぐに消える。
「……ふむ、終了です」
注射器の中の薬を全てコウの肉体に入れ、すぐさま注射針を抜く、そして注射した所にガーゼとテープで止血する。
「はい、これで今日の分は終了です、次は朝ですね」
「この薬、案外使用時間が多くて安心するわ」
「それは分かります」
「あぁ、だよなぁ」
「えぇ、それでは他の患者の方も残っているので、それでは」
ブランドはそう言って病室の戸をスライドして開ける、すするとコウが言う。
「おう、ありがとよ」
「……それはどうもいたしまして」
ブランドはコウに返答して、病室を出る、そしてブランドはコウの病室の戸に凭れて溜息を吐く、はぁ……今日は大変でした、明日もこんなに大変だったら……気苦労しますねぇ……ブランドはそう思いながらリク、Dの病室へと向かう──そして注射の効果を得たコウは『シックスの冒険 ミニマム・バトル・エリアーズ 第一巻 上』の読書を再開する──

Re: セカイ戦記 ( No.292 )
日時: 2017/10/19 22:23
名前: 彩都 (ID: V7PQ7NeQ)  

「……はぁ」
Dはベッドの机に頬杖をして、溜息を吐く、何故溜息を吐いているのか?と言うと、リクの所為だ。
リクは事あるごとに巨乳ヤローを始末しようとする、その度にDが止めているのだ、そりゃ疲れる筈だ。
そして今は晩御飯を食べ終え、呑気にしている時間だ。
「…………」
リクは横を向き、窓から夜景を見ている、Dは『夜景を見る感覚はあるんだな』と認識する。
すると病室のドアをノックする音が聞こえ、ブランドが入室する。
「おっ、ブランドじゃないか、どうしたんだ?」
夜景を見ていたリクはブランドに顔を向け、ブランドに話しかける、ブランドは静かにリクに言う。
「どうしたんだ?じゃないですよ、体に注射をしに来ました、痛み止めのね?」
「あぁ、注射かぁ……」
リクは首を下にして落胆する、ご飯も食べたのに何を期待していたのか?Dはそう思いながら右腕を出す準備をする。
「今日は色々な事がありましたねぇ」
「確かにな……でも、あの巨乳ヤローを俺の手で始末出来ないのが悲しいぜ……」
「アハハ……確かにそれは仕方無いですよ、リク選手だって肉体はボロボロなんですよ?本当はあまり体を動かしてはダメなんですよ?」
「いや、分かってるけど……本能がなぁ……」
リクはそう言って左手で頭を掻く、そんなリクを見て、Dは静かに溜息を吐く。
今日はコイツを止めるのが案外忙しかった、もうしたくない、そう思っていると、急に右腕に謎の痛覚が走る、右腕には注射針が刺さっており、近くにはブランドが居た。
「注射、開始しますよ?」
「もう開始してるだろ?」
「フフッ、確かに」
ブランドはそう言って笑う、笑える元気があるだけ、まだマシだ、Dはそう思いながら欠伸をする。
「おや?もう眠たいのですか?」
「まぁな、何時もこの時間に寝ているし、眠い」
「あぁ、そうですか、それでは急いで注射も終わらせないとですねぇ」
「いや、それは早めに終わらせちゃダメだろ!?」
ブランドの行動にDはツッコミを入れる、そして何とかDの注射も完了する。
「それでは、二人共、お休みなさい」
「あぁ、お休み、また元気な明日を」
「元気な明日ですか……それは無いかもしれませんねぇ?」
リクの発言に返答するブランド、リクは不思議そうにブランドに返答する。
「それは何でだ?明日、疲れるのか?」
「いえ、私は医者なので、何時も疲れているんですよね、だから元気な明日は無いんですよ」
ブランドの発言を受け、成程と思うリク、リクはブランドに言う。
「そうなのか……でも、昨日よりかは元気になれると思うがな」
「そうだったら嬉しいんですけどねぇ……」
「はっ!明日も元気に俺達に注射しろよ?」
「……面倒ですね」
ブランドがそう言うと、Dが怒鳴る。
「うるへー!注射しないと痛みで体が動かせ無いんだよぉ!」
「そんなの分かっていますよぉ?だからこそ、『痛みに震え、動けない貴方達を見るのが楽しい』んですよ……!」
「……鬼だぁ!?」
Dはブランドの言葉に恐怖する、そしてブランドは『フフフ』と笑いながらリクとDの病室を出る──もしも明日注射されなかったら、二人は痛みで震え、動けなくなる、そしてそんな姿をブランドが笑いながら見る……これは途轍もない屈辱だ、リクとDは目で合図をし、頑張って体のダメージを減らす事にする──

ブランドはとある部屋をノックする、そしてドアを開ける、するとベッドの上で寝転がっているユリーカを見る。ブランドはユリーカの右腕を掴んで、注射をしようとする、するとユリーカが変な声を出して目覚める。
「んあぁ?どうしたの?」
「注射ですよ、体が痛いので痛み止めでもしようかな?とね?」
「……あぁ、そう言う事か、それなら早くしてくれよぉ?」
「はいはい、分かりましたよ」
ブランドはそう言って、ユリーカの右腕に注射針を刺し、薬を注射する、そして数秒が経ち、注射が完了する、ブランドはガーゼとテープで注射した所を止血する。
「ふぅ、これで完了です」
「……そうかぁ」
「そうですよぉ?それでどうします晩御飯は?」
「……要らない、というか、体があまりにも痛くて動かしたくない」
そういうユリーカに対し、ブランドが言う。
「そうですか、それでは一人で外食でもしてきますね──一人で晩御飯を作るより一人で料理屋で食べた方が楽ですしね──それでは」
「おぉー……もしも外食するなら明日の為に軽食でも買ってきてくれたら嬉しいなぁ」
「……考えておきますね」
ブランドはそう言って、ユリーカの部屋を出る、外食をする、と言っても何処で何を食べようかなぁ……?そもそもとして何も考えていない発言だった、『外食をする』と言っても『食べたい物や料理屋さんを何処にするか決めていない』ので、何を食べるか、まだ未確定だった、さぁて……どうしようかなぁ……とりあえず、外出してから食べる料理でも決めましょうかねぇ……?ブランドはそう思いながら服を着替えるべく、自分の部屋へと向かう──さぁ、何を食べようかなぁ……?ブランドはそう思いながら服を着替えた後、外へと出る──

Re: セカイ戦記 ( No.293 )
日時: 2017/10/23 21:41
名前: 彩都 (ID: exZtdiuL)  

「はぁ……」
リーナは静かに溜息を吐いて、ベッドに横たわる、体が痛くて動かない、更に遊ぶ相手であるリクだって怪我で寝込んでいる、これじゃあ回復しても遊ぶ事が出来ない。
そして自分が持つ魔法、『回復魔法』も使えない、何故ならリーナの『回復魔法』は『自分以外の相手』にしか使えないからだ。
「……はぁ、何でこんな魔法になっちゃったのか……?」
リーナは静かに呟いて、起き上がる、体の節々が痛く、起き上がるにも少し時間を掛けて、起き上がる、そして窓から外を確認する、外は真っ暗で夜である事が理解出来た。
「……夜ねぇ、寝る迄が暇だったりするんですよねぇ」
リーナはそう呟いて、右手を上に向ける、こんな事をしてもただの気休めにしかならない……リーナはそう考えて、右手を下げる。
「さぁ、どうしようか?」
リーナはそう言って、周りをキョロキョロ確認する、だが何もない病室なので、周りを見ても意味が無い。
「うー」
リーナは少し呻いて、ベッドから立ち上がり、松葉杖を使用し、病院内で遊んでくれる存在を探す事にする、誰でも良い、遊んでくれる存在が現れたら良いなぁ、そう思いながら、リーナはゆっくりと歩を進めていく──

急に部屋の戸がノックされる、不思議そうに声を出す。
「はぁい?」
声の主はコウだった、コウは暇なので、本を読んでいた、因みに『シックスの冒険 ミニマム・バトル・エリアーズ 第一巻 上』は読むのを止めて、他の本を読んでいる。
色々な本を読まないと、頭に内容が入らないからである。
そんなコウは不思議そうにドアを見る、誰がノックしたのか?それは分からない、だからコウはゆっくりと立ち上がって、ドアの前に向かう、そしてコウはドアを開けた。
「今晩はぁ」
そう言って現れたのはリーナだった、まさかの訪問者にコウは少し驚いた。
「おっと、お前だったのか……急にどうしたんだ?」
「んー?暇だから遊びに来たんだよぉ?」
「う、うーん……暇だから遊びに来たって……俺は本を読んでいる、良かったらリーナも読めば良い」
「うん、そうする事にするよ」
リーナはそう言って、コウの病室に入り、袋の中から本を適当に抜き取る、そして一冊の本を読み始める。
「ふぅむ……これで退屈や暇を凌げるかもな……で、どんな本を読んでいるのだろう?」
コウはリーナの本に注目し、本のタイトルをリーナの手の下から確認する、リーナが読んでいる本は『絶滅種と絶滅危惧種の図鑑』だった。
「な、中々に難しい本を読んでいるな……そもそも絶滅種とか絶滅危惧種とかに興味とか持たねぇよ……流石妖精、俺達とは違う感覚を持っているんだなぁ……」
コウはそう言って、ベッドに座って、本の再読を開始する──すると数分でリーナが『読み終わったぁ』と言う。
「えっ……!?」
「案外絵とか写真が多くて面白かったぁ」
「お、おう、そうなのか、それならもっと本を読んで良いぜ?ってか、この本とかってリクとリーナが購入した奴なんだがな……」
コウはそう言って、次の本を読む事を薦める、リーナは静かに頷いて、二冊目の本を選択し、読書する──まぁ、これだけ静かなら、読書も良いかもしれないな、コウはそう思いながら、止めていた手を動かす──

あれから何十分が経っただろうか?コウが今読んでいる本の第一章を読み切って、第二章に手と目を伸ばそうとする、するとふと、リーナの事が気になった、リーナの方に目を向けると、リーナは読んでいる本の半分以上を読んでいた。
「……!?えっ?リーナ、それって、『半分以上読んだ』って事か?」
「えっ?そうだけど?この本面白くて、結構読んじゃった……でも、もう半分切っちゃったかぁ、何だか悲しいや」
「…………」
こ、コイツ、凄い読書スピードだ……コウはそう思いながら冷や汗を掻く、い、いや、此処で冷や汗を書いてどうする?コウはそう思い、静かに冷や汗を拭い、コウは一冊の本を思いつく。
その本は『シックスの冒険 ミニマム・バトル・エリアーズ 第一巻 上』だ、この本はとても分厚く、軽く10cmはあった。
「な、なぁ、その本を読み終わった後で良い、この『シックスの冒険 ミニマム・バトル・エリアーズ 第一巻 上』ってのを読んでくれないか?あぁ、忙しいなら読まなくても良いぞ?」
コウにそう言われ、『シックスの冒険 ミニマム・バトル・エリアーズ 第一巻 上』を見る、するとリーナは『シックスの冒険 ミニマム・バトル・エリアーズ 第一巻 上』の分厚さに驚く。
「えっ……?こ、これ、い、いや、『これ』でまだ上巻なの?」
「えっ?あぁ、そうだぜ?これ位分厚いのが軽く五冊はあるぜ?」
コウはそう言って『シックスの冒険』シリーズ残り五冊をリーナに見せる、するとリーナはあまりの分厚さに驚愕していた。
「えっ……結構分厚い……読み切れるかなぁ?まぁ、試してみるよ……」
「お、おう……」
リーナはそう言って、今持っている本を再読する、コウは、『読む気か……』と思い、驚愕する、何時読むか分からないが、自分の栞を挟んでいる部分を簡単に越えそうだな、と思うコウ。
そして二人は読書を再会する──ユリーカが何時、『シックスの冒険 ミニマム・バトル・エリアーズ 第一巻 上』を読むかは分からない──

Re: セカイ戦記 ( No.294 )
日時: 2017/10/26 21:21
名前: 彩都 (ID: SkZASf/Y)  

「…………ふぅ、結構読んだなぁ」
リーナはそう言って、欠伸をする、自分が読んでいる本の残りページ数は軽く十ページ、だから後五分もすれば読み切れるだろう、んで、次に『シックスの冒険 ミニマム・バトル・エリアーズ 第一巻 上』とやらを読むんだよね……?リーナはそう思いながらその場で深呼吸する。
後少しで読み切れるのだ、ここで疲れてはダメだ、さぁ、頑張ってこの本も読まなければ……!リーナは深呼吸を終えて、読書に集中する──
「…………」
コウはただただリーナの本を読むスピードに驚いていた、少し目を離した隙にもう残り数ページなのだ、……まぁ、自分が本に集中し過ぎてリーナの読む時間を見ていなかった、と言うのもあるかもしれないが……それにしても読書スピードが早いな、これは妖精だからか?コウはそう思いながらリーナを見つめる。
「……何?」
リーナはそう言って見つめるコウを見つめ返す、するとコウは少しドキッとしてしまう、まさか見つめている事がバレたか、と思ったからだ。
「えっ?あぁ、いや、その……読むスピードが早いなぁと思ってさ?妖精って読書するスピードが早いのか?」
「……どうだろう?まぁ、私の場合、軽く200ページの本を三時間で読み切れるから、早い方だと思うよ?」
「そ、そうか……俺は200ページを一日掛けて読んでいるなぁ……」
「えっ?それは遅くない?もっと本を読みたい場合、もっと早く読まないと」
「うっ……確かにそれはご尤(もっと)もです……」
コウはリーナに頭を下げる、そしてリーナは手に持った本を閉じ、『シックスの冒険 ミニマム・バトル・エリアーズ 第一巻 上』を持つ。
「さて、それじゃあコウが薦めた『シックスの冒険 ミニマム・バトル・エリアーズ 第一巻 上』とやらを読んで見ますか……」
リーナがそう言った瞬間、コウはリーナに言う。
「あっ、一応俺も読んでいて、栞を挟んでいるが、それは気にしないでくれ」
「えっ?あぁ、分かったよ、それじゃあ読書を開始しよう……」
リーナはそう言って、『シックスの冒険 ミニマム・バトル・エリアーズ 第一巻 上』を捲る、するとリーナは驚いていた。
「ほう……これはイラスト付きの小説かぁ……ガキ向けかな?」
そう言うリーナに対し、コウが言う。
「ガキ向けかなぁ……?まぁ、俺が読んだ限りだと、結構血とかの表現があるから、少年向けだろうなぁ」
「成程、百聞は一見に如(し)かずだもんね、見て、読まないと分からないもんねぇ……」
リーナはそう言って、イラスト付きのカラーページを読み終え、小説のノベル部分に眼を通す──け、結構章とかがあるが、驚かないのかなぁ……?そう思いながらコウはリーナを見つめる、『シックスの冒険 ミニマム・バトル・エリアーズ 第一巻 上』は軽く百章程あるのだ、それなのに対し、呑気に読んでいる、まさか今迄に『百章以上の章がある本を読んだ事がある』のではないだろうか?と思う、い、いや、流石にそれは無いだろう、そんな本、そもそもとして、『自分が見た事が無い』のだ、だから普通は存在しない筈だが……っと、その前に自分も読まなければ……コウはそう思い、手元の本を開いて読み始める──

あれからどれだけの時間が経っただろうか?コウが一息入れようと、鼻で一気に息を吸った時だった、リーナも息を吐いた、コウはどれだけ読んだのか、を確認する。
「なぁ、リーナ、どれだけ『シックスの冒険 ミニマム・バトル・エリアーズ 第一巻 上』を読んだ?」
「んー?そうだなぁ……」
リーナはそう呟いて、パラパラとページを捲って自身が読んだ章の数を数える……そして、リーナは『成程』と呟いて納得する。
「えーとねぇ、二十六章だね」
「えっ……!?あの短時間で……!?」
コウはそう言って、リーナの読書スピードに驚愕する、自分でもプロローグを何とか読み終えて第一章、第二章レベルなのに、約十倍以上の章を読んでいるとか……中々に恐ろしいな、コウはそう思い、驚愕する。
「嘘だろ……?俺だってあまり読み進めていないのに……!」
「うーん、それが不思議ねぇ?だって、こんなに面白い作品を何ですぐに読む事が出来ないのか?」
「た、確かに面白いのは分かるぜ?でも、色々読みたいし……」
「うん、その気持ち、良く分かる、でも、この『シックスの冒険 ミニマム・バトル・エリアーズ 第一巻 上』って本、一章ごとのページ数が少ないし、案外読みやすいよね」
「あ、あぁ、確かにそれは分かるな、それじゃあ再読でもしよう」
「そうだね、会話しているより、読んで少しでも先の内容に首を突っ込む方が良いよね、それじゃあ再読再読……」
リーナはそう言って、『シックスの冒険 ミニマム・バトル・エリアーズ 第一巻 上』を再読し始める、あー、自分も本を読み進めないとなぁ?でも、案外内容が濃いからなぁ……コウはそう思いながら手に持っている本を見つめる。
……はぁ、早く読めば良いんだろう?そうだろう?と、自身に問いかけて、本を再読し始める──

Re: セカイ戦記 ( No.295 )
日時: 2017/10/30 21:39
名前: 彩都 (ID: oKgfAMd9)  

静かに時間が経っていき、読書スピードは眠気により、遅くなっていく。
「……ふあぁーあ」
「段々眠くなってきたね……」
「そうだな……で、何処迄読んだんだ?」
コウがそう言うと、リーナは下の方を見て、驚愕する。
「ん……?えっ?こんだけ読んだのか……えーと、今は九十二章、『大会出場の切符を掴め』だって」
「はぁ……?」
そんなに読んだのか……?そう思いながらコウはリーナの読んでいる本を見る、見ると、後少しで読みきれそうな程、残りのページ数が少なくなっていた。
「えぇっ……?」
あまりにも早い読書スピードでコウは驚愕する、ど、どれだけ読んでんだよ……?と思い、コウはリーナの読書を開始した時間を考える。
えーと、今の時間はもう十二時、読書を開始したのが、九時半程度だったから……休憩を挟んで三十分と考えても、二時間はある……それだけで約九十章も読んだのか……コウは走考え、リーナの速読は凄いな、と思う、そしてリーナが口を開けて言う。
「うーん、もうすぐで読み終えそうなんだけど、眠気が……頑張らねば……」
「そ、そんなに眠かったら、明日に回せば良いじゃないか?明日も時間はあるんだしさぁ?」
「でも、これだけだったら、『全部読みたい』ってならない?」
リーナはそう言って、今読んでいるページと後書のページを見せる、後書のページとリーナの読んでいるページを引いて、ざっと200ページ残っている。
「ふむ……確かにリーナの読書スピードなら、『全部読みたい』、という気持ちは分かるな……でも、俺も結構疲れたからなぁ……」
コウはそう言って、本に栞を挟み、欠伸をする、もう十二時なんだよなぁ……コウはそう考えて、溜息を吐く。
「確かに……この『シックスの冒険』って本、情報量が多くて、濃厚だね……それなのにまだ上巻だとは……魂消(たまげ)たね」
リーナはそう言って、片手を両目の上に置く、流石に速読でも、疲れるのか……と思い、コウは呆れる、妖精って速読が多いのかなぁ?そう思いながら、本を机に置いて、ベッドに寝転がる。
「うーん、俺はもう寝るけど、リーナはどうする?自分の部屋でその本を読んでも良いぜ?というか、中、下巻も貸すけど?」
「うーん……いや、明日読む事にするよ、とりあえず、今日はこの本を読みたいや、だから自分の部屋に戻って読む事にするよ」
「そうか、分かった、それじゃあ読破、頑張れよ?」
「うん、分かった、頑張って読破して見せるよ、打倒睡魔!」
リーナはそう言って、コウから離れ、部屋を出る、そしてリーナは自分の部屋に戻って、読書を再開する──とても面白い作品だ、寝落ちする迄に読み終わってやる、そう思いながらリーナは、息を吸い、集中力を上げる──

「はぁ、それにしても、リーナが『シックスの冒険』をあんなに読むとは……全く誰が予想した事か?誰も予想は出来なかったな、俺でも、ユリーカでも……」
コウはベッドに寝転がりながら、独りでに呟く、そして左腕を上に上げて、静かに息を吐く。
「……お前は何時になったら治るんだ?もう骨はくっついている、残りは罅が解消される事、この『罅』が面倒なんだよなぁ……中々にくっつかない……全く面倒だぜ、はぁ……」
コウはそう言って、左手をベッドの上に置く、そして静かに目を閉じる。
「骨折と罅は時間を掛けないと治り難いからなぁ……時間だけが治療の術ってか……ったく、俺にも時間は有限なんだ、こんな骨折、一日で治れば……」
コウは左手に力を込めて、拳を作る、だが、巨大な痛みが折れた部分に響く。
「……ッつぅ……」
コウは呻きながら、自分の治癒力の遅さにイライラする──イライラしても仕方が無い、寝るかぁ……コウは溜息を吐いて、そう思い、静かに寝息を立てる──

コウが自分の左手と戦っている最中、戦っている事なんか知らないリーナは『シックスの冒険 ミニマム・バトル・エリアーズ 第一巻 上』を読み進める。
「ふむ……まさか、こんなに強い敵が現れるとは……中巻、下巻は一体どんな強いキャラが現れるんだろう……?」
リーナはそう言いながら、ページを捲っていく、そして少しの空白の後に『中巻に続く』と書かれて、上巻は終了した。
「ほほぉー、上巻終了ですかぁ……それにしても、結構面白かったなぁ……っと、えーと、今の時間は……十二時五十五分、か……結構読んだなぁ、軽く一時間も本を読んでいたのか……読み過ぎだなぁ、まぁ、明日は『シックスの冒険 ミニマム・バトル・エリアーズ 第一巻 中』を読めるから良いか」
リーナはそう言って、本をベッドに備え付けられている机の上に置き、ふぅ、と息を漏らす。
ふぅむ……結構内容が濃かったな、あの作品、リーナはそう思いながら、布団の中に縮こまる。
いい加減寝ないと……肌の調子が悪くなってしまう、リーナはそう思いながら、目を閉じ、必死に寝ようとする、そしてリーナは『一回落ち着いて、深呼吸してから寝よう』と思い、一回深呼吸をする。
す、少しは落ち着いたかな……?リーナはそう思いながら、目を閉じたまま、寝息を立てる──これで寝れますように……そう思いながらリーナは睡魔に襲われる──


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