複雑・ファジー小説

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セカイ戦記
日時: 2016/05/17 18:57
名前: 彩都 (ID: lKhy8GBa)

ーーぼくは戦うーーこの汚れたセカイとーー

二作目の投稿です。
初めての方も知っている方も初めまして、彩都と申します。
気長に投稿します。
今回は歴史ファンタジー…かも…
という事で宜しく

登場人物
今作は先にキャラ紹介をさせていただきます。
主人公
トゥダ・リク 男
このセカイは名前に意味は無く、名字・名前や逆に名前・名字は無く、名字・名字、名前・名前となっている。
リクは名前・名前。
リーナ・ユリ 女
名前・名前。
妖精で回復の魔法を使う。
リクの仲間。
リヴェレット・モコ 女
名前・名前。
攻撃系の魔法を使う。
ユリは貧乳だが、モコは巨乳。
何時も箒に乗っている。
ショウ・コウ 男
名前・名前。
肉弾戦が得意な仲間。
魔法では倒せない存在には肉弾戦が良いとされている。

ジェネレッド・D 男
?・?
リクの仲間だが何者かは知らない。
敵かもしれない。
Dは物語の中心に近い。
サルウ°ァ・ティル 女
名前・名前。
名前の言い方は秘密。
大きな剣、真剣簪(かんざし)を使う。
大きさは約三メートル。
サワラビ・ユウ
名字・名前。
遙か遠く、キョクトウのニホンの人間。
彼も何者かは分かってない。
何時も一人で行動している。
薙刀の師範代を務めている。
μ
記号。
名前を持たず、施設で使われていた記号を使っている。
戦闘力は圧倒的に強いが、カロリーが切れるとすぐ戦闘不能になる。
白いジャージに白い肌、髪は無く、オールバックの様な角を生やしている。

用語解説
魔法
魔法は体内に眠る魔力を燃焼させて、魔法を扱う。
キンキなる魔法も存在する。
キンキなる魔法は使うと死んだり、植物人間になったりする。
存在
セカイ戦記における敵。
魔法で倒せる奴や肉弾戦でしか倒せない者もいる。
肉体の一部分が膨らんでいたりと『異形』の存在。
ゾンビの様に意志は持たず、人間を襲う。

セカイ
混沌としている。
その混沌のせいで存在が出来たと言われている。
舞台的に言えば、『北斗の拳』の世紀末ワールドに近いです。
存在が色んな所でばっこしている。
妖精
見える者もいれば見えない者もいる。
リク達のメンバーは見える奴が多い。
見えない者は眼鏡を使ったりする。
だが、眼鏡も法外な値段が多い。
傷の手当や回復が得意。
回復は魔法に当たるので、妖精は無意識に魔法を使っている事になる。

『リク…貴方は希望の仔…貴方は奇跡の仔…貴方は私と**の仔…お母さんが居なくても頑張るのよ…』
「お母さん!!」
そう言って、母さんは燃え盛るセカイから、燃えた。
跡形もなく、消えた。

セカイ戦記 序章 、『運命』の仔

俺はトゥダ・リク。
男、十六歳。
《ヤツラ》を始末する者。
《ヤツラ》とは、前々からこのセカイに現れた敵だ。
コイツ等のせいで俺は母を亡くした。
俺はコイツ等を駆逐する為に仲間を探している。
俺は仲間探しの為に故郷を捨てた。
そして俺は前へ一歩、踏み出した。
少し歩いて着いたのは、妖精の世界、フェアリアだ。
そこで俺は水浴びをしているビキニの女性を見つけた。
「おーい!妖精王に会いたい!道案内してくれ!」
ビキニの女性は羽を生やしてこちらに来た。
どうやら妖精らしいが、背は俺の胴体位だろう。
「貴方、妖精王に会いたいの?今は会えないわ、会うの止めたら?」
「俺は《ヤツラ》を駆逐する為に妖精王に力を借りに来たんだ、止める事は出来ない」
「分かったわ、じゃあ貴方の仲間になるから会うのは止めてくれない?回復も出来るから旅には最適よ」
「良いのか?」
「良いわよ、私の名前はリーナ・ユリ、宜しく」

「俺はリク、宜しく」
こうして、人間、リクと妖精、リーナの出会いだった。

「なぁ、リーナ、この水は人間でも飲めるのか?」
そう言って、リーナが浸かっていた水を一掬い、口に近づける。
「ダメッ!!!!!」
リーナの止めは既に遅し、もう口に含んで、喉を鳴らした後だった。
「ん?どうした?リーナの汗が入っているから、飲むなってか?大丈夫だろ…」
リーナは言う。
「いや、そうじゃなくて…人間は此処の水飲むと、人間には毒だからって…」
そう言うのと同じくして、リクは気絶する。
「リクッ!?」
リーナはビキニのまま、、リクを長老の所へ連れていった。

「んー、ユリ…」
長老は重い口を開いた。
 ・・・・・・・・・・・・
「こやつには毒その物が無い…これはどういう事じゃ?」
「えっ…?」
リーナは驚いた。
人間で泉の水を飲んだのは大抵、必ず死ぬ、最悪死ななくても毒の後遺症が残るのに…。
リーナにとって、この事は不思議で不思議で意味が分からなかった。
すると、リクが目覚めた。
「う…うーん…此処は…何処だ…?」
リクはすぐさま、リーナを見つけた。
「リーナ!此処は何処だ!?俺は何故此処に!?」
リクは慌てて周りを見やる。

「落ち着くのじゃ、少年」
と、長老が止める。
長老は、リクが倒れて此処に来た事、此処は妖精の村と長老である事を話した。
「全く信じられん話だが、俺が記憶を覚えていないんだ、リーナ有難う」
「良いよ、リクって見た目に反して軽いんだもん」
そういうリーナに驚くリク。
「お前さん知らんのか?妖精は小柄だが怪力だぞ?」
その事を聞いて驚く。
妖精は力が凄いんだ…。
リクは新たに情報を頭に叩き込んで、立ち上がる。
「良し、行くか」
長老はリクがすぐ立ち上がった事と同時に驚くが、どこかへ行く事にも驚く。
「待て、お前さん、今から何処へ行くのじゃ?」
長老が聞くと、すぐさま言った。
「隣町だよ」
「隣町には《ヤツラ》が要るのじゃぞ!!」
長老は止める。
それに対しリクは。
「大丈夫だよ、そいつ等は始末屋であるこの俺に任せな!

そう言う台詞に驚く長老。
まさか、《ヤツラ》を倒す力を持っているのか…。
そう思っていると、二人は出発していた。
長老の声は空しくも聞こえなくなった。
こうして、傷が回復したリクとリーナは旅を開始するのだった。
次の町は何処へ行くのか…それは誰も分からない…
序章終了 第一章へ続く…

セカイ戦記 第一章 運命の仔の戦闘

妖精の世界、フェアリアの隣、戦争の世界、バトランゲージは存続の危機に瀕していた。
バトル王宮最上階国王の部屋。
「ひいぃぃ!!まっ待て!話せば分かる!金ならたんまり有る!だから見逃してくれぇ!」
「…………」
バトランゲージ国王、マイルは謎の生命体と話していた。
生命体は体を包帯で巻かれている者やジリジリと追い詰める者も居た。
ただ、生命体には共通点が幾らか有った。
一つ目は全員、肌が腐敗した色になっていた、具体的に灰色。
二つ目は口を大きく広げ、涎を垂らしている事。
そして三つ目は…
喋らない事だ…
何故喋らないのか、各国で議論されるが、喉が使い物にならないが妥当とされてきた。
生命体の過去の姿は、人間だった。
数十年、数百年経っても、この生命体は存在してきた。
そして生命体はゾンビの様に感染する。
今もそんな生命体から避、難する人間の中に反旗を翻す存在も居た。
その名は『退治者』と呼ばれる事になった。
その人物は生命体を倒す程の力を持っていた。
そんなリクも『退治者』の一人だ。
そして『退治者』達は、生命体に名を付ける事にしたのだ。
その名は《ヤツラ》となったのだ。

※小説のレスを消さないで下さい。
消しても無駄なので。
何か気に食わないなら、書き込めば良いじゃないですか、何でそんな事が出来ないんですか?
他人様の小説を消して、ナニが満足ですか?
彩都の小説のレスを消す事に何の意味があるんですか?
出来ればそれを書き込めば、彩都も納得します、なので、消さないで下さい。
困るのはこの小説を読む読者様なので。

コピペしていますから、消しても無駄ですよ?

Re: セカイ戦記 ( No.402 )
日時: 2018/11/08 23:22
名前: 彩都 (ID: Jolbfk2/)  

「あの」
「はい?」
「少し離れてくれません?歩きにくいです……」
「あら?それは申し訳ありません」
リンはブレンドの意見を聞いて、少し離れた、だが、ブレンドの腕に抱きついたままだが。
「……ケッコンする気はないんだけどな?」
ブレンドはリンに聞こえない様に呟き、静かに溜息を吐いた──そして適当に歩いていると、ブランドの病院に到着する。
「おっ、良かった、病院だ」
「んっ?ブレンドさん、何処か悪いんですか?」
「ま、まぁな?後はアンタの頭を見てもらう為だよ」
ブレンドは呆れながらリンに言うが、リンは『私の頭は健康ですよ?』と、首を傾げる。
「健康?健康だったら、こんな三十代末期のおっさんなんか好きになるかよ!?」
「えっ?でも、あの時の勇姿、カッコよかったし、惚れますよ!」
「あぁ、そうか!じゃあ、俺の医者に診てもらえ!頭を!」
「な、何でですか!?ブレンドさんは私の事、嫌いですか!?」
「嫌いも何も、用心する性質なんだよ俺は!?俺はアンタの事を何も知らないし、アンタも俺の事を知らない!だから、ケッコンなんかまだ出来ねぇよ!するにしても、何年、何十年も寄り添わないと!?」
そう言うブレンドだが、リンはブレンドの発言を受けて、『まぁ、それもそうですね』と、軽くいなし、自己紹介をする。
「私の名前はリンです、リン・シキュルです、好きな男性はブレンドさん、好きな女性はいません、まず私以外の女性は敵です、身長は161cm、体重は──」
「だー!それを今話されても困る!と、とりあえず、病院に入ろう!なっ!?」
「むぅ、仕方無いですね……」
ブレンドの意見を聞いて、やっと頷いたリン、そしてブレンドは何とかリンという荷物を背負って、病院内に入室する。
「はぁはぁ……」
疲れた……何なんだよこの女?束縛系って奴?いや、粘着系?よぉくは分からないが、面倒だってのは、良く分かった、ブレンドはそう思いながら病院前で『おぉぃいぃ!?ブランドいるかぁ!?』と、大声で叫ぶ、すると『今居ないよぉ!』と、大声で返答するユリーカ、そして『煩いよ、伯父さん?』と、呆れながらユリーカがエプロン姿で現れる。
「で?どうしたの伯父さん?大声でお父さんを叫んで?」
「え、えっと、ユリーカ?ちょっと助けて欲しいんだけど?」
「えっ?助けるって?何が?」
「いやぁ?ちゅおっと、面倒な相手を、なぁ?」
「面倒な相手?誰?」
「い、いや、俺の隣に居る女……」
「こんにちわぁ、私、ブレンドさんのケッコン相手のリンと申しますぅ」
「えっ?伯父さん?ちょっと待って?待ってよ?話が見えないよ?遂にケッコン相手を見付けたって話?そして見せ付けようとしてお父さんを呼んだの?」
「違う違う!そう言う意味じゃなくて!助けて欲しいって話!」
ブレンドはユリーカに説明をしようとするが、急にリンがブレンドの腕を掴んで、『貴方、私のブレンドさんを奪う気ね!?』と、大声を出し、ブレンドを抱き締める。
「……こう言う事!だから助けてくれ!?」
「……おい、伯父さん?」
「は、はい?何でしょう?」
ブレンドは急に雰囲気が変わるユリーカを見て、敬語で返答する、そしてユリーカが大声を出して、ブレンドに言う。
「よぉくもまぁ、面倒な女を持って来たなぁ!?私はこういう被害妄想系女が嫌いなんだよぉ!人の話を聞かないしぃ!!」
「それは俺も同じだぁ!!だから弟、ブランドに助けを求めたの!同性であるユリーカちゃんには手がつけられないと思ったからぁ!」
「そうだったのね!?でも、お父さんはいないよ?買い物に行ってるし……」
「……お、終わった……俺、コイツとケッコンするんだ……俺、老い先短いからケッコンしたくないってのに……!!」
ブレンドはそう言って、その場で崩れるが、リンとユリーカが『はぁ?』と、同時に声を出した。
「は、はぁ?お、伯父さん?そ、その話、本当?」
「ブレンドさん、その話は事実なんですか?老い先短いんですか?」
「えっ?あっ……」
……しまった、老い先短い話は『弟、ブランドにしか話していない事』だと言う事に……ブレンドはそれに気付き、『い、いや、今のは冗談だ……リンを離す冗談だ……』と、言うと、ユリーカは安堵する。
「な、何だ……驚いたじゃないか伯父さん?全く、嘘を吐く時は近くに居る存在だけに聞こえる様に言ってよね?私みたいに部外者が聞いちゃうかもしれないから?」
「そ、そうだな?今度から気をつけるよ……」
「ちょ、ちょっと待って下さい?今さっきのは嘘なんですか?あーもう、てっきり真実かと思いましたよぉ?」
ユリーカ、リンの二人はブレンドの発言を聞いて、安堵する、あっぶねぇ!危うく二人を心配させる所だった!リンは兎も角、ユリーカ、姪だけには『老い先短い』っていう事が知られては、悟られてはいけない、ブレンドはそう思いながら、その場で深呼吸し、近くの椅子に座って、息を吐いた。
「あーもう、早く帰って来いよ、弟、ブランドよ……」
ブレンドは額に腕を置いて、静かに呟く──ブレンドが助けを求めるブランドが帰ってくるのは、何時になるか、まだ分からない──

Re: セカイ戦記 ( No.403 )
日時: 2018/11/12 22:44
名前: 彩都 (ID: Oh9/3OA.)  

「はぁ……買い物、大変ですねぇ」
ブレンドの弟、ブランドはそんな事を呟きながら、両手に荷物を持っていた。
医療用の道具を入手する為だ、案外少なくなっていたので、購入しに行っていたのだ、そんなブランドだが、自宅である病院でとんでもない事が起きている事に気付いていなかった。
「あー、案外重いんですよねぇ、瓶ですし……」
ブランドはそう言って、溜息を吐いて、欠伸をする、すると目の前で、誰かと衝突する、衝突した所為で、ブランドは尻餅をついた。
「あいたたた……あぁ、これはこれは澄みません……」
ブランドがそう言って、頭を掻いて、立ち上がろうとすると、その前に胸倉を捉まれ、『おい』と、野太い声を出す男性の声が聞こえた。
「おい、お前、俺に衝突したな?俺の事を知らないのに、よくぶつかったなぁ?」
「えっ?あっ、あの時は、衝突した時は、丁度目を閉じていたので……」
言い訳を放つブランドだが、野太い声の男性は『うるせぇ!』と、叫んで、更にブランドの胸倉を掴み、『てめぇ、俺の事、知っているか?』と、問うので、『知りませんよ?こんな乱暴な男?』と、返答する、すると野太い声の男性は『何だとぉ!?』と、大声を出して、ブランドに顔を近づける。
「ほら!もう一度見ろ!そしたら分かるだろ!?」
「いや、それでも分かりませんって?ってか、どうして貴方の名前を知らないといけないんですか?証拠は?それとも何か有名な事をした人物とでも?ただの体、図体がでかいおっさんじゃないですか?」
ブランドはそう言って、野太い声の男性に正論を言い放つ、すると野太い声の男性は『うるせぇ!知らないなら知らないと言え!』と、叫ぶ。
「いや、知らないと申したでしょう?」
「あぁっ、そうだった……てめぇ!俺に恥をかかせやがって!!もう許さん!『殴打王・バンチ』様がお前をボコボコにするぜ!!」
そう言って、野太い声の存在、基、バンチはブランドに拳を放つ、だが、ブランドは静かに『気』を発動し、全身に纏っていた、そしてバンチはブランドにパンチを放つが、『気』で自身の体を守っていたブランドはあまりダメージがなく、静かに『どうかしたんですか?』と、内心鼻で笑っていた、そんなブランドを見て、『ど、ど、ど、どうして生きてる!?』と、驚いた表情をして、ブランドを見ていた、ブランドは『そりゃ、『気』を張っているから……』と、思って、呆れながら、バンチを見ていた。
「え、えーと?殴ったから、これでいいですかね?私、急いでいるので」
ブランドはそう言って、右手に『気』を集め、バンチの手首を掴み、思いっきり握る、するとバンチは『いたたたた!?』と、大声を出して、ブランドから手を離し、手を押さえる、そんなバンチを見て、『全く?愚か者ですね?』と、呟いて、両手で医療品が入った袋を持って、病院へと向かおうとする、だが、その袋を掴んで、バンチが『待てやぁ?まだ、まだ俺の攻撃は終わってねぇぞぉ……!』と、叫んで、起き上がり、バンチはブランドに向かって、パンチのラッシュを放った、だが、ブランドは内心溜息を吐いて、『諦めないなぁ?』と、思い、両手の医療品を静かに置いて、バンチのパンチのラッシュを見、分析して、右へ左へと、回避する、そしてジャンプして、バンチの拳の上に乗るブランド。
「はい、これが貴方と私のレベルの差です、もしもこのまま戦うのなら、『一撃で貴方を仕留めます』けど?」
「はっ?一撃だぁ?どうやって?どうやって一撃で仕留めるんだ?俺は『殴打王』と、呼ばれている男だぞ?そう簡単に倒される訳が無いだろう?」
そう言って、拳の上のブランドを見て、笑うバンチに対し、ブランドは静かに息を漏らし、『アンタ、本当に馬鹿なんだな?』と、呟いた。
「……あぁっ?今何つった?」
「はい?あぁ、アンタみたいな低脳には理解出来ないか、アンタは動物だしな?世界で一番偉い生き物、ニンゲン様の発言が分からなかったか?見た目ニンゲンですけど、中身はお猿さんのようですね?それじゃあ、お猿さんの言葉で教えましょうか?うきうっきー?」
「……てめぇ?どれだけ俺を侮辱したら気が済むんだ?お前、俺の事を馬鹿だと言ったな?」
「おっ?何だ、理解しているじゃないですかお猿さん?うきうっきー?」
ブランドがそう言って、膝を曲げて、バンチの頭を優しく撫でる、するとバンチは『うがぁぁぁ!』と、叫んで、空いた手でブランドを殴ろうとした、だが、ブランドは静かに回避して、バンチの頭の上に乗る。
「へいへいお猿さん、こちらですよぉ?」
そう言って、ブランドはバンチの頭を足で撫でる、そんな行為をしたブランドに激怒したバンチは『てめぇ!』と、言って、両手で頭部の上を叩こうとするが、後方に移動して、叩かれるのを回避する。
「あらあら?危ないですねぇ?」
「てめぇ……!虚仮にしやがってぇ……!!」
バンチはそう言って、指の関節を鳴らしながら、振り返って、ブランドを見つめる、ブランドは『早く戦闘を終わらせないとなぁ?これ以上おちょくったら、脳の血管が破れて、死にそう』と、思いながら、バンチを見て、『お猿さん?私に勝てるなら、勝ってみなさいよ?』と、発言して、バンチを挑発していた──

Re: セカイ戦記 ( No.404 )
日時: 2018/11/15 23:16
名前: 彩都 (ID: kJLdBB9S)  

「てめぇ……もう許さん……殺す……殺す……嬲(なぶ)り殺す……惨殺する……ぐちゃぐちゃにして殺す……」
そう言うバンチに対し、ブランドは静かに『嬲(なぶ)るって……私は女じゃないですよ……』と、呆れながら、溜息を吐いて、バンチを見る、そしてブランドは静かに『気』を右手に纏わせ、バンチの腹部を見つめ、『それじゃあ、終わらせますか』と、言って、一瞬でバンチの懐に侵入し、思いっきり『気』を纏わせた右手の拳をバンチの腹部にぶつけた、ぶつけたのでは飽き足らず、両手の拳に『気』を纏わせ、バンチのラッシュの様に殴り返した、更にブランドのその拳はラッシュを放っていた。
「さて!これで!終了!」
ブランドは最後にそう言って、アッパーを放った、アッパーを放つと、バンチの体は宙に浮いて、吹っ飛んだ、ブランドはそのバンチを見て、やっと終わった……と、思った。
「さて、これで終わりましたよね?それじゃあ、私は帰ります」
ブランドは静かに体を震わせ、泡を吐くバンチを見て、安堵しながら、両手に荷物を持ち、のんびりと病院へと向かった──病院では、兄であるブレンドの修羅場が待っている──

「ふぅ、それにしても、面倒な相手でしたねぇ?しぶといというか、何と言うか……面倒な相手ってのは、よぉく分かりました……これからは気を付けないといけませんねぇ?ユリーカと共に買い物に向かわなきゃならない可能性になりますからね?」
ブランドは独り言を呟きながら、近道の裏筋を通っていた、するとブランドの前に一人の少女が、座って、右足を伸ばして、膝から足首、踝(くるぶし)を擦っていた、その顔を見ると、少し苦しそうな表情で『いたた……』と、呟いていた。
「……どうしたんですか?」
怪我をしている人を見逃せない、見過ごせないブランドは静かに膝を曲げ、少女に話を聞こうとした。
「えっと……足を挫いてしまって……高い所から何時も飛び降りていて……多分右足で着地していたから、右足の骨をやらかしたかもしれない……」
そう言う少女に対し、ブランドは『成程、それでは、私の背中を使って、歩いて下さい?』と、言った、そんな事を言うブランドに対し、少女はきょとんとしていた。
「えっ?ど、どういう事おじさん?」
少女のおじさん発言により、少し心に罅が走ったブランドだが、今は関係が無い、ブランドはそう思いながら、少女に『実はおじさん、医者なんだ、だから、病院に向かえば、君の足の容態が分かるかもしれない、だから、おじさんの病院へ行こう?』と、説明する、そんな説明を受けて、少女は『いいの?お金は?』と、小声で言う、ブランドは『今は要らない、容態によっては後々請求するかもしれないけれど』と、発言し、背中を貸すブランド、そんなブランドに対し、首に手を回して、『有難う』と、呟く少女、ブランドは『いいんですよ?困ったらお互い様ですし?』と、鼻で笑って、立ち上がった少女と共にゆっくり、自身の病院へと、歩を進めた──そして、何とか、時間は掛かったものの、ブランドの病院へと到着した、そして、ブランドは『此処が私の病院です』と、発言した。
「へぇ……そうなんだぁ……それじゃあ、院長さんとか居るのかなぁ?」
「院長さん?あぁ、病院の院長ね?此処に居るよ?」
そう言うブランドに対し、『えっ?』と、少し戸惑う少女、そして少女は静かにブランドを指差して、『も、もしかして院長さん!?』と、驚く。
「えぇ、そうです、私がこの病院の院長、ブランドと、申します、以後お見知り置きを?」
「あ、あぁ……私はリタ・イシュマ、リタでいいです……」
ブランドの発言を聞いて、少女──基、リタだ──は自己紹介をした。
「リタ、ですか?中々にいい名前ではないですか?」
「そ、そうですか?両親は寝たきりなんで、分かりません……」
「へぇ、それは大変ですね……だから一人で何時も行動しているんですか?」
「う、うん……果物とか、パンを盗んで、奪って逃げて、家族に食わせているんだ、犯罪だと思っても、周りは仕事をくれないからね?それぐらいでしか、生活出来ないのさ……」
そう言って、俯くリタに対し、ブランドは『成程ぉ……じゃあ、私の病院で働きますか?実はナースの人材が少なくてですねぇ?だから貴方がよければ、私の病院で働きますか?』と、発言する、その発言を聞いて、リタは『えっ!?いいの!?私、何ヶ月もお風呂入っていないよ!?臭いよ!?病院の清潔さに合わないと思うんだけど!?』と、驚くリタ、そんなリタに対し、ブランドは『それじゃあ、私の自宅のお風呂に入って下さい、一応この病院、私の家と直結しているので、すぐに家に移動出来ますし、家ならお風呂もあります、お風呂で身を清めて下さい』と、リタに説明する。
「えっ……?」
驚くリタに対し、ブランドは『さぁ、どうしますか?リタさん?私の所でナースとして働くか、それとも、パンや果物を盗んで、もっと罪を重ねて生きるか?それは貴女の選択次第です』と、発言し、リタを見つめる、リタは右手の指先と左手の指先を合わせながら、戸惑いながら、顔を赤らめ、そして静かに『此処で……働かせても良いんですか?』と、言う。
「えぇ、いいですよ?人手は何時でも欲しいですし?」
そう言って、微笑むブランドに対し、リタはその場で何度も何度も『宜しく御願いします……!宜しく御願いします……!』と、地面に小さな水溜りを作って、泣いていた──そんなリタを見て、『それでは、病院内に入りましょうか?『女の子を泣かせた院長』とか、新聞に載ったら、恥ずかしいですし?』と、言って、頬を掻いて、リタと共に、一緒に病院に進入する──

Re: セカイ戦記 ( No.405 )
日時: 2018/11/19 23:32
名前: 彩都 (ID: Z/MkaSMy)  

「へぇーい!ただいまぁ!?」
ブランドはそう言って、元気に病院内に帰宅する、すると目の前で、娘であるユリーカ、兄であるブレンド、そしてブレンドの隣に『ブレンド様ぁ!』と、恍惚な笑顔でブレンドに抱き付く女性を見て、ブランドは衝撃を受ける。
だが、その気持ちはブレンド、ユリーカも一緒だった、医療用の道具を買い物し、帰って来たかと思ったら、褐色肌の女性を横に攣(つ)れて、帰ってきたではないか、おまけにその女性に肩を貸している、もしかして、酒を飲んだ後なのか?ブレンド、ユリーカはそんな事を思いながら、衝撃を受ける。
「に、兄さんに娘が!?」
「お、お父さんが不倫!?」
「ブランドが女に手を出した!?」
そんな事を言う三人に対し、リタ、リンの二人は『何だこの状況?』と、内心少し焦る、そして『違いますよ!彼女はリタさんです!リタさんはこの病院のナースをする為に勧誘したんです!』と、叫ぶブランドに対し、『それはこっちもだ!コイツは俺を惚れた女なんだよ!邪魔だからお前に助けて欲しいんだよ!』と、ブレンドも叫ぶ。
ブランドはブレンドの話を聞いて、『成程』と、思う、ブレンドはブランドの話を聞いて、『そんなにナースが居ないのか?』と、内心不思議がっていた。
と、そんな事を思うブレンド、ブランド兄弟に対し、『待て、少し話を整理しようか?』と、唾を飲み込んで、ユリーカが言う。
ユリーカの話を聞いて、玄関前に居る五人は椅子に座って、話を聞く事にした。
「え、えーと、まず、お父さんから話を聞きましょうか?」
そう言うユリーカに対し、父であるブランドは淡々と、『彼女の就職先を此処にしただけです、それが何か?』と、言う。
「後、彼女は足をやってしまっている、急いで足を調べたいんだけど?」
「ほぅ、それは聊(いささ)か大変だな?」
そう言うブレンドに対し、『聊(いささ)かなもんですか?急がないと、歩けなくなる可能性もあるんですよ?そんな可能性を秘めているのが、彼女の足です』と、説明すると、リタは『ひえっ』と、怯える。
「ふむ……それじゃあ、彼女の為に少しでも早くこの話し合いを終わらせないとね?あっ、私は、この白衣の男性の娘、ユリーカだよ!」
話し合いを早急に終わらせる為に考えるユリーカは新人ナース予定のリタに自己紹介をする、リタはユリーカの話を聞いて、『わ、私はリタです、リタ・イシュマと、申します』と、彼女も自己紹介をする。
「ふむ、リタさんね?それじゃあ宜しく?では、次はブレンドさんのターンです、ブレンドさん、説明をどうぞ」
「おう、俺は隣の暴漢から女を救った、すると、女が俺に惚れた、だが、俺はケッコンする気は無い、だから、弟であるブランドの力を使って、コイツを俺から離して欲しいと、考えた、んで、此処に来た訳だ」
「てめぇ、何面倒事を引っ張って来てんだ!?自分の事なんだから、自分で解決して下さい!私がするレベルでは無いと思うんですがねぇ!?思うんですがねぇ!?えぇっ!?」
そう言って、ブレンドを睨むブランド、そんなブランドに対し、『弟だか、兄貴だか知らないけど、私のブレンド様を睨むな!』と、叫ぶリン、そんなリンに対し、ブレンドが『弟』と、付け加える。
「成程……」
リタはそう言って、何度も何度も頷く、そしてリタは静かに立ち上がって、リンに『迷惑って、分かります?』と、問うた。
「はぁっ?青二才が何よ?私のブレンド様に惚れたって、私が本妻、アンタが愛人なんだからね!?」
「そんな事を言い争っている場合では無いでしょう?話の中で、あの人は嫌がっているじゃないですか?貴方の事を?本妻なんでしょ?そんな事も分からないの?」
ズバズバと、鋭い言葉で、切り傷を作るリタに対し、リンは『何よ?ブレンド様が好きだからって、私を蹴落とす気ね!?』と、激情するリン、リタは『そう取っても構いませんが?』と、鼻で笑って、リンを見る、するとリンはリタに激怒し、『何よ!?この阿婆擦(あばず)れ!』と、叫んで、リタの胸倉を掴もうとする、だが、リタは静かに片手で胸倉を掴もうとする手を往(い)なし、曲がらない方向へ、腕を回す。
「いたたたた!ちょっと!?止めて!痛いからぁ!」
叫ぶリンに対し、手を離すリタ、そしてリタは『私、喧嘩していたから、暴力に対して、ちょっと耐性があるんです』と、微笑むリタ、そんなリタを見て、『アンタ、酷いわね?』と、リンが言う。
「ブレンドさん?見てよ?本妻である私に手を上げるなんて!最低な女ね!こんな女とはケッコンしてはダメよ!」
「…………」
ブレンドは無言でリタを見つめ、次にブランドを見た。
「ブランド」
「はい?何です兄貴?」
「中々に良い女を見付けたな?男に襲われても、自己防衛出来る、素晴らしい女だ」
そう言うブレンドに対し、『でしょうね?彼女が居ると、百人力かもしれません?』と、微笑む。
「えっ?こんな暴力女が良いの!?」
驚くリンに対し、ブレンドが言う。
「あぁ、そうだ、だからお前みたいなケッコンを迫る女は嫌いだ」
ブレンドはそう言って、横目でリンを睨む、睨まれたリンは『でも!私はブレンド様が好きなのぉ!』と、その場でブレンドに抱きついた──抱き付くリンに対し、リタは『嫌がっているのが分からないんですか?』と、言って、ブレンドとリンを力ずくで離した──

Re: セカイ戦記 ( No.406 )
日時: 2018/11/22 23:48
名前: 彩都 (ID: 4mXaqJWJ)  

「貴方……!」
リタを睨むリン、そんなリンを見て、ブランドは静かに『この病院内で戦うのなら、外で戦って下さい?もしくは屋上に向かいましょう?』と、発言する、その発言を受けて、リンは『ふんっ!』と、鼻で息を勢いよく吐き、『屋上にしましょう?外だと、恥ずかしい』と、言う。
「私はどっちでもいいですよ?どうせ『他の存在に見られるか、見られないか』って、だけなので?怯えて逃げないで下さいね?」
「に、逃げる訳無いじゃない!愛するブレンド様が見ているのに!?」
驚愕するリンに対し、ブレンドは額から冷や汗を流していた、その冷や汗を見て、『大変ですね、男性も……』と、リタは思った──

そしてブレンド、ブランド、ユリーカ、リン、リタの五名は病院の屋上へと向かい、梯子を使って、屋上へと、到着した。
「さぁ、これで逃げられないわよ!本妻の力、舐めないで!」
そう言って、リタを睨むリンに対し、リンは静かに『それではブランドさん、いえ、院長、勝負の審判をしていただけますか?』と、言うので、『兄さん、ユリーカの三人で審判します、いいですよね?リタさん?』と、返答する。
「私はそれで大丈夫です、貴方は?」
「私も大丈夫だわ、それじゃあ、私が勝ったら、ブレンド様は私の夫になってね?貴方が勝てば、私はブレンド様から離れるわ、そして貴方がブレンド様の夫に……」
「いやいやいやいや、流石にそれは無理です……だって、私には親がいるんですよ?無断でケッコンだなんて……」
「あーはいはい、分かりましたから、勝ったらケッコンね?」
ブランドは会話がややこしくなるのを回避する為に話を進ませる、そしてブレンドが『それじゃあ、両者、向かい合って』と、言い、『死合(しあい)、開始!』と、最後にユリーカが言った。
「はぁっ!」
リンは速攻で勝負を仕掛ける、まずは足を狙って、スライディングをするが、リタはすぐに攻撃をジャンプで回避し、リンの耳元で足を下げ、仁王立ちになる、そしてリタは一気に息を吸って、そのままヒップドロップを行おうとするが、リンはすぐに顔を引っ込め、リタは尻餅をついてしまう。
「はははっ!甘いわね!この尻でか女!」
「尻でか!?私が!?巫山戯ないで!私の食事は一週間に二回!脂肪なんかないわよ!」
リンの発言にリタは激怒するが、『いや、流石に脂肪はつくだろ、女だし……』と、ブレンド、『成長と共に脂肪はつくので、痩せていても、脂肪はつきます……』と、ブランド、『一週間に二回でも、栄養は手に入っているし、脂肪はつくよね……』と、ユリーカ、三者三様思う。
「はんっ!じゃあ、栄養失調ですぐに倒れるなぁ!」
「へへん!大丈夫です!今日は栄養を摂れましたし、元気です!」
リンの煽りを受けて、リタは鼻で笑って、目を輝かせる、そしてリタは『行きますよぉ!』と、言って、ジャンプして、リンの頭上に拳を作って、攻撃を放とうとするが、リンは攻撃を受け止めた後、横にずらし、堅い地面にリタをぶつけた。
「はははっ!甘いわね!あの素早さで頭をぶつけたの!そう簡単に生きていられまい!」
そう言って、高笑いするリンだが、立ち込める砂煙の中、『フフフ……』と、リタの声がする、そして砂煙が消えると、そこに『額から血を出したリタ』が、その場で笑っていた。
「フフフ……ねぇ、院長!?」
「は、はい、何でしょう!?」
リタの発言に驚くブランド、そしてリタに返答するブランド、そのブランドに対し、『ねぇねぇ、この勝負って、ルールはないよね?武器の使用もいいよねー?』と、言うので、『まぁ、はい、いいですけど……』と、言うと、リンが抗議する。
「ちょっと待って!?流石にそれはズルくない!?武器使用の許可なんて、取っていなかったじゃない!?」
「そりゃ、『武器使っても良いですか?』なんて聞かれていないので……」
「えっ!?そ、それはズルくない……?」
「いいえ、貴方達の確認不足ですが?」
抗議するリンに対し、淡々と答えるブランド、そしてリタが『もう抗議は良いですか?リンさん?』と、問うので、『わ、分かったわよ!武器でも何でも掛かってきなさい!』と、叫ぶ、するとリタは静かに『そーですかぁ』と、言って、笑いながら、『右手を地面に当て、拳を作った』、リンはその姿を見て、『何だ、何も持っていないじゃない!よかったぁ、『武器を持っている』なんて、大嘘吐いてぇ……!』と、安堵するが、リタは思いっきり『リンの方へ、右手を上げると同時に拳を作っていた手を開け』た、そして手の勢いは止まらず、手の平は左耳迄移動していた。
「はっ!?何だぁ!?ただのハッタリかぁ!?……って、何!?『目が霞んで見えない』!?ど、どうして!?」
リンはリタの行動に思いっきり大爆笑するが、突如、目に強烈な痛みが走り、目を閉じ、涙を流しながら、目を手で擦っていた、リタはその場で『アンタの負けだ!』と、叫んで、リンの腹部に思いっきり、アッパーを放った──リタの綺麗なアッパーを見て、ユリーカは『これはもう、勝負あり、だなぁ?』と、思って、腕を組んで見続ける──


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